JP3760466B2 - カードシステム管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイドカードによって物品やサービス等を購入するプリペイドカードシステムにおけるカードシステム管理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、テレホンカード、オレンジカード(商標)やガソリンスタンド、レンタル業、レストラン等の自動販売機用カード等によって、物品やサービスの購入を行うシステムが普及してきた。これらのカードは、使用者が予め料金を支払って購入しておくものであり、このためプリペイドカードと呼ばれる。
【0003】
図9に、従来の有料テレビに対するプリペイドカードシステムにおけるカードシステム管理装置の構成図を示す。この装置はプリペイドカード2に記憶される残度数を読取りまたは書込むカード読取書込手段4と、制御手段としてのCPU6と、制御プログラムを内蔵する記憶手段としてのROM8と、従属するテレビの動作状態を検出する機器動作検出手段10と、タイマとしての計時手段12と、表示手段としての表示ユニット14と、テレビ制御用のリモコン出力部15とを備えて構成され、CPU6は、ROM8に記憶されたプログラムに従って動作する。
【0004】
そして、プリペイドカード2をカード読取書込手段4に挿入すると、CPU6はプリペイドカード2に記憶された残度数を読み込む。次に、機器動作検出手段10からの出力にしたがって、テレビが動作しているか否かを判断する。すなわち、機器動作検出手段10は、テレビの負荷電流が判定基準値以下であるか否かによって、テレビの動作の有無を判断し、テレビが動作していれば、CPU6は計時手段12の出力に従って読み込んだ残度数から所定度数を減算する。同時に、現在の残度数を表示ユニット14に表示する。
【0005】
その後、使用者がテレビの使用を終了して動作が停止すれば、CPU6はカード読取書込手段4からカード2に現在の残度数を書き込む。そして、使用者にカード2を返却するため、カード2を排出する。なお、テレビ使用中に現在の残度数が0になれば、CPU6はリモコン出力部15から電源オフの信号をテレビに送信して、テレビの動作を強制的に中止させる。以上のようにして、プリペイドカードシステムによって、使用のたびに現金を用意しなくとも有料テレビを見ることができる。
【0006】
こうしたプリペイドカードシステムをさらに改良したものが、特許第2591689号に提案されるカードシステム管理装置である。ここでの機器動作検出手段は、各機器の負荷電流値を1/256秒のサンプリング間隔で6回取り込んでそれぞれ記憶し、6回のサンプリングを終えると、この取り込んだ負荷電流値の平均値をCPUにより算出する。このような6回のサンプリングおよび平均値の算出は、所定時間間隔(例えば1秒)ごとに行われる。そして、算出された負荷電流の平均値が2回続けて0の状態にあり、かつサンプリング値が6回のうち一度も上昇しなかった場合にのみ、その機器を不使用(未使用、使用中止または使用終了)であると判断し、それ以外の場合には、その機器を使用中であると判断する。
【0007】
上記のような判断を行うことにより、図10に示すように、負荷電流が連続的に変化する機器に対しても、誤検出を行うおそれがなくなる。すなわち、負荷電流のサンプリング平均値が一時的に0となっても、次の時点において、負荷電流のサンプリング平均値が0でなくなり、負荷が動作中であると判断することができる。
【0008】
しかし、上記特許第2591689号に提案されるカードシステム管理装置では、次のような問題が懸念される。例えばテレビのような負荷は、入力電源として商用交流電源を整流して直流電力を得る電源回路が組み込まれているが、こうした電源回路の内部に平滑用のコンデンサを挿入したコンデンサ入力方式の負荷では、負荷電圧が正弦波状であっても、負荷電流は平滑コンデンサの充電期間にのみ流れてパルス状になるため、実際には元の負荷電流を検出電圧に変換した後で、この検出電圧を積分した電位により、負荷が動作中であるか否かを判断せざるを得ない。
【0009】
