JP3757384B2 - ストレッチ包装機におけるリフト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、保持されたストレッチフィルムに向けて物品を持ち上げてその上面を覆った後、物品の周縁から延出するフィルム端部を物品の底面側に折込むストレッチ包装機におけるリフト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トレー等の容器に商品を収容した物品をストレッチフィルムによってタイトに包装するストレッチ包装機は、上方で保持されているストレッチフィルムに向けて載置した物品を持ち上げるリフト装置を備えている。このリフト装置に関し、前記物品(トレー)の大きさに応じて、その載置面の大きさを変化させ得るリフト装置として、例えば特開平11−11409号公報に開示の発明が存在する。この公報のリフト機構(リフト装置)では、下向きに傾動可能な複数の可動支持腕が昇降軸に並列に設けられ、トレーの大きさに応じた範囲の可動支持腕を水平位置に支持して、これら可動支持腕上にトレーを載置するよう構成している。
【0003】
前記可動支持腕は、昇降軸に設けられた固定部材に対し、該可動支持腕に配設された係止部材を係止することで水平位置に支持されるよう構成されており、使用しない可動支持腕に関しては、その上昇途中で係止部材の突出部がリリース軸に衝突することで該係止部材が固定部材から外れ、当該可動支持腕が自重で下向きの逃げ位置まで傾動するようになっている。そして、傾動した可動支持腕は、その下降時に復帰棒の上側に衝突することで水平位置に復帰するよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記リフト機構では、使用しない可動支持腕は、前述したように昇降動する毎にリリース軸および復帰棒と衝突して水平位置と逃げ位置とに切換えられるので、騒音や振動が発生するおそれがあり、その際には円滑な動作が阻害される問題が指摘される。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、円滑に動作し得るストレッチ包装機におけるリフト装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るストレッチ包装機におけるリフト装置は、
フィルム展張部で保持したストレッチフィルムに向けて持ち上げた物品の上面を覆い、該物品の周縁から延出するフィルム端部を物品の底面側に折込むストレッチ包装機において、
前記フィルム展張部の下方で昇降動し、載置された物品をストレッチフィルムに向けて持ち上げる持上げ手段と、
前記持上げ手段に配設され、前記物品が載置される複数の載置部材を有する固定載置台および、複数の載置部材を有し、該載置部材に物品を載置可能な起立姿勢と、該起立姿勢から下方に傾倒して物品を載置しない傾倒姿勢とに変化可能な可動載置台と、
前記持上げ手段の下降位置において、前記可動載置台を傾倒姿勢と起立姿勢とに切換える切換え手段とを備え、
前記切換え手段は、前記可動載置台と一体的に昇降する支持部材に揺動可能に配設された作動レバーを備え、この作動レバーの揺動により可動載置台が傾倒姿勢と起立姿勢とに切換わるよう構成され、
前記可動載置台には、前記作動レバーに設けた連繋部の移動を規制することで、可動載置台を傾倒姿勢または起立姿勢に切換えられた姿勢に維持する案内部が設けられることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るストレッチ包装機におけるリフト装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、ストレッチフィルムのフィルム展張部への水平な給送方向を左右方向と称し、これと水平に交差する方向を前後方向と称するものとする。
【0008】
