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JP3781490B2 - 遮水シートの破損部検出方法及び遮水シートを用いた止水工法 - Google Patents
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JP3781490B2 - 遮水シートの破損部検出方法及び遮水シートを用いた止水工法 - Google Patents

遮水シートの破損部検出方法及び遮水シートを用いた止水工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は遮水シートの欠損箇所検知方法に関し、池又は、廃棄物処分場に敷設されて廃棄物から生じる汚水の漏出を防止する遮水シートの、欠損箇所を検知するための遮水シートの破損部検知方法及び遮水シートを用いた止水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する例えば埋立型の廃棄物処分場では、該処分場から漏出する汚水が地下に浸透して環境汚染を引き起こすことを防止するため、処分場の底面に遮水工事を実施することが義務付けられている。かかる遮水工事として、確実性、安全性、施工性、経済性等の観点から、軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設する方法が採用されている。そして、これらの遮水シートは、広大な面積を有する廃棄物処分場の底面を一枚の遮水シートによって一度に覆うことは施工上困難なため、複数に分割したものを、現場において、溶着や接着剤を介した圧着等によりその端部を接合一体化することにより、当該遮水シートによって廃棄物処分場の底面全域を覆うように敷設する工法が採用されている。
【0003】
遮水シ−トには軟質の合成樹脂系、ゴム系のシートのみを敷設する以外に、米国特許第4、501,788号等に開示されるように、二枚の柔軟なシートの間にベントナイト等の膨潤性のある粘土層やまたは吸水性樹脂を封入したシ−トが採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記複数に分割した遮水シートを現場において接合一体化する方法は、接合不良を生じる場合があり、この接合不良による欠損箇所から汚水が外部に漏出する恐れがあるという問題があった。また池の貯水が完了した後又は廃棄物の埋め立て作業中あるいは埋め立て完了後に遮水シ−トが破損し欠損箇所から汚水が外部に漏出する恐れがあるという問題も生じていた。かかる欠損箇所を検知すべく種々の方法が提案されており、従来は真空、加圧、電気的な検知システムが提案されている。
【0005】
しかしこれらの方法では、現場において簡易かつ迅速に欠損箇所を検知し特定することができないという問題があった。またその検知測定方法は電気的又は機械的なものによるもので、電気の場合はその検出システム及び検知した情報を伝えるコ−ドの切断、漏電、腐食、水等による電気的なショ−トから正確な情報を長期的に得ることができなかった。またたとえ検知することができても、その補修に関しては検知後すなわち汚染水が外部に流出したあとにセメント等のグラウト注入等により漏水部分の補修を行っていた。また補修するためにセメント等のグラウトを注入した場合、注入した空間部はすべて固化するため、次に固化した区間において漏水が起こった場合は、検知システムが作動しない状況になるという難点があった。
【0006】
そこで、この発明は、かかる従来の問題点に着目してなされたもので、現場において簡易、迅速かつ容易に検知作業を行なうことができるとともに、欠損箇所を精度良く瞬時に検知、特定することができる遮水シートの破損部検出方法を提供すること及び破損状態を検知後すなわち汚染水が外部に流出する前に破損箇所を止水することができ、なおかつ、同一区間が再度漏水しても何度も破損箇所を検知することができる止水工法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割し、各々の区画内にスラリー状の止水材を充填する着想を得た。
【0008】
すなわち、この発明に係る遮水シートの破損部検出方法は、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割して池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、遮水シートの破損によって生じる止水材の漏水を止水材供給源における止水材のレベル変化により検知可能としたことを特徴とする遮水シートの破損部検出方法である。
【0009】
また、この発明に係る遮水シートを用いた止水工法は、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割して池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、地上部との高低差による圧力またはポンプなどの強制加圧力により常に各区画内に止水材を補給可能となし、遮水シートの破損時、止水材が遮水シートまたは地盤に浸透して止水層を形成するようにした遮水シートを用いた止水工法である。
【0010】
さらにまた、他の止水工法として、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割して池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填するとともに、別途各々の区画内と地上の真空ポンプとを連結し、各区画内の空気と水を真空ポンプで吸引することにより、スラリ−状止水材の含水比を低下させ、濃度を高めて流動性を止めるようにした止水工法とすることもできる。
【0011】
下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割する方法としては、下層シートと上層シートを分割すべき多数の区画の周囲において圧着接合することによって多数の区画に分割したり、二重構造の遮水シート内部に天地の空いた多数の空隙構造からなる多隔壁資材を敷設することによって多数の区画に分割することができる。
