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JP3761028B2 - メールサーバとそのプログラム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明はメールサーバに関し、特にユーザが入力した不完全なメールアドレスを完全なメールアドレスに補完できるようにしたメールサーバに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2002−215524号公報
【0004】
特許文献1には、@マークを含まない宛先名がユーザにより入力されると、ユーザの属するドメイン名を追加することが開示されている。これによって、同一のドメイン内であれば、ユーザはドメイン名の入力を省略できる。
【0005】
特許文献1も記載するように、電子メールのヘッダにメールアドレスを完全に入力することは、ユーザにとって負担となる。これは例えば、メールアドレスは桁数の多い英数字で入力する必要があるからである。そこで同一のドメイン内に限らず、他のドメインへの電子メールでも、メールアドレスを補完できるようにすることが好ましい。
【0006】
【発明の課題】
この発明の課題は、他のドメインへの電子メールでもメールアドレスを補完できるようにして、ユーザが簡単にアドレスを入力できるようにすることにある(請求項1〜5)。
請求項3,5の発明での追加の課題は、メール送信先に関するユーザ間のセキュリティを守ると共に、類似した名称の宛先名がある場合でも、混同しないようにすることにある。
【0007】
【発明の構成】
この発明は、受信した電子メールを該当するメールアドレスに転送するためのメールサーバにおいて、電子メールの宛先名をメールアドレスに変換するためのテーブルを、作成・更新・参照するための手段を設けて、宛先として完全なメールアドレスが記載された電子メールを受信すると、宛先中の@よりも左側の部分を宛先名としてそのメールアドレスを前記テーブルに追加すると共に、受信した電子メールを、その電子メール中の宛先名を前記テーブルを参照して変換したメールアドレスへ転送するための手段を設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
好ましくは、前記テーブルの作成・更新・参照手段では、@を2個含む宛先が記載された電子メールを受信すると、宛先中の@で挟まれた部分を宛先名として、@で挟まれた部分を省略したメールアドレスを前記テーブルに追加する。
また好ましくは、メールサーバが接続されたLAN内の送り手のローカルユーザ毎に、前記テーブルを区分して設ける。前記テーブルを送り手のユーザ毎に区分して設ける(請求項3)。
【0009】
またこの発明は、受信した電子メールを該当するメールアドレスに転送するためのメールサーバのためのプログラムにおいて、電子メールの宛先名をメールアドレスに変換するためのテーブルを作成・更新するための命令を設けて、宛先として完全なメールアドレスが記載された電子メールを受信すると、宛先中の@よりも左側の部分を宛先名としてそのメールアドレスを前記テーブルに追加すると共に、受信した電子メール中の宛先名を、前記テーブルを参照してメールアドレスに変換するための命令を備えた、メールサーバ用のプログラムにある(請求項4)。
好ましくは、前記テーブルの作成・更新命令では、メールサーバが接続されたLAN内の送り手のローカルユーザ毎に、前記テーブルを区分して設ける(請求項5)。
【0010】
この明細書において、ユーザ毎にとは、1人のユーザ毎にあるいは複数の人からなるグループとしてのユーザ毎にとの意味である。またドメイン内のユーザなどからなる宛先名に対しても、アドレスを補完するためのテーブルなどを設ける場合、このテーブルをドメイン外の宛先へのアドレス変換用のテーブルと合体したテーブルとしても良い。
【0011】
【発明の作用と効果】
この発明のメールサーバやメールサーバ用のプログラムを用いると、ドメイン外の宛先に対しても、テーブルからメールアドレスを求めて電子メールを転送できる。このため、ユーザは電子メールに完全なメールアドレスを入力する必要がなく、ユーザのアドレス入力が簡単になる(請求項1〜5)。
【0012】
