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JP3771553B2 - 化学検査装置 - Google Patents
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JP3771553B2 - 化学検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、化学検査装置に関し、特に、循環器系の疾患の解明および診断・治療のために、体腔内や血管内の特定部位に於ける一酸化窒素(以下、NOと言う。)等の各成分濃度等を測定することができるNOセンサーと、温度センサー等を設けて構成される、体内深部での化学検査に有用な化学検査装置に関する。
近年、高血圧、高脂血症、糖尿病等多くの疾患に関して、NOの体内での産生又は調節が阻害されることにより、動脈硬化が進行し、虚血性心疾患、脳血管障害等の重篤な症状に至ることが、明らかになってきた。狭心症の治療法としてニトログリセリンの投与が良く知られているが、これは体内でのNO濃度を調節する治療法である。
体内の特定部位でのNO濃度を測定することは、NOの産生又は調節の異常を知り、関係する疾患、特に心臓血管疾患の診断、治療を行なうために重要である。
体内で産生されるNOは速やかに代謝されるため、その寿命が非常に短いだけでなく、血行動態や、他の生理活性物質の影響によりNO濃度は時々刻々変化するので、血液を採取しての測定では診断の役に立たない。すなわち、NO濃度が診断上重要な疾患には、in vitroでの検査は役に立たず、血管内、体腔内等の体内深部でのin vivoの化学検査が必要である。
血管内、体腔内等の体内深部での測定に用いる従来の化学検査装置として、例えば、心臓及び血管系内にて測定可能なカテーテルがある(特許文献1参照)。
図11は、特許文献1に記載された従来の化学検査装置を示す。この化学検査装置は、可撓性チューブ81と、その管内に通したガイドワイヤ83と、その回りに螺旋状に巻かれた金属製のスリーブ85と、可撓性チューブ81の基部の管内に設けた金属チューブ86と、可撓性チューブ81の先端部に設けた圧力センサー82とから成り、ガイドワイヤ83には圧力センサー82からの圧力に応じた光信号を伝達する光ファイバー84が組み込まれている。可撓性チューブ81は薄い壁をもつ重合体のチューブ、ガイドワイヤ83は可撓性と弾性に富む金属ワイヤである。可撓性チューブ81の先端から突出したガイドワイヤ83の先端には、丸みのある先端部87が付加され、先端部87と可撓性チューブ81の先端との間はつる巻き線88で連結されている。
特許文献1に記載された従来の化学検査装置は、ガイドワイヤが可撓性と弾性に富むため、挿入した際の血管壁等の損傷を防止でき、また、圧力センサーとガイドワイヤの寸法の縮小化が可能となったため、心臓及び血管系でこれまでカテーテルで到達不可能であった部位の圧力測定が可能となると記載されている。
また、NOセンサー、血管壁等を破壊、損傷させることが無く、安全に血管内、体腔内等の体内深部での時々刻々のNO濃度を測定でき、体内のNO濃度に関する血管系疾患の診断が出来る化学検査装置として、本願の出願人による未公開の特願2002−372615号がある。
特願2002−372615号に記載された化学検査装置は、可撓性を有するカテーテルチューブと、カテーテルチューブの先端側に設けられて液体中のNOを検出するNOセンサーと、液体を流入させる開口を有してNOセンサーを覆う保護体とから構成されており、カテーテルを血管内や体腔内等の体内深部に、血管壁等もNOセンサーも損傷、破壊させること無く挿入することができ、体内深部での時々刻々のNO濃度を測定でき、また、体内NO濃度に関係する血管系疾患の診断ができる。
一方、二重管チューブ構造の外管チューブの中に収納されている内管チューブが摺動して外管チューブの先端から内管チューブの先端を所定の長さまで突出させることが出来る、いわゆるスライディングカテーテルとしては特許文献2がある。
