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JP3763966B2 - 画像認識方法、装置および記録媒体 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された原稿画像中から所定のパターンを精度よく抽出する画像認識方法、装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー画像における画像認識方法としては、従来から種々の方法が提案されている。例えば、本出願人は先に、カラー画像の内、特に抽出しようとする画像が予め決められた規則に従って描かれているパターンを対象として、カラー画像の認識処理を行なう際に、画像認識に必要な情報量を確保しつつ、回転の影響を受けずに、データ量を圧縮して高速に対象物を認識するカラー画像認識方法を提案した(特開平8−263662号公報を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した画像認識方法では、基本マーク(エレメント)間の距離を用いて、認識対象パターンであるか否かを判定しているため、例えば図7に示すように各基本マーク(A1,A2)が同一の距離にある反転したパターン(B1,B2)を抽出することができないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、基本マーク間の距離とベクトル外積を用いることにより、反転したパターンも識別可能な画像認識方法、装置および記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、入力された原稿画像から所定のエレメントを抽出し、該抽出された複数のエレメントから構成された所定のパターンを抽出し、該抽出されたパターンを基に前記入力原稿画像が所定の原稿画像であるか否を認識する画像認識方法であって、前記抽出された1つのエレメントを基準とし、該基準エレメントと他のエレメントとの間の距離を求め、該距離を辞書と照合し、前記辞書内の第1の距離に一致するエレメントをエレメント1、前記辞書内の第2の距離に一致するエレメントをエレメント2とし、前記エレメント1とエレメント2との距離(以下、第3の距離)を求め、さらに前記基準エレメントから前記エレメント1へのベクトルと、前記基準エレメントから前記エレメント2へのベクトルとの外積を求め、前記第3の距離と外積が前記辞書の値と一致しているとき、前記基準エレメント、エレメント1、エレメント2から構成されたパターンを、前記所定のパターンとして抽出することを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明では、前記外積を基に、反転したパターンを識別することを特徴としている。
【0007】
請求項3記載の発明では、入力された原稿画像から所定のエレメントを抽出するエレメント抽出手段と、エレメント間の距離とベクトル外積を登録した辞書と、前記抽出された複数のエレメントから構成された所定のパターンを抽出するパターン抽出手段とを備え、該抽出されたパターンを基に前記入力原稿画像が所定の原稿画像であるか否を認識する画像認識装置であって、前記パターン抽出手段は、前記抽出された1つのエレメントを基準とし、該基準エレメントと他のエレメントとの間の距離を求め、該距離を前記辞書と照合し、前記辞書内の第1の距離に一致するエレメントをエレメント1、前記辞書内の第2の距離に一致するエレメントをエレメント2とし、前記エレメント1とエレメント2との距離(以下、第3の距離)を求め、さらに前記基準エレメントから前記エレメント1へのベクトルと、前記基準エレメントから前記エレメント2へのベクトルとの外積を求め、前記第3の距離と外積が前記辞書の値と一致しているとき、前記基準エレメント、エレメント1、エレメント2から構成されたパターンを、前記所定のパターンとして抽出することを特徴としている。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項1または2記載の画像認識方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。
〈実施例1〉