【0012】
多数に分割された各々の区画内には、多隔壁資材、砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材を充填することが望ましい。充填材としては熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を凹凸状、波板状、筒状等の立体状に成形加工したものを任意の高さに積層して使用することもできる。熱可塑性プラスチックとしては、アイオノマ−、アミノポリアクリルアミド、イサブチレン無水マレイン酸コポリマ−、AAS、AES、AS、ABA、ACS、MBS、エチレン塩化ビニルコポリマ−、高密度ポリエチレン等が使用できる。
【0013】
止水材としては、モンモリロナイト属のベントナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライトやホルマイト属のアタパルジャイト、セピオライト、バ−ミキュライト、イライト、カオリンナイト、ハロイサイト、ギブサイト、ヘマタイト、アロフェン、イモゴライト、雲母粘土鉱物、合成ベントナイト、ゼオライト、タルク、緑泥岩、カルサイト、クロライトなどの粘土鉱物の天然品や合成品又は吸水性樹脂を用いることができる。
【0014】
水100部に対して止水材または止水材混合物を3部から500部添加混合し、透水係数1×10-5から10-8の不透水性のスラリ−状とした止水材は、本発明の止水材として好ましく使用することができる。
【0015】
プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルを止水材または止水材混合物に対し、0.1部から500部添加混合することによって凍結防止剤として使用したり、水に代わる止水材の分散材として使用することができる。
【0016】
止水材に対する混合材としては、分散材、PH調整材、防腐材、凍結防止材などを適宜使用することができ、各々水100部に対して0.01部から50部の範囲で、単独または混合して添加する。
【0017】
止水材の粘性を下げて流動性を持たせる目的からは、ポリカルボン酸系化合物、トリポリリン酸系化合物、スルホンソ−ダ、フミン酸ソ−ダ、リグニンスルホン酸ソ−ダ系化合物、フミン酸ソ−ダの複合系化合物、ヘキサミタリン酸ソ−ダ、重炭酸ソ−ダ、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸バリウム、塩化バリウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、又はポリカルボン酸、ポリアクリル酸塩、ジイソブチレンとマレン酸との共重合物塩、ポリスチレンスルホン酸塩、ナフタリレンススルホン酸塩のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸、メラミンスルホン酸の単独又はこれらの任意の組み合わせを用いることができる。
【0018】
PH調整材としては、炭酸ソ−ダ、炭酸ガス、希硫酸、硫酸、苛性ソ−ダまたは重曹を上げることができ、防腐剤としては界面活性剤、有機アミン系化合物を上げることができる。
【0019】
下層シート及び上層シートの材料としては、綿、麻、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリル等の不織布又は織物、エチレンプムピレンジモノマ−の繊維複合シ−ト、ポリオレフィン系エラストマ−の合成ゴムシ−ト又はポリ塩化ビニルの繊維複合シ−ト、高密度ポリエチレンシ−ト、低密度ポリエチレンシ−ト、塩素化ポリエチレンシ−ト、ポリウレタンシ−ト、エチレン酢酸ビニル共重合体シ−ト等の合成樹脂系などが採用できる。
【0020】
なお、遮水シートを用いた止水工法に用いる止水材としては、ベントナイトが最適である。ベントナイトは水和すると膨潤して極めて不透水性の高い材質となる性質をもち、このため軟質の合成樹脂系、ゴム系遮水シートと異なり、遮水シートが破損しても、ベントナイトが膨潤し空隙を埋め防水機能を持つことが知られている。またベントナイトは水を吸水し膨張した時の液性限界が高いため、ベントナイトの上の保護層の荷重、貯水している水の重量等積載荷重により、破断した穴をベントナイトが流動化し、塞ぎ、自己防水層復元機能をもつことが知られている。しかしベントナイトは上下から又は左右両サイドからコンクリ−ト又は土で拘束(固定)された中で、はじめて防水機能、自己防水層復元機能を発揮し、ベントナイトの下の基盤が空隙の大きい砕石、石、砂層があると、ベントナイトが水によって長期的に渡って希釈(溶解)して流亡し、ベントナイトの層がなくなり、防水機能を発揮しなくなる危険がある。この発明では、ベントナイトをスラリ−又は泥水化することによりそのスラリ−又は泥水化したベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水を高低差の圧力又はポンプ圧によって遮水シートの各区画内に供給することで防水機能を常に持たせているものである。
【0021】
ベントナイトは他の粘土粒子を分散させることは周知の事実であり、ベントナイトの中のナトリウムイオンを携えたモンモリロナイトが他の粘土鉱物粒子、たとえばカオリナイト粒子などに吸着することにより、静電気的反発力(電気2重層の重なりによる反発力)が増大し、分散、再配向して沈着し透水性を抑制することが知られている。これらベントナイトが持つ機能によりベントナイト等の泥水又はスラリ−状の止水材が浸透した地盤は不透水化し、ベントナイト等の泥水又はスラリ−状の止水材は土粒子に付着し薄くて強い泥膜(マッドケーキ)を作り、泥膜を形成することにより止水壁を作り、止水材自身の流亡を自ら止め止水材の垂れ流しを防止するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は、この発明にかかる遮水シートの破損部検出方法及び止水方法を採用しつつ底面全域に遮水シートを敷設した池または廃棄物処分場の一例を示す略示断面図である。すなわち、池または廃棄物処分場は、例えば山間部等における広大な敷地を凹状に掘削形成したもので、廃棄物が投入される凹部の底面をあらかじめ整地転圧して防水基盤1となし、その上に、遮水シート2を敷設し、保護層3を積層し、しかる後にて廃棄物を投棄して埋め立てて行くものである。
