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JP3757880B2 - 電子黒板 - Google Patents
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JP3757880B2 - 電子黒板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
筆記面上に筆記された文字や図形等の画像と、それらと共に発せられた音声とを同期付けて記憶し、再生する機能を有する電子黒板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、打ち合わせや会議等で使用される電子黒板の中には、筆記面を光学的にスキャンすることによって、筆記面に書かれた文字や、図等を紙に印刷したり、データとしてパソコンなどに出力するものがある。
【0003】
ところで、打ち合わせや会議などでは、黒板に書かれた内容と共に、説明者が言葉で話した内容も重要である。しかしながら、上述した従来の電子黒板は、筆記面上に書かれた文字や、図等の再生にとどまっているため、会議内容を十分には把握できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述の問題点を鑑みなされたもので、筆記面上に書き込まれた文字や、図等の画像と、それらが書き込まれた際に発言された音声とを同期をとって再生することができる電子黒板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、字や図等の情報を書き込み可能な筆記面と、前記筆記面に書き込まれた情報を画像データとして読み取る読取手段と、画像データを記憶する画像記憶手段と、画像データを表示する表示手段と、音声を収音して音声データに変換する音声入力手段と、音声データを記憶する音声記憶手段と、供給された音声データに基づいて音声信号を生成する音声出力手段と、前記読取手段で読み取られた画像データと、前記音声入力手段にて変換された音声データとを対応付けるとともに、該画像データに、対応する音声データの音声時間を付加して、前記画像記憶手段、前記音声記憶手段に記憶し、再生指示があった場合に、前記画像記憶手段に記憶された画像データを該画像データに付加された音声時間の間、前記表示手段に出力するとともに、前記画像データに対応付けられて前記音声記憶手段に記憶された音声データを、前記音声出力手段に供給する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
この電子黒板によれば、説明者が発言しながら前記筆記面に字や図等を書き込んだ場合、該筆記面に書き込んだ情報を読み取り、読み取られた画像データと、その字や図形等が書き込んだ際に発言された音声とを対応付けてそれぞれ記憶し、再生指示が行われると、記憶された画像データを表示するとともに、該画像データに対応付けられて記憶された音声を出力する。
【0007】
好ましい態様において、音声データの記憶開始指示録音開始ボタンと、前記画像データの読取開始を指示走査ボタンと、声データの記憶終了指示録音停止ボタンと、時刻情報を生成する計時手段を備え、前記制御手段は、前記録音開始ボタンにより前記音声データの記憶開始指示された時刻及び前記走査ボタンにより読取開始指示された時刻を、前記計時手段で生成された時刻情報から認識し、前回読取開始指示された時刻又は音声データの記憶開始指示された時刻から、今回読取開始が指示された時刻又は音声データの記憶終了指示された時刻までの間を音声時間として、該音声時間に前記音声入力手段にて変換された音声データと、今回読取手段で読み取られた画像データとを対応付け、該画像データに、対応する音声データの音声時間を付加して、前記画像記憶手段に記憶するとともに、該音声データを音声記憶手段に記憶するようにしても良い。
【0008】
好ましい態様において、前記制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された複数の画像データを、記憶した順番で前記表示手段に出力するようにしても良い。
【0009】
好ましい態様において、前記制御手段は、前記読取手段に情報を読み取らせる際に、定の時間毎に、その所定の時間中に前記筆記面上に書き示された情報を読み取らせるようにしても良い。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態である電子黒板について、図面に従って詳細に説明する。
[第1実施形態]
A:構成
A―1:機械的構成
