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JP3765334B2 - 動画像判別装置及びその方法 - Google Patents
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JP3765334B2 - 動画像判別装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(1)第1実施例(図1〜図5)
(2)第2実施例(図6)
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は動画像判別装置及びその方法に関し、例えばデイジタルテレビジヨン放送用の動画像判別装置及びその方法に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】
従来、アナログ信号によつて放送されている衛星テレビジヨン放送の場合、例えば27〔MHz〕の伝送帯域を利用して1チヤンネル分のテレビジヨン画像を放送している。
ここで例えば、同じ27〔MHz〕の伝送帯域を用いてデイジタル放送を行つた場合、約30〜50〔Mbps〕のデイジタル情報を伝送することができる。従つて例えば、1チヤンネル当たり約5 〔Mbps〕でテレビジヨン画像を伝送すると6 〜10チヤンネル分を同時に放送することができる。これによりデイジタル信号を情報圧縮することによつて情報量の多い画像信号を効率良く、しかも高画質で伝送することができる。
【0004】
画像信号は一般に冗長性があり、画素の信号値は近傍の信号値と高い相関関係をもつている。そこでこの空間方向の冗長度を直交変換によつて削減し、さらに時間軸方向に関してもフレーム間予測符号化を行うことで情報圧縮することができる。
フレーム間予測符号化は、空間的に離れた画素間の信号値の差分又は時間軸方向にずれた信号値の差分を用いて行われる。フレーム間予測で採られたビデオ入力信号と予測メモリ内の予測信号の差分を用いて、画面内で最も差分が小さくなる位置、すなわち動きベクトルを求めて、そのときの差分を求めることによつて動き補償フレーム間予測がなされる。
【0005】
動画像符号化装置は、動画像の符号化の際、画像圧縮率を上げるための基準となるフレームの画像から動きデータを予測し、差分値のみで別のフレームの画像を生成する手法がとられる。この場合、連続したフレームの間ではフレーム間予測符号化を用いることができるが、シーンチエンジしているフレーム間ではフレーム内符号化を用いなくてはならない。
そこで動画像符号化装置は、動画像を符号化する場合、シーンチエンジによつて急に場面が変わつた画像が現れたときに符号化処理を切り換えるためにフレーム画像のシーンチエンジを判別している。
【0006】
シーンチエンジの判別は、例えば1フレーム全体の画像の画素値の総和及び分散値を求めてそれらの値のフレーム間での差分を算出し、画素値の総和及び分散値のフレーム間での差分が所定の閾値以上かどうかを判別することによつてなされている。
【0007】
すなわちシーンチエンジの判別は、フレームF0及びフレームF0から時間軸方向にずれたフレームF1各々の画像データをそれぞれF0(h,v)及びF1(h,v)としたとき、フレーム間の画像データの差分を次式、
【数1】
Figure 0003765334
において所定の閾値αと比較し、さらにフレーム間の画像データの分散を次式、
【数2】
Figure 0003765334
において所定の閾値βと比較して(1)式又は(2)式のいずれか一方が成立する場合をシーンチエンジと判別している。
このようにシーンチエンジは、フレームF0及びフレームF1をそれぞれ1フレーム画面全体の画像データから評価することによつて判別している。
【0008】
【発明が解決しようする課題】
ところで1フレーム画面全体の画像データによりシーンチエンジを判別した場合、シーンチエンジするフレーム画像が同じような輝度、色彩で変化しているときはシーンチエンジと判別されないことがあつた。
またこれとは反対に画面内の一部のみが大きく変化しているフレームの場合、フレーム画面全体の画像データによる判別ではフレーム全体がシーンチエンジしていると判別されるということがある。
このように1フレーム画面全体の画像データによるシーンチエンジ判別では、シーンチエンジの誤判別があるために、画像の圧縮効率が上げられないという問題があつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、フレーム画像の連続性を的確に判別することのできる動画像判別装置及びその方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、第1フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第1ブロツクに分割し、第1フレームから時間軸方向に所定フレームずれた第2フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第2ブロツクに分割し、各第1ブロツク及び当該各第1ブロツクに対応する各第2ブロツクの画像データに基づいて各第1ブロツクに対応する各第2ブロツクの位置を抽出するブロツク抽出手段と、第1ブロツク及び前フレームに属する第2ブロツク間の画素データの差分値でなる前差分値の総和から第1ブロツク及び後フレームに属する第2ブロツク間の画素データの差分値でなる後差分値の総和を引いた値が所定の総和差閾値より大きく、かつ、前差分値の分散から後差分値の分散を引いた値が所定の分散差閾値より大きいとき、第1ブロツクと前フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する前フレーム方向ブロツク連続性判断手段と、後差分値の総和から前差分値の総和を引いた値が総和差閾値より大きく、かつ、後差分値の分散から前差分値の分散を引いた値が分散差閾値より大きいとき、第1ブロツクと後フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する後フレーム方向ブロツク連続性判断手段と、不連続ブロツクの数に基づいて第1フレームに対する第2フレームの連続性を判別するフレーム連続性判別手段とを動画像判別装置に設けた。
【0010】