図1および図2に示すように、実施例に係るリフト装置が採用されるストレッチ包装機の機枠10には、左右方向に走行可能な一対の挟持コンベヤ11,11が、前後方向に離間して平行に配設され、供給源としての原反ロール65から引出されたストレッチフィルムは、各挟持コンベヤ11を構成する上下のベルトコンベヤ間で前後方向の各端縁部を挟持された状態でフィルム展張部(保持部)Sへ向けて給送されるよう構成される。この給送の際、両コンベヤ対11,11のフィルム給送方向上流側に配設されたカッター66によりストレッチフィルムは所定寸法に切断され、切断されたストレッチフィルムFのみがフィルム展張部Sに給送される。このフィルム展張部Sには、前後方向に離間して一対のフィルム保持手段12,12が配設され、所定寸法のストレッチフィルムFは、フィルム展張部Sにおいて一対のフィルム保持手段12,12により展張状態で略水平に保持されるようになっている。
【0009】
前記フィルム展張部Sより上方の機枠10には、後述するリフト装置23により上昇位置まで持ち上げられた物品(トレーに商品を収容したもの)13の下方に臨む位置に、物品13の周縁から外方に延出するフィルム端部を該物品13の底面側に折込む後部折込み部材14が前後方向に移動可能に配設されると共に、その下方に左右の側部折込み部材15,15が水平方向に回動可能に配設され、更にフィルム展張部Sを挟んで後部折込み部材14とは反対の前側に前部折込み部材16が配設されている。また、後部および側部折込み部材14,15,15の上方の機枠10に、前後方向に移動可能な排出プッシャー17が設けられ、後部折込み部材14および側部折込み部材15,15によるフィルム折込みが終了したタイミングで、排出プッシャー17により物品13を前進移動することで、物品13の前側の周縁から外方に延出するフィルム端部が、前部折込み部材16に当接して物品13の底面側に折込まれるよう構成される。更に、フィルム展張部Sの前方に搬出コンベヤ18が配設され、排出プッシャー17により移動された物品13は、該コンベヤ18を介して下流側に搬出されるようになっている。
【0010】
前記フィルム展張部Sの下方には、図1に示す如く、第1供給コンベヤ19と第2供給コンベヤ20とが、フィルム給送方向とは直交する前後方向に直列に配置され、第1供給コンベヤ19に載置された物品13を、該コンベヤ19および第2供給コンベヤ20によりフィルム展張部Sの真下まで搬送するよう構成される。第2供給コンベヤ20は、左右方向に離間する複数の無端ベルト20aで構成され(図2参照)、後述するリフト装置23の各載置部材32,42が隣り合う無端ベルト20a,20a間や外側を昇降動するよう構成されている。なお、第2供給コンベヤ20における物品搬送方向下流側の上方にストッパ21が配設され、該コンベヤ20で搬送される物品13は、下流側先端(前端)がストッパ21に当接することでフィルム展張部Sの真下に位置決めされるよう設定される。
【0011】
前記第1供給コンベヤ19における物品13の搬送経路の側方に、該物品13を検出する物品センサ22が配設され、該センサ22の検出信号に基づいて、図示しない制御手段がストレッチ包装機による包装を開始させるよう設定されている。
【0012】
前記ストッパ21の配設位置より物品搬送方向上流側で、前記フィルム展張部Sの真下に臨む位置には、該ストッパ21で位置決めされた物品13を第2供給コンベヤ20から受取り載置して、該物品13をフィルム展張部Sに向けて持ち上げるリフト装置23の持上げ手段24が昇降動可能に配設される。この持上げ手段24は、昇降機構25により下降位置と上昇位置との間を昇降動され、図4に示す下降位置ではその物品載置面が第2供給コンベヤ20の物品載置面より下方に臨み、上昇位置ではその物品載置面が前記後部折込み部材14および前部折込み部材16の少し上方に臨むよう設定され、下降位置からの上昇時に該持上げ手段24に載置されている物品13でストレッチフィルムFを押上げてその上面を覆い得るよう構成される。
【0013】
前記持上げ手段24は、図3に示す如く、左右方向に離間して機枠10に立設された一対のガイドロッド26,26に沿って昇降動可能な支持部材27を備え、該支持部材27には、図示しないモータで回転される昇降用カムにより上下に揺動される昇降用レバー28が連結部材29を介して連結されて、該昇降用レバー28の揺動により昇降動されるよう構成される。支持部材27の上部は櫛歯状に形成されて、その各歯部27aが、前記第2供給コンベヤ20の隣り合う無端ベルト20a,20a間あるいは外側に臨むよう位置決めされると共に、該支持部材27の上端部に固定載置台30が配設されている。なお実施例では、モータ、昇降用カムおよび昇降用レバー28等から昇降機構25が構成される。
