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JP3774885B2 - ゲート管理システム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゲート管理システムに関し、詳しくは、ゲート装置とゲート管理サーバとからなるシステムにおいて、ゲート装置側の照合時間を短くでき、複数のゲート装置からゲート管理サーバに対して行われる本人確認情報の要求問い合わせの量を低減することで回線負荷およびサーバ側負荷を低減することができるようなゲート管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゲート管理システムの1つとして、ICカードや各種カードでゲートあるいはドアを開閉制御して入門、入室の管理を行う入退管理システムが知られている。この種のシステムでは、通常、入門、入室の際にはゲート装置でカード照合して入門、入室が許可され、退社、退室時は自由であるが、退社、退室時間もカード照合して管理するシステムもある。
この種の従来のゲート管理システム(入退管理システム)には、
(1)すべての人物の照合用データをゲート装置に格納してゲート装置で照合する方式
(2)ゲート装置が入退管理管理サーバ、通行管理サーバ等の管理サーバに本人問い合わせを行い、本人の照合用データをダウンロードしゲート装置で照合する方式
(3)管理サーバに本人情報を送信して管理サーバで照合し、結果をゲート装置に通知してゲート開放させる方式
などがある。
【0003】
最近のゲート管理システムでは、照合の信頼性を向上させるために、ICカードのような一次元的なコードによる照合でなく、入力されたユーザIDをキーとして指紋照合、顔の特定部分の特徴点照合など特徴情報による特徴点照合が行われ、その照合データは、通常、二次元画像データなどのベクトルデータとして記録され、数百バイトから1Mバイトの大きな容量のものとなってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
二次元のベクトルデータによる特徴点照合において、前記の(1)の方式は、すべての人物の照合データを格納しておくため、管理サーバに問い合わせることがなく照合時間も早いが、登録可能な人数の総数がゲート装置内の照合用データを登録できる認証情報データベースの容量により決定され、それに制限されてしまう欠点がある。
同様に前記の(2)の方式は、ゲート装置の認証情報データベースの容量に制限されることがなく、ゲート装置が少なく管理サーバが高速であれば照合時間も早いが、ゲート装置あるいはゲート数が多数の場合には、同時に複数の人物がゲートを通行したとき、負荷が高く照合時間が長くなってしまう問題がある。
同様に前記の(3)の方式は、(2)の照合処理を管理サーバに実行させるため、照合処理がゲート装置の性能に左右されず、管理サーバの性能が高ければ照合時間も早いが、複数の人物がゲートを通行したときには(2)の場合よりも負荷が高くなり、照合時間が長くなってしまう問題がある。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、ゲート装置側の照合時間を短くでき、複数のゲート装置から管理サーバに対して行われる本人確認情報の要求問い合わせの量を低減することで回線負荷およびサーバ側負荷を低減することができるゲート管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの発明のゲート管理システムの特徴は、ゲート装置を管理する管理サーバからゲート装置にダウンロードされた照合情報に対して本人の識別情報とともに本人確認のための特徴情報が入力されてゲート装置が識別情報をキーとして照合情報を得て特徴情報と照合情報とを照合してゲートを開放し、人の通行を許可するゲート管理システムにおいて、ゲート装置が、本人がゲートを通行する時刻情報を取得して識別情報とともに管理サーバに送出するものであり、管理サーバが、本人の識別情報に対応して通行時刻情報を管理し、通行時刻が示す本人のゲート通行時刻より前に本人の照合情報を識別情報とともにゲート装置にダウンロードするものである。
また、この発明のさらに具体的な特徴としては、本人情報(本人の識別情報と本人の特徴情報)を入力装置に入力し、ゲート装置がゲート管理サーバに本人情報に対する照合情報を問い合わせ、ゲート管理サーバがその人物の照合用ベクトルデータを通行許可データベースを参照してダウンロードし、ゲート装置が照合用ベクトルデータ(照合情報)と本人の特徴情報とを照合して本人と認められたときゲートを開放し、ゲート装置がゲート管理サーバに通行許可したことを通知して通行記録データベースにそのときの通行時刻の情報を記録し、同データベースの通行時刻の情報の履歴からその人物がゲート装置(あるいはゲート装置のどのゲート)をどの通行時間帯によく通行するかを検出して通行許可データベースに登録し、その人物が次に通行すると予想される通行時間帯となる前に通行許可データベースからその人物の認証データ(照合用ベクトルデータと通行時間帯データ)を先行してダウンロードし、次に本人が通行するときはゲート装置は、ゲート管理サーバに問い合わせすることなく本人情報(本人の特徴情報)を照合するものである。
