JP3760638B2 - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の助手席の乗員を保護するための助手席用エアバッグ装置に係り、特に膨張したエアバッグの姿勢や位置を矯正するための機構を備えた助手席用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
助手席用エアバッグ装置は、周知のように、エアバッグが膨張するときに通過する開口を有したコンテナと、折り畳まれて該コンテナ内に収納された助手席用エアバッグと、該コンテナの開放口を覆っているリッドと、該エアバッグ内にガスを供給してエアバッグを膨張させるインフレータとを有する。自動車が衝突すると、インフレータが作動し、エアバッグ内にガスが供給され、エアバッグが膨張する。このエアバッグは、リッドを押し開け、車両室内において助手席乗員の前方に膨張する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自動車のウインドシールドは、車体側方ほど、また上方ほど車体前端から離れるように湾曲した形状となっている。このため膨張した又は膨張しつつある助手席用エアバッグは、ウインドシールドの影響を受け、車体中央側に傾いたり、エアバッグが全体として車体中央側に偏ったりすることがあった。
【0004】
本発明は、このようなエアバッグの傾きや位置ずれ(車体中央側へのシフト)を矯正する機構を備えた助手席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の助手席用エアバッグ装置は、エアバッグが膨張するときに通過する開口を前面に有したコンテナと、折り畳まれて該コンテナ内に収納された助手席用エアバッグと、該コンテナの開放口を覆っているリッドと、該エアバッグ内にガスを供給してエアバッグを膨張させるインフレータとを有する助手席用エアバッグ装置において、エアバッグが膨張した状態において該コンテナの開口から遠ざかる方向に延在する筒状布が該コンテナに取り付けられており、該筒状布の先端側の開口面は、コンテナの前面と平行面に対し傾いていることを特徴とするものである。
【0006】
かかる助手席用エアバッグ装置によると、筒状布の先端が傾いているので、該筒状布の先端が傾いた方向に向けてインフレータからのガスが多量に噴出するようになり、エアバッグは一方の側へ他方よりも強く膨張しようとする。従って、この傾いた方向が車体サイド側となるように、この助手席用エアバッグ装置をインストルメントパネルに設置しておくことにより、膨張するエアバッグがウインドシールドの影響により車体中央側に傾いたり、位置ズレを起したりすることが防止されるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置のエアバッグ展開状態の縦断面図、第2図はエアバッグを取り除いた状態の斜視図、第3図は展開前の状態を示す断面図である。
【0008】
この助手席用エアバッグ装置は、上面が開口となっているコンテナ10と、このコンテナ10に取り付けられたインフレータ12と、このコンテナ10内に折り畳まれて収容されたエアバッグ14及び筒状布16と、このエアバッグ14及び筒状布16をコンテナ10に取り付けているフレーム18と、コンテナ10を覆っているリッド20等を備えて構成されている。
【0009】
コンテナ10は、一方向に長い容器形状のものであり、インフレータ12はこのコンテナ10の長手方向に設けられている。なお、このエアバッグ装置は、コンテナ10の長手方向が自動車の車体幅方向に延在するように且つリッド20の上面がインストルメントパネルの上面と面一状となるように自動車のインストルメントパネルに設置される。
【0010】
このコンテナ10の上縁部分には複数のリベット挿通孔が設けられている。フレーム18は、このコンテナ10の上縁部分に内嵌される枠形状のものであり、リベット挿通孔22に対応してリベット挿通孔24が設けられている。なお、フレーム18の代わりに帯状金具を用いても良い。
【0011】
筒状布16は、コンテナ10の上面の開口を周回する筒状のものであり、上端(先端)が開口16aとなっている。この筒状布の一方の側面部16bは他方の側面部16cよりも長い。エアバッグ14及び筒状布16が膨張した状態にあっては、筒状布16の開口16aの開口面はコンテナ10の上面の開口面と平行面に対し角度θだけ傾いている。
【0012】
この筒状布16及びエアバッグ14の下辺部分に沿って、前記リベット挿通孔22,24に対応したリベット挿通孔が設けられている。このエアバッグ14及び筒状布16の下辺部分は、それぞれフレーム18とコンテナ10の上縁部との間に挟み込まれる。リベット挿通孔を通して打ち込まれたリベット36によりエアバッグ14及び筒状布16がコンテナ10に取り付けられる。