図1は、本発明の実施例の構成を示す。図において、1は認識対象原稿などを光学的に読み取る画像入力部、2は画像入力部によって入力されるカラー画像から2値化画像を作成する画像2値化部、3は2値化画像から基本エレメント(前掲した公報の基本マーク)を抽出する基本エレメント抽出部、4は基本エレメントの座標を格納するメモリ、5はエレメント間の距離とベクトル外積を登録した辞書、6は複数の基本エレメントからなる基本パターンを抽出する基本パターン抽出部、7はエレメント候補を格納するメモリ、8は抽出された基本パターンを基に入力原稿が認識対象原稿であるか否かを判定する判定部、9は判定結果を出力する出力部である。
【0010】
図2は、認織対象原稿例と、その基本パターン例を示す。図2に示すように、例えばチケットのように認識対象原稿21の全面に印刷されている繰り返しパターンを検出し、認識する場合を例にして本実施例を説明する。また、繰り返しパターンを構成する基本パターン23としては、図中に破線で示した三角形の各頂点に基本エレメント(黒丸)22があるパターンを例にして説明する。
【0011】
まず始めに、画像2値化部2では、図2の原稿例において、検出対象の繰り返しパターンではない文字部分を除外し(例えば、所定の閾値以上の値を持つ画素を抽出する)、繰り返しパターンのみの2値画像を生成する。
【0012】
次いで、前掲した公報の画像認識方法で説明されている手法などを用いて、基本エレメント抽出部3では、基本エレメント(この例では黒丸)を抽出する。図2の例では、エレメント0,1,2が抽出される。ここで抽出された基本エレメントの座標位置(例えば、エレメント0の座標位置x0,y0)を基本エレメント座標格納メモリ4に保存する。
【0013】
基本パターン抽出部6は、基本エレメント座標格納メモリ4に保存された基本エレメントの座標位置を順次読み出し、基本パターンとしての条件を満たすか否かを判定する。基本パターンの例を図2で説明すると、基本パターン23は、3個のエレメント0、1、2からなる三角形であり、エレメント0とエレメント1との距離がr1、エレメント0とエレメント2との距離がr2、エレメント1とエレメント2との距離がr3であるとする。ここでは、まず三角形の基本パターンの中の1つの基本エレメントを基準エレメント(図2のエレメント0)と仮定して、その他の基本エレメントとの距離、ベクトル外積を用いることによって判定を行なう。
【0014】
図3は、基本パターン判定の処理フローチャートである。まず、基本パターン抽出部6は、基本エレメントの座標を格納したメモリ4から未処理の基本エレメント(=注目エレメント)の座標を読み出し、これを基準エレメント(=エレメント0)であると仮定する(ステップ101)。
【0015】
次に、エレメント0に対するエレメント1、2候補を探索する(ステップ102)。注目しているエレメント0候補と、その近傍にあるその他のエレメントとの間の距離を求め、その距離を辞書5と照合し、辞書中の距離と一致したとき
(あるいはその距離が所定の範囲内にあるとき)、そのエレメントの候補として、エレメント番号を、エレメント候補格納メモリ7の候補リストに加えていく。
【0016】
図4は、エレメント候補の探索例を示す。図中、丸数字の0〜10は抽出された基本エレメントであり、これらをそれぞれエレメント番号0〜10とする。いま、注目エレメント0候補をエレメント番号5とすると、注目エレメントを中心として辞書内の距離r1に一致するエレメント番号7、8と、距離r2に一致するエレメント番号1、10がエレメント候補として選択される。これにより注目エレメントをエレメント0としたときのエレメント1候補群(エレメント番号7、8)とエレメント2候補群(エレメント番号1、10)が決定し、エレメント候補格納メモリ7に書き込まれる。
【0017】
エレメント1、2のすべてにエレメント候補が存在した場合には(ステップ103)、基本パターンである可能性があるため、次のステップ104に進む。エレメント候補が存在しない場合は、基本パターンではないとして、ステップ101に戻り、次のエレメント0候補(図4の例では、エレメント番号6)に処理が移る。
【0018】
エレメント1候補群のエレメントの1つに注目し(ステップ104)、これをエレメント1であると仮定して、エレメント2の検索を行なう(ステップ105)。図5は、エレメント2の第1の探索例を示す。エレメント1候補群の中からエレメント1候補1として、エレメント番号7を選ぶ。そして、エレメント番号7と、エレメント2の候補であるエレメント番号1との距離、エレメント番号7と、エレメント2の候補であるエレメント番号10との距離を求める。