このとき、ゲート装置は、本人情報(本人の特徴情報)に対応する照合用ベクトルデータを、最初にゲート装置内の本人の識別情報対応に照合用ベクトルデータを記憶しているデータベース(本人認証データベース)から検索し、なければゲート管理サーバに問い合わせして本人情報(本人の特徴情報)をダウンロードする。また、ダウンロードした照合用ベクトルデータは、既にゲート装置内に格納してある照合用ベクトルデータについてこれに対応して記録された通行時間帯が最も古いデータあるいは有効通行時間帯を過ぎたデータを削除してから登録していく。さらに、認証データとして同じ時間帯の通行回数を加えて管理し、を同じ通行時間帯に通行する回数の多い人物を優先して登録するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
この発明においては、前記の特徴のように、人物が通行すると予想される通行時間帯となる前に、あらかじめゲート装置に照合情報、例えば、照合用ベクトルデータをダウンロードしておくため、その人物がゲートを通行するときの照合処理は、そのほとんどがゲート装置だけで実行できることになり、照合時間を短くできる。また、ほとんどがゲート装置だけで照合処理ができるので、複数のゲートから同時にサーバに本人情報を問い合わせすることが少なくなる。
その結果、回線負荷およびサーバ負荷を低減させることができる。また、照合情報(照合用ベクトルデータ)は、その通行時間帯に照合が必要な人数分だけダウンロードするればよいのでゲート装置内の照合情報の容量を小さくできる。
【0007】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例について詳細に説明する。
図1は、この発明のゲート管理システムを適用した会社入門システムのブロック図である。
図1において、ゲート管理システム21は、ゲート管理サーバ10と複数のゲート装置1,1…がLANあるいは回線Lで接続されて構成される。ゲート装置1は、本人情報を入力する入力装置2、ゲート3、そしてデータ処理端末装置4からなる。データ処理端末装置4には、ゲート管理サーバ10から先行してダウンロードされる本人情報照合用ベクトルデータを格納する本人認証データベース49が設けられ、本人照合を行い、照合が一致したときにゲート3を開く。不一致のときにはゲート3は開かない。
データ処理端末装置4は、MPU41とメモリ42、インタフェース43、通信制御回路44、タイマ45、そしてディスプレイ46等が相互にバス47を介して接続されている。
【0008】
インタフェース43には、ハードディスク等の外部記憶装置48と入力装置2およびゲート3が接続され、外部記憶装置48には本人認証データベース49が格納されている。
メモリ42には、MPU41が実行する処理プログラムとして個人認証プログラム42a、認証データ登録プログラム42b、不要データ消去プログラム42c等が格納され、作業領域42dが設けられている。
また、ゲート管理サーバ10は、MPU11とメモリ12、インタフェース13、通信制御回路14、監視タイマ15、そしてディスプレイ16等が相互にバス17を介して接続されている。インタフェース13には、ハードディスク等の外部記憶装置18が接続され、ゲート装置1のゲート3を特定の個人が通行したことを示すデータを記録する通行記録データベース19とゲート通行を許可するために認証データを記録した通行許可データベース20が設けられている。
そして、メモリ12には、MPU11が実行する処理プログラムとして認証データ転送プログラム12a、通行記録処理プログラム12b、所定時間間隔での先行ダウンロードプログラム12c、ゲート情報生成プログラム12d等が格納され、作業領域12fが設けられている。
【0009】
人がゲートを通行するときには、まず、入力装置2にカード、キー入力等により本人の識別情報(以下ユーザID)が入力され、本人が、本人の特徴情報(指紋特徴点あるいは顔の特定部分の特徴点等の二次元画像データ)の入力として、例えば、指紋読みとり装置(図示せず)に所定の指をタッチする。ゲート装置1のメモリ42に記憶されている個人認証プログラム42aは、前記のユーザIDが入力装置2に入力されたときにメインプログラムからコールされてMPU11により実行される。これが実行されたときには、MPU11は、例えば、指紋読みとり装置から指紋特徴点等の二次元画像データを個人確認入力データとして読込み、本人認証データベース49を参照して同じユーザIDがあるか否かをユーザIDをキーとして検索して、指紋特徴点に対応する照合ベクトルデータを得て、入力されたデータ、例えば、指紋等の個人確認入力データと一致するか否かを判定する。判定の結果得られた照合用ベクトルデータと指紋等の個人の特徴点を示す個人確認入力データとが一致したときにはゲート3を開く信号を送出してゲートを一定期間開放する。
