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JP3784197B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真記録装置では、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニングの各記録プロセスによって画像を形成する装置が、既によく知られている。
【0003】
帯電装置としては、一般的にコロナ帯電器を用いているが、コロナ帯電器には、5〜10kVという高電圧電源を必要とするために人体に危険であり、この高電圧電源は大変高価なものである。またこのコロナ帯電器は、環境安定性特に湿度の影響を受けて、静電潜像担持体の帯電電位が変動してしまうという問題点と、コロナ帯電器は、コロナ放電現象を利用するために、オゾンを発生し、静電潜像担持体の特性を著しく劣化させてしまうことや、人体にも悪影響を与える。この人体への影響を防ぐために、画像形成装置にオゾン吸収分解フィルタを設けてオゾンの画像形成装置外への流出を防止している。このオゾン吸収分解フィルタのオゾンを吸収分解できる寿命は短いために、定期的に交換作業を行わなければならないという問題点もある。
【0004】
そこで、このようなコロナ帯電器の問題点を解消するために、特開昭63―208878号公報に開示された技術では、電気抵抗値が105〜106Ωの導電性帯電ローラを静電潜像担持体に接触させて、この導電体に直流電圧を印加し、静電潜像担持体を帯電させる接触型帯電装置が提案されている。
【0005】
このような接触型帯電装置を備えた従来の画像形成装置の概要を図24および図25を用いて説明する。
【0006】
静電潜像担持体である感光ドラム1は、回転可能に構成されており、その周囲には、画像形成プロセスの順に、帯電ローラ2、LEDヘッド3等を備えた露光装置、現像器4、転写ローラ7、クリーニング装置9が配置されている。そして、感光ドラム1の回転に伴って、感光ドラム1の表面に対して、この配置順に処理が施されてゆく。つまり、帯電ローラ2は、定電圧電源である帯電用電源10’によって印加される電圧によってマイナスに帯電している。この帯電ローラ2が接触することで、感光ドラム1が帯電される(S501)。通常では感光ドラム1の表面電位は−800Vになるように帯電用電源10’の電圧を調整される。感光ドラム1の帯電された表面領域に対して、LEDヘッド3などの光源を備えた露光装置によって光が照射されることで、印刷したい画像の静電潜像が形成される(S502)。次に、現像器4によって帯電したトナー5が付着させられることで、この静電潜像が現像されてトナー像が形成される(S503)。このトナー像5は、転写用電源8によってプラス電圧が印加された転写ローラ7と感光ドラム1との間に発生する転写電界によって、感光ドラム1上から用紙6上に転写される(S504)。転写されることなく感光ドラム1に残ったトナーは、クリーニング装置9によって感光ドラム1上から除去される(S505)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭63―208878号公報に開示された技術では、高温高湿の環境下では静電潜像担持体に直径約0.5mmの円形状に極端に帯電しすぎた部分が多数発生し、局部的な帯電ムラがおこることがあった。
【0008】
また低温低湿の環境下では、所望の帯電電位にならず帯電電位が低下してしまい非記録部にトナーが付着する現象、いわゆる「かぶり」が生じるという問題点があった。このかぶりは、静電潜像担持体の回転周速度が速い場合に特に発生しやすかった。
【0009】
また、図24を用いて説明した従来の画像形成装置には、以下のような問題があった。
【0010】
感光ドラム1の電位は、帯電ローラ2に印加される電圧と、感光ドラム1のキャパシタンス、帯電ローラ2のインピーダンスにより決まる。
【0011】
ここでは、感光ドラム1の表面電位を、例えば−800Vに設定する。また、そのときの、帯電ローラ2のインピーダンス、感光ドラム1のキャパシタンス、帯電用電源10’の出力電圧(帯電用電源電圧)をそれぞれ、以下のように設定し、これを標準の値とする。
【0012】
帯電用電源電圧=Vch(V)
感光ドラムキャパシタンス=Cch(F)
帯電ローラインピーダンス=Rch(Ω)
この場合、帯電ローラ2のインピーダンスがRch(Ω)より高いとき、感光ドラム1の電位は通常の−800Vに対して、プラスの値(0V)に近い電位になる。感光ドラム1のキャパシタンスがCch(F)より大きいとき、感光ドラム1の電位は通常の−800Vに対して、プラスの値(0V)に近い電位になる。実際のプリンタにおいては、帯電ローラ2のインピーダンスおよび、感光ドラム1のキャパシタンスは製造上のばらつきが出てしまう。さらに、帯電ローラ2のインピーダンスは、そのプリンタがおかれている環境(温度、湿度等)に応じて変動しやすい。これらの帯電ローラ2のインピーダンスと感光ドラム1のキャパシタンスとの違いにより、プリンタ実機における感光ドラム1の表面電位は大きく影響を受ける。
【0013】
帯電ローラ2、感光ドラム1、現像器4、クリーニング装置9からなる構造体を「ID」と略記する。あるID Aと、ID Bを10℃20%RH、28℃80%RHの環境下で、帯電用電源10’の電圧を−1350Vとして感光ドラム1の表面電位を測定した結果を図26に示す。この図に示したように、ID、環境に応じて、感光ドラム1の表面電位は、目的の−800Vからずれる。
