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JP3783236B2 - ビスアゾアリールレゾルシノール中間体を介した4,6−ジアミノレゾルシノールの製造方法 - Google Patents
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JP3783236B2 - ビスアゾアリールレゾルシノール中間体を介した4,6−ジアミノレゾルシノールの製造方法 - Google Patents

ビスアゾアリールレゾルシノール中間体を介した4,6−ジアミノレゾルシノールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、4,6-ジアミノ-1,3-ベンゼンジオール(4,6-ジアミノレゾルシノール)の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、1,3-ベンゼンジオール(レゾルシノール)より出発する4,6-ジアミノレゾルシノールの製造方法に関する。
ジアミノレゾルシノールはポリベンズオキサゾール(PBO)の製造に用いられており、その有効性は、例えばWolfeのThe Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,Vol.11,p.601-635,Wiley-InterScience Publication,New York,1988に記載されている。4,6-ジアミノレゾルシノールを製造するためのより有効なかつ経済的な方法の1つは、Lysenko(米国特許第4,766,244号)に記載されており、この特許は1,2,3-トリクロロベンゼンから3段階で高収率かつ高純度で所望の生成物を合成することを報告している。
最近、ハロゲン化芳香族化合物が研究対象となってきた。したがって、安価なかつ豊富な1,2,3-トリクロロベンゼンが高価になりかつ入手困難になってきている。問題のある1,2,3-トリクロロベンゼンの長期間の入手性は、4,6-ジアミノレゾルシノールを製造するための安価な出発材料を見出すことを必要としている。
Lysenkoらは、米国特許第4,982,001号において、1,3-ビス(メチルカルボナト)ベンゼン中間体を介して安価なかつ入手容易なレゾルシノールより4,6-ジアミノレゾルシノールを製造することによりこの問題と取り組んでいる。この中間体の立体障害はほぼ4位及び6位においてニトロ化を起こさせ、加水分解及び水素化により4,6-ジアミノレゾルシノールを製造することができる。不幸にも、中間体の2位において望ましくないニトロ化がかなり起こり、かなり有害な反応性のスチフニン酸を形成する危険性がある。
Zollingerら(Helvetica Chimica Acta,Vol.XLI,p.1816-1823(1958))は、緩衝水溶液の重量を基準として0.1重量パーセントのレゾルシノールを用いて、塩基性条件においてベンゼンジアゾニウムクロリド及びレゾルシノールから4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールを製造することができることを報告している。
この4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールは、Liebermann及びKostanecki(Berichte der Deutschen Gesellschaft,Vol.XX,p.3114-3119(1888))により100年以上前に示されたように、対応する4,6-ジアミノレゾルシノールに還元することができる。
レゾルシノールとフェニルジアゾニウム塩の間の反応はとても速いので、望ましくない副生成物である2,4,6-トリスフェニルアゾレゾルシノールの形成を避けることは困難である。Zollingerは、レゾルシノールの当初の濃度を溶剤の重量を基準として約0.1重量パーセントに保つことにより、完全ではないが、この問題をいくらか避けている。この方法は実験室スケールにおいて4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールを製造するには実用的であろうが、工業スケールではより高い反応体の濃度が必要である。次いで、約0.5重量パーセント以上のレゾルシノール濃度において、低い濃度で4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールの収率及び選択率を改良する試みが行われている。
本発明は、−5℃〜−60℃の温度において、水混和性溶剤及び水を含む反応媒体及び塩基の存在下において、アリールジアゾニウム塩とレゾルシノールとを反応させることを含む4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの製造方法である。
本発明の他の態様は、下式
Figure 0003783236
(上式中、Xはクロロ、ブロモ、又はn-アルキルであり、Arはアリール基である)
の化合物である。
