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JP3770548B2 - 遊技機 - Google Patents
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JP3770548B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技に関する制御を行う制御基板を収納した状態で遊技盤裏面などに配設される基板収納ボックスを備えるパチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機において、その基板収納ボックスへの不正行為を防止または不正行為の発見を容易にする不正防止機構を備える遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機は、遊技盤に設けられる各種入賞装置や図柄変動表示装置などを制御して、遊技の興趣を盛り上げるようにしたものが主流となっている。これらの入賞装置や図柄変動装置などの制御は、ICやLSIなどの多数の電子部品を配設したロジック制御の回路基板、あるいはマイクロコンピュータを備えた制御基板などにより行われる。例えば役物制御装置においては、基板上にCPU、RAM、ROM等が配設されて回路が構成されており、ROMに記憶された制御プログラムに従って遊技機の制御が行われ、いわゆる「大当たり」などもここで制御される。
【0003】
これら遊技機に関する制御を行う制御基板は、一般的に埃などのゴミが付着して短絡などの回路障害が発生し誤作動しないように保護するため、樹脂あるいは金属から形成される箱形状の基板収納ボックス内に収納されて遊技盤の裏面側に取り付けられる。そして、各種コネクタ部を介してその他の機器に制御可能に接続される。
【0004】
前記回路基板や制御基板を収納する基板収納ボックスは、基板を収納するケース体と、ケースに装着して開口部を覆うカバー体とから構成される。そして製造段階などにおいて基板等を収納しケース体とカバー体とを係合させた後は、収納された制御基板に触れられて不正行為が行われないよう、ケース体とカバー体とを再分離不可能に封止する構造であることが望ましい。しかし、修理や公的機関によるROM検査などのメンテナンス性を考慮すると、ある程度の回数の再分離、再係合、再封止が可能な構造である必要がある。
【0005】
このためケース体とカバー体の分離・係合・封止を繰り返し容易に行うことができ、かつ不正行為を防止し、不正行為が行われた場合にはその発見が容易に可能な係合・封止構造として、例えば内部の状態を視認可能なように透明の合成樹脂などから形成するとともに、ケース体とカバー体とをネジ止め組付けした後、ケース体とカバー体との合わせ目に剥がした痕跡が確実に残る封止シールを貼付する方法などが採用されてきた。しかし、真贋の見分けがつき難いほどに精巧な偽造封止シールや特殊な剥離剤などを使用して痕跡が残らないように開封し不正行為を行って再封止されるなど、不正行為者に対しては必ずしも効果があるとはいえなかった。
【0006】
そこで不正な開封を抑制するとともに、不正行為が行われた場合には直ちに発見できるよう、開封するためにはケース体またはカバー体のいずれかの特定箇所を物理的に破壊しなければならい構造、具体的には図14〜図18に示されるような基板収納ボックスの封止構造などが提案されている。図14は基板収納ボックス200の外観斜視図、図15はその一部分解斜視図、図16は基板収納ボックス200の側面に設けられた封止部205の上面図、図17は図16におけるA−A断面である横断面図、図18はB−B断面図である。
【0007】
図に示されるように、基板収納ボックス200は、封止部205が形成される主制御基板203が収納可能なケース体201と、該ケース体201に固着されるピン固定具213と、封止部206が形成されるケース体201に係合装着可能なカバー体202と、ケース体201とカバー体202それぞれに形成される封止部205、206とを連結するための挿入ピン211とから構成される。
【0008】
ケース体201は、アクリルなどの透明な合成樹脂材料などから、底面に主制御基板203を載置・固定可能な略箱形状に形成される。該ケース体201の左右両側面(図では片側のみを示す)には、ピン固定具213を載置固定可能な長手箱形状の固定具収容台212からなるケース体側の封止部205が形成される。
【0009】
ピン固定具213は、図17及び図18に示されるように長方形形状を有し、金属製板材から折り曲げ形成される。挿入ピン211の先端部が挿通される係合孔213aが形成され、該係合孔213aの内周面には、挿入ピン211の先端部211aに周設された凹状の係合溝211bに係合する係合片213bがやや斜め下向きに突設して形成される。
【0010】
カバー体202は、ケース体201に係合して基板収納ボックス200を構成する部材であり、ケース体201と同様にアクリルなどの透明な合成樹脂材料から、ケース体201の底面に載置された主制御基板203上に配設される各種電子部品などを覆う略箱形状に形成される。カバー体202の左右両外側面(図では片側のみを示す)には、カバー体側の封止部206として複数個(図では4個形成される例を示す)のピン挿入台215が切断可能に形成された連結部218を介してカバー体202と一体的に整列して設けられると共に、前記ピン挿入台215の端部には前述のピン固定具213をネジ止め固定するタッピンネジ207を上方から覆うネジ隠し片217、217が形成される。また、カバー体202の表面には、左右両側面の対角に位置する一対2個のピン挿入台215が同一番号となるよう番号表示が付されている。(図14、図15には1〜4の数字が付される例を示す)
【0011】
挿入ピン211はアルミなどの金属製棒材により切削形成され、または合成樹脂材料により一体に成形され、円柱形状の本体部211dと本体部211dより外径が大きくフランジ状に形成される頭部211eとから構成される。円柱形状の本体部211dの途中位置には、本体部211dの外径よりもやや太径にローレット状のリング部211cと、ピン固定具213の係合片213bと係合可能な係合溝211bとが形成される。