これにより、各第1ブロツクに対応する各第2ブロツク間の画像データの連続性の判別結果より得られる不連続ブロツク数に基づいて、フレームの連続性を的確に判別することができる。
【0011】
さらに本発明においては、第1フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第1ブロツクに分割し、第1フレームから時間軸方向に所定フレームずれた第2フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第2ブロツクに分割し、各第1ブロツク及び当該各第1ブロツクに対応する各第2ブロツクの画像データに基づいて各第1ブロツクに対応する各第2ブロツクの位置を抽出するブロツク抽出ステツプと、第1ブロツク及び前フレームに属する第2ブロツク間の画素データの差分値でなる前差分値の総和から第1ブロツク及び後フレームに属する第2ブロツク間の画素データの差分値でなる後差分値の総和を引いた値が所定の総和差閾値より大きく、かつ、前差分値の分散から後差分値の分散を引いた値が所定の分散差閾値より大きいとき、第1ブロツクと前フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する前フレーム方向ブロツク連続性判断ステツプと、後差分値の総和から前差分値の総和を引いた値が総和差閾値より大きく、かつ、後差分値の分散から前差分値の分散を引いた値が分散差閾値より大きいとき、第1ブロツクと後フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する後フレーム方向ブロツク連続性判断ステツプと、不連続ブロツクの数に基づいて第1フレームに対する第2フレームの連続性を判別するフレーム連続性判別ステツプとを設けた。
【0012】
これにより、各第1ブロツクに対応する各第2ブロツク間の画像データの連続性の判別結果より得られる不連続ブロツク数に基づいて、フレームの連続性を的確に判別することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0014】
(1)第1実施例
図1において1は全体として動画像復号装置を示し、フレーム画像のシーンチエンジを判別するシーンチエンジ判別装置1A及び画像データD1からノイズ成分を低減して画像再生するノイズリダクシヨン・フイルタ1Bによつて形成される。
動画像復号装置1は、シーンチエンジ判別装置1Aに入力される符号化された画像データD1を後フレーム画像用の後フレーム用フレームメモリ2に格納する。このとき同時に後フレーム用フレームメモリ2に格納されていた画像データD1は、現フレーム画像用の現フレーム用フレームメモリ3に送出され、さらに現フレーム用フレームメモリ3に格納されていた画像データD1は前フレーム画像用の前フレーム用フレームメモリ4へと、順次、送出されて各々格納される。
後フレーム用フレームメモリ2、現フレーム用フレームメモリ3及び前フレーム用フレームメモリ4それぞれに格納された画像データD1は、動きベクトル検出回路5(5A及び5B)に送出される。動きベクトル検出回路5は、フレーム間の動きベクトルをブロツク単位で検出してシーンチエンジブロツク検出回路6に送出する。
【0015】
後フレーム用フレームメモリ2及び現フレーム用フレームメモリ3からは、後フレーム画像データ及び現フレーム画像データが順次、動きベクトル検出回路5Aに送出され、現フレーム用フレームメモリ3及び前フレーム用フレームメモリ4からは現フレーム画像データ及び後フレーム画像データが順次、動きベクトル検出回路5Bに送出される。
動きベクトル検出回路5は、それぞれ現フレーム画像を、動き検出を実行するブロツク単位で分割し、ブロツクマツチング等のアルゴリズム回路によつて前フレーム及び後フレームの対応ブロツク間で全画素データに関して差分データから動きベクトルを検出する。
【0016】
すなわち動きベクトル検出回路5Aは、現フレーム及び後フレームを例えば16×16画素のブロツク単位に分け、各ブロツク毎に画像データの動きベクトルを検出する。そして、その動きベクトルの最小値より現フレームのブロツク(以下、現ブロツクという)に対応する後フレームのブロツク(以下、後ブロツクという)位置を決定する。
次にシーンチエンジブロツク検出回路6では、先ず、対応ブロツク抽出回路7において動きベクトルに基づいて現ブロツクの画像データCblk に対応する後ブロツクの画像データBblk を抽出してブロツク画像比較回路8に送出する。
【0017】
同様にして動きベクトル検出回路5Bは、現フレーム及び前フレームを16×16画素のブロツク単位で分割し、各ブロツク毎に画像データの動きベクトルを検出して、その動きベクトルの最小値より、現ブロツクに対応する前フレームのブロツク(以下、前ブロツクという)位置を決定する。
対応ブロツク抽出回路9は、この動きベクトルに基づいて現ブロツクに対応する前ブロツクの画像データFblk をブロツク画像比較回路10に送出する。
【0018】
ブロツク画像比較回路8は、前ブロツク、現ブロツク及び前ブロツクの画像データを用いてブロツク間の連続性に関する情報であるブロツク間の画像データの差分値の総和DB及びDF並びに、ブロツク間の画像データのばらつきに関する情報として差分の分散値VB及びVFを算出する。
すなわちブロツク画像比較回路8は、まず動きベクトル検出回路5Aによつて検出された現ブロツクに対応する後ブロツクの全画素データの差分値の総和DB及び全画素データの差分値の分散VBをブロツク単位で1フレーム分、算出する。
【0019】
実際、ブロツク画像比較回路8は、現フレーム及び後フレームの対応するブロツク間の各画素の差分値の総和DBを次式、
【数3】
Figure 0003765334
によつて算出し、さらに現ブロツクに対応する後ブロツクの各画素の差分値の分散VBを次式、
【数4】
Figure 0003765334
によつて算出する。
【0020】
同様にしてブロツク画像比較回路10は、現ブロツクに対応する前ブロツクの各画素の差分値の総和DFを次式、
【数5】
Figure 0003765334
によつて算出し、さらに現ブロツクに対応する前ブロツクの各画素の差分値の分散VFを次式、
【数6】
Figure 0003765334
によつて算出する。
このようにして算出された差分値の総和DB及びDF並びに差分値の分散VB及びVFは、ブロツク連続性判断回路12に送出される。
【0021】