ところが、テレビの電源をオフにしても、受像管(ブラウン管)のヒータを予熱するのに内部で電流を消費しているので、積分回路で波形整形した検出電圧のサンプリング平均値が継続的に0になることはない。ましてや、テレビには例えばビデオが組み込まれているものもあって、電源をオフしてもある程度は待機電流が流れている。そのため、サンプリングした負荷電流値が所定回数以上続けて判定基準値以下であるか否かで、負荷であるテレビの電源のオン・オフを判断するようにしたものは、負荷にあわせて素子の定数を変更するなどして判定基準値を変えなければ、実際は電源がオフ中であるにも拘らず、機器動作検出手段がオンであると誤判定する虞れがあり、負荷の動作を確実に判断することができない。
【0010】
そこで本発明は、負荷電流や負荷電圧をサンプリングしてその値を判定しなくても、負荷が使用中であるか否かを正確に判断できるカードシステム管理装置を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のカードシステム管理装置は、機器動作検出手段により交流負荷電圧が印加される負荷の動作の有無を判断し、前記負荷が動作していれば、計時手段の出力に従って書換え可能なカードより読み込んだ残度数を更新するカードシステム管理装置において、前記機器動作検出手段は、前記負荷に流れ込む負荷電流の大小に応じてそのパルス幅が変化する検出信号を出力する負荷電流検出手段を備え、この検出信号のパルス幅に応じて前記負荷の動作の有無を判断するように構成している。
【0012】
この場合、負荷が動作して通電状態にあるときには、負荷に流れ込む負荷電流が多いため、この負荷電流に見合うパルス幅の検出信号が負荷電流検出手段から出力される。一方、負荷が動作していない例えば待機状態になると、負荷電流は待機電流分だけとなって少なくなるため、負荷電流検出手段から出力される検出信号のパルス幅は通電状態よりも狭まる。そのため、待機電流が大きい負荷であっても、検出信号のパルス幅が所定値以上に達しているかどうかを判断すれば、わざわざ負荷電流や負荷電圧をサンプリングしてその値を判定しなくても、負荷が使用中であるか否かを正確に判断できる。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施例によるカードシステム管理装置について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、ホテルや病院などに設置された有料テレビに対するカードシステム管理装置1の機能的な構成図を示すもので、2は書換え可能なプリペイドカードであり、このカード2に記憶されている残度数は、読出指令手段20の指令に基づき、カード読取書込手段4によって読み取られる。24は、読み取られた残度数を記憶する残度数記憶手段である。機器動作検出手段26は、従属する負荷すなわちテレビ34の動作の有無を検出する。残度数更新手段30は、機器動作検出手段26によってテレビ34が動作していると判断したときに、計時手段32からの計時出力とテレビ34の度数減算係数とに基づいて、残度数記憶手段24の残度数を更新する。そして、書込指令手段22が所定のタイミングで書込指令を出すと、残度数記憶手段24に記憶されている残度数がカード2に書き込まれるようになっている。
【0014】
図2は、この発明の一実施例によるカードシステム管理装置1のハードウエア構成を示す。同図において、35A,35BはAC100Vの商用交流電源(図示せず)に接続する一対の入力端子、36A,36Bはテレビ34に通じるコンセントとしての出力端子で、一方の入力端子35Aと出力端子36Aとを結ぶ電源ライン37A間は、機器動作検出手段26を構成する負荷電流検出回路38が挿入接続されると共に、他方の入力端子35Bと出力端子36Bは別の電源ライン37Bにより直接接続される。すなわち、交流電源からの交流入力電圧は負荷電流検出回路38を介してテレビ34にそのまま供給される。また39A,39Bは、交流電源から電源回路40に通じる接続端子で、この電源回路40により交流入力電圧が直流電圧に変換され、カードシステム管理装置1の各部に動作電圧として供給される。
【0015】