特許文献2は、内管チューブと外管チューブから成る摺動可能な二重管チューブ構造を有し、内管チューブの先端が外管チューブの先端から所定の長さだけ突出するスライディングカテーテルであって、内管チューブの少なくとも手元側の一定長が金属製であり、該内管チューブ先端にバルンチューブの一方の端を固定し、バルンチューブの他方の端を外管チューブの先端に固定し、スライディングカテーテルの基端部分に外管手元末端と内管手元末端との相対的間隔の目盛り及び相対的回転角度の目盛りを付したスライディングカテーテルを開示している。
この発明によれば、内管が超弾性合金等であるので、腰の有ることが要求される内管チューブの径を小さくすることが出来、これにより外管チューブの径を縮小できて、細いシース内又は内視鏡の挿通に便利な上、細い内管チューブにもかかわらず基端部の内管ハブを操作して内管チューブの先端を制御するときの回転追従性に優れているので液の注入、圧力の測定、バルンの膨張などを簡単に実施することができる利点があり、又、金属製とりわけ超弾性合金製内管は、細いカテーテルの芯体として挿入操作を容易にする利点がある。
特許第2869534号公報 特許第3351015号公報
しかし、特許文献1の従来の化学検査装置によると、センサーはカテーテル管内に収容されているため、物質濃度の測定には適しているとは言い難い。
また、特願2002−372615号の化学検査装置は、以下の点で未だ改良の余地があるものと考えられる。
(1)NOセンサーを保護体で覆っていることから、液体を流入させる開口を有しているとはいえ、保護体内先端部での液体の流動が少ないため、NOの検知能力が低下し、NOの測定精度が低くなる傾向がある。
(2)カテーテル先端にNOセンサーを取り付けて、NOセンサー外周に保護体を設けた構造であるため、血管や体腔内への挿入がスムーズでない傾向がある。
(3)カテーテル先端にNOセンサーを取り付けて、NOセンサー外周に保護体を設けた構造であるため、血管や体腔内等への挿入において、血管壁、体腔壁等とNOセンサーの両方を損傷、破壊させてしまう恐れが残っている。
また、特許文献2は、二重管チューブ構造の外管チューブの中に収納されている内管チューブが摺動して外管チューブの先端から内管チューブの先端を所定長突出させるものであるが、スライディングカテーテルの先端にバルンチューブを取り付け、他端には外管手元末端と内管手元末端との相対的間隔の目盛り及び相対的回転角度の目盛りを付したものにすぎず、NOセンサー付き医療用チューブについては何ら開示していない。
従って、本発明の目的は、血管や体腔内への挿入がスムーズであって、NOセンサー及び血管壁等を破壊、損傷させることなく、安全に血管内、体腔内等の体内深部での時々刻々のNO濃度を測定でき、体内NO濃度に関係する血管系疾患の精度良い診断ができる化学検査装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、可撓性を有する内層チューブと、前記内層チューブの先端部に取り付けられた液体中のNOを検出するNOセンサーと、前記NOセンサーの外周と前記内層チューブとを覆う可撓性を有する外層チューブとから構成され、前記NOセンサーは、体内の測定部位に挿入される際には前記外層チューブによってその外周が覆われており、測定部位においては前記内層チューブ端を移動させて前記外層チューブから露出させる構成であることを特徴とする化学検査装置を提供するものである。
本発明によれば、体腔内の測定部位に挿入する際には、NOセンサーの外周を覆い、測定部位においては、NOセンサーを外層チューブから突出させて露出させるため、精度よく測定ができ、かつNOセンサーの破損を少なくすることが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、前記内層チューブは、その壁体中に補強体を有し、前記NOセンサーのリード線は、前記補強体を構成する各素線の一部に接続されて構成されることを特徴とし、前記外層チューブは、その壁体中に補強体を有し、前記補強体を構成する各素線の一部は絶縁された金属良導体により構成されることを特徴とする。リード線を接続できれば良いため、構成する各素線のすべてに絶縁された金属良導体が埋設されていなくても良い。
