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JP3761958B2 - 3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体 - Google Patents
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JP3761958B2 - 3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体 - Google Patents

3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な核酸誘導体に関し、更に詳細には、優れた抗腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤等の医薬として有用な3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、核酸系の代謝拮抗剤である抗腫瘍剤としては、5−フルオロウラシル、テガフール、ユーエフテイ(UFT)、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン、エノシタビン等のピリミジン系化合物が知られている。
一方、糖部分の3位にアルキル基を有するピリミジンもしくはプリンヌクレオシドは、特公昭45−11908号及び特公昭46−4376号公報に記載されているが、その抗腫瘍効果は極めて弱く、制癌剤としての利用価値はないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、優れた抗腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤等の医薬として有用な新規な核酸誘導体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、糖の3位に置換基を導入した特定の核酸誘導体が優れた抗腫瘍活性を示し、抗腫瘍剤として有用なものであることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0006】
【化3】
Figure 0003761958
【0007】
〔式中、Bはシトシン、ウラシル、4−N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンの核酸塩基を示し、Zは一般式−CH2CONR45 (R4 及びR5 は同一又は相異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキル基又はベンジル基を示す)で表される基を示し、R1 、R2 及びR3 は同一又は相異なって、水素原子、後記の一般式(2)で表される置換シリル基又は生体内で容易に脱離しうるエステル形成残基を示す〕で表される3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩を提供するものである。
【0008】
上記一般式(1)で表わされる本発明化合物は、優れた抗腫瘍活性を有し、種々の腫瘍の治療剤等の医薬として有効である。
従って、また、本発明は、上記一般式(1)の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的担体とを含有する医薬組成物を提供するものである。
更に、本発明は、上記一般式(1)の化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬、特に抗腫瘍剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
上記一般式(1)中、Bで示される核酸残基は、シトシン、ウラシル、4−N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンである
【0015】
また、R1 、R2 及びR3 で示される置換シリル基は下記一般式(2)
【0016】
【化4】
Figure 0003761958
【0017】
(式中、Ra 、Rb 及びRc は同一又は相異なって、低級アルキル基又はフェニル基を示す)で表される基であって、具体的には、例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、トリtert−ブチルシリル、トリヘキシルシリル、ジメチルエチルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジイソプロピルメチルシリル、ジtert−ブチルメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基でトリ置換されたシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
【0018】
1 、R2 及びR3 で示される生体内で容易に脱離しうるエステル形成残基とは、ヒトを含む哺乳動物の血液及び組織内で容易に開裂して対応する水酸基化合物(すなわち、R1 、R2 及び/又はR3 が水素原子となる化合物)を放出する無毒のエステル残基を意味し、該エステル形成残基としては、通常よく知られるヌクレオシドの水酸基を保護しエステルを形成するものであればよく、例えば置換基を有してもよい脂肪族アシル基又は置換基を有してもよい芳香族アシル基等のアシル基、低級アルキルカルバモイル基、アミノ酸残基等が挙げられる。
【0019】
置換基を有していてもよい脂肪族又は芳香族のアシル基としては、例えば低級アルカノイル基、アリールカルボニル基、ヘテロ環カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アシルオキシアシル基等が挙げられる。
低級アルカノイル基としては、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、エトキシアセチル基等の置換基としてハロゲン原子、低級アルコキシ基等を有することのある炭素数1〜6のアルカノイル基が挙げられる。
【0020】
アリールカルボニル基としては、例えばベンゾイル、α−ナフチルカルボニル、β−ナフチルカルボニル、2−メチルベンゾイル、3−メチルベンゾイル、4−メチルベンゾイル、2,4−ジメチルベンゾイル、4−エチルベンゾイル、2−メトキシベンゾイル、3−メトキシベンゾイル、4−メトキシベンゾイル、2,4−ジメトキシベンゾイル、4−エトキシベンゾイル、2−メトキシ−4−エトキシベンゾイル、4−プロポキシベンゾイル、2−クロロベンゾイル、3−クロロベンゾイル、4−クロロベンゾイル、2,3−ジクロロベンゾイル、2−ブロモベンゾイル、4−フルオロベンゾイル、2−カルボキシベンゾイル、3−カルボキシベンゾイル、4−カルボキシベンゾイル、2−シアノベンゾイル、4−シアノベンゾイル、2−ニトロベンゾイル、4−ニトロベンゾイル又は2,4−ジニトロベンゾイル基等の置換基として低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ基及びシアノ基等を有することのあるベンゾイル又はナフチルカルボニル基が挙げられる。
【0021】
ヘテロ環カルボニル基としては、例えば2−フラニルカルボニル、4−チアゾリルカルボニル、2−キノリルカルボニル、2−ピラジニルカルボニル、2−ピリジルカルボニル、3−ピリジルカルボニル、4−ピリジルカルボニル基等が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基としては、例えばフェノキシカルボニル、α−ナフチルオキシカルボニル、β−ナフチルオキシカルボニル、2−メチルフェノキシカルボニル、3−メチルフェノキシカルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、2,4−ジメチルフェノキシカルボニル、4−エチルフェノキシカルボニル、2−メトキシフェノキシカルボニル、3−メトキシフェノキシカルボニル、4−メトキシフェノキシカルボニル、2,4−ジメトキシフェノキシカルボニル、4−エトキシフェノキシカルボニル、2−メトキシ−4−エトキシフェノキシカルボニル、2−クロロフェノキシカルボニル、3−クロロフェノキシカルボニル、4−クロロフェノキシカルボニル、2,3−ジクロロフェノキシカルボニル、2−ブロモフェノキシカルボニル、4−フルオロフェノキシカルボニル、β−メチル−α−ナフチルオキシカルボニル、β−クロロ−α−ナフチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0022】
低級アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数2〜7の直鎖状又は分枝状のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
アシルオキシアシル基としては、例えばアセチルオキシアセチル、プロピオニルオキシアセチル、α−(アセチルオキシ)プロピオニル、β−(プロピオニルオキシ)プロピオニル基等が挙げられる。
【0023】
低級アルキルカルバモイル基としては、例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、ペンチルカルバモイル、ヘキシルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基でモノ又はジ置換されたカルバモイル基が挙げられる。
アミノ酸残基としては、アミノ酸のカルボキシル基から水酸基を除いて形成される基を示し、天然又は合成のアミノ酸のいずれの由来のものでもよく、該アミノ酸としては、例えばグリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、イソロイシン等が挙げられるが、特開平1−104093号記載のアミノ酸残基であればいずれであってもよい。
【0024】
その他エステル形成残基としては、例えばTHEODORA W.GREENE,”PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS Second Edition”,JOHN WILEY & SONS,INC.(1991)、日本化学会編<新実験化学講座4>「有機化合物の合成と反応(V)」11章 p2495 丸善(1983)、特開昭61−106593号、特開昭62−149696号、特開平1−153696号に記載の通常のエステル形成残基として慣用されるもののいずれであってもよい。
【0026】
