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JP3765818B2 - バーンイン装置 - Google Patents
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JP3765818B2 - バーンイン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路等の各種電子部品の初期不良を摘出するバーンイン試験を行うためのバーンイン装置に関し、特に、多数の電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置に関する。
電子部品の初期不良を摘出し、初期故障品の除去を行うためのスクリーニング試験の一種であるバーンイン(Burn−in)試験に用いられるバーンイン装置として、被試験電子部品を多数実装したバーンインボードをバーンインチャンバに収容し、所定の電圧を印加して電気的ストレスを与えると共に、このバーンインチャンバ内の空気を加熱して所定の温度の熱ストレスを与えるものや、バーンインチャンバ内の空気を加熱する代わりにヒータブロックを設け、このヒータブロックを被試験電子部品に直接接触させて熱ストレスを印加してバーンイン試験を行うもの等が知られている。
このようなバーンイン装置では、数時間から数十時間に亘って長時間継続してバーンイン試験が行われるので、試験効率を向上させるために多数の電子部品に対して同時にバーンイン試験がなされるが、この際、当該多数の被試験電子部品に対して出来る限り均一な熱ストレスを印加した状態で試験されることが望ましい。
しかしながら、実際には、同一ロット内の電子部品であっても、固有欠陥や製造上のバラツキ等により各電子部品の消費電力が異なり、当該電子部品自体の自己発熱量にバラツキがある場合があるため、単純にバーンインチャンバ内の空気を加熱したり、ヒータブロックを接触させる等しても、同時に試験されている複数の電子部品に対して均一な熱ストレスを印加することが困難な場合がある。
特に、近年のICチップの大容量化、高機能化、高速化に従って、動作時の自己発熱量が増加する傾向にあるが、これに伴って、上記のような自己発熱量のバラツキも大きくなる傾向にあるため、バーンイン試験における各電子部品の正確な温度制御がより一層要求される。
本発明は、自己発熱量が異なる多数の電子部品の温度を同時に所定温度に確実に調整することが可能なバーンイン装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品に、前記被試験電子部品を加熱するために加熱手段を有する加熱ブロックと、前記被試験電子部品を冷却するために冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、を接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、前記冷却ブロックに、前記加熱ブロックを収容するための第1の収容空間が形成されており、前記加熱ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第1の収容空間に収容されているバーンイン装置が提供される(請求項1参照)。
本発明では、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品の温度を加熱ブロック及び冷却ブロックにより調整しながら、当該被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置において、冷却ブロック第1の収容空間を形成し、クリアランスを維持した状態でこの第1の収容空間内に加熱ブロックを収容する。
これにより、被試験電子部品を冷却するための冷却ブロックと、当該被試験電子部品を加熱するための加熱ブロックとの間に空気層が形成され、加熱ブロックが冷却ブロックに対して断熱されて、加熱ブロックが冷却ブロックに対して熱的にフローティングされるため、加熱ブロックから冷却ブロックに直接伝熱することがない。そのため、加熱ブロックの加熱手段により個々の電子部品を積極的且つ容易に昇温することが出来ると共に、冷却ブロックに形成された流路を流通する冷媒により当該電子部品を積極的且つ容易に冷却することが出来るので、同時に複数の電子部品に対してバーンイン試験を行う際に各電子部品の温度を独立して正確に制御することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが前記加熱ブロックは、前記冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、前記加熱ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記加熱ブロックの先端面は、前記冷却ブロックの先端面に対して相対的に突出していることが好ましい(請求項2参照)。
加熱ブロックの先端面を冷却ブロックの先端面に対して突出させることにより、被試験電子部品に接触する際に、冷却ブロックより先に加熱ブロックが被試験電子部品に接触する。そして、上述のように加熱ブロックと第1の収容空間の内壁面との間にクリアランスを維持した状態で、加熱ブロックが冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、即ち、加熱ブロックが、冷却ブロックに対して機械的にフローティング状態となっているので、冷却ブロックより先に被試験電子部品に接触した加熱ブロックが、当該被試験電子部品に対して倣い動作をする。これにより、加熱ブロックの先端面が、被試験電子部品に密着するので被試験電子部品を効率的に昇温することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記加熱ブロックと前記冷却ブロックとの間には、前記加熱ブロックを先端側に付勢する第1の付勢手段が設けられていることが好ましい(請求項3参照)。
加熱ブロックと冷却ブロックとの間に第1の付勢手段を設けることにより、加熱ブロックが被試験電子部品に接触した際に、当該加熱ブロックが被試験電子部品に対して適切に押圧されて密着するので、被試験電子部品をより効率的に昇温することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記加熱ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記第1の付勢手段により前記加熱ブロックが接触面側に付勢されて、前記加熱ブロックの一部が前記冷却ブロックに接触していることが好ましい(請求項4参照)。これにより、加熱ブロックの加熱手段の熱を利用して、冷却ブロックの流路を流通する冷媒を昇温することが出来、冷媒を加熱するためのヒータ等を当該加熱手段とは別個に設ける必要がなくなる。
上記発明においては特に限定されないが、前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックをさらに備え、前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されていることが好ましい(請求項5参照)。
これにより、被試験電子部品を冷却する冷却ブロックと、当該被試験電子部品の温度を測定する測定ブロックとの間に空気層が形成され、測定ブロックが冷却ブロックに対して断熱されて、測定ブロックが冷却ブロックに対して熱的にフローティングされるため、被試験電子部品の温度を正確に測定でき、温度調整の精度が向上する。
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品に、前記被試験電子部品を冷却するための冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックと、を接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、前記冷却ブロックに形成された流路を流通する前記冷媒の流量を可変させる流量可変手段をさらに備え、前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されているバーンイン装置が提供される(請求項6参照)。
本発明では、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品の温度を冷却ブロックにより調整しながら、当該被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置において、冷却ブロックに形成された流路を流通する冷媒の流量を可変させる流量可変手段を具備させると共に、冷却ブロック第2の収容空間を形成し、クリアランスを維持した状態でこの第2の収容空間内に測定ブロックを収容する。
これにより、ヒータ等の加熱手段を設けることなく、流量可変手段で冷媒の流量を可変させて冷却ブロックにおける冷却熱抵抗を加減することが出来、個々の被試験電子部品の温度調整を容易に行うことが可能となるので、同時に複数の電子部品に対してバーンイン試験を行う際に各電子部品の温度を独立して正確に制御することが可能となる。
