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JP3756766B2 - 連続混練機 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、熱硬化性樹脂、各種の食品、薬品、焼却炉からの飛灰などを混練する連続混練機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粉体などの原材料を連続的に撹拌・混練する混練機としては、一般に、2軸混練機が使用され、その2軸混練機は、特開平11−267481号公報(公報1)、特開2000−455号公報(公報2)などに記載され、図10、図11に示すように、水平な筒状ケーシング1内にその筒軸方向の混練軸2を通し、前記ケーシング1の一端から被処理物をケーシング1内に送り込んで、前記混練軸2により混練してケーシング1の他端から排出する構成が一般的である。
【0003】
これらの連続混練機において、高品質と安定した性状の製品を得るには、混練機の運転終了後、次の運転時でも同様の性能を維持するために、混練軸2のフィードスクリュウ、パドル等を点検・清掃することが必須である。
【0004】
このような点検・清掃を行う際、混練軸2を開放して行うのが一般的であり、その開放手段として、上記公報1には、図10に示すように、上記ケーシング1を水平面で上下に分割し、その上下のケーシング1a、1bを上下方向に揺動可能とした技術が開示され、公報2には、図11に示すように、下部ケーシング1bを観音開き状にした技術が開示されている。また、同公報2記載技術は、上部ケーシング1a側面を開放可能にもしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種の連続混練機は、強固な地盤上に設置され、下方に作業スペースがない場合が多い。また、点検・清掃時、ケーシングの下面を開放し、下方から上向きでその作業を行うのは、煩雑であり、作業性が悪い。このため、公報2記載技術は、下部ケーシングが下方に開くため、作業性が悪いものとなっている。また、上部ケーシングの側面を開放した点検・清掃は、公報1記載のケーシング上面を開放したものに比べれば、煩雑であり、作業性も悪く、同公報2記載技術のように、その開放個所を複数にしても、大きな作業性の向上は望めない。
【0006】
ところで、図10に示すように、上部ケーシング1aをその側縁を軸として上方に揺動させて開放するものは、その開放した上部ケーシング1aが揺動するためのスペースが後方に必要である。また、この連続混練機を製造ラインに設置する際、そのライン仕様によって、上部ケーシング1aの開放方向が決定される。このため、ライン仕様などの設置個所が確定しないと、上部ケーシング1aの開放方向を決定できず、連続混練機の製造を終えることができない。また、既設の連続混練機を移設する際、その上部ケーシング1aの開放方向が合う場所にしか移設できないなどの制約がある。
【0007】
この発明は、上記実情の下、設置性の向上を図ることを第1の課題とし、点検・清掃などの作業性を向上させることを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を達成するため、この発明は、まず、上部ケーシングを揺動して開放可能としたのである。上方開放は点検・清掃がし易いからである。
【0009】
つぎに、上部ケーシングを、その両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能としたのである。このように、両側から開放できれば、設置個所に制限を受けることも少ない。
【0010】
上記第2の課題を達成するため、この発明は、まず、同様に、上部ケーシングを揺動して開放可能とし、つぎに、その上部ケーシングをその長さ方向に複数に分割し、その各分割ケーシングを、それぞれその一側を軸として上方に揺動可能としたのである。
【0011】
このように開放個所を分割すれば、点検・清掃が必要な個所のみを開放することができ、その作業性がすぐれたものとなる。この第2の解決手段は第1の解決手段と併用し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記第1の課題を達成するための発明の実施形態としては、水平な筒状ケーシング内にその筒軸方向の混練軸を通し、前記ケーシングの一端から被処理物をケーシング内に送り込んで、前記混練軸により混練してケーシングの他端から排出する連続混練機において、前記ケーシングを、水平面で上下に分割して上部ケーシングと下部ケーシングからなるものとし、前記上部ケーシングは、その両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能となっている構成を採用し得る。
【0013】
その上部ケーシングを両側から開放可能にする具体的構成としては、上記上部ケーシングの両側を下部ケーシングの両側にそれぞれ回動軸を介して回動可能に連結し、かつ、その連結部は両ケーシングを切離し可能とした構成などを採用する。
【0014】
第2の課題を達成するための発明の実施形態としては、上述のケーシング開放型連続混練機において、前記ケーシングを、水平面で上下に分割して上部ケーシングと下部ケーシングからなるものとし、かつ前記上部ケーシングをその長さ方向に複数に分割し、その各分割ケーシングをそれぞれその一側を軸として上方に揺動可能とした構成を採用し得る。
【0015】