ブロツク連続性判断回路12は、このようにして得られる差分値の総和DB及びDF及び差分の分散値VB及びVFを係数発生回路13によつて設定される閾値α及び閾値βを用いて後フレーム方向及び前フレーム方向それぞれについてブロツク間の連続性を判断する。
因みに閾値α及び閾値βは、係数発生回路13によつて現フレーム画像の輝度及び色彩に基づいて導出した係数を現フレームのブロツク内の画像データの微分値に掛けることによつて各ブロツク毎に設定する。
【0022】
先ず、後フレーム方向の連続性に関しては、差分値の総和DB及び差分値の分散VBを閾値α及び閾値βに対して次式、
【数7】
Figure 0003765334
及び、
【数8】
Figure 0003765334
によつてそれぞれ比較することにより、差分値の総和DBが閾値αより大きいか、又は差分値の分散VBが閾値βより大きい場合は、ブロツク間の画像データの差が大きすぎるので後フレーム方向には連続性がないものと判断する。
【0023】
同様にして前フレーム方向の連続性に関しては、差分値の総和DF及び差分値の分散VFを閾値α及び閾値βに対して次式、
【数9】
Figure 0003765334
及び、
【数10】
Figure 0003765334
によつてそれぞれ比較して、この結果、差分値の総和DFが閾値αより大きいか、又は差分値の分散VFが閾値βより大きい場合は、ブロツク間の画像データの差が大きすぎ、前フレーム方向にはブロツク間の連続性がないものと判断する。
【0024】
ここで(7)式及び(9)式によつて差分値の総和DB及びDFが閾値α以下、かつ(8)式及び(10)式によつて差分値の分散VB及びVFが閾値β以下であつた場合、さらに現ブロツクに対する前ブロツク及び後ブロツクの差分値の総和DB及びDFの差から前後ブロツク間の差分値の総和を求め、所定の閾値γと比較する。さらに前ブロツク及び後ブロツクのそれぞれの差分値の分散VB及びVFの差を求めて所定の閾値δと比較する。
【0025】
ここでは、前後フレームの画像が連続画像ならば前後フレームの各ブロツク間での画像の差は小さくなるので上述した差分値の総和DB及びDFの差、並びに画像のばらつきを表す差分値の分散VB及びVFの差は非常に近い値となることを用いて前ブロツク及び後ブロツク間の連続性を判断している。
【0026】
すなわち、後フレーム方向への動きは後フレーム方向の差分値の総和DBから前フレーム方向の差分値の総和DFを引いた値を次式、
【数11】
Figure 0003765334
によつて閾値γと比較し、さらに後フレーム方向の差分値の分散VBから前フレーム方向の差分の分散VFを引いた値を次式、
【数12】
Figure 0003765334
によつて閾値δと比較して(11)式及び(12)式とが共に成立した場合、後フレーム方向への動きが大きいと判別し、これにより後フレーム方向への連続性がないと判断する。
【0027】
同様にして後フレーム方向への動きは前フレーム方向の差分値の総和DFから後フレーム方向の差分値の総和DBを引いた値を次式、
【数13】
Figure 0003765334
によつて閾値γと比較し、さらに前フレーム方向の差分値の分散VFから後フレーム方向の差分の分散VBを引いた値を次式、
【数14】
Figure 0003765334
によつて閾値δと比較して(13)式及び(14)式とが共に成立した場合、前フレーム方向への動きが大きいと判別し、これにより前フレーム方向への連続性がないと判断する。
【0028】
因みにこの場合、差分値の総和に関する閾値γを差分値の総和DB及びDFの平均値の半分の値とし、さらに差分値の分散に関する閾値δを差分値の分散VB及びVFの平均値の半分の値として設定する。
【0029】
このように現ブロツク及び前ブロツク間並びに現ブロツク及び後ブロツク間のブロツク間の連続性の判断の後、さらに時間軸方向に伸長した前後フレーム間において前ブロツク及び後ブロツク間の連続性を前ブロツク及び後ブロツクの差分値の総和DF及びDBの差から判断する。さらに前後フレーム間の画像のばらつきを差分値の分散VB及びVFの差に基づいて判断することによつてブロード(平坦)に変化している不連続性を検出し得る。
これにより同じような輝度、色彩で変化しているブロツク間の不連続性を容易に検出することができる。
さらにこの場合、前フレーム及び後フレーム間の連続性をブロツク単位で検出して現ブロツクに前ブロツク又は後ブロツクを正確に対応付けて動き検出するようにしたことにより、フレーム全体で画像データを比較する場合に比して、より一層正確にフレーム間の動きを検出し得る。
【0030】
このようにしてブロツク単位で検出された前フレーム方向及び後フレーム方向への連続性に関する判断結果HK1は、シーンチエンジ判別回路14に送出される。
シーンチエンジ判別回路14は、1フレームについて各ブロツクの連続性に関する情報からフレーム間のシーンチエンジを前フレーム方向及び後フレーム方向の各々について判別する。
【0031】
すなわちシーンチエンジ判別回路14は、まず判別するフレーム方向の不連続ブロツクの発生比率rを1フレーム総ブロツク数に対する1フレーム中の不連続ブロツク数の比率として表し、この不連続ブロツクの発生比率rに応じて動画像の状態を以下に示す4つのケースに分類して連続性を判別する。
ここで不連続ブロツクの発生比率rが次式、
【数15】
Figure 0003765334
の範囲内である場合をケース1とする。この場合、シーンチエンジ判別回路14は、不連続ブロツクの発生比率rが、シーンチエンジの判別基準となる最小発生比率rmin 以下なので連続ブロツク率が十分に大きいと判別すると共に、フレーム画像はシーンチエンジしていないと無条件に判別する。
【0032】
また不連続ブロツクの発生比率rが次式、
【数16】
Figure 0003765334
の範囲内である場合をケース2とする。この場合、シーンチエンジ判別回路14は、フレーム間の不連続ブロツク率が50〔%〕以下で、かつ、最小発生比率rmin よりも大きいということでフレーム間の連続性又は不連続を判別できないので、さらに連続ブロツク及び不連続ブロツクそれぞれについて簡略的な探索を実行してブロツク配置の連鎖性を判断する。
また不連続ブロツクの発生比率rが次式、
【数17】
Figure 0003765334
