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JP3756501B2 - 束体 - Google Patents
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JP3756501B2 - 束体 - Google Patents

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本発明は、受座に固着した受座支柱部と、台座に固着した台座支柱部との間に回動自在なターンバックル部を螺合し、このターンバックル部を回動させることで、上記台座に対する上記受座の高さ(上げ下げ量)を調整可能な束体の改良に関する。
従来、受座の基板に開設された孔部に、一方向のネジ山を設けたボルトが下方に向けて貫通して固着されてなる受座支柱部と、台座の基板に開設された孔部に、他方向のネジ山を設けたボルトが上方に向けて貫通して固着されてなる台座支柱部と、上記各ネジ山に螺合可能なネジ溝が上、下部に各々形成された回動自在なターンバックル部と、上記ターンバックル部の回動位置を規制するための上、下ナットとを備え、上記ターンバックル部を回動させることで、上記台座に対する上記受座の高さを調整可能な束体は公知である。
これらの束体の中には、上記受座の基板は、上記孔部の周辺をターンバックル部側に凹ませた凹み部が形成され、この凹み部にボルト頭を溶接し、且つ、前記ボルト頭の頂部は、上記基板の上面(大引き受け面)よりも上方に突出したものもあった(例えば、特許文献1参照。)。
この束体は、上記ボルト頭の頂部を、上記基板の上面(大引き受け面)よりも上方に0.5mm〜1mm程度、予め突出させて形成しておき、そのボルト頭部の頂部に大引きを載せるなどして床束を設置するものであった。
登録実用新案公報第3059725号
しかしながら、この束体では、ボルト頭部の頂部を上記基板の上面よりも突出させているので、上記大引き受け面を、ボルト頭部の頂部だけで支持することになり、このような点接触による支持では、載せられている大引きが不安定となり、特に、据付面に不陸や傾き等があった場合に、これらの不陸や傾き等に上記台座が対応できず危険であるという問題があった。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするもので、基板とボルト頭部との溶接箇所が破壊されないという効果を得ることができるうえ、安全であり、しかも簡単に製造できる束体を提供する。
上記目的を達成するため、
請求項1に係る束体は、受座の基板に開設された孔部に、一方向のネジ山を設けたボルトが下方に向けて貫通して固着されてなる受座支柱部と、台座の基板に開設された孔部に、他方向のネジ山を設けたボルトが上方に向けて貫通して固着されてなる台座支柱部と、上記各ネジ山に螺合可能なネジ溝が上、下部に各々形成された回動自在なターンバックル部と、上記ターンバックル部の回動位置を規制するための上、下ナットと、これら上、下ナットと、上記ターンバックル部との間に介在されるバネワッシャとを備え、上記ターンバックル部を回動させることで、上記台座に対する上記受座の高さを調整可能な束体において、上記受座及び/又は台座の上記基板には、上記ターンバックル部側に凹ませて弾性変形可能なボルト取付部が形成され、このボルト取付部にボルト頭を固着し、且つ、前記ボルト頭の頂部を上記基板よりもターンバックル部側に位置付けてなることを特徴とする。
このものでは、基板に形成された弾性変形可能なボルト取付部にボルト頭を固着し、このボルト頭部の頂部を上記基板よりもターンバックル部側に位置付けてなるので、大引きの荷重後には、ボルト頭部の頂部と、基板の上面とが面一となって、これらの両面によって荷重全体を受け、基板とボルト頭部との溶接箇所が破壊されないという効果を得ることができる。
また、ボルト取付部は弾性変形可能であるので、大引きの受け面は、ボルト頭部の頂部と基板の上面との協働による面接触によって支持することができ、更に、据付面に不陸や傾き等があった場合でも、不陸や傾き等を吸収して安定した面接触状態を維持できるので安全である。
請求項2に係る束体は、請求項1において、上記ボルト取付部は、縦断面略アリ溝状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする。
請求項3に係る束体は、請求項1において、上記ボルト取付部は、縦断面略R状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする。
請求項4に係る束体は、請求項1において、上記ボルト取付部は、縦断面略角状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする。