また、被試験電子部品を冷却するための冷却ブロックと、当該被試験電子部品の温度を測定するための測定ブロックとの間に空気層が形成され、測定ブロックが冷却ブロックに対して断熱されて、測定ブロックが冷却ブロックに対して熱的にフローティングされるため、被試験電子部品の温度を正確に測定でき、温度調整の精度が向上する。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品を冷却する冷媒を流通可能な流路が形成されていると共に、前記流路に連通している開口部が先端面に形成された冷却ブロックと、前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックと、前記冷却ブロックに形成された流路を流通する前記冷媒の流量を可変させる流量可変手段と、前記流路を流通する冷媒を回収する冷媒回収手段と、を少なくとも備え、前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成され、前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されており、前記バーンインボードに実装された前記被試験電子部品に、前記冷却ブロック及び前記測定ブロックを押し付けて、前記開口部を介して前記冷媒を前記被試験電子部品の表面に直接接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行い、前記バーンイン試験が終了したら、前記冷媒回収手段により前記冷媒を回収するバーンイン装置が提供される(請求項7参照)。
本発明では、バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品の温度を冷却ブロックにより調整しながら、当該被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置において、冷却ブロックに形成された流路を流通する冷媒の流量を可変させる流量可変手段を具備させると共に、冷却ブロックの先端面に流路に連通した開口部を形成する。そして、試験電子部品に冷却ブロックを押し付けた際に、当該開口部を介して供給された冷媒を被試験電子部品の表面に直接接触させることにより被試験電子部品の冷却を行いながらバーンイン試験を行い、バーンイン試験後には、冷媒回収手段により被試験電子部品の表面から冷媒を回収する。
これにより、ヒータ等の加熱手段を設けることなく、流量可変手段で冷媒の流量を可変させて個々の被試験電子部品の温度調整を直接的に且つ容易に行うことが可能となり、同時に複数の電子部品に対してバーンイン試験を行う際に各電子部品の温度を独立して正確に制御することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、前記測定ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記測定ブロックの先端面は、前記冷却ブロックの先端面に対して相対的に突出していることが好ましい(請求項8参照)。
測定ブロックの先端面を冷却ブロックの先端面に対して突出させることにより、被試験電子部品に接触する際に、冷却ブロックより先に測定ブロックが被試験電子部品に接触する。そして、上述のように測定ブロックと第2の収容空間の内壁面との間にクリアランスを維持した状態で、測定ブロックが冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、即ち、測定ブロックが冷却ブロックに対して機械的にフローティング状態となっているので、冷却ブロックより先に被試験電子部品に接触した測定ブロックが、当該被試験電子部品に対して倣い動作をする。これにより、測定ブロックの先端面が、被試験電子部品に密着するので被試験電子部品の温度をより正確に測定することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記測定ブロックと前記冷却ブロックとの間には、前記測定ブロックを先端面側に付勢する第2の付勢手段が設けられていることが好ましい(請求項9参照)。
測定ブロックと冷却ブロックとの間に第2の付勢手段を設けることにより、測定ブロックが被試験電子部品に接触した際に、当該測定ブロックが被試験電子部品に対して適切に押圧されて密着するので、被試験電子部品の温度をより正確に測定することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記測定ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記第2の付勢手段により前記測定ブロックが先端側に付勢されて、前記測定ブロックの一部が前記冷却ブロックに接触していることが好ましい(請求項10参照)。
被試験電子部品に接触する前に測定ブロックの一部を冷却ブロックに接触させることにより、冷却ブロックの温度や加熱ブロックの加熱手段の動作状態を監視したり、或いは、当該測定手段の自己診断をすることも可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、複数の前記冷却ブロックをフレームに揺動可能に支持した温度調整ボードと、前記バーンインボードを収容可能であり、前記温度調整ボードを有するバーンインチャンバと、をさらに備え、前記温度調整ボードは、前記各冷却ブロックが、前記バーンインボードに実装された前記被試験電子部品に対してそれぞれ対向するように、前記バーンインチャンバ内に設けられていることが好ましい(請求項11参照)。
複数の冷却ブロックをフレームに揺動可能に支持した温度調整ボードをさらに具備させ、温度調整ボードに対して各冷却ブロックを機械的にフローティング状態とする。
これにより、バーンインボードに実装された各被試験電子部品の高さや傾きのバラツキを許容することが出来るので、被試験電子部品に対して冷却ブロックを密着させることが可能となり、被試験電子部品の温度を正確に調整することが可能となっている。
上記発明においては特に限定されないが、前記各冷却ブロックは、前記バーンインチャンバ内において対向する前記バーンインボードに向かって前記各冷却ブロックを付勢する第3の付勢手段を介して、前記フレームにそれぞれ支持されていることが好ましい(請求項12参照)。
各冷却ブロックとフレームとの間に第3の付勢手段を設けることにより、各冷却ブロックが被試験電子部品に接触した際に、当該各冷却ブロックが被試験電子部品に対して適切に押圧されて密着するので、被試験電子部品の温度をより正確に調整することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記複数の冷却ブロックに形成された各流路のうちの少なくとも一部が直列的に接続されていることが好ましい(請求項13参照)。
このように、流路を直列的に接続することにより、全てを並列的に接続した場合と比較して、温度調整ボードにおける配管の接続点数の増加を抑制することが出来ると共に当該配管の信頼性を高めることが出来る。
上記発明においては特に限定されないが、前記冷却ブロックには、前記流路から前記冷媒をバイパスさせるバイパス路が設けられていることが好ましい(請求項14参照)。
このようなバイパス路を冷却ブロックに具備させることにより、消費電力が比較的低く自己発熱量の大きくない被試験電子部品の温度調整を行う際に、流路を流れる冷媒の流量を適切に確保することが出来、当該被試験電子部品の温度を適切に調整することが出来る。
上記発明においては特に限定されないが、前記流量可変手段は、前記流路内又は前記バイパス路内に設けられていることが好ましい(請求項15参照)。また、上記発明においては特に限定されないが、前記冷媒の温度及び流量を調整可能なチラーをさらに備えていることが好ましい。
上記発明においては特に限定されないが、前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成された第1の冷却ブロックと、前記バイパス路が形成されていない第2の冷却ブロックとを有することが好ましい(請求項16参照)。
同一の温度調整ボードに、バイパス路の有無で冷却性能が異なる2種類の冷却ブロックを具備させることにより、同一のバーンイン装置で広範な自己発熱量のDUTに対応することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記バーンインチャンバは複数の前記温度調整ボードを有し、前記複数の温度調整ボードのうち、一の前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成された第1の冷却ブロックを有し、他の前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成されていない第2の冷却ブロックを有することが好ましい(請求項17参照)。これにより、同一のバーンイン装置で広範な自己発熱量のDUTに対応することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記温度調整ボードは、前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗が相互に異なる2種類以上の冷却ブロックを有することが好ましい(請求項18参照)。
同一の温度調整ボードに、冷媒と被試験電子部品との間の熱抵抗が相互に異なる2種類以上の冷却ブロックを具備させることにより、同一のバーンイン装置で広範な自己発熱量のDUTに対応することが可能となる。