かかる特徴によれば、NOセンサーのリード端、温度センサーのリード端、挿入弾性体外周に設けた電極のリード端、圧力センサーのリード端、外層チューブに設けられた電極等を整理して接続することが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、前記外層チューブは、その先端部に先端チップが固着されており、前記先端チップは、熱可塑性プラスチック組成物から構成され、かつ軟質性であることを特徴とする。
かかる特徴によれば、NOセンサーを血管内、体腔内に挿入する際、血管内、体腔内を傷付け難くすることが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、前記NOセンサーは、その先端部に挿入弾性体が設けられており、前記挿入弾性体は、その基端部の外径が前記外層チューブの外径と同等か、それより若干大きい外径を有し、その基端部からその先端部に向かって外径が先細りとなる円錐形であって、柔軟性を有するものであり、体内の測定部位に挿入される際には前記第1の挿入弾性体の基端部と前記外層チューブの先端部又は前記先端チップの先端部とが当接することにより、前記NOセンサーを保護することができる構成であることを特徴とする。
かかる特徴によれば、NOセンサーを体腔内に挿入する際又は体腔内から抜去する際に、NOセンサーの損傷・破壊等を少なくすることができ、また、体腔内への挿入又は抜去を容易にし、挿入又は抜去により体腔内を傷付け難くすることが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、前記NOセンサーは、その先端部に挿入弾性体が設けられており、前記挿入弾性体は、前記内層チューブの先端内径部に一端を固着した支持体の他端に固定され、前記挿入弾性体の基端部には前記NOセンサーの先端部が挿入される挿入部が設けられ前記NOセンサーの先端の一部が挿入されており、体内の測定部位に挿入される際には前記挿入弾性体の基端部と前記外層チューブの先端部又は前記先端チップの先端部とが当接することにより前記NOセンサーを保護することができる構成であることを特徴とする。
かかる特徴によれば、NOセンサーの体腔内への挿入による、NOセンサーの破壊、損傷を少なくすることが可能となる。
前記挿入弾性体は、好ましくは、弾性プラスチック材で形成されてなることを特徴とする。又は、前記挿入弾性体は、金属弾性体でコイル状の円錐形に形成された先端部と弾性プラスチック材で形成された挿入体台座とからなることを特徴とする。
本発明の好ましい態様においては、前記支持体は、その略中間部に体腔内の温度を測定する温度センサーが一体に設けられ、前記温度センサーに接続されるリード線は、前記内層チューブの壁体中の補強体を構成する各素線の一部に接続される構成であることを特徴とする。リード線を接続できれば良いため、構成する各素線のすべてに絶縁された金属良導体が埋設されていなくても良い。また、好ましくは、前記支持体は、高弾性の金属材料または熱可塑性プラスチック樹脂組成物を用いて略L字形または略U字形に構成され、前記支持体のL字形の端部またはU字形の曲部には前記挿入弾性体が固着され、前記支持体のL字形の他端部またはU字形の端部には前記内層チューブの内径部の一部が固着される構成であることを特徴とし、又は、前記支持体は、熱可塑性プラスチック樹脂組成物、好ましくはポリアミドエラストマーから構成されることを特徴とする。
かかる特徴によれば、測定部位においてNOセンサー部の温度も同時に検出することができ、支持体の有する立体的面積を有効利用して化学検査装置を多機能化にして小型化することが可能となる。
本発明の好ましい態様においては、前記挿入弾性体は、その基端部外周に、心筋の電位を測定、心筋に電位を印加、又はアブレーションのための電極が設けられて構成されることを特徴とする。また、好ましくは、前記電極は、前記外層チューブの先端部の外周に設けられ、前記電極のリード線は前記外層チューブの壁体中の補強体を構成する各素線の一部に接続される構成であることを特徴とする。リード線を接続できれば良いため、構成する各素線のすべてに絶縁された金属良導体が埋設されていなくても良い。
また、本発明の好ましい態様においては、前記挿入弾性体は、その基端部に心臓の内圧又は血管の内圧を測定するための圧力センサーが設けられて構成されることを特徴とする。
