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JP3780779B2 - Tabテープの製造方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面配線TAB(Tape Automated Bonding)テープの製造方法、特に両面に対応する配線パターンを形成する際の露光の位置合わせが正確で作業性の良いTABテープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
両面配線TABテープの一般的構造を、本発明の図5を併用して説明する。
【0003】
図5において、両面配線TABテープ10は、絶縁フィルム1の両面に貼り合わせた銅箔にそれぞれ配線パターン5、7を形成し、その片面側の配線パターン7の例えば半田ボールパッド7aから、他面側の配線パターン5の例えばランド5a内面に至るブラインドビア4を設けて、両配線パターンの一部を相互に電気的に接続し、そのブラインドビア4の設けられている側の配線パターン7上の所定領域に表面保護コート層としてソルダレジスト8を設けて構成される。
【0004】
この両面配線TABテープを製造するに際し、従来は、両面配線TABテープの露光手段として、一般に、図に示す露光機を用いる。この露光機は、TABテープ10を間隔を置いて配置されたスプロケット18、18に、TABテープ10の送り穴たるパーフォレーションホール11を通して巻きかけ、スプロケット回転ギヤ20で押さえつつ、モータ21の駆動力により、間欠送りする機構を有する。そして、TABテープ10はスプロケット18、18間において吸引盤19で平坦な状態に安定に支持され、上方から照明装置17により照射されるようになっている。
【0005】
従来の両面配線TABテープの露光方法は、一般に、まず送り穴たるパーフォレーションホール11を基準にTABテープ10を位置決めして、その片面を露光して現像し、片面の銅箔のエッチングを行って銅配線パターンを形成する。その後に、別の片面に対してフォトレジストをコートしてプレキュアし、パーフォレーションホール11を基準に再度露光して現像し、他面の銅箔のエッチングを行って銅配線パターンを形成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に2層配線のTABテープは、特に80μm配線ピッチ以下では上下の配線パターン間に±20μmのズレが発生すると、電気的に接続しているブラインドビア4の穴とランド5aの径とがはずれ不良となる。また更に、感光性のソルダレジスト8をブラインドビア4の存する半田ボールパッド7a側に塗布しプレキュアした後、再度露光して現像する場合が多いが、その時の露光時に位置ズレを発生させ、2層配線用のTABテープの生産良品率が悪くなり、効率良く製品が造れない。
【0007】
上記の従来の問題は、露光機の位置合わせの方法が適切でない(送り穴での位置合わせである)ためである。そのため上下の配線パターンの位置のズレを発生させ、特に80μm配線ピッチ以下では、電気的に接続しているビア(Via)の穴とランド径がはずれ不良となる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、両面配線TABテープの両面で対応している配線パターンの露光位置合わせが正確で作業性が良いTABテープの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0010】
(1)請求項1に記載の発明は、絶縁フィルムの両面に貼り合わせた銅箔にそれぞれ配線パターンを形成し、その片面側の配線パターンから他面側の配線パターンの内面に至るブラインドビアを設けて両配線パターンの一部を接続し、そのブラインドビアの設けられている側の配線パターン上の所定領域にソルダレジストを設けてなるTABテープの製造方法において、いずれか片面の銅箔を露光・エッチングして形成した配線パターンが下面側になるように露光機にセットし、その下面側の配線パターンの合わせ位置を光センサで読み取り、その読み取った位置が所定の目標位置に合致するようにテープの位置決めを行い、予めフォトレジストをコートしプリベークしてある上面の銅箔に対するパターン露光を行うことを特徴とする。
【0011】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられている側の銅箔について配線パターンを形成するためのパターン露光であることを特徴とする。