上記発明においては特に限定されないが、前記バーンインチャンバは複数の前記温度調整ボードを有し、前記複数の温度調整ボードのうち、一の前記温度調整ボードが有する前記冷却ブロックにおける前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗と、他の前記温度調整ボードが有する前記冷却ブロックにおける前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗とが相互に異なることが好ましい(請求項19参照)。これにより、同一のバーンイン装置で広範な自己発熱量のDUTに対応することが可能となる。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置全体を示す正面図、図2は図1に示すバーンイン装置全体の側面図、図3は図1に示すバーンイン装置のシステム構成を示す概念図、図4は本発明の第1実施形態におけるDUTを実装したバーンインボード全体を示す平面図である。
先ず、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置1の全体構成について説明すると、このバーンイン装置1は、図1〜図3に示すように、試験対象となる例えばICチップ等に代表されるDUT(Device Under Test、特許請求の範囲における被試験電子部品に相当)が実装されたバーンインボード200を収容可能であり、当該DUTを温度調整する温度調整ヘッド400が当該バーンインボード200に対向するように配置された温度調整ボード300を有するバーンインチャンバ100と、DUTに電源電圧を印加するためのDUT用電源600と、温度調整ボード300の温度調整ヘッド400のヒータを駆動させるためのヒータ用電源700と、DUTの温度制御及び電源電圧や信号の印加等の制御を行うためのバーンインコントローラ800と、温度調整ボード300の温度調整ヘッド400に冷媒を供給するためのチラー900とを備えている。
このバーンイン装置1は、温度調整ボード300の温度調整ヘッド400をDUTに押し付けてヒータ及び冷媒によりDUTの温度調整を行って熱ストレスを印加しながら電源電圧を印加し、DUTの入力回路に実動作に近い信号を印加しながらスクリーニングを行うと共に、DUTの出力回路の特性もモニタし得るモニタードバーンイン装置である。
また、このバーンイン装置1は、例えば、0〜100[W]程度の中発熱タイプ、100〜200[W]程度の高発熱タイプ、或いは、200〜300[W]程度の超高発熱タイプ等の自己発熱量が異なるDUTを640個同時にバーンイン試験することが可能になっている。
本実施形態に係るバーンイン装置1のバーンインチャンバ100は、図1及び図2に示すように、断熱壁等により区画された内室と、当該内室内からバーンインボードを出し入れするための開閉可能なドアとを有する。そして、このバーンインチャンバ100の内室内には、バーンインボード200を支持するためのスロット110が16段2列で配設されており、合計32枚のバーンインボード200を収容することが可能となっている。なお、このバーンインチャンバ100内におけるスロット110の数及び配列は、本発明においては特に限定されず、試験効率等を考慮して任意に設定することが出来る。
また、図2に示すように、各スロット110の奥には、バーンインボード200のエッジコネクタ202(図3及び4参照)を挿入可能なコネクタ120がそれぞれ設けられている。このコネクタ120は、図3に示すように、DUT用電源600及びバーンインコントローラ800に電気的に接続されている。なお、図3には、1組のバーンインボード200及び温度調整ボード300のみしか図示していないが、他の31組のバーンインボード200及び温度調整ボード300も、同様の要領で、DUT用電源600、ヒータ用電源700、バーンインコントローラ800、及び、チラー900に接続されている。また、バーンインチャンバ100内の空気はDUTを温度調整する程に制御されていないが、DUTの周囲の加熱された空気が滞留するのを抑制するためにファン(不図示)等により送風がなされている。
ここで、バーンインチャンバ100内に収容されるバーンインボード200について説明する。このバーンインボード200は、図4に示すように、DUTを実装可能な20個のバーンインソケット201が、耐熱性に優れたボード上に4行5列に配列されて構成されており、当該ボードの一辺には、上述のバーンインチャンバ100に形成されたコネクタ120に挿入可能なエッジコネクタ202が形成されている。なお、バーンインボード200上のこのバーンインソケット201の数及び配列は、本発明においては特にこれに限定されず、試験効率等を考慮して任意に設定することが出来る。
当該ボード上には、このエッジコネクタ202と各バーンインソケット201との間を電気的に接続するプリント配線(不図示)がされており、バーンインボード200のエッジコネクタ202が、バーンインチャンンバ100のコネクタ120に挿入されると、このプリント配線及びバーンインソケット201を介して、バーンインボード200に実装された各DUTが、DUT用電源600及びバーンインコントローラ800に電気的に接続されるようになっている。なお、特に図示しないが、このバーンインボード200の各バーンインソケット201へのDUTの挿入及び抜き取り作業は、例えば、挿抜機やインサータリムーバ、ローダアンローダ等を用いてバーンイン装置1の外部で行われる。
バーンインチャンバ100内には、図1〜図3に示すように、DUTの温度調整を行うための32枚の温度調整ボード300が、各スロット110に支持されたバーンインボード200に対向するように配設されている。この温度調整ボード300は、バーンインコントローラ800の制御に基づいたエアシリンダ130(図3参照)の駆動により鉛直方向に昇降可能となっており、バーンイン試験時には、温度調整ヘッド400をDUTに接触させ、非試験時には温度調整ヘッド400をDUTから離遠させることが可能となっている。なお、温度調整ボード300については後に詳述する。
本実施形態に係るバーンイン装置1のDUT用電源600は、図3に示すように、バーンインチャンバ100のコネクタ120、バーンインボード200のエッジコネクタ202、プリント配線、及び、バーンインソケット201を介して、各DUTに電源電圧を印可することが可能なように接続されており、バーンインコントローラ800により制御されている。また、ヒータ用電源700は、図3に示すように、バーンインチャンバ100内の各温度調整ボード300に設けられた各ヒータ(後述)に電力を供給することが可能なように接続されており、バーンインコントローラ800により制御されている。
本実施形態に係るバーンイン装置1のバーンインコントローラ800は、バーンイン試験中のDUTの温度、DUTへの印加電圧及び印加信号を制御することに加えて、バーンイン試験中に異常な反応があったDUTを不良品と判断し、例えば、バーンインチャンバ100内のスロットの番号及びバーンインボード200における位置とに対応させたDUTのシリアルナンバを記憶して、試験結果をフィードバックすることが可能となっている。
このバーンインコントローラ800は、図3に示すように、各DUTの温度を検出可能なように、バーンインチャンバ100内の各温度調整ボード300に設けられた各温度センサ(後述)に接続されていると共に、各DUTの温度を制御可能にヒータ用電源600及びチラー900に接続されている。さらに、各DUTに印加される電源電圧を制御可能にDUT用電源700に接続されている。
これらDUT用電源600、ヒータ用電源700、及び、バーンインコントローラ800は、図1に示す計装ラック500内に収容されている。
本実施形態に係るバーンイン装置1のチラー900は、フッ素系不活性液体(例えばスリーエム社製フロリナート(Fluorinert)FC−323)等の冷媒をバーンインチャンバ100内の各温度調整ボード300の冷却ブロック(後述)に循環させると共に、バーンインコントローラ800の制御に基づいて当該冷媒の温度及び流量を調整することが可能となっている。なお、本発明における冷媒は、上記の液体に限定されるものではなく、例えば気体であっても良い。
以下に、本実施形態に係るバーンイン装置1に用いられる温度調整ボード300について詳述する。
図5は本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置に用いられる温度調整ボードの全体を示す平面図、図6は図5に示す温度調整ボードに支持された第1の温度調整ヘッドの側面図、図7は図6に示す第1の温度調整ヘッドの上部平面図、図8は図6に示す第1の温度調整ヘッドの下部平面図、図9は図8のIX-IX線に沿った第1の温度調整ヘッドの断面図、図10は図8のX-X線に沿った第1の温度調整ヘッドの断面図、図11は本発明の第1実施形態における温度調整ヘッドの伝熱モデル、図12は本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置における第1〜第3の温度調整ヘッドの温度調整可能範囲を示すグラフ、図13は本発明の第1実施形態において第1の温度調整ヘッドによりDUTの温度調整を行っている状態を示す図、図14は本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置に用いられる第2の温度調整ヘッドを示す側面図、図15は図14に示す第2の温度調整ヘッドの下部平面図、図16は本発明の第1実施形態において第2の温度調整ヘッドによりDUTの温度調整を行っている状態を示す図である。