【0012】
前記構成を有する基板収納ボックス200の組み付け操作、封止および開封操作は以下の通りである。
【0013】
最初に、ケース体201の底面に主制御基板203を載置して四隅角部を基板固定部材204により固定し、併せてピン固定具213をケース体201に形成される固定具収容台212にタッピンネジ207によりネジ止め固定する。そしてカバー体202に形成される各ピン挿入台215に挿入ピン211を挿入する。この場合、図18に示されるように挿入ピン211の本体部211d形成されるリング部211cが、ピン挿入孔215bの下端を通過し、かつ先端211aがピン固定具213に形成される係合孔213aに挿通しない位置に遊挿する。その後、ケース体201にカバー体202を係合装着する。
【0014】
そして、例えば製造時などにおいて初めて封止するときは番号「1」が付された左右両外側に一対2個のピン挿入台215に挿入される挿入ピン211を叩き込むなどして更に挿入する。その結果、挿入ピン211の先端211aがピン固定具213に形成される係合孔213aを通過して挿入ピン211に形成される係合溝211bに係合孔213aの内周縁に形成される係合片213bが抜脱不可能に係合し、ケース体201とカバー体202との係合が分離不可能に封止される。
【0015】
前記連結部218はニッパなどの工具によって簡便に切断可能な形状に形成されており、挿入ピン211による封止を解除し、ケース体201とカバー体202とを分離するには、連結部218、218、・・のうち挿入ピン211とピン固定具213が抜脱不可能に係合され封止された一対2個のピン挿入台215の連結部218を切断する。これにより挿入ピン211が挿入されたピン挿入台215はカバー体202から分離することになる。
【0016】
前記構成を有する基板収納ボックス200によれば、該基板収納ボックス200の封止・開封を形成されるピン挿入台215の数だけ複数回行うことが可能であるため、収納されている主制御基板203の修理やROM検査などの正規の理由による開封・封止が複数回行うことができ、前記操作もニッパーなどの工具を用いれば容易に開封することが可能であるためメンテナンス性も良い。また開封すれば確実に連結部に切断の痕跡が残ることになる。このため、取り扱いも容易で開封を抑止して不正行為を防止できることから広く採用されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記構造を有する基板収納ボックス200においては、挿入ピン211と係合するピン固定具213はその両端部をケース体201の固定具収容台212にタッピンネジ207によってネジ止め固定するのが一般的であり、ネジ止め作業は製造工程において手間や時間も掛かるため、組付けの作業性の向上を図って低コスト化を図ることが困難であるという問題を有していた。
【0018】
更に、ケース体側およびカバー体側の封止部205、206は基板収納ボックス200の外部に突設されるため、封止部205、206の寸法だけ基板収納ボックス200の寸法が大きくなる。近年は遊技機の裏側には様々な基板や装置が配設されるようになってきており、基板収納ボックスの配設スペースを確保することが困難となっていることに加えて、電気・電子機器の増加で発熱量も増加しており、熱を逃がして熱によるこれら機器の誤作動を防止するため、遊技盤裏面の通風空間として機器間に隙間空間を確保しなければならず、機器をできる限り小さくすることが望まれている。
【0019】
また、ピン固定具213をネジ止めした固定具収容台212は組み付け後の基板収納ボックス200の左右両外側に位置するものであり、装着されるカバー体202の外側へ突設して形成されるネジ隠し片217、217でタッピンネジ207を覆い隠して不正行為を防止するという構成であるため、該ネジ隠し片217、217を復元可能に巧妙にカバー体202から切断分離し、タッピンネジ207を外して基板収納ボックス200の係合を開封したり、固定具収容台212の下面のネジ止め位置に孔を開け特殊な工具を挿入して、タッピンネジ207を強引に外してしまうことも不可能ではなく、セキュリティー性の向上も図ることが困難であった。
【0020】
また、ピン固定具213のタッピンネジ207による係合方向と、挿入ピン211のピン固定具213への挿入方向、およびケース体201とカバー体202との係合方向とが全て同一であるため、例えば連結部218を破壊しないように固定・保持しつつケース体201とカバー体202とを引き剥がすように力を加えると、タッピンネジ207および挿入ピン211には抜き取る方向に力が加わることになり、そのままタッピンネジ207と固定具収容台212との係合や挿入ピン211とピン固定具213との係合が強引に外されてケース体201とカバー体202とを分離させることも不可能ではなかった。この場合、破損個所は固定具収容台212のタッピンネジ207との係合箇所あるいはピン固定具213に形成される係合孔213aの内周縁近傍に限られるため、見かけ上、元の状態に復元することも不可能ではない。
【0021】
更に近年では、このような基板収納ボックスへの不正行為は巧妙さを増しており、ケース体とカバー体との係合を分離させることなく、収納ボックスに形成される貫通孔や開口部などからピアノ線などの細い線状あるいは棒状の異物を挿入させて制御基板のプリント配線などへの不正を施し、遊技に関する制御に誤動作を生じさせるなどの行為がなされるおそれが生じている。このような不正行為を防止するためには、ピアノ線などの細線状の異物さえもボックス内に侵入する隙間や開口部を無くし、内部の制御基板などには一切に触れさせないように基板収納ボックスを構成する必要がある。
【0022】