Zとしては、好適にはカルバモイルメチル、メチルカルバモイルメチル、エチルカルバモイルメチル、ベンジルカルバモイルメチル又はジメチルカルバモイルメチル基が挙げられ、更に好適にはカルバモイルメチル基が挙げられる。
1 、R2 及びR3 で示される生体内で容易に脱離しうるエステル形成残基としては、好適にはアシル基が挙げられ、更に好適にはアセチル基、ベンゾイル基が挙げられる。
1 、R2 及びR3 としては、好適には水素原子が挙げられる。
【0027】
本発明の好ましい化合物は、Bがシトシン、ウラシル、4―N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンであり、Zがカルバモイルメチル、メチルカルバモイルメチル、エチルカルバモイルメチル、ベンジルカルバモイルメチル又はジメチルカルバモイルメチル基であり、R1、R2及びR3が水素原子である3'− カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体である。
【0028】
また更に好ましい化合物は、一般式(1)において、Bがシトシン、ウラシル、4−N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンであり、Zがカルバモイルメチル基であり、R1 、R2 及びR3 が水素原子である3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体である。
【0029】
本発明化合物は塩の形態をも包含するものであり、かかる塩としては薬学的に許容される塩であれば特に制限はなく、例えばR3 が水素原子であるものの場合には塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩等の無機酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有機スルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の脂肪族カルボン酸塩等の有機酸塩等の酸付加塩が例示される。また、本発明化合物はその水和物をも包含するものである。
【0030】
一般式(1)で表される本発明化合物は、例えば下記反応工程式1〜3に従い製造することができる。
【0031】
【化5】
Figure 0003761958
【0032】
(式中、B、R4 及びR5 は前記に同じ。R1′は置換シリル基を示す。)
置換シリル基としては、前記の一般式(2)で表される基及びテトライソプロピルジシロキシル(TIPDS)基等が挙げられる。好ましくはトリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル及びトリイソプロピルシリル基挙げられる。
【0033】
(A工程)
一般式(3)で表される化合物をテトラヒドロフラン中、ヨウ化サマリウムと反応させることにより一般式(4)で表されるラクトン体化合物を得る。
一般式(3)で表される化合物は、公知の化合物であるかもしくは公知の方法により得られるが、具体的には後記反応工程式4に従い製造することができる。反応の割合は一般式(3)の化合物に対し、ヨウ化サマリウムを1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量使用するのがよい。反応温度は最初−78℃で混合し、次に0〜50℃、好ましくは室温付近で行われ、反応時間は0.1〜50時間、好ましくは1〜24時間で反応は有利に進行する。
【0034】
(B工程)
A工程で得られた一般式(4)で表される化合物を、適当な溶媒中、R45NHで表されるアミン化合物と反応させることにより、一般式(1−a)で表される本発明化合物を得る。
溶媒としては反応に関与しないものであれば特に限定されず、いずれのものでもよく、例えばメタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
またこの反応の際、更にジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等のアミン類を触媒として添加してもよい。
【0035】
反応の割合は一般式(4)で表される化合物に対し、アミン化合物を1〜10倍モル量、触媒を使用する時は触媒量を使用するのが好ましい。反応温度はメタノール性アンモニアを使用した場合、−70℃付近であり、置換アミン化合物を使用した場合は室温付近である。反応時間は0.1〜50時間、好ましくは1〜24時間で反応は有利に進行する。
【0036】
(C工程)
一般式(1−a)で表される化合物を、低級アルコール中、アンモニウムフルオリドと反応させることにより、一般式(1−b)で表される本発明化合物を得る。
反応の割合は一般式(1−a)で表される化合物に対し、アンモニウムフルオリドを5〜50倍モル量、好ましくは10〜30倍モル量使用するのがよい。反応は加熱還流で行い、反応時間は0.1〜20時間、好ましくは1〜10時間で反応は有利に進行する。
【0037】
【化6】
Figure 0003761958
【0038】
(式中、B及びR1′は前記に同じ。R2′及びR3′は置換シリル基を示す。)R2′及びR3′で示されるシリル基としては、前記のR1′と同様のものが挙げられる。
【0039】
(D工程)
反応工程式1のB工程で得られた一般式(1−a)で表される化合物中、R4 及びR5 が水素原子である化合物(1−a′)を、ジメチルホルムアミド中、イミダゾールの存在下、tert−ブチルジメチルシリルクロリドと反応させることにより、一般式(1−c)で表される本発明化合物を得る。
反応の割合は一般式(1−a′)で表される化合物に対し、tert−ブチルジメチルシリルクロリドを1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量、イミダゾールを1〜10倍モル量、好ましくは2〜7倍モル量使用するのがよい。反応温度は0〜100℃、好ましくは室温付近であり、反応時間は0.1〜50時間、好ましくは0.5〜24時間で反応は有利に進行する。
【0040】
(E工程)
D工程で得られた一般式(1−c)で表される化合物を、ピリジン中、p−トルエンスルホニルクロリドと反応させることにより、一般式(1−d)で表される本発明化合物を得る。
反応の割合は一般式(1−c)で表される化合物に対し、p−トルエンスルホニルクロリドを1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量使用するのがよい。反応は加熱還流で行い、反応時間は0.1〜50時間、好ましくは0.5〜24時間で反応は有利に進行する。
【0041】
(F工程)
反応工程式1のC工程と同様に反応させることにより、一般式(1−e)で表される本発明化合物を得る。
【0042】
【化7】
Figure 0003761958
【0043】
(式中、Z、R1′及びR3′は前記に同じ。R6 及びR7 は同一又は相異なって、水素原子、低級アルキル基又は置換基を有してもよいベンジル基を示す。)
【0044】
(G工程)
反応工程式2で得られた一般式(1−c)及び(1−d)で表される化合物中、Bがウラシルである化合物(1−f)を、アセトニトリル中、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル、ジメチルアミノピリジン及びトリエチルアミンの存在下、R67NHで表されるアミン水溶液と反応させることにより、一般式(1−g)で表されるシトシン誘導体である本発明化合物に変換することができる。
【0045】
反応の割合は一般式(1−f)で表される化合物に対し、アミン化合物を1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル、ジメチルアミノピリジン及びトリエチルアミンをそれぞれ1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量使用するのがよい。反応温度は0〜100℃、好ましくは室温付近であり、反応時間は0.1〜100時間、好ましくは1〜50時間で反応は有利に進行する。
【0046】
反応工程式1〜3で得られた一般式(1−b)及び(1−e)の化合物の2′位、3′位及び5′位水酸基へのエステル形成残基の導入を、従来公知の方法、例えば上記で挙げた”PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS Second Edition”や日本化学会編<新実験化学講座4>「有機化合物の合成と反応(V)」に従うか、又は特開昭58−152898号、特開昭60−56996号、特開昭61−106593号、特開昭62−149696号、特開平1−153696号等に記載の方法に従い行うことにより、他の本発明化合物へと導くことができる。
【0047】
また、上記反応により得られた本発明化合物は、これを適当な溶媒中、前記無機酸又は有機酸と反応させる等の従来公知の方法により、塩の形態とすることができる。溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、ヘキサン等が例示できる。反応温度は0〜50℃で行われるのが好ましい。
また、前記反応工程式1で用いる原料化合物(3)は、例えば下記の反応工程式4に従って製造される。
【0048】
【化8】
Figure 0003761958
【0049】
(式中、B、R1′及びR3′は前記に同じ。)
【0050】
(H工程)
一般式(5)で表される化合物を部分加水分解、例えばJ.Org.Chem.,55、410−412(1990)に記載の方法、すなわちトリフルオロ酢酸−水混合液中、0℃で反応させることにより、5′位の選択的な脱シリル化反応を行ない一般式(6)で表される化合物を得る。
一般式(5)で表される化合物は、公知の化合物であるかもしくは公知の方法、例えば上記のJ.Org.Chem.,SYNTHESIS、283−288(1991)、Tetrahedron 47、1727−1736(1991)に記載の方法により得られる。
【0051】
(I工程)
H工程で得られた一般式(6)で表される化合物を適当な溶媒中、ブロモアセチルブロミドと反応させることにより、一般式(3)で表される化合物を得る。溶媒としては反応に関与しないものであれば特に限定されず、いずれのものでもよく、例えばクロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
またこの反応の際、更にジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、2,6−ルチジン等のアミン類を触媒として添加してもよい。
