JP3762938B2 - 可変オリフィス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は流量に応じて流路断面積を変更することのできる可変オリフィス装置の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図17は流量計測用オリフィスの原理図であり、配管101の途中にオリフィス102を介在させ、このオリフィス102の1次側圧力取出し口103で圧力P1を計測し、2次側圧力取出し口104で圧力P2を計測することで、次の計算式により、流量Qを求めることができるオリフィス式流量計測の原理を示す。
【0003】
【数1】
【0004】
ただし、オリフィス孔の径dを小さくするほど、オリフィス102の圧力損失は大きくなる。
又、上記の如く流量を計測するためのオリフィスは広く知られているが、オリフィスは次に示す用途にも使われる。
図18は分岐管に取付けた従来のオリフィスの配置図であり、集合管110の分岐管111にオリフィス112を取付け、分岐管113にオリフィス114を取付けることで、分岐管111の流量をQ1に制御し、分岐管113の流量をQ2に制御するというものであり、オリフィス112,114のオリフィス孔の径を増減することで、Q1,Q2の流量を変更することが可能となる。
この様にオリフィス112,114は、流量計測以外の用途にも広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記オリフィス112,114は基本的に前記オリフィス102と同形であるため、オリフィス孔の径が小さいほど圧力損失は大きくなる。
そして、カバーすべき最大流量と最小流量とに差が大きいと次の様な課題が発生する。
▲1▼最大流量を基準とすると最小流量のときに殆ど圧損が発生せずオリフィスの効果が期待できない、又は▲2▼最小流量を基準とすると圧損が過になって最大流量を流すことができなくなる。
この様にオリフィス112,114ではカバーすべき流量の範囲が限られており、このことがオリフィスの使い勝手を悪いものとしている。
そこで、本発明の目的は広範囲の流量に対応できるオリフィス装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、配管に取付けるオリフィスプレートと、このオリフィスプレートに開けた1個若しくは複数個のオリフィス孔と、このオリフィス若しくはこれらのオリフィス孔を塞ぎ、開き始める流量が互に異なる複数のバルブとから可変オリフィス装置を構成する。
【0007】
流量が大きいのときには、複数のバルブが開いて大流量を流す。流量が減少するとバルブが順に閉じる。この様にして流量に応じて開くバルブの数を変化させることで、広範囲の流量に対応させる。
【0008】
請求項2では、オリフィス孔の数は複数であり、複数のバルブは互いに重さが異なり、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くように構成したことを特徴とする。
【0009】
バルブの重さに差をつけ、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くようにする。バルブは重さに差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
【0010】
請求項3では、オリフィス孔の数は複数であり、複数のバルブは弾性係数の異なる弾性体で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブから順に開くように構成したことを特徴とする。
【0011】
弾性係数に差のある弾性体でバルブを弁閉方向に付勢しておき、、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい順に開くようにする。弾性体に差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
【0012】
請求項4では、オリフィス孔の数は1個であり、複数のバルブは互いに重さが異なり、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くように構成したことを特徴とする。
【0013】
バルブの重さに差をつけ、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くようにする。バルブは重さに差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