また、収納されている基板に直接不正行為を施すのではなく、ピン固定具213に形成される未使用の係合片213bを、ピン挿入孔から先端工具、精密ヤスリ(針ヤスリなど)、電動工具(ルータなど)に装着された精密砥石を挿入して削るなどし、未使用のピン挿入孔215bの開口部より未使用の係合孔213aの係合片213bに細工を施すことにより、あらかじめ挿入ピン211を外側から引き抜くことを可能としておき、検査などの正規の開封が行われてピン挿入孔215bを替えた場合に、挿入ピン211を抜いて不正行為が行われることもあり得るため、未使用のピン挿入孔215bを塞いでおくか未使用のピン挿入台215には開口部そのものが形成されない構成である必要がある。そして蓋部材などを用いて開口部を塞ぐ場合には、不正行為防止の観点から外側からは抜脱困難とし、メンテナンス性の観点からは作業時において容易に抜脱可能である構成であることが望ましい。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技に関する制御を行う制御基板が収納されるケース体と、該ケース体に装着されるカバー体とからなる基板収納ボックスを備えた遊技機であって、前記ケース体と前記カバー体の封止と開封を複数回可能とするために、前記ケース体とカバー体のいずれか一方には、挿入される挿入ピンの一端側を支持するピン挿入台が切断可能な連結部を介して複数設けられ、他方には、前記挿入ピンの他端側が係合するとともに前記基板収納ボックス内に連通された係合孔を複数備えるピン固定具とが設けられており、前記挿入ピンが挿入されていない未使用のピン挿入台には一体的に形成された薄膜の不正防止部材が配設され、前記ケース体に前記カバー体を装着すると、前記ピン挿入台に形成されるピン挿入孔と前記係合孔とが同軸に配設されるように構成し、前記ピン挿入台の前記ピン挿入孔に前記挿入ピンを挿入した際に前記挿入ピンの先端で前記薄膜の不正防止部材が破壊されることにより、同軸に配設された前記ピン挿入孔と前記係合孔が連通すると共に前記係合孔に前記挿入ピンが係合可能に構成されていることを要旨とするものである。
【0024】
かかる構成を有する基板収納ボックスによれば、ケース体にカバー体を装着して、いずれか一方に設けられたピン挿入台と、他方に設けられた固定具収容台の収容溝に係合して収容固定されたピン固定具とを挿入ピンによって連結させることで、制御基板をボックス内に収納した状態でケース体とカバー体との係合を封止できる。
【0025】
また、切断可能な連結部を介して形成される前記ピン挿入台と、前記ピン固定具の係合孔の組を複数備える構成であるため、基板収納ボックスの係合の開封・封止を複数回行うことができ、制御基板の修理や公的機関によるROM検査などの正当な理由によって開封した場合でも再度収納して係合を封止することが可能となるため、メンテナンス性も良くなる。この場合において、ピン挿入台に形成されるピン挿入孔と、ピン固定具に備えられた係合部である係合孔は基板収納ボックス内に連通しているので、封止のための挿入ピンが挿入されない未使用のピン挿入孔には薄膜の不正防止部材が一体的に配置されていることにより、封止後の基板収納ボックスに残る基板収納ボックス内部と外部とを連絡可能な開口部が塞がれることになるため、ピアノ線などの細線状あるいは棒状の異物を差し込んで不正行為が行われることを防止することができる。
0026
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
0027
図1は、遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の概略構成の正面図を示した図である。図に示されるようにパチンコ遊技機10は、遊技機本体の側部を構成する外枠11と前面部のベースとなる内枠12とを備える。この内枠12の開口部には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が設けられる。
0028
ガラス扉15の下方位置には、遊技球を貯留するための上受け皿16とその上受け皿16から溢れた遊技球を貯留するための下受け皿17が縦列して設けられる。この上受け皿16には球抜きボタン18が設けられ、これを操作すると上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて抜き落とされる。また、下受け皿17の図中右側位置には、遊技球を発射するための発射レバー20が設けられ、その回動操作量に応じて打球の強さが調整されると共に図示しない発射モータの電源が投入される。更に発射レバー20には遊技球を単発発射させるための図示しない単発スイッチも備えられており、遊技状況に応じて使い分けることが可能に構成されている。
0029
また、このパチンコ遊技機10の左側部にはプリペイドカードによる球の貸し出しを行うプリペイドカードユニット22が並設されており、その操作は上受け皿16の前面部に設けられた球貸し操作部23によって行われる。球貸し操作部23には、プリペイドカードによる遊技球の貸し出しを操作する球貸しボタン24、カード挿入口26からプリペイドカードを排出させるカード返却ボタン27、また図示されないが、貸出しの可否状態を示す球貸しランプ、プリペイドカードの残高表示及びエラー表示を行う度数表示部などが備えられる。
0030
遊技盤14面のほぼ中央には特別図柄表示装置50が設けられており、その画面には数字やキャラクタなどの図柄が動画表示される。この特別図柄表示装置50の真下位置には常時入賞可能な第一始動入賞口52aと、可変翼が開放された時にのみ入賞可能となる第二始動入賞口52bを備える始動入賞口52が設けられており、始動入賞口52に遊技球が入賞すると特別図柄表示装置50に表示される図柄が変動を開始する。
0031
また、始動入賞口52の真下位置には通常は閉鎖されている大入賞口53が設けられており、その内部には大入賞口53が開放された時にのみ入賞可能となる特定入賞口54が設けられている。また、大入賞口53の左右位置には普通入賞口である左落し入賞口60、右落し入賞口61が、それらの上方位置には左袖入賞口62、右袖入賞口63が各々設けられ、これらの入賞口へ遊技球が入賞すると所定個数の賞品球が払い出される。