【0014】
感光ドラム1の表面電位は、標準の−800Vを外れると画像不良となって現れる。例えば感光ドラム1の表面電位が基準の電位に対してプラス方向になった場合(例えば−600V)は、現像器4において、感光ドラム1上の露光されていない非現像部にもトナーが付着してしまい、その結果が白紙部分の汚れとなって現れる。また、感光ドラム1上の露光部と非露光部の電位差が小さくなるため、画像の鮮明さが失われたり、印刷結果が濃くなったりする。逆に感光ドラム1の電位が基準電位に対してマイナス方向にずれてしまった場合(例えば−1000V)は、感光ドラム1上の露光部の除電がうまく行われず、現像器4で付着するトナーが減少し印刷結果が薄くなる。
【0015】
このように、製造上のばらつき、環境変化(温度、湿度の変化)、経時等に伴って生じる、感光ドラム1のキャパシタンスおよび帯電ローラ2のインピーダンス(抵抗)の変化によって、感光ドラム1の表面電位は影響を受け、それが印刷結果に悪影響を及ぼしていた。
【0016】
また、正常な画像が形成可能な、帯電ローラ2の抵抗値の範囲は、記録速度によっても変動する。記録速度が高まると、良好な画像が得られる抵抗値の範囲が狭まる。そのため、記録速度の向上に伴って、環境等による帯電ローラ2の抵抗値変化に対応しきれなくなり、帯電不良が発生する可能性がある。
【0017】
本発明は、帯電ムラが少なく、且つ、かぶりが生じることのない画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
静電潜像担持体にトナーを付着させることでトナー像を形成しこれを転写材に転写することで転写材上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、電圧が印加された状態において前記静電潜像担持体に接触することで、前記静電潜像担持体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源手段と、前記帯電部材に定電圧制御で所定値の電圧が印加される非画像形成時の期間に、前記帯電部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記非画像形成時には、定電圧制御で前記所定値の電圧を前記帯電部材に印加し、画像形成時には、定電圧制御のままで前記検知された電流に応じて設定した電圧を前記帯電部材に印加するように、前記電源手段を制御する制御手段と、前記帯電部材に付着したトナーを除去するトナー除去手段とを有し、
前記帯電部材は、ローラであり、
前記トナー除去手段は、その外周面が前記ローラの外周面と接触した状態で設置されて前記ローラの回転に伴って従動回転可能に構成された、少なくともその表面が導電性を備えた補助ローラと、前記補助ローラに、前記電源手段と同じタイミングで同じ電圧値の電圧を印加する補助電源手段とを備えて構成されることを特徴とする。
【0019】
静電潜像担持体にトナーを付着させることでトナー像を形成しこれを転写材に転写することで転写材上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
静電潜像を担持する静電潜像担持体と、電圧が印加された状態において前記静電潜像担持体に接触することで、前記静電潜像担持体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に電圧を印加する電源手段と、前記帯電部材に定電圧制御で所定値の電圧が印加される非画像形成時の期間に、前記帯電部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記非画像形成時には、定電圧制御で前記所定値の電圧を前記帯電部材に印加し、画像形成時には、定電圧制御のままで前記検知された電流に応じて設定した電圧を前記帯電部材に印加するように、前記電源手段を制御する制御手段と、前記帯電部材に付着したトナーを除去するトナー除去手段とを有し、
前記帯電部材は、ローラであり、
前記トナー除去手段は、その外周面が前記ローラの外周面と接触した状態で設置されて前記ローラの回転に伴って従動回転可能に構成された、少なくともその表面が導電性を備えた補助ローラと、画像形成時には、前記検知された電流に応じた値の電圧であり、且つ前記電源手段が前記ローラに印加する電圧よりも絶対値の大きな電圧であり、且つ前記電源手段が前記ローラに印加する電圧と極性が同じ電圧を、前記補助ローラに印加する補助電源手段とを備えて構成されることを特徴とする
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0034】
実施の形態1
本実施の形態1は、画像形成開始前に、帯電ローラの状態を確認することで、記録速度が早い場合でも環境変化に対して安定して静電潜像担持体を帯電可能にしたことを主な特徴とするものである。これを実現するため本実施の形態1では、画像形成を行う前に、後述する帯電用高圧電源116の制御方法を、一旦、定電流制御とし、このときの電圧をモニタすることで、帯電ローラ、静電潜像担持体の状態を確認している。画像形成時には定電圧制御に切り替えるが、このときの設定電圧値は、定電流制御時のモニタ結果に基づいて決定している。以下、詳細に説明する。
【0035】
まず、本実施の形態における画像形成装置の概要を図1を用いて説明する。