【0014】
前記固定載置台30は、支持部材27における各歯部27aの上端に固定用ホルダ31を介して傾動可能に配設された複数の固定載置部材32から構成され、これら複数の固定載置部材32の物品載置面(最上部)32aは同一レベルに設定されている。なお、固定用ホルダ31に対して固定載置部材32は、前記後部折込み部材14および側部折込み部材15,15によるフィルム折込み方向(前後および左右方向)に傾動可能に枢支されると共に、常には固定用ホルダ31との間に取付けられたバネ33(図3参照)によって起立状態で静止するよう設定されている。
【0015】
前記支持部材27には、図4に示す如く、固定載置台30の配設位置に対して第2供給コンベヤ20での物品搬送方向上流側(後側)、すなわち載置される物品13の寸法変化と対応する側に、前後方向に複数基(実施例では3基で示すが、2基あるいは4基以上であってもよく、また1基でもよい)の可動載置台34,35,36が夫々前後の向きに回動可能に配設されている。なお実施例では、固定載置台30に近接する前側から順に、第1可動載置台34、第2可動載置台35および第3可動載置台36と指称することとする。また、各可動載置台34,35,36の構成は基本的には同じであるので、第1可動載置台34に関する構成についてのみ説明し、他の載置台35,36の同一部材には同じ符号を付して示すこととする。
【0016】
前記第1可動載置台34では、図6に示す如く、左右方向に離間する複数の取付板37の夫々が、前記支持部材27に対応的に配設されたブラケット38に回動可能に枢支されている。これら取付板37の支持部材27より後方に延出する後端部には、連結部材39に左右方向に離間して複数の支柱40を立設した支持体67が一体的に回動可能に配設される。そして、各支柱40の上端部に、図4に示す如く、可動用ホルダ41を介して可動載置部材42が傾動可能に配設されている。なお、各支柱40および各可動載置部材42は、前記第2供給コンベヤ20の隣り合う無端ベルト20a,20a間を昇降動し得るよう位置決めしてある。また、可動用ホルダ41に対して可動載置部材42は、固定載置部材32と同様に、前記後部折込み部材14および側部折込み部材15,15によるフィルム折込み方向に傾動可能に枢支されると共に、常には可動用ホルダ41との間に取付けられたバネ43によって支柱40に沿う起立状態で静止するよう設定される。
【0017】
前記3基の可動載置台34,35,36は、各支柱40が略鉛直となる起立姿勢において、各可動載置部材42の物品載置面(最上部)42aが前記固定載置部材32の物品載置面32aと略同一レベルとなり(図4参照)、これら複数の可動載置部材42および固定載置部材32の物品載置面42a,32a上に前記物品13が載置されるようになっている。なお実施例では、図7に示す如く、第1可動載置台34と第3可動載置台36の可動載置部材42が各3個で、第2可動載置台35の可動載置部材42が2個に設定されると共に、夫々の可動載置部材42は相互に干渉しないよう構成される。
【0018】
前記各可動載置台34,35,36は、前記物品13を載置可能な起立姿勢と、該起立姿勢から後側下方に傾倒して物品13を載置しない傾倒姿勢との何れかに、前記持上げ手段24の下降位置において切換え手段44により切換えられるよう構成されている。なお、各可動載置台34,35,36を切換える切換え手段44の構成は基本的には同じであるので、第1可動載置台34に関する構成についてのみ説明し、同一部材には同じ符号を付して示すこととする。
【0019】