この構成において、上記各分割ケーシングの揺動軸をその全分割ブロックに亘る一本のものとし、その揺動軸の両端から各分割ブロックを締結するようにすれば、一の揺動軸の締結で全ての分割ケーシングの締結を行うことができて、作業性がよいうえに、構造も簡単なものとなる。
【0016】
この第2の課題を達成する実施形態は、第1の課題を達成する上述の各実施形態と併用し得る。
【0017】
上記各実施形態において、上記上部ケーシングの揺動開放時、上部ケーシングが下部ケーシングに当接することにより、その揺動開放が規制されるようにすれば、揺動規制構造を簡単にすることができ、コスト的に有利となる。また、上部ケーシングは天板とその内面に固着されたライナーとから成り、下部ケーシングも底板とその内面に固着されたライナーとから成るものとすれば、摩耗するライナーのみを取替えることができ、コスト的に有利なものとなる。
【0018】
【実施例】
一実施例を図1、図2に示し、同図において、11は、一端上部に供給口14を、他端下部に排出口15を有するケーシングで、その筒軸心を含む水平面でもって上部ケーシング12と下部ケーシング13に分割されている。ケーシング11内には、混練軸16が2本平行に設けられており、この混練軸16には多数の混練パドル17が位相を変えて外嵌されている。ケーシング11の前後には、エンドプレート25、26が設けられており、このエンドプレート内に混練軸16のシール部材や軸受が設けられている。
【0019】
そして、上部ケーシング12の両側部にアーム18が、下部ケーシング13の両側部に固定アーム19がそれぞれ設けられており、両アーム18、19は、回動軸20により連結されている。なお、2本の混練軸16、16と回動軸20とケーシング11の分割面は同一平面上となっている。
【0020】
この実施例は、供給口14から、被混練物(被処理物)aを供給し、混練パドル17の回転により被混練物aを混練しながら排出口15へと移送して製品bを排出する。
【0021】
そして、清掃、点検、整備の必要が生じたときは、片側の回動軸20を抜き取り、他方の側の回動軸20を中心(軸)として図1鎖線のごとく上部ケーシング12を上方に回動(揺動)させ、混練軸16の上方を開放させる。
【0022】
このとき、この実施例は、ケーシング11の両側部に回動軸20が設けられているから、上部ケーシング12を、どちら側にも回動させることができるので、作業しやすい方を選んで回動させればよい。このことにより、作業労力や時間を短縮できる。例えば、混練軸16からパドル17を外す場合、被処理物が付着しているため、パドル17を木槌などにて打撃するが、作業者が右利きか左利きかにより上部ケーシング12の回動方向を選ぶころができ、作業を容易に行うことができる。また、設置場所(レイアウト)の制約を受けにくくなり、設置場所が決まる前に装置の製造を完了することもできる。
【0023】
他の実施例を図3、4に示し、この実施例は、上部ケーシング12が、混練軸16の軸方向に分割されており、図示の例では、供給口14側から、前側ブロック21、中央ブロック22、後側ブロック23に3分割されている。この分割数は任意である。そして、各ブロックの片側に回動アーム18が設けられ、回動軸20を介して、下側の固定アーム19と係合している。また、各ブロックの端部(分割面)にはフランジ24が形成され、図示省略したボルトやコッタなどの結合部材により結合可能となっている。なお、各ブロック同士、あるいは、各ブロックと上部ケーシング12のシールは、シーラントの充填やゴムシールの貼付により行う。
【0024】
この実施例では、各ブロック21、22、23の内、必要なブロックのみを回動させて、混練軸16の上方を開放することができる。このとき、一般に、ケーシング11は一端上部に供給口14が設けられており、上部ケーシング12を回動させるためには、供給口14に接続されている配管やシュート等を外さなければならない。しかし、この実施例では、供給口14のある前側ブロック21は閉じたままにしておき、その他のブロック22、23のフランジ24の結合手段を外して、必要なブロックのみを回動させればよい。
【0025】
因みに、一般的な点検方法は、ケーシング11に点検口を設けて行っているが、点検口では、混練軸16の上方を十分に開放できず作業がしにくい(公報2参照)。
【0026】
この実施例において、図1、2の実施例のようにケーシング11の反対側の側部にも、アーム18、19を設ければ、各ブロックを左右どちら側へも回動できる(図5参照)。
【0027】
さらに、他の実施例を図5、6に示し、この実施例は、図3、4の実施例において、各ブロックを左右どちら側にも回動できるようにし、そのケーシング11の両側部に、ケーシング11の全長とほぼ同じ長さの回動軸27を設け、この回動軸27の両端にねじ加工を施し、ナット28で締め上げることにより、前側ブロック21、中央ブロック22、後側ブロック23を結合させたものである。このため、図4に示したフランジ24が不要となる。
【0028】
図7乃至図9には、さらに他の実施例を示し、この実施例は、上部ケーシング12をライナーから成る前側、中央、後側の各ブロック31、32、33と、その上部の天板31a、32a、33aで構成しており、その天板は、各ブロックに対応する位置で分割されている。また、下部ケーシング13は、同じくライナーから成る前側、中央、後側の各ブロック34、35、36と、その下部の底板37で構成している。
【0029】