【0052】
反応の割合は一般式(6)で表される化合物に対し、ブロモアセチルブロミドを1〜10倍モル量、好ましくは1〜5倍モル量、触媒を使用する時は触媒量を使用するのが好ましい。反応温度は−78℃付近がよい。反応時間は1分〜24時間、好ましくは1分〜1時間で反応は有利に進行する。
【0053】
上記方法により得られる本発明化合物及び各化合物は、通常公知の分離精製手段、例えば濃縮、溶媒抽出、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー等を用いることにより単離精製することができる。
【0054】
本発明の化合物は、適当な薬学的担体を用いて通常の方法に従い、医薬組成物とすることができる。ここで用いられる担体としては、通常の薬剤に汎用される各種のもの、例えば賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤、界面活性剤等を使用することができる。
【0055】
本発明医薬又は医薬組成物をヒトを含む哺乳動物の腫瘍の治療剤として使用する際の投与単位形態は特に限定されず、治療目的に応じて適宜選択でき、具体的には注射剤、坐剤、外用剤(軟膏剤、貼付剤等)、エアゾール剤等の非経口剤、錠剤、被覆錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、液剤(懸濁剤、乳剤等)等の経口剤が挙げられる。
上記各種組成物は、この分野で通常知られた製剤化方法により製剤化される。
【0056】
注射剤の形態にするに際しては、担体として、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等の希釈剤、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等のpH調整剤及び緩衝剤、ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、チオグリコール酸、チオ乳酸等の安定化剤などを使用できる。尚、この場合、等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖或いはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、無痛化剤、局所麻酔剤等を添加してもよい。これらの担体を添加して、常法により、皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を製造することができる。
【0057】
坐剤の形態にするに際しては、担体として、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、ラノリン、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド、ウィテップゾール(登録商標:ダイナマイトノーベル社)等に適当な吸収促進剤を添加して使用できる。
【0058】
軟膏剤、例えばペースト、クリーム及びゲルの形態に調製する際には、通常使用される基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化される。基剤としては、例えば白色ワセリン、パラフィン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト等を使用できる。保存剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等を使用できる。
【0059】
貼付剤を製造する場合には、通常の支持体に上記軟膏、クリーム、ゲル、ペースト等を常法により塗布すればよい。支持体としては、綿、スフ、化学繊維からなる織布、不織布や軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムあるいは発泡体シートが適当である。
【0060】
錠剤、散剤、顆粒剤等の経口用固形製剤の形態にするに際しては、担体として、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸、メチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム等の賦形剤、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、エチルセルロース、水、エタノール、リン酸カリウム等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン酸、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。更に錠剤は、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠、二重錠、多層錠等とすることができる。
【0061】
カプセル剤は上記で例示した各種の担体と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
丸剤の形態にするに際しては、担体として、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤などを使用できる。
液体製剤は水性又は油性の懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤であってもよく、これらは通常の添加剤を用いて常法に従い、調製される。
【0062】
上記製剤中に含有されるべき本発明化合物の量は、剤型、投与経路、投与計画等により異なり一概には言えず、広い範囲から適宜選択されるが、通常製剤中に1〜70重量%程度とするのが好ましい。
【0063】
上記製剤の投与方法は特に限定されず、製剤の形態、患者等の投与対象の年齢、性別その他の条件、症状の程度等に応じて、例えば経腸投与、経口投与、直腸投与、口腔内投与、経皮投与等が適宜決定される。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場合には経口投与され、坐剤の場合には直腸内投与される。注射剤の場合には単独で又はブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更に必要に応じて単独で動脈内、筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。軟膏剤は、皮膚、口腔内粘膜等に塗布される。
【0064】
本発明の化合物の投与量は、用法、患者等の投与対象の年齢、性別、状態、腫瘍の種類、投与される本発明化合物の種類、その他の条件等に応じて適宜選択されるが、一般に投与単位形態当たり経口剤では約1〜1000mg、注射剤では約0.1〜500mg、坐剤では約5〜1000mgとするのが望ましい。また、上記投与形態を有する薬剤の1日当たりの投与量は、通常0.1〜200mg/kg体重/日程度、好ましくは0.5〜100mg/kg体重/日程度の範囲となる量を目安とするのがよい。これら本発明製剤は1日に1回又は2〜4回程度に分けて投与することができる。
【0065】
本発明化合物を含有する製剤を投与することにより治療できる悪性腫瘍としては、特に制限はなく、例えば頭頚部癌、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、肝臓癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、前立腺癌、睾丸腫瘍、骨・軟部肉腫、悪性リンパ腫、白血病、子宮頚癌、皮膚癌、脳腫瘍等が挙げられる。
【0066】
【発明の効果】
本発明の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体は優れた抗腫瘍作用を有し、種々の腫瘍の治療剤等の医薬として有用である。
【0067】
【実施例】
以下に参考例、実施例及び薬理試験例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明は何らこれらによって限定されるものではない。
【0068】
参考例1
1-(5-O-ブロモアセチル-2-O-tert-ブチルジメチルシリル-β-D-エリスロ-ペントフラン-3-ウロシル)ウラシルの合成:
1-(2-O-tert-ブチルジメチルシリル-β-D-エリスロ-ペントフラン-3-ウロシル)ウラシル 4.48 g (12.6 mmol) をジクロロメタン 30 mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、-78℃に冷却後、2,6-ルチジン 2.20ml(17.6 mmol)及び臭化ブロモアセチル1.41ml(15.1mmol)を滴下し、5分間撹拌した。反応混合液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlを加え、ジクロロメタン層を抽出し、水 (3×30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣を少量の酢酸エチルに溶解し、シリカゲルに吸着させ溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (4×20cm,30%酢酸エチル/ヘキサン) により精製し、標記化合物4.12g (収率70%)を黄色泡状物質として得た。
【0069】
FAB-MS : m/z 478 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.67 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.49(d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz), 5.97 (d,1H, H-1', J1',2'= 7.1Hz),
5.84 (d, 1H, H-5, J5,6 = 8.2Hz),
4.51 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 11.9Hz),
4.47 (d, 1H, H-2', J2', 1' = 7.1Hz),
4.44 (dd, 1H, H-4', J4',5'a = 2.0, J4' ,5'b = 3.5Hz),
4.41 (dd, 1H, H-5b', J5'b,4' = 3.5, J5'b,5'a = 11.9Hz),
0.83 (s, 9H, t-Bu), 0.09, 0.02 (各 s, 各 3H, Me) .