ここで負荷電流検出回路38の構成をさらに詳しく説明すると、R1は電源ライン37Aを流れるパルス状の通電電流に応じた電圧を、その両端間に発生する通電電流検出抵抗である。ここでの通電電流検出抵抗R1は過電流保護用のヒューズ41を備えているが、これは必須のものではない。42は検出抵抗R1の両端間に発生するパルス状電圧の振幅を制限するリミッタ回路であり、これは具体的には、同方向に直列接続した4個の整流素子(ダイオード)D1〜D4、D5〜D8を、検出抵抗R1の両端間に並列接続して構成される。なお、ここでは特性の一致する4個のダイオードD1〜D4,D5〜D8をそれぞれ直列接続しているが、所望の制限レベルが得られれば、その数は特に制約を受けない。
【0016】
43は、前記検出抵抗R1の両端間に発生するパルス状電圧が第1の閾値以上、若しくは第2の閾値以下の場合に、L(低)レベルの検出信号を後述するCPU52の入力ポートI1に供給する検出信号出力回路で、これは検出抵抗R1の一端に電流制限用の抵抗R2の一端を接続すると共に、この抵抗R2の他端と検出抵抗R1の他端との間に一対のフォトカプラCP1,CP2を並列に接続することで構成される。フォトカプラCP1,CP2は周知のように、発光素子としての発光ダイオード44A,44Bと、受光素子としてのフォトトランジスタ45A,45Bを組み合わせてそれぞれ構成されるが、各々の発光ダイオード44A,44Bが逆方向となるように並列接続される。また、フォトトランジスタ45A,45Bのコレクタどうしは、抵抗R3を介して前記電源回路40の動作電圧ラインに接続されると共に、フォトトランジスタ45A,45Bのエミッタどうしは、電源回路40の接地ラインに接続される。これにより、検出抵抗R1の他端を基準として一端の電圧が第1の閾値以上に上昇すると、一方のフォトカプラCP1の発光ダイオード44Aに電流が流れて発光し、フォトトランジスタ45Aがオンして検出信号はH(高)レベルから低レベルに転じる。また、検出抵抗R1の他端を基準として一端の電圧が第2の閾値以下に低下すると、今度は他方のフォトカプラCP2の発光ダイオード44Bに電流が流れて発光し、フォトトランジスタ45Bがオンして同様に検出信号がHレベルから低レベルに転じるようになっている。
【0017】
制御手段であるCPU52は、検出信号出力回路43からの検出信号がHレベルからLレベルに転じた時点で計時を開始し、この検出信号がLレベルからHレベルに戻ったら計時を終了して、その計時時間が所定値以上であればテレビ34が通電していると判断し、計時時間が所定値未満であればテレビ34が通電していないと判断する。すなわち、ここでの機器動作検出手段26は、コンデンサインプット方式の負荷であるテレビ34に流れるパルス状の負荷電流を、抵抗R1の両端間に発生する電圧として検出し、この電圧パルス幅の大小に応じて、テレビ34の通電(オン)または非通電(オフ)を判断するように構成している。このように、積分回路により波形整形した負荷電流値や負荷電圧値をサンプリングするのではなく、負荷電流値に見合う電圧パルス幅の時間に応じてテレビ34の動作の有無を判断しているので、積分回路をわざわざ組み込んだり、サンプリング時間を考慮する必要もなく、CPU52が検出信号出力回路43からの検出信号を入力ポートI1から取り込むことで、テレビ34が使用状態にあるか否かを正確に知ることができる。
【0018】
CPU52には、バスライン(制御バスおよびデータバス)62を介して、RAM64、タイマ66、表示回路68、リモコン受光部70、リード/ライト回路72、カード搬送部74が接続されている。RAM64には、度数減算等のプログラムが記憶されている。なお、RAM64はバックアップされており、AC電源を断ってもその内容を保持するようにしている。その中で、リモコン受光部70はテレビ34を遠隔操作するリモコン71からの操作信号を受光するもので、受光した操作信号をCPU52が処理することにより、従属するテレビ34に必要なコードの無線リモコン信号をリモコン出力部42より適宜出力するようになっている。なお、75はカード80を強制的に排出するカード取り出しボタンである。
【0019】
図3は、RAM64に記憶された度数減算プログラムの動作手順を示すフローチャートである。まず、カード80が図示しないカード挿入口から挿入されると、ステップS20においてカード搬送部74が動作してカード80を内部に取り込む。それと同時に、CPU52から読込指令が出され、リード/ライト回路72が動作してカード80のデータを読み込む。CPU52は、このデータをRAM64に記憶する。