上記、天板31a、32a、33aは、各ブロック31、32、33より幅広とし、両サイドに突条38が形成されており、両突条38の間に各ブロックがはめ込まれる。また、突条38の部分に回動アーム18が垂設されている。底板37も、各ブロック34、35、36より幅広とし、両側に突条39が形成されており、両突条39の間に各ブロックがはめ込まれる。すなわち、突条38同士の間隔は、各ブロック31、32、33の幅とほぼ等しく、各ブロックをはめ込むことで、その芯出しがほぼ完了する。同様に、突条39同士の間隔も、各ブロック34、35、36の幅とほぼ等しく、各ブロックをはめ込むことで、その芯出しがほぼ完了する。また、突条39の部分に固定アーム19が立設されている。
【0030】
この実施例は、図7に示すように、3分割されている上部ケーシング12の一部あるいは全部を回動させると、天板31a、32a、33aと底板37が係合し(当接し)、それ以上の回動が規制される。このため、ストッパを設ける必要がない。
【0031】
この実施例の上下ケーシング11、12の構成、すなわち、天板とブロックの構成は、図1などで示した分割されていないものにも採用し得る。
【0032】
各実施例では、固定アーム19は、下部ケーシング13に取り付けられていたが、固定アーム19は混練機のフレーム等に固着させることも可能である。また、上部ケーシング12の回動には、天井クレーンの利用や、回動用油圧シリンダを設置して利用することができる。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上のように、上部ケーシングをその両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能としたので、点検・清掃などの作業もし易く、また、設置場所の制約も少なくなる。
【0034】
また、上部ケーシングを分割して混練軸上方を部分的に開放可能としたので、点検・清掃などが必要な個所のみを開放することができ、その作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の切断左側面図
【図2】同実施例の正面図
【図3】他の実施例の切断左側面図
【図4】同実施例の正面図
【図5】他の実施例の切断左側面図
【図6】同実施例の正面図
【図7】他の実施例の切断左側面図
【図8】同実施例の正面図
【図9】同実施例の要部分解斜視図
【図10】従来例の左側面図
【図11】従来例の切断左側面図
【符号の説明】
11 ケーシング
12 上部ケーシング
13 下部ケーシング
14 供給口
15 排出口
16 混練軸
17 混練パドル
18 回動アーム
19 固定アーム
20 回動軸
21 前側ブロック
22 中央ブロック
23 後側ブロック
24 フランジ
25 エンドプレート
26 エンドプレート
27 回動軸
28 ナット
31a、32a、33a 天板
31、34 前側ブロック(ライナー)
32、35 中央部ブロック(ライナー)
33、36 後側ブロック(ライナー)
37 底板
38、39 突条

Claims (7)

  1. 水平な筒状ケーシング11内にその筒軸方向の混練軸16を通し、前記ケーシング11の一端から被処理物aをケーシング11内に送り込んで、前記混練軸16により混練してケーシング11の他端から排出する連続混練機において、
    上記ケーシング11を、水平面で上下に分割して上部ケーシング12と下部ケーシング13からなるものとし、前記上部ケーシング12は、その両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能となっていることを特徴とする連続混練機。
  2. 上記上部ケーシング12の両側を下部ケーシング13の両側にそれぞれ回動軸20を介して回動可能に連結し、かつ、その連結部は両ケーシング12、13を切離し可能として、前記上部ケーシング12をその両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能としたことを特徴とする請求項1に記載の連続混練機。
  3. 上記上部ケーシング12をその長さ方向に複数に分割し、その各分割ケーシング21、22、23を、その両側がそれぞれ他側を軸として上方に揺動可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の連続混練機。
  4. 水平な筒状ケーシング11内にその筒軸方向の混練軸16を通し、前記ケーシング11の一端から被処理物aをケーシング11内に送り込んで、前記混練軸16により混練してケーシング11の他端から排出する連続混練機において、
    上記ケーシング11を、水平面で上下に分割して上部ケーシング12と下部ケーシング13からなるものとし、かつ前記上部ケーシング12をその長さ方向に複数に分割し、その各分割ケーシング21、22、23をそれぞれその一側を軸として上方に揺動可能としたことを特徴とする連続混練機。
  5. 上記各分割ケーシングの揺動軸27をその全分割ブロックに亘る一本のものとし、その揺動軸27の両端から各分割ブロックを締結することを特徴とする請求項3又は4に記載の連続混練機。
  6. 上記上部ケーシング12の揺動開放時、上部ケーシング12が下部ケーシング13に当接することにより、その揺動開放が規制されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の連続混練機。
  7. 上記上部ケーシング12が天板31a、32a、33aとその内面に固着されたライナー31、32、33とから成り、上記下部ケーシング13も底板37とその内面に固着されたライナー34、35、36とから成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の連続混練機。
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