13C-NMR (CDCl3) δ: 206.2, 166.4, 163.2, 150.6, 140.3, 104.1,
87.93, 78.77, 75.35, 64.54, 25.81, 25.64,
25.54, 18.33, -4.4, -5.01.
【0070】
参考例2
一般式(4)で表されるラクトン体(Bはウラシル、R1′はtert-ブチルジメチルシリル)の合成:
0.1Nヨウ化サマリウム-テトラヒドロフラン溶液14.2ml(1.24mmol)をアルゴン雰囲気下、-78℃に冷却後、参考例1で得た化合物338mg(0.567mmol)をテトラヒドロフラン6mlに溶解したものを、ゆっくり滴下した。反応混合液を室温に戻し、1N塩酸4mlを加えて撹拌した後、酢酸エチル50mlで抽出し、水 (2×20ml) 、飽和食塩水 (20ml) で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣を少量の酢酸エチルに溶解し、シリカゲルに吸着させ溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×11cm, 30%酢酸エチル/ヘキサン) により精製し、標記のラクトン体219mg(収率75%)を黄白色グラス状物質として得た。分析用試料として酢酸エチル-ヘキサンより結晶化し淡黄色結晶を得た。
【0071】
FAB-MS : m/z 399 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.19 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.16 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
5.98 (d,1H, H-1', J1',2' = 7.5Hz),
5.84 (d, 1H, H-5, J5,6 = 8.1Hz),
4.46 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 13.1Hz), 4.41 (br s, 1H, H-4'),
4.37 (dd, 1H, H-5'b, J5'b, 4' = 2.4, J5'b,5'a = 13.1Hz),
3.66 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.5Hz),
3.49 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.78, 2.71( 各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.3Hz),
0.91 (s, 9H, t-Bu), 0.11, -0.02 (各 s, 各 3H, Me).
13C-NMR (CDCl3) δ: 169.6, 162.4, 150.3, 131.6, 104.4, 85.02,
81.39, 74.08, 68.36, 40.63, 25.68, 17.97, 11.68, -4.52, -4.64.
【0072】
実施例1
1-(2-O-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)ウラシル(化合物1)の合成:
参考例2で得たラクトン化合物808mg(2.03mmol)をメタノール5mlに溶解し、-70℃に冷却したアンモニア飽和メタノール溶液20mlを加え、-70℃で3時間放置した。反応混合液を減圧下留去し、残渣を少量のメタノールに溶解し、シリカゲルに吸着させ溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (4×10cm)により精製し、標記化合物1を825mg(収率98%)を白色粉状物質として得た。分析用試料としてメタノール/クロロホルムより結晶化し淡黄色針状結晶を得た。
【0073】
FAB-MS : m/z 415 (MH+)
元素分析:
計算値(C17H29N3O7Siとして):C, 49.26; H, 6.81; N, 10.14.
実測値:C, 49.10; H, 7.02; N, 10.13.
【0074】
実施例2
1-(2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)ウラシル(化合物2)の合成:
実施例1で得た化合物1の1.50g(3.62mmol)をジメチルホルムアミド50mlに溶解し、イミダゾール738mg(10.7mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド819mg(5.43mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合液にエタノール5mlを加えて15分間撹拌し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチル100ml及び水100mlを加えて分配し、さらに酢酸エチル層を水(3×50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (4×8.5cm,4%メタノール/クロロホルム)により精製し、標記化合物2を1.9g(収率99%)黄色泡状物質として得た。
【0075】
FAB-MS : m/z 529 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.14 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
8.00 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz),
6.88 (br s, 1H, アミド, exchanged with D2O),
6.17 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.2Hz),
5.74 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.2Hz, J5,NH-3 = 2.0Hz),
5.42 (br s, 1H, アミド, exchanged with D2O),
4.27 (br s, 1H, H-4'), 4.07 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.2Hz),
3.91 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 2.1, J5'a,5'b = 12.1Hz),
3.87 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.2, J5'b,5'a = 12.1Hz),
3.47 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.64, 2.56 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.9Hz),
0.97, 0.91 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.23, 0.22, 0.06, -0.05 (各 s, 各 3H, Me).
13C-NMR (CDCl3) δ: 172.3, 163.19, 151.0, 140.54, 103.49, 86.12,
85.10, 78.84, 78.31, 63.31, 40.68, 26.24, 25.80, 18.54, 18.00,
11.69, -4.35, -4.50, -5.10, -5.52.
【0076】
実施例3
1-(2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)シトシン(化合物3)の合成:
実施例2で得た化合物2の1.05g(2mmol)をアルゴン雰囲気下、アセトニトリル50mlに溶解し、塩化2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニル1.21g(4.00mmol)、ジメチルアミノピリジン487mg(4.00mmol)及びトリエチルアミン0.28ml(4.00mmol)を加え室温で24時間撹拌後、濃アンモニア水 (28%,20ml)を加えて更に室温で2 時間撹拌した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣を少量のメタノールに溶解し、シリカゲルに吸着させ溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×18cm, 20%メタノール/クロロホルム) により精製し、標記化合物3を830mg(収率76%)白色結晶として得た。分析用試料としてメタノール/クロロホルムより再結晶し、白色平板状結晶を得た。
【0077】
FAB-MS : m/z 530 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.04 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz),
7.23 (br s, 1H, アミド a, exchanged with D2O),
6.31 (d, 1H, H-1', J1',2' =7.2Hz), 5.95 (br s, 1H, H-5),
5.49 (br s, 1H, アミド b, exchanged with D2O),
4.24 (br s, 1H, H-4'), 4.06 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.2Hz),
4.01 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 11.8Hz),
3.89 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.0, J5'b,5'a = 12.2Hz),
2.59 (t, 2H, H-3''a, H-3''b, J = 15.1Hz),
0.96, 0.85 ( 各 s, 各 9H, t-Bu),
0.17, -0.01, -0.10 (各 s, 各 3H, Me).
【0082】
実施例6
1-(3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)ウラシル(化合物6)の合成:
実施例1で得た化合物1の281mg(0.678mmol)をメタノール20mlに溶解し、アンモニウムフロリド502mg(13.6mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣に水50ml及びクロロホルム50mlを加えて分配し、さらに水層をクロロホルム (2×30ml)で洗浄後、減圧下20mlまで濃縮し、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭を加え、カラムにつめて水100mlで洗浄し、50%メタノール水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物6を205mg(収率99%)白色粉状物質として得た。分析用試料として水/メタノールより結晶化し、白色針状結晶を得た。
【0083】
FAB-MS : m/z 302 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.45 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
8.05 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.0Hz),
7.47, 7.06 (各 br s, 各 1H, アミド, exchanged with D2O),
5.91 (d, 1H, H-1', J1', 2' = 7.9Hz),
5.67 (d, 1H, H-5, J5,6 = 8.1Hz),
5.56 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 6.1Hz, exchanged with D2O),
5.23 (t, 1H, 5'-OH, J 5'-OH,5' = 3.9Hz, exchanged with D2O),
5.19 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O), 3.96 (br s, 1H, H-4'),
3.94 (dd, 1H, H-2', J2',2'-OH = 6.3, J2',1' = 7.8Hz),
3.71 (ddd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.5,
J5'a,5'b = 12.0, J 5'a,5'-OH = 3.4Hz),
3.59 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 3.0,
J5'b,5'a = 12.0, J5'b,5'-OH = 3.4Hz),
2.57, 2.50 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 15.3Hz).