【0036】
画像形成動作中は、図示しないメインモータによって、ドラム状の静電潜像担持体101が図示矢印方向(a)に一定周速度で回転させられる。
【0037】
帯電装置102は、静電潜像担持体101の表面を一様均一に帯電させる。続いて、露光装置103は、画像信号に対応した光を静電潜像担持体101に照射することで、静電潜像担持体101上に静電潜像を形成する。なお、露光装置103としては、LEDアレイとセルフォックレンズ(商品名)を組み合わせたものや、レーザと作像光学系を組み合わせたものなどいずれも利用できる。
【0038】
現像装置104は、この静電潜像を現像する。すなわち、現像装置104のトナー担持体105は、トナー106を吸着して、図示矢印方向に回転することで搬送する。この場合、本実施の形態では反転現像を採用しており、導電性支持体101aとトナー担持体105との間にはバイアス電圧が印加されている。そのため、トナー担持体105と静電潜像担持体101との間の空間には、静電潜像担持体101に形成された静電潜像に伴う電気力線が生じている。トナー担持体105上の帯電したトナー106は、静電気力によって、静電潜像担持体101上に付着することで静電潜像を顕像化する。なお、現像装置104としては、二成分磁気ブラシ現像器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現像器など公知の技術がいずれも利用できる。
【0039】
ところで、紙カセット107に収容されている記録紙108が、給紙ローラ109によって紙カセット107から取り出される。そして、回転が停止されている送紙ローラ110に向けて搬送されこれに当接させられることで、記録紙108の斜行が矯正される。この後、送紙ローラ110が回転を開始し、記録紙108は転写部へと送られてゆく。
【0040】
転写装置111は、この送られて来た記録紙108に静電潜像担持体101上に形成されたトナー像を転写する。
【0041】
その後、記録紙108は、定着装置114へ搬送されここで画像が定着させられる。すなわち、定着装置114においては、発熱ローラ113の熱がトナー106を溶融させるとともに、加圧ローラ112による加圧によってこの溶融したトナーが記録紙108の繊維間に浸透させられる。トナー像が定着させられた記録紙108は装置外部へ送出される。
【0042】
なお、転写後の静電潜像担持体101には若干のトナーが残留する場合があるが、この残留トナーは、クリーニング用高圧電源117によって所定の電圧が印加され且つ静電潜像担持体101に当接して設けられたクリーニングローラ115によって除去される。
【0043】
こうして静電潜像担持体101は繰り返し利用される。
【0044】
また、該画像形成装置を構成する各部の動作タイミング等は、主制御装置130によって指示されている。
【0045】
以上で画像形成装置全体の概要説明を終わる。
【0046】
既に述べたとおり本実施の形態1の装置は、帯電装置102への電圧印加制御に主な特徴を有するものである。従って、これ以降は、該特徴に関連した部分(帯電用高圧電源116等)と、電圧印加の対象となる静電潜像担持体101および帯電装置102とを中心に説明を行う。
【0047】
まず、静電潜像担持体101について説明する。
【0048】
静電潜像担持体101は、導電性支持体101aと、光導電層101bとによって構成されている。
【0049】
導電性支持体101aとしては、ここでは外径30mmのアルミニウムの金属パイプを用いた。導電性支持体101aとしては、これ以外にも、ステンレス、鋼鉄等の金属製のパイプが使用可能である。
【0050】
光導電層101bとしては、ここでは厚さ約0.5μmの電荷発生層と、厚さ約18μmの電荷輸送層とを順次積層した有機系感光体を用いた。しかし、これ以外にも、電荷輸送層と電荷発生層とを順次積層した積層型でも構わない。また、電荷発生層と電荷輸送層とを同一層とした単層型でも構わない。また、本実施の形態では光導電層101bを有機系感光体を用いて構成しているが、セレン感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光体などいずれも使用できる。
帯電装置102について説明する。
【0051】
帯電装置102の帯電部材として帯電ローラを用いている。以下、この帯電ローラを「帯電ローラ102」と呼ぶ。帯電ローラ102は、金属シャフト102aに半導電性ゴム層102bをモールドしたものである。
【0052】
金属シャフト102aとして、ここでは、直径6mmのステンレスシャフトを用いている。金属シャフト102aとしては、これ以外にも、鋼鉄、アルミニウム等の金属性のシャフトを用いることができる。
【0053】
半導電性ゴム層102bとして、ここではウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加させた半導電性ウレタンゴムを用いて、これを仕上がり外径が14mm、長手方向の長さが320mmとなるようにモールドしている。なお、半導電性ゴム層102bの長手方向の長さは、静電潜像担持体101の光導電層101bの長手方向の長さに応じて決まる。静電潜像担持体101は製作上、静電潜像担持体101の長手方向の両端部の円周上には、光導電層101bが形成しずらい。そこで、半導電性ゴム層102bの長手方向の長さは、静電潜像担持体101への帯電用高圧電源116の電流がリークしないように、静電潜像担持体101の光導電層101bの長手方向の長さよりも若干短くしている。