ここで請求項2の発明のように、@を2個含む宛先が記載された電子メールを受信すると、宛先中の@で挟まれた部分を宛先名として、@で挟まれた部分を省略したメールアドレスを前記テーブルに追加すると、@と@に挟まれた部分の任意の略語などを見出し語(宛先名)として用いて、メールアドレスをテーブルに追加できる。このため、メールアドレスの一部のメールボックス名に、ドメイン名などを追加してメールアドレスを完全なものに補完する以外に、ユーザが選んだ任意の略語などから、完全なメールアドレスに変換できる。このためアドレス入力が更に簡単になる。
【0013】
またメールアドレスへの変換テーブルを、送り手のユーザ毎に区分して設けると、他のユーザの送信先のメールアドレスにアクセスするなどの不正が困難になり、ユーザ間のセキュリティが向上する。またユーザ間で、異なるメールアドレスに同じ宛先名を用いて、アドレス変換テーブルを作成した場合でも、混同が生じなくなる(請求項3,5)。
【0014】
【実施例】
図1〜図6に、実施例とその変形とを示す。これらの図において、2はLANで、4は例えばパーソナルコンピュータのメールクライアントである。6はメールサーバで、8はインターネットである。メールサーバ6はローカルユーザのリスト10を備えており、これは例えばLAN2内のメールクライアント4について、その宛先名、メールアドレスとIPアドレス並びにクライアントのその他の属性を記述したリストである。12はアドレス変換テーブルで、各メールクライアント4毎に設け、あるいはメールクライアント4のグループ毎に設ける。アドレス変換テーブル12は、メールアドレスの一部などからなる任意の宛先名に対して、ドメイン名を含む完全なメールアドレスを記述したテーブルであり、これ以外にIPアドレスを記述しても良い。そしてアドレス変換テーブル12はメールサーバ6が管理し、メールサーバ6を介して作成と更新並びに参照が自在である。14はアドレス変換テーブルの管理プログラムである。
【0015】
LAN2に複数のメールサーバが存在する場合等は、ローカルユーザのリスト10やアドレス変換テーブル12,テーブル管理プログラム14は個々のメールサーバ6に設けるのではなく、複数のメールサーバ6,6’の間で共有しても良い。16はLDAPサーバで、メールサーバ6,6’間でアドレス変換テーブル12などの資源を共有する場合、これらの資源を記憶し、メールサーバ6,6’などは、LDAP(ライト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル)により、サーバ16内のリスト10やテーブル12を参照する。
【0016】
図2にアドレス変換テーブル12の例を示すと、左側の見出し欄は宛先名で、右側は宛先名に対応するメールアドレスである。なお宛先名をメールアドレス中の@より左側に限定する場合、メールアドレスの全体を記憶する代わりに、ドメイン名のみを記憶しても良い。テーブル12では、例えば宛先名 "abc" に対して@以下のドメイン名 "xyz.com" を補い、完全なメールアドレス "abc@xyz.com" と補完する。また宛先名 "murata" に対してドメイン名 "muratec.co.jp" を補完する。宛先名はメールアドレス中の@よりも左側の部分などに限定されるものではなく、メールアドレスの一部でも、あるいはメールアドレスには含まれない単語でも良い。例えば "ichiro_tanaka" に対してその一部の "tanaka" を宛先名としても良い。
【0017】
図3にメールサーバの転送アルゴリズムを示す。メールサーバ6は電子メールを受信すると(ステップ1)、宛先名にドメイン名が存在するかどうかをチェックし(ステップ2)、ドメイン名が存在しない場合、宛先がローカルユーザかどうかをチェックする(ステップ3)。ローカルユーザかどうかはローカルユーザのリスト10に宛先名が記述されているかどうかなどでチェックし、ローカルユーザの場合、メールサーバ6は他のメールサーバを介することなく、直接送信することが可能なので、ローカルユーザのリスト10からIPアドレスを求めて、ローカルユーザのIPアドレス宛てに送信する(ステップ4)。
【0018】