【0012】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられている側の銅箔について配線パターン上の所定領域に設けられるソルダレジストに対するパターン露光であることを特徴とする。
【0013】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられていない側の銅箔について配線パターンを形成するためのパターン露光であることを特徴とする。
【0014】
本発明の要点は、従来の問題を解決するため、前記のように下面の銅箔についての配線パターン形成後に上面の銅箔についての配線パターンを露光する際、下面の銅箔についての配線パターンを光センサで読み取り位置決めを行うことである。その読取り結果により両面配線パターンの位置合わせを行うので、送り穴を基準とする方法に比べ、位置合わせ精度が向上し、これにより良品率が向上し、生産性の向上を図ることができる。
【0015】
本発明が適用できるテープとして、接着剤レス両面銅箔ポリイミドテープの2層CCL(Copper Clad Laminate)、あるいは接着剤使用の両面銅貼りポリイミドテープ又は片面配線接着剤ありを用いて配線パターンを形成してなるTAB(Tape Automated Bonding)テープがあり、本発明は、これらのTABテープにおいて、いずれか片面の銅箔を露光・エッチングして形成した配線パターン(又はビア(Via))を下面になるように露光機にセットし、その下面の配線パターン(又はビア)を光センサで読み取り位置決めを行い、予めフォトレジストをコート・プリベークした上面の銅箔に対するパターン露光をする点に特徴がある。
【0016】
接着剤レス両面銅貼りポリイミドテープとして有効なものは、構成厚さが銅箔/ポリイミドテープ/銅箔が9〜35μm/25〜125μm/9〜35μmの範囲のものである。これらが、接着剤レス両面銅貼りポリイミドテープの市販品で一般的に入手可能な材料構成であるからである。
【0017】
光センサでの読み取り方式であるため、下面の配線パターン20μm(10μmの配線幅とスペース10μm)を精度±2μmで読み取り、上面の露光時の配線パターンの位置精度を±5μm以内に納めることが可能である。
【0018】
要するに、本発明において、接着剤レス両面銅貼りポリイミドテープは、構成厚さが銅箔/ポリイミドテープ/銅箔が9〜25μm/25〜100μm/9〜25μmの範囲であり、配線リードピッチは100〜20μmで、配線パターンが20μmをセンサで読み取り位置決めを行い、予めフォトレジストをコート・プリベークしてある上面のパターン配線リードピッチは100〜20μmを、下面のパターンとの位置ズレ精度が±5μm以内で露光する形態とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図示の実施例を中心にして説明する。
【0020】
図1に、本実施例において使用する露光機を示す。これは、既に図8で説明した従来の露光機と基本的に同じであり、TABテープ10を間隔を置いて配置されたスプロケット18、18に、TABテープ10の送り穴たるパーフォレーションホール11を通して巻きかけ、スプロケット回転ギヤ20で押さえつつ、モータ21の駆動力により、間欠送りする機構を有する。そして、TABテープ10はスプロケット18、18間において吸引盤19で平坦な状態に安定に支持され、上方から照明装置17により照射されるようになっている。
【0021】
しかし、従来の露光機と異なり、テープ走行面の下方には、TABテープ10のパターンを読み取る光センサ16が設けられている。
【0022】
次に、図2〜図4を参照しながら、上記露光機を用いたTABテープの製造方法について説明する。
【0023】
まず、ポリイミド樹脂製絶縁フィルム1の両側に接着剤なしで電解銅箔2、3を貼り付けた接着剤レス両面銅貼りポリイミド・キャスティング材を用意する(図2(a))。ここでは銅箔厚さ18μm/ポリイミド厚さ25μm/銅箔厚さ18μm/の幅70mmのテープを用い、これにパンチングにより、送り穴であるパーフォレーションホール11(図1参照)等を打ち抜く。
【0024】
その後、片面側(銅箔2側)より、CO2 レーザ光により直径100μの穴(ブラインドビア)4を180個開ける(図2(b))。
【0025】