かかる特徴によれば、測定部位での微小電位の検出や電気刺激による心筋組織の破壊、若しくは修飾するアブレーション、又は心臓や血管の内圧の測定を一連で行えるよう、各種センサーの集約化、小型化を図ることが可能となる。
本発明は、上記目的を達成するため、一端にハブ及びコネクタを接続した外層チューブと、前記外層チューブ内に挿通されて、先端部に液体中のNOを検出するNOセンサーを設け、後端部に各ケーブル接続部を設けて成る内層チューブと、前記NOセンサーの先端部に固着される円錐形の挿入弾性体とから構成され、
前記NOセンサー部は、体内の測定部位への挿入前、及び体内の測定部位に挿入される際には前記外層チューブの先端部と前記挿入弾性体の基端部の当接によりその外周を保護され、測定部位において前記コネクタ部により前記内層チューブを先端側に移動させて、前記NOセンサー部を露出させる構成であることを特徴とする化学検査装置を提供するものである。
本発明によれば、体腔内の測定部位に挿入する際には、NOセンサーの外周を覆い、測定部位においては、NOセンサーを外層チューブから突出させて露出させるため、精度よく測定ができ、かつNOセンサーの破損を少なくすることが可能となる。また、化学検査装置を小型化、簡素化できる。
本発明は上述したように構成され、以下に記載するような発明の効果を有する。
すなわち、本発明によれば、化学検査装置の血管内、体腔内への挿入が容易になり、挿入又は抜去の際のNOセンサーの損傷、破壊が少なくなり、また、血管内、体腔内を傷付け難いので、信頼性が高く、NOの検知精度が向上する化学検査装置を提供できる。
また、各センサーのリード端の接続を整理して行うことが出来、内層及び外層チューブ等の孔内に各リード線が存在しないので誤配線がなくなるため、接続の信頼性が高い化学検査装置を提供できる。
また、NOセンサーはその一端を内層チューブに固着され他端はフリーとなる構成にできるので、体腔内への挿入によるNOセンサーの破壊、損傷の恐れが少ない化学検査装置を提供できる。
また、NO測定と温度測定とが同時に行うことが出来るため、又は、NO測定と心筋組織への刺激、測定、アブレーション等が同時に行うことが出来るため、測定の信頼性が向上する化学検査装置を提供できるとともに、化学検査装置を小型化、簡素化、多機能化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の化学検査装置の第1の実施の形態を示す一部断面側面図であり、長さ、太さ、材質等は適宜調節されるものであるが、例えば、内径1.0mm、外径1.4mm、長さ約1100mmで、ポリアミドエラストマーからなる内層チューブ10と、その先端部に固着されたNOセンサー20と、内層チューブ10及びNOセンサー20を挿通する内径1.45mm、外径1.60mm、長さ950mmのポリアミドエラストマーからなる外層チューブ30とから構成されている。
NOセンサー20には、例えば、本願の出願人が提案した特許文献2に記載のNOセンサーが使用される。
図10は、本願発明で使用されるNOセンサーの具体例を示す図であり、特許文献2に記載されているものである。NOセンサー20は、NOのような低分子を透過するフッ素系樹脂の外套管110と、その中に充たされた電解液120と、その中に浸漬された炭素電極130と、外套管110の基部側に密接して設けた比較電極140と、さらにその周りを比較電極140が露出しないように被覆する絶縁体150とによってセンサーを構成されている。炭素電極130、比較電極140、および絶縁体160はそれぞれ絶縁リード線500、600、700に接続されており、絶縁リード線700は接地線用である。
なお、NO検出値に基づく信号は、電位差等の電気信号で伝達するものに限定されず、例えば、光信号で伝送するようにしてもよい。
外層チューブ30の先端には内径1.45mm、外径1.60mm、長さ3.0mmのショア硬度(D)で25D〜40D、好ましくは35Dのポリアミドエラストマーから構成されるソフトチップ31が固着されている。リング状であることが好ましく、弁などの開閉式の構造となっていても良い。このソフトチップは外層チューブ30を体腔内に挿入する際、その挿入をし易くする。