本実施形態における温度調整ボード300は、図5及び図6に示すように、DUTの温度調整を行うための20個の温度調整ヘッド400と、当該温度調整ヘッド400を支持するフレーム301と、各温度調整ヘッド400の冷却ブロックに対してチラー900からの冷媒を供給する主管302及び支管303と、を備えている。
この温度調整ボード300のフレーム301は、図5に示すように、上述のバーンインボード200上に実装されたDUTの配列(バーンインソケット201の配列)に対応するように、4行5列の合計20個の開口3011が形成された平板状部材である。そして、図6に示すように、この各開口3011に温度調整ヘッド400が挿入されており、図9及び図10に示すように、各温度調整ヘッド400は、対向するバーンインボード200側に当該温度調整ヘッド400を押圧する第3のバネ305(第3の付勢手段)を介して、フレーム301の支持部304で、フレーム301に対して揺動自在に支持されている。
このように、温度調整ボード300に対して各温度調整ヘッド400を機械的にフローティング状態とすることにより、バーンインボード200に実装された各DUTが持つ高さや傾きのバラツキを、各温度調整ヘッド400が許容することが可能となっている。
また、各温度調整ヘッド400は、当該温度調整ヘッド400をバーンインボード200側に押圧する第3のバネ305を介してフレーム301に支持されていることにより、各温度調整ヘッド400がDUTに接触した際に、当該各温度調整ヘッド400をDUTに対して適切に押圧されて密着させることが可能となっている。
本発明の第1実施形態における温度調整ヘッド400には、例えば、0〜100[W]程度の中発熱タイプのDUTに対応した第1の温度調整ヘッド400aと、例えば、100〜200[W]程度の高発熱タイプのDUTに対応するための第2の温度調整ヘッド400bと、200〜300[W]程度の超高発熱タイプのDUTに対応するための第3の温度調整ヘッドとが含まれ、試験対象となるDUTの自己発熱量を考慮して合計3種類の温度調整ヘッドの中から適切なものを選択することにより、広範な自己発熱量のDUTを同一のバーンイン装置1で対応することが可能となっている(図12参照)。なお、第2及び第3の温度調整ヘッドについては後に詳述するが、何れの温度調整ヘッドを採用しても、温度調整ボード300における温度調整ヘッド以外の構成は同一である。
第1の温度調整ヘッド400は、図6に示すように、DUTを冷却するための冷却ブロック410aと、DUTを加熱するためのヒータブロック420aと、DUTの温度を測定するためのセンサブロック430aとを備えている。
この第1の温度調整ヘッド400aの冷却ブロック410aは、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた材料から構成されており、図6及び図7に示すように、この冷却ブロック410aの内部には、チラー900から供給される冷媒を流通させるための内部空間412aが形成されている。また、この冷却ブロック410aの内部には、支管303と内部空間412aとを連通する入口側流路411aが、冷媒の進行方向に沿って斜め下方向に伸びるように形成されていると共に、内部空間412aと支管303とを連通させる出口側流路413aが、冷媒の進行方向に沿って斜め上方向に伸びるように形成されており、冷媒の流れを利用して内部空間412aを流通させることが可能となっている。
そして、この第1の温度調整ヘッド400aでは、チラー900から主管302及び支管303を介して冷却ブロック410aに供給された冷媒が、支管303から入口側流路411aを介して内部空間412aを流通することにより、当該冷却ブロック410aに接触しているDUTを冷却することが可能となっている。
また、入口側流路411aと出口側流路413aとの間には、入口側流路411aと出口側流路413aとの間を分岐して、内部空間412aに対して冷媒をバイパスさせるバイパス路414aが形成されている。
この第1の温度調整ヘッド400aが対象とする中発熱タイプのDUTは、上述の高発熱或いは超高発熱タイプのDUTと比較して自己発熱量が相対的に低いので、他のタイプのDUTを対象とする第2及び第3の温度調整ヘッドと同等の流量の冷媒を内部空間412aに流通させると、過冷却となってDUTに所定の熱ストレスを印加することが出来ないおそれがある。これに対し、本実施形態における第1の温度調整ヘッド400aでは、その過剰な流量の冷媒をバイパス路414aでバイパスさせて、内部空間412aを流通する冷媒の流量を制限する。これにより、自己発熱量の比較的低いDUTの温度調整を行う際に、内部空間を流通する冷媒の流量を適切にすることが出来、DUTの温度を適切に調整することが可能となっている。
この冷却ブロック410aには、ヒータブロック420aを収容する第1の収容空間415aと、センサブロック430aを収容する第2の収容空間416aとが形成されている。
この第1の収容空間415aは、図6、図8及び図9に示すように、収容したヒータブロック420aと当該第1の収容空間415aの内壁面との間に所定のクリアランスを確保可能な大きさを有しており、また、この第1の収容空間415aは、冷却ブロック410aのDUTと接触する側の面に開口するように形成されている。
また、第2の収容空間416aも同様に、図6、図8及び図10に示すように、収容したセンサブロック430aと当該第2の収容空間416bの内壁面との間に所定のクリアランスを確保可能な大きさを有しており、また、この第2の収容空間416aは、冷却ブロック410aのDUTと接触する側の面に開口するように形成されている。
第1の温度調整ヘッド400aのヒータブロック420aは、冷却ブロック410aと同様に、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた材料から構成されており、図9に示すように、全体として略凸形状を有し、その先端に凸状に突出している凸部422aが形成されていると共に、例えば発熱量100[W]程度のヒータ421aが内部に埋め込まれている。このヒータ421aは、図3に示すように、上述のヒータ用電源700から電力を供給可能なように接続されている。
このヒータブロック420aは、図6及び図8に示すように、冷却ブロック410aの第1の収容空間415aの内壁面との間に間隔を維持した状態で、当該第1の収容空間415aに収容されている。
従って、このヒータブロック420aは、第1の収容空間415aに対してクリアランスを維持した状態で収容され、ヒータブロック420aと冷却ブロック410aとの間に空気層が形成され、冷却ブロック410aがヒータブロック420aに対して断熱され、ヒータブロック420aが冷却ブロック410aに対して熱的にフローティング状態となっているため、ヒータブロック420aから冷却ブロック410aに直接伝熱することがない。
このヒータブロック420aは、図9に示すように、その上部両端にて第1のバネ423a(第1の付勢手段)を介して、冷却ブロック410aに対して支持されており、この第1のバネ423aにより同図にて下方向に押圧されている。これにより、ヒータブロック420aがDUTに非接触な状態においては、ヒータブロック420aが第1のバネ423aに押圧され、当該ヒータブロック420aの肩部424が、冷却ブロック410aに接触している。また、この第1のバネ423aの押圧により、凸部432aの先端面が、冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出している。
このように、ヒータブロック420aの凸部422aの先端面を冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出させることにより、DUTに接触する際に冷却ブロック410aより先にヒータブロック420が接触する。そして、ヒータブロック420aが、第1の収容空間415aの内壁面に対してクリアランスを維持した状態で、冷却ブロック410aに対して揺動可能に支持されており、即ち、ヒータブロック420aが冷却ブロック410aに対して機械的にフローティング状態となっていることにより、冷却ブロック410aより先にDUTに接触したヒータブロック420aがDUTに対して倣い動作をすることが可能となっている。
また、ヒータブロック420aと冷却ブロック410aとの間に、ヒータブロック420aをDUT側に押圧する第1のバネ423aを設けることにより、ヒータブロック420aがDUTに接触した際に、当該ヒータブロック420aをDUTに対して適切に押圧して密着させることが可能となっている。
第1の温度調整ヘッド400aのセンサブロック430aは、冷却ブロック410aと同様に、アルミニウムや銅等の熱伝導性に優れた材料から構成されており、図10に示すように、全体的に略凸形状を有し、その先端に凸状に突出している凸部432aが形成されていると共に、例えば白金センサ等の温度センサ431aが内部に埋め込まれている。この温度センサ431aは、図3に示すように、検出したDUTの温度を上述のバーンインコントローラ800に送信可能なように接続されている。
このセンサブロック430aは、図6及び図8に示すように、冷却ブロック410aの第2の収容空間416aの内壁面との間に間隔を維持した状態で、当該第2の収容空間416aに収容されている。