次に、その反対面のパターン面の電解銅箔(厚さ18μm)3に対し、フォトアプリケーションで60μm配線ピッチのパターンを形成した後、エッチングすることにより銅箔3に銅配線による配線パターン5を作成する(図2(c))。この配線パターン5として形成されるものには、配線ピッチが60μmのインナーリード(図示せず)が含まれるほか、半田ボール12の搭載箇所に対応するランド5a及び引き回し配線5b(図6参照)が含まれる。
【0026】
次に、上記パターン面とは反対側の面のブラインドビア4の開けてある銅箔2上に、所定の厚さのフォトレジスト6を塗布してプリベークする(図2(d))。
【0027】
その後、図1に示す本発明の露光機における読取り用の光センサ16で、下面の配線パターン5の合わせ位置、ここではランド5aの位置を読み取る(図2(e))。そして、その読み取った位置に応じて、即ち読み取った現在位置を目標位置と比較して得た偏差に応じて、図1のスプロケット18を駆動し、テープを図2(e)の矢印F方向に前後に移動することにより、上面のフォトレジスト6ひいては銅箔2に形成すべきパターンの位置決めを行う。
【0028】
その後に、上記フォトレジスト6を照明装置17により露光し、現像して、ポストベークする(図3(f))。その後、このフォトレジスト6をマスクとしてエッチングすることにより、銅箔2に配線パターン7を形成した(図3(g))。この配線パターン7には半田ボールパッド7aが含まれる。
【0029】
次に、ブラインドビア4の開けてある銅箔2側のパターン面に感光性フォトソルダレジスト8を塗布することにより、銅箔2を所定の厚さのフォトレジストパターン面にて被ってプリベークする(図3(h))。その後、上記図2(e)の工程と同様に、本発明の露光機の光センサ16で、下面の60μm配線ピッチの配線パターン5の合わせ位置を読み取り、その読み取った位置に応じて、テープを図2(i)の矢印F方向に前後に移動することにより、上面の感光性フォトソルダレジスト8に形成すべきパターンの位置決めを行う(図3(i))。そして、この正しく位置決めされた上面の感光性フォトソルダレジスト8に対して、そのパターンを露光し、その後、現像・ポストベークして、感光性フォトソルダレジスト8に、半田ボールパッド7aが露出する円形の無レジスト領域8aのパターンを形成した(図3(j))。
【0030】
次にソルダレジスト8から露出している領域に、無電解Snめっき9を、0.4μm厚さに施して完成品とした(図4(k))。
【0031】
このSnめっき9により、絶縁フィルム1の片面側の配線パターン7の半田ボールパッド7aと、他面側の配線パターン5のランド5aとは、ブラインドビア4を通して導通される。一方、半田ボール12は図4(k)に示唆するように半田ボールパッド7a上に搭載される。従って、配線パターン5のランド5aがグランド層として設けられている場合、このグランド層はブラインドビア4及び半田ボール12を通して接地することが可能であり、これにより半導体装置の高周波特性を良くすることができる。
【0032】
従来の露光機によるパターン形成では図6(b)にズレ14として示すように、ブラインドビア4、半田ボールパッド7a、ランド5aが相互にずれてしまうことが多いが、上記実施例の製造方法により得られたTABテープにおいては、図6(a)に示すように、片面側の半田ボールパッド7aと無レジスト領域8aとを、他面側のランド5aに対してほぼ同心円的に正確に位置合わせして形成することができる。
【0033】
上記実施例の場合、TABテープの完成品の両面間の配線ズレ14は、従来の露光機によるパターン形成による配線の位置ズレ量と比較して本製法では、1/3以下に減少することを確認した。特に2回目の感光性ソルダレジストの位置ズレに対して非常に有効であることが判明した。
【0034】
特に、ビア径と感光性ソルダレジストのランド径とのずれについては、従来70μmのずれを1/5以下にすることができ、位置ズレの精度が安定した2層配線TAB用テープキャリアを供給することができた。このため歩留と生産性が向上し、安定した量産で供給できるようになった。
【0035】
本発明により得られるTABテープは、絶縁抵抗性が高く、また耐マイグレーション特性に優れている。
【0036】
上記実施例では、デバイスホール無しの場合について説明したが、本発明は、デバイスホール有りのインナーリードボンディングタイプの2層配線TABテープの製造にも適用することが可能である。
【0037】