【0013】
エアバッグ14及び筒状布16を収納したコンテナ10の上面開放口を覆うように前記リッド20がコンテナ10に取り付けられる。このリッド20は、コンテナ10の長手方向の側面に沿う脚片40,42を備えており、これら脚片40,42も前記リベット36によってコンテナ10に取り付けられている。一方の脚片40は断裂可能であり、エアバッグ14が膨張するときに断裂し、リッド20が第3図の矢印A方向に回動することを許容する。他方の脚片部42は、このリッド20が開放するときにヒンジの役割を果たす。
【0014】
このように構成された助手席用エアバッグ装置の作動について次に説明する。この助手席用エアバッグ装置は、左ハンドル車の助手席前方のインストルメントパネルに設置されている。従って、筒状布16の右側面部16cは自動車の車体の右サイドに向いており、左側面部16bは自動車の中央側に向いている。
【0015】
この自動車が衝突すると、インフレータ12が作動し、インフレータ12のガス噴出口12aからガスが噴出する。噴出ガス圧に押されてエアバッグ14がリッド20を裏側から押圧し、脚片部40が断裂することによりリッド20が第3図の矢印Aのように回動し、開き出す。これにより、筒状布16及びエアバッグ14がコンテナ10外に押し出され、筒状布16が第2図の如くピンと張った展開状態となる。そして、開口16aから噴出したガスによってエアバッグ14が大きく膨張する。
【0016】
この際、開口16aが右側に傾斜しているため、インフレータ12からのガスの多くの部分が車体右サイドに向かって噴出し、それよりも少量のガスが開口16aから車体中央方向に噴出する。
【0017】
この結果、エアバッグ14は車体の右サイド方向に強く膨張し、車体中央側がそれよりも弱く膨張するようになる。従って、このエアバッグがウインドシールドの影響により車体中央側へ傾いたり位置ズレを起そうとしても、エアバッグ14が車体右サイド方向へ強く膨張するため、助手席乗員の前方において傾いたり或いは車体中央側にシフトしたりすることなく展開するようになる。
【0018】
なお、筒状布16の開口16aの傾きや、筒状布16の長さ等を調整することにより、インフレータ12からのガスの噴出方向を調整することが可能である。
【0019】
この実施の形態にあっては、筒状布16の上面部分を右側が低くなるように傾斜させているが、エアバッグの傾き方向により左側が低くなるように傾斜させてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると助手席用エアバッグ装置のエアバッグを助手席乗員の前方において傾いたり車体中央側にシフトさせたりすることなく膨張させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置のエアバッグ展開状態の縦断面図である。
【図2】実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置のエアバッグを取り除いた状態の斜視図である。
【図3】実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置の断面図である。
【符号の説明】
10 コンテナ
12 インフレータ
14 エアバッグ
16 筒状布
18 フレーム
20 リッド
22,24 リベット挿通孔
36 リベット
Claims (2)
- エアバッグが膨張するときに通過する開口を前面に有したコンテナと、折り畳まれて該コンテナ内に収納された助手席用エアバッグと、該コンテナの開放口を覆っているリッドと、該エアバッグ内にガスを供給してエアバッグを膨張させるインフレータとを有する助手席用エアバッグ装置において、
エアバッグが膨張した状態において該コンテナの開口から遠ざかる方向に延在する筒状布が該コンテナに取り付けられており、該筒状布の先端側の開口面は、コンテナの前面と平行面に対し傾いていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。 - 請求項1において、前記筒状布の先端側の開口面は前記コンテナの前面の開口の長手幅方向に傾いていることを特徴とする助手席用エアバッグ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26163798A JP3760638B2 (ja) | 1998-09-16 | 1998-09-16 | 助手席用エアバッグ装置 |
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Family Applications (1)
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