の範囲内である場合をケース3とする。この場合、シーンチエンジ判別回路14は、フレーム間の不連続なブロツク率が50〔%〕より大きく、かつ、最大発生比率rmax 以下ということでフレーム間の連続性を確定できないので、さらに連続ブロツク及び不連続ブロツクそれぞれについてブロツク配置の連鎖性を判断する。
【0033】
さらに不連続ブロツクの発生比率rが次式、
【数18】
Figure 0003765334
の範囲内である場合をケース4とする。この場合、フレーム間の不連続ブロツク率がシーンチエンジの判別基準となる最大発生比率rmax よりも大きいので、シーンチエンジ判別回路14は、不連続ブロツク率が十分に大きいと判別してフレーム間でシーンチエンジしていると無条件に判断する。
【0034】
シーンチエンジ判別回路14によるブロツク間の連鎖性の判別は、先ずケース2については、不連続ブロツクがn個以上繋がつているブロツクのみを真の不連続ブロツクエリアとして抽出し、不連続ブロツクの繋がりがn個未満のブロツクエリアは連続ブロツクと判別する。
これにより不連続ブロツク率が最小発生比率rmin より大きいが50〔%〕以下であるためにフレーム全体としてはシーンチエンジを容易に判別できないような場合においても、不連続ブロツクの連鎖性によつて不連続ブロツクエリアのシーンチエンジをブロツク単位で判別し得る。
【0035】
同様にしてケース3については、連続ブロツクがn個以上繋がつている場合のみ真の連続ブロツクエリアとして抽出し、連続ブロツク数の繋がりがn個未満のブロツクエリアは不連続ブロツクと判別する。
これにより不連続ブロツク率が50〔%〕以上であるが最大発生比率rmax より小さいためにフレーム全体では連続画像であると判別される場合においても、連続ブロツクの連鎖性によつて不連続ブロツクエリアと連続ブロツクエリアとをブロツク単位で判別し得る。
【0036】
かくしてフレーム全体ではシーンチエンジしているような画像についても連続ブロツクエリア又は不連続ブロツクエリアに基づいてブロツク単位で連続しているような連続画像エリアを容易に検出して、高い精度でシーンチエンジを判別することができる。
因みにブロツクの連鎖性の判別基準値nは、目標とする画像に応じて例えば、1フレーム中のブロツク総数に対する連鎖ブロツク数の割合が 0.2〔%〕程度になるように設定する。なお、この連鎖ブロツク数の割合は、目的とする符号化画像に応じて設定する。
【0037】
このようにしてシーンチエンジ判別回路14によつて判別されたフレーム間の画像の連続性の情報の判別結果HK2は、ノイズリダクシヨン・フイルタ1Bに送出される。
ノイズリダクシヨン・フイルタ1Bは、シーンチエンジ判別回路14によつて判別されたブロツク単位の画像の連続性の情報HK2に基づいて係数発生回路20において、再生画像を生成するとき現ブロツク、前ブロツク及び後ブロツクの各々の画像データを合成する割合としてフイルタ係数K1、K2及びK3を設定する。
すなわちノイズリダクシヨン・フイルタ1Bは、フイルタ係数K1、K2及びK3をそれぞれ乗算器21A、B及びCにおいて現ブロツク、前ブロツク及び後ブロツクの画像データCblk 、Bblk 及びFblk に対して乗算して、加算器22によつてその総和をとることによつて、復号した現ブロツクの画像データを再生するようになされている。
【0038】
乗算器21A、B及びCに設定されるフイルタ係数K1、K2及びK3としては、例えば1)前後フレーム方向共、連続ブロツクの場合、K1=0.5、K2=0.25 、K3=0.25 、すなわちフイルタ係数K1、K2及びK3の比率を2:1:1と設定する。また2)前フレーム方向のみ不連続ブロツクの場合、K1=0.5、K2=0.5、K3=0すなわちフイルタ係数K1、K2及びK3の比率を1:1:0と設定する。
さらに3)後フレーム方向のみ不連続ブロツクの場合、K1=0.5、K2=0、K3=0.5すなわちフイルタ係数K1、K2及びK3の比率を1:0:1と設定する。さらに4)前後フレーム方向共、不連続ブロツクの場合、K1=1.0、K2=0、K3=0すなわちフイルタ係数K1、K2及びK3の比率を1:0:0と設定する。
このように現ブロツクに対応する前ブロツク及び又は後ブロツクの連続性に応じてフイルタ係数を現ブロツクに掛けることによつて、ノイズ成分を効率的に除去して良好な再生画像を得ることができる。
【0039】
以上の構成において、現フレームに対する前フレーム及び後フレーム間の連続性は、図2、図3及び図4に示すシーンチエンジ判別手順に従つてフレーム画像についてブロツク単位でブロツク連続性判断回路12によつて判断した後、その判断結果HK1に基づいてシーンチエンジ判別回路14によつてフレーム画像のブロツク単位でのシーンチエンジを判別する。
【0040】
すなわちシーンチエンジ判別手順が開始されると、ステツプSP1において、後フレーム用フレームメモリ2、現フレーム用フレームメモリ3及び前フレーム用フレームメモリ4より読み出した後フレーム画像データ、現フレーム画像データ及び前フレーム画像データを用いて動きベクトル検出回路5によつて動きベクトルを検出し、ブロツク画像比較回路8及び10において、前フレーム及び後フレーム方向の差分値の総和DB及びDF並びに前フレーム及び後フレーム方向の差分値の分散VB及びVFがブロツク単位で計算される。
【0041】
次にステツプSP2において、ブロツク連続性判断回路12は、係数発生回路13において設定した差分値に関する閾値α、分散値に関する閾値βを用いて差分値の総和DB及びDFが閾値α以下、かつ差分値の分散VB及びVFが閾値β以下であるか否かを判別する。このステツプSP2で肯定結果が得られた場合はステツプSP3に移り、また否定結果が得られた場合はステツプSP4に移る。
【0042】
ステツプSP3でブロツク連続性判断回路12は、差分値の総和DB及び差分値の総和DFの差が後フレーム方向のブロツク不連続の閾値γより大きく、かつ差分値の分散VB及び差分値の分散VFの差が後フレーム方向のブロツク不連続の閾値δより大きいか否かを判別する。このステツプSP3で肯定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12はステツプSP5において、後フレーム方向にブロツクが不連続であると判断してステツプSP12に移る。
【0043】
