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JP3757477B2 - 間欠塗布装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の媒体上に間欠的に塗布液を塗布して一定幅で一定長さの塗布パターンを形成する間欠塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の間欠塗布装置の概要を示す説明図であり、図4は、このような間欠塗布装置で形成される塗布パターンを具体例を示す平面図である。
図3において、媒体100は、図示しない供給機構によって図中矢線Z方向に連続的に供給され、中途に設けたコーティングヘッド102によって間欠的に塗布液が塗布され、一定形状の塗布パターンが形成される。
コーティングヘッド102は、媒体100の塗布面に対向配置されるダイ102Aを有し、このダイ102Aに、塗布液が供給される塗布液溜り102Bと、この塗布液溜り102Bよりダイ102Aの媒体100との対向面に開口するスリット102Cを形成したものである。なお、スリット102Cは、塗布パターン108の幅に対応した長さを有する。
【0003】
そして、塗料供給ポンプ104によって塗料ストレージタンク106の塗布液を塗布液溜り102Bへ供給することにより、塗布液をスリット102Cより媒体100の塗布面に吐出する。また、塗料供給ポンプ104の起動、停止を所定の間隔で制御することにより、図4に示すような方形状の塗布パターン108を形成するものである。
また、媒体100の走行距離は、図示しないパルスエンコーダ等によって検出され、このエンコーダパルスに基づいて、コーティングヘッド102における塗布液の吐出制御を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のような間欠塗布装置において、処理速度を上げようとした場合、媒体100の供給速度を上げるとともに、塗料供給ポンプ104の起動、停止を迅速に行うことが必要となるが、塗料供給ポンプ104によるコーティングヘッド102の制御速度には一定の限界がある。
特に、図4における非塗布部分の間隔Gが狭い場合、この部分での塗料供給ポンプ104によるコーティングヘッド102の制御が正常に行えず、適正な塗布パターンの形成が維持できなくなるという問題がある。
【0005】
一方、非塗布部分の間隔Gを大きくした場合には、この間欠塗布装置での処理後に、非塗布部分を必要な長さだけ残して裁断するような処理が必要となり、不要な非塗布部分が長くなるため、廃棄量が大きくなり、歩留りが悪くなる。
また、このような不要な非塗布部分の処理のために、後工程が煩雑となり、設備コストの増大を招くという問題も生じる。
本発明の目的は、塗布パターンの間隔が小さい場合でも、間欠塗布の処理速度を向上することができる間欠塗布装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、連続的に供給される媒体上に間欠的に塗布液を塗布することにより、一定幅で一定長さの塗布パターンを形成する間欠塗布装置において、それぞれ独立して塗布液の供給を行う複数の塗布手段を有し、各塗布手段を順番に駆動することにより、塗布パターンの形成を行うことを特徴とする。
以上のような本発明の間欠塗布装置では、複数の塗布手段によって独立して塗布液の供給制御を行って、順番に塗布パターンの形成を行うことから、処理速度の上昇に伴って塗布パターンの周期が短くなった場合でも、個々の塗布手段の制御速度は遅くてもよい。
【0007】
例えば塗布手段を2つ設けた場合、第1の塗布パターンは第1の塗布手段を起動、停止制御して形成し、第2の塗布パターンは第2の塗布手段を起動、停止制御して形成できる。
したがって、例えば図4に示した非塗布部分の間隔Gが小さい場合でも、この周期で単一の塗布手段を停止、起動する必要はなく、安定した状態で迅速に間欠塗布作業を行うことができる。
【0008】
連続的に供給される媒体上に間欠的に同一の塗布液を塗布することにより、一定幅で一定長さの塗布パターンを形成する間欠塗布装置において、塗布液溜りと塗布液溜りの塗布液を媒体に対して吐出するスリットとからなるN個(Nは2以上の整数)の塗布手段を有するコーティングヘッドと、塗布手段のそれぞれと連結されたN個の塗料供給ポンプとを備え、塗料供給ポンプによって塗布手段に対する塗布液の供給がそれぞれ独立して制御され、塗料供給ポンプが第1、第2・・・、第Nの順に塗布液の供給を制御する動作を繰り返すことによって塗布パターンの形成を行うことを特徴とする。
以上のような本発明の間欠塗布装置では、複数の塗布手段によって独立して塗布液の供給制御を行って、順番に塗布パターンの形成を行うことから、処理速度の上昇に伴って塗布パターンの周期が短くなった場合でも、個々の塗布手段の制御速度は遅くてもよい。
【0009】
また、各塗布手段14、16の塗布液溜り14B、16Bは、それぞれ独立して塗料供給ポンプ14C、16Cと接続されており、各塗料供給ポンプ14C、16Cによって塗料ストレージタンク18の塗布液を個別に供給制御されるようになっている。
また、媒体20の走行距離は、図示しないパルスエンコーダ等によって検出され、このエンコーダパルスに基づいて、コーティングヘッド12における各スリット14A、16Aからの塗布液の吐出制御を行うようになっている。