従って、このセンサブロック430aは、第2の収容空間416aに対してクリアランスを維持した状態で収容され、センサブロック430aと冷却ブロック410aとの間に空気層が形成され、センサブロック430aが冷却ブロック410aに対して断熱され、センサブロック430aが冷却ブロック410aに対して熱的にフローティング状態となっているため、冷却ブロック410aからセンサブロック430aに直接伝熱することがなく、DUTの温度を正確に測定することが可能となっている。
このセンサブロック430aは、図10に示すように、その上部両端にて第2のバネ433a(第2の付勢手段)を介して、冷却ブロック410aに対して支持されており、この第2のバネ433aにより同図にて下方向に押圧されている。これにより、センサブロック430aがDUTに非接触な状態においては、センサブロック430aが第2のバネ433aに押圧されて、当該センサブロック430aの肩部434が、冷却ブロック410aに接触している。また、この第2のバネ433aの押圧により、凸部433aの先端面が冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出している。
センサブロック430aの凸部432aの先端面を冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出させることにより、DUTに接触する際に冷却ブロックより先にセンサブロック430aが接触する。そして、センサブロック430aは、第2の収容空間416aの内壁面に対してクリアランスを維持した状態で、冷却ブロック410aに対して揺動可能に支持されており、即ち、センサブロック430aが冷却ブロック410aに対して機械的にフローティング状態となっていることにより、冷却ブロック410aより先にDUTに接触したセンサブロック430aが、DUTに対して倣い動作をすることが可能となっている。
また、センサブロック430aと冷却ブロック410aとの間に、センサブロック420aをDUT側に押圧する第2のバネ433aを設けることにより、センサブロック430aがDUTに接触した際に、当該センサブロック430aをDUTに対して適切に押圧して密着させることが可能となっている。
以上のように構成される第1の温度調整ヘッド400aは、ヒータブロック420aが、冷却ブロック410aに対して熱的にフローティングされているので、図11に示すような伝熱モデルで表現することが出来、DUTの発熱量をHd[W]、冷媒の温度をTw[℃]、ヒータ421aの発熱量をHh[W]、及び、DUTと冷媒との間の熱抵抗をθcw[℃/W]とすると、DUTの温度Tc[℃]は、Tc=Tw+θcw(Hh+Hd)で表される。この伝熱モデル及び式からも、ヒータ421aを有するヒータブロック420aから周囲の空気に放熱する熱流がきわめて小さく、ヒータブロック420aで生じた熱量の大部分がDUTに熱流することより、ヒータブロック420aによりDUTを積極的に昇温することが可能となっていることが理解される。
なお、ここでいう熱抵抗θcwは、冷却ブロック410aとDUT表面との接触部分における接触熱抵抗、当該冷却ブロック410a自体の熱抵抗、及び、冷媒の伝熱面積等に基づく冷媒熱抵抗等から構成されている。
因みに、本実施形態における第1の温度調整ヘッド400aでは、図12に示すように、冷媒の温度が27[℃]≦Tw≦80[℃]の範囲で可変である場合に、熱抵抗θcw=0.6[℃/W]に設定することにより、0[W]〜100[W]の範囲で自己発熱量にバラツキのあるDUTの温度Tcを、ヒータ421aにより加減して、DUT温度を約87[℃]〜約140[℃]の範囲で設定することが出来る。
この第1の温度調整ヘッド400aは、図5に示すように、4行5列でフレーム301に支持されているが、このフレーム301には、チラー900からの冷媒を各第1の温度調整ヘッド400aに供給するための主管302及び支管303が設けられている。一本の主管302からは、5本の支管303が並列に分岐しており、各支管303により、フレーム301における同列上に並ぶ4個のヘッド400aの内部空間412a同士が直列的に接続されている。なお、特に図示しないが、各第1の温度調整ヘッド400aにおける冷媒の圧力が実質的に均一になるように、例えばオリフィス等により冷媒の圧力が調整されている。
このように、各第1の温度調整ヘッド400aの内部空間412a同士を直列的に接続することにより、全ての温度調整ヘッドを並列的に接続した場合と比較して、温度調整ボード300における配管の接続点数の増加を抑制することが出来ると共に当該配管の信頼性を高くすることが出来る。
次に、この第1の温度調整ヘッド400aを適用したバーンイン装置1の作用について説明する。
バーンインチャンバ100の各スロット110に、DUTを実装したバーンインボード200がそれぞれ収容され、各バーンインボード200のエッジコネクタ202がバーンインチャンバ100のコネクタ120に挿入され、バーンインチャンバ100のドアが閉じられ、スタートボタン(不図示)を押す等してバーンイン試験が開始されると、先ず、バーンインコントローラ800の制御信号に基づいてエアシリンダ130が下降駆動し、バーンインチャンバ100内の各温度調整ボード300が、スロット110に収容されたバーンインボード200に対して下降し、当該温度調整ボード300上に配列された第1の温度調整ヘッド400aが、バーンインボード200上に配列されたDUTに接触する。
この接触の際、ヒータブロック420aの凸部422aの先端面が、冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出しているので、冷却ブロック410aより先にヒータブロック420aが接触する。そして、ヒータブロック420aが、冷却ブロック410aに対して機械的にフローティング状態となっているので、冷却ブロック410aより先にDUTに接触したヒータブロック420aがDUTに対して倣い動作をして、ヒータブロック420aの先端面がDUTに密着するので、DUTを効率的に昇温することが可能となっている。
また、ヒータブロック420aと冷却ブロック410aとの間に、ヒータブロック420aをDUT側に押圧する第1のバネ423aが設けられていることにより、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触した際に、当該ヒータブロック420aがDUTに対して適切に押圧されて密着するので、DUTをより効率的に昇温することが可能となっている。
同様に、センサブロック430aの凸部432aの先端面が冷却ブロック410aの先端面に対して相対的に突出しているので、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触する際に、冷却ブロック410aより先にセンサブロック430aが接触する。そして、センサブロック430aは、冷却ブロック410aに対して機械的にフローティング状態となっているので、冷却ブロック410aより先にDUTに接触したセンサブロック430aが、DUTに対して倣い動作をし、センサブロック430aの先端面がDUTに密着するので、DUTの温度をより正確に測定することが可能となっている。
また、センサブロック430aと冷却ブロック410aとの間に第2のバネ433aが設けられていることにより、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触した際に、当該ヒータブロック420aがDUTに対して適切に押圧されて密着するので、DUTの温度を正確に測定することが可能となっている。
さらに、温度調整ボード300に対して各第1の温度調整ヘッド400aが揺動可能に支持されているので、第1の温度調整ヘッド400aDUTに接触した際に、バーンインボード200に実装された各DUTが持つ高さや傾きのバラツキを、各第1の温度調整ヘッド400aで許容することが出来、第1の温度調整ヘッド400aをDUTに対して密着させることが出来るので、この第1の温度調整ヘッド400aにより、DUTの温度をより正確に調整することが可能となっている。
また、各第1の温度調整ヘッド400aが、第3のバネ305を介してフレーム301に支持されていることにより、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触した際に、当該第1の温度調整ヘッド400aをDUTに対して適切に押圧して密着させることが出来、第1の温度調整ヘッド400aによりDUTの温度をより正確に調整することが可能となっている。
なお、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触する直前までは、ヒータブロック420aは第1のバネ423aの作用によりヒータブロック420aの肩部424が冷却ブロック410aに接触しているが、これにより、ヒータブロック420aのヒータ421aにより冷却ブロック410aの流路を流通する冷媒を昇温することが出来るので、チラー900に冷媒を加熱するためのヒータ等を設ける必要がなくなる。
同様に、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触する直前までは、センサブロック430aは第2のバネ433aの作用によりセンサブロック430aの肩部434が冷却ブロック410aに接触しているが、これにより、冷却ブロック410aの温度やヒータブロック420aのヒータ421aの動作状況を監視したり、或いは、温度センサ431a自身が自己診断することも可能となっている。