【0019】
また、エレメント0候補(エレメント番号5)からエレメント1候補(エレメント番号7)へのベクトルと、エレメント0候補からエレメント2候補(エレメント番号1)へのベクトルとの外積と、エレメント0候補(エレメント番号5)からエレメント1候補(エレメント番号7)へのベクトルと、エレメント0候補からエレメント2候補(エレメント番号10)へのベクトルとの外積を求める。
【0020】
ここで外積は、エレメント0候補の座標を(X0、Y0)、エレメント1候補の座標を(X1、Y1)、エレメント2候補の座標を(X2、Y2)、としたとき、(X1−X0)*(Y2−Y0)−(X2−X0)*(Y1−Y0)と定義する。
【0021】
反転パターンを判定する際にベクトル外積が有効であることを図7を用いて補足説明する。原点Oに対して反転の位置にある点A(A1、A2)、点B(B1,B2)を考えると、従来の距離のみの判定方法では両者を識別できない。ところが、ベクトル外積を用いると、
ベクトルA1とA2の外積は、(X1−X0)*(Y2−Y0)−(X2−X0)*(Y1−Y0)となり、
ベクトルB1とB2の外積は、(−X1−X0)*(Y2−Y0)−(−X2−X0)*(Y1−Y0)=−{(X1+X0)*(Y2−Y0)−(X2+X0)*(Y1−Y0)}となる。ここで、X0=0、Y0=0とすると、
ベクトルA1とA2の外積は、X1Y2−X2Y1
ベクトルB1とB2の外積は、−(X1Y2−X2Y1)
となり、符号が反転することから、反転の位置にある点Aと点Bの識別が可能となる。
【0022】
上記したように求めた距離とベクトル外積の両方を辞書5と比較し、両方が辞書中の値に一致しているとき、あるいはその値が所定の範囲にあるとき(ステップ106)、注目しているエレメント0およびエレメント1に対するエレメント2が存在したとして、フラグをセットし、エレメント番号を記憶する(ステップ107)。つまり、フラグがセットされていれば、注目しているエレメント0に対して、エレメント1、2が所定の位置に存在している可能性があり、これらエレメントからなるパターンが基本パターンとして検出されることになる。全てのエレメントが処理されていないときは、次のエレメント1候補に処理を移す(ステップ104)。
【0023】
図5の例では、エレメント1候補1であるエレメント番号7を中心として、エレメント番号7とエレメント番号1の距離、エレメント番号7とエレメント番号10の距離は、辞書内のr3の条件を満たさないので(ステップ106)、ステップ108、ステップ104に進み、エレメント1候補群の中から、次のエレメント1候補2として、エレメント番号8を選ぶ。
【0024】
図6に示すように、図5と同様にエレメント番号8を中心として、エレメント番号8−1間の距離、エレメント番号8−10間の距離を求める。また、エレメント0候補(エレメント番号5)からエレメント1候補(エレメント番号8)へのベクトルと、エレメント0候補からエレメント2候補(エレメント番号1)へのベクトルとの外積と、エレメント0候補(エレメント番号5)からエレメント1候補(エレメント番号8)へのベクトルと、エレメント0候補からエレメント2候補(エレメント番号10)へのベクトルとの外積を求める。
【0025】
図6の例で、エレメント番号8と1との距離とその外積が、共に辞書5中の値に一致しているとき、あるいはその値が所定の範囲にあるとき(ステップ106)、エレメント番号1がエレメント2候補となる。そして、注目しているエレメント0(エレメント番号5)およびエレメント1(エレメント番号8)に対するエレメント2(エレメント番号1)が存在するので、フラグをセットし、そのエレメント番号(5、8、1)を、エレメント候補格納メモリ7に記憶する(ステップ107)。これにより、フラグがセットされているエレメント番号(5、8、1)からなるパターンが基本パターンとして検出される。基本パターン抽出部6は、上記した処理を全てのエレメントに対して行う。判定部8は、上記したようにして抽出された基本パターンをエレメント候補格納メモリ7から読み出し、その個数が対象原稿中に所定の個数以上あるなどの条件を用いて、認識対象原稿であるか否かの判定を行い、その判定結果を出力部9に出力する。
【0026】
〈実施例2〉