また、本例の間欠塗布装置10は、例えばリチウムイオン電池の正極部材または負極部材を作成するものであり、例えば正極部材を構成するアルミ箔や負極部材を構成する銅箔の媒体20上に、正極の場合にはカーボン、負極の場合はコバルト酸リチウムの溶剤を塗布して塗布パターン22を形成するものである。
【0010】
そして、塗布パターン22が形成された媒体20は、所定の幅に裁断されるとともに、塗布パターン22の両端の非塗布部分を残すようにして裁断され、電池ケースの中にセパレータとともに巻き付け状態で配置される。また、塗布パターン22の両端の非塗布部分は端子として接続される。
次に、以上のような構成の間欠塗布装置10により塗布パターン22を形成する場合の動作について説明する。
【0011】
図2は、この間欠塗布装置10によって媒体20上に形成される塗布パターン22の例を示す平面図であり、図中の実線が第1の塗布手段14によって形成される塗布パターンを示し、破線が第2の塗布手段16によって形成される塗布パターンを示している。
この間欠塗布装置10において、連続的に塗布パターン22を形成する場合、媒体20の供給を開始した後、第1の塗布手段14により第1の塗布パターン22Aを形成し、次いで、第2の塗布手段16により第2の塗布パターン22Bを形成する。
さらに、第1の塗布手段14により第3の塗布パターン22Cを形成し、第2の塗布手段16により第4の塗布パターン22Dを形成する。
【0012】
このように、2つの塗布手段14、16を交互に作動して、等形状の塗布パターン22を等間隔で形成していくことで、非塗布部分の間隔Gが小さい場合でも、この周期で塗布手段14、16の作動を制御する必要はなく、安定した状態で迅速に間欠塗布作業を行うことができる。
すなわち、非塗布部分の間隔をGとし、塗布部分(塗布パターン)の長さをLとすると、各塗布手段14、16の塗布動作停止から再起動までの間隔は、L+2Gとなり、従来のGに対して大幅に長くなる。
【0013】
例えば、5G=Lとすると、L+2G=7Gとなるので、従来と同様の塗布パターンを形成するものとすれば、理論上は、7倍の処理速度で作業することが可能となり、生産性を大幅に向上することができる。
また、本例では、1つのコーティングヘッド12に2つの塗布手段14、16を設けたことにより、間欠塗布装置をコンパクトに形成できる。
また、本例では、塗布液の供給手段を複数有することで、メンテナンス時には複数の供給手段を一括して行えるため、メンテナンス上有利となる。
【0014】
なお、以上の例では、1つのコーティングヘッド12に2つの塗布手段14、16を設けた場合について説明したが、さらに多数の塗布手段を設けて、さらに高速化を達成することも可能である。
また、予備の塗布手段を設けておくことで、使用中の塗布手段がトラブルを生じた場合でも、装置を長時間停止することなく、予備の塗布手段を用いて作業を継続できるように構成することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の間欠塗布装置では、複数の塗布手段によって独立して塗布液の供給制御を行って、順番に塗布パターンの形成を行うことから、処理速度の上昇に伴って塗布パターンの周期が短くなった場合でも、個々の塗布手段の制御速度は遅くてもよいため、安定した状態で迅速に間欠塗布作業を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による間欠塗布装置の一例を示す説明図である。
【図2】図1に示す間欠塗布装置によって形成される塗布パターンの例を示す平面図である。
【図3】従来の間欠塗布装置の一例を示す説明図である。
【図4】図3に示す間欠塗布装置によって形成される塗布パターンの例を示す平面図である。
【符号の説明】
10……間欠塗布装置、12……コーティングヘッド、12A……ダイ、14、16……塗布手段、14A、16A……スリット、14B、16B……塗布液溜り、14C、16C……塗料供給ポンプ、18……塗料ストレージタンク、20……媒体、22、22A、22B、22C、22E……塗布パターン。

Claims (5)

  1. 連続的に供給される媒体上に間欠的に同一の塗布液を塗布することにより、一定幅で一定長さの塗布パターンを形成する間欠塗布装置において、
    塗布液溜りと上記塗布液溜りの塗布液を媒体に対して吐出するスリットとからなるN個(Nは2以上の整数)の塗布手段を有するコーティングヘッドと、
    上記塗布手段のそれぞれに連結されたN個の塗料供給ポンプと
    を備え、
    上記塗料供給ポンプによって上記塗布手段に対する上記塗布液の供給がそれぞれ独立して制御され、上記塗料供給ポンプが第1、第2・・・、第Nの順に上記塗布液の供給を制御する動作を繰り返すことによって塗布パターンの形成を行う、ことを特徴とする間欠塗布装置。
  2. 前記複数の塗布手段は、前記媒体の供給方向に前後に配置される請求項1記載の間欠塗布装置。
  3. 前記複数の塗布手段のうちの1つ塗布手段の1回の駆動により、1つの塗布パターンを形成する請求項1記載の間欠塗布装置。
  4. 前記複数の塗布手段により、等間隔で等形状の塗布パターンを形成する請求項3記載の間欠塗布装置。
  5. 前記媒体は、塗布パターン形成後に裁断されて、電池の正極部材または負極部材として形成され、非塗布領域を正極端子または負極端子とされるものである請求項1記載の間欠塗布装置。
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