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JP3770738B2 - シールド付注射器 - Google Patents
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JP3770738B2 - シールド付注射器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬液等を生体等に注入するための注射器において、注射針による誤刺を防止するシールド付注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】
注射針による誤刺を防止するために軸方向の移動を可能としたシールドを設けた注射器が、特開平6−39036号や特開平9−117507号など数々のものが開示されている。しかし、これらの注射器はシールドが注射針を覆った位置で、解除不可能な固定機構のみにより固定するものである。したがって、実際の医療現場で行われているアンプル等からの薬液吸引または採血後に注射器を一時的に放置する時にシールドで注射針を覆うと、その位置でシールドが固定されるため後の作業が行えなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来のシールド付注射器の欠点を鑑み、使用中に注射器を一時的に放置する時にもシールドで注射針を覆うことができるシールド付注射器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって解決される。
(1)本発明は、先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなり、
前記アダプターおよび前記シールドには、前記シールドを基端方向で仮固定する仮固定手段および前記シールドを先端方向で仮固定する仮固定手段を有するシールド付注射器であって、
前記仮固定手段は、前記アダプターに設けられ外周方向に延びる弾性部と、前記シールドに設けられ前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部であるシールド付注射器である。
【0006】
(2)本発明は、前記アダプターおよび前記シールドには、先端方向の仮固定される位置から、さらに先端方向で前記シールドを固定する固定手段を有する上記(1)に記載のシールド付注射器である。
(3)本発明は、前記シールドが先端方向で前記アダプターと固定されることによって、前記外筒が前記アダプターから分離される上記(1)乃至(2)に記載のシールド付注射器である。
【0007】
(4)本発明は、先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなるシールド付注射器において、
前記アダプターには外周方向に延びる弾性体が設けられ、前記シールドには先端方向および基端方向には前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が設けられており、
前記シールドが基端方向に位置している時は、前記弾性部と前記シールドの先端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が係合されており、
前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが先端方向に移動可能となり、
前記シールドが先端方向に位置する時は、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合され、
前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが基端方向に移動可能となるシールド付注射器である。
【0008】
(5)本発明は、先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなるシールド付注射器において、
前記アダプターには外周方向に延びる弾性部および係合部が設けられ、前記シールドには先端方向と基端方向に前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部および係止部とが設けられており、
前記シールドが基端方向に位置している時は、前記弾性部と前記シールドの先端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が係合されており、
前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが先端方向に移動可能となり、
前記シールドが先端方向に位置する時は、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合され、
前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが基端方向に移動可能となり、