【0054】
半導電性ゴム層102bとしては、これ以外にも、ゴム材に導電性粉末、金属粉末、金属繊維等を添加させたものであればいずれでもよい。ゴム材としては、例えば、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、ニトリルゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴムを用いることができる。導電性粉末としては、例えば、カーボン、グラファイトを用いることができる。金属粉末、金属繊維としては、例えば、フェライト、アルミニウム粉、銅粉、ブロンズ粉、ステンレス粉、酸化チタン、酸化スズ等の粉末あるいは繊維を用いることができる。
【0055】
帯電ローラ102は、静電潜像担持体101への接触を均一にするために弾性体であることが望まれる。上述したゴム材料を用いた場合、半導電性ゴム層102bの硬度は、ソリッド状の半導電性ゴム層102bの場合では、40゜以下(JIS A)、フォーム状の場合では、20〜60゜(ASKER C)が良好であった。
【0056】
金属シャフト102aと静電潜像担持体101の導電性支持体101aとの間には、帯電用高圧電源116が接続されている。この金属シャフト102aを通して帯電ローラ102に直流電圧が印加される。
【0057】
次に、帯電用高圧電源116および除電装置119について詳細に説明する。帯電用高圧電源116は、帯電装置102に所望の帯電電圧を付与することで、最終的には、静電潜像担持体101を所望の電位に帯電させるものである。本実施の形態における帯電用高圧電源116は、その制御方法が変更可能な構成となっている。具体的には、画像形成を行う前(例えば、画像形成装置の立ち上げ時、画像形成開始時)には、帯電用高圧電源116は定電流制御となる。一方、画像形成時には、帯電用高圧電源116は、定電圧制御となる。このとき、設定される電圧値は、モニタ結果(電圧値)に応じた値とされる。
【0058】
帯電用高圧電源116の帯電ローラ102への印加電圧値は、定電圧制御のときには−1.35kVとしている。この印加電圧値は、−1kV〜−1.7kVを帯電ローラ102へ印加することによって、静電潜像担持体101は、−400V〜−1000V帯電させることができる。
【0059】
本実施の形態における帯電用高圧電源116は、具体的には、図2に示すとおり、電流検出器116a、制御部116b、定電圧回路116cを備えて構成されている。
【0060】
定電圧回路116cは、制御部116bからの指示に従って所望の電圧を発生可能な電源回路である。該定電圧回路116cの発生した電圧は、電流検出器116aを介して、帯電ローラ102に印加される構成となっている。
【0061】
電流検出器116aは、定電圧回路116cから帯電ローラ102に流れる電流値を検出するためのものである。
【0062】
制御部116bは、定電圧回路116cを制御するためのものである。メモリ、プロセッサ、各種ドライバ回路などを備えて構成されている。プロセッサは、メモリに格納された制御プログラムを実行することで、様々な機能を実現している。例えば、帯電ローラ102への所定電圧での電圧を印加(定電圧制御)する機能を備えている。また、この制御部116bは、電流検出器116aの検出結果に基づいて、定電圧回路116cを制御することで、帯電ローラ102に所望の電流値での通電(定電流制御)を可能にしている。さらに、この制御部116bは、定電流制御中においては、電圧をモニタする機能を備えている。各機能の詳細については以下のとおりである。
【0063】
静電潜像担持体101の帯電電位と、定電流制御時の設定電流値とについては、あらかじめ実験によって求められた所望の帯電電位と電流値との関係をメモリに格納し、この関係を参照することで決定している。これ以外にも、下記の数式(1)に基づいて求めてもよい。
【0064】
設定電流値i=Vp*L*e0*eS*Vs/t ・・・(1)
ここで、t:光導電層101bの厚さ[m]
S:光導電層101bの比誘電率
Vp:静電潜像担持体101の回転周速度[m/sec]
L:半導電性ゴム層102bの長手方向の長さ[m]
Vs:静電潜像担持体101の所望の帯電電位[V]
0:真空の誘電率[F/m]
帯電ローラ102の回転1周期分の帯電用高圧電源116の出力電圧の平均値は、帯電ローラ102の回転速度[m/s]と、帯電ローラ102の外周距離[m]から、帯電ローラ102が1回転するのに要する時間t2(図3参照)を計算して、この時間t2内の印加電圧の平均値を求めている。
【0065】
なお、帯電用高圧電源116の帯電ローラ102への印加電圧の極性は、ここではマイナスである。但し、ここで極性をマイナスにしているのは、マイナス帯電型の静電潜像担持体101を用いているためである。プラス帯電型の静電潜像担持体101を用いる場合には、帯電用高圧電源116の帯電ローラ102への印加電圧の極性はプラスとする。
【0066】
除電装置119(図1)は、静電潜像担持体101を除電するためのものであり、本実施の形態では、静電潜像担持体101に光を照射することで除電するタイプのものを使用している。また、除電装置119による除電の対象とする領域は、クリーニングローラ115の下流側且つ帯電ローラ102の上流側である。除電装置119の光源としては、除電を効率よく行うため、波長および強度が露光装置103のLEDアレイと一致しているLEDアレイを用いている。但し、静電潜像担持体101の除電にさらに効率のよい光(波長等)を出力可能な光源があればこれを用いてもよい。
