JP3769686B2 - オーブントースター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
調理物を載せる焼網を、前倒し式のドアの開閉に連動して加熱室内外に出し入れするオーブントースターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のオーブントースターとして、例えば、特許番号第2831781号(従来例1)に示すようなものがある。このオーブントースターでは、ドア開閉に連動して焼網をケース内外に出し入れ可能とするとともにドアの開き角度を規制するために、ケース内の加熱室を形成する左右反射板に部分円弧形のカム状長孔を設けるとともに、この両カム状長孔間に対して直線形の支持棒をカム状長孔の長手方向に移動可能となるように架け渡し、この支持棒に焼網の奥側部分を引掛けるとともにドア内面における左右両端に設けられる2つの突片に対して焼網のドア側部分を引掛けるようにしている。
【0003】
そしてケースの左右壁面と加熱室を形成する左右反射板との間に、前記支持棒を加熱室奥側に引き込む方向に弾発付勢するコイルバネを設けており、このコイルバネの圧縮復元力によって支持棒を加熱室奥側に引き込んでいる。
なお、焼網はドアの突片と支持棒とに対しそれぞれ引掛けられていて、取外し可能とされている。
そして、前記突片は、ドアを前倒ししたときに上下方向に沿う姿勢にされているもので、焼網が取り外し可能に引掛けられる切り込み孔が形成されている。前記切り込み孔は、前記突片を上下方向に沿う姿勢にした状態において横向き略T字形状形成されており、水平方向に沿って形成されて焼網の先端が出し入れされる直線状の挿抜口と、この挿抜口の奥側において上向きに凹む第1フック部および下向きに凹む第2フック部とを有している。
【0004】
なお、挿抜口は、焼網を着脱しやすくするために、焼網を構成する線材の直径よりも若干大きな幅に設定されている。
第1フック部は、焼網上に調理物を載せていないかもしくは軽い調理物を載せている状態においてドアを開閉するときに焼網が簡簡単に外れないようにするための引っ掛かりである。
第2フック部は、焼網上に重い調理物を載せている状態においてドアを開閉するときに焼網が簡単に外れないようにするための引っ掛かりである。
【0005】
また、特開20001−355860号公報(従来例2)に示されたものは、全体構成が従来例とほぼ同じであるが、焼網が引掛けられる切り込み孔の形状が異なり、従来例1の第1、第2フック部以外に、第1フック部に連なってドア側へ向けて切り込み形成された第3フック部を備え、焼網の奥側に重い調理物をかたよせて載せた状態においてドアを開閉するときに支持棒の延出部分が引っ掛けられるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例1では重い調理物を焼網上の奥側に片寄せて載せた状態でドアを閉めるときに、焼網がドアの突片の切り込み孔から外れる場合があった。また、上記従来例2は、従来例1を改良したものであり、焼網の奥側に重い調理物をかたよせて載せても、従来例1よりは、切り込み孔から外れることが少ないものの、場合によっては焼網が外れるという問題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、重い調理物を焼網の上の奥側に片寄せて載せた状態でドアを閉めるときでも、焼網がドアから外れて斜め姿勢に跳ね上ることのないように、焼網上の調理物を安定姿勢に保つことができるオーブントースターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のオーブントースターは、加熱室の前部開口部を開閉するドアと、前記加熱室内の左右側壁に設けられ前記加熱室の前後に変位可能に支持される支持棒と、前記ドアの内面下方の左右両端に突設され、切り込み孔を有する突片と、前記支持棒を前記加熱室の奥側に付勢する付勢手段と、枠部のドア側部分が前記突片の前記切り込み孔に引っ掛けられ、奥側部分が前記支持棒に支持され、ドアの開閉に連動して前後に移動する焼網と、を備え、前記切り込み孔は、前記突片を上下方向に沿うようにした状態で横向き略T字形状に形成され、水平方向に形成され前記焼網の枠部の前記ドア側部分が出し入れされる挿抜口と、この挿抜口の奥側において上向きに凹む第1フック部および下向きに凹む第2フック部と、を有するオーブントースターにおいて、前記左右の突片の切り込み孔の前記挿抜口が、前記第1、第2のフック部方向に対して互いにズレているものである。