最終的に、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合される位置よりさらに先端方向へ移動させた位置で、前記係合部が前記係止部に係止されることにより前記シールドと前記アダプターが固定されることによって、前記アダプターと前記外筒との分離が可能となるシールド付注射器である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシールド付注射器の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係るシールド付注射器1の正面図、図2はシールド付注射器1の断面図である。シールド付注射器1は、外筒2、アダプター3、シールド4、プランジャー5および注射針6から構成される。
【0010】
外筒2は、筒状体からなり、その内部をプランジャー5に設けられたガスケット51が液密に摺動できるものであり、かつ先端にアダプター3を接合できるものである。アダプター3との接合手段は、強固に接続でき、確実かつ容易に接続の解除が行えるため螺合手段であることが望ましいが、雄テーパーと雌テーパーによる嵌合手段などであってもよい。なお、外筒2には操作性を考慮してフランジ21を設けることが望ましく、シールド4が軸方向へスムーズに移動可能であるような適宜な寸法で構成されている。また、ガスケット51によって密封された空間22が形成され、必要に応じ薬剤が収納される。
【0011】
アダプター3は、基端に外筒の先端を接続し、かつ先端に注射針6を接合するものである。また、アダプター3には、図3に部分断面図と、図3中の線分A−A′における断面である図4に示すように弾性部31が設けられている。弾性部31は、シールド4の内面に押圧されていない状態では図4に示すように延伸するもので、シールド4を軸回転または軸方向に移動させシールド4の内面に押圧されると図5に示すように収縮する弾性力を有するものであれば特に限定されないが、注入・注射操作を何回か繰り返すことを考慮すると、プランジャー5を軸方向に数回往復運動させるため、シールド4を軸方向に移動させたときにはシールド4の内面に押圧されない形状であることが望ましい。
【0012】
弾性部31は、具体的には、アダプター3との接続部分の強度と収縮のし易さ、およびシールド4の軸方向への移動のときには収縮されることを考慮すると図4および図5に示すアダプター3と一体成形され、その頂点に谷部32を有するM字状のものが望ましいが、谷部を設けない逆U字状のもの、一端がアダプター3に固定され斜めに延びる板バネ状のものや外方向に延びるコイル状のものなどであってもよい。また、一体成形されずに、別部材として接着や融着などによる接合や、アダプター3の表面に切れ目を入れそこへ挟むなどの方法により固定したものであってもよい。また、弾性部31は同一の材質で一体成形されることが望ましいが、特に限定されず、熱可塑性エラストマーやゴムなどであってもよい。
【0013】
さらに、アダプター3には外方向に延びる第一係合部33、および凹状の第二係合部34が設けられる。第二係合部34は、具体的に本実施形態においては、アダプター3の基端の外面に20度間隔に離間して軸方向に延出するように設けられた4つの凹部により形成されている。
【0014】
シールド4は、先端方向の開口部41と基端方向の開口部42が設けられている。両開口部は外面まで貫通する開口である方が後述する仮固定を解除する際に指で押すことができるため望ましいが、外面まで貫通する開口ではなく内面方向のみに開口する凹部であってもよい。また、両開口部は軸回転の同一円周上においては複数個存在していてもよい。さらに、シールド4には内方向に延びる第一係止部43、および第二係合部44が設けられる。
【0015】
アダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41によってシールド4が基端方向に位置する場合の仮固定手段(第一仮固定手段)を形成し、アダプター3の弾性部31およびシールド4の基端方向の開口部42によってシールド4が先端方向に位置する場合の仮固定手段(第二仮固定手段)を形成する。
【0016】
また、アダプター3の第一係合部33およびシールド4の第一係止部43は、シールド4を第二仮固定手段による仮固定位置より更に先端方向に移動させた固定位置で固定する固定手段を形成する。第一係合部33および第一係止部43の形状は、シールド4を第二仮固定手段による仮固定位置より更に先端方向に移動させる際に通過可能であるが、逆方向へは移動しないものであれば特に限定しないが、具体的には少なくとも一方の断面が斜面を有する突起であるものがあげられる。本実施形態においては、第一係合部33が円周上に連続に、第一係止部43はその詳細をシールド4の断面である図6に示すとおり円周上に一定間隔を持って設けられているが、互いに通過が不可能な間隔であれば共に円周上に一定間隔を持って設けられていても良く、少なくとも一方が円周上に一定間隔を持って設けられているほうが通過時のシールド付注射器1の変形を少なくできるため望ましい。しかし双方とも円周上に連続に設けられるものであっても差し支えない。
【0017】