請求項5に係る束体は、請求項1において、上記ボルト取付部は、縦断面略ジャバラ状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする。
これら請求項2〜5のものでは、ボルト取付部の弾性変形を可能とする具体的形状を示しており、その縦断面形状を各々、縦断面略アリ溝状、縦断面略R状、縦断面略角状、縦断面略ジャバラ状に凹ませただけの簡易な構造であり、製造も容易にできる。
請求項6に係る束体は、請求項1〜5の何れかにおいて、上記ボルト取付部の一部には、上記ターンバックル部側に向けて更に凹ませた弾性変形促進部を形成していることを特徴とする。
このものでは、弾性変形促進部を形成しているので、ボルト取付部の弾性変形を更に容易に行うことが可能である。
請求項7に係る束体は、請求項1〜6の何れかにおいて、上記ターンバックル部の胴部外周には、スパナ、モンキ一レンチ等の工具で挟持して回動するための工具把持部が形成され、この工具把持部は、上記胴部の上、下方向の複数箇所に形成されていることを特徴とする。
このものでは、ターンバックル部に設けた工具把持部が、上、下方向の複数箇所に形成されているので、作業し難い狭い場所であっても、スパナ、モンキー等の工具をターンバックル部の上、下方向のどのような高さ位置であっても使用することができ、施工時間をより短縮できる。
請求項8に係る束体は、請求項7において、上記工具把持部には、高さ調整表示を設けていることを特徴とする。
このものでは、工具把持部に、文字、図形等による高さ調整表示を設けているので、ターンバックル部の回転方向を誤ることもなく、施工時間も短縮できる。
本発明によれば、次のような効果がある。
請求項1に係る束体によれば、基板に形成された弾性変形可能なボルト取付部にボルト頭を固着し、このボルト頭部の頂部を上記基板よりもターンバックル部側に位置付けてなるので、大引きの荷重後には、ボルト頭部の頂部と、基板の上面とが面一となって、これらの両面によって荷重全体を受け、基板とボルト頭部との溶接箇所が破壊されないという効果を得ることができる。
また、ボルト取付部は弾性変形可能であるので、大引きの受け面は、ボルト頭部の頂部と基板の上面との協働による面接触によって支持することができ、更に、据付面に不陸や傾き等があった場合でも、不陸や傾き等を吸収して安定した面接触状態を維持できるので安全である。
請求項2〜5に係る束体によれば、ボルト取付部の弾性変形を可能とする具体的形状を示しており、その縦断面形状を各々、縦断面略アリ溝状、縦断面略R状、縦断面略角状、縦断面略ジャバラ状に凹ませただけの簡易な構造であり、製造も容易にできる。
請求項6に係る束体によれば、弾性変形促進部を形成しているので、ボルト取付部の弾性変形を更に容易に行うことが可能である。
請求項7に係る束体によれば、ターンバックル部に設けた工具把持部が、上、下方向に複数箇所に形成されているので、作業し難い狭い場所であっても、スパナ、モンキー等の工具をターンバックル部の上、下方向のどのような高さ位置であっても使用することができ、施工時間をより短縮できる。
請求項8に係る束体によれば、工具把持部に、文字、図形等による高さ調整表示を設けているので、ターンバックル部の回転方向を誤ることもなく、施工時間も短縮できる。
以下、本発明に係る束体Aを図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る束体の一実施例を示す組立て状態の斜視図、図2は、図1の受座の要部を示した部分拡大断面図である。
この束体Aは、受座11の基板12に開設された孔部13に、一方向のネジ山14を設けたボルト15が下方に向けて貫通して固着されてなる受座支柱部1と、
台座21の基板22に開設された孔部23に、他方向のネジ山24を設けたボルト25が上方に向けて貫通して固着されてなる台座支柱部2と、
各ネジ山14、24に螺合可能なネジ溝31、32が上、下部に各々形成された回動自在なターンバックル部3と、
ターンバックル部3の回動位置を規制するための上、下ナット4と、
これら上、下ナット4と、ターンバックル部3との間に介在されるバネワッシャ5とを備えて成る。
以下、各部材について詳説する。
受座支柱部1の受座11は、建物の大引きの下側などに安定して固定すべく、金属製平板を折り曲げて形成され、ここでは、大引きの形状に合わせた縦断面略L形状に形成しているが、これ以外のL形状、或いは単なる平板状、角形状、円形平板状、楕円平板状等であっても構わない。
この受座11の中央には孔部13を開設すると共に、適所に複数のネジ孔、釘孔等17を形成している。
このような受座11の水平な基板12には、孔部13の周囲をターンバックル部3側(図例では、下側)に凹ませた弾性変形可能なボルト取付部16を形成している。