【0009】
また、切り込み孔の挿抜口のズレの大きさは焼網の枠部のドア側部分の略外径以上であるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はオーブントースターのドアを開いた状態を示す斜視図、図2は図1において調理物を載せていないときの側面透視図、図3は図2の状態からドアを閉めたときを示す側面透視図、図4は図2において焼網の中央に重い調理物を載せた状態を示す側面透視図、図5は図4の状態からドアを閉め始めたときの状態を示す側面透視図、図6は図5の状態からドアを閉めたときの状態を示す側面透視図、図7は図2において焼網の奥に重い調理物を片寄せて載せたときの状態を示す側面透視図、図8は図7の状態からドアを閉め始めたときの状態を示す側面透視図、図9は図8の状態からドアを閉めたときの状態を示す側面透視図、図中Aはオーブントースターの全体を示している。
【0011】
このオーブントースターAのケース1の前面には、ドア2の底辺がケース1に対しヒンジ結合されており、ドア2が前倒し状態で開閉可能に取り付けられている。またケース1内の加熱室3はケース1の左右壁に対して所要間隔を介して設置される左右反射板4とケース1の奥壁から天井壁に対して所要間隔を介して設置される奥反射板5とにより形成されている。これらの反射板4、5により囲まれる空間の上下位置には、棒状のヒーター6が設置されている。
【0012】
この発明のオーブントースターでは、ドア2の開閉に連動して調理物が載せられる焼網7をほぼ水平状態で出し入れ可能とするとともに、ドア2の開き角度を約90度に規制して垂れ下がらないようにしている。そのため加熱室3の左右反射板4に設けられる部分円弧形状のカム状長孔8に対して直線形状の支持棒9を架け渡し、この支持棒9とドア2の内面下方の左右に突設される突片20a、20bとに対して焼網7をそれぞれ引掛けるようにしている。そして支持棒9においてカム状長孔8の外側へ突出した部分には、ケース1の左右側壁と左右反射板4との間の隙間に配設されるコイルバネ10の一端が各々係止されている。
【0013】
このコイルバネ10は復元しようとする弾発付勢力によりドア2を閉じて手を離しても、勝手にドア2が開くようなことがなくなる。焼網7は線材からなる枠部7aと平面部は細かな網局部7bとにより構成され、枠部7aの前後延在毎部分の奥端側には、側面から見てL字形の系止め片7cが下向きに突出する状態で接合されている。尚Bは調理物を示している。
この実施形態では、ドアと支持棒9とを焼網7で連結させる形態において、焼網7の奥(支持棒9より後ろ側)に比較的重い調理物を片寄せて載せた状態でドア2を閉めるときに、焼網7がドア2側から外れて焼網7の前側が上向きに跳ねあがってしまわないようにしている。
【0014】
具体的には、ドア2の内面下方の左右両端には、突片20a、20bが設けられている。この突片20a、20bは支点2aを中心にしてドア2を前倒ししたときに上下方向に沿う姿勢となるよにドア2の内面に対してほぼ垂直突設されている。この突片20a、20bには焼網7の枠部7aにおけるドア側両角部を着脱自在に引掛けるために、横向き略T字形状の切り込み孔21a、20bが各々設けられている。またドア2を前倒しすることにより突片20a、20bをほぼ上下方向に沿う姿勢にした状態において、ほぼ水平方向に沿って形成され焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が出し入れされる切り込み孔21a、20bの各々の挿抜口22a、22bは、第1のフック部23、第2のフック部24方向に対して互いにズレるようにしており、挿抜口22a、22bは、焼網7の枠7aのドア側部分に対して互いにズレている。
【0015】
すなわち、例えば、突片20a、20bの先端から第1のフック部23、第2のフック部24方向における挿抜口22a、22bの寸法をイ、ロとしたとき、この寸法イ、ロを異なるようにしてる。