外層チューブ30の基端側には、ハブ32とYコネクタ33とが接着剤により固着されている。内層チューブ10は、この外層チューブ30、ハブ32、Yコネクタ33の内部に挿通されており、その先端に取り付けられたNOセンサー20が外層チューブ30の先端に固着されたソフトチップ31から進退自在となっている。
NOセンサー20に接続された内層チューブ10の内孔に納められたリード線と接続された電線34は、内層チューブ10の後端における接続体36により接続されており、電線34の他端にはプラグ・コネクタ35が取り付けられて構成される。
内層チューブ10、外層チューブ30はそれぞれその壁体内に補強体を埋設しても良く、補強体は編組体で構成され、その一部はエナメル塗布絶縁体を設けたエナメル塗布絶縁線で構成されることが好ましい。
図2は、NOセンサー20を突出させた状態における第1の実施の形態の先端部の断面図を示す。NOセンサー20の3本のリード線21、22、23に接続される内層チューブ10内のリード線が内層チューブ壁体内に設けられた補強体(細線の編組体)のうち、所定本数(ここでは3本)を0.05mmのエナメル若しくはポリウレタン等を塗布した絶縁線11により構成されたものに直接接続されるものである。NOセンサー20のリード線21、22、23と内層チューブの絶縁線11との接続は半田又は導電性接着剤により行い、内層チューブの絶縁線11と電線34(図1)との接続も半田又は導電性接着剤により行う。
外層チューブの壁体内には、0.05mmのステンレス鋼線を2本持ちで16打ちの編組体で構成された補強体を内蔵させても良い。この補強体により体腔内への挿入がより容易となる。
また、この補強体を構成するステンレス鋼線の何本かを0.05mmの絶縁線により構成することで、後述する外層チューブに固着される心筋電極60のリード線が直接接続することが出来る。
化学検査装置を使用するときは、NOセンサー20を外層チューブから突出させない状態で体内へ挿入し、測定部位に先端が到達したら外部にて操作することによりNOセンサー20を外層チューブから突出させ、測定を行う。測定後は、再度、NOセンサー20を外層チューブ内へ戻してから、体外へ抜き出す。
(第2及び第3の実施の形態)
図3A及び図3Bは、NOセンサー20を突出させた状態における第2及び第3の実施の形態の先端部の断面図であり、体腔内への挿入を容易にするために、NOセンサー先端部に挿入弾性体24a及び24bを設けた実施例を示すものである。
図3Aに示すものは、ショア硬度25〜40D(好ましくは35D)からなるポリアミドエラストマー等から構成される基端径1.65mm、先端径0.80mm、長さ20mmの円錐状の挿入弾性体24aである。
図3Bに示すものは、直径0.10mmのステンレス鋼線をもって、基端径1.65mm、先端径0.80mm、長さ15mmの円錐状のコイル体により構成した挿入弾性体24bであり、その基端側には直径1.65mm、長さ5.0mmのポリアミドエラストマーから構成される挿入体台座25が固着されてなるものである。
NOセンサー先端への挿入弾性体の固着は接着剤により固着されるが、NOセンサー部が体腔内に挿入される時又は抜去される時、挿入弾性体がNOセンサー部からとれてしまう不具合をなくす為に、挿入弾性体の基端部中央にNOセンサーの外径寸法の孔をあけ、その孔内にNOセンサーの先端を挿入して接着剤を塗布して固着しても良い。
この挿入弾性体を固着したことにより、体腔内へのNOセンサー部の挿入はより容易となり、また挿入弾性体の基端部に外層チューブの先端部を当接することが出来るため、NOセンサーを完全密閉して保護出来るので、NOセンサーの体腔内への挿入、抜去によるNOセンサーの破壊、故障等がなくなる。
(第4の実施の形態)
図4は、NOセンサー20を突出させた状態における第4の実施の形態の先端部の断面図であり、NOセンサー先端部に取り付ける挿入弾性体の他の取り付け機構を示すものである。幅0.30mm、厚さ0.15mm、長さ25mmの高弾性体のニッケル・チタン合金材からなり、一端に略L字状の固着部41を有する支持体40を具備する。L字状の固着部41は、予め成形されてある挿入弾性体24cの基端側で熱融着にて固定され、支持体40の他端の固着部42は内層チューブ10の内孔先端から10mmまで挿入し、内孔壁体に沿わせて接着剤をもって固着する。