【0084】
実施例7
1-(3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)シトシン (化合物7) の合成:
実施例3で得た化合物3の105mg(0.2mmol)をメタノール5mlに溶解し、アンモニウムフロリド148mg(4.00mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣に水10ml及びクロロホルム10mlを加えて分配し、さらに水層をクロロホルム (2×10ml)で洗浄後、減圧下5mlまで濃縮し、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭を加え、カラムにつめて水50mlで洗浄し、50%メタノール水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物7を47.5mg(収率79%)白色粉状物質として得た。分析用試料として水/メタノールより結晶化し白色粉末を得た。
【0085】
FAB-MS : m/z 301 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.90 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.4Hz),
7.47 (br s, 1H, アミド a, exchanged with D2O),
7.17 (br s, 2H, NH2, exchanged with D2O),
7.05 (br s, 1H, アミド b, exchanged with D2O),
5.88 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.9Hz), 5.75 (br s, 1H, H-5) ,
5.41 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 6.2Hz, exchanged with D2O),
5.22 (t, 1H, 5'-OH, J5'-OH,5' = 4.5Hz, exchanged with D2O),
5.13 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
3.98 (dd, 1H, H-2', J2',2'-OH = 7.1, J2',1' = 7.1Hz),
3.93 (br s, 1H, H-4'),
3.66 (ddd, 1H, H-5'a,
J5'a,4' = 2.9, J 5'a,5'b = 9.8, J5'a,5'-OH = 4.5Hz),
3.57 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.4,
J5'b,5'a = 9.7, J5'b,5'-OH = 4.5Hz),
2.55, 2.49 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 16.3Hz).
【0090】
実施例10
1-[2-O-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-メチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物10)の合成:
参考例2で得たラクトン化合物398mg(1mmol)をジメチルホルムアミド5mlに溶解し、メチルアミン塩酸塩333mg(5mmol)及びトリエチルアミン700 μl(5.00mmol)を加え室温で7時間撹拌した。反応混合液を減圧下留去し、残渣を酢酸エチル100ml及び水50mlで分配し、さらに酢酸エチル層を水 (3×50ml)、飽和食塩水(50ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×6cm,4%メタノール/クロロホルム) により精製し、標記化合物10を456mg(収率99%)黄色グラス状物質として得た。
【0091】
FAB-MS : m/z 430 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.15 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.70 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz),
6.60 (d, 1H,アミド, J NH,Me = 4.7Hz, exchanged with D2O),
5.79 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.2, J5,NH-3 = 2.2Hz),
6.17 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
4.07 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
4.27 (br s, 1H, H-4'),
3.88 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 2.4, J5'a,5'b = 12.6Hz),
3.76 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 1.2, J5'b,5'a = 12.6Hz),
3.54 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.83 (d, 3H, Me, JMe,NH = 4.7Hz),
2.80, 2.56 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.7Hz),
0.89 (s, 9H, t-Bu), 0.63, -0.01 (各 s, 各 3H, Me).
【0092】
実施例11
1-[2-O-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N,N-ジメチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物11)の合成:
参考例2で得たラクトン化合物398mg(1mmol)から実施例10と同様にして、黄色グラス状物質として標記化合物11を収率99%で得た。
【0093】
FAB-MS : m/z 444 (MH+)
1H-NMR (CDCl3)δ: 8.19 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.32 (d 1H, H-6, J6,5 = 8.0Hz),
5.77 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.0, J5,NH-3 = 2.2Hz),
5.41 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.7Hz),
4.75 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.7Hz),
4.39 (br s, 1H, H-4'),
3.83 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 2.3, J5'a,5'b = 13.1Hz),
3.57 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 1.0, J5'b,5'a = 1.3Hz),
3.03, 2.97 (各 s, 各 3H, Me),
2.99, 2.75 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 16.5Hz),
0.89 (s, 9H, t-Bu), 0.86, -0.06 (各 s, 各 3H, Me) .
【0094】
実施例12
1-[2-O-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-エチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物12)の合成:
参考例2で得たラクトン化合物398mg(1mmol)から実施例10と同様にして、黄色グラス状物質として標記化合物12を収率99%で得た。
【0095】
FAB-MS : m/z 444 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.28 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.78 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
6.80 (d, 1H,アミド, JNH,CH2 = 5.3Hz, exchanged with D2O),
5.79 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
5.71 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.2Hz),
4.40 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
4.20 (br s, 1H, 5'-OH, exchanged with D2O),
4.17 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
4.01 (br s, 1H, H-4'),
3.80 (br d, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.0, J5'a,5'b = 12.1Hz),
3.73 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 5.0, J5'b,5'a = 12.1Hz),
3.26 (dq, 2H, CH2CH3, JCH2,NH = 5.3, J = 7.1Hz),
2.73, 2.51 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.7Hz),
1.12 (t, 1H, Me, J = 7.1Hz), 0.89 (s, 9H, t-Bu),
0.63, -0.01 (各 s, 各 3H, Me).
【0096】
実施例13
1-[2-O-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-ベンジルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物13)の合成:
参考例2で得たラクトン化合物398mg(1mmol)から実施例10と同様にして、無色グラス状物質として標記化合物13を収率80%で得た。
【0097】
FAB-MS : m/z 506 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.10 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
8.05 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.3Hz), 7.37-7.33 (m, 5H, aromatic),
7.15 (t, 1H,アミド, JNH,CH = 5.6Hz, exchanged with D2O),
6.15 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
5.72 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.3Hz),
4.56 (d, 2H, PhCH2, J = 5.6Hz), 4.19 (br s, 1H, H-4'),
4.07 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
3.87 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.2, J 5'a,5'b = 12.5Hz),
3.82 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.1, J5'b,5'a = 12.5Hz),
3.40 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.68, 2.44 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.5Hz),
0.96, 0.89 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.18, 0.17, 0.03, -0.07 (各 s, 各 3H, Me).
【0098】
実施例14
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-メチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物14)の合成:
実施例10で得た化合物10の300mg(0.7mmol)をジメチルホルムアミド20mlに溶解し、イミダゾール190mg(2.8mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド211mg(1.4mmol)を加え室温で1時間撹拌した。反応混合液にエタノール 2mlを加えて15分間撹拌し、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチル50ml及び水20mlを加えて分配し、さらに酢酸エチル層を水 (3×20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×6cm,40%酢酸エチル/ヘキサン) により精製し、標記化合物14を398mg(収率100%) 白色泡状物質として得た。
【0099】
FAB-MS : m/z 544 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.06 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
8.03 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz),
6.79 (d, 1H, アミド, JNH,Me = 4.7Hz, exchanged with D2O),
6.16 (d , 1H, H-1', J1',2' = 7.2Hz),
5.73 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.2Hz),
4.22 (br s, 1H, H-4'), 4.06 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.2Hz),
3.88 (br s, 2H, H-5'a,b),
3.52 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.81 (d, 3H, Me, JMe,NH = 4.7Hz),
2.63, 2.51 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.5Hz),
0.96, 0.89 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.18, 0.10, 0.03, -0.06 (各 s, 各 3H, Me).