【0067】
なお、このような除電装置119を設けたのは以下のような事情によるものである。つまり、帯電用高圧電源116を定電流制御にすると、静電潜像担持体101の帯電電位はどんどん上昇してしまう。例えば記録速度が200mm/secであり、帯電電位が−600Vとなるように、電流値を−55μAで定電流制御している場合について考える。静電潜像担持体101の1周期目の帯電電位は−600Vとなる。しかし、2周期目の帯電電位は−1200V、3周期目の帯電電位は−1800Vと回転を重ねるごとに帯電電位が変化してしまう。帯電用高圧電源116を定電流制御にするためには、静電潜像担持体101の帯電ローラ102のすぐ上流側領域での帯電電位が、常に一定値になっている必要がある。例えば、静電潜像担持体101の残留電位が、電位0V、電位−100Vである必要があることが各種の実験よりわかった。
【0068】
次に、この画像形成装置の画像形成開始時の動作を図3を用いて説明する。
【0069】
ここでは、記録速度が200mm/secの場合を例にとって説明する。
【0070】
画像形成を行うために、画像形成装置に駆動信号が入力されると、メインモータの回転によって静電潜像担持体101が回転を始める。これと同時に除電装置119が発光し、静電潜像担持体101を除電する。
【0071】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の表面領域のうち除電装置119によって除電された領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。
【0072】
除電を開始してから遅れ時間(t1)以上の時間が経過後、帯電用高圧電源116の制御部116bは電流検出器116aの検出結果を確認しつつ定電流制御で帯電ローラ102への通電を開始することで静電潜像担持体101を帯電させる。「遅れ時間(t1)」とは、静電潜像担持体101のある表面領域が、除電装置119による除電を受けてから、帯電ローラ102に到達するまでの時間である。これは、静電潜像担持体101の回転速度と、除電装置119と帯電ローラ102の静電潜像担持体101に対する配置関係とから計算できる。
【0073】
なお、ここでは、所望の帯電電位−800Vとなるように電流値−73.5μAが設定されている。
【0074】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧の平均値(以下「平均電圧値」という)を求める。
【0075】
この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて定電圧制御に移行し、通常の画像形成動作を行う。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど求めた平均電圧値とする。定電圧制御に移行した後は、除電装置119による除電は行わない。
【0076】
次に、本実施の形態1の効果をより明確にするべく、実験1−1〜実験1−6を行った。実験1−1〜実験1−3は、従来技術についてのものである。実験1−4〜実験1−6は、本実施の形態1の装置についてのものである。実験内容そのものについては、実験1−1〜実験1−3と同様である。
【0077】
実験1−1〜実験1−6においては、以下に示す5種類の帯電ローラ102を用いて行った。
【0078】
(1) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*104Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0079】
(2) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を1*105Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0080】
(3) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*105Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0081】
(4) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を1*106Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0082】
(5) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*106Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0083】
上記した5種類の帯電ローラ102は、いずれも半導電性ゴム層102bの長手方向の長さを320mmとしている。
【0084】
実験1−1
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度20℃、湿度65%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表1に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0085】