本発明は、4,6-ジアミノレゾルシノールを高収率(60重量パーセント以上)かつ高選択率で製造するのみならず、Zollingerらの方法よりも実質的に高い当初の濃度のレゾルシノールを用いて製造することにより従来の欠点を克服する。
本発明の一態様において、−5℃〜−60℃の温度において、反応媒体及び塩基の存在下において、アリールジアゾニウム塩とレゾルシノールとを反応させることにより4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールが製造される。驚くべきことに、この反応を特定の温度範囲で行った場合に、高濃度のレゾルシノールより出発して高収率で所望の生成物が得られることが見出された。
レゾルシノールと反応し、対応する4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールを形成するいずれのアリールジアゾニウム塩を用いてもよい。好ましいアリールジアゾニウム塩は、フェニルジアゾニウム塩、ナフチルジアゾニウム塩、アントリルジアゾニウム塩、及びフェナントリルジアゾニウム塩を含む。より好ましいアリールジアゾニウム塩はベンゼンジアゾニウム塩、例えばベンゼンジアゾニウムクロリド、ベンゼンジアゾニウムブロミド、ベンゼンジアゾニウムクロリドスルホン酸、ベンゼンジアゾニウムブロミドスルホン酸、カルボキシベンゼンジアゾニウムクロリド、カルボキシベンゼンジアゾニウムブロミド、トルエンジアゾニウムクロリド、及びトルエンジアゾニウムブロミドであり、最も好ましいベンゼンジアゾニウム塩はベンゼンジアゾニウムクロリドである。
アリールジアゾニウム塩及びレゾルシノールは有利には、溶解させるに十分な量の、水を含む第一の溶剤に溶解させ、次いで生ずる発熱を調節する速度で、水混和性有機溶剤を含む第二の溶剤及び塩基に加えられる。この第一の溶剤は有利には、約0℃の温度に保たれ、第二の溶剤の温度は−5℃〜−60℃の温度に保たれる。第二の溶剤への第一の溶剤の添加速度は、反応媒体の温度を−5℃〜−60℃の温度に保つような速度である。
第一の溶剤は好ましくは水であるが、1種以上の水混和性有機溶剤、好ましくは沸点が100℃未満である水混和性有機溶剤も含んでいてよい。より好ましい水混和性有機溶媒は、エタノール、メタノール、及びアセトン、又はこれらの混合物を含む。
第二の溶剤は、水混和性有機溶剤、好ましくは沸点が100℃未満のもの、より好ましくはメタノール、エタノール、アセトン、もしくはこれらの混合物を含む。最も好ましくは、第二の溶剤はメタノール及び、好ましくは60重量パーセント以下の水、より好ましくは30重量パーセント以下の水を含み、最も好ましくは実質的に水を含まないメタノールである。好ましくは、第二の溶剤に対する第一の溶剤のw/w比は1:1以下、より好ましくは1:5以下、最も好ましくは1:10以下である。混合すると、第一の溶剤と第二の溶剤は反応媒体を形成する。反応媒体は好ましくはメタノール及び80重量パーセント以下の水、より好ましくはメタノール及び50重量パーセント以下の水、最も好ましくはメタノール及び20重量パーセント以下の水を含む。この反応媒体は約−10℃以下、より好ましくは約−30℃以下、最も好ましくは約−60℃以下の凝固点を有することも特徴である。反応体及び塩基は反応温度において反応媒体に実質的に完全に溶解する。
レゾルシノールに対するアリールジアゾニウム塩のモル比は好ましくは1.8:1〜2.2:1、より好ましくは1.9:1〜2.1:1、最も好ましくは1.95:1〜2.05:1である。反応媒体中のレゾルシノールの当初の濃度は、媒体の重量を基準として、好ましくは少なくとも約0.5重量パーセント、より好ましくは少なくとも約1重量パーセント、最も好ましくは少なくとも約1.7重量パーセントである。
塩基は反応を7より高いpHに保つ反応体である。より好ましくは、この塩基は、反応を10〜14、最も好ましくは11〜13のpHに保つような強度を有し、かつそのようなpHを保つ濃度で用いられる。この塩基は好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、もしくは水酸化カリウムであり、水酸化ナトリウムがより好ましい。
アリールジアゾニウム塩とレゾルシノールの間の反応は、約−5℃〜−60℃、より好ましくは約−10℃〜−40℃、最も好ましくは−15℃〜−30℃の温度で行われる。この反応はまったく速く、数分のオーダーで完了する傾向にある。
溶液から沈澱を形成し、かつ反応媒体に溶解したままである所望の生成物から濾過して分離することのできる2,4,6-トリスアリールアゾレゾルシノールを用いてよい。この濾液は酸性化され、4,6-ビスアリールアゾレゾルシノール及び4-アリールアゾレゾルシノール副生成物を沈澱する。4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールは、クロロホルムとエタノールの混合物のような適当な溶剤中で再結晶により精製することができ、これによって4-アリールアゾレゾルシノールを除去することができる。
本発明のこの態様の方法は、従来の方法と比較して2,4,6-トリスアリールアゾレゾルシノールのレベルを低下させ、Zollingerらにより示されたよりも高い濃度において、高収率の所望の4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールを与える。