支持体40と挿入弾性体24c、内層チューブ10との固着をより強化する場合は、支持体40の両端を半径1.0mmの半環体に構成する事により一層強化される。
挿入弾性体24cの基端部中央部には直径0.75mm、深さ4.0mmの内孔26を形成し、NOセンサーの先端部3.0mmを収納し、NOセンサーを10.0mm露出している。この構成によりNOセンサー20は挿入弾性体24cに固定されておらずフリーとなるので体腔内への挿入または抜去時の破壊がなくなる。
支持体40は、ポリアミドエラストマー等のプラスチック樹脂から構成しても良い。また、支持体40は必要に応じ、複数個を適用しても良い。
図5Aは、支持体40に設けた温度センサー50を示すものであり、図5Bは、図5AにおけるB−B'断面図を示すもので、温度センサー50は支持体40の一面を絶縁体45で絶縁したその表面に直径0.05mmの銅線43と、直径0.05mmのコンスタンタン線44からなるT型熱電対の温度センサー50を支持体40の略中央部に設けて、その表面を絶縁体45で被覆して構成している。
図5Cは、別の実施の形態の図5AにおけるC−C'断面図を示すもので、支持体40がポリアミドエラストマー樹脂から構成される場合は、内層チューブ10の壁体と熱融着にて固着させ、ポリアミドエラストマーからなる絶縁体中に温度センサー50を埋設し、温度センサー50のリード線は内層チューブ10の内孔又は壁体内に設けたリード線と半田又は導電性接着剤等で接続される。
この温度センサー50により体腔内の挿入部位の温度が適時モニターされ、体腔内の温度とNOの相関が把握出来る。なお、この温度センサー50は、別の検出器を備えていれば、同時に血流量、心拍出量等を測定することが出来る。
(第5の実施の形態)
図6Aは、NOセンサー20を突出させた状態における第5の実施の形態の先端部の断面図であり、挿入弾性体24dに電位を検出する為の電極60の取り付け機構を示すものである。挿入弾性体24dの基端部には、内径1.50mm、外径1.65mm、長さ1.00mmの白金管からなり、直径0.05mmのエナメル若しくはポリウレタン等を塗布した絶縁線からなるリード線61を接続した電極60を約2.0mmの間隔を設けて、挿入弾性体24dの外周に2個設けてある。この電極60は心筋の電位を測定し又は心筋への電位印加を行うものであり、挿入弾性体24dの基端部27には熱融着により固着され、そのリード線61は支持体40(ここでは略U字形の固着部を有する支持体)の表面に沿わせて内層チューブ10内腔或いは壁体内の補強体を構成する一部の絶縁線に接続されて検出機器に接続される。
支持体40は、図6Bに示すように、略U字形を有し、その一端は内層チューブ10先端に固着され、U字部は挿入弾性体24dの後端に固着される。
電極60を設けることにより、体腔内の電位を測定し又は電位を印加する事が出来、電位を測定又は印加しつつ、温度を測定し、NOを測定することが可能となる。また、支持体40を略U字形にすることにより、内層チューブ又は挿入弾性体との固着が強化される。
(第6の実施の形態)
図7は、NOセンサー20を突出させた状態における第6の実施の形態の先端部の断面図である。同図は、挿入弾性体24eをステンレス鋼線等で円錐状のコイル体で構成し、その基部をポリアミドエラストマー等のプラスチック樹脂から構成された挿入体台座25eを有する挿入弾性体24eに係るものであり、挿入体台座25eには電極60が熱融着又は接着剤の塗布により一体化されている。
(第7の実施の形態)
図8は、本発明の第7の実施の形態における先端部の断面図であり、前記した電極60を外層チューブ30の先端所定部に設けたものである。外層チューブ30先端部より所定長離れた位置に約2.0mmの間隔でその外周上に2個設けてあり、電極60のリード端は外層チューブ30の壁体内の補強体を構成する絶縁線に接続され検出器へと接続されている。この構成によれば、外層チューブ先端外周に電極60を設けてなるので集約化が図れる。
(第8の実施の形態)