さらに、アダプター3の第二係合部34およびシールド4の第二係止部44は、固定位置でのアダプター3の回転防止手段を形成する。すなわち、外筒2とアダプター3が螺合手段によって接合されている場合に、外筒2を軸回転させると第二係合部34が第二係止部44に係止されてアダプター3の軸回転を防ぎ螺合手段による接合を解除して外筒2を外し、アダプター3および注射針6をシールド4内に収納することができる。第二係合部34および第二係止部44の形状は本実施形態においては第二係合部34が凹状で第二係止部44が凸状であるが、双方とも凸状部からなるものであっても差し支えがない。また、第二係合部34には係止を確実かつ容易なものとするための基端方向に尖る切り欠き部35を有していることが望ましく、第二係合部34は切り欠き部を有する形状となっている。
【0018】
シールド4には図6に示すとおり内面に誘導用リブ45を設けることが望ましい。誘導用リブ45は軸方向に直線的なものでも、螺旋状のものであってもよい。誘導用リブ45によって、アダプター3の弾性部31をシールド4の先端方向の開口部41または基端方向の開口部42に自然かつ容易に導くことができる。なお、誘導用リブ45はシールド4の先端方向の開口部41に導く誘導用リブと、基端方向の開口部42に導く誘導用リブを別個に設けることが望ましい。本実施形態には、先端方向の開口部41に導く誘導用リブ45aと、基端方向の開口部42に導く誘導用リブbが設けられている。
【0019】
本実施形態においては、アダプター3の弾性部31の頂点に形成された谷部32が誘導用リブ45に嵌合し、誘導用リブ45に沿って移動するが、これに限定されず、アダプター3とシールド4の内面との摺動面には誘導用リブ45に対応する凹部(図示しない)を設け、またはアダプター3の第一係合部33を円周上に一定間隔を持って配置するものとし間隔により生じた間を、誘導用リブ45に対応させてもよい。
【0020】
注射針6は先端に穿刺用刃面を有しており、基端は注射針ハブ61内に挿入され注射針6内を閉塞しない状態で接着剤にて液密に固着されている。注射針ハブ61は、基端外面には軸方向に対して垂直方向に延出したフランジ62設けられており、アダプター3の注射針保持部36に設けられた螺合手段37に螺合し固定される。接合手段は、強固に接続でき、確実かつ容易に接続の解除が行えるため螺合手段であることが望ましいが、雄テーパーと雌テーパーによる嵌合手段などであってもよい。なお、注射針6は使用前はプロテクタ63によって覆われていることが望ましい。
【0021】
シールド付注射器1の各構成部分の材料としては、特に限定しないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。また、ガスケット51には上記以外に、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ラテックスゴムのような各種ゴム材料、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料等も挙げられ、弾性部31にはガスケット51と同様な材料及び各種金属類があげられる。さらに、注射針6の材料としては、ステンレスなどがあげられる。
【0022】
以下、シールド付注射器1の使用方法について説明する。
A.血液等の体液成分検査用注射器としての使用方法。
(1) 数個のシールド付注射器1を用意する。
(2) 一のシールド付注射器1を図1および図2に示すような状態からプロテクタ62を外して注射針6を露出させる。
(3) 一のシールド付注射器1の注射針を生体の表面に穿刺し、プランジャー5を引いて外筒2内に血液等の体液を吸引する。この時、予め外筒2内の空間22に抗凝固剤等を封入してある場合には、吸引した薬剤とよく混合させる。
【0023】
(4) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段を解除するとともに、弾性部31の谷部32を誘導用リブ45bに嵌合させる。その後、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の先端方向に移動させると、図7に示すようにアダプター3の弾性部31およびシールド4の基端方向の開口部42による第二仮固定手段が仮固定される。
(5) 他のシールド付注射器1についても、(2)から(4)までの作業を繰り返す。この間、体液の吸引作業をしていないシールド付注射器1は注射針6が露出していないため、安全かつ衛生的に作業ができる。
【0024】
(6) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の基端方向の開口部42による第二仮固定手段を解除するとともに、弾性部31の谷部32を誘導用リブ45aに嵌合させる。その後、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の基端方向に移動させると、元の状態のようにアダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段が仮固定される。その後、注射針6または注射針6を外した外筒の先端を試験管や試験装置などに差し込み、プランジャー5を押し込むことによって体液を注入する。
【0025】