またステツプSP3で否定結果が得られた場合はステツプSP6に移つて差分値の総和DF及び差分値の総和DBの差が前フレーム方向のブロツク不連続性を判断する閾値γより大きく、かつ差分値の分散VF及び差分値の分散VBの差が前フレーム方向のブロツク不連続性を判断する閾値δより大きいか否かを判別する。このステツプSP6で肯定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12は、ステツプSP7において前フレーム方向にブロツクが不連続であると判断してステツプSP12に移る。
またステツプSP6で否定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12はステツプSP7において前フレーム及び後フレーム両フレーム間のブロツクが連続していると判断してステツプSP12に移る。
【0044】
ここで上述したステツプSP2において、差分値の総和DB及びDFが閾値αより大きいか、又は差分値の分散VB及びVFが閾値βより大きかつた場合はステツプSP4に移つて、ブロツク連続性判断回路12は、まず差分値の総和DBが閾値αより大きいか、又は差分値の分散VBが閾値βより大きいか否かを判別する。このステツプSP4で肯定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12はステツプSP9において後フレーム方向のブロツクが不連続であると判断する。
【0045】
またステツプSP4で否定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12はステツプSP10に移つて差分値の総和DFが閾値αより大きいか、又は差分値の分散VFが閾値βより大きいか否かを判別する。このステツプSP10で肯定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12は、ステツプSP11において前フレーム方向のブロツクが不連続であると判断する。
またステツプSP10で否定結果が得られた場合、ブロツク連続性判断回路12はそのままステツプSP12に移る。
【0046】
ステツプSP12では、ブロツク連続性判断回路12によつてステツプSP8、SP7P、SP10及びSP11において判断した前後フレーム内のブロツク連続性に関する情報をブロツク連続性判断回路12内のメモリ(図示せず)に格納する。以下、前フレーム方向及び後フレーム方向の各ブロツク間の連続性からシーンチエンジの状態をシーンチエンジ判別回路14によつて判別する。
まずステツプSP13において、シーンチエンジ判別回路14によつて1フレーム中の総ブロツク数に対する1フレーム中の前フレーム方向の不連続ブロツク数の発生比率rf を算出する。以下、この前フレーム方向の不連続ブロツク数の発生比率rf を用いて、前フレーム方向のブロツク連続性を判別する。
すなわちシーンチエンジ判別回路14は、まずステツプSP14において、前フレーム方向の不連続ブロツクの発生比率rf が最小発生比率rmin より大きく、かつ、最大発生比率rmax 以下であるか否かを判別する。
【0047】
このステツプSP14で肯定結果が得られた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP15において発生比率rf が50〔%〕より大きいか否かを判別する。
このステツプSP15において、発生比率rf が50〔%〕より大きいと判別された場合はステツプSP16に移る。シーンチエンジ判別回路14は、ステツプSP16でn個以上繋がつている連続ブロツクを連続ブロツクエリアとして抽出すると、ステツプSP17において、前フレーム方向の連続ブロツクエリア及び不連続ブロツクエリアを分離する。
【0048】
またステツプSP15において、発生比率rf が50〔%〕以下であると判別された場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP18において、n個以上繋がつている不連続ブロツクを不連続ブロツクエリアとして抽出する。そしてシーンチエンジ判別回路14は、ステツプSP17で前フレーム方向の連続ブロツクエリア及び不連続ブロツクエリアを分離する。
【0049】
またステツプSP14において、不連続ブロツクの発生比率rf が最小発生比率rmin 以下か、又は最大発生比率rmax より大きかつた場合、シーンチエンジ判別回路14は、ステツプSP19に進んで発生比率rf が最大比率rmax より大きいか否かを判別する。ここで発生比率rf が最大比率rmax より大きかつた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP20において前フレーム方向にシーンチエンジしていると判別する。また不連続ブロツクの発生比率rf が最大比率rmax 以下であつた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP21において前フレーム方向にシーンが連続していると判別する。
これにより前フレーム方向のシーンチエンジを前フレーム方向の連続ブロツク数又は不連続ブロツク数の判断結果HK1に基づいてブロツク単位で詳細に判断し得る。
【0050】
ここでステツプSP12以降、シーンチエンジ判別手順は、一方においてステツプSP22からシーンチエンジ判別回路14によつて後フレーム方向に関するブロツクの連続性からシーンチエンジを判別する。
すなわちステツプSP22において、先ずシーンチエンジ判別回路14によつて1フレーム中の総ブロツク数に対する1フレーム中の後フレーム方向の不連続ブロツク数の発生比率rb を算出する。続くステツプSP23において、シーンチエンジ判別回路14は、後フレーム方向の不連続ブロツクの発生比率rb が最小発生比率rmin より大きく、かつ最大発生比率rmax 以下であるか否かを判別する。
【0051】
このステツプSP23で肯定結果が得られた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプをステツプSP24に進めて不連続ブロツクの発生比率rb が50〔%〕より大きいか否かを判別する。
このステツプSP24において、肯定結果が得られた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP25に移つてn個以上繋がつている連続ブロツクを連続ブロツクエリアとして抽出してステツプSP26に移る。