図13に示すように、第1の温度調整ヘッド400aがDUTに接触すると、バーンインコントローラ800は、センサブロック430aの温度センサ431aによりDUTの温度をモニタしながら、DUTに熱ストレスを印可して所定のDUT温度になるように、ヒータブロック420aのヒータ421aを加熱する。このDUT温度は、例えば125[℃]である。
DUTの温度が所定の温度に到達したら、バーンインコントローラ800は、バーンインチャンバ200のコネクタ120、及び、バーンインボード200のエッジコネクタ202を介して、各DUTに対して電源電圧及び実動作に近い信号を印加しながらスクリーニングを行う。この電源電圧の印加によりDUTが自己発熱して、DUTの温度が変化するので、温度センサ431aによりDUTの温度をモニタしながら、ヒータ421aをオン/オフすることにより、DUTの温度が所定温度になるように調整される。
この熱ストレス印加の際、ヒータブロック420aが冷却ブロック410aに対して熱的にフローティング状態となっているので、ヒータブロック420aから冷却ブロック410aに直接伝熱することがなく、ヒータブロック420aにより個々のDUTを積極的に昇温することが可能になると共に、冷却ブロック410aにより当該DUTを積極的に冷却することが可能となっており、複数のDUTに対して同時にバーンイン試験を行う際に各DUTの温度を独立して正確に制御することが可能となっている。
また、この熱ストレス印加の際、センサブロック430aが冷却ブロック410aに対して熱的にフローティング状態となっているので、冷却ブロック410aからセンサブロック430aに直接伝熱することがなく、DUTの温度を正確に測定することが出来、DUTの温度調整の精度が向上する。
上記のようなバーンイン試験は数時間から数十時間の長時間継続して行われるが、当該バーンイン試験の間に、異常な反応があったDUTは不良品として判断され、例えば、当該DUTのシリアルナンバがバーンインコントローラ800に記憶され、試験結果をフィードバックすることが可能となっている。
次に、例えば100〜200[W]程度の高発熱タイプのDUTに対応するための第2の温度調整ヘッド400bについて説明する。
この第2の温度調整ヘッド400bは、図14〜図16に示すように、DUTを冷却するための冷却ブロック410bと、DUTを加熱するためのヒータブロック420bと、DUTの温度を測定するためのセンサブロック430bとを備えており、冷媒を内部空間に対してバイパスさせるバイパス路が冷却ブロックに形成されていない点以外は上述の第1の温度調整ヘッド400aと同様の構造である。
この第2の温度調整ヘッド400bは、比較的発熱量の大きな100〜200[W]程度の高発熱タイプのDUTを対象としており、第1の温度調整ヘッド400aと比較して高い冷却性能が要求されるため、同図に示すように、上述の第1の温度調整ヘッド400aのようなバイパス路が形成されておらず、入口側流路411b及び出口側流路413bを介して、支管303から供給された冷媒の全量が内部空間412bを流通するようになっている。
また、この第2の温度調整ヘッド400bでは、DUTと冷媒との間の熱抵抗θcwを0.4[℃/W]とし、当該熱抵抗θcwを第1の温度調整ヘッド400bより下げて冷却効率を向上させている。なお、熱抵抗θcwを低減する方法としては、例えば、温度調整ヘッドの押付力を強くしたり、熱伝導性により優れた材質で冷却ブロックを構成したり、冷媒の伝熱面積を拡大する方法等を例示することが出来る。
これにより、図12に示すように、冷媒の温度が27[℃]≦Tw≦80[℃]の範囲で可変である場合に、100[W]〜200[W]の範囲で自己発熱量にバラツキのあるDUTの温度Tcを、ヒータ421bで加減することにより、DUT温度を約107[℃]〜約160[℃]の範囲内で任意に設定することが可能となっている。
次に、例えば200〜300[W]程度の超発熱タイプのDUTに対応するための第3の温度調整ヘッドについて説明する。
この第3の温度調整ヘッドは、特に図示しないが、第2の温度調整ヘッド400bと基本的に同様の構成である。しかしながら、この第3の温度調整ヘッドは、当該第3の温度調整ヘッドは200[W]〜300[W]の超高発熱タイプのDUTを対象としており、第2の温度調整ヘッド400bより高い冷却性能が要求される。
そこで、この第3の温度調整ヘッドでは、DUTと冷媒との間の熱抵抗θcwを0.28[℃/W]とし、当該熱抵抗θcwを第2の温度調整ヘッド400cより下げて冷却効率をさらに向上させている。
これにより、図12に示すように、冷媒の温度が27[℃]≦Tw≦80[℃]の範囲で可変である場合に、200[W]〜300[W]の範囲で自己発熱量にバラツキのあるDUTの温度Tcを、ヒータブロックに内蔵されたヒータで加減することにより、DUT温度を約111[℃]〜約164[℃]の範囲内で任意に設定することが可能となっている。
そして、本実施形態に係るバーンイン装置1では、バイパス路の有無やDUTと冷却ブロックとの間に熱抵抗を変えることで冷却性能を変化させた上述の合計3種類の温度調整ヘッドの中から、各DUTの自己発熱量に適合したものを選択することにより、0[W]〜300[W]程度の広範な自己発熱量のDUTを同一のバーンイン装置で対応することが可能となっている。
なお、第1〜第3の温度調整ヘッドは、同一の温度調整ボード300に混在して搭載されても良く、一の温度調整ボード300に第1の温度調整ヘッド400aを搭載し、他の温度調整ボード300に第2の温度調整ヘッド400bを搭載し、さらに他の温度調整ボード300に第3の温度調整ヘッドを搭載しても良い。
[第2実施形態]
図17は本発明の第2実施形態における温度調整ヘッドの側面図である。
本発明の第2実施形態に係るバーンイン装置は、温度調整ヘッドの構造が第1実施形態に係るバーンイン装置1と相違するが、その他の構成は第1実施形態に係るバーンイン装置1と同一である。以下に、第2実施形態に係るバーンイン装置について、第1実施形態に係るバーンイン装置1との相違点のみを説明する。
本実施形態における温度調整ヘッド400’は、図17に示すように、ヒータブロックが設けられていない代わりに、冷却ブロック410’のバイパス路414’内にバルブ417’(流量可変手段)が設けられている点で、第1実施形態における第1の温度調整ヘッド400aと異なるが、その他の構成は同一である。
第1実施形態における第1の温度調整ヘッド400aでは、ヒータブロック420aのヒータ421aにより、DUTの温度を加減していたのに対し、本実施形態における温度調整ヘッド400’では、ヒータの代わりに、バルブ417’を開閉して、流路411a、413aを介して内部空間412a内を流通する冷媒の流量を調整することにより、DUTの温度を加減することが可能となっている。
この温度調整ヘッド400’に設けられたバルブ417’は、特に図示しないが、バーンインローラに制御可能なように接続されており、当該バーンインコントローラのオン/オフ制御に基づいて、バルブ417’が開閉され、バイパス路414’を流れる冷媒の流量が調整される。なお、このバルブ417’は、バイパス路414’ではなく、入口側流路411’や出口側流路413’に設けても良い。
以上のように本発明の第2実施形態に係るバーンイン装置では、ヒータの代わりに、温度調整ヘッド400’の冷却ブロック410’に形成された入口側流路411’にバルブ417’を設け、このバルブ417’により冷媒の流量を可変させて、冷却ブロック410’における冷却熱抵抗を加減する。これにより、個々のDUTの温度調整を容易に行うことが出来るので、同時に複数のDUTに対してバーンイン試験を行う際に各DUTの温度を独立して正確に制御することが可能となっている。
[第3実施形態]
図18は本発明の第3実施形態における温度調整ヘッドの側面図であり、図19は図18に示す温度調整ヘッドの下部平面図であり、図20は本発明の第3実施形態に係るバーンイン装置の冷媒回収手段の概略図である。
以上に説明した第1及び第2の実施形態に係るバーンイン装置では、冷却ブロックを介して冷媒によりDUTを間接的に冷却することによりDUTの温度調整を行ったが、本発明の第3実施形態に係るバーンイン装置では、冷媒をDUTに直接接触させることによりDUTの温度調整を行う。
従って、本発明の第3実施形態に係るバーンイン装置は、温度調整ヘッドの構造が異なり、さらに、バーンイン試験後に冷媒を回収する冷媒回収手段を備えている点で第1実施形態に係るバーンイン装置1と相違するが、その他の構成は第1実施形態に係るバーンイン装置1と同一である。以下に、第3実施形態に係るバーンイン装置について、第1実施形態に係るバーンイン装置1との相違点のみを説明する。
先ず、本実施形態に係る温度調整ヘッド400”について説明すると、この温度調整ヘッド400”は、図18及び図19に示すように、第1実施形態に係る第2の温度調整ヘッド400b(図14〜図16参照)に類似するが、この温度調整ヘッド400”の冷却ブロック410”は、当該第2の温度調整ヘッド400bの冷却ブロック410bの下半分に相当する部分がない点、及び、ヒータブロックの代わりにバルブ417”(流量可変手段)が設けられている点で、第1実施形態に係る第2の温度調整ヘッド400bと異なる。