さらに、一致したときには、そのユーザIDとともに通行時刻(分までの単位)を示すデータをゲート装置1のゲート装置アドレスを加えてゲート管理サーバ10に通行記録要求コマンドとともに送出する。ゲート装置1に複数のゲートがあるときにはユーザIDの人物が通行したゲート番号もこのとき送出される。
ユーザIDが本人認証データベース49になかったときには認証データ登録プログラム42bをコールしてゲート管理サーバ10側にダウンロード要求を送出して本人情報を得る。本人情報(本人の認証データ)がダウンロードされなかったときにはゲートは開かれない。
【0010】
認証データ登録プログラム42bは、本人認証データベース49に入力装置2から入力されたユーザIDの記録がされていないときに、個人認証プログラム42aによりコールされてMPU11により実行される。これが実行されたときは、ゲート管理サーバ10に対して入力されたユーザIDをデータとして自己のゲート装置1のアドレスを転送先アドレスとして本人情報(認証データ)の転送要求(ダウンロード要求)をする。そして、ダウンロードされた本人情報のデータを本人認証データベース49に登録する。
また、例えば、ゲート管理サーバ10からの15分間隔での定期的な個人確認情報(先行選択された特定の認証データ群)のダウンロードを受付けたときに認証データ登録プログラム42bがコールされてMPU11により実行される。これにより、本人認証データベース49の内容がダウンロードされたデータに順次更新していく。
さらに、このプログラムは、ダウンロードされたときに、本人認証データベース49の記憶容量が満杯のときには、不要データ消去プログラム42cをコールして現在の時刻からみて照合不要となる確率の高い認証データを消去し、その後にダウンロードされた個人確認情報(先行選択された特定の認証データ群)を本人認証データベース49に登録記憶していく。
【0011】
個人確認情報における各認証データの構成は、図2に示すように、本人情報として、ユーザIDのデータ欄49aと、照合用ベクトルデータ欄49b、通行時間帯/通行回数の欄49c、通行時間帯/通行回数の欄49c、…とからなる。ユーザIDのデータ欄49aに記憶されるデータは、入力装置2から個人が入力する暗証番号等のユーザID(識別情報)であり、照合用ベクトルデータ欄49bに記憶されるデータは、指紋等から得られる二次元画像データ等の特徴点を示すベクトルデータであって、この例では、500kバイト程度の指紋の特徴パターンが記録されるものである。また、複数個設けられた通行時間帯/通行回数欄49cに記憶されるのは、例えば、7時0分から7時2分59秒までというように、3分単位で区切られて記録される通行時間帯とこれに対応してこの7時2分59秒までにその人がゲートを、例えば、1週間の期間の間に通行した回数である。
そして、本人認証データベース49には、このような認証データ(個人確認のための本人情報)が群としてゲート番号対応に、例えば、30人分記憶される。ここで、30人分とは、後述する時間区分において最大の通行人数より少し多い数である。例えば、8時門限の場合に7時57分から7分59時が最も多く、25人であるとすると、それに5人を足して30人となる。なお、1つのゲート装置1にゲート1つだけのときには、ゲート番号ごとの管理は不要である。
【0012】
不要データ消去プログラム42cは、認証データ登録プログラム42bによりコールされてMPU11により実行され、これが実行されたときには、現在の時刻に対応して、個人の通行時間帯の情報と通行回数のデータを参照して認証データとして必要のない個人データを削除していく。その削除の仕方については後述する。
【0013】
次に、ゲート管理サーバ10側について説明すると、ゲート管理サーバ10のメモリ12に格納されている認証データ転送プログラム12aは、
▲1▼ゲート装置1から本人情報(本人の認証データ)の転送要求があったとき
▲2▼ゲート装置1から通行記録要求があったとき
▲3▼通行時間帯の切り替わり時間を示す割込み信号を監視タイマ15から受けたとき
以上の3つの条件でMPU11が以下に説明する所定の処理を実行する。
ゲート装置1から本人情報の転送要求があるときには、MPU11は、認証データ転送プログラム12aを実行する。このプログラムの実行によりMPU11は、通行許可データベース20を検索してゲート装置1から送出されたユーザIDに対応する図4に示す照合用ベクトルデータ203aをその要求のあったアドレスを有するゲート装置1に送出する。また、ゲート装置1から通行記録要求(通行記録要求コマンド)があったときには、通行記録処理プログラム12bをコールしてMPU11にそれを実行させる。