0032
特別図柄表示装置50の周囲には装飾枠体64が設けられる。該装飾枠体64の上部に形成された半円弧形状の装飾枠部には、普通図柄表示装置65が設けられ、「0」から「9」までの数字が7セグメントでもってデジタル表示される。更に、本遊技盤14面には遊技球の落下方向を無作為に変更させたり、その流下速度を変化させる風車やランプ風車、左ゲート66、右ゲート67が設けられ、このゲート66、67を遊技球が通過すると普通図柄表示装置65が変動を開始し、所定図柄が表示確定されると前述の始動入賞口52の第二始動入賞口52bが一定時間開放される。
0033
始動入賞口52に遊技球が入賞すると、特別図柄表示装置50に表示される判定用図柄が変動を開始し、所定時間(例えば5秒間)が経過すると停止して図柄が表示確定される。ここで確定された図柄の組み合わせが予め設定された所定の組み合わせと一致すると、それまで閉鎖されていた大入賞口53が開放され、いわゆる「大当たり」と称される特別な遊技状況が開始されることになる。
0034
このように、遊技盤14面に設けられる各入賞口に遊技球が入賞(または通過)すると諸処の遊技状況が発生する契機となると共に、所定個数の賞品球が上受け皿16の左側上部に設けられる図示しない球出口から払い出される。但し、何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技盤14面の最下部に設けられる排出口68から遊技盤14の裏面へと排出されることになる。
0035
図2は、前記パチンコ遊技機10の裏面図である。パチンコ遊技機10の裏面には、各種装置などを取り付けるための裏セット板71が設けられ、その裏セット板71の上方には、図示しない遊技場内に設置された球供給装置から供給される遊技球を一時貯留する球タンク72が設けられる。この球タンク72には球誘導樋73が連接して設けられる。球誘導樋73には該球誘導樋73上における遊技球の貯留状態を検知する図示しない補給スイッチが設けられる。該補給スイッチは、球誘導樋73上での球切れ状態が発生した時に作動し、図示しない遊技場内の球供給装置から球タンク72に遊技球が供給されていないことを遊技場へ報知するように構成されている。
0036
この球誘導樋73は図示しない屈曲樋に接続され、この屈曲樋はその下流域でおいて枝分かれして賞球払出装置75と球貸払出装置76に連接される。また、この図示しない屈曲樋にはその屈曲樋内における遊技球の流下状態を検知して賞球払出装置75及び球貸払出装置76の空動作を未然に防止する空切り防止スイッチ77が設けられる。
0037
また、遊技機10の裏面には、遊技に関わる制御を行うための多種多様な制御基板が配設されており、これら制御基板により遊技盤14面に設けられる各装置などの動作が設定制御される。また、遊技機10と外部の各種装置とを接続する外部出力端子などを備える盤用外部出力端子基板78および枠用外部出力端子基板78c、空切り防止スイッチ77の作動を設定制御する空切り防止スイッチ基板79、更に、前述の賞球払出装置75及び貸球払出装置76の作動を設定制御するCR賞球払出制御基板80、本遊技機10の側部に設けられるプリペイドカードユニット22と遊技機10間における情報の授受を行うカードインターフェイス接続部81が設けられる。
0038
更に、これらの制御基板などの動作を設定制御する主制御基板82が裏面の略中央に設けられている。該主制御基板82は、箱状の基板収納ボックス90に収納されており、該基板収納ボックス90を開封しなければ前記主制御基板82に触れることができないようになっている。基板収納ボックス90は詳しくは後述するがケース体91とそのケース体91に装着されるカバー体92とからなり、前記ケース体91に前記主制御基板82を載置して固定し、その上面開口部をカバー体92で覆うことで外部から触れることができないように主制御基板82を収容する。
0039
そのほかに本遊技機10には上記以外にも各種多様な制御基板が設けられており、これら制御基板により遊技盤14面に設けられる各装置などの動作が設定制御される。例えば、打球発射に関する設定制御を行う発射装置制御基板83や、遊技盤14面上に設けられるランプの点灯及び消灯に関わる設定制御を行うランプ制御基板84、遊技状況に応じて発する音声や音楽などを制御する音声制御基板85といった各種制御基板も同様に設けられる。そして図3のブロック図に示されるように、これら制御基板などは直接または間接的に主制御基板82と接続され、その動作は主制御基板82によって制御される。これらの制御基板などについての概要は周知であるので、ここでは詳細説明を省略する。
0040
次に、本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機に備えられる不正行為防止構造を有する基板収納ボックスついて図4〜図11を参照して説明する。
0041
図4は遊技機本体の裏面に設けられる前記基板収納ボックス90の外観斜視図、図5及び図6は該基板収納ボックス90の一部分解斜視図、図7はケース体とカバー体に形成される封止部の縦断面斜視図、図8はケース体側の封止部の上面(開口側)図、図9及び図10は係合された状態での両封止部の縦断面図、図11は不正防止部材の配置状態を示した断面図である。図4〜10に示されるように、本実施の形態における基板収納ボックス90は、主制御基板82が収納されるケース体91と、該ケース体91に装着されるカバー体92とからなり、ケース体91およびカバー体92にはそれぞれに形成される封止部93、94を、ケース体側の封止部93に固定されるピン固定具98と挿入ピン95とにより連結されて構成される。
0042