図1は、本発明の一実施形態である電子黒板の外観図であり、図2はその内部構成図である。図1に示す電子黒板1は、矩形のフレーム枠1aが2本の支柱1b,1bによって支持されており、フレーム枠1aによって囲まれている部分が黒板面1dとなっている。フレーム枠1aの左右の垂直枠部の内部には、図2に示すように垂直方向に延びる1対の平行なローラ21、21が設けられ、このローラ21,21には、環状の白いシート部材2が、左右に所定の張力をもって張られている。環状のシート部材2によって挟まれる空間部には、黒板面1dとほぼ同じ大きさの板状のボード部材1cが設けられている。以上の構造により、フレーム枠1aで囲まれる黒板面1dには、シート部材2の表面が露出し、このシート部材2の表面にマーカーなどの筆記具で字を書くことができるようになっている。ボード部材1cは、シート部材2の背後面全体を支持し、文字を書く際にシート部材2が撓まないようにしている。また、ローラ21,21は、図3に示すモータ20の駆動力が伝達されると回転するようになっている。シート部材2は、ローラ21,21の回転に伴い、ボード部材1cに沿って走行し、これにより、黒板面1dに現れるシート部材2の面が入れ替わる。
また、図1に示すように、フレーム枠1aの左の垂直枠部の内部には、ローラ21と平行にスキャナ6が配設されている。スキャナ6は、図示しない投光部と、集光レンズと、1次元CCD等からなる受光部とから構成されている。この1次元CCDはシート部材2の走行方向に直交する方向に、直線的に配列されている。
電子黒板1の上部には、プロジェクタ8が配設されている。このプロジェクタ8の投影映像は、黒板面1dに映し出される。
また、フレーム枠1aの下の水平枠部の左側には、プリンタ7が配設されている。
また、フレーム枠1aの下の水平枠部の中央には、走査ボタン5a、録音開始ボタン5b、録音停止ボタン5c、再生ボタン5dなどの所定の処理を指示するボタンを有した操作パネル5が配設されている。
また、フレーム枠1aの上の水平枠部の左右には、電子黒板1の周囲の音声を収音するためのマイク3が配設され、フレーム枠1aの下の水平枠部の左右には、音声を出力するスピーカ4が配設されている。
尚、音場定位の向上の為には、マイク3及びスピーカ4は、電子黒板1の左右に配設するステレオ方式が望ましいが、それぞれ1つのみ配設されるモノラル方式でも良い。
【0011】
A―2:電気的構成
次に、電子黒板1の制御回路について図3を参照して説明する。
図3に示すように、CPU10は、各部を制御し、計時回路11の出力から時刻を認識する。操作パネル5は、CPU10に各部動作の指示を与える。
モータ20は、CPU10の制御の元で、ローラ21を駆動する。スキャナ6は、CPU10制御の元で、シート部材2に書かれた情報を走査する。
画像記憶メモリ9aは、RAM等で構成され、CPU10の制御の元で、スキャナ6にて走査された情報を画像データとして記憶する。
音声入力回路30は、マイク3にて収音され出力された音声信号を、音声データに変換する。
音声記憶メモリ9bは、音声データを記憶する。
音声出力回路40は、供給された音声データに基づいて音声信号を生成し、これを増幅してスピーカ4に供給する。
プロジェクタ8は、CPU10の制御の元で、供給された画像データを電子黒板1の黒板面1dに表示する。
プリンタ7は、CPU10の制御の元で、供給された画像データを紙などに印刷する。
RAM9cは、CPU10の制御の元で、一時的にデータを記憶する。
【0012】
B:動作
B−1:記憶動作
(1画面目の記憶)次に、説明者が発声とともに本実施形態の電子黒板1に筆記した際に、その音声と画像とを同期付けて記憶する動作について説明する。
まず、説明者が、操作パネル5の録音開始ボタン5bを押すと、CPU10は、マイク3にて収音され出力された音声信号を、音声入力回路30にて音声データに変換して一時的にRAM9cに記憶させていく。このときCPU10は、録音開始ボタン5bが押された時刻を計時回路11の出力から認識し、その時刻データを開始時刻データとしてこの音声データに付与して記憶させる。以上の処理により、電子黒板1近傍で発言された音声の録音が開始される。
【0013】
そして説明者が、発声しながら電子黒板1の黒板面1d内に露面するシート部材2にマーカ等で筆記を行う。そして、1画面分書き終わって、操作パネル5の走査ボタン5aを押すと、CPU10は、モータ20を駆動させ、ローラ21,21を回転させる。これにより、シート部材2がスキャナ6に対して平行に通過し、その際、投光部よりシート部材2上に光が投光され、投光された光は、シート部材2上で反射し、反射された光は、集光レンズにより受光部へ入射される。受光部に入射された光の情報、即ちアナログ画像データは、A/D変換器によってデジタル画像データに変換される。そして、シート部材2が1画面分走行させられることにより、1画面分のデジタル画像データが出力される。この1画面分の画像データが、画像記憶メモリ9aに記憶される。また、CPU10は、シート部材2が1画面分走行し終わると、モータ20の動きを停止させる。すると、黒板面1dには、2画面目のシート部材2が露面した状態となる。