帯電不良には2種類あり、帯電ローラ102の抵抗値が低い場合には、静電潜像担持体101に直径約0.5mmの円形状に極端に帯電しすぎた部分が多数発生し、これによって本実施例のように反転現像の場合では、画像部に白ヌケとして記録濃度ムラが発生した。また帯電ローラ102の抵抗値が高い場合には、静電潜像担持体101の帯電電位が所望の帯電電位以下となってしまい、非記録部にトナーが付着するいわゆる“かぶり”とよばれる印字記録劣化が発生した。
【0086】
【表1】
Figure 0003784197
【0087】
実験1−2
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度40℃、湿度80%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0088】
【表2】
Figure 0003784197
【0089】
実験1−3
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度10℃、湿度35%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
Figure 0003784197
【0091】
表1、表2、表3の結果から、環境変化、記録速度について以下のことがわかった。
【0092】
環境変化に対しては、記録速度が150mm/sec以下の場合では帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ωとすれば、環境が低温低湿から高温高湿まで変化しても帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0093】
しかし、記録速度が200mm/sec以上では、帯電ローラ102の抵抗値をいずれの値にしても、環境が低温低湿から高温高湿まで変化すると帯電不良が発生してしまい、良好な帯電が得られなかった。
【0094】
この原因は、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化してしまうためであった。具体的に記載すれば、低温低湿では帯電ローラ102の抵抗値は高くなり、また反対に高温高湿の場合では低くなった。この環境変化による帯電ローラ102の抵抗値の変化は、本実施例の半導電性ウレタンゴムローラの場合では、約1桁あった。
【0095】
記録速度に関しては、記録速度が150mm/sec以下の場合では、帯電ローラ102抵抗値の良好範囲は約2桁存在するため、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても、帯電ローラ102抵抗値の良好範囲で吸収できるため、帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0096】
これに対して、記録速度が200mm/sec以上の場合では帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約1桁しか存在しないため、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化すると、帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲で吸収できないため、帯電不良が発生してしまうことがわかった。
【0097】
実験1−4
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度20℃、湿度65%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0098】
【表4】
Figure 0003784197
【0099】
実験1−5
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度40℃、湿度80%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表5に示す。
【0100】
【表5】
Figure 0003784197
【0101】
実験1−6
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度10℃、湿度35%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表6に示す。
【0102】
【表6】
Figure 0003784197
【0103】
表4、表5、表6の結果から、環境変化、記録速度について以下のようなことがわかった。
【0104】
環境変化に対しては、いずれの記録速度においても帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、環境が低温低湿から高温高湿まで変化しても帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0105】
記録速度に関しては、記録速度がいずれの値でも、帯電状態が良好な帯電ローラ102の抵抗値の範囲は変化していない。帯電不良の発生を招くことなく、良好な帯電特性が得られた。
【0106】