ケース体91は、底面に主制御基板82を載置・固定可能な略箱形状を有しており、内部を視認可能な透明の材料、例えばアクリル樹脂などから形成される。該ケース体91の左右両側面(図5〜12には片側のみを示す)に形成される封止部93は固定具収容台99を備える。該固定具収容台99は、挿入ピン95が挿入されるピン挿入孔99dを複数形成(本実施の形態においては左右両外側にそれぞれ4個ずつ形成される例を示す)される前台99bと、同じく挿入ピン95の先端部95cが嵌合される後台99eとから構成されており、前台99bと後台99eとの間にはピン固定具98を挿入・固定可能な収容溝99aが形成される。前台99bの両側端部には係合凹部99c、99cが形成されており、該係合凹部99c、99cの更に端部寄りには、収容さるピン固定具98を収容溝99aの所定位置への挿入を案内するための案内部99g、99gが形成される。
0043
ピン固定具98は、弾性変形能を有する材料から帯板状に形成されるものであり、挿入ピン95を挿通可能な係合孔98aが前台99bに形成されるピン挿入孔99dと同数形成(本実施の形態においては左右両外側にそれぞれ4個ずつ形成される例を示す)される。前記係合孔98aの内周縁には、挿入ピン95の先端部95cに周設される係合溝95dと係合可能な係合片98bが形成される。またピン固定具98の両端部近傍には、固定具収容台99の前台99bに凹設される係合凹部99c、99cに係合可能な係合片98c、98cが形成される。
0044
挿入ピン95はアルミニウムなどの金属材料または合成樹脂材料から形成されるものであり、略円柱形状に形成される本体部95bと、該本体部95bの一端に本体部95bより外径が大きくフランジ状に形成される頭部95aからなる。また、本体部95bの先端部95c近傍には凹状の係合溝95dが周設される。
0045
カバー体92は、ケース体91と同様に基板収納ボックス90の内部を視認可能な透明な材料、例えばアクリルなどの合成樹脂材料から形成されており、ケース体91と係合可能な略箱形状を有している。ケース体91と係合した場合においてケース体側の封止部93が形成される同じ左右両外側(図5〜12においては片側のみを示す)には、カバー体側の封止部94が設けられている。該カバー体側の封止部94は、前記前台99bに形成されるピン挿入孔99dと同数のピン挿入台96、96、・・が切断可能に形成された連結部96a、96a、・・を介してカバー体92に一体に形成されており、左右両外側に対角に位置する一対2個ずつのピン挿入台96、96、・・にはそれぞれ同一の番号が付されている。ピン挿入孔96bは挿入ピン95の本体部95bを挿通可能に貫設され、挿入ピン95のフランジ状の頭部95aが収容される収容部96cと挿入ピン95の本体部95bが挿通される挿通部96dとからなる。
0046
不正防止部材300は、図11に示すように、ピン挿入台96に一体に薄膜96eを形成して非貫通のピン挿入孔96b’を構成するものである。かかる構成においては挿入ピン95を挿入しつつ挿入95の先端で不正防止部材である薄膜96eを破壊するものである。従って開口部が存在しないためピン挿入孔よりピアノ線などの異物を挿入することは不可能であるため不正行為を防止することができ、かつ正規の再封止操作において挿入ピンを挿入する以外に薄膜96eを破壊する必要はあり得ないことから、不正行為があった場合には直ちに発見することができる。薄膜96eをピン挿入孔96b’の内周面と一体に形成し、内周面近傍のみ薄膜の厚さを薄くすることにより、ピン挿入孔96b’の内周面に沿って薄膜が破壊されるため、挿入ピン95の挿入が容易となる。
0047
前記構成を有する基板収納ボックス90の組み付け操作と、挿入ピン95を用いて主制御基板82が収納された基板収納ボックス90のケース体91とカバー体92との係合を封止する手順は次の通りである。
0048
最初に図9に示されるようにピン固定具98を収容溝99aに挿入する。ピン固定具98の挿入操作においては図8に示されるように、ピン固定具98に形成される係合片98cと後台99eとの干渉を避けるため、ピン固定具9を湾曲変形させて挿入する。係合片98cが係合凹部99cとの係合位置にまで挿入されると、ピン固定具98に形成される係合片98cと前台99bに形成される係合凹部99cとが係合し、収容溝99a内に抜脱不可能に挟まれて固定される。一旦係合片98cと係合凹部99cとが係合するとピン固定具の両端に形成される係合片98cが係合凹部99cより抜き出た位置まで湾曲変形しない限り収容溝99aから抜脱することはなく強固に収容固定されるため、外れにくい。
0049
またこの場合図8に示されるように、ピン固定具98が湾曲変形可能なよう、前台99bと後台99eとの間に隙間空間である変形誘導部99fが形成されることが望ましいが、係合片98cに弾性変形能を持たせ、挿入時に係合片98cの弾性変形により挿入可能とする構成として変形誘導部99fを形成しない構成であっても良い。
0050
前記のようにピン固定具98に弾性変形能を与えて挿入させるものであるため、ピン固定具98は挿入時に必要な弾性変形能を有し、降伏点の高く塑性変形や変形による破壊が生じにくい材料から形成されることが望ましく、例えば鋼板、バネ鋼板、ステンレス鋼板などを好適に適用することができる。また、強度を増すために側辺を曲げ起こすなどし、例えば、「コ」の字の断面形状に形成することが望ましい。
0051
そして主制御基板82をケース体91に収容して基板固定部材97などで固定し、図9(b)に示されるようにケース体91とカバー体92とを係合して基板収納ボックス90を形成する。前記ケース体91の側壁には装着されるカバー体92の段部92aに弾発的に係合する係合片91a、91aが形成されており、該係合片91aによりカバー体92はケース体91に装着・係合される際にケース体91とカバー体92との係合が容易に外れないように仮固定される。
0052
この状態において、ピン挿入台96に形成されるピン挿入孔96bと、前台99bに形成されるピン挿入孔99dと、収容溝99a内に固定されるピン固定具98に形成される係合孔98aとが全て同軸に配設されるようにそれぞれ形成されてなる。
0053
そして、図10(a)及び図11に示されるように、側方から挿入ピン95をカバー体92のピン挿入台96に挿入する。そして、図10(b)に示されるように、挿入された挿入ピン95の頭部95aをドライバーなどの工具を用いて、側方から叩き込むなどの押圧挿入動作により、先端部95cの係合溝95dにピン固定具98の係合孔98aの内周縁に形成された係合片98bを嵌め込ませて係合する。