【0100】
実施例15
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N,N-ジメチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物15)の合成:
実施例11で得た化合物11の192mg(0.44mmol)から実施例14と同様にして、白色泡状物質として標記化合物15を収率85%で得た。
【0101】
FAB-MS : m/z 558 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.97 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7 .88 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
6.23 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.5Hz),
5.71 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.3Hz),
4.46 (br s, 1H, H-4'), 4.04 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.4Hz),
3.88 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.2, J5'a,5'b = 12.0Hz),
3.86 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.4, J5'b,5'a = 12.0Hz),
3.51 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
3.00, 2.98 (各 s, 各 3H, Me),
2.80, 2.71 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 16.3Hz),
0.95, 0.90 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.12, 0.11, 0.04, -0.07 (各 s, 各 3H, Me).
【0102】
実施例16
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-エチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物16)の合成:
実施例12で得た化合物12の222mg(0.5mmol)から実施例14と同様にして、白色泡状物質として標記化合物16を257mg(収率92%)得た。
【0103】
FAB-MS : m/z 558 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.97 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
7.88 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
6.23 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.5Hz),
5.71 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.3Hz),
4.46 (br s, 1H, H-4'), 4.04 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.4Hz),
3.88 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.2, J5'a,5'b = 12.0Hz),
3.86 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.4, J5'b,5'a = 12.0Hz),
3.51 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
3.00, 2.98 (各 s, 各 3H, Me),
2.80, 2.71 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 16.3Hz),
0.95, 0.90 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.12, 0.11, 0.04, -0.07 (各 s, 各 3H, Me).
【0104】
実施例17
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-ベンジルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]ウラシル(化合物17)の合成:
実施例13で得た化合物13の404mg(0.8mmol)から実施例14と同様にして、白色泡状物質として標記化合物17を460mg(収率93%) 得た。
【0105】
FAB-MS : m/z 620(MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.06 (br s, 1H, NH-3, exchanged with D2O),
8.01 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.3Hz), 7.37-7.26 (m, 5H, aromatic),
7.13 (t, 1H,アミド, JNH,CH = 5.7Hz, exchanged with D2O),
6.15 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
5.72 (dd, 1H, H-5, J5,6 = 8.1, J5,NH-3 = 2.3Hz),
4.46-4.45 (各 d, 各 1H, PhCH 2, J = 5.8Hz),
4.19 (br s, 1H, H-4'), 4.07 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
3.87 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.2, J5'a,5'b = 12.5Hz),
3.82 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 2.1, J 5'b,5'a = 12.5Hz),
3.40 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
2.68, 2.44 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.5Hz),
0.96, 0.89 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.18, 0.17, 0.03, -0.07 (各 s, 各 3H, Me).
【0106】
実施例18
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-メチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物18)の合成:
実施例14で得た化合物14の217mg(0.4mmol)をアルゴン雰囲気下、アセトニトリル10mlに溶解し、塩化2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニル242mg(0.8mmol)、ジメチルアミノピリジン97mg(0.8mmol)及びトリエチルアミン0.056ml(0.8mmol)を加え室温で24時間撹拌後、濃アンモニア水 (28%, 10ml)を加えて更に室温で2時間撹拌した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣を少量のメタノールに溶解し、シリカゲルに吸着させ溶媒を留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×8cm, 10%メタノール/クロロホルム) により精製し、標記化合物18を157mg(収率73%)白色結晶として得た。分析用試料としてメタノール/クロロホルムより再結晶し、白色平板状結晶を得た。
【0107】
FAB-MS : m/z 543 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.06 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.2Hz),
7.05 (d, 1H,アミド, J NH,Me = 4.5Hz, exchanged with D2O),
6.23 (d, 1H, H-1', J1',2' = 6.7Hz), 6.15 (br s, 1H, H-5),
4.19 (br s, 1H, H-4'), 4.05 (d, 1H, H-2', J2',1' = 6.7Hz),
3.99 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 11.5Hz),
3.87 (d, 1H, H-5'b, J5'b,5'a = 11.5Hz),
2.80 (d, 3H, Me, JMe,NH = 4.5Hz),
2.60, 2.53 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.1Hz),
0.95, 0.84 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.17, 0.16, -0.01, -0.03 (各 s, 各 3H, Me).
【0108】
実施例19
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N,N-ジメチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物19)の合成:
実施例15で得た化合物15の167mg(0.3mmol)から実施例18と同様にして、白色粉状物質として標記化合物19を115mg(収率69%) 得た。
【0109】
FAB-MS : m/z 557(MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.15 (d, 1H, H-6, J6,5 = 6.5Hz),
6.30 (br s, 1H, H-5), 6.23 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
4.43 (br s, 1H, H-4'), 4.03 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
3.87 (br s, 2H, H-5'a, b), 2.98, 2.96 (各 s, 各 3H, Me),
2.76, 2.74 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 16.8Hz),
0.93, 0.88 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.12, 0.10, 0.02, -0.01 ( 各 s, 各 3H, Me).
【0110】
実施例20
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-エチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物20)の合成:
実施例16で得た化合物16の280mg(0.5mmol)から実施例18と同様にして、無色グラス状物質として標記化合物20を280mg(収率100%)得た。
【0111】
FAB-MS : m/z 557(MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.02 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.5Hz),
7.10 (br s, 1H, アミド, exchanged with D2O),
6.31 (d, 1H, H-5, J5,6 = 7.5Hz),
6.31 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.1Hz),
4.15 (br s, 1H, H-4'), 4.05 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.1Hz),
3.95 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 11.8Hz),
3.85 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 11.8Hz),
3.27 (dq, 2H, NCH2 , J = 7.2Hz),
2.59, 2.52 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 16.8Hz),
1.13 (t, 3H, NCH2CH3, J = 7.2Hz),
0.95, 0.86 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.16, 0.15, -0.04, -0.10 (各 s, 各 3H, Me).
【0112】
実施例21
1-[2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-(N-ベンジルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物21)の合成:
実施例17で得た化合物17の402mg(0.640mmol)から実施例18と同様にして、白色粉状物質として標記化合物21を352mg(収率89.0%)得た。
【0113】
FAB-MS : m/z 619 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.03 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.4Hz),
7.56 (br s, 1H, アミド, exchanged with D2O),
7.34-7.24 (m, 5H, aromatic),
6.31 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.3Hz),
5.88 (br s, 1H, H-5), 4.44 (s, 2H, PhCH2),
4.15 (br s, 1H, H-4'), 4.06 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.3Hz),
3.97 (d, 1H, H-5'a, J5'a,5'b = 11.8Hz),
3.82 (dd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 1.9, J 5'b,5'a = 11.8Hz),
2.65, 2.59 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.1Hz),
0.95, 0.82 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.16, 0.15, -0.04, -0.06 (各 s, 各 3H, Me)
【0114】
実施例22
1-[3-C-(N-メチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物22)の合成:
実施例18で得た化合物18の108mg(0.2mmol)をメタノール5mlに溶解し、アンモニウムフルオリド74mg(4mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣に水10ml及びクロロホルム10mlを加えて分配し、さらに水層をクロロホルム (2×10ml)で洗浄後、減圧下10mlまで濃縮し、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭を加え、カラムにつめて水50mlで洗浄し、50%メタノール水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物22を54mg(収率86%)白色粉状物質として得た。分析用試料として水/メタノールより結晶化し白色粉状結晶を得た。
【0115】
FAB-MS : m/z 315 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.05 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
7.90 (q, 1H,アミド, J = 4.5Hz, exchanged with D2O),
7.28 (d, 2H, 4-NH2, exchanged with D2O),
5.91 (d, 1H, H-1', J1',2' = 8.0Hz),
5.68 (d, 1H, H-5, J5,6 = 8.1Hz),
5.58 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 6.0Hz, exchanged with D2O),
5.25 (t, 1H, 5'-OH, J5'-OH,5' = 3.9Hz, exchanged with D2O),
5.10 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
3.96-3.93 (m, 2H, H-2',4'),
3.75 (ddd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.5, J5,a,5'b = 12.1, J5'a,5'-OH
= 3.9Hz),
3.59 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 3.5, J5'b,5'a=
12.1, J 5'b,5'-OH = 3.9Hz),
2.55, 2.54 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 16.2Hz).