【0014】
また走査ボタン5aが押されたタイミングにおいて、CPU10は、その時刻を計時回路11の出力から認識し、これを終了時刻データとし、更に、開始時刻終了時刻との差を音声時間として認識する。そして、録音開始ボタン5bが押されてから走査ボタン5aが押されるまでの間に、RAM9cに記憶された音声データを、1つのデータブロックとして終了時刻データとともに音声記憶メモリ9bに記憶させる。その際、このデータブロックを識別するための符号データを付与して記憶させる。
また、画像記憶メモリ9aに記憶された画像データについても、上述の符号データと同じ符号データを付与し、更に、上述の音声時間を付与する。
【0015】
例えば、図4に示すように、音声データ及び画像データそれぞれに、‘G1’という符号データが付与され、更に、音声データには、開始時刻(hh1:mm1:ss1)及び終了時刻(hh2:mm2:ss2)がそれぞれ付与され、一方、画像データには、音声時間(hh'1:mm'1:ss'1)が付与される。
尚、走査ボタン5aが押された際、CPU10は、スキャナ6で走査した画像データを、プリンタ7を介して紙等に出力するようにしても良い。
【0016】
以上のようにして、板書された1画面分の画像データと、その板書の際に説明者が話した音声とが、対応付けられて記憶される。
【0017】
(2画面目の記憶)次に、CPU10は、走査ボタン5aが押されて以降、マイク3から入力される音声について、上述の走査ボタン5aが押された時刻を開始時刻データとして音声データをRAM9cに記憶させていく。
そして説明者が2画面目も同様に、発声しながら電子黒板1の黒板面1d内に露面するシート部材2に筆記を行う。そして、書き終わって、操作パネル5の走査ボタン5aを押すと、上述と同様にして、筆記された内容が画像データとして‘G2’なる符号とともに画像記憶メモリ9aに記憶されるとともに、説明者が筆記の最中に発した音声が、この画像データと同じ‘G2’なる符号とともに音声記憶メモリ9bに記憶される。
3画面以降も上述と同様の動作である。
【0018】
このようにして、順次、画像データ及び音声データが対応付けられて記憶される。
【0019】
また、上述の処理において、説明者が録音停止ボタン5cを押すと、CPU10は、前回走査ボタン5aが押されてから、録音停止ボタン5cが押されるまでの音声データを1つのデータブロックとし、音声記憶メモリ9bに記憶させる。更にCPU10は、録音停止ボタン5cが押された時刻を計時回路11の出力から認識し、その時刻データを終了時刻データとしてこの音声データに付与して記憶させる。このとき、走査ボタン5aが押されていないので、シート部材2上に書かれた情報は走査されない。従って、この音声データに対応する画像データはないため、この音声データには符号データを付与しない。その後、説明者が走査ボタン5aを押すと、CPU10は、上述のように、シート部材2上に書かれた情報を走査し、走査された画像データを画像記憶メモリ9aに記憶させる。このとき、音声の録音は行われていないので、対応する音声データはない。従って、この画像データには、符号データ及び音声時間を付与しない。
【0020】
B−2:再生動作
次に、本実施形態の電子黒板1の再生動作について説明する。
説明者が、操作パネル5の再生ボタン5dを押すと、CPU10は、音声記憶メモリ9bに記憶されている音声データに付与されている符号データを参照し、所定の順番にて音声データを抽出して、音声出力回路40に供給する。音声出力回路40は、供給された音声データに基づいて音声信号を生成し、スピーカ4に供給する。スピーカ4は、供給された音声信号を増幅して出力する。これにより、音声の再生が行われる。
【0021】
また、操作パネル5の再生ボタン5dが押されると同時に、CPU10は、画像記憶メモリ9aに記憶されている画像データに付与されている符号データを参照して、該音声データと関連する符号データを有する画像データを、プロジェクタ8に供給する。このとき、CPU10は、計時回路11の計時内容を参照して、画像データに記録された音声時間の間のみ、画像データの供給を行う。そして、プロジェクタ8は、供給された画像データを、光学的にシート部材2へ投影する。これにより、黒板面1dに書かれた内容が、黒板面1d上に再生される。