前記支持部材27には、図6に示す如く、一対のブラケット45,45が左右方向に離間して前方に延出するよう配設され、両ブラケット45,45の前端部間に支軸46が配設される。そして、この支軸46における前記第1可動載置台34の適宜位置の取付板37と対応する位置に、作動レバー47が揺動可能に配設されている。なお、図6において、第1可動載置台34に対しては中央の、第2可動載置台35に対してはその右の、第3可動載置台36に対しては連結状態の両端2つの作動レバー47が夫々対応する。この作動レバー47の枢支部から離間する一端部にローラ(連繋部)48が回動可能に枢支され、該ローラ48が、対応する取付板37の枢支部から前方に延出する部位に形成された案内部としての略S字状に形成された透孔49に移動可能に嵌合されている。また作動レバー47の枢支部から離間する他端部に索体としてのワイヤ50の一端が連結されており(第3可動載置台35に対応する連結状態の2つの作動レバー47に対しては、そのうちの1つにワイヤ50の一端が連結される)、該ワイヤ50の引張り・弛緩作動に対応して作動レバー47が揺動し、ローラ48が透孔49に沿って移動すると共に、第1可動載置台34が傾倒姿勢と起立姿勢とに変化するよう構成してある。すなわち、ワイヤ50を引張ることで、図4に示す如く、ローラ48が透孔49における先端側端部49aに移動して第1可動載置台34が起立姿勢となる。またワイヤ50を弛緩した状態で第1可動載置台34が自重により後側下方に傾倒し、図5に示すように、その下端が前記支持部材27の下部後側に配設された規制部材51に当接して該載置台34は傾倒姿勢となり、このときにローラ48が透孔49の基端側端部49bに到来するよう構成される。このように、傾倒姿勢の第1可動載置台34の下端が該規制部材51に当接することで、ワイヤ50には負担が掛からない。
【0020】
前記透孔49は、その全体が前述したようにローラ48が移動可能な形状に形成されると共に、その先端側端部49aは、作動レバー47の揺動位置と関連して、起立姿勢の第1可動載置台34が自重に抗して起立姿勢を維持できる形状に形成されており、その姿勢ではワイヤ50に負担が掛からないようにしてある。この場合、ワイヤ50を弛緩させただけでは第1可動載置台34は自重で傾倒しないため、実施例では図4に示すように、前記ブラケット38と作動レバー47との間に、ローラ48が透孔49の先端側端部49aから基端側に移動する方向に作動レバー47を揺動させるよう付勢する戻し用バネ52を張設してある。そして、この戻し用バネ52の作用により、ワイヤ50の弛緩時にローラ48が透孔49の先端側端部49aから移動すると、第1可動載置台34が自重で傾倒する。また透孔49の基端側端部49bは、作動レバー47の揺動位置と関連して、前記規制部材51に当接して傾倒姿勢に保持されている第1可動載置台34が、上昇の際に上方に跳ねないよう、傾倒姿勢を維持できる形状に形成してある。
【0021】
前記支持部材27におけるブラケット45の配設位置より下方に、案内プーリ53が回動可能に枢支され、前記作動レバー47の他端部に連結されたワイヤ50は、該案内プーリ53に巻掛け案内されて下方に延在するようになっている。
【0022】
前記機枠10の固定位置には、第1可動載置台34を起立、傾倒させる切換え手段44の主作動部54が配設される。この主作動部54は、機枠10に配設された取付枠55に支持軸56が配設され、図10に示す如く、該支持軸56に揺動レバー57の基端部が回動可能に枢支されると共に、該揺動レバー57の枢支部から離間する先端部に、前記ワイヤ50の他端部が下側から連結されている。また取付枠55に、正逆回転可能なモータ58が配設されると共に、該モータ58により正逆回転されるカム軸59が、揺動レバー57の枢支部と先端部との間に臨む位置において支持軸56と平行に配設されている。このカム軸59の揺動レバー57と対応する位置に第1カム60が一体的に回転するよう配設され、該カム60の外周面に、図8に示す如く、揺動レバー57に配設したフォロワ61が上方から当接するよう構成される。この第1カム60の外周面には、図11に示す如く、起立カム面60aと傾倒カム面60bとが形成され、第1カム60が図中矢印の向きへ回転してフォロワ61の当接位置が傾倒カム面60bから起立カム面60aに移行することで、前記ワイヤ50が引張られて第1可動載置台34が傾倒姿勢から起立姿勢に移行するようになっている。またフォロワ61の第1カム60に対する当接位置が起立カム面60aから傾倒カム面60bに移行することで、前記ワイヤ50が弛緩され、これによって第1可動載置台34が自重で起立姿勢から傾倒姿勢に移行可能な状態となるよう構成されている。