加えて、オリフィス孔が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置を提供することができる。
【0014】
請求項5では、オリフィス孔の数は1個であり、複数のバルブは弾性係数の異なる弾性体で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブから順に開くように構成したことを特徴とする。
【0015】
弾性係数に差のある弾性体でバルブを弁閉方向に付勢しておき、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい順に開くようにする。弾性体に差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
加えて、オリフィス孔が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る可変オリフィス装置(第1実施例)の断面図であり、可変オリフィス装置10は、オリフィスプレート11に複数個のオリフィス孔12・・・を開け、これらのオリフィス孔12・・・に各々重力式バルブ21〜25を組込んだものであり、パッキン31を介して、ボルト32・・・,ナット33・・・で、配管34のフランジ35に取付けることができる。
【0017】
図2は図1の2−2矢視図であり、バルブ21〜25をサークル37上に並べたものである。ただし、これらのバルブ21〜25は想像線で示す配管34の管内に収める。
【0018】
図3は図2をサークルに沿って展開した図であり、バルブ21は、薄くて軽い弁ディスク21aに脚26・・・を付けたものであり、バルブ22は、少し厚くて少し重い弁ディスク22aに脚26・・・を付けたものであり、バルブ23はより厚く重い弁ディスク23aに脚26・・・を付けたものであり、バルブ24は更に厚く重い弁ディスク24aに脚26・・・を付けたものであり、バルブ25は最も厚くで重い弁ディスク25aに脚26・・・を付けたものである。
【0019】
なお、この例では厚さを変えて弁ディスク21a〜25aの重さに差をつけたが、アルミニウム(比重2.7)合金などの軽金属で弁ディスク21a,22aを製造し、炭素鋼(比重7.9)で弁ディスク23a,24aを製造し、鉛合金(比重11.4)合金などの重い金属で弁ディスク25aを製造してもよい。厚さの差を抑えることで、見栄えをよくすることができるからである。
従って、弁ディスク21a〜25aに重量差を付けるには、寸法の変化、材質の変更またはこれらの組合わせによって実現できるものであり、実施例に限定するものではない。
【0020】
図4(a),(b)はバルブの取付け要領図である。
(a)において、弁ディスク21a〜25aの下面から3本の脚26・・・を延ばし、これらの脚26・・・をオリフィス孔12に差込む。
(b)において、脚26・・・の下部を折り曲げて鈎部27・・・を形成し、これらの鈎部27・・・で上への抜け止め作用を発揮させる。
従って、本例のバルブ21〜25は鼎(かなえ)形バルブであると言える。
バルブ21〜25は、単に重さに差をつけるだけであるから、構造が極めて簡単になり、この結果、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
【0021】
図5(a)〜(c)は可変オリフィス装置(第1実施例)の作用説明図である。
(a)は最小流量における可変オリフィス装置の作動を示し、流量が少ないため、一番軽いバルブ21だけがリフトし弁開となる。他のバルブ22〜25は閉じたままである。従って、流量が小さいにもかかわらず、十分な圧損を発生させることができる。
【0022】
(b)は中程度の流量における可変オリフィス装置の動作を示し、軽い方のバルブ21,22が全開となり、中央のバルブ23が1/2開度となり、重い方のバルブ24,25は閉じたままである。
(c)は最大流量における可変オリフィス装置の動作を示し、流量が多いため、全てのバルブ21〜25が開いたことを示す。バルブ21〜25で流量を確保するため、比較的小さな圧損で大流量を流すことができる。
【0023】
図6は本発明に係る可変オリフィス装置を備えた流体均質化装置の断面図である。なお、流体均質化装置の目的を説明すると、密度など性質の異なる流体を混合した混合流体をタンクに一時貯溜すると、軽い成分が上に溜まり、重い成分が下に溜るなど分離することがあり、仮にこの様な分離の虞れがあっても、所定の比率の混合流体に戻して出口管から取り出すことができる装置を流体均質化装置と言う。
【0024】