【0020】
カード80には、図4に示すようなデータが記憶されている。カード種別コードには、当該カードがプリペイドカードであることを表わすコードが記憶されている。システム種別カードは、他のシステム用のカードと当該システム用のカードとを区別するために記憶されているコードである。その他、このカード80には、カード80の発行度数および発行金額と、書換え可能な現在度数および利用度数と、各カード80毎に固有のシリアルコードがそれぞれ記憶されている。
【0021】
次に、CPU52は、ステップS21において、RAM64に読み込んだシステム種別コードが、当該システムの種別コードと合致しているか否かを判断する。システム種別コードが一致しなければ、CPU52は度数減算処理を中断する。その後、カード搬送部74を制御して、カード80を排出する(ステップS28)。
【0022】
一方、前記ステップS21において、システム種別コードが一致していれば、ステップS22に進み、カードに記憶されていた残度数が0であるか否かを判断する。ここで残度数が0であれば、それ以降の処理を中断し、カード搬送部74を制御して、カード80を排出する(ステップS28)。すなわち、当該カードの使用を認めない。残度数が0でなく正であれば、ステップS23に進み、CPU52はリモコン71からの操作信号を受け付けて、操作信号に応じたリモコン信号をリモコン出力部42からテレビ34に送出する。これにより、電源オン・オフやチャンネル変更などを含むテレビ34の各種操作が可能になる。
【0023】
次にCPU52は、負荷電流検出回路38を構成する検出信号出力回路43の出力をポートI1から取り込み、従属するテレビ34が使用中であるかを判断する(ステップS24)。
【0024】
ここで負荷電流検出回路38の動作を説明すると、交流電源からテレビ34に交流入力電圧が供給される経路は、一方が入力端子35Aより電源ライン37Aに挿入接続したダイオードD1〜D4およびダイオードD5〜D8を通過し、出力端子36Aを経てテレビ34に至り、他方が入力端子35Bより電源ライン37Bを通過し、出力端子36Bを経てテレビ34に至る。上記経路でテレビ34の電源スイッチ(図示せず)をオンにして通電状態にすると、交流入力電圧の正の半サイクルにおいて、テレビ34に内蔵する入力側の平滑コンデンサ(図示せず)が充電期間に転じると、ダイオードD1〜D4と検出抵抗R1を通過してパルス状の負荷電流がテレビ34に流れ込み、やがて直列回路をなすダイオードD1〜D4の両端間すなわち検出抵抗R1の両端間の電位が、ダイオードD5〜D8の合計したツエナー電圧を超えると、今度はダイオードD5〜D8にも負荷電流が流れるようになって、検出抵抗R1の両端間電圧がそこで制限される。その後、テレビ34側の平滑コンデンサの充電が終わりに近付くと、テレビ34に流れ込む負荷電流が少なくなって、検出抵抗R1の両端間電圧は前記制限レベルから零に低下する。
【0025】
またテレビ34の電源スイッチをオフにすると、待機状態に移行する。待機状態になると、通電状態よりも少ない負荷電流(待機電流)がテレビ34に流れ込む。したがって、負荷電流は通電状態と同じくパルス状に発生するものの、その時間幅はテレビ34の消費電力が少ない分だけ短くなる。
【0026】
この一連の動作において、ダイオードD1〜D4の直列回路と並列に接続される検出抵抗R1の両端間には、ダイオードD5〜D8の導通時にダイオードD1〜D4の合計した順方向降下電圧FVを検出抵抗R1で分配した電位が生じる。仮に、検出抵抗R1が存在しない場合は、直列回路をなすダイオードD1〜D4の両端間電圧は、ダイオードD1〜D4の合計した順方向降下電圧FV(例えば、常温での個々のダイオードD1〜D4の順方向降下電圧が0.7Vであるとすると、合成した順方向降下電圧FVは各0.7V×4個=2.8Vとなる)そのものとなる。しかし検出抵抗R1が存在すると、前記ダイオードD1〜D4の両端間電圧は、並列接続した検出抵抗R1とダイオードD1〜D4との合成抵抗値により、直列回路をなすダイオードD1〜D4単独の場合よりも緩やかに変化し、負荷電流の大小に応じた波形の変化が大きくあらわれる。このダイオードD1〜D4の両端間すなわち検出抵抗R1の両端間電圧を、抵抗R2を通してフォトカプラCP1の発光ダイオード44Aに加えると、負荷状態に応じてパルス幅が大きく変化する交流入力電圧(50/60Hz)に同期したLレベルの検出信号が、検出信号出力回路43から出力される。