【0116】
実施例23
1-[3-C-(N, N-ジメチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物23)の合成:
実施例19で得た化合物19の111mg(0.2mmol)から実施例22と同様にして、白色粉状物質として標記化合物23を60.5mg(収率92%)得た。
【0117】
FAB-MS : m/z 329 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ:7.96 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.3Hz),
7.26 (br d, 2H, 4-NH2, exchanged with D2O),
5.91 (d, 1H, H-1', J1',2' = 8.1Hz),
5.75 (d, 1H, H-5, J5,6 = 7.3Hz),
5.27 (t, 1H, 5'-OH, J5'-OH,5' = 3.9Hz, exchanged with D2O),
5.26 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 5.4Hz, exchanged with D2O),
5.17 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
4.03 (br s, 1H, H-4'),
3.97 (dd, 1H, H-2', J2',2'-OH = 5.4, J2',1' = 7.3Hz),
3.58 (br s, 2H, H-5'a,b), 2.99, 2.85 (各 d, 各 3H, Me),
2.80, 2.70 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 15.3Hz)
【0118】
実施例24
1-[3-C-(N-エチルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物24)の合成:
実施例20で得た化合物20の111mg(0.2mmol)から実施例22と同様にして、白色粉状物質として標記化合物24を56.9mg(収率86%)得た。
【0119】
FAB-MS : m/z 329 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.32 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.8Hz),
8.03 (t, 1H,アミド, JNH,CH2 = 5.4Hz, exchanged with D2O),
6.95 (br s, 2H, 4-NH2, exchanged with D2O),
6.08 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.8Hz),
5.93 (d, 1H, H-5, J5,6 = 7.8Hz),
5.76 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 6.5Hz, exchanged with D2O),
5.33 (t, 1H, 5'-OH, J5'-OH,5' = 3.2Hz, exchanged with D2O),
5.21 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
4.56 (dq, 2H, CH2CH3 , JCH2,NH = 5.4, J = 7.3Hz),
4.02 (br s, 1H, H-4'),
3.96 (dd, 1H, H-2', J2',2'-OH = 6.5, J2',1' = 7.8Hz),
3.77 (ddd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.3, J5'a,5'b =
12.5, J5'a,5'-OH = 3.2Hz),
3.61 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 3.2, J 5'b,5'a =
12.5, J 5'b,5'-OH = 3.2Hz),
2.55, 2.54 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 15.3Hz),
1.01 (t, 3H, CH3 , J = 7.3Hz).
【0120】
実施例25
1-[3-C-(N-ベンジルカルバモイルメチル)-β-D-リボフラノシル]シトシン(化合物25)の合成:
実施例21で得た化合物21の124mg(0.2mmol)から実施例22と同様にして、白色粉状物質として標記化合物25を55.4mg(収率71%)得た。
【0121】
FAB-MS : m/z 391 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.45 (br t, 1H,アミド, JNH,CH2 = 5.8Hz,
exchanged with D2O), 7.91 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.4Hz),
7.33-7.22 (m, 5H, aromatic),
7.16 (br s, 2H, 4-NH2 , exchanged with D2O),
5.99 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.9Hz),
5.78 (br s, 1H, H-5),
5.42 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2'= 6.1Hz, exchanged with D2O),
5.20 (t, 1H, 5'-OH, J5'-OH,5' = 4.4Hz, exchanged with D2O),
5.02 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
4.30 (d, 2H, PhCH2 , JCH2,NH = 5.8Hz),
4.02 (dd, 1H, H-2', J2',2'-OH = 6.1, J2',1' = 7.9Hz),
3.96 (br s, 1H, H-4'),
3.70 (ddd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 1.2, J5'a,5'b =
11.9, J5'a,5'-OH = 4.4Hz),
3.58 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 3.1, J5'b,5'a =
11.9, J5'a,5'-OH = 4.4Hz),
2.65, 2.61 (各 d, 各 1H, H-3''a, 3''b, J = 15.1Hz)
【0122】
実施例26
1-(2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)-4-N-メチルシトシン(化合物26)の合成:
実施例2で得た化合物2の265mg(0.5mmol)をアルゴン雰囲気下、アセトニトリル20mlに溶解し、塩化2,4,6-トリイソプロピルベンゼンスルホニル450mg(1.5mmol)、ジメチルアミノピリジン182mg(1.5mmol)及びトリエチルアミン0.105ml(1.5mmol)を加え室温で24時間撹拌後、50%メチルアミン水溶液5mlを加え、更に室温で2時間撹拌した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣をクロロホルム50ml及び水20mlで分配し、クロロホルム層をさらに水 (2×20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (2×15cm, 5%メタノール/クロロホルム) により精製し、標記化合物26を256mg(収率94%) 黄色結晶として得た。分析用試料としてクロロホルムより再結晶し、白色平板状結晶を得た。
【0123】
FAB-MS : m/z 543 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.13 (br s, 1H,アミド a, exchanged with D2O),
7.79 (d, 1H, H-6, J6,5 = 8.1Hz),
7.05 (br s, 1H, 4-NH, exchanged with D2O),
6.24 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.2Hz), 5.71 (br s, 1H, H-5),
5.47 (br s, 1H, アミド b, exchanged with D2O),
4.21 (br s, 1H, H-4'), 4.10 (d, 1H, H-2', J2',1' = 7.2Hz),
3.86 (br s, 2H, H-5'a,b), 2.81 (d, 3H, Me),
2.60 (t, 2H, H-3''a, H-3''b, J = 15.8Hz),
0.93, 0.86 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.18, 0.17, -0.01, -0.10 (各 s, 各 3H, Me).
【0124】
実施例27
1-(2,5-O-ジ-tert-ブチルジメチルシリル-3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)-4-N,N-ジメチルシトシン(化合物27)の合成:
実施例2で得た化合物2の167mg(0.3mmol)と50%ジメチルアミン水溶液5mlから実施例26と同様にして、黄色グラス状物質として標記化合物27を240mg(収率86%)得た。
【0125】
FAB-MS : m/z 543 (MH+)
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.99 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.9Hz),
7.10 (br s, 1H, アミド a, exchanged with D2O),
6.27 (d, 1H, H-1', J1',2' = 6.7Hz),
5.82 (d, 1H, H-5, J = 7.6Hz),
5.39 (br s, 1H, アミド b, exchanged with D2O),
4.18 (br s, 1H, H-4'), 4.08 (d, 1H, H-2', J2',1' = 6.7Hz),
3.38 (dd, 1H, H-5'a, J5'a,4' = 2.9, J 5'a,5'b = 12.2Hz),
3.28, 3.12 (各 br s, 各 3H, Me),
2.62, 2.54 (各 d, 各 1H, H-3''a, H-3''b, J = 15.7Hz),
0.97, 0.86 (各 s, 各 9H, t-Bu),
0.17, 0.16, -0.00, -0.05 (各 s, 各 3H, Me).
