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JP3765738B2 - 抵抗素材の製造方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷試験等において使用される薄板金属材によって構成される抵抗素材(エレメント)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力負荷試験機等において、負荷となる抵抗体が使用されているが、このような抵抗体には、矩形の薄板材に対向する辺の両側から交互に切れ目(1〜2mm、スリットとも呼ばれている)を入れて、全体をジグザグ状にした長い抵抗素材を多数用いていた。
この抵抗素材の製造にあっては、従来は、プレス加工(例えば、タレットパンチプレス等)によって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記プレス加工においては、個々の薄板材毎にパンチ加工を行うので、時間がかかるという問題があった。
また、通常薄板材はステンレス等の硬い材料でできており、金型の消耗が激しく、コスト高になるという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、加工が短時間で行え、かつ安価に製造可能な抵抗素材の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る抵抗素材の製造方法は、金属製の矩形板材に該矩形板材の対向する辺から交互に所定間隔で所定長さの切れ目を入れて、ジグザグ状に形成された抵抗素材の製造方法であって、複数の前記矩形板材を積み重ねて積層体を形成し、該積層体の上下及び少なくとも対向する2つの側部を十分強度を有する金属製板材を一体化したブロックによって囲み、該ブロックによって囲まれた複数の前記矩形板材からなる前記積層体を、鋸盤によって前記ブロックごと前記切れ目を形成している。
【0005】
また、第2の発明に係る抵抗素材の製造方法は、第1の発明に係る製造方法において、前記ブロックは、前記積層体の4つの側部に前記金属製板材が設けられている。
第3の発明に係る抵抗素材の製造方法は、第1、第2の発明に係る製造方法において、前記積層した矩形板材は、上下に配置された前記金属製板材を予め加圧して前記積層体を構成する前記矩形板材を密着させた状態で、側部の前記金属製板材が固着される。
そして、第4の発明に係る抵抗素材の製造方法は、第1〜第3の発明に係る製造方法において、前記鋸盤はバンドソウであって、前記金属製板材は鉄板からなって、溶接によって前記ブロックが形成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る抵抗素材の製造方法によって製造された抵抗素材の平面図、図2は同製造方法の一工程を示す側面図、図3は同製造方法の一工程を示す平面図、図4は同製造方法の一工程を示す平面図である。
【0007】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る抵抗素材の製造方法によって製造された抵抗素材10は、例えば幅bが270mm、長さaが300mm、厚みが0.5mmの金属製の矩形板材の一例であるステンレス板15(図2参照)を使用し、これに長さが283mmの切れ目11を対向する辺12、13から交互に入れてジグザグ状に形成している。この切れ目11の幅cは2mmであって、隣り合う切れ目11によって構成する帯状部14の幅dは14mmである。
【0008】
この抵抗素材10を製造する場合には、まず、図2に示すように、厚さ0.5mm、幅270mm、長さ300mmの薄いステンレス板15を所定枚数(この実施の形態では100枚)用意して積み重ね、上下に幅及び長さが同一寸法の金属製板材の一例である厚みが9mmの鋼製(鉄板)の天井板16及び底板17を配置した状態で、上部からプレス等で加圧する。これによって、ステンレス板15は密着状態の積層体18を形成する。この場合の加圧力は100kg〜300kg程度が好ましいが、これより小さくても大きくてもよい。
この状態で、図3に示すように、積層体18の側部に4枚の金属製板材(鉄板)によってなる側板19〜22を配置し、その上下端を天井板16及び底板17に溶接すると共に、隣り合う側板19〜22の端部も溶接する。これによって、天井板16、底板17及び側板19〜22からなるブロック23が形成され、このブロック23によって、積層体18の周囲を囲んでいる。
【0009】
側板19〜22の溶接が完了した後、加圧状態を解いて、内部に積層体18が入ったブロック23を鋸盤の一例であるバンドソウに載せて、バンドソウ自体に設けられているクランプ機構によって、図4に示すように、積層体18を構成する各ステンレス板15の幅方向がバンドソウの切断方向に直交するように配置する。ここで、バンドソウの刃幅は約2mm程度とする。そして、図4において左から側板の厚み9mmを含んで23mmの位置にバンドソウを入れ、長さ292mmの切れ目11aを入れる。このような切れ目11aを30mmピッチで順次入れて、合計8本の切れ目11aを形成する。