より具体的には、本実施形態に係る温度調整ヘッド400”の冷却ブロック410”は、第2の温度調整ヘッド400bの冷却ブロック410bを、その内部空間412bで開口するように切断した形状を有している。これにより、支管303に連通した入口側流路411”は、冷却ブロック410”の下端面に形成された入口側開口部4111”で開口している。同様に、支管303に連通した出口側流路413”も、冷却ブロック410”の下端面に形成された出口側開口部4131で開口している。
また、この温度調整ヘッド400”の冷却ブロック410”には、第2の収容空間416”が形成されており、温度センサ431”が内蔵されたセンサブロック430”が、クリアランスを維持した状態で当該収容空間416”に収容されている。なお、本実施形態に係る温度調整ヘッド400には、第2実施形態に係る温度調整ヘッド400’と同様に、ヒータを内蔵したヒータブロックを具備していない。
また、この冷却ブロック410”の下端面には、その外周縁、及び、センサブロック430”が収容された第2の収容空間416”の周縁に、環状のパッキン418”がそれぞれ装着されている。
従って、本実施形態に係る温度調整ヘッド400”は、DUTに接触すると、図18に示すように、当該温度調整ヘッド400”の下端面と、前記パッキン418”と、DUTの上面により、空間419”が輪郭付けられ、入口側流路411”の入口側開口部4111”を介して供給された冷媒CLが、この空間419”に入り込んで、当該冷媒がDUTに直接接触することが可能となっている。
さらに、本実施形態に係る温度調整ヘッド400”は、冷媒の流量を調整するためのバルブ417”を有しており、当該バルブ417”は、冷却ブロック410”に形成された入口側流路411”内に設けられている。なお、このバルブ417”の取付位置は、本発明においては特に限定されず、例えば出口側流路に設けても良い。
この温度調整ヘッド400”に設けられたバルブ417”は、特に図示しないが、バーンインコントローラに制御可能なように接続されており、当該バーンインコントローラのオン/オフ制御に基づいて、バルブ417”が開閉され、入口側流路411”を流れる冷媒の流量が調整される。
次に、本実施形態に係るバーンイン装置の冷媒回収手段について説明すると、図20に示すように、本実施形態における冷媒回収手段はチラー900”に具備されており、このチラー900”は、冷媒を循環させるポンプ901と、例えば約20[℃]以下の冷却水に冷媒の持つ熱を熱移動させて冷媒を冷却する熱交換器902と、回収した冷媒を保管するタンク903と、冷媒を回収するための圧縮ガス供給装置904とを備えており、ポンプ901から、温度調整ヘッド400”(より詳しくは流路411”、413”)、タンク903、及び、熱交換器902を経て、再度ポンプ901に至る循環経路を形成することが可能となっている。
この循環経路上には、2つのバルブS1、S2が設けられている。第1のバルブS1は、ポンプ901と温度調整ヘッド400”との間に設けられ、第2のバルブS2は、温度調整ヘッド400”とタンク903との間に設けられている。
さらに、この循環経路には、第3のバルブS3を介して、圧縮ガス供給装置904が連結されている。この圧縮ガス供給装置904は、DUTに直接接触している冷媒を、バーンイン試験後にタンク903に強制的に回収するために、循環経路に圧縮ガスを供給する装置である。この圧縮ガス供給装置904により供給されるガスとしては、例えば窒素ガスを例示することが出来る。また、この圧縮ガスを用いた回収を採用したことに伴って、冷媒回収後に圧縮ガスによる圧力を大気に解放するために、タンク903に第4のバルブS4が設けられている。なお、第1〜第4のバルブS1〜S4は何れも、特に図示しないが、バーンインコントローラに制御可能なように接続されており、当該バーンインコントローラのオン/オフ制御に基づいて、各バルブS1〜S4が開閉される。
次に、このチラー900”に具備された冷媒回収手段の回収方法について説明する。
先ず、バーンイン試験中でDUTの温度調整を行っている場合には、第1及び第2のバルブS1、S2が開放され、第3及び第4のバルブS3、S4が閉じており、循環経路が形成されている。従って、この状態では、ポンプ901の作用により冷媒が循環経路を循環しており、熱交換器902で冷却された冷媒が、温度調整ヘッド400”に供給され、使用済みの冷媒がタンク903を経由して、熱交換器902で再度冷却されている。
次に、バーンイン試験が終了した場合には、ポンプ901を停止させ、第2〜第4のバルブS2〜S4のバルブが開放されている。従って、この状態では、循環経路は第1のバルブS1で閉塞され、その代わりに、第2〜第4のバルブS2〜S4の開放により、圧縮ガス供給装置904から温度調整ヘッド400”を経由してタンク903に至る回収経路が形成されている。そして、圧縮ガス供給装置904から当該回収経路内に供給されると、温度調整ヘッド400”内に滞留している冷媒が圧縮ガスにより押し出されて、タンク903に回収される。冷媒の回収が終了したら、全てのバルブS1〜S4が閉じられる。
以上のように本発明の第3実施形態に係るバーンイン装置では、温度調整ブロック400”の冷却ブロック410”をDUTに押し付けた際に、入口側流路411”の入口側開口部4111”を介して供給された冷媒をDUTの表面に直接接触させ、バルブ417”を開閉制御することにより、個々のDUTの温度調整を直接的に行うことが可能となり、同時に複数のDUTに対してバーンイン試験を行う際に、各DUTの温度を独立して正確に制御することが可能となっている。
また、チラー900”に上記のような回収手段を具備させることにより、DUTに直接接触している冷媒を、バーンイン試験終了後に回収することが出来る。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上述の実施形態では、バーンイン装置をモニタードバーンイン装置として説明したが、本発明では特にこれに限定されず、例えば、DUTを恒温下において電源電圧を印加し、DUTの入力回路に実動作に近い信号を印加しながらスクリーニングを行うダイナミックバーンイン装置や、DUTを高温下において電源電圧を印加し、DUTに電流を流して、温度及び電圧ストレスをDUTに加えてスクリーニングを行うスタティックバーンイン装置であっても良く、一般的なバーンイン装置が含まれる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置全体を示す正面図である。 図2は、図1に示すバーンイン装置の側面図である。 図3は、図1に示すバーンイン装置のシステム構成を示す概念図である。 図4は、本発明の第1実施形態におけるDUTを実装したバーンインボード全体を示す平面図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置に用いられる温度調整ボードの全体を示す平面図である。 図6は、図5に示す温度調整ボードに支持された第1の温度調整ヘッドの側面図である。 図7は、図6に示す第1の温度調整ヘッドの上部平面図である。 図8は、図6に示す第1の温度調整ヘッドの下部平面図である。 図9は、図8のIX-IX線に沿った第1の温度調整ヘッドの断面図である。 図10は、図8のX-X線に沿った第1の温度調整ヘッドの断面図である。 図11は、本発明の第1実施形態における温度調整ヘッドの伝熱モデルである。 図12は、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置における第1〜第3の温度調整ヘッドの温度調整可能範囲を示すグラフである。 図13は、本発明の第1実施形態において、第1の温度調整ヘッドによりDUTの温度調整を行っている状態を示す図である。 図14は、本発明の第1実施形態に係るバーンイン装置に用いられる第2の温度調整ヘッドを示す側面図である。 図15は、図14に示す第2の温度調整ヘッドの下部平面図である。 図16は、本発明の第1実施形態において、第2の温度調整ヘッドによりDUTの温度調整を行っている状態を示す図である。 図17は、本発明の第2実施形態における温度調整ヘッドの側面図である。 図18は、本発明の第3実施形態における温度調整ヘッドの側面図である。 図19は、図18に示す温度調整ヘッドの下部平面図である。 図20は、本発明の第3実施形態に係るバーンイン装置の冷媒回収手段の概略図である。
符号の説明
1…バーンイン装置
100…バーンインチャンバ
200…バーンインボード
300…温度調整ボード
301…フレーム
305…第3のバネ(第3の付勢手段)
400、400a、400b、400’ 、400”…温度調整ヘッド
410…冷却ブロック
411…入口側流路
412…内部空間
413…出口側流路
414…バイパス路
415…第1の収容空間
416…第2の収容空間
420…ヒータブロック(加熱ブロック)
421…ヒータ(加熱手段)
423…第1のバネ(第1の付勢手段)
430…センサブロック(測定ブロック)
431…温度センサ
433…第2のバネ(第2の付勢手段)
600…DUT用電源
700…ヒータ用電源
800…バーンインコントローラ
900…チラー

Claims (22)