その流体均質化装置40は、少なくとも2種類の流体(例えば天然ガスとプロパンガス)を混合してなる混合流体を貯溜するタンク41と、タンク41に混合流体を吹込む入口管42と、タンク41内の複数箇所に開口する複数の枝管51〜55を備えた集合管50と、枝管51〜55の各々に設けた可変オリフィス装置10・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)と、集合管50で集合した流体を取出す出口管43と、からなる。
【0025】
タンク41は、シリンダ41aの両端に鏡板41b,41cを溶接した圧力容器である。44は脚、45はドレーン抜き管、46はドレーンバルブ、47はベント管、48はベントバルブである。
【0026】
以上の構成からなる流体均質化装置の作用を説明する。
図7は本発明に係る流体均質化装置の作用図であり、入口管42から吹込んだ混合流体は、十分に多量であれば、入口管42からの吹出し速度が大きく、タンク41内部での攪拌が盛んであるため、好ましい混合比で枝管51〜55、集合管50を介して出口管43から流れ出る。
【0027】
一方、入口管42から吹込む混合流体が少量であれば、入口管42からの吹出し速度が小さく、タンク41内部での攪拌も期待できない。その結果、タンク41の上部に軽い成分が溜まり、タンク41の下部に重い成分が溜まる虞れがある。そこで、上位の枝管51,52で比較的軽い成分の流体をq1,q2の通りに吸込み、中央の枝管53で平均的な成分の流体をq3の通り吸込み、下位の枝管54,55で比較的重い成分の流体をq4,q5の通りに吸込み、集合管50でまとめることで成分を平均化するのが基本作用である。
【0028】
しかし、出口管43から各枝管51〜55までの管長さ(正確には等価管長さ)が異なり、管長さが流路抵抗に比例するため、流量に差(例えばq1<q3)がでる。
また、本例の様に枝管51〜55に高低差があるときには、ヘッド(水頭)に差がでる。
この結果、流量q1〜q5間に差がでる。
流量q1〜q5間に差があると、集合管50でまとめた混合ガスの混合比が所望の値から外れる虞れがある。そこで、本例では次に説明する対策を講じたことを特徴とする。
【0029】
図8(a),(b)は本発明の可変オリフィス装置の作用図である。
(a)は抵抗の記号で示した可変オリフィス装置10、枝管51、集合管50、出口管43を模式図にしたものであり、流量Qを流したときの可変オリフィス装置10の抵抗をR12、枝管51から出口管43までの流路抵抗をR11とすれば、総抵抗R10はR11+R12となる。
(b)は可変オリフィス装置10、枝管53、集合管50、出口管43を模式図にしたものであり、流量Qを流したときの可変オリフィス装置10の抵抗をR32、枝管53から出口管43までの流路抵抗をR31とすれば、総抵抗R30はR31+R32となる。
【0030】
前記流路抵抗R11は、配管の内壁に流体が接するときの摩擦損失や、エルボ(曲り管)、T(分岐又は合流管)及びレジューサにおける渦巻損失の総和であり、それほど大きな値とはならない。流路抵抗R31も同様である。
そこで、管路が長い方の流路抵抗R11を4mmAq(水柱mm)、管路が短い方の流路抵抗R31を2mmAqと仮定する。
なお、ここ及び以下に示す数値は、説明を具体化するために採用したものであって、これらの数値に本発明が拘束されものではない。
【0031】
一方、可変オリフィス装置10は、オリフィス孔12・・・(図1参照)で流路面積を急激に絞るため大きな圧力損失を発生させることができ、しかも圧力損失の大きさは、計算で自在に決定することができる。
そこで、可変オリフィス装置10の抵抗R12,R32をともに50mmAq(水柱mm)とする。
この結果、(a)における総抵抗R10は、50+4で54mmAq、(b)における総抵抗R30は、50+2で52mmAqとなる。
【0032】
同じ流量Qを流したときに、(a),(b)に総抵抗の差が発生したわけであるが、ヘッドの差を無視すれば、(a)の管路の出入口差圧ΔP10と、(b)の管路の出入口差圧ΔP30とは同じ若しくは殆ど同じになる。
ΔP10=ΔP30であれば、(a),(b)における総抵抗R10,R30は等しくならなければ、矛盾する。
そこで、(a)では流量が小さくなり、総抵抗が小さくなり、(b)では流量が大きくなり、総抵抗が大きくなり、双方の総抵抗が等しくなる(R10=R30)という現象が起こる。
【0033】
仮に、落ち着いた総抵抗が53mmAqであったとすれば、流量の変化は次の通りに計算することができる。差圧の1/2乗が速度(流速)に比例し、流速と流路断面積の積が流量となるからである。
【0034】
【数2】
【0035】