【0014】
通行記録処理プログラム12bがMPU11に実行されたときには、通行記録データベース19においてゲート装置アドレスに対応するデータ領域190を参照して、ユーザIDをキーとして各データブロック191(図3参照)を検索して対応する欄192の一致するユーザIDの欄に続いて記録された欄193のゲート番号を確認して通行した時刻(分単位)を通行時刻欄194に順次記録していく。通行時刻の記録される数は、例えば、1週間では、10個乃至15個程度であり、これを越えたときには古いデータが削除され、新しいデータに更新される。
なお、欄193にゲート番号の記録がされていないときには現在のゲート番号が記録される。欄193に記録されたゲート番号とゲート番号が異なるときにはゲート番号欄と通行時刻欄とが追加され、それぞれにゲート番号と通行時刻が記録される。なお、1つのゲート装置1にゲート1つだけのときには、ゲート番号欄193は不要である。
MPU11は、通行記録処理プログラム12bの処理が終了したときに次にゲート情報生成プログラム12dをコールして実行する。
【0015】
ゲート情報生成プログラム12dは、通行記録処理プログラム12bの処理が終了した後にMPU11に実行され、最新のゲート情報を生成する。これは定期的に実行されてもよい。定期的なコールとしては、例えば、10分ごとの監視タイマ15の割込みにより先行ダウンロード処理が行われた後にコールされることでよい。このプログラムの実行によりMPU11は、通行記録データベース19の通行時刻を参照して通行許可データベース20のゲート情報領域206のゲート情報205を生成して更新する。
通行許可データベース20は、図4に1個のユーザIDのデータブロックを示すが、これにみるように、これはゲート装置アドレスに対応して設けられた通行許可データ領域200を有し、これを参照して、各ユーザIDごとに照合用ベクトルデータが記録された認証データ記録ブロック201において、ユーザIDをキーとして一致するユーザID欄202のデータを検索する。そして本人情報の要求があるときでには、一致するユーザIDの照合用ベクトルデータ領域203の照合用ベクトルデータ203aが読出されてゲート装置アドレスに対応するゲート装置1に転送される。また、先行ダウンロードのときには、照合用ベクトルデータ領域203の照合用ベクトルデータとゲート情報欄204のゲート情報205とが転送される。
【0016】
ゲート情報欄204にはゲート情報205としてゲート番号/最終更新日欄205aと通行時間帯/通行回数205b…(通行時間帯が複数のときには複数個)がそれぞれ記録される。ゲート番号が相違するときには、ゲート情報領域(ID1〜IDn)206が設けられ、それぞれに記憶される。このゲート情報欄204は、点線で示すように、ユーザID欄202とデータリンクがされていて一体のものである。
なお、通行記録データベース19の通行時刻は、分までの通行時刻であるが、通行時間帯は、ここでは、3分間隔で区分された各時刻に対応する通行時間帯を示す時間情報である。また、ゲート番号/最終更新日欄205aの最終更新日はゲート情報を更新登録したときの日付が記録される。
MPU11は、通行記録時あるいは定期的にゲート情報生成プログラム12dを実行して、通行記録データベース19に記録されたユーザID対応のデータからユーザIDごとに通行時間帯とその通行回数のデータを生成してゲート情報205としてゲート番号対応に検索して生成して、通行許可データベース20のゲート情報欄204にゲート番号が相違するごとにゲート情報IDを追加してID1〜IDnとして記録していく。なお、通行時間帯の決定は、あるユーザIDの通行時刻からそれがどの通行時間帯であるかを、3分間隔で区切られた時間区分のどこに入るかで決定され、同じ通行時間帯に入る通行時刻が何個あるかをカウントすることで通行回数が得られる。
【0017】
先行ダウンロードプログラム12cは、通行時間帯の切り替わり時間を示す割込み信号を監視タイマ15から受けたときに、MPU11により実行される。このプログラムの実行によりMPU11は、ここでは、例えば、10分ごとに割込み信号を監視タイマ15が発生し、現在時刻から15分先までのゲート装置1についての通行時間帯の認証データを通行許可データベース20から検索して読出し、先行してダウンロードデータとしてゲート装置1に送出する。
ここで、10分ごとに15分先のデータをダウンロードすれば、定期的に送る時間よりも多いデータが送ることができるのでデータの切れ目がなくなる。なお、現在よりも5分前から15分先までのデータにすれば認証データに5分の余裕ができるのでそれでもよい。
【0018】