図8は、本発明をソフトウェアによって実現する場合の実施例である。本発明をソフトウェアによって実現する場合には、図8に示すように、CPU、メモリ、表示装置、ハードディスク、キーボード、CD−ROMドライブ、スキャナなどからなるコンピュータシステムを用意し、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、本発明の画像認識機能を実現するプログラム、辞書などが記録されている。また、処理対象となる原稿画像などはハードディスクなどに格納されている。そして、該プログラムが起動されると、原稿画像データが読み込まれて、画像認識処理を実行し、その認識結果をディスプレイなどに出力する。
【0027】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、基準エレメントと他のエレメントとの間の距離と、ベクトル外積を基に基準エレメントと他のエレメントから構成された所定のパターンを抽出しているので、所定のパターンを精度よく認識でき、また反転したパターンを識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成を示す。
【図2】 認織対象原稿例と、その基本パターン例を示す。
【図3】 基本パターン判定の処理フローチャートである。
【図4】 エレメント候補の探索例を示す。
【図5】 エレメント2の第1の探索例を示す。
【図6】 エレメント2の第2の探索例を示す。
【図7】 反転パターンを判定する際にベクトル外積が有効であることを説明する図である。
【図8】 本発明をソフトウェアによって実現する場合の構成例を示す。
【符号の説明】
1 画像入力部
2 画像2値化部
3 基本エレメント抽出部
4 基本エレメント座標格納メモリ
5 辞書
6 基本パターン抽出部
7 エレメント候補格納メモリ
8 判定部
9 出力部

Claims (4)

  1. 入力された原稿画像から所定のエレメントを抽出し、該抽出された複数のエレメントから構成された所定のパターンを抽出し、該抽出されたパターンを基に前記入力原稿画像が所定の原稿画像であるか否を認識する画像認識方法であって、前記抽出された1つのエレメントを基準とし、該基準エレメントと他のエレメントとの間の距離を求め、該距離を辞書と照合し、前記辞書内の第1の距離に一致するエレメントをエレメント1、前記辞書内の第2の距離に一致するエレメントをエレメント2とし、前記エレメント1とエレメント2との距離(以下、第3の距離)を求め、さらに前記基準エレメントから前記エレメント1へのベクトルと、前記基準エレメントから前記エレメント2へのベクトルとの外積を求め、前記第3の距離と外積が前記辞書の値と一致しているとき、前記基準エレメント、エレメント1、エレメント2から構成されたパターンを、前記所定のパターンとして抽出することを特徴とする画像認識方法。
  2. 前記外積を基に、反転したパターンを識別することを特徴とする請求項1記載の画像認識方法。
  3. 入力された原稿画像から所定のエレメントを抽出するエレメント抽出手段と、エレメント間の距離とベクトル外積を登録した辞書と、前記抽出された複数のエレメントから構成された所定のパターンを抽出するパターン抽出手段とを備え、該抽出されたパターンを基に前記入力原稿画像が所定の原稿画像であるか否を認識する画像認識装置であって、前記パターン抽出手段は、前記抽出された1つのエレメントを基準とし、該基準エレメントと他のエレメントとの間の距離を求め、該距離を前記辞書と照合し、前記辞書内の第1の距離に一致するエレメントをエレメント1、前記辞書内の第2の距離に一致するエレメントをエレメント2とし、前記エレメント1とエレメント2との距離(以下、第3の距離)を求め、さらに前記基準エレメントから前記エレメント1へのベクトルと、前記基準エレメントから前記エレメント2へのベクトルとの外積を求め、前記第3の距離と外積が前記辞書の値と一致しているとき、前記基準エレメント、エレメント1、エレメント2から構成されたパターンを、前記所定のパターンとして抽出することを特徴とする画像認識装置。
  4. 請求項1または2記載の画像認識方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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