すなわち、上記(a)の管路においては、流量Qは総抵抗R10の1/2乗に比例している。流量Qが総抵抗53mmAqに見あう流量q1に変化したとする。このときのq1/Qは99%となり、流量が1%少なくなったことになる。
【0036】
【数3】
【0037】
一方、(b)は同様の計算によれば、q3/Q=101%となり、流量は1%増加したことになる。
この結果、q1とq3との間に2%程度の流量差が存在すると考えれられる。この流量差は可変オリフィス装置無しの管路と比較することで評価することができる。
【0038】
図9(a),(b)は図8から可変オリフィス装置を除いた管路図である。
(a)における総抵抗はR11であり、このR11は4mmAqであった。
(b)における総抵抗はR31であり、このR31は2mmAqであった。
(a)では総抵抗が3mmAqになるように流量が減少し、(b)では総抵抗が3mmAqになるように流量が増加したと仮定して、上記計算と同様の計算を次の通りに実行する。
【0039】
【数4】
【0040】
q1/Q=87%、Q3/Q=122%となり、q1とq3との間に35%もの大きな流量差が存在する。
可変オリフィス装置を備えた管路での流量差が2%、可変オリフィス装置を備えない管路での流量差が35%(何れも計算上)、であるから、流量差を限り無くゼロに近づけるには可変オリフィス装置は極めて有効であることが確認できた。
【0041】
図10は本発明に係る可変オリフィス装置(第2実施例)の断面図であり、この可変オリフィス装置60は、オリフィスプレート61のオリフィス孔62を薄いリード弁63で塞ぎ、別のオリフィス孔62を厚目のリード弁64で塞いだことを特徴とする。65,65は止めビスである。
リード弁63,64は厚さに差をつけることで弾性係数(ばね係数)に差をつけることができ、弁体と弾性体とを兼ねた部材である。
即ち、オリフィス孔62・・・の数は複数であり、弾性係数に差を付けた複数のバルブ(リード弁63,64)でオリフィス孔62・・・を塞ぐ構成としたものである。
【0042】
上向きの流れを受けると、先ず薄いリード弁63が想像線で示すごとく開く。厚目のリード弁64は曲げ剛性が大きいため、小流量では開かない。
従って、曲げ剛性に差をつけた複数個のリード弁63,64・・・でオリフィス孔62・・・を塞げば、小流量から大流量までカバーさせることができる。
【0043】
図11は本発明に係る可変オリフィス装置(第3実施例)の断面図であり、この可変オリフィス装置70は、オリフィスプレート71のオリフィス孔72に弁体73を載せ、この弁体73を閉側に軟らかいスプリング74で押し、別のオリフィス孔72に弁体75を載せ、この弁体75を閉側にやや硬いスプリング76で押すようにしたスプリング式リフト弁である。77,77はスプリング抑えである。
【0044】
図12は図11の作用図であり、上向きの流れを受けると、軟らかいスプリング74は大きく縮み、弁体73が大きく上昇する。硬いスプリング76で抑えた弁体75は例えば少しリフトする。この弁体75は流量が増加すると更に上昇する。
この様にスプリング74,76・・・のばね係数を変化させることで、流量に応じて開く弁の数を変更することができる。
【0045】
即ち、図11,12の例では、オリフィス孔72・・・の数は複数であり、複数のバルブ(弁体73,75)は弾性係数の異なる弾性体(スプリング74,76)で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブ(弁体73)から順に開くように構成したことを特徴とする。
弾性体はスプリング(圧縮ばね、引張りばね、トーションばね)、ゴム、弾性樹脂の何れであってもよい。
【0046】
図13は本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の平面図であり、図2との共通部分は符号を流用し、詳細な説明を省略する。
この可変オリフィス装置80は、オリフィスプレート81の中央に比較的大きなオリフィス孔82を1個開け、このオリフィス孔82を三角形状のフラップバルブ83〜86で塞いだものであり、これらフラップバルブ83〜86を各々ヒンジ87・・・でオリフィスプレート81に止めることにより、図面おもて側へ回転可能にしたものである。これらのフラップバルブ83〜86は想像線で示す配管34内に収める必要がある。
なお、プラップバルブ83〜86は厚さを変える、又は密度(比重)の異なる材料で製作するなどして、互いに重さが異なる。
【0047】
図14は本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の断面図であり、配管34のフランジ35に、パッキン31を介して可変オリフィス装置80を添え、ボルト32・・・及びナット33・・・で固定したところの取付け状態を示す。