ところで、通行許可データベース20において、ユーザID(ユーザ名でも可)および照合用ベクトルデータ203aは、ゲート装置1での照合処理に必要なため、あらかじめデータとして採取してこれに登録しておく。また、ゲート情報205は、前記したように通行記録データベース19を参照して、その人物がゲート装置アドレスを持つゲート装置のゲートを通行する特定の通行時間帯とこの通行時間帯の中で何回通行したかを、通行時刻を基にして作成する。
以上の説明で理解できるように、本人認証データベース49は、ユーザIDと照合用ベクトルデータ、通行時間帯、そして通行回数からなるが、これらの情報は、ある人物がゲートを通行しようとしたとき、実際の照合処理に入る前に(この実施例では15分前)ゲート管理サーバ10の通行許可データベース20からダウンロードしておくものである。
【0019】
以下、ゲート装置1のゲート管理の全体的な処理の流れについて図5を参照して説明する。
ある人物がゲートを通行しようとしたとき、その人物は、本人情報の入力装置2から本人情報を入力する。このときの本人情報としては、ユーザIDおよび本人と特定できる情報(例えば、指紋)を二次元の本人特徴情報として入力する(ステップ101)。
ゲート装置1は、入力されたユーザIDに対応するデータが本人認証データベース49にあるか検索し(ステップ102)、照合用ベクトルデータがなければ(ステップ103のNO条件)、認証データ特録処理として(ステップ200)、ゲート管理サーバ10にユーザIDをもって問い合わせて本人情報(認証データ)の転送を要求する。ゲート管理サーバ10は、転送要求を受けて、MPU11が認証データ転送プログラム12aを実行してユーザIDに対応する認証データを通行許可データベース20を参照して検索し、そのユーザIDの認証データがあるときには、それを読出してゲート装置1にダウンロードする。その結果、ステップ104においてデータあり?の判定でYESとなる。
なお、認証データ登録処理の処理フローは、図6に示す通りであり、これについては後述する。
【0020】
ステップ103あるいはステップ104においてYES条件のときには、あるいは認証データがダウンロードされたときには、認証データから照合ベクトルデータを読出して、これと入力された二次元の特徴情報とを照合する(ステップ105)。一方、ステップ104でNO条件となったときには、ゲートを開放しない(ステップ105a)で処理を終了する。
なお、本人認証データベース49にデータをダウンロードしたとき、データベースがフルに登録されているときには(データ記憶領域がデータで満杯のときには)、不要データ消去プログラム42cをコールして現在の時刻からみて照合不要となる確率の高い認証データを消去してからダウンロードされたデータをデータベースに記録する(図6参照、後述)。
ゲート装置1は、入力された二次元の特徴情報(本人と特定できる、指紋等の特徴点情報)と本人認証データベース49の照合用ベクトルデータを照合して(ステップ106)、本人と認められたとき(ステップ106でYES条件のとき)、ゲート3を開放し(ステップ107)、人物がゲートを通行できるようにする。
このとき、通行記録処理として、ゲート装置1がゲート管理サーバ10に通行許可したことを、ゲート装置アドレス、ユーザID、および通行時刻の3個のデータの形式で通知して通行記録要求を送出し(ステップ108)、ゲート管理サーバ10がこれらデータを受けて通行記録データベース19に通行時刻を記録する。なお、これについては図7のフローチャートで説明する。
【0021】
図6は、ゲート装置1における認証データ登録処理のフローチャートである。
まず、ゲート管理サーバ10からの定期的な先行データのダウンロードがあるか否かを判定する(ステップ201)。ここで、NOとなると、ゲート管理サーバ10に対して識別情報として入力されたユーザIDの本人の認証データ(本人情報)の転送要求を送出して本人情報の問合わせをする(ステップ202)。次に、本人情報のダウンロードの応答があるか否かを判定して(ステップ203)、NOのときには、ゲート管理サーバ10から一定期間応答がないときには、「データなし」をリターンコードにセットして(ステップ204a)、図5のステップ104に入る。その結果、ステップ104ではNO条件となる。
一方、ステップ203の判定の結果、YESとなると、本人認証データベース49の記憶領域が満杯(フル)か否かの判定をする(ステップ204)。ここでYES条件が成立して、フルのときには、現在通行時間帯以外のデータがあるか否かの判定をする(ステップ205)。そして、YESのときには、最も古い通行時間帯データを削除する(ステップ206)。
【0022】