(7) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度以内軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段を解除し、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の先端方向に移動させるする。この時、シールド4の軸回転を90度以内としてあるため、弾性部31の谷部32が誘導用リブ45bに嵌合することなく、第二仮固定手段の位置を通り抜け、アダプター3の第一係合部33がシールド4の第一係止部43に係止される。その状態を図8に示す。
なお、この(7)においては、(4)と同様に第二仮固定手段で一旦仮固定させた後、シールド4を軸方向に回転させ第二仮固定手段を解除し、さらに先端方向にシールド4を移動させ、アダプター3の第一係合部33をシールド4の第一係止部43に係止させてもよい。
【0026】
(8) そして、外筒2を軸回転させると、第二係合部34が第二係止部44に係止されてアダプター3の軸回転を防ぎ、外筒2とアダプター3の螺合手段による接合を解除して外筒2を外すことができる。これにより、注射針6とプランジャー5などを含む外筒2を分離して廃棄でき、特に注射針6はシールド4で覆われたまま安全に廃棄できる。
(9) 他のシールド付注射器1についても、(6)から(8)までの作業を繰り返す。この間、注入作業をしていないシールド付注射器1は注射針6が露出していないため、安全かつ衛生的に作業ができる。
【0027】
B.薬剤混注用注射器としての使用方法。
(1) 数個のシールド付注射器1を用意する。
(2) 一のシールド付注射器1を図1および図2に示すような状態からプロテクタ62を外して注射針6を露出させる。
(3) 一のシールド付注射器1の注射針をアンプルなどに差し込みプランジャー5を引いて、外筒2内に薬剤を吸引する。この時、予め外筒2内の空間22に薬剤を封入してある場合には、吸引した薬剤とよく混合させる。
【0028】
(4) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段を解除するとともに、弾性部31の谷部32を誘導用リブ45bに嵌合させる。その後、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の先端方向に移動させると、図7に示すようにアダプター3の弾性部31およびシールド4の基端方向の開口部42による第二仮固定手段が仮固定される。
(5) 他のシールド付注射器1についても、(2)から(4)までの作業を繰り返す。この間、薬剤の吸引作業をしていないシールド付注射器1は注射針6が露出していないため、安全かつ衛生的に作業ができる。
【0029】
(6) シールド付注射器1に複数の薬剤を吸引して混合する場合には、(2)から(5)までの作業を繰り返す。
(7) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の基端方向の開口部42による第二仮固定手段を解除するとともに、弾性部31の谷部32を誘導用リブ45aに嵌合させる。その後、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の基端方向に移動させると、元の状態のようにアダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段が仮固定される。その後、注射針6を生体の表面あるいは薬剤入り容器などに穿刺して、プランジャー5を押し込むことによって、吸引した薬剤を注射する。
【0030】
(8) 一のシールド付注射器1のシールド4を90度以内軸方向に回転させ、アダプター3の弾性部31およびシールド4の先端方向の開口部41による第一仮固定手段を解除し、フランジ21を握ってシールド4を外筒2の先端方向に移動させるする。この時、シールド4の軸回転を90度以内としてあるため、弾性部31の谷部32が誘導用リブ45bに嵌合することなく、第二仮固定手段の位置を通り抜け、アダプター3の第一係合部33がシールド4の第一係止部43に係止される。その状態を図8に示す。
なお、この(8)においては、(4)と同様に第二仮固定手段で一旦仮固定させた後、シールド4を軸方向に回転させ第二仮固定手段を解除し、さらに先端方向にシールド4を移動させ、アダプター3の第一係合部33をシールド4の第一係止部43に係止させてもよい。
【0031】
(9) そして、外筒2を軸回転させると、第二係合部34が第二係止部44に係止されてアダプター3の軸回転を防ぎ、外筒2とアダプター3の螺合手段による接合を解除して外筒2を外すことができる。これにより、注射針6とプランジャー5などを含む外筒2を分離して廃棄でき、特に注射針6はシールド4で覆われたまま安全に廃棄できる。
(10) 他のシールド付注射器1についても、(7)から(9)までの作業を繰り返す。この間、薬剤の注射作業をしていないシールド付注射器1は注射針6が露出していないため、安全かつ衛生的に作業ができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のシールド付注射器は、従来のシールド付注射器同様、吸引及び注射終了後にプロテクタの再被包を必要とせず、シールドを固定することで容易かつ安全に注射針を被包することが可能でありながら、仮固定手段を設けることにより、その作業中においてもシールドによって被包した注射針を再度露出させ、再度吸引及び注射などを行うことができる。