一番軽いフラップバルブ83が開き、一番重いフラップバルブ86が閉じていることを示す。88・・・は全開制限ピンであり、これらの全開制限ピン88・・・で過大にフラップバルブ83〜86が開くことを抑制する。90°を超えて回転すると、フラップバルブ83〜86が自重で閉側へ戻らなくなるからである。
【0048】
図15(a)〜(c)は本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の作用図である。なお、フラップバルブ83〜86は、フラップバルブ83が最も軽く、フラップバルブ84、同85、同86の順で重くしたとする。
(a)は小流量の場合を示し、図面裏からおもてへ流体が流れると、この流体で押上げられるため、軽いフラップバルブ83,84が開き、重いフラップバルブ85,86が閉じたままであることを示す。これで、オリフィス孔82の孔面積の約1/2に相当する面積のオリフィス孔を得ることができる。
より流量が小さくなればフラップバルブ84が閉じて、フラップバルブ83のみが開くことになる。
【0049】
(b)は流量が(a)より増加した場合を示し、フラップバルブ83,84,85が開き、一番重いフラップバルブ86のみが閉じていることを示す。これで、オリフィス孔82の孔面積の約3/4に相当する面積のオリフィス孔を得ることができる。
(c)は最大流量の場合を示し、フラップバルブ83〜86の全てが開いて、大量の流体を流していることを示す。
【0050】
即ち、図13〜図15に示した可変オリフィス装置80は、オリフィス孔82の数は1個であり、複数のバルブ(フラップバルブ83〜86)は互いに重さが異なり、流量の増加に伴なって軽いバルブ(フラップバルブ83)から順に開くように構成したことを特徴とする。
そして、オリフィス孔82が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置80を提供することができる。
【0051】
図16は本発明に係る可変オリフィス装置(第5実施例)の断面図であり、前記第4実施例の可変オリフィス装置80(図14参照)の一部分のみを変更したものであるから、符号を流用する。
可変オリフィス装置90は、オリフィスプレート81のオリフィス孔82を複数枚のフラップバルブ83,86で塞ぎ、ヒンジ87,87を介して上へ回転可能にし、ヒンジ87,87にトーションばね91,94を添え、これらのトーションばね91,94でフラップバルブ83,86を弁閉側に付勢する構造にした。トーションばね91は弾性係数が小さく、トーションばね94は弾性係数が大きい。原則としてフラッパバルブ83の厚さや自重は、フラッパバルブ86のそれと同一である。
【0052】
すなわち、この可変オリフィス装置90は、オリフィス孔82の数は1個であり、複数のバルブ(フラップバルブ83,86)は弾性係数の異なる弾性体(トーションばね91,94)で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブ(フラップバルブ83)から順に開くように構成したことを特徴とする。
弾性体は、トーションばねが好適であるが、引張りばね、圧縮ばねであっても差支えない。それの材質は、金属、樹脂、ゴムの何れであってもよい。
そして、オリフィス孔82が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置90を提供することができる。
【0053】
尚、請求項1で、オリフィス孔を塞ぐバルブは、実施例で示した重力式バルブ、弾性体で付勢したバルブの他、アクチエータで弁開度を調節するものでもよい。ただし、アクチエータで調整するバルブは構造が本実施例よりも複雑になるという、課題はある。
【0054】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、オリフィスプレートに開けた1個若しくは複数個のオリフィス孔を、開き始める流量が互に異なる複数のバルブで塞いだので、流量が大きいときには複数のバルブを開けて大流量を流すことができ、流量が減少するとバルブを順に閉じることができる。この様にして流量に応じて開くバルブの数を変化させることで、広範囲の流量に対応させることができる。
【0055】
請求項2は、バルブの重さに差をつけ、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くようにした。バルブは重さに差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
【0056】