0054
この場合、製造段階などにおける最初の封止操作においては、前記番号の「1」が付してある左右両外側の一対2個のピン挿入台96に挿入ピン95を挿入し、挿入ピン95が挿入されない未使用のピン挿入台96の内底部には予め薄膜96e不正防止部材300が一体に形成されていることにより封止されている。
0055
このようにして、カバー体92に形成されるピン挿入台96と、ケース体91に形成される固定具収容台99の収容溝99aに収容固定されるピン固定具98とが挿入ピン95によって連結されることでケース体91とカバー体92との係合が封止され、未使用のピン挿入台96には予め薄膜96eの不正防止部材300が配置されることで基板収納ボックス90に形成される開口部が塞がれている。これにより主制御基板82は基板収納ボックス90の内部に接触不可能に収容され、開封による不正行為が防止されるとともに、開口部からピアノ線などを挿入して不正行為が行われることが防止される。
0056
なお、図5及び図6に示されるように、再封止の際に用いられる未使用の挿入ピン95は、カバー体92のそれぞれ左右両側壁近傍の上壁に取付部材91bによって取り付けられており、開封・再封止が行われる際には場合には適宜取り外して用いられるように構成されている。取付部材91bにより取り付けられる挿入ピン95の本数は最初の封止操作後における残りのピン挿入台96の数と同数であり、本実施の形態においては3本取り付けられている。かかる構成とすることにより挿入ピンを別途保管しておく必要がなくなり、操作時に挿入ピンを用意する必要はなく、また紛失などで封止を行うことができなくなることもなくなる。
0057
検査などのために、封止を解除してケース体91とカバー体92とを分離させる操作および検査などの後の再封止の操作は以下の通りである。
0058
挿入ピン95が挿入されて挿入ピン95によりピン固定具98と連結されているピン挿入台96の連結部96aをニッパーなどで切断する。その結果ピン挿入台96はケース体91に固着したままの状態でカバー体92から分離するため、ケース体91とカバー体92との封止は解除され、ケース体91とカバー体92とは係止片91aによってのみ係合することになる。ここで、係止片91aを弾性変形させることにより、ケース体91からカバー体92が分離できることとなる。
0059
ケース体91とカバー体92を分離させ、収納されている主制御基板82の修理や検査を行った後、ケース体91に主制御基板82を固定し再封止するためには、例えば切り離したピン挿入台96に番号「1」が付されているものであった場合には、次に番号「2」が付された一対2個のピン挿入台96を封止に用いる。
0060
以降、付された番号順に未使用のピン挿入台96の残存数だけ再封止を行うことが可能である。
0061
本実施の形態に係る基板収納ボックス90によれば、ピン固定具98は、固定具収容台99の前台99bと後台99eとの間に形成される収容溝99aに収容され、係合片98cが前台99bに形成される係合凹部99cに係合して固定される。このため、ネジが不要となるとともに組み付けはピン固定具98を所定の係合位置まで押下する動作のみであり、従来技術に示されるようにネジ止めによる固定よりも組み付け操作が容易で作業性の向上を図ることができることに加え、不正行為を防止するためのネジ隠し片も不要となって構造を単純化することができ、コストの低減を図ることができる。
0062
また、本実施の形態においてはネジを用いず、ピン固定具98の挿入ピン95が挿入される側全体が前台99bに覆われて収容溝99aに収容される構成であって、係合片98cと係合凹部99cによる係合はケース体91の内側面に構成されるため、この係合を解除してピン固定具98cを取り外すためには前台99bや収容溝99a、つまり固定具収容台99そのものを破壊することが必要でり、更に固定具収容台99を破壊するためにはケース体91をも破壊する必要がある。このため痕跡を残さない不正行為は極めて困難であり、かつその痕跡を消すための復元も極めて困難であることから、不正行為者による不正開封の行為を抑制する効果を有するとともに、収納されている制御基板への不正行為のために開封が行われた場合には早期に発見される。
0063
また、図に示されるように挿入ピン95を収納ボックス90の側壁面から内部へ向けて挿入する構成とすることにより、ピン固定具98などの封止部93を構成する部材を基板収納ボックス90の内部に収納することが可能となる。この結果、封止部93、94の基板収納ボックス90からの突出部分の寸法を小さくすることができるため、該基板収納ボックス90の全体の寸法の小型化を図ることができる。近年は遊技盤の裏面に配設される機器や基板収納ボックスが増加しているため、小型化を図ることにより各機器類の配設が容易となることに加え、機器間の隙間を増やすことができるため排熱が効果的に行うことができ熱による各種制御機器の誤作動を防止することも可能となる。更に挿入ピン95の挿入方向とケース体91とカバー体92との係合方向が異なる(本実施の形態においては90°)ため、カバー体92とケース体91とを引き剥がす方向に力を加えても挿入ピン95が抜脱することはなく、またピン固定具98もタッピンネジによる固定ではないため、ピン固定具98が外れることもない。
0064
尚、カバー体92に切断可能な連結部96aを介して一体に形成されるピン挿入台96と、ピン固定具98の挿入ピン95との係合孔98aとがそれぞれ同数ずつ複数形成されているため、基板収納ボックス90の開封・封止をピン挿入台96の数だけ複数回行うことができるようになり、主制御基板82の修理や公的機関によるROM検査などの正当な理由によって開封した場合でも再度収納して封止することが可能になり、メンテナンス性も良くなる。
0065