【0022】
例えば、図4に示すように、最初に符号データが‘G1’を有する音声データに基づく音声信号をスピーカ4に出力し、同様に符号データが‘G1’の画像データを、音声時間の‘00:05:00’に基づき、五分間表示する。そして、五分経過後、符号データ‘G1’を有する音声データの再生が終了し、次のデータである符号データ‘G2’を有する音声データが、音声記憶メモリ9bから抽出され、それに基づく音声信号が生成されスピーカ4から出力される。それと同時に、画像記憶メモリ9aに記憶されている符号データ‘G2’を有する画像データが、その音声時間に記憶されている時間だけ、プロジェクタ8により光学的にシート部材2へ投影される。
【0023】
これにより、電子黒板1に書き示された文字や、図等の画像が、それらが書き示された際に発言された音声と同期して再生され、より正確にその状況を再生することができ、よりリアルな臨場感を醸し出すことができる。
【0024】
なお、図1に示すように、操作パネル5に、2点鎖線で示した画面消去ボタン5eを設け、フレーム枠1aの右の垂直枠部の内部に、ローラ21と平行に、2点鎖線で示したイレイサー12(黒板消し)を設けてもよい。このような構成において、説明者が画面消去ボタン5eを押すと、CPU10は、モータ20を駆動させ、ローラ21,21を回転させる。これにより、シート部材2がイレイサー12に対して平行に通過し、その際、イレイサー12によりシート部材2上に書き込まれた文字や図面等の情報が消去される。そして、CPU10は、シート部材2が1画面分走行し終わると、モータ20の動きを停止させる。すると、黒板面1dには、次画面のシート部材2が露面した状態となる。このとき、次画面のシート部材2にも情報が書き込まれていれば、再度画面消去ボタン5eを押すと、上述と同様にして、その画面に書き込まれた情報が消去され、更に次画面が露面する。このように、上記構成によれば、シート部材2に書き込まれた情報を自動的に消去することができ、なにも書き込まれていない画面を適宜露面させることができる。
従って、黒板面1dに文字や図が書かれている場合には、使用者は画面消去ボタン5eを押してから再生ボタン5dを押すことにより、図や文字が消去された後の黒板面1dに再生画像データを書き込ませることができる。すなわち、既に書き込まれた文字や、図などの上に、再生された画像データが上書きされることを防ぐことができる。
【0025】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
A:構成
A―1:機械的構成
図5は、本発明の第2実施形態である電子黒板の外観図であり、図6はその内部構成図である。
図5に示すように、電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′に筆記された内容を、筆記の軌跡データとして記憶する場合について説明する。本実施形態では、電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′上を移動する筆記ペンの位置座標を(x、y)座標として検知し、30秒ごとにその軌跡を記憶する。図5に示す電子黒板1′は、矩形のフレーム枠1a′が2本の支柱1b′,1b′によって支持されており、矩形のフレーム枠1a′の内側にシート部材2′が設けられ、このシート部材2′の表面にマーカーなどで字を書くことができるようになっている。また、上側のフレーム枠1a′の内部には、シート部材2′の表面に近接して、超音波受信機202a,202bが同一直線上に配設されている。この超音波受信機202a,202b及びフレーム枠1a′によって囲まれている部分が黒板面1d′となっている。なお、以下の説明においては、黒板面1d′の水平方向をX軸座標とし、垂直方向をY軸座標とする。
黒板面1d′への筆記に使用される筆記ペン200は、その先端に、超音波送信機201が設けられている。
また、電子黒板1′の上部には、プロジェクタ8′が配設される。そして、フレーム枠1a′の下の水平枠部の中央には、記録開始ボタン5b′、記録停止ボタン5c′、再生ボタン5d′などの所定の処理を指示する操作パネル5′が配設されている。また、フレーム枠1a′の上の水平枠部の左右には、電子黒板1′の周囲の音声を収音するためのマイク3′が配設され、フレーム枠1a′の下の水平枠部の左右には、音声を出力するスピーカ4′が配設されている。
なお、音場定位の向上の為には、マイク3′及びスピーカ4′は、電子黒板1′の左右に配設するステレオ方式が望ましいが、それぞれ1つのみ配設されるモノラル方式でも良い。
【0026】
A―2:電気的構成
次に、電子黒板1′の制御回路について図6を参照して説明する。