以上のことから帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、記録速度が200mm/sec以上の場合でも帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約2桁以上存在し、また、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても帯電不良が発生せずに、画像部に白ヌケとしての記録濃度ムラや非画像部にかぶりのないコントラストのある画像を長期間にわたって、安定に記録できることがわかった。
【0107】
以上、説明したとおり本実施の形態1によれば、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定に帯電させることが可能であり、画像部に白ヌケ、また非画像部にかぶりのない画像が得られる。
【0108】
コントラストの高い、高解像度、または高階調数の画像を長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できた。
【0109】
また本発明では、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定することが可能となるため、帯電ローラ102の低コスト化にも効果がある。
【0110】
実施の形態2
本実施の形態2は、帯電用高圧電源116の制御方法の変更順が実施の形態1とは異なる。具体的には、本実施の形態2における帯電用高圧電源116の制御部116bは、その制御を、定電圧制御、定電流制御、定電圧制御の順に変更する構成となっている。これ以外の点は、基本的には実施の形態1と同様である。従って、以下の説明は実施の形態1と異なる点を中心に行うことにする。
【0111】
画像形成開始時の動作を図4を用いて説明する。
【0112】
ここでは、記録速度が200mm/secであるものとする。
【0113】
画像形成を行うために画像形成装置に駆動信号が入力されると、メインモータの回転に伴って静電潜像担持体101が回転を始める。これと同時に除電装置119が発光し、静電潜像担持体101を除電する。
【0114】
また帯電用高圧電源116は、定電圧制御で帯電ローラ102に−1350Vを印加することで、静電潜像担持体101を帯電させる。
【0115】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の除電装置119によって除電された領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。除電を開始してから遅れ時間(t1)以上の時間が経過後、帯電用高圧電源116の制御部116bは、定電圧制御から定電流制御へと制御方法を変更する。「遅れ時間(t1)」とは、静電潜像担持体101のある表面領域が、除電装置119による除電を受けてから、帯電ローラ102に到達するまでの時間である。これは、静電潜像担持体101の回転速度と、除電装置119と帯電ローラ102の静電潜像担持体101に対する配置関係とから計算できる。
【0116】
なお、ここでは、所望の帯電電位−800Vとなるように電流値−73.5μAが設定されている。
【0117】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧の平均値(以下「平均電圧値」という)を求める。
【0118】
この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて、再び、定電圧制御に移行し、通常の画像形成動作を行う。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど求めた平均電圧値とされる。定電圧制御に移行した後は、除電装置119による除電は行わない。
【0119】
本実施の形態2の効果を確認する実験を行った。実験内容については、帯電用高圧電源116の制御方法を、定電圧制御、定電流制御、定電圧制御の順に変化させることを除き、実験1―4、実験1―5、実験1―6と同様である。
【0120】
この実験結果は、前述した実験1−4(表4)、実験1−5(表5)、実験1−6(表6)と同様であった。従って帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、記録速度が200mm/sec以上の場合でも帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約2桁以上存在する。また、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても、帯電不良が発生せずに画像部に白ヌケとしての記録濃度ムラや非画像部にかぶりのないコントラストのある画像を長期間にわたって、安定に記録できた。
【0121】
以上、説明したとおり実施の形態2によれば、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定に帯電させることが可能である。画像部に白ヌケ、また非画像部にかぶりのないコントラストの高い、高解像度、または高階調数の画像を長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できた。
【0122】
また、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定できるため、帯電ローラ102を低コスト化できる。