ここで、照合不要となる確率の高い確認情報データは、通行時間帯49cを参照して、認証データの有効通行時間帯が最も古いデータあるいは有効通行時間帯を過ぎたデータを削除してから本人認証データベース49にダウンロードされたデータを登録していく。また、同一通行時間帯のデータだけでフルに登録されていたとき、あるいは削除する対象に同一通行時間帯のデータが多数あるときには、通行回数49dを参照して、同じ通行時間帯に通行する回数の少ない人物の認証データを削除し、通行する回数の多い人物を優先して残すようにする。このとき削除するデータ量は、ダウンロードされたデータ量が記憶できる量である。
そこで、削除後にステップ207において、ダウンロードされた本人情報(認証データ)を本人認証データベース49に登録して「データあり」をリターンコードにセットして(ステップ208)、図5のステップ104に入る。その結果、ステップ104ではYES条件となる。
【0023】
前記のステップ204においてNO条件が成立すると、データを記憶することができることになるので、ユーザID対応に現在の時刻から15分先までの通行時間帯のデータがすでにあるか否かの判定をして(ステップ205a)、同じユーザIDにおいて同じ通行時間帯のデータがすでにあるときには、それに対してダウンロードされた同じ通行時間帯のデータを上書きして(ステップ206a)、先のステップ207に入る。
一方、前記のステップ205においてNO条件が成立すると、不要データ消去プログラム42cをMPU41が実行し、ここで、前記項で記載したような削除ルールに従い削除が行われることのき、最も少ない通行回数の少ないデータが削除される(ステップ206b)。そして、先のステップ207に入る。
【0024】
図7を参照してゲート装置1が行う図5のステップ108における通行記録要求処理について説明する。まず、入力されたユーザIDを取得し(ステップ301)、現在時刻を取得してそれをそのユーザIDを持つ人のゲート装置1の特定のゲート番号のゲート(ゲートが1つのときにはゲート番号はない。)の通行時刻とする(ステップ302)。そして、自己のゲート装置1のアドレスとゲート番号とを取得し(ステップ303)、ゲート番号とゲート装置アドレス、通行時刻、ユーザID等の各データをゲート管理サーバ10に送出して(ステップ304)、図5のゲート管理の処理に戻る。
【0025】
次に、ゲート管理サーバ10側の処理について説明する。
図8は、MPU11が認証データ転送プログラム12aを実行して行う全体的な処理の流れである。
MPU11が認証データ転送プログラム12aを実行して、要求受付待ちループに入る。この要求受付待ちループは、まず、回線等で接続されている各ゲート装置から本人情報(ユーザIDに対応する認証データ)のデータ要求あるか否かの判定をする(ステップ401)。NOのときには、次に、各ゲート装置から通行記録要求があるか否かの判定をする(ステップ402)。そして、NOのときには、監視タイマ15からの10分ごとの割込み信号を受けているか否かにより通行時間帯の切り替わる時間か否かの判定をする(ステップ403)。そして、最初のステップ401へと戻る。
【0026】
この要求受付待ちループにおいて、ステップ401でYESとなると、図9の本人情報データ応答処理に入る。本人情報データ応答処理は、発信元のゲート装置アドレスとユーザIDとを取得し(ステップ501)、通行許可データベース20のゲート装置アドレスが一致するデータ領域を参照してユーザIDの検索をする(ステップ502)。そして、ゲート装置1の装置アドレスの記憶領域において同じユーザIDがあるか否かを判定する(ステップ503)。ここで、YESとなり、そこにユーザIDがあるときには、通行許可データベース20から▲1▼照合用ベクトルデータ、▲2▼通行時間帯データ、▲3▼通行回数を取得して(ステップ504)、これらデータを本人情報データ(ユーザIDの認証データ)としてゲート装置1に送信する(ステップ505)。
また、ステップ503の判定でNOとなると、本人情報がないことをゲート装置1に通知する(ステップ506)。そして、図8のステップ402に入る。
【0027】
前記の要求受付待ちループにおいて、ステップ402でYESとなると、図10の通行記録処理に入る。通行記録処理は、ゲート装置1から通行記録要求があったときに、通行記録処理プログラム12bをコールしてMPU11が実行する。まず、発信元のゲート装置アドレスを取得し(ステップ601)、ゲート装置1から受けたユーザIDを取得して(ステップ602)、ゲート装置1から受けた通行時刻を取得して(ステップ603)、ゲートが複数あるときにはさらにゲート番号を取得し(ステップ604)、前記の各データを通行記録データベース19の対応するゲート装置アドレスの領域に登録する(ステップ605)。
【0028】