  1. バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品に、前記被試験電子部品を加熱するために加熱手段を有する加熱ブロックと、前記被試験電子部品を冷却するために冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、を接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、
    前記冷却ブロック、前記加熱ブロックを収容するための第1の収容空間が形成されており、
    前記加熱ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第1の収容空間に収容されているバーンイン装置。
  2. 前記加熱ブロックは、前記冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、
    前記加熱ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記加熱ブロックの先端面は、前記冷却ブロックの先端面に対して相対的に突出している請求項1記載のバーンイン装置。
  3. 前記加熱ブロックと前記冷却ブロックとの間には、前記加熱ブロックを先端側に付勢する第1の付勢手段が設けられている請求項2記載のバーンイン装置。
  4. 前記加熱ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、前記第1の付勢手段により前記加熱ブロックが接触面側に付勢されて、前記加熱ブロックの一部が前記冷却ブロックに接触している請求項3記載のバーンイン装置。
  5. 前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックをさらに備え、
    前記冷却ブロック、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、
    前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されている請求項1〜4の何れかに記載のバーンイン装置。
  6. バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品に、前記被試験電子部品を冷却するための冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックと、を接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行うバーンイン装置であって、
    前記冷却ブロックに形成された流路を流通する前記冷媒の流量を可変させる流量可変手段をさらに備え、
    前記冷却ブロック、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、
    前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されているバーンイン装置。
  7. バーンインボードに実装された複数の被試験電子部品を冷却する冷媒を流通可能な流路が形成されていると共に、前記流路に連通している開口部が先端面に形成された冷却ブロックと、
    前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックと、
    前記冷却ブロックに形成された流路を流通する前記冷媒の流量を可変させる流量可変手段と、
    前記流路を流通する冷媒を回収する冷媒回収手段と、を少なくとも備え、
    前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成され、
    前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されており、
    前記バーンインボードに実装された前記被試験電子部品に、前記冷却ブロック及び前記測定ブロックを押し付けて、前記開口部を介して前記冷媒を前記被試験電子部品の表面に直接接触させながら、前記複数の被試験電子部品に対して同時にバーンイン試験を行い、
    前記バーンイン試験が終了したら、前記冷媒回収手段により前記冷媒を回収するバーンイン装置。
  8. 前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して揺動可能に支持されており、
    前記測定ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、
    前記測定ブロックの先端面は、前記冷却ブロックの先端面に対して相対的に突出している請求項5〜7の何れかに記載のバーンイン装置。
  9. 前記測定ブロックと前記冷却ブロックとの間には、前記測定ブロックを先端面側に付勢する第2の付勢手段が設けられている請求項8記載のバーンイン装置。
  10. 前記測定ブロックが前記被試験電子部品に非接触な状態において、
    前記第2の付勢手段により前記測定ブロックが先端側に付勢されて、前記測定ブロックの一部が前記冷却ブロックに接触している請求項9記載のバーンイン装置。
  11. 複数の前記冷却ブロックをフレームに揺動可能に支持した温度調整ボードと、
    前記バーンインボードを収容可能であり、前記温度調整ボードを有するバーンインチャンバと、をさらに備え、
    前記温度調整ボードは、前記各冷却ブロックが、前記バーンインボードに実装された前記被試験電子部品に対してそれぞれ対向するように、前記バーンインチャンバ内に設けられている請求項1〜10の何れかに記載のバーンイン装置。
  12. 前記各冷却ブロックは、前記バーンインチャンバ内において対向する前記バーンインボードに向かって前記各冷却ブロックを付勢する第3の付勢手段を介して、前記フレームにそれぞれ支持されている請求項11記載のバーンイン装置。
  13. 前記複数の冷却ブロックに形成された各流路のうちの少なくとも一部が直列的に接続されている請求項11又は12記載のバーンイン装置。
  14. 前記冷却ブロックには、前記流路から前記冷媒をバイパスさせるバイパス路が設けられている請求項13記載のバーンイン装置。
  15. 前記流量可変手段は、前記流路内又は前記バイパス路内に設けられている請求項6〜14記載のバーンイン装置。
  16. 前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成された第1の冷却ブロックと、前記バイパス路が形成されていない第2の冷却ブロックとを有する請求項14又は15記載のバーンイン装置。
  17. 前記バーンインチャンバは複数の前記温度調整ボードを有し、
    前記複数の温度調整ボードのうち、一の前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成された第1の冷却ブロックを有し、他の前記温度調整ボードは、前記バイパス路が形成されていない第2の冷却ブロックを有する請求項14又は15記載のバーンイン装置。
  18. 前記温度調整ボードは、前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗が相互に異なる2種類以上の冷却ブロックを有する請求項11〜17の何れかに記載のバーンイン装置。
  19. 前記バーンインチャンバは複数の前記温度調整ボードを有し、
    前記複数の温度調整ボードのうち、一の前記温度調整ボードが有する前記冷却ブロックにおける前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗と、他の前記温度調整ボードが有する前記冷却ブロックにおける前記冷媒と前記被試験電子部品との間の熱抵抗とが相互に異なる請求項11〜17の何れかに記載のバーンイン装置。
  20. 被試験電子部品を加熱するために加熱手段を有する加熱ブロックと、
    前記被試験電子部品を冷却するために冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、を備えた温度調整ヘッドであって、
    前記冷却ブロックに、前記加熱ブロックを収容するための第1の収容空間が形成されており、
    前記加熱ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第1の収容空間内に収容されている温度調整ヘッド。
  21. 前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックをさらに備え、
    前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、
    前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されている請求項21記載の温度調整ヘッド。
  22. 被試験電子部品を冷却するために冷媒を流通可能な流路が形成された冷却ブロックと、
    前記被試験電子部品の温度を測定するための測定手段を有する測定ブロックと、を備えた温度調整ヘッドであって、
    前記冷却ブロックに、前記測定ブロックを収容するための第2の収容空間が形成されており、
    前記測定ブロックは、前記冷却ブロックに対して断熱されるように前記冷却ブロックとの間に空気層が形成された状態で、前記第2の収容空間に収容されている温度調整ヘッド。
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