図9は、NOセンサー20を突出させた状態における第8の実施の形態の先端部の断面図であり、挿入弾性体24dの基端部27外周に体腔内の内圧を測定する圧力センサー70を前述の電極60に換えて設けたものである。圧力センサー70は、直径1.65mm、長さ3.0mmの感知部72に直径0.05mmのリード線71を接続して構成される。また、圧力センサー70は、半導体チップ圧トランスデューサーを採用し、挿入弾性体基端部27に埋め込み接着剤により固着する。圧力センサー70のリード線71のリード端は、支持体40のリード線回路体、内層チューブ10内孔内のリード線若しくは内層チューブ壁体内に設けた補強体を構成する絶縁線等により構成されたリード線に接続されて、電線34に接続され検出器へと接続される。この圧力センサー70を挿入弾性体24dの基端部27の外周に設けたことにより、体腔内圧を測定することが出来、内圧を測定しつつ、温度を測定し、NOを測定することが可能となる。
図1は本発明の化学検査装置の第1の実施の形態を示す一部断面側面図である。 図2はNOセンサー20を突出させた状態における第1の実施の形態の先端部の断面図である。 図3A及び図3BはNOセンサー20を突出させた状態における第2及び第3の実施の形態の先端部の断面図である。 図4はNOセンサー20を突出させた状態における第4の実施の形態の先端部の断面図である。 図5Aは支持体40に設けた温度センサー50を示す断面図である。図5Bは図5AにおけるB−B'断面図を示すものである。図5Cは図5AにおけるC−C'断面図を示すものである。 図6AはNOセンサー20を突出させた状態における第5の実施の形態の先端部の断面図である。図6Bは挿入弾性体を図示しない第5の実施の形態の斜視図である。 図7はNOセンサー20を突出させた状態における第6の実施の形態の先端部の断面図である。 図8は本発明の第7の実施の形態における先端部の断面図である。 図9はNOセンサー20を突出させた状態における第9の実施の形態の先端部の断面図である。 図10は本願発明で使用されるNOセンサーの具体例を示す図である。 図11は従来の化学検査装置を示す断面図である。
符号の説明
10:内層チューブ 11:絶縁線 20:NOセンサー
21、22、23:リード線
24a,24b,24c,24d,24e:挿入弾性体
25,25e:挿入体台座 26:内孔 27:挿入弾性体基端部
30:外層チューブ 31:ソフトチップ 32:ハブ 33:Yコネクタ
34:電線 35:プラグ・コネクタ 36:接続体 40:支持体 41:固着部
42:固着部 43:銅線 44:コンスタンタン線 45:絶縁体
50:温度センサー 60:電極 61:リード線
70:圧力センサー 71:リード線 72:感知部
81:可撓性チューブ 82:圧力センサー 83:ガイドワイヤ
84:光ファイバー 85:スリーブ 86:金属チューブ
87:先端部 88:つる巻き線
110:外套管 120:電解液 130:炭素電極 140:比較電極
150,160:絶縁体 500,600,700:絶縁リード線

Claims (13)

  1. 可撓性を有する内層チューブと、
    前記内層チューブの先端部に取り付けられた液体中の一酸化窒素(以下、NOと言う。)を検出する一酸化窒素センサー(以下、NOセンサーと言う。)と、
    前記NOセンサーの外周と前記内層チューブとを覆う可撓性を有する外層チューブとから構成され、
    前記NOセンサーは、体内の測定部位に挿入される際には前記外層チューブによってその外周が覆われており、測定部位においては前記内層チューブ端を移動させて前記外層チューブから露出させる構成であることを特徴とする化学検査装置。
  2. 前記内層チューブは、その壁体中に補強体を有し、前記NOセンサーのリード線は、前記補強体を構成する各素線の一部に接続されて構成されることを特徴とする請求項1記載の化学検査装置。
  3. 前記外層チューブは、その壁体中に補強体を有し、前記補強体を構成する各素線の一部は絶縁された金属良導体により構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の化学検査装置。