【0027】
一方、交流入力電圧の負の半サイクルにおいて、テレビ34に内蔵する平滑コンデンサが充電期間に転じると、ダイオードD5〜D8と検出抵抗R1を通過してパルス状の負荷電流がテレビ34に流れ込み、やがて検出抵抗R1の両端間の電位が、ダイオードD1〜D4の合計したツエナー電圧を超えると、今度はダイオードD1〜D4にも負荷電流が流れるようになって、検出抵抗R1の両端間電圧がそこで制限される。その後、テレビ34側の平滑コンデンサの充電が終わりに近付くと、テレビ34に流れ込む負荷電流が少なくなって、検出抵抗R1の両端間電圧は前記制限レベルから零に低下する。
【0028】
そしてこの場合も、検出抵抗R1の両端間電圧が、抵抗R2を通してフォトカプラCP2の発光ダイオード45Bに加わると、負荷状態に応じてパルス幅が変化する交流入力電圧(50/60Hz)に同期したLレベルの検出信号が、検出信号出力回路43から出力される。
【0029】
図5〜図8は、待機状態若しくは通電状態における各部の電圧波形であり、図5は待機状態における抵抗R2の他端(図2の測定ポイントP1)の電圧、図6は待機状態における検出信号ライン(図2の測定ポイントP2)の電圧、図7は通電状態における測定ポイントP1の電圧、図8は通電状態における測定ポイントP2の電圧をそれぞれ示している。なお、図5〜図8に共通して、縦軸は電圧(1V/div)、横軸は時間(5ms/div)を示している。
【0030】
これらの各図からも明らかなように、通電状態におけるLレベルの検出信号のパルス幅は、待機状態におけるLレベルの検出信号のパルス幅よりも広い。すなわち図3のステップS24に戻り、機器動作検出手段26を構成するCPU52は、検出信号のパルス幅が所定値未満であれば、テレビ34が不使用(未使用、使用中止または使用終了)であると判断し、検出信号のパルス幅が所定値以上であれば、テレビ34が使用中であると判断する。このように、検出信号のパルス幅と所定値との比較だけで、その動作状態を判断できるので、CPU52は検出信号出力回路43から取り込んだ検出信号をいちいち記憶する必要がない。またこの場合は、CPU52がLレベルの検出信号を入力ポートI1から取り込み、負荷電流の大小に依存して変化する検出信号のパルス幅時間を管理することで、積分回路をわざわざ組み込んだり、サンプリング時間を考慮する必要もなく、テレビ34が使用状態にあるか否かを正確に知ることができる。
【0031】
その後、テレビ34が使用中である場合には、ステップS25に進み、現在の機器使用状況を表示部(図示せず)に表示するなどして、単位時間当りの使用料金によって定まるテレビ34の度数減算係数と、タイマ66が計時する使用時間とに基づいて、RAM64に記憶されている残度数から所定度数を減算して新たな残度数として更新する減算処理を行なう。すなわち、この実施例においては、前払方式を採用している。
【0032】
次に、ステップS26において、残度数が負であるか正であるかを判断する。残度数が正であれば、CPU52は、リード/ライト回路72により残度数をカードに書き込む。そして、テレビ34が動作している限り、タイマ66の計時に従って、前記減算処理を継続する。一方、計算された残度数が負であった場合には、リード/ライト回路72によって、カードに残度数0を書き込み、リモコン出力部42からテレビ34の電源をオフにするリモコン信号を強制的に送出し、テレビ34の動作を停止する(ステップS27)。その後、処理を終了し、カード80を排出する(ステップS28)。
【0033】
ところで、カード80に残度数が残っている時に、カード80の使用を中止する場合には、カード取り出しボタン75を押す。このボタン75が押されると、CPU52の割込みポートIoに信号が与えられ、CPU52は割込み動作を行う。割込み動作において、CPU52は、まず上記減算処理を停止する。さらに、その時の残度数をカード80に書き込む。その後、処理を終了してカード80を排出する。