【0126】
実施例28
1-(3-C-カルバモイルメチル-β-D-リボフラノシル)-4-N-メチルシトシン(化合物28)の合成:
実施例26で得た化合物26の108mg(0.2mmol)をメタノール5mlに溶解し、アンモニウムフルオリド74mg(4mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応混合液を減圧下溶媒留去し、残渣に水10ml及びクロロホルム10mlを加えて分配し、さらに水層をクロロホルム (2×10ml)で洗浄後、減圧下10mlまで濃縮し、上清にUV吸収がなくなるまで活性炭を加え、カラムにつめて水50mlで洗浄し、50%メタノール水溶液で溶出した。溶出液を減圧下濃縮し、標記化合物28を50mg(収率80%)白色粉状物質として得た。分析用試料として水/メタノールより結晶化し白色粉状結晶を得た。
【0127】
FAB-MS : m/z 315 (MH+)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.96 (d, 1H, H-6, J6,5 = 7.4Hz),
7.24 (br d, 1H, 4-NH, exchanged with D2O),
7.28 (d, 2H, アミド, exchanged with D2O),
5.93 (d, 1H, H-5, J5,6 = 7.9Hz),
5.78 (d, 1H, H-1', J1',2' = 7.4Hz),
5.50 (d, 1H, 2'-OH, J2'-OH,2' = 6.0Hz, exchanged with D2O),
5.32 (t, 1H, 5'-OH, J 5'-OH,5' = 4.2Hz, exchanged with D2O),
5.10 (s, 1H, 3'-OH, exchanged with D2O),
4.03 (t, 2H, H-2', J2',1' = 7.4, J2',2'-OH = 4.2Hz),
3.97 (br s, 1H, H-4'),
3.74 (ddd, 1H, H-5'a, J 5'a,4' = 3.0, J5'a,5'b =
11.9, J5'a,5'-OH = 4.2Hz),
3.62 (ddd, 1H, H-5'b, J5'b,4' = 3.2, J5'b,5'a =
11.9, J5'b,5'-OH = 4.2Hz), 2.63 (d, 3H, Me, JMe,NH = 4.5Hz),
2.57 (s, 2H, H-3''a, 3''b).
【0128】
薬理試験例1(殺細胞作用)
ヒトKB細胞を1×105 cells/wellで96穴プレートに播種した。本発明化合物を精製水に溶解させた後、RPMI 1640メディウムで種々の濃度に希釈し、各wellに添加して培養した。5%CO2 インキュベーターで37℃、3日間の接触後、MTT法により細胞数を計測した。
各化合物の殺細胞作用を、コントロールの細胞数を50%減少させる薬剤濃度(IC50)として表した。結果を表1に示す。
【0129】
【表1】
Figure 0003761958
【0130】
この結果から明らかなように、本発明化合物は、既知化合物である1−(3−C−エチル−β−D−リボフラノシル)ウラシルと比較して極めて強力な殺細胞活性を示した。
【0131】
薬理試験例2(殺細胞作用)
表2に示す癌細胞を使用し、薬理試験例1と同様にして、化合物7のIC50を求めた。結果を表2に示す。
【0132】
【表2】
Figure 0003761958
【0133】
以下に本発明化合物を用いた製剤例を示す。
製剤例1(カプセル剤)
カプセル剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表3】
化合物3 200mg
乳糖 30mg
トウモロコシデンプン 50mg
結晶セルロース 10mg
ステアリン酸マグネシウム 3 mg
1カプセル当たり 293mg
【0134】
製剤例2(錠剤)
錠剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表4】
化合物7 100mg
乳糖 47mg
トウモロコシデンプン 50mg
結晶セルロース 50mg
ヒドロキシプロピルセルロース 15mg
タルク 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
エチルセルロース 30mg
不飽和脂肪酸グリセリド 2mg
二酸化チタン 2 mg
1錠当たり 300mg
【0135】
製剤例3(顆粒剤)
顆粒剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表5】
化合物24 200mg
マンニトール 540mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 100mg
ヒドロキシプロピルセルロース 50mg
タルク 10 mg
1包当たり 1000mg
【0136】
製剤例4(細粒剤)
細粒剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表6】
化合物28 200mg
マンニトール 520mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 100mg
ヒドロキシプロピルセルロース 70mg
タルク 10 mg
1包当たり 1000mg
【0137】
製剤例5(注射剤)
注射剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表7】
化合物7 100mg
注射用蒸留水 適量
1管中 2ml
【0138】
製剤例6(坐剤)
坐剤を下記配合割合で常法に従い調製した。
【表8】
化合物6 200mg
ウイテップゾールS−55
(ラウリン酸からステアリン酸までの飽和脂肪酸
のモノ−、ジ−、トリ−グリセライド混合物、
ダイナマイトノーベル社製) 1300 mg
1個あたり 1500mg

Claims (10)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0003761958
    〔式中、Bはシトシン、ウラシル、4−N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンの核酸塩基を示し、Zは一般式−CH2CONR45 (R4 及びR5 は同一又は相異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキル基又はベンジル基を示す)で表される基を示し、R1 、R2 及びR3 は同一又は相異なって、水素原子、一般式(2)
    Figure 0003761958
    (式中、R a 、R b 及びR c は同一又は相異なって、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状のアルキル基又はフェニル基を示す)で表される置換シリル基又は生体内で容易に脱離しうるエステル形成基を示す〕で表される3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  2. Zがカルバモイルメチル、メチルカルバモイルメチル、エチルカルバモイルメチル、ベンジルカルバモイルメチル又はジメチルカルバモイルメチル基である請求項1記載の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又は薬学的に許容される塩。
  3. Zがカルバモイルメチル基である請求項1又は2記載の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  4. 1、R2及びR3で示される生体内で容易に脱離しうるエステル形成残基がアシル基である請求項1〜の何れか1項記載の3'− カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  5. 1 、R2 及びR3 が水素原子である請求項1〜の何れか1項記載の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  6. Bがシトシン、ウラシル、4―N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンであり、Zがカルバモイルメチル、メチルカルバモイルメチル、エチルカルバモイルメチル、ベンジルカルバモイルメチル又はジメチルカルバモイルメチル基であり、R1、R2及びR3が水素原子である請求項1記載の3'− カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体で又はその薬学的に許容される塩。
  7. Bがシトシン、ウラシル、4−N−メチルシトシン又は4−N,N−ジメチルシトシンであり、Zがカルバモイルメチル基であり、R1、R2及びR3が水素原子である請求項1記載の3'− カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩。
  8. 請求項1〜の何れか1項記載の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩、薬学的担体とを含有することを特徴とする医薬組成物。
  9. 請求項1〜の何れか1項記載の3′−カルバモイルアルキルヌクレオシド誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬。
  10. 抗腫瘍剤である請求項記載の医薬。
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