【0023】
なお、前記支持軸56には、前記第2可動載置台35および第3可動載置台36を起立、傾倒させる揺動レバー57,57が軸方向に離間して回動可能に枢支されると共に、前記カム軸59の各揺動レバー57,57と対応する位置に第2カム62、第3カム63が一体的に回転するよう配設されており、実施例では1基のモータ58により3つの可動載置台34,35,36の起立、傾倒を行なうよう構成してある。第2カム62および第3カム63の外周面には、第1カム60と同様に起立カム面62a,63aと傾倒カム面62b,63bとが形成されているが、実施例のように3つのカム60,62,63を同一のカム軸59に配設している関係で、その形成範囲を異ならせている(図11参照)。すなわち、各起立カム面60a,62a,63aと傾倒カム面60b,62b,63bとの形成範囲は、前記カム軸59を所定方向(図中矢印の方向)に回転させた際に、第1可動載置台34、第2可動載置台35および第3可動載置台36の順で傾倒姿勢から起立姿勢に移行し、また逆転させた際には、第3可動載置台36、第2可動載置台35および第1可動載置台34の順で起立姿勢から傾倒姿勢に移行するよう設定してある。
【0024】
前記取付枠55には、前記カム軸59と連動するポテンショメータ等の角度検出器64が配設され(図9参照)、該検出器64からの信号が前記制御手段に入力されるようになっている。そして、前記物品13の前後方向寸法(物品搬送方向の寸法)に応じて前記カム60,62,63を回転させる際に、前記角度検出器64からの信号に基づいて制御手段がモータ58を制御するよう設定される。
【0025】
前記制御手段には、ストレッチ包装機を作動するための各種データ等を入力する入力部が接続されると共に、該データを記憶する記憶部を備え、入力部を介して包装する物品(トレーに商品を収容したもの)に対する商品番号と共に起立させる可動載置台34,35,36を記憶部に記憶させるようになっている。例えば、商品を収容したトレー(物品)の前後方向寸法に応じて、第1、または第1および第2、または第1,第2および第3の可動載置台34,35,36を起立させるよう指定して記憶させる。そして、包装に際して入力部を介して商品番号を呼び出すことで、そのデータに基づき前記モータ58が前記カム60,62,63を対応する位置まで回転させ、設定した可動載置台34,35,36を選択して起立させるよう構成される。なお、前記物品センサ22が第1供給コンベヤ19で搬送されている物品13を検出している間に、該第1供給コンベヤ19と連動するパルス発信器からのパルス数に基づき、物品13の前後方向寸法を演算して対応する可動載置台34,35,36を起立させることも可能である。また、入力部を介して所望の可動載置台34,35,36を起立させることも可能である。
【0026】
【実施例の作用】
次に、前述した実施例に係るストレッチ包装機におけるリフト装置の作用につき説明する。先ず、包装対象となる物品13の商品番号を、前記制御手段の入力部により呼び出す。これにより、商品番号毎に記憶部に記憶されたデータが読み出され、前記持上げ手段24が図4に示す下降位置に保持されている状態で、前記モータ58が前記カム60,62,63を対応する位置まで回転させ、設定した可動載置台34,35,36は自動的に起立姿勢とされる。このとき、前記作動レバー47のローラ48が前記透孔49の先端側端部49aに到来し、起立姿勢とされた可動載置台34,35,36が自重で倒れないよう維持されるから、前記ワイヤ50に負担が掛かることはない。例えば図4では、包装可能な最大寸法の物品13に対応するよう、全ての可動載置台34,35,36が起立姿勢とされた状態を示す。
【0027】