4,6-ビスアリールアゾレゾルシノール、好ましくは4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールは、以下に示すように、4,6-ジアミノレゾルシノールへの中間体として有効である。
2-置換レゾルシノールとのアリールジアゾニウム塩の反応
本発明の他の態様は、アリールジアゾニウム塩を2-置換レゾルシノールと反応させることを含む2-置換4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの製造方法である。2-置換とは、レゾルシノール、特にアリールジアゾニウム塩と反応しないものの2位における置換を意味する。好ましい2-置換レゾルシノールは2-ハロレゾルシノール及び2-n-アルキルレゾルシノールであり、2-クロロレゾルシノール、2-ブロモレゾルシノール、及び2-メチルレゾルシノールがより好ましい。
本発明のこの態様において、レゾルシノールの2位における保護基のため望ましくない副生成物であるトリスアリールアゾレゾルシノールは形成しない。従って、添加モード、用いる溶剤の特性、反応体の濃度、並びに反応のpH及び温度を含む反応条件はこの態様において問題ではない。この反応は好ましくは水名において、好ましくは周囲温度から0℃の温度において行われる。2-置換レゾルシノールに対するアリールジアゾニウム塩の好ましいモル比は2:1であるが、2:1の過剰の比も許容される。この反応は酸性、塩基性、又は中性のいずれにおいて行ってもよく、塩基性条件が好ましい。反応時間は主にpHによってきまる。通常、pHが低いほど、反応は遅い。
4,6-ジアミノレゾルシノールもしくは2-置換4,6-ジアミノレゾルシノールへの4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールもしくは2-置換4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの水素化
4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールもしくは2-クロロ-4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールは4,6-ジアミノレゾルシノールに水素化され得る。同様に、2-アルキル-4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールは2-アルキル-4,6-ジアミノレゾルシノールに水素化され得る。この水素化剤は反応に水素を供給するものであればよい。好適な水素化剤は、ボラン、酸中の金属還元剤、例えば亜鉛とHCl、Na2S2O4、及び触媒上の水素を含む(MarchのAdvanced Organic Chemictry,4版、John Wiley and Sons,(1992),p.1224を参照されたい)。このうち、触媒上の水素が好ましい。好ましい触媒は白金、炭素上のパラジウム、及びラネーニッケルを含み、炭素上のパラジウム及びラネーニッケルがより好ましい。
触媒上の水素を用いる好ましい方法において、この触媒は水素の存在下において4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールを対応するジアミノレゾルシノールに転化させるに十分な量で用いられる。好ましくは、4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの当初の濃度に対し0.001〜1モル当量、より好ましくは0.01〜0.5モル当量、最も好ましくは0.01〜0.1モル当量の触媒が用いられる。この触媒はいくつかの反応の過程において活性を失わないと考えられる。従って、触媒を再利用してもよい。
水素化反応は大きな圧力範囲で行ってよいが、4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールもしくは2-アルキル-4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの水素化は、好ましくは低圧で、より好ましくは1〜4気圧(100〜400kPa)の水素で、最も好ましくは1気圧(100kPa)で行われ、対照的に、Lysenkoに従い、2-ハロ-4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの水素化は、好ましくは100〜400psi(790〜3160kPa)の圧力において行われる。
通常、この水素化反応は水素化を促進するに十分高いが、所望の生成物の分解を防ぐに十分低い温度で行われる。この温度は好ましくは周囲温度〜100℃、より好ましくは40℃〜75℃に保たれる。
この水素化反応は有利には溶剤、より好ましくは所望により補助溶剤、例えばエタノールもしくはメタノールを含む水性溶剤の存在下で行われる。この反応は塩基性、中性もしくは酸性条件(ただし触媒は反応のpHにおいて安定である)において、実質的にすべてのアゾ基をアミノ基に還元するに十分な時間行われる。この反応は好ましくはほぼ中性条件において、実質的に空気を排除して行われる。