また、挿抜口22a、22bのズレの大きさは焼網7の枠部7aのドア側部分の略外径以上であることがのぞましい(焼網7の枠部7aのドア側部分の外径寸法をハとしたとき、イ−ロ>ハ、または、イ−ロ≒ハ)。
【0016】
また、この挿抜口22の奥側において下向きに凹む第1のフック部23a、23bと第1フック部23a、23bと連なってドア2側へ向けて切り込み形成された第2のフック部24a、24bを有する形状になっている。
【0017】
次に、調理物の載せ方の違いによるドア2の開閉動作を説明する。まず図2に示すように調理物を載せていない状態または軽い調理物を載せている状態では、焼網7全体が下に沈み込んでいないため、焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が突片20a、20bの切り込み孔21a、21bの第1フック部23a、23bに引っ掛かっている。この状態でドア2を開くとき、焼網7はコイルバネ10により加熱室側に常に引っ張られているため、焼網7の枠部7aのドア側部分と第1のフック部23a、23bとにより確実に係止され簡単に外れない構造となっている。
【0018】
この状態からユーザーがドア2を閉めようとすると、焼網7がコイルバネ10の復元力により奥側に引き込まれるとともに、ドア2が引っ張られるので、図3に示すように、閉じる。このとき、焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が切り込み孔21a、20bの第1フック部23a、23bに引っ掛かっていて、第1フック部23a、23bの奥側辺に当接しているから、焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が挿抜口22a、22bへ動かずにすむ。したがって、焼網7が切り込み孔21a、21bら外れることはない。
【0019】
また図4に示すように、比載的重い調理物Bが焼網7の前方または中央にバランス良く載せられた状態では焼網7全体が下に沈み込んでいて、焼網7の、枠部7aにおけるドア側部分が突片20a、20bの切り込み孔21a、20bの第2のフック部24a、24bに引っ掛かっている。この状態では、調理物Bの重みがコイルバネ10の復元力よりも強いために、焼網7が奥に引き込まれない。この状態からドア2を閉めようとすると、図5に示すように、焼網7の枠部7aのドア側部分がが矢印方向に押され、焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が第2フック部24a、24bの奥側辺に当接することになり、ドア2を押し上げる力で焼網7の枠部7aにおけるドア側部分が挿抜口22へ向けて動かずに、焼網7が奥へ押し込まれるとともに、図6に示すように、ドア2が閉められる。したがって焼網7が切り込み孔21a、21bの挿抜口22a、22bから外れることはない。
【0020】
さらに図7に示すように、比較的重い調理物Bを焼網7の奥に片寄せて載せられて入る状態では支持棒9を中心にして焼網7の奥側が下に沈み込むとともに、手前側が上に浮いていて、焼網7の枠部7aのドア側部分がが矢印方向に押され、焼網7の枠部7aのドア側部分は切り込み孔21a、20bの第1フック部23a、23bに引っ掛かっている。
【0021】
さらに、図8に示すようにドア2を閉めていくと、焼網7の枠部7aのドア側部分は手前側が上に浮いているため、焼網7の枠部7aのドア側部がが矢印方向に押され、切りこみ孔21のドア側に接するように移動するため、突片20a、20bの切り込み孔21a、21bの挿抜口22a、22bから外れやすくなるが、左右の切り込み孔21aと21bの位置は枠部7aのドア側部分の外径以上にズレているため、両側が一度に外れることはない位置関係(イ−ロ>ハ、または、イ−ロ≒ハ)にあるため、焼網7の枠部7aのドア側部分は常に突片の切り込み孔21a、21b内にあり外れることはない。
【0022】