その後に、ゲート情報生成プログラム12dがMPU11により実行され、通行記録データベース19の現在の参照データにおいて通行時刻(分単位の時刻)を読出して、取得したユーザIDとゲート番号と3分の時間区分による現在の通行時間帯とから現在の通行時間帯に入る通行回数を同じ通行時間帯に入る通行時刻の個数から、現在の通行時間帯、例えば、7時0分から2分59秒までの区間に入る通行時間として7時0分、7時1分そして7時2分のデータが何個あるかをカウントしてカウント値nを取得する(ステップ606)。そして、通行許可データベース20を検索して同じゲート装置アドレスの同じユーザIDをキーにしてその記憶領域のブロックを参照してゲート情報欄204を現在の通行時間帯、例えば、7時0分から2分59秒までの区間を検索して(ステップ607)、データがあるか否か判定し(ステップ608)、ここでデータがない場合には、NOとなり、次のステップ609において通行許可データベース20のゲート情報欄204に新規データとしてゲート番号と通行時間帯と通行回数(前記カウント値n)とをゲート情報IDi(ただしiはすでに登録されたゲート情報の次の登録数)として登録する。
【0029】
また、ステップ608の判定においてデータがあったときにはYESとなり、現在の日付と、検索したゲート情報欄204のゲート番号/最終更新日欄205とを参照して、データの最終更新日付が現在日付からみて一定時間、例えば、1週間を超えたか否かを判定し(ステップ610)、越えていないときには、NOとなり、通行許可データベースの既存のデータの通行回数をカウント値nに更新する(ステップ611)。また、1週間を超えたているときには、ステップ610でYESとなり、既存の通行回数を1に変更する(ステップ612)。すなわち、ここでは、最新1週間前までの期間での特定の通行時間帯の通行回数を管理し、前回よりも1週間以上経過してゲートを通行する人については初期値1を設定して新規扱いとする。
【0030】
さて、図8のステップ403でYESになると、通行許可データベース20の各通行許可データ領域200を順次検索して次の通行時間帯のデータを取得し(ステップ404)、検索したゲート番号(ゲート装置に複数のゲートがあるとき)を持つゲート装置にデータをダウンロードし(ステップ405)、通行許可データベース20の最終までデータ検索して終了となっているか否かの判定をする(ステップ406)。ここで、NOとなると、ステップ404へと戻り、通行許可データベース20において次のデータを検索する。通行許可データベース20の最終まで検索したときには、検索データ終了となり、ステップ406でYESとなる。このときには、次の時間帯に必要な認証データが各ゲート装置に先行ダウンロードされているので、ステップ401へと戻る。
【0031】
このようにして、ゲート管理サーバ10は、ゲート装置1から通行記録要求の通知を受けて通行記録データベース19へ登録したとき、特定のゲート装置(あるいはそのゲート番号ごと)について、ユーザID毎および通行時間帯毎の通行回数をカウントして、通行許可データベース20のゲート情報204の記憶領域に登録する。なお、同一通行時間帯の通行回数が既に登録されているとき、登録済みの通行回数の最終登録時間が一定期間(例えば一週間)を超えていなければ、前記のようにカウント値を登録するか、登録済みの通行回数に今回の通行回数をさらに加算することでもよい。一定期間を超えていたら登録済みの登録回数を0クリアしてから1とする。なお、このような場合には、認証データを強制的にダウンロードするとよい。
また、前記したように、この発明では、ゲート管理サーバ10は、次の通行時間帯への切り替えになる前に、通行許可データベース20を検索し、次の通行時間帯の認証データ、例えば、15分先までの認証データがあるとき、ゲート番号とともにその認証データのあるゲート装置アドレスのゲート装置1にデータを先行ダウンロードする。前記したように、ゲート装置1は、既に同一通行時間帯のデータが登録されているときは先行ダウンロードデータを上書きするとよい。
これにより、次の通行時間帯に本人が通行するときは、ゲート装置1がゲート管理サーバに問い合わせすることなく本人情報を照合できる。
【0032】
以上説明してきたが、通行時間帯は、例えば、1分ごとにして通行時刻(分)と同一のものとして管理することも可能である。また、ゲート装置ごとに管理する場合には、ゲート番号は必ずしも必要な構成ではない。
実施例では、入門の例を挙げているが、入門に限らず、この発明は、各種のゲート通行装置をはじめとして、入退出管理一般に適用できることはもちろんである。
また、実施例では、先行ダウンロードの対象を通行時間帯を参照して現在時刻より所定時間先のものを選択しているが、所定時間手前から所定時間先のものまでを選択対象としてもよい。
さらに、現在より所定時間先の時間は、通行時間帯によって異なるものであっってよい。例えば、午前7時台から8時台のときには15分ごとに、9時台のときには30分ごとに、10時台以降は60分とにというようにゲートを通行する人の出入り状態に応じて先行ダウンロードのデータ選択の先行期間を相違させることができる。