水素化の生成物は4,6-ジアミノレゾルシノールもしくは2-アルキル-4,6-ジアミノレゾルシノール(以後ジアミノレゾルシノールとする)及び第一芳香族アミンを含む。2-ハロ-4,6-ジアリールアゾレゾルシノールの還元において、ハロ基は水素で置換され、一方、2-アルキル-4,6-ジアリールアゾレゾルシノールの還元の場合、アルキル基は置換されない。反応の終了後かつ生成物を空気にさらす前に、生成物混合物を酸性化し、遊離塩基よりも酸性に対し安定である4級アンモニウム塩を形成することが有利である。この目的に対しては塩酸が適している。その後、このジアミノレゾルシノールの4級アンモニウム塩を各種の方法により第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩より分離してもよい。
ジアミノレゾルシノールから芳香族アミンを分離する1つの方法は、ジアミノレゾルシノールのモノ4級アンモニウム塩を選択的に形成するには十分であるが、第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩を形成するには不十分な酸を加えることである。これは、第一芳香族アミンのpKaがジアミノレゾルシノールの第一のpKaよりも約2pKaユニット高いから可能である。
この選択的4級化を行う好ましい方法は、不活性雰囲気においてジアミノレゾルシノールのモノ4級アンモニウム塩を形成するには十分であるが、ジ4級アンモニウム塩を形成するには不十分な酸、好ましくは塩酸を加えることである。この添加の間、第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩はいくらか形成するであろう。次いで溶剤を、好ましくは真空中で実質的に空気を排除して除去し、その後、第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩をすべて対応する遊離塩基に転化するに十分な塩基、好ましくは水酸化ナトリウムを加える。この遊離塩基は、例えば水蒸気蒸留によりその後除去することができる。
ジアミノレゾルシノールから芳香族アミンを分離する他の方法は、ジアミノレゾルシノールのジ4級アンモニウム塩及び第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩を形成するに十分な酸を生成物混合物に加え、好ましくは真空中で実質的に空気を排除して溶剤を除去し、次いで周囲温度において第一芳香族アミンの4級アンモニウム塩が可溶である溶剤中でジアミノレゾルシノールのジ4級アンモニウム塩を再結晶することである。この再結晶化溶剤は好ましくは濃厚な無機プロトン酸、より好ましくは3N〜12Nの塩酸である。
所望のジアミノレゾルシノールを単離する上記の各方法において、ジアミノレゾルシノールの酸化を防ぐため、少量の抗酸化剤、例えばSnCl2を酸と共に加えてもよい。
本発明の生成物は、断熱材、ソーラーアレイ、及び引裂抵抗性手袋として有効なポリマーであるポリビスベンズオキサゾール(PBO)への中間体として有効である。PBOは4,6-ジアミノレゾルシノールを二酸、ハロゲン化二酸、ビスエステル、もしくはビスニトリルと反応させることにより製造される(Wolfeを参照されたい)。
例1−4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールの製造
水中のアニリン(1.88g、0.02モル)のスラリー(15ml)に濃塩酸水溶液(5ml)を加えた。得られたアニリニウムヒドロクロリドを0℃に冷却し、これに亜硝酸ナトリウムの水溶液(水5ml中、1.38g、0.02モル)を加えた。得られたフェニルジアゾニウムクロリドをレゾルシノール(1.1g、0.01モル)と混合し、メタノールで40mlに希釈し、メタノール(120ml)中の水酸化ナトリウム(3g)の−25℃の溶液にゆっくり加えた。反応媒体の総体積は160mlであり、これは12パーセントの水、2パーセントの理論上の生成物、及び0.7パーセントのレゾルシノールを含んでいた。添加終了後、ロータリーエバポレータによりメタノールを除去し、約100mlの水を加え、残っている水性スラリーをセライトプラグを通して濾過した。濾液に濃塩酸を加え(pH3以下まで)、沈澱を濾過して赤い固体として粗4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノール(3g)を得た。これをクロロホルム/エタノール(40ml/10ml)より再結晶化し、赤色の針として純粋な4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノールを得た(2.35g、73パーセント)。
例2−4,6-ビス(フェニルアゾ)-2-メチルレゾルシノールの製造
