JP3760269B2 - 枕 - Google Patents
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Description
本発明は、詰物の量を増減することにより高さを調節自在とした枕において、詰物の量を減らしその高さを低めた際に、使用者に底着き感を生じさせることのない、枕に関する。かつ、詰物の量を増減することなく高さを高低させ得る。
従来、使用中の枕の高さを体調に応じ変更しようとすることは一般に行われていた。そのため枕の側地袋体に詰物の充填口を設けて、詰物の量を適宜好みに応じて増減し、高低を調整する枕(特許文献1,2参照)が考えられた。
然し、此の構成だと詰物を充填する袋体の容積は一定でありその中で詰物の量が変化するため、詰物の量が少ないと枕使用中に頭部と枕の接する部分の詰物が頭部の重量を支えきれずに排除され、頭部と底部側地の間の詰物量が少くなり或いは存在しない状態となる所謂底着き感が生じ好みの高さを得にくく、かつ、クッション性が損われ使用感に劣ることになった。
実用新案登録第3090217号公報
特開2001−128824号公報
本発明は上記の点に鑑みて、枕の高さを袋体内の詰物量を増減することで変更する場合、単に袋体内の詰物の量を減じ袋体の容積に対する詰物の充填量が減少し充填率が下がることによって袋体内に余剰空間が生ずる。そのため袋体の余剰空間内では詰物の移動が容易となり、頭部と接する詰物量が少なくなりと所謂底着き感の発生を見ることになる。本発明は詰物を取り去っても底着き感の発生を無くすことを課題とする。また、詰物量を増減することなく、袋体自体の容積を変えることによって詰物の充填率を変化させ、枕の高さ柔かさを変化させ得るようにすることを課題とする。
請求項1記載の本発明枕は、上下側地間を襠布で仕切り複数の小室を構成した枕であつて、側地外に延びた前記襠布の延長部分に第1の係止部材を設ける一方、側地と襠布延長部との接点からの距離を異ならしめた側地上の複数の位置に、前記延長部分に設けた第1の係止部材と係合する第2の係止部材を設け、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更する事を可能にしている。
請求項2記載の本発明枕は、前記それぞれの小室に詰物充填手段を設けている。
請求項3記載の本発明枕は、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することの出来る襠布で、上下側地間を仕切つて構成した複数の小室に詰物を充填している。
請求項4記載の本発明枕は、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することの出来る筒状の襠布で、上下側地間に構成した空気流通空間を設けている。
請求項2記載の本発明枕は、前記それぞれの小室に詰物充填手段を設けている。
請求項3記載の本発明枕は、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することの出来る襠布で、上下側地間を仕切つて構成した複数の小室に詰物を充填している。
請求項4記載の本発明枕は、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することの出来る筒状の襠布で、上下側地間に構成した空気流通空間を設けている。
本発明枕において、詰物を充填した小室内の詰物量を減らすことによりその高さを調節する場合には詰物を減らした量に応じ小室の容量を少なくすることにより、小室の空隙率を少なくしている。そのために詰物の量は減少しても小室内での余剰空間はなくなり詰物の移動が少なく、結果的に頭部による荷重のために、小室内で詰物が排除され枕の上側地と下側地とが接する或いはそれに近い状態となる所謂底着感を生ずることがなくクッション性良く使用することが出来る。また、詰物量を増減することなく、袋体自体の容積を変えることによって詰物の充填率を変化させるためには、襠布の延長部分に設けた第1の係止部材と、それと係合する第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変化することで袋体内の容積を変更出来、これに対し充填する詰物量は不変であるから袋体内の詰物密度は変化し、枕の高さ柔かさを適宜変化させ得る。
本発明枕は、使用時における枕の高さを調節するために枕内の詰物の量を変更した際に生ずる底着き感の発生を、変更した詰物の量に対応して小室の空間積を変更し常に空間内における詰物の充填率を高くすることで防止した。また、詰物の量を変更せず枕の高低硬軟を変更する場合には、襠布の高さを変更することで小室内空間容積を変化させ、小室空間内における詰物の充填率を変更し、充填率を高くすることで枕を硬くかつ高く、充填率を低くすることで枕を柔かくかつ低くする。
枕袋体の詰物を充填した小室内での詰物の移動は、小室内の詰物の密度が少ない程詰物自体がその周囲から受ける圧力が少なく、少ない荷重で小室内を移動することになる。そのため枕に頭を置いたときに、詰物密度が少なければ容易に詰物が押し除けられて底面の側地と頭部との間に詰物がなくなり底着きが生じるので、詰物は常に頭部から受ける荷重に耐え得る周囲からの圧力を受けていなければならない。然し、枕の高さを低くする関係で小室から詰物を取り除いたときには上記条件を満たせなくなり小室内容積と詰物密度との関係がくずれ底着きが生ずることになる。これを防止するには小室の容積を小さくすれば良いが、枕にあっては、上面の側地と底面の側地とを重ねその周縁を縫合等して袋体としているのが一般であるから、小室の容積を少なくするには、上面及び又は底面の側地の面積を変えるよりは上面の側地と底面側地を隔てている襠布の高さを変えるのが容易である。そこで、本発明は襠布を適宜折り返してその端部を固定することで襠布の高さを変化するようにしている。