【0033】
【発明の効果】
この発明にあっては、 人物が通行すると予想される通行時間帯となる前に、あらかじめゲート装置に照合情報、例えば、照合用ベクトルデータをダウンロードしておくため、その人物がゲートを通行するときの照合処理は、そのほとんどがゲート装置だけで実行できることになり、照合時間を短くできる。また、ほとんどがゲート装置だけで照合処理ができるので、複数のゲートから同時にサーバに本人情報を問い合わせすることが少なくなる。
その結果、回線負荷およびサーバ負荷を低減させることができる。また、照合情報(照合用ベクトルデータ)は、その通行時間帯に照合が必要な人数分だけダウンロードするればよいのでゲート装置内の照合情報の容量を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のゲート管理システムを適用した会社入門システムのブロック図である。
【図2】図2は、図1における認証データの構成の説明図である。
【図3】図2は、通行記録データベースの記録内容の説明図である。
【図4】図4は、認証情報データベースの記録内容の説明図である。
【図5】図5は、ゲート装置のゲート管理の全体的な処理の流れについての説明図である。
【図6】図6は、認証データ転送の流れの説明図である。
【図7】図7は、ゲート装置における通行記録処理の説明図である。
【図8】図8は、ゲート管理サーバの認証データ転送の全体的な処理の流れの説明図である。
【図9】図9は、ゲート管理サーバの本人情報データ転送処理の流れの説明図である。
【図10】図10は、ゲート管理サーバの通行記録処理の説明図である。
【符号の説明】
1…ゲート装置、
2…入力装置、3…ゲート、4…データ処理端末装置、
10…ゲート管理サーバ、11,42…MPU、
12…メモリ、
12a…認証データ転送プログラム、
12b…通行記録処理プログラム、
15…監視タイマ、16…ディスプレイ、17…バス、
18,48…外部記憶装置、19…通行記録データベース、
20…通行許可データベース、
21…ゲート管理システム、
41…MPU、42…メモリ、
42a…個人認証プログラム、
42b…データ登録処理プログラム、
42c…不要データ消去プログラム、
42b…作業領域、
43…インタフェース、
44…通信制御回路、45…タイマ、46…ディスプレイ、
47…バス、
49…本人認証データベース。

Claims (4)

  1. ゲート装置を管理する管理サーバから前記ゲート装置にダウンロードされた照合情報に対して本人の識別情報とともに本人確認のための特徴情報が入力されて前記ゲート装置が前記識別情報をキーとして前記照合情報を得て前記特徴情報と前記照合情報とを照合してゲートを開放し、人の通行を許可するゲート管理システムにおいて、
    前記ゲート装置は、前記本人が前記ゲートを通行する時刻情報を取得して前記識別情報とともに前記管理サーバに送出するものであり、前記管理サーバは、前記本人の前記識別情報に対応して前記通行時刻情報を管理し、前記通行時刻が示す本人のゲート通行時刻より前に前記本人の照合情報を前記識別情報とともに前記ゲート装置にダウンロードすることを特徴とするゲート管理システム。
  2. 前記管理サーバは、前記識別情報に対応して所定の時間区分で区分けされた通行時間帯を記録する通行時間帯データベースを有し、前記通行時間帯は、前記識別情報を有する前記本人の前記通行時刻情報が示す時刻が入る前記時間区分の通行時間帯であり、前記管理サーバは、前記本人の通行時間帯の情報を参照して前記本人のゲート通行時刻より前にダウンロードする請求項1記載のゲート管理システム。
  3. 前記管理サーバは、さらに前記識別情報に対応して通行時刻情報を記録する通行記録データベースを有し、前記通行記録データベースには1つの前記識別情報に対して多数の前記通行時刻情報が記録され、前記通行時間帯データベースには前記通行時間帯とこの通行時間帯に前記通行時刻情報が入る個数が通行回数として記録され、前記管理サーバは、前記本人の前記識別情報とともに照合情報と前記通行時間帯と前記通行回数とをダウンロードする請求項2記載のゲート管理システム。
  4. 前記管理サーバは、前記通行時間帯のデータを参照して前記ダウンロードするデータについて現在時刻から所定時間先のものを先行して選択して定期的に行うものであり、前記ゲート装置は、前記管理サーバからダウンロードされた前記識別情報と前記照合情報と前記通行時間帯と前記通行回数とを記憶するデータベースを有し、前記通行時間帯と前記通行回数を参照して前記照合情報を含む不要なデータを削除して前記ダウンロードされたデータを前記データベースに記憶する請求項3記載のゲート管理システム。
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