またステツプSP24において、不連続ブロツクの発生比率rb が50〔%〕以下であると判別された場合はステツプSP27に移つてn個以上繋がつている不連続ブロツクを不連続ブロツクエリアとして抽出してステツプSP26に移る。シーンチエンジ判別回路14は、ステツプSP26で後フレーム方向の連続ブロツクエリア及び不連続ブロツクエリアを分離する。
【0052】
またステツプSP23において、不連続ブロツクの発生比率rb が最小発生比率rmin 以下か、又は最大発生比率rmax より大きかつた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP28に移つて不連続ブロツクの発生比率rb が最大比率rmax より大きいか否かを判別する。このステツプSP28で肯定結果が得られた場合、シーンチエンジ判別回路14はステツプSP29において後フレーム方向にシーンチエンジしていると判別する。
【0053】
またステツプSP28で否定結果が得られた場合、シーンチエンジ判別回路14は、ステツプSP30において、後フレーム方向にシーンが連続していると判別する。以上でシーンチエンジ判別手順を終了する。
【0054】
これにより後フレーム方向のシーンチエンジを後フレーム方向の連続ブロツク数又は不連続ブロツク数並びに連続ブロツクエリア又は不連続ブロツクエリアの判別結果に基づいてブロツク単位で詳細に判別し得る。
かくしてフレーム画像のシーンチエンジの状態を前フレーム方向及び後フレーム方向に関する連続ブロツク数又は不連続ブロツク数並びに連続ブロツクエリア又は不連続ブロツクエリアのブロツク数の判別結果HK2に基づいて詳細に判別することができる。
【0055】
この結果、例えば図5(A)に示すように動画像が任意のフレームFR内でシーンA1からシーンB1にワイプして切り替わる場面では、上述したようにブロツク単位で画像の連続性を判別することによつて、図5(B)に示すように前フレーム方向の連続エリアAR1、不連続エリアAR2及び後フレーム方向の連続エリアAR3としてブロツク単位で判別できる。
【0056】
これによりフレーム画像が、ワイプによつて画面が左側から右側方向に徐々に書き換えられているような場合、変更前、変更後の画像部分はそれぞれ連続画像としてブロツク単位で検出し、変更中の部分は不連続画像としてブロツク単位で検出することによつてフレーム画像の連続性をブロツク単位でより詳細に検出し得る。
【0057】
この結果、ノイズリダクシヨン・フイルタ1Bは、上述したようにシーンチエンジ判別手順に従つて判別されたブロツク単位のシーンチエンジ情報を用いて係数発生回路20によつて、現フレーム、前フレーム及び後フレームに対してそれぞれフイルタ係数K1、K2及びK3を設定する。
すなわち前後フレーム方向に連続性がある連続ブロツクエリアに対しては、現フレームに重点を置くとともに、前後フレーム方向にも等分の割合を設定して、例えばフイルタ係数K1、K2及びK3を2:1:1の割合でかける。
【0058】
また前後フレーム方向共に不連続である不連続ブロツクエリアに対しては、ノイズ成分があると判断してフイルタ係数K1、K2及びK3を1:0:0の割合として、不連続な前後フレーム方向についてはフイルタ係数を0にしてフイルタをかけないようにする。
さらに前フレーム方向又は後フレーム方向のいずれか一方向にのみ連続するブロツクエリアに対しては連続性のある方向にのみフイルタをかけるようにする。これにより再生画像を前フレーム及び又は後フレームの画像データをもとに生成するときに、ブロツク間の連続性の判別結果HK2に基づいて1フレーム中の各現ブロツクに対する後ブロツク及び又は前ブロツク各々に対するフイルタ係数を設定することによつて、ノイズ成分を効率的に低減して良好な画像を再生し得る。
【0059】
以上の構成によれば、画像信号D1のフレーム画像を前フレーム画像、現フレーム画像及び後フレーム画像としてそれぞれ一旦、後フレーム用フレームメモリ2、現フレーム用フレームメモリ3及び前フレーム用フレームメモリ4に記憶させた後、各前フレーム画像、現フレーム画像及び後フレーム画像をブロツク単位に分割して各ブロツク間の画像データから得られるブロツク間の連続性の判断結果HK1に基づいて連続ブロツク数又は不連続ブロツク数を判別し、これによりフレーム間の連続性を判断するようにしたことによつて、フレーム画像の一部のエリアのみが変化している場合の不連続エリア及び連続エリアを容易に検出してシーンチエンジを判別し得ると共に、輝度及び色彩が同じ様なフレーム画像間のシーンチエンジもブロツク単位の高い精度で検出することができる。
またフレーム画像をブロツク単位に分割して現フレームに対応する前ブロツク及び又は後ブロツクを抽出するようにしたことにより、もとになる現ブロツクとの連続性を比較する対応画像を的確に検出し得る。
【0060】
さらに上述の実施例によれば、ブロツク間の連続性をブロツク画像の画像データの差分値の総和DB及びDF並びに、差分の分散値VB及びVFに基づいて大まかに判別した後、さらに差分値の総和DB及びDFの差並びに、差分の分散値VB及びVFの差に基づいてより詳細に判別するようにしたことにより、輝度及び色彩が同じ様なフレーム画像間のシーンチエンジもブロツク単位の高い精度で検出することができる。
【0061】
さらに上述の実施例によれば、ブロツク間の連続性を判別する際に連続ブロツク及び不連続ブロツクそれぞれについて、連続エリア及び不連続エリアを抽出してブロツク間の連鎖性に基づいてシーンチエンジを判別するようにしたことにより、局所的なシーンチエンジやブロードなシーンチエンジを高い精度で判別し得る。
かくして再生するフレーム画像について、フレーム間の連続性を1フレーム中の連続ブロツク数又は不連続ブロツク数に基づいてブロツク単位の高い精度で検出し得る。さらに各ブロツク間の連続性に基づいて1フレーム中の各現ブロツクに対する後ブロツク及び又は前ブロツク各々に対するフイルタ係数を設定することによつて、再生画像のノイズ成分をブロツク単位で効率的に低減することができる。
【0062】
(2)第2実施例
図1との対応部分に同一符号を付した図6において、30は動画像符号化装置を示し、入力される画像データD0をMPEG(Moving Pictures Expert Group)標準に従つて画像圧縮する。
動画像符号化装置30は、入力される画像データD0をまず、画像並び換回路31によつてMPEG標準に従つて所定のGOP(Group Of Pictures) に並び換え、マクロブロツク化回路32においてフレーム画像を走査線毎の画像データからマクロブロツク化してシーンチエンジ判別装置1及び動画像データ圧縮回路33に送出する。