また、固定後は感染性金属廃棄物である注射針側を外筒から容易かつ安全に離脱し、分別廃棄が可能となるため、医療施設での廃棄効率および安全性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るシールド付注射器1の正面図である。
【図2】図2は、シールド付注射器1の断面図である。
【図3】図3は、アダプター3の部分断面図である。
【図4】図4は、図3における線分A−A′における断面図である。
【図5】図5は、図4における弾性部31の使用形態を示す断面図である。
【図6】図6は、外筒2の断面図である。
【図7】図7は、シールド付注射器1の使用形態を示す断面図である。
【図8】図8は、シールド付注射器1の使用形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シールド付注射器
2 外筒
21 フランジ
22 空間
3 アダプター
31 弾性部
32 谷部
33 第一係合部
34 第二係合部
35 切り欠き部
4 シールド
41 先端方向の開口部
42 後端方向の開口部
43 第一係止部
44 第二係止部
45a、45b 誘導用リブ
5 プランジャー
51 ガスケット

Claims (5)

  1. 先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなり、
    前記アダプターおよび前記シールドには、前記シールドを基端方向で仮固定する仮固定手段および前記シールドを先端方向で仮固定する仮固定手段を有するシールド付注射器であって、
    前記仮固定手段は、前記アダプターに設けられ外周方向に延びる弾性部と、前記シールドに設けられ前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部であるシールド付注射器。
  2. 前記アダプターおよび前記シールドには、先端方向の仮固定される位置から、さらに先端方向で前記シールドを固定する固定手段を有する請求項1に記載のシールド付注射器。
  3. 前記シールドが先端方向で前記アダプターと固定されることによって、前記外筒が前記アダプターから分離される請求項1乃至2に記載のシールド付注射器。
  4. 先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなるシールド付注射器において、
    前記アダプターには外周方向に延びる弾性部が設けられ、前記シールドには先端方向および基端方向に前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が設けられており、
    前記シールドが基端方向に位置している時は、前記弾性部と前記シールドの先端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が係合されており、
    前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが先端方向に移動可能となり、
    前記シールドが先端方向に位置する時は、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合され、
    前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが基端方向に移動可能となるシールド付注射器。
  5. 先端に着脱可能なアダプターを有し、前記アダプターを介して注射針を接続する外筒と、該外筒内に摺動可能に収納されたプランジャーと、前記外筒を被包しかつ軸方向への移動が可能なシールドからなるシールド付注射器において、
    前記アダプターには外周方向に延びる弾性部および係合部が設けられ、前記シールドには先端方向と基端方向に前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部および係止部とが設けられており、
    前記シールドが基端方向に位置している時は、前記弾性部と前記シールドの先端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部が係合されており、
    前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが先端方向に移動可能となり、
    前記シールドが先端方向に位置する時は、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合され、
    前記シールドを軸回転または軸方向に移動させることによって前記弾性部が前記シールドの内面に押し当てられることにより収縮されて前記係合が解除され、前記シールドが基端方向に移動可能となり、
    最終的に、前記弾性部が前記シールドの後端方向に設けられている前記弾性部を収納可能な開口部または内周方向に開口する凹部内で延伸することによって係合される位置よりさらに先端方向へ移動させた位置で、前記係合部が前記係止部に係止されることにより前記シールドと前記アダプターが固定されることによって、前記アダプターと前記外筒との分離が可能となるシールド付注射器。
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