【0034】
また、カード80の取り出しが面倒な場合には、カード80を挿入したままにして、リモコン70を通じて電源オフの操作信号をリモコン受光部71に送るようにしてもよい。こうするとリモコン出力部42から電源オフのリモコン信号がテレビ34に送り出され、テレビ34の電源がオフする。こうなると、検出器54ひいては検出回路60の検出出力もゼロになり、CPU52はテレビ34のオフ状態を認識して、前記減算処理を停止する。とりわけ、リモコン71から送られるテレビ34の電源オン・オフに関する操作信号や、リモコン出力部42からのリモコン信号は、オン・オフで区別しないオールタネートの同一信号であるため、CPU52は現在送出したリモコン信号が電源オンの信号であるか、電源オフの信号であるかを直接認識できない。その点、本実施例では機器動作検出手段26を利用して、テレビ34の実際のオン・オフを適確に把握できるため、遠隔操作部であるリモコン70を利用してテレビ34を遠隔制御する場合でも、正確な残度数の更新処理を行なえる。
【0035】
また、カード80を挿入せずにテレビ34の電源スイッチを直接オンした場合は、検出器54が偏向ヨーク38からの漏れ磁束を検出して、これを検出回路60からCPU52に直ちに送出する。CPU52はカード80を挿入していないのにテレビ34が動作していると判断して、リモコン出力部42から電源をオフにするリモコン信号を出力する。これによりテレビ34が勝手に使用されることを防止する。なお、無料テレビのチャンネルに対応した操作信号をリモコン70からリモコン受光部71に送りだした場合は、カード80の有無または挿入されたカード80の残度数に拘らず、リモコン出力部42からテレビ34の電源をオンにするリモコン信号と、そのチャンネルに対応したリモコン信号をテレビ34に送出する。その際、上記カード80の減算処理は行なわない。こうすることで、無料テレビに関してはリモコン70からの操作によりテレビ34からの視聴が自由に可能になる。
【0036】
以上のように本実施例におけるカードシステム管理装置1は、機器動作検出手段26により交流負荷電圧が印加される負荷であるテレビ34の動作の有無を判断し、テレビ34が動作していれば、計時手段32の出力に従って書換え可能なカード80より読み込んだ残度数を更新するものにおいて、前記機器動作検出手段26は、テレビ34に流れ込む負荷電流の大小に応じて、そのパルス幅が変化する検出信号を出力する負荷電流検出手段としての負荷電流検出回路38を備え、この検出信号のパルス幅に応じてテレビ34の動作の有無を判断するように構成している。
【0037】
この場合、テレビ34が動作して通電状態にあるときには、テレビ34に流れ込む負荷電流が多いため、この負荷電流に見合うパルス幅の検出信号が負荷電流検出回路38から出力される。一方、テレビ34が動作していない例えば待機状態になると、テレビ34に流れ込む負荷電流は待機電流分だけとなって少なくなるため、負荷電流検出回路38から出力される検出信号のパルス幅は通電状態よりも狭まる。そのため、例えばビデオ付きテレビのように、比較的待機電流が大きい負荷であっても、検出信号のパルス幅が所定値以上に達しているかどうかを判断すれば、わざわざ負荷電流や負荷電圧をサンプリングしてその値を判定しなくても、負荷が使用中であるか否かを正確に判断できる。
【0038】
なお、負荷のオフ時の状態では、負荷電流が殆ど流れず、フォトカプラCP1,CP2がいずれもオンしなくなって、Lレベルの検出信号が出力されない場合もある。しかしこの場合は、検出信号のパルス幅がゼロとなっているので、上述した検出信号のパルス幅が所定値以上に達しているか否かの判断で、同様に負荷が使用中であるか否かを正確に判断することができ、実用上の支障はない。
【0039】
また特に本実施例では、交流電源からテレビ34に至る一方の交流電源ライン37Aに挿入接続され、一方向導通素子である第1のダイオードD1〜D4と第2のダイオードD5〜D8とを逆方向に並列接続してなるリミッタ回路42と、このリミッタ回路42の両端間に接続する検出抵抗41と、検出抵抗41の両端間に発生する電圧を検出信号として取り出す検出信号出力回路43とにより、負荷電流検出回路38を構成している。