次いで、本発明の第2の実施の形態として、従来技術で説明した基板収納ボックス200に本発明の封止構造を適用させる構成について図12及び図13を参照して説明する。図12は基板収納ボックス110の分解斜視図、図13は両封止部の縦断面を示した図である。の実施の形態における基板収納ボックス110は、従来例の基板収納ボックス200とはケース体側の封止部113の構造のみ異なる構成であるため、従来例と同一の構成の部分については同符号を付して説明は省略し、主に相違する箇所のみについて説明する。従来技術においてはあらかじめ全てのピン挿入台215に挿入ピン211を遊挿しておき、封止に用いる挿入ピン211のみ更に圧入する構成であるが、の実施の形態で示される不正防止部材300を適用する場合には、封止に用いるピン挿入台215にのみ挿入ピン211を挿入し、未使用のピン挿入台215には予め薄膜96eの不正防止部材300が一体に形成されることにより配置されている構成となる。
0066
12に示されるように、本実施の形態に係る基板収納ボックス110のケース体201の左右両外側には、ケース体側の封止部113が形成される。該ケース体側の封止部113は挿入ピン211の先端部211aに係合するピン固定具118と、該ピン固定具118を収容固定する収容溝119aを備えた長手ボックス形状の固定具収容台119とから構成される。
0067
前記ピン固定具118が収容される固定具収容台119は、ピン固定具118に形成される係合孔118aと同数の挿入ピン211が挿入される挿入孔119dが形成される上台119bと、同じく挿入ピン211の先端部211aが挿入される下台119eとから構成されており、上台119bおよび下台119eの間に収容溝119aが形成され、ピン固定具118は前記上台119bと下台119eとの間に形成される収容溝119aに収容されて固定される。
0068
ピン固定具118は、第1の実施の形態と同様に金属材料など弾性変形可能な材料から長方形形状に形成されたもので、挿入ピン211の先端部211aに係合する係合孔118aが複数(本実施の形態では4個形成される例を示す)開口して形成されている。該係合孔118aの内周縁には、挿入ピン211の先端部211aに周設された係合溝211bに係合する係合片118bが形成されており、係合の際には挿入ピン211の先端部211aを抜脱不能に保持する。またピン固定具118の両端部近傍には、固定具収容台119の下台119eに凹設された係合凹部119c、119cに係合する係合片118c、118cが形成されており、ピン固定具118は収容溝119aに収容された際には、前記係合凹部119cに係合して収容される。
0069
次いで、前記構成を有する基板収納ボックス110の組み付け操作及び挿入ピン211による基板収納ボックス110の係合の封止操作について説明する。
0070
まず、ピン固定具118をケース体201のケース体側の封止部113に形成される固定具収容台119の収容溝119aへ図12に示す矢印aの向きにスライドさせるように挿入する。収容溝119aには図示しないが前述の変形誘導部と同様に隙間空間が確保されており、図8に示される態様と同様に係合片118cと上台119bとが干渉しないようにピン固定具118を湾曲弾性変形させて収容溝119aに挿入する。ピン固定具118の係合片118c、118cが下台119eの係合凹部119c、119cと係合可能な所定位置まで挿入されると、ピン固定具118は元の形状に復帰変形して係合片118c、118cが係合凹部119c、119cに係合して収容される。その結果、ピン固定具118を係合片118cが上台119bに形成される係合凹部119cから抜き出るまで湾曲変形させない限り抜脱することはあり得ないため外れにくくなる。
0071
そして、主制御基板203をケース体201の底面に載置して基板固定部材204、例えばネジなどにより固定し、カバー体202を上方からケース体201に係合装着する。その後図12に示されるようにピン挿入台215に挿入ピン211を挿入し、頭部211eをドライバーなどの工具を用いて上方から叩き込むなどの押圧動作により、先端部211aの係合溝211bにピン固定具118の係合孔118aの内周縁に形成された係合片118bが抜脱不可能に嵌り込んで係合する。
0072
この結果、カバー体202に設けられたピン挿入台215と、ケース体201に設けられた固定具収容台119の収容溝119aに係合して収容固定されたピン固定具118とが、挿入ピン211によって連結されることで、ケース体201とカバー体202の係合は封止され、主制御基板203は基板収納ボックス内110に外部から接触不可能に収納される。
0073
ピン固定具118は、固定具収容台119の収容溝119aにスライドさせるように挿入収容され、係合片118cと係合凹部119cにより固定されるため、従来技術のようなネジ止めによる固定よりも組付けが容易で作業性の向上を図られること、ネジ隠し片およびネジが不要でケース体201およびカバー体202の形状を単純にできコスト削減が可能となり、固定にネジを用いないため巧妙にネジを外されて不正行為が行われることもない。
0074
更に、ピン固定具118の挿入係合方向が、ケース体201とカバー体202との係合方向および挿入ピン211とピン固定具118との係合方向と異なり、かつ挿入ピン211が挿入される側全体が上台119bに覆われて収容溝119aに収容されているため、ケース体201とカバー体202とを引き剥がす向きに力を加えられたとしても、上台119bまたはピン挿入台215、すなわち固定具収容台119そのものが完全に破壊されない限りピン固定具118をケース体201から取り外すことは不可能である。このような破壊は隠滅が困難な痕跡を残すことことになり、不正行為者による開封を抑制するとともに、収納されている制御基板への不正行為のために開封が行われた場合には早期に発見される。
0075