【0024】
遮水シート2は下層シート2aと上層シート2bとからなる二重構造をしており、内部を多数の区画に分割して各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填して防水層4を形成している。地上の止水材供給源には、泥水タンク5、流量計6、ポンプ7、電磁弁8、液面計9などが設置され、各々の区画内とは連通管10を介して連結される。この連通管は、各区画内においては、有孔プラスチック管等の可撓性有孔管とし、区画内全体にスラリー状の止水材が充填されるようにする。また、各区画内には砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材11を充填するか、あるいは熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を凹凸状、波板状、筒状等の立体状に成形加工した充填材12を敷設する。
【0025】
下層シート及び上層シートは、例えば軟質の合成樹脂あるいはゴム系のシート材料で製作されるものであるが、一枚ものとして広大な廃棄物処分場の全底面領域を一度に覆うことは施工上困難であるため、作業現場において、施工に適した所定の大きさの単位シ−トを、例えば溶着や接着剤を介した圧着により、その端部を接合部として互いに重ね合わせて接合し、廃棄物処分場の底面を覆い得る大きさに一体化するものとする。
【0026】
これらの施工が終われば、あらかじめ地上部にてスラリー状の止水材、例えばベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水をミキサ−で作液し、地上部に設置した泥水タンク5に貯蔵する。次に、ポンプ7にてあらかじめ計算された空隙量に対して、流量計6にてベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水の流量を測定しながら充填を開始する。所定の量になった時点で電磁弁8を閉める。この時点で、遮水シート2に破損箇所があった場合は、ベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水が流出するため、直ちに目視により確認がなされ修復をおこなう。すべてのシ−トの接合部の修復が終り、または破損が無いことが確認がなされた後、遮水シ−ト2上部に保護層3を積層し、この後電磁弁8を解放し、漏水検知を開始する。漏水の検知はベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水の液面の変動を液面計9によって測定することによってできる。液面計9にはベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水が空気と接触し乾燥し流動化を損なわないようにオイル等で封印しておくのが好ましい。また微量な漏水を検知するために液面計の管径を細くする。このオイル等で封印の行われた液面差を毎日又は決められた日に目視計測することにより漏水の発生を検知する。またレベルセンサ−を設置しておけば自動的に警告を発し漏水を知らせることができる。ある一定以上の漏水が発生した場合、レベルセンサ−によって検知してベントナイト泥水タンク9に接続された電磁弁を解放することにより、ベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水の補給を開始することができる。
【0027】
なお、ポンプ、電磁弁等を使用せず、地上部との高低差に圧力を利用してスラリー状の止水材を遮水シートの各区画内に充填・補給することもできる。
【0028】
このように遮水シートを区画分割して、各区画内にスラリー状の止水材を地上の止水材供給源と連結して充填しておけば、遮水シートの破損によって生じる止水材の漏水を止水材供給源における止水材のレベル変化により検知可能であり、多数の区画に分割されることにより破損箇所を容易に特定することができる。また、常に充填・補給可能としておけば、遮水シートの破損時、止水材が遮水シートまたは地盤に浸透して止水層を形成するので、廃棄物処分場からの汚水の漏出はもちろん、止水材自身の流亡も阻止され止水材の垂れ流しも防止できる。
【0029】
図2に示した例は、スラリー状止水材の含水比を低下させ得るようにした施工例で、スラリー状止水材例えばベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水の逸泥が長期化される場合は、あらかじめ別途各区画内と地上の真空ポンプ13とを連結して敷設した通気管14を介して各区画内の空気及び水を吸引することによって、ベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水に含まれる含水比を低下させベントナイトの流動化を止めるようにしたものである。通気管14はベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水自体を吸引しないように、不織布、濾紙、網、等を介在させることが好ましい。
【0030】
また通気管14を通して炭酸ガス等を吹き込みベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水を凝集させてから、再度真空ポンプにて通気管内部の空気を吸引しベントナイトスラリ−又はベントナイト泥水に含まれる含水比を低下させベントナイトの流動化を止めることもできる。
【0031】