前記リフト装置23における可動載置台34,35,36の自動選択が行なわれたもとで、走行している前記第1供給コンベヤ19に物品13を載置すると、該物品13は下流側に搬送されて第2供給コンベヤ20に受渡され、前記ストッパ21に当接する位置まで搬送される。前記第1供給コンベヤ19による物品13の搬送中に、前記物品センサ22が物品13の通過を検出すると、前記両挟持コンベヤ11,11が原反ロール65から引出されたストレッチフィルムの前後方向両端縁部を挟持して走行し、前記カッター66により所定寸法に切断されたストレッチフィルムFが、フィルム展張部Sに給送される。またフィルム展張部SにストレッチフィルムFが給送されると、両挟持コンベヤ11,11が停止すると共に、前後のフィルム保持手段12,12が夫々作動してストレッチフィルムFは、展張状態で略水平に保持される。なお、この状態では、左右方向においてストレッチフィルムFの中央が物品13の中央と対応している。
【0028】
前記物品13がストッパ21に当接すると、前記持上げ手段24が昇降機構25により上昇され、前記第2供給コンベヤ20上の物品13を前記複数の固定載置部材32および可動載置部材42の物品載置面32a,42a上に載置する。この持上げ手段24が更に上昇することで、載置された物品13はフィルム展張部Sに展張されているストレッチフィルムFに向けて持ち上げられ、該フィルムFを物品13で押上げて伸展させつつ上昇位置に至る。
【0029】
前記持上げ手段24が上昇位置に停止している際に、前記後部折込み部材14が前進すると共に、左右の側部折込み部材15,15が相互に近接して、物品13の後側の周縁から外方に延出するフィルム端部および左右両側の周縁から外方に延出するフィルム端部を物品13の底面側に夫々折込む。このとき、前記後側のフィルム保持手段12によるフィルム保持が適宜のタイミングで解除される。
【0030】
次に、前記排出プッシャー17が前進する際に、物品13が前部折込み部材16上に移載されて前進移動することで、物品13は搬出コンベヤ18に向けて搬出される。このとき、前記前側のフィルム保持手段12のフィルム保持が適宜のタイミングで解除され、物品13の前側の周縁から外方に延出するフィルム端部は、物品13が前部折込み部材16上を通過する際に底面側に折込まれて包装が完了する。
【0031】
前記後部折込み部材14がフィルム端部を折込む際に、前記固定載置部材32および可動載置部材42の物品載置面32a,42a上から物品13が後部折込み部材14上に移載される。そして、適宜のタイミングで、昇降機構25により持上げ手段24は下降位置まで下降して、次の物品13の到来を待機する。
【0032】
オーダ変更により前後方向寸法の異なる物品13を包装する場合は、前述したと同様に、包装対象となる商品の商品番号を入力部により呼び出すことで、前記持上げ手段24が下降位置にある状態で、前記モータ58が前記カム60,62,63を回転する。例えば図5では、全ての可動載置台34,35,36が傾倒姿勢にある状態を示す。すなわちこの場合は、前記固定載置台30のみで物品13を載置してストレッチフィルムFに向けて持ち上げて包装を行なう。なお、傾倒姿勢において前記作動レバー47のローラ48は前記透孔49の基端側端部49bに到来しており、持上げ手段24の上昇に際して可動載置台34,35,36が上方に跳ねることなく傾倒姿勢を維持する。
【0033】
実施例のリフト装置23では、物品13の前後方向寸法に応じて可動載置台34,35,36を選択して傾倒姿勢と起立姿勢とに切換える作業は、持上げ手段24の下降位置で行なわれるから、可動載置台34,35,36は傾倒姿勢または起立姿勢を保ったまま下降位置と上昇位置との間を昇降動し、その動作は円滑となると共に騒音や振動の発生を抑制することができる。また、切換え手段44の主作動部54を機枠10の固定部に配設し、作動レバー47とはワイヤ50を介して連結したから、持上げ手段24を軽量化して円滑な動作が可能となると共に、昇降機構25の負担も軽減し得る。更に、可動載置台34,35,36はカム60,62,63により一定範囲で回動されるものであるから、可動載置台34,35,36や主作動部54に負担を掛けることはない。
【0034】
【変更例】
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1 主作動部は、ワイヤを介して可動載置台を起立、傾倒させるので、適宜位置に配置可能である。従って、支持部材に配設することも可能である。