請求項3は、弾性係数に差のある弾性体でバルブを弁閉方向に付勢しておき、、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい順に開くようにした。弾性体に差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
【0057】
請求項4は、バルブの重さに差をつけ、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くようにする。バルブは重さに差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
加えて、オリフィス孔が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置を提供することができる。
【0058】
請求項5は、弾性係数に差のある弾性体でバルブを弁閉方向に付勢しておき、、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい順に開くようにする。弾性体に差をつけるだけであるから、簡単に構成することができ、可変オリフィス装置を安価にすることができる。
加えて、オリフィス孔が1個であるから、コンパクト化が容易であり、小径配管に好適な小型可変オリフィス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変オリフィス装置(第1実施例)の断面図
【図2】図1の2−2矢視図
【図3】図2をサークルに沿って展開した図
【図4】バルブの取付け要領図
【図5】可変オリフィス装置(第1実施例)の作用説明図
【図6】本発明に係る可変オリフィス装置を備えた流体均質化装置の断面図
【図7】本発明に係る流体均質化装置の作用図
【図8】本発明の可変オリフィス装置の作用図
【図9】図8から可変オリフィス装置を除いた管路図
【図10】本発明に係る可変オリフィス装置(第2実施例)の断面図
【図11】本発明に係る可変オリフィス装置(第3実施例)の断面図
【図12】図11の作用図
【図13】本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の平面図
【図14】本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の断面図
【図15】本発明に係る可変オリフィス装置(第4実施例)の作用図
【図16】本発明に係る可変オリフィス装置(第5実施例)の断面図
【図17】流量計測用オリフィスの原理図
【図18】分岐管に取付けた従来のオリフィスの配置図
【符号の説明】
10,60,70,80,90…可変オリフィス装置、11,61,71,81…オリフィスプレート、12,62,72,82…オリフィス孔、21〜25…バルブ、34…配管、51〜55…配管に代わる枝管、63,64…バルブとしてのリード弁、73,75…バルブとしての弁体、74,76…弾性体(スプリング)、83〜86…バルブとしてのフラップバルブ、91,94…弾性体(トーションばね)。
Claims (5)
- 配管に取付けるオリフィスプレートと、このオリフィスプレートに開けた1個若しくは複数個のオリフィス孔と、このオリフィス若しくはこれらのオリフィス孔を塞ぎ、開き始める流量が互に異なる複数のバルブとからなる可変オリフィス装置。
- 前記オリフィス孔の数は複数であり、複数のバルブは互いに重さが異なり、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くように構成したことを特徴とする請求項1記載の可変オリフィス装置。
- 前記オリフィス孔の数は複数であり、複数のバルブは弾性係数の異なる弾性体で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブから順に開くように構成したことを特徴とする請求項1記載の可変オリフィス装置。
- 前記オリフィス孔の数は1個であり、複数のバルブは互いに重さが異なり、流量の増加に伴なって軽いバルブから順に開くように構成したことを特徴とする請求項1記載の可変オリフィス装置。
- 前記オリフィス孔の数は1個であり、複数のバルブは弾性係数の異なる弾性体で弁閉方向へ付勢され、流量の増加に伴なって弾性係数の小さい方のバルブから順に開くように構成したことを特徴とする請求項1記載の可変オリフィス装置。
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-
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