図3ないし図8は、遮水シートの各区画内に充填される充填材の例と、区画を構成する隔壁例を示したもので、図3では各区画内において充填された砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材11を示している。また、図4では隔壁15によって区画された内部に砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材11が充填された例を示している。図5では隔壁15によって区画された内部に熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を凹凸状に成形した充填材12が敷設されている。また、図6では隔壁15によって区画された内部に熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を波板状に成形した充填材12が敷設されている。さらに図7では、隔壁15によって区画された内部に熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等によって成形した多隔壁資材が充填材12として敷設されている。また、図8では熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を筒状に成形した充填材12が敷設されている。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明による池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設される遮水シートの破損部検出方法によれば、遮水シートの破損個所から止水材が流出した量により漏水が起きた現象を地上部で定量的に見ることができ、また、止水材は多数の区画に分割された中に充填されているため、区画されることにより破損箇所を容易に特定することができる。
【0033】
また、各区画における破損箇所はスラリー状止水材によって補修されるので、廃棄物処分場における汚水の漏出を防止することができ、また、止水材自体の漏出も防止することができる。
【0034】
従って、この発明に係る遮水シートの破損部検出方法及び遮水シートを用いた止水工法を利用すれば、現場において簡易、迅速かつ容易に検知作業を行なうことができるとともに、欠損箇所を精度良く瞬時に検知、特定することができ破損状態を検知後すなわち汚染水が外部に流出する前に破損箇所を止水することができ、さらに同一区間が再度漏水しても何度も破損箇所を検知することができる。また、補修に要した分のベントナイト等の泥水又はスラリ−状の止水材は、地上部で任意の時に作液しかつ補給でき、またあらかじめタンク等にて貯蔵することもできる。従って廃棄物処分場における汚水の漏出管理に用いた場合、廃棄物処分場の安全性及び信頼性を長期的に渡って向上することができる遮水シートの破損部検出方法を及び遮水シートを用いた止水工法を提供し得たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る遮水シートの破損部検出方法及び止水方法を廃棄物処分場に採用した一例を示す概略断面図
【図2】 この発明に係る遮水シートの破損部検出方法及び止水方法の他例を示す概略断面図
【図3】 この発明で使用する遮水シートの内部構造例の一例を示す。
【図4】 この発明で使用する遮水シートの内部構造例の他例を示す。
【図5】 同遮水シートの内部構造例の他の例を示す。
【図6】 同遮水シートの内部構造例のさらに他の例を示す。
【図7】 同遮水シートの内部構造例のさらにまた他の例を示す。
【図8】 同遮水シートの内部構造例のまたさらに他の例を示す。
【符号の説明】
1…遮水シート 2a…下層シート 2b…上層シート
5…泥水タンク 10…連通管 11、12…充填材
13…真空ポンプ 14…通気管

Claims (19)

  1. 下層シートと上層シートを分割すべき多数の区画の周囲において圧着接合することにより、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、遮水シートの破損によって生じる止水材の漏水を止水材供給源における止水材のレベル変化により検知可能としたことを特徴とする遮水シートの破損部検出方法。
  2. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部に天地の空いた多数の空隙構造からなる多隔壁資材を敷設することにより、遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、遮水シートの破損によって生じる止水材の漏水を止水材供給源における止水材のレベル変化により検知可能としたことを特徴とする遮水シートの破損部検出方法。
  3. 下層シートと上層シートを分割すべき多数の区画の周囲において圧着接合することにより、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、地上部との高低差による圧力またはポンプなどの強制加圧力により常に各区画内に止水材を補給可能となし、遮水シートの破損時、止水材が遮水シートまたは地盤に浸透して止水層を形成するようにした遮水シートを用いた止水工法。
  4. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部に天地の空いた多数の空隙構造からなる多隔壁資材を敷設することにより、遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填し、地上部との高低差による圧力またはポンプなどの強制加圧力により常に各区画内に止水材を補給可能となし、遮水シートの破損時、止水材が遮水シートまたは地盤に浸透して止水層を形成するようにした遮水シートを用いた止水工法。