より詳しく説明すれば、ボルト取付部16は、ボルト15のボルト頭18の外径よりも大きな外径であって、且つ、ボルト頭18の厚みよりも大きい深さに凹ませて形成されている。
そして、ボルト取付部16にボルト15を上方からネジ山14を下方に向けて貫通させたうえで、そのボルト頭18をボルト取付部16に溶接等で固着すれば、ボルト頭18の頂部18aは、基板12よりもターンバックル部13側に位置付けるように固着できる。
台座支柱部2の台座21は、土間又は束石・コンクリート基盤などの据付面に安定して固定される金属製の平板状に形成しており、ここでは、略四角形状に形成しているが、これ以外の多角形状、円形状、楕円形状等であっても構わない。
この台座21の中央には孔部23を開設すると共に、適所に複数のネジ孔、釘孔等27を形成している。
このような台座21の水平な基板22には、上記受座11と同構造のボルト取付部16を形成し、このボルト取付部16にボルト25を固着して構成されている。
なお、ボルト取付部16は、受座11又は台座21の何れか一方に形成されていれば良いが、本図のように受座11及び台座21の両方に形成すれば、上、下に固着されているボルト頭18の溶接箇所の破壊を防止できる。
ターンバックル部3は、金属パイプの上、下を延伸絞り加工して形成され、この上、下の胴部内周には、各々のネジ山14、24に螺合可能なネジ溝31、32が形成されている。
また、ターンバックル部3の胴部外周には、スパナ、モンキ一レンチ等の工具で挟持して回動するための工具把持部33がプレス加工して形成されているが、本図で示す工具把持部33は、上記胴部外周の上、下方向の複数箇所に形成している。
このような複数の工具把持部33を形成しておけば、床下などの作業し難い狭い場所であっても、スパナ、モンキー等の工具をターンバックル部3の上、下どの高さでも使用できるので、高さ調整などを素早く行うことができ、施工時間をより短縮できる。
また、工具把持部33には、文字、図形等による高さ調整表示33aを設けることもでき、ここでは、矢印による回転方向表示と、この回転方向表示に応じた「伸びる」或いは「縮む」という伸縮表示を刻印、貼着することで、ターンバックル部3の回転方向を誤ることもなく、施工時間も短縮できる。
上、下ナット4には、各々のネジ山14、24に螺合されるネジ溝が形成されているので、仮に、上、下ナット4が誤って入れ替わって使用されても、螺合されず、セット不良の危険を生じることはない。
また、これら上、下ナット4と、ターンバックル部3との間には、皿バネ、波座金等の上下方向に弾性付勢されるバネワッシャ5を介在している。
このバネワッシャ5は、様々な形状、構造のものを採用できるが、何れも、上下の方向性がなく、反転して使用されても同じ作用、効果である上記波座金を用いるのが良い。
このように構成された本発明に係る束体Aは、例えば以下の要領で使用する。
先ず、束体Aは、施工現場では、据付面と大引きの間に設置され、ターンバックル部3の高さ調整表示33aを確認したうえで、これを回動し、所望の高さに調整する。
そして、大引きの水平をだして、高さ調整を完了する。
台座21は据付面に、受座11は大引きに、ボンドやビス・釘等を台座21のネジ孔、釘孔等27及び受座11のネジ孔、釘孔等17に挿入、固着し、それぞれを固定する。
上、下ナット4をそれぞれ回転し、バネワッシャ5をターンバックル部3の端面で挟み込み締め上げて、バネワッシャ5が圧縮されて平坦状に弾性変形され、上、下ナット4の戻りを防止して施工作業を終了する。
このような束体Aによれば、基板12に形成された弾性変形可能なボルト取付部16にボルト頭18を固着し、このボルト頭部18の頂部18aを基板12よりもターンバックル部3側に位置付けてなるので、大引きの荷重後には、ボルト頭部18の頂部18aと、基板12の上面とが面一となって、これらの両面によって荷重全体を受け、基板12とボルト頭部18との溶接箇所が破壊されないという効果を得ることができる。
また、ボルト取付部16は弾性変形可能であるので、大引きの受け面は、ボルト頭部18の頂部18aと基板12の上面との協働による面接触によって支持することができ、更に、据付面に不陸や傾き等があった場合でも、不陸や傾き等を吸収して安定した面接触状態を維持できるので、ガタツキを生じることなく安全である。
図3(a)〜(f)は、本発明に係るボルト取付部16の他の実施例を示す概略断面図である。
ここで、図1、図2と共通する部位には、同一の番号を付し、その説明は省略する。
図3(a)及び(b)で示したボルト取付部16は、縦断面略アリ溝状に凹ませて弾性変形可能に形成したものである。
図3(c)で示したボルト取付部16は、縦断面略R状に凹ませて弾性変形可能に形成したものである。
図3(d)で示したボルト取付部16は、図1、図2でも示したように、縦断面略角状に凹ませて弾性変形可能に形成したものである。