宛先名がローカルユーザのリストに記述されず、アドレス変換テーブルに記述されている場合(ステップ5)、アドレス変換テーブル12を用いて、宛先名をメールアドレスに変換する(ステップ6)。そして宛先名がローカルユーザのリストにもアドレス変換テーブルにも記述されていない場合、ドメイン名の補完ができないので、ステップ8でエラー処理を行う。この処理としては、電子メールを送信したローカルユーザに返信し、「宛先のアドレスが不明です」などのコメントを加えて、別の宛先のアドレスで再送信できるようにする、あるいは管理者へ転送するなどである。そして宛先名にドメイン名が存在する場合(ステップ2)や、ドメイン名あるいはメールアドレスを補完した場合(ステップ6)、ステップ7で所定のメールアドレスに電子メールを送信する。
【0019】
図4に、アドレス変換テーブルの構成をより詳細に示すと、ローカルユーザのリスト10は例えば1個のリストであり、アドレス変換テーブル12はユーザ毎に区分けしたテーブルである。テーブル12をユーザ毎に区分けするのは、他のユーザの電子メールの送信アドレスが判明しないようにして、ユーザ間のセキュリティを保つことが第1の目的である。またアドレス変換テーブル12に同じ宛先名で、異なるメールアドレスの宛先が存在した場合、混同を防ぐことが第2の目的である。アドレス変換テーブル12はユーザ毎に作成し、ユーザが電子メールを他のドメインの宛先に送信する際に、新たな宛先名とメールアドレスのレコードを追加でき、これ以外にユーザは、自分のアドレス変換テーブルを、一括して編集・更新・削除できる。
【0020】
図5に、アドレス変換テーブルへのレコードの追加と、アドレスの補完とを模式的に示す。図5の例では、宛先がローカルユーザかそれ以外のユーザかを区別するために@を利用し、@が無い場合、宛先はローカルユーザであると判断する。また完全なメールアドレスが入力された場合、原則として@よりも左側の部分を宛先名として、アドレス変換テーブルに宛先名とメールアドレスを追加するものとする。ここで@の左側を宛先名とする以外のルールをユーザが好む場合、例えば@を2回続け、その間に挟まれた単語を宛先名とするなどのルールを用いる。これは電子メールのヘッダ中のアドレスに、予約語"@"を用いて、
▲1▼ ローカルユーザかそれ以外のユーザか、
▲2▼ @よりも左側の部分を宛先名としてアドレス変換テーブルに追加するか、ユーザが特に定めた宛先名で追加するか、
を記述するものである。
【0021】
例えば宛先名が "sakita" の場合、@が無いのでローカルユーザのリストを参照してドメイン名を補完し、電子メールを送信する。"yoji@abc.com" の場合、@の位置から見て1個の完全なメールアドレスであるので、"yoji" を宛先名として、メールアドレス "yoji@abc.com" をアドレス変換テーブルに追加する。なお宛先名 "yoji" に対して別のメールアドレスが既にアドレス変換テーブルに存在する場合、メールサーバから電子メールを送信したクライアントに、「"yoji"には別のメールアドレスが登録済みなので、テーブルに追加しませんでした」などのメッセージを返信する。
【0022】
"yoichi_tanaka@yoichi@klm.com"の場合、@と@の間に挟まれた "yoichi" を見出し語にして、即ち "yoichi" を宛先名として、アドレス変換テーブルに登録することをユーザが望んでいるものと解釈する。このようにすれば、ユーザはメールアドレス自体とは無関係に任意の宛先名(見出し語)でメールアドレスを登録でき、ユーザが覚えやすい宛先名で登録できる。そして "yoichi@yoichi_tanaka@klm.com" がアドレス変換テーブルに無ければ、このレコードを追加し、問題の電子メールは "yoichi_tanaka@klm.com" へ転送する。このようにしてアドレス変換テーブルが整備され、次回からは "yoji@" の宛先名で電子メールがメールサーバへ送信されると、アドレス変換テーブルを参照して、メールアドレス "yoji@abc.com" へ転送できる。また宛先名 "yoichi@" が送信されると、同様にアドレス変換テーブルを参照して、"yoichi_tanaka@klm.com" へ転送できる。アドレス変換テーブルの宛先名は、メールアドレスの一部である必要はなく、例えば "horita@pqr@pqr.com" の場合、"pqr" を宛先名として、"horita@pqr.com" へ変換するレコードを、アドレス変換テーブルに追加する。
【0023】