2 実施例のように可動載置台が複数の場合、主作動部においては、各カムに対して夫々モータを設けるか、あるいは隣接するカムの間でカム軸にクラッチを設ける等して、各カムを独立して回転させるよう構成する。
この場合、各カムの形状を同一とすることができる。
3 主作動部におけるカムと揺動レバーに代えて、モータで回転させるワイヤの巻取りドラム、あるいはクランク機構等を採用する。
実施例のように可動載置台が複数の場合、前項2のように、巻取りドラム、あるいはクランク機構を独立して回転させる構成とする。
4 主作動部におけるカムと揺動レバーに代えて、空気圧シリンダ等のリニアアクチュエータを採用する。
実施例のように可動載置台が複数の場合、リニアアクチュエータを可動載置台の数分設ける。
5 可動載置台が軽量な場合等は、S字状の透孔とせず、単なる直線状の透孔としてもよい。その際、可動載置台はワイヤで直接引っ張って起立姿勢が保持される。なお、透孔に代えて、ローラが嵌まる溝を採用し得る。
6 実施例の主作動部に相当するものを支持部材に設けてもよい。
この場合、主作動部の揺動レバーに代えて、作動レバーを直接カムで揺動させる構成を採用できる。このようにした場合の主作動部に関しては、実施例のように可動載置台が複数のとき、各カムに対して夫々モータを設けるか、あるいは隣接するカムの間でカム軸にクラッチを設ける等して、各カムを独立して回転させるようにしてもよい。このとき、各カムの形状は同一とし得る。
また、可動載置台が軽量な場合等は、S字状の透孔とせず、単なる直線状の透孔としてもよい。
7 主作動部を採用せず、作動レバーを支軸に固定し、この支軸にモータを配設して回転させてもよい。
実施例のように可動載置台が複数の場合、隣接する作動レバーの間でこの支軸にクラッチを設ける等して、作動レバーを独立して揺動させる。あるいは、作動レバーを独立して揺動可能にし、夫々モータを設ける構成を採用する。
また可動載置台が軽量な場合等は、S字状の透孔とせず、単なる直線状の透孔としてもよい。
8 実施例の主作動部におけるモータに代えて、ハンドル、レバー等をカム軸に設け、手動でカム軸を回転させることも考えられる。
この場合、前述のように、主作動部は適宜位置に配置可能であるため、包装機外側等の、オペレータが操作可能な位置に配置する。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る請求項1に係るストレッチ包装機におけるリフト装置によれば、持上げ手段の下降位置において、可動載置台を傾倒姿勢と起立姿勢とに切換えるよう構成すると共に、可動載置台を傾倒姿勢と起立姿勢とに切換えられた姿勢に維持する案内部を設けたから、該可動載置台は傾倒姿勢あるいは起立姿勢を保ったまま昇降動し、その動作は円滑で騒音や振動が発生するのも抑制し得る。また請求項2に係るリフト装置によれば、複数の可動載置台を備えているから、可動載置台を選択して起立姿勢とすることで種々の大きさの物品に対応可能である。
【0036】
請求項3に係るリフト装置によれば、可動載置台を傾倒姿勢と起立姿勢とに切換える作動レバーが連繋される案内部を、可動載置台がその自重に抗して起立姿勢を維持可能な形状に形成したから、該起立姿勢においても切換え手段に負担が掛からず、保守や寿命による交換の頻度を低減し得る。また請求項4に係るリフト装置によれば、作動レバーに連結した索体の引張り・弛緩作動に対応して該作動レバーが揺動し、可動載置台が傾倒姿勢と起立姿勢とに切換わるよう構成したので、切換え手段の一部を持上げ手段から外れた任意の位置に設けることができ、該持上げ手段の軽量化を図ってより円滑な動作を達成し得る。更に、請求項5に係るリフト装置によれば、カムを用いて揺動レバーを揺動するのでその変位量を一定にすることができ、必要以上の作動量を可動載置台に与えず、切換え手段や可動載置台に負担を掛けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るリフト装置を採用したストレッチ包装機の概略構成を示す正面図である。
【図2】実施例に係るストレッチ包装機の概略構成を示す側面図である。