図6に示すように、CPU10′は、各部を制御し、計時回路11′の出力から時刻を認識する。操作パネル5′は、第1実施形態と同様の操作ボタン(図示の5a′,5b′,5c′,5d′参照)を有し、CPU10′に各種動作の指示を与える。
超音波受信機202a及び202bは、超音波発信機201から発信された超音波を受信し、その情報をCPU10′に供給する。
画像記憶メモリ9a′は、RAM等で構成され、スキャナ6にて走査された情報を画像データとして記憶し、音声記憶メモリ9b′は、音声データを記憶する。RAM9c′は、CPU10の一時的なデータ記憶エリアとして使用される。
音声入力回路30′は、マイク3′にて収音された音声を、音声データに変換する。音声出力回路40′は、供給された音声データに基づいて音声信号を生成し、これを増幅してスピーカ4′に供給する。
プロジェクタ8′は、CPU10′の制御の元で、供給された画像データを電子黒板1′の黒板面1d′に表示する。
【0027】
B:動作
B−1:記憶動作
次に、電子黒板1の黒板面1d′内に露面するシート部材2′に筆記された内容を、画像の軌跡データとして記憶する動作について説明する。
説明者が、操作パネル5′の記録開始ボタン5b′を押すと、CPU10′は、マイク3′にて収音され出力された音声信号を、音声入力回路30′にて音声データに変換して一時的にRAM9c′に記憶させていく。このときCPU10′は、記録開始ボタン5b′が押された時刻からの経過時間を、計時回路11′の出力から計測し、時間経過情報として認識する。そして、30秒経過毎に、図8に示すように、その30秒間にRAM9c′に記憶された音声データを、1つのデータブロックとして時間経過情報とともに音声記憶メモリ9b′に記憶させる。これにより、電子黒板1′近傍で発言された音声の録音が開始される。
【0028】
また、説明者が電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′に筆記ペン200で筆記を行うと、筆記ペン200の先端にある超音波送信機201から発せられる超音波を、2つの超音波受信機202a,202bにて受信する。受信された情報は、CPU10′に供給され、CPU10′は、供給された情報に基づき、超音波受信機202aと超音波受信機202bとの距離をTOF計算によって算出する。これにより、超音波送信機201即ち筆記ペン200の位置を検出する。このようにして、電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′を移動する筆記ペン200の軌跡の検知が開始される。
【0029】
例えば図7に示すように、超音波受信機202aと超音波受信機202bとの距離をLとし、超音波受信機202bで検出された距離をs1とし、超音波受信機202aで検出された距離をs2とすると、3角法によって、超音波送信機201即ち筆記ペン200の位置は1点に決定される。従って、筆記ペン200の位置座標(x、y)が求めることができる。そして、この筆記ペン200の位置検出を時系列的に行うことによって、筆記ペン200の移動の軌跡情報を得ることができる。本実施形態におけるCPU10′は、この筆記ペン200の移動の軌跡情報を、音声の記録周期と同じ30秒経過毎に記憶する。すなわち、図8に示すように、30秒間に移動した軌跡情報を1トラックとし、経過時間情報とともに画像データとして画像記憶メモリ9a′に記憶させる。
【0030】
そして、説明者が録音停止ボタン5c′を押すと、CPU10′は、電子黒板1′近傍で発言された音声の録音を停止するとともに、筆記ペン200の軌跡の検知を停止する。
【0031】
B−2:再生動作
次に、説明者が再生ボタン5d′を押すと、CPU10′は、音声記憶メモリ9b′に記憶された音声データについて、経過時間情報を参照して、その経過時間順に、音声データを抽出し、音声出力回路40′に供給する。音声出力回路40′は、供給された音声データに基づいて音声信号を生成し、スピーカ4′に供給する。スピーカ4′は、供給された音声信号を増幅して出力する。これにより、音声の再生が行われる。
【0032】
また、再生ボタン5d′が押されたと同時にCPU10′は、画像記憶メモリ9a′に記憶されている画像データについて、経過時間情報を参照してその経過時間順に、画像データを抽出し、RAM9c′において画像データを合成する。そして、合成された画像データを、30秒毎にプロジェクタ8′に供給する。プロジェクタ8′は、供給された画像データを黒板面1d′に光学的に投影する。これにより、黒板面1d′に書かれた内容が、黒板面1d′上に順次再生される。
【0033】