  5. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割して池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填するとともに、別途各々の区画内と地上の真空ポンプとを連結し、各区画内の空気と水を真空ポンプで吸引することにより、スラリ−状止水材の含水比を低下させ、濃度を高めて流動性を止めることを特徴とする遮水シートを用いた止水工法。
  6. 下層シートと上層シートを分割すべき多数の区画の周囲において圧着接合することにより、下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填するとともに、別途各々の区画内と地上の真空ポンプとを連結し、各区画内の空気と水を真空ポンプで吸引することにより、スラリ−状止水材の含水比を低下させ、濃度を高めて流動性を止めることを特徴とする遮水シートを用いた止水工法。
  7. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シート内部に天地の空いた多数の空隙構造からなる多隔壁資材を敷設することにより、遮水シート内部を多数の区画に分割し、遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、各々の区画内と地上の止水材供給源とを連結してスラリー状の止水材を充填するとともに、別途各々の区画内と地上の真空ポンプとを連結し、各区画内の空気と水を真空ポンプで吸引することにより、スラリ−状止水材の含水比を低下させ、濃度を高めて流動性を止めることを特徴とする遮水シートを用いた止水工法。
  8. 多数に分割された各々の区画内に多隔壁資材、砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材を充填した請求項1または2記載の遮水シートの破損部検出方法。
  9. 多数に分割された各々の区画内に多隔壁資材、砕石、レンガ、ブロック、ブロック状発泡プラスチック品等の充填材を充填した請求項3〜7のいずれかに記載の止水工法。
  10. 多数に分割された各々の区画内において、熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を凹凸状、波板状、筒状等の立体状に成形加工した充填材を任意の高さに積層してなる請求項1または2記載の遮水シートの破損部検出方法。
  11. 多数に分割された各々の区画内において、熱可塑性プラスチック又はアルミ板、ステンレス板、鉄板等を凹凸状、波板状、筒状等の立体状に成形加工した充填材を任意の高さに積層してなる請求項3〜7のいずれかに記載の止水工法。
  12. 止水材が、モンモリロナイト属のベントナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライトやホルマイト属のアタパルジャイト、セピオライト、バ−ミキュライト、イライト、カオリンナイト、ハロイサイト、ギブサイト、ヘマタイト、アロフェン、イモゴライト、雲母粘土鉱物、合成ベントナイト、ゼオライト、タルク、緑泥岩、カルサイト、クロライトなどの粘土鉱物の天然品や合成品又は吸水性樹脂である請求項1または2記載の遮水シートの破損部検出方法。
  13. 止水材が、モンモリロナイト属のベントナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライトやホルマイト属のアタパルジャイト、セピオライト、バ−ミキュライト、イライト、カオリンナイト、ハロイサイト、ギブサイト、ヘマタイト、アロフェン、イモゴライト、雲母粘土鉱物、合成ベントナイト、ゼオライト、タルク、緑泥岩、カルサイト、クロライトなどの粘土鉱物の天然品や合成品又は吸水性樹脂である請求項3〜7のいずれかに記載の止水工法。
  14. 水100部に対して止水材または止水材混合物を3部から500部添加混合し、透水係数1×10-5から10-8の不透水性のスラリ−状とした止水材を用いる請求項1または2記載の遮水シートの破損部検出方法。
  15. 水100部に対して止水材または止水材混合物を3部から500部添加混合し、透水係数1×10-5から10-8の不透水性のスラリ−状とした止水材を用いる請求項3〜7のいずれかに記載の止水工法。
  16. プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルを止水材または止水材混合物に対し、0.1部から500部添加混合した請求項1または2記載の遮水シートの破損部検出方法。
  17. プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルを止水材または止水材混合物に対し、0.1部から500部添加混合した請求項3〜7のいずれかに記載の止水工法。
  18. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シートであって、該遮水シートを多数の区画に分割し、かつ該分割した区画の周囲において前記下層シートと前記上層シートとを圧着することにより多数の袋体を形成した遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、前記各袋体に接続した連通管を介して袋体内にスラリ−状の止水材を充填することにより、遮水シートの破損によって生じる止水材の漏水を連通管を介して止水材のレベル変化により検知可能としたことを特徴とする遮水シートの破損部検出方法。
  19. 下層シートと上層シートとからなる二重構造の遮水シートであって、該遮水シートを多数の区画に分割し、かつ該分割した区画の周囲において前記下層シートと前記上層シートとを圧着することにより多数の袋体を形成した遮水シートを池又は廃棄物処分場等の止水施工面に敷設するとともに、前記各袋体に接続した連通管を介して袋体内にスラリ−状の止水材を充填するとともに、遮水シートの破損による止水材の漏水時、地上部との高低差による圧力または強制加圧力により常に止水材を補給可能としたことを特徴とする遮水シートを用いた止水工法。
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