【図3】実施例に係るリフト装置の持上げ手段を示す側面図である。
【図4】実施例に係るリフト装置の可動載置台を起立姿勢とした状態で示す持上げ手段の正面図である。
【図5】実施例に係るリフト装置の可動載置台を傾倒姿勢とした状態で示す持上げ手段の正面図である。
【図6】実施例に係るリフト装置の持上げ手段の横断平面図である。
【図7】実施例に係るリフト装置の持上げ手段の概略平面図である。
【図8】実施例に係るリフト装置の主作動部を一部切欠いて示す正面図である。
【図9】実施例に係るリフト装置の主作動部の要部平面図である。
【図10】実施例に係るリフト装置の主作動部の要部平面図である。
【図11】実施例に係るリフト装置の主作動部に配設される3種類のカムを示す正面図である。
【符号の説明】
13 物品
24 持上げ手段
27 支持部材
30 固定載置台
34 第1可動載置台(可動載置台)
35 第2可動載置台(可動載置台)
36 第3可動載置台(可動載置台)
44 切換え手段
47 作動レバー
48 ローラ(連繋部)
49 透孔(案内部)
50 ワイヤ(索体)
57 揺動レバー
60 第1カム(カム)
62 第2カム(カム)
63 第3カム(カム)
F ストレッチフィルム
S フィルム展張部(保持部)
Claims (5)
- フィルム展張部 (S)で保持したストレッチフィルム(F)に向けて持ち上げた物品(13)の上面を覆い、該物品(13)の周縁から延出するフィルム端部を物品(13)の底面側に折込むストレッチ包装機において、
前記フィルム展張部 (S)の下方で昇降動し、載置された物品(13)をストレッチフィルム(F)に向けて持ち上げる持上げ手段(24)と、
前記持上げ手段(24)に配設され、前記物品(13)が載置される複数の載置部材 (32) を有する固定載置台(30)および、複数の載置部材 (42) を有し、該載置部材 (42) に物品(13)を載置可能な起立姿勢と、該起立姿勢から下方に傾倒して物品(13)を載置しない傾倒姿勢とに変化可能な可動載置台(34,35,36)と、
前記持上げ手段(24)の下降位置において、前記可動載置台 (34,35,36) を傾倒姿勢と起立姿勢とに切換える切換え手段 (44) とを備え、
前記切換え手段 (44) は、前記可動載置台 (34,35,36) と一体的に昇降する支持部材 (27) に揺動可能に配設された作動レバー (47) を備え、この作動レバー (47) の揺動により可動載置台 (34,35,36) が傾倒姿勢と起立姿勢とに切換わるよう構成され、
前記可動載置台 (34,35,36) には、前記作動レバー (47) に設けた連繋部 (48) の移動を規制することで、可動載置台 (34,35,36) を傾倒姿勢または起立姿勢に切換えられた姿勢に維持する案内部 (49) が設けられる
ことを特徴とするストレッチ包装機におけるリフト装置。 - 前記持上げ手段(24)は複数の可動載置台(34,35,36)を備え、前記物品(13)の大きさに応じて可動載置台(34,35,36)を選択して起立姿勢にするよう構成される請求項1記載のストレッチ包装機におけるリフト装置。
- 前記案内部(49)は、前記連繋部(48)が移動可能な形状に形成されると共に、可動載置台(34,35,36)がその自重に抗して起立姿勢を維持可能な形状に形成されている請求項1または2記載のストレッチ包装機におけるリフト装置。
- 前記作動レバー(47)に索体(50)の一端が連結され、該索体(50)の引張り・弛緩作動に対応して作動レバー(47)が揺動し、前記可動載置台(34,35,36)が傾倒姿勢と起立姿勢とに切換わるよう構成した請求項1〜3の何れかに記載のストレッチ包装機におけるリフト装置。
- 前記切換え手段(44)は、回転作動されるカム(60,62,63)と、該カム(60,62,63)により揺動される揺動レバー(57)とを備え、該揺動レバー(57)に前記索体(50)の他端が連結され、揺動レバー(57)が揺動することで前記索体(50)を引張り・弛緩作動させるよう構成した請求項4記載のストレッチ包装機におけるリフト装置。
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