上記製造方法により得られる2層配線TAB用テープは、絶縁抵抗性が高くまた、耐マイグレーション特性に優れており、微細配線(ピッチ50μm以下)のデバイスホール無しのフリップチップ(Flip Chip )接続用及びデバイスホールありのビームリードタイプのCSP(Chip S cale Package) 、Tape−BGA用として用いることが可能である。即ち、本発明の露光機を用いたTABテープの製造方法によれば、Tape−BGA用あるいはCSP用TABテープの製造において、その搬送と半導体チップのボンディングと半田ボールの位置合わせが容易となり、組立性が向上して製品の組み立て良品率が向上する。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
【0040】
(1)請求項1〜4に記載の発明によれば、片面を露光・エッチングして形成した配線パターンが下面側になるように露光機にセットし、その下面側の配線パターンの合わせ位置を光センサで読み取り、その読み取った位置が所定の目標位置に合致するようにテープの位置決めを行い、予めフォトレジストをコートしプリベークしてある上面に対するパターン露光を行うので、TABテープの完成品の両面間の配線ズレを、従来の露光機によるパターン形成による配線の位置ズレ量と比較して、1/3以下に減少することができる。
【0041】
特に、ビア径と感光性ソルダレジストのランド径とのずれについては、従来70μmのずれを1/5以下にすることができ、位置ズレの精度が安定した2層配線TAB用テープキャリアの供給が可能となる。このため生産の歩留と生産性が向上し、安定した量産で供給することができる。
【0042】
(2)また本発明のTABテープの製造方法は、Tape−BGA用あるいはCSP用TABテープの製造に適用することができ、これにより、その搬送と半導体チップのボンディングと、半田ボールの位置合わせとを容易にし、組立性を向上させて、製品の組み立て良品率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法で用いるTAB用露光機の斜視図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る製造方法の1/3を示す工程図である。
【図3】 本発明の一実施例に係る製造方法の2/3を示す工程図である。
【図4】 本発明の一実施例に係る製造方法の3/3を示す工程図である。
【図5】 本発明の一実施例で製造対象とするTABテープの部分横断面図である。
【図6】 本発明の製造方法で作成されるパターン例(a)を、従来の方法で作成された
パターン例(b)との比較で示した平面図である。
【図7】 従来のTAB用露光機の斜視図である。
【符号の説明】
1 絶縁フィルム
2、3 銅箔
4 ブラインドビア
5 配線パターン
5a ランド
6 フォトレジスト
7 配線パターン
7a 半田ボールパッド
8 感光性ソルダレジスト
8a 無レジスト領域
9 Snめっき
10 両面配線TABテープ
11 パーフォレーションホール
16 光センサ
17 照明装置

Claims (4)

  1. 絶縁フィルムの両面に貼り合わせた銅箔にそれぞれ配線パターンを形成し、その片面側の配線パターンから他面側の配線パターンの内面に至るブラインドビアを設けて両配線パターンの一部を接続し、そのブラインドビアの設けられている側の配線パターン上の所定領域にソルダレジストを設けてなるTABテープの製造方法において、いずれか片面の銅箔を露光・エッチングして形成した配線パターンが下面側になるように露光機にセットし、その下面側の配線パターンの合わせ位置を光センサで読み取り、その読み取った位置が所定の目標位置に合致するようにテープの位置決めを行い、予めフォトレジストをコートしプリベークしてある上面の銅箔に対するパターン露光を行うことを特徴とするTABテープの製造方法。
  2. 請求項1記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられている側の銅箔について配線パターンを形成するためのパターン露光であることを特徴とするTABテープの製造方法。
  3. 請求項1又は2記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられている側の銅箔について配線パターン上の所定領域に設けられるソルダレジストに対するパターン露光であることを特徴とするTABテープの製造方法。
  4. 請求項1記載のTABテープの製造方法において、前記パターン露光が、前記ブラインドビアの設けられていない側の銅箔について配線パターンを形成するためのパターン露光であることを特徴とするTABテープの製造方法。
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