例えば、30秒毎の軌跡データとして図9に示すような画像データが画像記憶メモリ9a′に記憶されている場合、まず始めに画像データ1をRAM9c′へ転送し、それをプロジェクタ8′に供給する。次の30秒後に、画像データ2をRAM9c′に転送し、先の画像データ1と合成して、その合成された画像データをプロジェクタ8′に供給する。また次の30秒後に、画像データ3をRAM9c′に転送し、先の画像データ1及び画像データ2と合成して、その合成された画像データをプロジェクタ8′に供給する。このようにして経過時間順に、画像記憶メモリ9a′に記憶されている画像データをプロジェクタ8′に供給する。
【0034】
本実施形態によれば、所定の周期(例えば30秒)ごとに、筆記内容を再生し、かつ、音声についても、再生した画像に対応する部分を再生するようにしたので、よりリアルに会議などの情景を再現することができる。
【0035】
なお、上述の第1実施形態と同様にして、電子黒板1′は、モータと、ローラと、環状のシート部材とを備え、モータに駆動されたローラの回転により、黒板面1d′に現れるシート部材の面が入れ替わる構成にしても良い。更にこの場合、図5に示すように、操作パネル5′に2点鎖線で示した画面消去ボタン5e′を設け、フレーム枠1a′の右の垂直枠部の内部に、ローラと平行に、2点鎖線で示したイレイサー12′(黒板消し)を設けてもよい。このような構成において、説明者が画面消去ボタン5e′を押すと、CPU10′は、モータを駆動させ、ローラを回転させる。これにより、シート部材がイレイサー12′に対して平行に通過し、その際、イレイサー12′によりシート部材上に書き込まれた文字や図面等の情報が消去される。そして、CPU10′は、シート部材が1画面分走行し終わると、モータの動きを停止させる。すると、黒板面1d′には、次画面のシート部材が露面した状態となる。このとき、次画面のシート部材にも情報が書き込まれていれば、再度画面消去ボタン5e′を押すと、上述と同様にして、その画面に書き込まれた情報が消去され、更に次画面が露面する。このように、上記構成によれば、シート部材に書き込まれた情報を自動的に消去することができ、なにも書き込まれていない画面を適宜露面させることができる。
従って、黒板面1d′に文字や図が書かれている場合には、使用者は画面消去ボタン5e′を押してから再生ボタン5d′を押すことにより、図や文字が消去された後の黒板面1d′に再生画像データを書き込ませることができる。すなわち、既に書き込まれた文字や、図などの上に、再生された画像データが上書きされることを防ぐことができる。
【0036】
[変形例1]
電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′に筆記された文字、図などを検出するその他の装置について図10を参照して説明する。
図10に示される筆記ペン210の先端には、再帰反射部材211が配設され、一方、黒板面1d′上に、光学ユニット212a,212bが、同一直線上に配設されている。光学ユニット212a,212bは、光を投光する投光部と、反射光を受光する受光部とを備え、投光部より、シート部材2′上に平行な光を投光する。このとき、黒板面1d′上に筆記ペン210が存在すると、筆記ペン210の先端に配設された再帰反射部材211によって、投光された光が反射し、投光された光と同一方向に反射される。この反射光を、受光部にて受光し、受光した光の方向を検出する。この場合、光学ユニット212a,212bによって、2方向を検出することができる。例えば、光学ユニット212aと光学ユニット212bとの距離をLとし、光学ユニット212bで検出された方向をαとし、光学ユニット212aで検出された方向をβとすると、3角測量の原理によって、筆記ペン210の位置が一義的に決定される。ここで、黒板面1d′をXY座標とみなすと、筆記ペン210の位置座標(x、y)を求めることができる。
この筆記ペン210の位置検出を時系列的に行うことによって、筆記ペン200の移動の軌跡情報を得ることができる。
【0037】
[変形例2]
上述した各実施形態ではプロジェクタ8、8′を用いたが、これに替えて、X−Yプロッタ装置を用いて、電子黒板1′の黒板面1d′内に露面するシート部材2′に筆記された文字、図などの情報を再生してもよい。
図11は、この場合の構成例を示す図である。図11に示す電子黒板1′のフレーム枠1a′の上下の水平枠部には、X−Yプロッタ装置80′のX軸レール80a′が設けられ、一方、フレーム枠1a′の垂直枠部に平行してX−Yプロッタ装置80′のY軸レール80b′が設けられ、Y軸レール80b′の内部に、プロッタ80c′が設けられている。Y軸レール80b′、プロッタ80c′に、図12に示すモータ20′の駆動力が伝達されると、プロッタ80c′はY軸レール80b′に沿って、Y軸レール80b′はX軸レール80a′に沿って移動するようになっている。尚、このとき、電子黒板1′の水平方向をX軸座標とし、垂直方向をY軸座標とする。