【0040】
こうすると、負荷電流は正負交互にダイオードD1〜D4若しくはダイオードD5〜D8のいずれか一方を流れるが、別のダイオードD5〜D8若しくはダイオードD1〜D4のツエナー電圧を超えると、そこで検出抵抗41の両端間に発生する電圧が制限される。したがって、負荷電流のピーク値が大きくても、検出抵抗41の両端間電圧は一定値に制限され、検出信号出力回路43への悪影響を取り除くことことができる。しかも、ダイオードD1〜D4とダイオードD5〜D8からなる並列回路に検出抵抗R1を並列接続するだけで、負荷電流の大小に応じてパルス幅が変化する電圧を、検出信号R1の両端間に発生させることができ、テレビ34の動作の有無を簡単な回路構成で正確に判断することが可能になる。
【0041】
さらに検出信号出力回路43は、発光素子としての発光ダイオード44A,44Bを逆方向に接続した一対のフォトカプラCP1,CP2を、直接若しくは抵抗R2を介して検出抵抗R1の両端間に接続することで構成される。このようにすると、負荷電流に応じて検出抵抗R1の両端間に発生する正負の電圧を、一対のフォトカプラCP1,CP2により検出信号として出力することができ、交流入力電圧の正負両サイクルにおいて、テレビ34の動作の有無をより正確に判断できる。
【0042】
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。上記実施例では、カードシステム管理装置1に接続される機器を1台としたが、少なくとも1台のテレビ34を含む2台以上の機器を接続してよい。また、カード排出時まではRAM64の残度数のみを更新し、カード排出時にカードの残度数を更新するようにしてもよい。さらに、上記実施例では、図1の機能をCPU52とそのプログラムによって構成したが、その一部または全部をハードウエアロジックによって構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明のカードシステム管理装置によれば、負荷に流れ込む負荷電流の大小に応じてそのパルス幅が変化する検出信号を出力する負荷電流検出手段を備え、この検出信号のパルス幅に応じて前記負荷の動作の有無を判断する機器動作検出手段を具備することによって、負荷電流や負荷電圧をサンプリングしてその値を判定しなくても、負荷が使用中であるか否かを正確に判断することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるカードシステム管理装置全体の機能構成を示すブロック図である。
【図2】同上カードシステム管理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】同上度数減算処理のプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】同上プリペイドカードおよびその記憶内容を示す概略図である。
【図5】同上待機状態における抵抗R2の他端の電圧を測定した波形図である。
【図6】同上待機状態における検出信号ラインの電圧を測定した波形図である。
【図7】同上通電状態における抵抗R2の他端の電圧を測定した波形図である。
【図8】同上通電状態における検出信号ラインの電圧を測定した波形図である。
【図9】従来のカードシステム管理装置を示すブロック図である。
【図10】負荷電流の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
26 機器動作検出手段
32 計時手段
34 テレビ(負荷)
38 負荷電流検出回路(負荷電流検出手段)
Claims (1)
- 機器動作検出手段により交流負荷電圧が印加される負荷の動作の有無を判断し、前記負荷が動作していれば、計時手段の出力に従って書換え可能なカードより読み込んだ残度数を更新するカードシステム管理装置において、前記機器動作検出手段は、前記負荷に流れ込む負荷電流の大小に応じてそのパルス幅が変化する検出信号を出力する負荷電流検出手段を備え、この検出信号のパルス幅に応じて前記負荷の動作の有無を判断するものであることを特徴とするカードシステム管理装置。
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