また、第2の実施の形態においては、ピン挿入孔215bがケース体201の内部へ貫通する構造ではなく、ピアノ線などの細線状の部材を用いてもケース体201の内部に配設される主制御基板203に直接不正行為を施すことは極めて困難であるが、例えばピン固定具118に形成される未使用の係合片118bを、ピン挿入孔215bから先端工具、精密ヤスリ(針ヤスリ)や電動工具に装着された精密砥石などを挿入して削るなどし、外側から引き抜くことを可能とするなど、未使用のピン挿入台215のピン挿入孔215bの開口部より未使用のピン固定具118に不正な細工を施すことにより、あらかじめ挿入ピンが抜けやすくなるようにし、検査などの正規の開封が行われ、ピン挿入台215を替えた場合にピンを抜いて開封するといった不正行為が行われることを防止することができる。
0076
また、従来例と異なり、実際に封止に使用されるピン挿入台215にのみ挿入ピン211を挿入する構成であるため、挿入ピン211に形成されるリング部211cとピン挿入孔215bとの係合が緩く、未使用の挿入ピン211が抜脱して紛失する事故や、誤って必要のない挿入ピン211を押圧してしまい、必要のないピン挿入台215まで封止するという事故が発生することがなくなる。また、挿入ピン211にはリング部211cが不要となるため、挿入ピン211の製造コストを低減することが可能となる。
0077
以上本発明の各種実施の形態について説明したが、本発明はこれら前記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々な態様で実施することが可能である。
0078
例えば、ピン挿入台において挿入ピンの封止方向への移動を規制する構造として前記各実施の形態において説明したものでは、挿入ピンのフランジ状の頭部と、ピン挿入台の収容部によって挿入方向への移動を規制した構造を示したが、上記実施例のように限定されるものではなく、封止に用いられた挿入ピンによってカバー体の開封方向への移動が確実に規制される(つまり開封できない)構造のものであれば良い。
【0079】
尚、上記実施例では、この遊技機の遊技内容を制御するメインの制御基板である主制御基板の基板収納ボックスに適用した例を示したが、遊技機に備えられるそれ以外の制御基板やその他の装置などを収納するボックスについても適用可能なのは言うまでもない。
【0080】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、前記ピン挿入台が切断可能な連結部を介して複数設けられていると共に、前記ピン固定具の前記挿入ピンの他端側との係合部も複数設けられている構成であるため、基板収納ボックスの開封・封止を複数回行うことができるようになり、制御基板の修理や公的機関によるROM検査などの正当な理由によって開封した場合でも再度収納して封止することが可能になり、メンテナンス性も良くなる。また、正規の再封止操作において挿入ピンを挿入する以外に薄膜96eを破壊する必要はあり得ないことから、不正行為があった場合には直ちに発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 図1に示されたパチンコ遊技機の裏面を示した図である。
【図3】 制御基板の接続を示したブロック図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係る基板収納ボックスの外観斜視図を示した図である。
【図5】 図4の基板収納ボックスを外側から見た分解斜視図である。
【図6】 図4の基板収納ボックスを内側から見た分解斜視図である。
【図7】 封止部の縦断面を示した斜視図である。
【図8】 ケース体側の封止部の上面図を示した図である。
【図9】 基板収納ボックスの組み付け手順を示した縦断面図である。
【図10】 基板収納ボックスの封止手順を示した縦断面図である。
【図11】 この実施形態に用いられる不正防止部材の配置形態を示した断面図である。
図12】 他の実施形態に係る基板収納ボックスの分解斜視図を示した図である。
図13この実施形態の基板収納ボックスの封止部の横断面図を示した図である。
図14】従来一般に知られる基板収納ボックスの外観斜視図を示した図である。
図15図14の基板収納ボックスの分解斜視図を示した図である。
図16図14の基板収納ボックスの上面図を示した図である。
図17図16におけるA−A断面図である。
図18図16におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機
82 制御基板
90 基板収納ボックス
91 ケース体
92 カバー体
93 ケース体側の封止部
94 カバー体側の封止部
95 挿入ピン
96 ピン挿入台
96e 薄膜(不正防止部材)
98 ピン固定具
98a 係合片
99 固定具収容台
99a 収容溝
110 基板収納ボックス
113 封止部
118 ピン固定具
118a 係合孔
119 固定具収容台
201 ケース体
202 カバー体
203 主制御基板
211 挿入ピン
215 ピン挿入台
215b ピン挿入孔
218 連結部
300 不正防止部材

Claims (1)

  1. 遊技に関する制御を行う制御基板が収納されるケース体と、該ケース体に装着されるカバー体とからなる基板収納ボックスを備えた遊技機であって、前記ケース体と前記カバー体の封止と開封を複数回可能とするために、前記ケース体とカバー体のいずれか一方には、挿入される挿入ピンの一端側を支持するピン挿入台が切断可能な連結部を介して複数設けられ、他方には、前記挿入ピンの他端側が係合するとともに前記基板収納ボックス内に連通された係合孔を複数備えるピン固定具とが設けられており、前記挿入ピンが挿入されていない未使用のピン挿入台には一体的に形成された薄膜の不正防止部材が配設され、前記ケース体に前記カバー体を装着すると、前記ピン挿入台に形成されるピン挿入孔と前記係合孔とが同軸に配設されるように構成し、前記ピン挿入台の前記ピン挿入孔に前記挿入ピンを挿入した際に前記挿入ピンの先端で前記薄膜の不正防止部材が破壊されることにより、同軸に配設された前記ピン挿入孔と前記係合孔が連通すると共に前記係合孔に前記挿入ピンが係合可能に構成されていることを特徴とする遊技機。
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