【0010】
次に、クランプ機構を解いて、ブロック23を上下逆にして同一位置に配置し、クランプ機構によってバンドソウの所定位置に固定する。
この状態で、端から23mmの位置に深さ292mmの切れ目11bを入れ、以後30mmピッチで同一の切れ目11bを順次形成する。なお、切れ目11a、11bの形成にあっては、ブロック23を固定している加工台に所定の送りをかけることによって行う。
また、抵抗素材10に厳密な寸法が必要な場合には、ステンレス板15の加工寸法を正確に行う他、天井板16、底板17、及び各側板19〜22の厚みも正確なものを使用する。
【0011】
次に、天井板16、底板17、及び各側板19〜22の溶接部を外すことによって、積層体18を取り出し、各ステンレス板15に分ければ、図1に示すような抵抗素材10が完成する。なお、各溶接部を外す場合には、バンドソウを用いて、溶接部を切断してもよい。
【0012】
この実施の形態においては、寸法を特定して説明したが、本発明は上記寸法に限定されず、必要に応じて自由に変えることはできる。
また、天井板、底板及び各側板の厚みはこの実施の形態では9mmであったが、抵抗素材10の帯状部14(この実施の形態では14mm)の2/3以上であるのが好ましい。また、厚すぎるとバンドソウの切断に余分なエネルギーを必要とするので、帯状部14の幅の2倍程度以下でよい。
更には、この実施の形態においては、矩形板材としてステンレス板を使用したが、その他の板材(例えば、鋼板、電気抵抗素材)であっても本発明が適用できることは当然である。
また、前記実施の形態においては、積層体の周囲に側板を配置したが、厚めの板を使用すれば、対向する2つの側部のみに側板を配置することもできる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1〜4記載の抵抗素材の製造方法においては、複数の矩形板材を積み重ねて積層体を形成し、積層体の上下及び少なくとも対向する2つの側部を十分強度を有する金属製板材を一体化したブロックによって囲み、ブロックによって囲まれた複数の矩形板材からなる積層体を、鋸盤によってブロックごと切れ目を形成したので、その製造が極めて容易となり、安価に抵抗素材を製造できることになった。
特に、請求項2記載の抵抗素材の製造方法においては、ブロックは、積層体の4つの側部に金属製板材が設けられているので、より強固に積層体を保持でき、より寸法精度のよい抵抗素材を製造できる。
【0014】
請求項3記載の抵抗素材の製造方法においては、積層した矩形板材は、上下に配置された金属製板材を予め加圧して積層体を構成する矩形板材を密着させた状態で、側部の金属製板材が固着されるので、矩形板材が密着し、鋸盤によって切断時の振動などが無くなる。
そして、請求項4記載の抵抗素材の製造方法においては、鋸盤はバンドソウであって、金属製板材は鉄板からなって、溶接によってブロックが形成されているので、より安価に抵抗素材を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る抵抗素材の製造方法によって製造された抵抗素材の平面図である。
【図2】同製造方法の一工程を示す側面図である。
【図3】同製造方法の一工程を示す平面図である。
【図4】同製造方法の一工程を示す平面図である。
【符号の説明】
10:抵抗素材、11、11a、11b:切れ目、12、13:辺、14:帯状部、15:ステンレス板、16:天井板、17:底板、18:積層体、19〜22:側板、23:ブロック

Claims (4)

  1. 金属製の矩形板材に該矩形板材の対向する辺から交互に所定間隔で所定長さの切れ目を入れて、ジグザグ状に形成された抵抗素材の製造方法であって、
    複数の前記矩形板材を積み重ねて積層体を形成し、該積層体の上下及び少なくとも対向する2つの側部を十分強度を有する金属製板材を一体化したブロックによって囲み、該ブロックによって囲まれた複数の前記矩形板材からなる前記積層体を、鋸盤によって前記ブロックごと前記切れ目を形成することを特徴とする抵抗素材の製造方法。
  2. 請求項1記載の抵抗素材の製造方法において、前記ブロックは、前記積層体の4つの側部に前記金属製板材が設けられていることを特徴とする抵抗素材の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の抵抗素材の製造方法において、前記積層した矩形板材は、上下に配置された前記金属製板材を予め加圧して前記積層体を構成する前記矩形板材を密着させた状態で、側部の前記金属製板材が固着されることを特徴とする抵抗素材の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抵抗素材の製造方法において、前記鋸盤はバンドソウであって、前記金属製板材は鉄板からなって、溶接によって前記ブロックが形成されていることを特徴とする抵抗素材の製造方法。
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