図3(e)で示したボルト取付部16は、縦断面略ジャバラ状に凹ませて弾性変形可能に形成したものであり、ボルト頭18の厚さが特に大きいものであっても容易に対応できる。
これらのように、ボルト取付部16の弾性変形を可能とする具体的形状は、様々な構造で形成することができ、しかも、その縦断面形状は、各々、縦断面略アリ溝状、縦断面略R状、縦断面略角状、縦断面略ジャバラ状に凹ませただけの簡易な構造であり、製造も容易にできる。
更に、図3(f)で例示したものは、ボルト取付部16の一部には、ターンバックル部側に向けて更に凹ませた弾性変形促進部16aを形成したものである。
ここでは、図3(d)で示されたボルト取付部16の角部分を、更にターンバックル部側に凹ませて弾性変形促進部16aを形成したものを例示しているが、この弾性変形促進部16aは、他の図3に示されたものに形成することも勿論可能である。
このような弾性変形促進部16aを形成すれば、ボルト取付部16の弾性変形を更に容易に行うことが可能である。
なお、図3では、何れも台座21に形成されたボルト取付部16の様々なものを例示しているが、これらの何れも受座11に形成できることは勿論であり、その一例として、図4では、図3(f)で示したボルト取付部16を長手方向又は短手方向に亘る線状の受座11に形成した場合を例示しているが、このような線状のボルト取付部16は、他の図3に示されたものに形成することも勿論可能である。
本発明は、受座等の高さ(上げ下げ量)を調整可能な束体として有効に利用することが可能である。
本発明に係る束体の一実施例を示す組立て状態の斜視図である。 図1の受座の要部を示した部分拡大断面図である。 (a)〜(f)は、本発明に係るボルト取付部の他の実施例を示す概略断面図である。 本発明に係るボルト取付部の更に他の実施例を概略した部分斜視図である。
符号の説明
A 束体
1 受座支柱部
2 台座支柱部
11 受座
21 台座
12、22 基板
13、23 孔部
14、24 ネジ山
15、25 ボルト
16 ボルト取付部
16a 弾性変形促進部
18 ボルト頭
18a 頂部
3 ターンバックル部
31、32 ネジ溝
33 工具把持部
33a 高さ調整表示
4 ナット
5 バネワッシャ

Claims (8)

  1. 受座の基板に開設された孔部に、一方向のネジ山を設けたボルトが下方に向けて貫通して固着されてなる受座支柱部と、
    台座の基板に開設された孔部に、他方向のネジ山を設けたボルトが上方に向けて貫通して固着されてなる台座支柱部と、
    上記各ネジ山に螺合可能なネジ溝が上、下部に各々形成された回動自在なターンバックル部と、
    上記ターンバックル部の回動位置を規制するための上、下ナットと、
    これら上、下ナットと、上記ターンバックル部との間に介在されるバネワッシャとを備え、上記ターンバックル部を回動させることで、上記台座に対する上記受座の高さを調整可能な束体において、
    上記受座及び/又は台座の上記基板には、上記ターンバックル部側に凹ませて弾性変形可能なボルト取付部が形成され、このボルト取付部にボルト頭を固着し、且つ、前記ボルト頭の頂部を上記基板よりもターンバックル部側に位置付けてなることを特徴とする束体。
  2. 請求項1において、
    上記ボルト取付部は、縦断面略アリ溝状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする束体。
  3. 請求項1において、
    上記ボルト取付部は、縦断面略R状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする束体。
  4. 請求項1において、
    上記ボルト取付部は、縦断面略角状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする束体。
  5. 請求項1において、
    上記ボルト取付部は、縦断面略ジャバラ状に凹ませて弾性変形可能に形成していることを特徴とする束体。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、
    上記ボルト取付部の一部には、上記ターンバックル部側に向けて更に凹ませた弾性変形促進部を形成していることを特徴とする束体。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、
    上記ターンバックル部の胴部外周には、スパナ、モンキ一レンチ等の工具で挟持して回動するための工具把持部が形成され、この工具把持部は、上記胴部の上、下方向の複数箇所に形成されていることを特徴とする束体。
  8. 請求項7において、
    上記工具把持部には、高さ調整表示を設けていることを特徴とする束体。
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