【0038】
電子黒板1′の制御回路は、上述した各実施形態とほぼ同様であり、図12に示すとおりである。そして、図12に示すモータ20′は、CPU10′の制御の元で、X−Yプロッタ装置80′のY軸レール80b′、プロッタ80c′を駆動する。他の各部については、上述の図6の説明と同様なため説明は省略する。
【0039】
そして、画像記憶メモリ9a′に記憶された画像データを再生する場合は、CPU10′は、モータ20′を駆動し、画像記憶メモリ9a′に記憶されている画像データのxy座標、時間情報を元に、Y軸レール80b′、プロッタ80c′を動かす。これにより、画像データの再生を行うことができる。
【0040】
なお、変形例2では、電子黒板1′に、X−Y軸の2次元駆動で2次元画面を再現するX−Yプロッタ装置を適用しているが、これに限らず、Y軸のみの1次元駆動で2次元画面を再現するY−プロッタ装置を適用しても良い。この場合、上述の第1実施形態と同様にして、電子黒板1′は、ローラ駆動モータと、ローラと、環状のシート部材とを備え、モータに駆動されたローラの回転により、黒板面1d′に現れるシート部材の面が移動する構成にする。更に、上述の変形例2と同様にして、図13に示すように、フレーム枠1a′の垂直枠部に平行してY−プロッタ装置81のY軸レール80b′を設け、Y軸レール80b′の内部に、プロッタ80c′を設ける。そして、CPU10′は、X座標情報に基づいて、ローラ駆動モータの駆動力をローラに伝達し、これにより、黒板面1d′に現れるシート部材2の面を移動させるとともに、Y座標情報に基づいて、上述の変形例2におけるモータ20′の駆動力を、Y軸レール80b′、プロッタ80c′に伝達し、これにより、プロッタ80c′をY軸レール80b′に沿って移動させる。以上のような構成によって、Y軸のみの1次元駆動で、2次元の画面を再現することができる。
【0041】
また、上述のX−Yプロッタ装置やY−プロッタ装置において、図11又は図13に示すように、Y軸レール80b′の内部に、2点鎖線で示したイレイサー12′(黒板消し)を設け、操作パネル5′に2点鎖線で示した画面消去ボタン5e′を設けてもよい。このような構成において、説明者が画面消去ボタン5e′を押すと、CPU10′は、モータ20′を駆動させ、Y軸レール80b′を駆動させる。これにより、イレイサー12′がシート部材2に対して平行に通過し、シート部材2′上に書き込まれた文字や図面等の情報が消去される。
従って、黒板面1d′に文字や図が書かれている場合には、使用者は画面消去ボタン5e′を押してから再生ボタン5d′を押すことにより、図や文字が消去された後の黒板面1d′に再生画像データを書き込ませることができる。すなわち、既に書き込まれた文字や、図などの上に、再生された画像データが上書きされることを防ぐことができる。
【0042】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、画像のみ再生されるような画像再生ボタンを備えるようにしても良いし、音声のみ再生されるような音声再生ボタンを備えるようにしても良い。
また、画像のページ送りボタンを備え、画像再生の際、1画像ずつ再生されるようにし、ページ送りボタンによって、画像の切り替えを行うようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
本発明の電子黒板によれば、筆記面上に書き込まれた文字や、図等の画像と、それらが書き込まれた際に発言された音声とを同期をとって再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電子黒板の外観図である。
【図2】 本発明の一実施形態の電子黒板の一部内部を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態の電子黒板の内部構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態の電子黒板に記憶されるデータの形式を模式的に示した図である。
【図5】 本発明の一実施形態の電子黒板の外観図である。
【図6】 本発明の一実施形態の電子黒板の内部構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の一実施形態の電子黒板の筆記ペンの軌跡を検知する仕組みを説明する為の図である。