本発明を実施した枕1の全体斜視図を図1に、襠布4の断面を図2に、平面図を図3に示す。枕1は表側地2,底面側地3の周縁を適宜手段により縫着等により一体化し、表側地2と底面側地3との間に適宜間隔で襠布4を介在させ複数の小室5a,5b,5cを形成する。各小室5a,5b,5cのそれぞれには、室内への詰物6の出し入れを適宜に行えるものにあっては、筒状の編織地よりなる詰物充填手段7を設けている。詰物充填手段7は常時は偏平に押しつぶされている筒状の編織布で、それを押し開き詰物6を小室内に充填する。詰物6を所定量充填したときには充填手段7を偏平に折り畳み小室5内にそれぞれ押し込むことで詰物の枕外への散逸を防止している。充填手段7は各小室に開口部を設け、図示しないが開口部をファスナー等で開閉出来るようにしても良い。
襠布4の断面を図2に示す。襠布4は、表側地2と底面側地3とに縫付けられている2枚の布地4a,4bとそれに挟まれ前記布地4a,4bより長い延長部分8を有する布地4cとを上部において一体に縫合4dしてなる。延長部分8は自由状態となっている。延長部分8の端部には釦,面ファスナーなどの第1の係止部材9を取り付けている。そして、前記襠布4から距離が異なる複数の位置に前記係止部材9と係合する第2の係止部材10a,10b,10cを設ける。
本発明枕1にあっては小室5a,5b,5cに詰物を充分に充填した場合には襠布4の延長部分8は自由状態とするか最も襠布4に近い位置にある第2の係止部材10aと係合させておく。そして、小室内の詰物の量を減少させたときはその量に応じて第2の係止部材10b,或いは10cと係合させる。この係合によって該部の表側地2は襠布4に近付くよう引き寄せられ、結果的に小室5の容積を少くすることになる。上記の小室5の容積の減少によって、該小室5に充填する詰物の量が少なくても、詰物が小室空間内で占める容積割合は減少しないので、小室内での詰物の自由度は少なく、頭部の荷重が加えられてもみだりに詰物が移動することがなく、底着き感を生ずることがない。
小室内の詰物量を全く増減せずに枕の高低を変化させ、かつ、硬軟の程度を変えるには、前記同様に、襠布4の延長部分8の第1の係止部材9を所望する高さに応じ第2の係止部材のいずれかと係合させる。これにより小室を構成する襠布の高さは変化し小室容量も変化するので詰物密度が変化し、枕の高さ硬さを適宜選ぶことが出来る。
小室内の詰物量を全く増減せずに枕の高低を変化させ、かつ、硬軟の程度を変えるには、前記同様に、襠布4の延長部分8の第1の係止部材9を所望する高さに応じ第2の係止部材のいずれかと係合させる。これにより小室を構成する襠布の高さは変化し小室容量も変化するので詰物密度が変化し、枕の高さ硬さを適宜選ぶことが出来る。
他の実施例として、枕の適宜位置例えば中央の表側地と底面側地との間に筒状襠20を設けることにより該部に詰物の充填されていない空気流通空間を作り内部の空気の流れを良くした枕がある。この枕においても高さの調節を必要とするために、上記筒状襠20の長さを変化出来るようにしている。
図3Bに示す筒状襠20は方形をなし、その対向する2つの襠布21,22に延長部分21a,22aを延設し、該部に釦,面ファスナー等の係止部材23,24を設ける。そして延長部分21a,22aを折り返したときに対面する上側地の複数の位置に前記該係止部材23,24のそれぞれと係合する第2の係止部材25a,25b,26a,26bを設けている。係止部材23,24がそれぞれ係止部材25a,25b、及び26a,26bと位置を換えて係止するにつれ筒状襠20の高さは低くなる。
この第2の実施例は枕中央部の後頭部を受ける部位に設けるのが望ましいが、他の部位に設けても差し支えなく、また、第1の実施例と組み合わせて用いることも出来る。
上記第1,第2の実施例においていずれも上側地に延長部分8及び係止部材を設けた説明しているが、上下反転し底側地に係止部材を設けても差し支えなく、係止部材のない面を頭部に当て使用することも可能であることは勿論である。
小室内に収容する詰物の量を勘案して、小室の収容空間積を変更することが出来、これによって収容空間内に充填率を一定とする詰物収容をする収容手段に適用できる。
1 枕
2 表側地
3 底面側地
4 襠布
4d 縫合
5a,5b,5c 小室
6 詰物
7 充填手段
8,21a,22a 延長部分
9,23,24 第1の係止部材
10a,10b,10c,25a,25b 第2の係止部材
20 筒状襠
2 表側地
3 底面側地
4 襠布
4d 縫合
5a,5b,5c 小室
6 詰物
7 充填手段
8,21a,22a 延長部分
9,23,24 第1の係止部材
10a,10b,10c,25a,25b 第2の係止部材
20 筒状襠
Claims (4)
- 上下側地間を襠布で仕切り複数の小室を構成した枕であつて、側地外に延びた前記襠布の延長部分に第1の係止部材を設ける一方、側地と襠布延長部との接点からの距離を異ならしめた側地上の複数の位置に、前記延長部分に設けた第1の係止部材と係合する第2の係止部材を設け、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することを特徴とする枕。
- 上下側地間を襠布で仕切り複数の小室を構成し、それぞれの小室に詰物充填手段を有する枕であって、側地外に延びた前記襠布の延長部分に第1の係止部材を設ける一方、側地と襠布延長部との接点からの距離を異ならしめた側地上の複数の位置に、前記延長部分に設けた第1の係止部材と係合する第2の係止部材を設け、第1の係止部材と第2の係止部材との係合位置を変える事により襠布の高さを変更することを特徴とする枕。
- 上下側地間を襠布で仕切つて構成した複数の小室に詰物を充填してなる請求項1又は2記載の枕。
- 上下側地間に筒状の襠布で仕切つて構成した空気流通空間を設けてなる請求項1記載の枕。
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