  4. 前記外層チューブは、その先端部に先端チップが固着されており、前記先端チップは、熱可塑性プラスチック組成物から構成され、かつ軟質性であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  5. 前記NOセンサーは、その先端部に挿入弾性体が設けられており、前記挿入弾性体は、その基端部の外径が前記外層チューブの外径と同等か、それより若干大きい外径を有し、その基端部からその先端部に向かって外径が先細りとなる円錐形であって、柔軟性を有するものであり、体内の測定部位に挿入される際には前記挿入弾性体の基端部と前記外層チューブの先端部又は前記先端チップの先端部とが当接することにより、前記NOセンサーを保護することができる構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  6. 前記NOセンサーは、その先端部に挿入弾性体が設けられており、前記挿入弾性体は、前記内層チューブの先端内径部に一端を固着した支持体の他端に固定され、前記挿入弾性体の基端部には前記NOセンサーの先端部が挿入される挿入部が設けられ前記NOセンサーの先端の一部が挿入されており、体内の測定部位に挿入される際には前記挿入弾性体の基端部と前記外層チューブの先端部又は前記先端チップの先端部とが当接することにより前記NOセンサーを保護することができる構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  7. 前記挿入弾性体は、金属弾性体でコイル状の円錐形に形成された先端部と弾性プラスチック材で形成された挿入体台座とからなることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の化学検査装置。
  8. 前記支持体は、その略中間部に体腔内の温度を測定する温度センサーが一体に設けられ、前記温度センサーに接続されるリード線は、前記内層チューブの壁体中の補強体を構成する各素線の一部に接続される構成であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の化学検査装置。
  9. 前記支持体は、高弾性の金属材料または熱可塑性プラスチック樹脂組成物を用いて略L字形または略U字形に構成され、前記支持体のL字形の端部またはU字形の曲部には前記挿入弾性体が固着され、前記支持体のL字形の他端部またはU字形の端部には前記内層チューブの内径部の一部が固着される構成であることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  10. 前記挿入弾性体は、その基端部外周に、心筋の電位を測定、心筋に電位を印加、又はアブレーションのための電極が設けられて構成されることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  11. 記電極は、前記外層チューブの先端部の外周に設けられ、前記電極のリード線は前記外層チューブの壁体中の補強体を構成する各素線の一部に接続される構成であることを特徴とする請求項10記載の化学検査装置。
  12. 前記挿入弾性体は、その基端部に心臓の内圧又は血管の内圧を測定するための圧力センサーが設けられて構成されることを特徴とする請求項5乃至請求項11のいずれかの請求項に記載の化学検査装置。
  13. 一端にハブ及びコネクタを接続した外層チューブと、
    前記外層チューブ内に挿通されて、先端部に液体中のNOを検出するNOセンサーを設け、後端部に各ケーブル接続部を設けて成る内層チューブと、
    前記NOセンサーの先端部に固着される円錐形の挿入弾性体とから構成され、
    前記NOセンサー部は、体内の測定部位への挿入前、及び体内の測定部位に挿入される際には前記外層チューブの先端部と前記挿入弾性体の基端部の当接によりその外周を保護され、測定部位において前記コネクタ部により前記内層チューブを先端側に移動させて、前記NOセンサー部を露出させる構成であることを特徴とする化学検査装置。

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