【0063】
動画像データ圧縮回路33に送出された画像データD0は、先ず、離散コサイン変換(DCT,Discrete Cosine Transform) 回路34によつて直交変換して量子化回路35に送出する。量子化回路35は、DCT回路34によつて直交変換された画像データD0の画素値を所定の除数で割り算して余りを丸めることによつて高周波成分を落とすようにしている。
【0064】
また量子化回路35から出力される量子化データは、逆量子化回路42及び逆DCT回路43によつて復号処理された後、加算器44において動き補償回路45から送出される動きベクトルを加算され、動き補償回路45内のフレームメモリ(図示せず)に送出される。
一方、シーンチエンジ判別装置1においては、現フレーム画像についてブロツク単位で前フレーム方向又は後フレーム方向に関するブロツク単位のシーンチエンジを判別し、そのシーンチエンジの情報を動き補償回路45に送出する。
【0065】
ここで動き補償回路45は、シーンチエンジ判別装置1から送出されるブロツク単位のシーンチエンジの情報に基づいて前フレーム方向に連続性のある現フレームの連続ブロツクエリアに対しては現ブロツクエリアに対応する前ブロツクエリアの画素データを用いた動き補償によるフレーム間予測符号化を実行する。
また動き補償回路45は、後フレーム方向に連続性のある現フレームの連続ブロツクエリアに対しては現ブロツクエリアに対応する後ブロツクエリアの画素データを用いた動き補償によるフレーム間予測符号化を実行する。
さらに動き補償回路45は、前後フレーム方向に連続性を有する現フレームの連続ブロツクエリアに対しては現ブロツクエリアに対応する前後ブロツクエリアの画素データを各々用いた動き補償によるフレーム間予測符号化を実行する。
さらに動き補償回路45は、前後フレーム方向共に不連続な不連続ブロツクエリアに対しては現ブロツクエリアの画素データを用いた動き補償によるフレーム内符号化を実行する。
【0066】
動き補償するための差分データSDは減算器46に送出されると、入力される現フレームの画像データD0に対して減算処理が実行され、この結果、動き補償された画像データD0がDCT回路34に送出される。このようにして動き補償された画像データD1は、可変長符号化回路48に送出され平均情報量を減らされることにより符号化される。バツフアメモリ49を介してデータ転送レートをそろえられた後、ビツトストリームの画像データとして出力される。
【0067】
以上の構成において、シーンチエンジ判断装置1は動き検出回路32によつて現フレームに対する前フレーム方向及び後フレーム方向の動きベクトルをブロツク単位で検出して、シーンチエンジブロツク検出回路33によつて現フレームの画像データ1フレーム分について、各現ブロツクに対応する前ブロツク及び又は後ブロツクのシーンチエンジを検出する。
さらに動き補償回路45はシーンチエンジ判別装置1から送出される現フレーム画像に関するブロツク単位のシーンチエンジの情報に基づいて現ブロツクに対応する前後ブロツクの画素データを用いた動き補償フレーム間予測符号化又はフレーム内符号化を選択的に実行する。
これにより入力されるフレーム画像の画像データD0に対してブロツク単位の詳細な符号化がなし得る。
【0068】
以上の構成によれば、デイジタル信号でなる画像データD0を情報圧縮して出力する動画像符号化装置30において、入力される画像データD0は、所定のGOPに並び換えた後、マクロブロツク化したフレーム画像をシーンチエンジ判別装置1A及び動画像データ圧縮回路33に送出する。
シーンチエンジ判別装置1Aによつて、入力される画像データD0から検出する現ブロツクに対する前後ブロツクの前フレーム方向及び後フレーム方向の連続性の情報によつて、動画像データ圧縮回路33において、フレーム画像をブロツク単位での詳細な動き補償を施すことができる。
これによりフレーム画像に対してブロツク単位での詳細な画像の連続性の情報に基づいて、フレーム内補償又はフレーム間補償を選択的に用いた効率のよい符号化がなし得る。
【0069】
なお上述の実施例においては、現フレームに対して前フレーム及び又は後フレームを比較させた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、現フレームに対して例えば2フレーム以上ずらせたフレームを比較させるようにしても良い。この場合、選択するフレームを時間軸方向に所定数ずらせることによつて、ずらされたフレーム数に応じた画像の動きを検出することができる。
【0070】
また上述の実施例においては、ブロツク間の連続性を検出するとき比較するブロツク間の差分値DB及びDF並びに分散値VB及びVFに対する閾値α及びβ並びに、差分値DB及びDFの差及び分散値VB及びVFの差に対する閾値γ及びδを現ブロツクの微分値に基づいて設定した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、現ブロツクの差分に基づいて設定するようにしても良く、これにより上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0071】
また上述の実施例においては、連続ブロツク又は不連続ブロツクの連鎖性の判別基準となる不連続ブロツク発生比率rの最大発生比率rmax を80〔%〕、また最小発生比率rmin を20〔%〕とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、目的とする再生画像に応じて上述した比率以外に設定しても良い。
【0072】
また上述の実施例においては、動画像符号化装置30による符号化手法としてMPEGによるアルゴリズムを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、MPEG以外でもフレーム間符号化を用いた符号化手法に対して用いることができ、これにより上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0073】
また上述の実施例においては、デイジタルテレビジヨン放送用の動画像判別装置に用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、デイジタルVTR(Video Tape Recorder) 等、デイジタル信号の動画像を符号化する際に用いる種々の動画像判別装置に適用しても良い。