【図8】 本発明の一実施形態の電子黒板に記憶されるデータの形式を模式的に示した図である。
【図9】 本発明の一実施形態の電子黒板に記憶されるデータの形式を模式的に示した図である。
【図10】 本発明の一実施形態の電子黒板の筆記ペンの軌跡を検知する仕組みを説明する為の図である。
【図11】 本発明の一実施形態の電子黒板の外観図である。
【図12】 本発明の一実施形態の電子黒板の内部構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の一実施形態の電子黒板の外観図である。
【符号の説明】
1 電子黒板
1a フレーム枠
1b 支柱
1c ボード部材
1d 黒板面
2 シート部材
3 マイク
4 スピーカ
5 操作パネル
5a 走査ボタン
5b 録音開始ボタン
5c 録音停止ボタン
5d 再生ボタン
5e 画面消去ボタン
6 スキャナ
7 プリンタ
8 プロジェクタ
9a 画像記憶メモリ
9b 音声記憶メモリ
9c RAM
10 CPU
11 計時回路
12 イレイサー
20 モータ
21 ローラ
30 音声入力回路
40 音声出力回路
1′ 電子黒板
1a′ フレーム枠
1b′ 支柱
1c′ ボード部材
1d′ 黒板面
2′ シート部材
3′ マイク
4′ スピーカ
5′ 操作パネル
5a′ 走査ボタン
5b′ 記録開始ボタン
5c′ 記録停止ボタン
5d′ 再生ボタン
5e′ 画面消去ボタン
9a′ 画像記憶メモリ
9b′ 音声記憶メモリ
9c′ RAM
10′ CPU
11′ クロック回路
12′ イレイサー
20′ モータ
21′ ローラ
30′ 音声入力回路
40′ 音声出力回路
80′ X−Yプロッタ装置
80a′ X軸レール
80b′ Y軸レール
80c′ プロッタ
81 Y―プロッタ装置
200 筆記ペン
201 超音波送信機
202a 超音波受信機
202b 超音波受信機
210 筆記ペン
211 再帰反射部材
212a 光学ユニット
212b 光学ユニット

Claims (4)

  1. 字や図等の情報を書き込み可能な筆記面と、
    前記筆記面に書き込まれた情報を画像データとして読み取る読取手段と、
    画像データを記憶する画像記憶手段と、
    画像データを表示する表示手段と、
    音声を収音して音声データに変換する音声入力手段と、
    音声データを記憶する音声記憶手段と、
    供給された音声データに基づいて音声信号を生成する音声出力手段と、
    前記読取手段で読み取られた画像データと、前記音声入力手段にて変換された音声データとを対応付けるとともに、該画像データに、対応する音声データの音声時間を付加して、前記画像記憶手段、前記音声記憶手段に記憶し、
    再生指示があった場合に、前記画像記憶手段に記憶された画像データを該画像データに付加された音声時間の間、前記表示手段に出力するとともに、前記画像データに対応付けられて前記音声記憶手段に記憶された音声データを、前記音声出力手段に供給する制御手段と
    を備えることを特徴とする電子黒板。
  2. 請求項1において、
    音声データの記憶開始指示録音開始ボタンと、
    画像データの読取開始を指示走査ボタンと、
    声データの記憶終了する録音停止ボタンと、
    時刻情報を生成する計時手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記録音開始ボタンにより前記音声データの記憶開始指示された時刻及び前記走査ボタンにより読取開始指示された時刻を、前記計時手段で生成された時刻情報から認識し、前回読取開始指示された時刻又は音声データの記憶開始指示された時刻から、今回読取開始が指示された時刻又は音声データの記憶終了指示された時刻までの間を音声時間として、該音声時間に前記音声入力手段にて変換された音声データと、今回読取手段で読み取られた画像データとを対応付け、該画像データに、対応する音声データの音声時間を付加して、前記画像記憶手段に記憶するとともに、該音声データを音声記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする電子黒板。
  3. 請求項1において、
    前記制御手段は、
    前記画像記憶手段に記憶された複数の画像データを、記憶した順番で前記表示手段に出力する
    ことを特徴とする電子黒板。
  4. 請求項3において、前記制御手段は、前記読取手段に情報を読み取らせる際に、定の時間毎に、その所定の時間中に前記筆記面上に書き示された情報を読み取らせる
    ことを特徴とする電子黒板。
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