アドレス変換テーブルには、1つの宛先名に複数のメールアドレスを対応付けても良い。例えば、宛先名"yoji"に対して、メールアドレス"yoji@abc.com"と "konishi@abc.com"、"tamura@xyz.com"とを対応付けると、1つの宛先名"yoji"の入力により、"yoji@abc.com"、"konishi@abc.com"及び"tamura@xyz.com"への同報通信ができる。
【0024】
図6にテーブル管理プログラム14の例を示す。このプログラムは4つのプロセス21〜24からなり、アドレス変換テーブル作成プロセス21では、ローカルユーザ毎のアドレス変換テーブルの作成を行う。アドレス変換テーブル参照プロセス22では、受信した電子メール中の宛先名でアドレス変換テーブルを参照して、メールアドレスを求めるプロセスを行う。アドレス変換テーブル自動追加プロセス23では、図5に示したように、ローカルユーザからの電子メールで、完全なメールアドレスが記述されているものに対しては、図5のようにして定めた宛先名とメールアドレスとのレコードを、アドレス変換テーブルに追加する。アドレス変換テーブル編集・入出力プロセス24では、ユーザ毎のアドレス変換テーブルを編集し、例えばレコードを追加あるいは削除し、入出力し、例えばアドレス変換テーブルをプリントするために用いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のメールサーバの動作環境を示すブロック図
【図2】 実施例で用いるアドレス変換テーブルを模式的に示す図
【図3】 実施例での、メールアドレスの補完アルゴリズムを示すフローチャート
【図4】 実施例で、ユーザ毎にアドレス変換テーブルを設けることを示す図
【図5】 実施例での、ユーザが付与した宛先名と、アドレス変換テーブルの参照とレコードの追加、及び補完後のメールアドレスとの関係を示す図
【図6】 実施例に用いるアドレス変換テーブルの管理プログラムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
2 LAN
4 メールクライアント
6 メールサーバ
8 インターネット
10 ローカルユーザのリスト
12 アドレス変換テーブル
14 アドレス変換テーブルの管理プログラム
16 LDAPサーバ
21〜24 プロセス

Claims (5)

  1. 受信した電子メールを該当するメールアドレスに転送するためのメールサーバにおいて、
    電子メールの宛先名をメールアドレスに変換するためのテーブルを、作成・更新・参照するための手段を設けて、宛先として完全なメールアドレスが記載された電子メールを受信すると、宛先中の@よりも左側の部分を宛先名としてそのメールアドレスを前記テーブルに追加すると共に、
    受信した電子メールを、その電子メール中の宛先名を前記テーブルを参照して変換したメールアドレスへ転送するための手段を設けたことを特徴とする、メールサーバ。
  2. 前記テーブルの作成・更新・参照手段では、@を2個含む宛先が記載された電子メールを受信すると、宛先中の@で挟まれた部分を宛先名として、@で挟まれた部分を省略したメールアドレスを前記テーブルに追加するようにしたことを特徴とする、請求項1のメールサーバ。
  3. メールサーバが接続されたLAN内の送り手のローカルユーザ毎に、前記テーブルを区分して設けたことを特徴とする、請求項1または2のメールサーバ。
  4. 受信した電子メールを該当するメールアドレスに転送するためのメールサーバのためのプログラムにおいて、
    電子メールの宛先名をメールアドレスに変換するためのテーブルを作成・更新するための命令を設けて、宛先として完全なメールアドレスが記載された電子メールを受信すると、宛先中の@よりも左側の部分を宛先名としてそのメールアドレスを前記テーブルに追加すると共に、
    受信した電子メール中の宛先名を、前記テーブルを参照してメールアドレスに変換するための命令を備えた、メールサーバ用のプログラム。
  5. 前記テーブルの作成・更新命令では、メールサーバが接続されたLAN内の送り手のローカルユーザ毎に、前記テーブルを区分して設けるようにしたことを特徴とする、請求項4のメールサーバ用のプログラム。
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