【0074】
さらに上述の実施例においては、フレームをブロツク分割する際、 ブロツクの大きさを16×16画素単位とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、10×10画素単位等任意の画素単位に設定しても良い。
【0075】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、各第1ブロツクに対応する各第2ブロツク間の画像データの連続性の判別結果から得られる不連続ブロツク数に基づいて、第1フレームに対する第2フレームの連続性をブロツク単位で詳細に判別して、フレームの連続性を的確に判別することのできる動画像判別装置及びその方法を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による動画像復号装置の全体構成を示すブロツク図である。
【図2】シーンチエンジ判別手順を示すフローチヤートである。
【図3】シーンチエンジ判別手順を示すフローチヤートである。
【図4】シーンチエンジ判別手順を示すフローチヤートである。
【図5】シーンチエンジの説明に供する略線図である。
【図6】第2実施例による動画像符号化装置を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……動画像復号装置、2……後フレーム用フレームメモリ、3……現フレーム用フレームメモリ、4……前フレーム用フレームメモリ、5……動きベクトル検出回路、6……シーンチエンジブロツク検出回路、7、9……対応ブロツク抽出回路、8、10……ブロツク画像比較回路、12……ブロツク連続性判断回路、13……係数発生回路、14……シーンチエンジ判別回路、31……画像並び換回路、32……マクロブロツク化回路、33……動画像データ圧縮回路、34……DCT回路、35……量子化回路、48……可変長符号化回路、42……逆量子化回路、43……逆DCT回路、44……加算器、45……動き補償回路、46……減算器、49……バツフアメモリ。

Claims (3)

  1. 第1フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第1ブロツクに分割し、上記第1フレームから時間軸方向に所定フレームずれた第2フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第2ブロツクに分割し、上記各第1ブロツク及び当該各第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの画像データに基づいて上記各第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの位置を抽出するブロツク抽出手段と、
    上記第1ブロツク及び前フレームに属する上記第2ブロツク間の画素データの差分値でなる前差分値の総和から上記第1ブロツク及び後フレームに属する上記第2ブロツク間の画素データの差分値でなる後差分値の総和を引いた値が所定の総和差閾値より大きく、かつ、上記前差分値の分散から上記後差分値の分散を引いた値が所定の分散差閾値より大きいとき、上記第1ブロツクと前フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する前フレーム方向ブロツク連続性判断手段と、
    上記後差分値の総和から上記前差分値の総和を引いた値が上記総和差閾値より大きく、かつ、上記後差分値の分散から上記前差分値の分散を引いた値が上記分散差閾値より大きいとき、上記第1ブロツクと後フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する後フレーム方向ブロツク連続性判断手段と、
    上記不連続ブロツクの数に基づいて、上記第1フレームに対する上記第2フレームの連続性を判別するフレーム連続性判別手段と
    を具えることを特徴とする動画像判別装置。
  2. 上記ブロツク抽出手段は、
    上記第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの画像データの動きベクトルに基づいて上記各第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの位置を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像判別装置。
  3. 第1フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第1ブロツクに分割し、上記第1フレームから時間軸方向に所定フレームずれた第2フレームの画像データを所定画素数でなる複数の第2ブロツクに分割し、上記各第1ブロツク及び当該各第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの画像データに基づいて上記各第1ブロツクに対応する上記各第2ブロツクの位置を抽出するブロツク抽出ステツプと、
    上記第1ブロツク及び前フレームに属する上記第2ブロツク間の画素データの差分値でなる前差分値の総和から上記第1ブロツク及び後フレームに属する上記第2ブロツク間の画素データの差分値でなる後差分値の総和を引いた値が所定の総和差閾値より大きく、かつ、上記前差分値の分散から上記後差分値の分散を引いた値が所定の分散差閾値より大きいとき、上記第1ブロツクと前フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する前フレーム方向ブロツク連続性判断ステツプと、
    上記後差分値の総和から上記前差分値の総和を引いた値が上記総和差閾値より大きく、かつ、上記後差分値の分散から上記前差分値の分散を引いた値が上記分散差閾値より大きいとき、上記第1ブロツクと後フレームに属する第2ブロツクとはブロツク間の連続性が無い不連続ブロツクであると判断する後フレーム方向ブロツク連続性判断ステツプと、
    上記不連続ブロツクの数に基づいて、上記第1フレームに対する上記第2フレームの連続性を判別するフレーム連続性判別ステツプと
    を具えることを特徴とする動画像判別方法。
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