磁気攪拌棒及び底まで突き出した温度計を含む0.5リットルの三口フラスコに2-メチルレゾルシノール(1.24g、10mmol)、H20(300ml)、及びNaOH(4.5g、112.5mmol)を加えた。均一な溶液が得られるまでこの混合物を激しく攪拌し、次いで氷−水浴中で0℃〜2℃に冷却した。その間に磁気攪拌棒及び底まで突き出した温度計を含む50mlの三口フラスコにアニリン(1.88g、20.2mmol)及びH2O(6ml)を加え、この混合物を激しく攪拌し、濃塩酸(6ml、59mmol)を加えながら氷−水浴中で冷却した。次いで温度を5℃以上下に維持しながら水5ml中の氷冷却したNaNO2(1.38g、20mmol)の溶液をゆっくり加え、この溶液を氷冷却した水(25ml)で希釈した。フラスコ2の得られた溶液をフラスコ1の激しく攪拌した溶液に、温度を5℃以下に保つようにしてゆっくり加えた。15分後、冷却槽を取り除き、周囲温度で1時間攪拌を続けた。得られた暗色の混合物を吸引濾過し、フィルター上に集められた固体を水(50ml)で洗浄した。この固体をCH2Cl2(100ml)に溶解し、濾過して未溶解の固体をすべて除去した。この濾液を攪拌しながらMeOH(0.5リットル)で希釈し、固体を分離させた。この固体を濾過により集め、16時間風乾し、生成物を2.6g(収率78パーセント)得た。このサンプルは、HPLC、プロトンNMR及びカーボンNMRにより測定し、純度99パーセント以上の4,6-ビス(フェニルアゾ)-2-メチルレゾルシノールであった。
例3−4,6-ジアミノレゾルシノールヒドロクロリドの製造
磁気攪拌棒及び油浴を備えた250mlの丸底フラスコに、4,6-ビスフェニルアゾレゾルシノール(2.5g、7.85mmol)、エタノール(100パーセント、70ml)、蒸留水(30ml)、濃塩酸(36〜38パーセント、2.6ml)及びパラジウム(炭素上10パーセント、0.15g)を加えた。油浴の温度を55℃に高め、この温度に維持した。反応系を排気し、水素で3回満たした。次いで水素(1リットル、STP)で満たした。攪拌を開始し、当初の褐色のスラリーは無色の触媒の水性懸濁液に変化した。水素化に必要な時間は約3時間であり、その間約0.75リットルの水素(STP)が消費された。反応フラスコを水素化装置からはずし、混合物を窒素で2分間フラッシした。塩酸(5ml)中の塩化第一錫二水和物(0.2g)の溶液を一度に加えた。この混合物を1分間攪拌し、次いで濾過して触媒を除去した。濾液をフラスコに移し、ロータリーエバポレーターにより溶剤を除去した。エタノールを共沸蒸発させ、再使用のため集め、残っている水溶液を減圧下で乾燥した。残留白色固体を塩酸(5N、45ml)に再溶解し、得られた溶液を10分間加熱還流した。次いでこの溶液を周囲温度に一晩放置し、結晶化させた。生成物を濾過により集め、まず窒素下で乾燥し、次いで真空オーブン内で減圧下で45℃において8時間乾燥し、白色固体として4,6-ジアミノレゾルシノールジヒドロクロリドを1.51g(収率90パーセント)得た。
例4−2-メチル-4,6-ジアミノレゾルシノールジヒドロクロリドの製造
例3と同じ方法を用いて目的とする生成物を製造した。この例において、4,6-ビス(フェニルアゾ)-2-メチルレゾルシノール(2.6g、7.82mmol)、エタノール(100パーセント、70ml)、蒸留水(30ml)、濃塩酸(36〜38パーセント、2.6ml)及び炭素上パラジウム(10パーセント、0.15g)を用いた。所望の2-メチル-4,6-ジアミノレゾルシノールジヒドロクロリドの収量は1.44g(収率81パーセント)であった。

Claims (12)

  1. −5℃〜−60℃の温度において、水混和性溶剤及び水を含む反応媒体と塩基の存在下においてアリールジアゾニウム塩とレゾルシノールとを反応させることを含む、4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールの製造方法。
  2. 反応媒体がその重量を基準として80重量パーセント以下の水を含む、請求項1記載の方法。
  3. 反応媒体が50パーセント以下の水を含む、請求項2記載の方法。
  4. レゾルシノールの当初の濃度が溶剤の重量を基準として少なくとも0.7重量パーセントである、請求項3記載の方法。
  5. 接触温度が−10℃〜−30℃に維持される、請求項4記載の方法。
  6. アリールジアゾニウム塩とレゾルシノールが共に水に溶解され、次いで塩基及び水混和性溶剤に加えられる、請求項5記載の方法。
  7. 水混和性溶剤がメタノールである、請求項6記載の方法。
  8. 塩基が水酸化ナトリウムである、請求項7記載の方法。
  9. アリールジアゾニウム塩がベンゼンジアゾニウムクロリドである、請求項8記載の方法。
  10. 4,6-ビスアリールアゾレゾルシノールを水素化剤と反応させて4,6-ジアミノレゾルシノールを形成することをさらに含む、請求項1記載の方法。
  11. 水素化剤が触媒上の水素である、請求項10記載の方法。
  12. 触媒がラネーニッケルもしくはパラジウムである、請求項11記載の方法。
JP52236295A 1994-02-24 1995-02-10 ビスアゾアリールレゾルシノール中間体を介した4,6−ジアミノレゾルシノールの製造方法 Expired - Lifetime JP3783236B2 (ja)

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