また、焼網7の枠部7aのドア側部分を突片20a、20bの切り込み孔21a、20bに取り付けるときは、直線形の支持棒9はカム状長孔8に対し長手方向に移動可能のため焼網7を少し斜めにすることにより片側づつ、取りつけることができる。このように、突片20a、20bの切り込み孔の位置をズラスことにより、重い調理物を焼き網7の奥にバランス悪く載せた状態でドア2を閉めても、ドア2の突片20a、20bから焼網7が外れることがなく、調理物を安定な姿勢のまま加熱室3内に収めることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、加熱室の前部開口部を開閉するドアと、前記加熱室内の左右側壁に設けられ前記加熱室の前後に変位可能に支持される支持棒と、前記ドアの内面下方の左右両端に突設され、切り込み孔を有する突片と、前記支持棒を前記加熱室の奥側に付勢する付勢手段と、枠部のドア側部分が前記突片の前記切り込み孔に引っ掛けられ、奥側部分が前記支持棒に支持され、ドアの開閉に連動して前後に移動する焼網と、を備え、前記切り込み孔は、前記突片を上下方向に沿うようにした状態で横向き略T字形状に形成され、水平方向に形成され前記焼網の枠部の前記ドア側部分が出し入れされる挿抜口と、この挿抜口の奥側において上向きに凹む第1フック部および下向きに凹む第2フック部と、を有するオーブントースターにおいて、前記左右の突片の切り込み孔の前記挿抜口が、前記第1、第2のフック部方向に対して互いにズレてるので、重い調理物を焼網の上の奥側に片寄せて載せた状態でドアを閉めるときでも、焼網がドアから外れて斜め姿勢に跳ね上ることのないように、焼網上の調理物を安定姿勢に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態を示すオーブントースターのドアを開いた状態を示す斜視図である。
【図2】 図1の状態で調理物を載せていないときの状態を示す側面透視図である。
【図3】 図2の状態でドアを閉めたときの状態を示す側面透視図である。
【図4】 図2において焼網の中央に重い調理物を載せたときの状態を示す側面透視図である。
【図5】 図4の状態からドアを閉めたときの状態を示す側面透視図である。
【図6】 図5の状態からドアを閉めたときの状態を示す側面透視図である。
【図7】 図2において焼網の奥に重い調理物を片寄せて載せたときの状態を示す側面透視図である。
【図8】 図7の状態からドアを閉め始めたときの状態を示す側面透視図である。
【図9】 図8の状態からドアを閉めたときの状態を示す側面透視図である。
【符号の説明】
A オーブントースター、1 ケース、2 ドア、3 加熱室、7 焼網、7a 焼網の枠部、7b 網目部、7c 系止部(L形)、8 カム状長孔、9 支持棒、10 コイルバネ、20a、20b 突片、21a、21b 切り込み孔、22a、22b 挿抜口、23a、23b 第1フック部、24a、24b第2フック部。
Claims (2)
- 加熱室の前部開口部を開閉するドアと、前記加熱室内の左右側壁に設けられ前記加熱室の前後に変位可能に支持される支持棒と、前記ドアの内面下方の左右両端に突設され、切り込み孔を有する突片と、前記支持棒を前記加熱室の奥側に付勢する付勢手段と、枠部のドア側部分が前記突片の前記切り込み孔に引っ掛けられ、奥側部分が前記支持棒に支持され、ドアの開閉に連動して前後に移動する焼網と、を備え、前記切り込み孔は、前記突片を上下方向に沿うようにした状態で横向き略T字形状に形成され、水平方向に形成され前記焼網の枠部の前記ドア側部分が出し入れされる挿抜口と、この挿抜口の奥側において上向きに凹む第1フック部および下向きに凹む第2フック部と、を有するオーブントースターにおいて、
前記左右の突片の切り込み孔の前記挿抜口が、前記第1、第2のフック部方向に対して互いにズレていることを特徴とするオーブントースター。 - 切り込み孔の挿抜口のズレの大きさは焼網の枠部のドア側部分の略外径以上であることを特徴とする請求項1記載のオーブントースター。
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| JP2002209855A JP3769686B2 (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | オーブントースター |
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