【0123】
反転現像方法を採用している場合には、静電潜像担持体101が帯電していないとトナー106が静電潜像担持体101に付着してしまうという問題点がある。しかし、実施の形態2では静電潜像担持体101を静電潜像担持体101の回転と同時に帯電ローラ102によって帯電させるため、このトナー106が付着する時間(面積)が、実施の形態1に比べて遅れ時間t1だけ短くなる。その結果、トナー106の無駄な消費を抑えて、ランニングコストを低減できる。
【0124】
ここまでに説明した実施の形態1、実施の形態2については、以下のような構成とすることもできる。
【0125】
帯電装置102として、半導電性のゴムローラを用いた帯電ローラ102を用いていた。しかし、帯電装置は、これに限定されるものではなく、例えば、特開平2―264974号公報に開示されている半導電性板状部材を用いたブレード型の帯電ブレード、また、特開平1―309076号公報に開示されている半導電性繊維を用いたブラシ型の帯電ブラシでも構わない。半導電性シート、フィルムをエンドレス状にした帯電ベルトでも構わない。さらに、特開昭60―147756号公報に開示されている半導電性位板状部材を用い、帯電とクリーニングを同時に行うようなクリーニング兼用帯電ブレードでも構わない。
【0126】
除電装置119によって除電する位置はこれに限定されるものではない。例えば、転写装置111の下流且つクリーニングローラ115の上流に配置してもよい。また除電装置119としては、光によって除電するタイプのものに限定されるものではない。半導電性部材を静電潜像担持体101に圧接もしくは接触させて、この半導電性部材にAC電圧を印加する接触除電タイプのものでもよい。
【0127】
前述した実施の形態1、実施の形態2では、帯電用高圧電源116の定電流制御時に帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧をモニタすることで、出力電圧の平均値を求めていた。しかし、モニタする期間はこれに限定されるものではない。帯電ローラ102の回転2周期分、3周期分の出力電圧をモニタし、その平均値を求めてもよい。さらに、静電潜像担持体101の回転1周期分の出力電圧をモニタして出力電圧の平均値を求めてもよい。
【0128】
実施の形態3
本実施の形態3を図5、図6を用いて説明する。
【0129】
本実施の形態3は、前述した実施の形態1と比べて、転写装置111を利用して静電潜像担持体101を除電する点を主な特徴とするものである(図5参照)。また、帯電用高圧電源116の制御の変更を、画像形成開始前のみならず、紙間等の画像非形成時一般に実行するようにしている。これ以外の点は、実施の形態1と同様である。これ以降の説明は、実施の形態1と異なる点を中心に説明を行う。
【0130】
本実施の形態3における転写装置111は、ローラを備えて構成されている。以下、このローラを、「転写ローラ111」と呼ぶ。この転写ローラ111は、図5に示すとおり、転写用高圧電源118とは別に、除電用電源120が接続されている。そして、スイッチ121によって、転写用高圧電源118と除電用電源120とのいずれか一方が選択的に転写ローラ111に接続される構成となっている。
【0131】
除電用電源120は、所定周波数の交流電圧を発生させる電源である。この除電用電源120が供給する交流電圧を転写ローラ111に印加することで、転写ローラ111をAC除電装置としても機能させるようになっている。
【0132】
なお、ここには特にデータは示さないが、本願発明者は、除電に使用する交流電圧の電圧値および周波数の最適値を決定するべく各種実験を行った。その結果によれば、印加する交流電圧は、転写ローラ111の抵抗値にもよるが、およそ1kVp‐pから4kVp‐p(オフセット電圧は0)、実効値は片側350から1200Vが良好であった。また周波数は、低すぎても高すぎても除電ムラが発生する。転写ローラ111と静電潜像担持体101との間において微小放電が生じる区間を通過する間に電圧の極性が複数回(好ましくは10回以上)切り替わることが好ましい。静電潜像担持体101の回転周速度にもよるが、おおむね40〜3000HZが良好であった。
【0133】
スイッチ121の選択状態の切り換えは、主制御装置130からの指示に従ってなされる構成となっている。
【0134】
なお、本実施の形態3では、除電装置119は備えていない。
【0135】
ここでの説明では、帯電用高圧電源116の帯電ローラ102への印加電圧値は、定電圧制御のときには、−1.4kVとしている。この印加電圧値は、−1kV〜−1.7kVを帯電ローラ102へ印加することによって、静電潜像担持体101は、−400V〜−1000Vに帯電させることができる。但し、印加した電圧の電圧値が同じ場合であっても、帯電電圧は、光導電層101bの厚さ、比誘電率等によっても異なる。
【0136】
次に、この画像形成装置の画像形成開始時の動作を図6を用いて説明する。
【0137】
画像形成を行うために、画像形成装置に駆動信号が入力されると、メインモータの回転によって静電潜像担持体101が回転を始める。
【0138】
これと同時に除電用電源120が転写ローラ111に交流電圧を印加し、静電潜像担持体101の除電を開始する。なお、除電用電源120によって交流電圧を印加する期間の長さは、帯電ローラ102が2回転する時間とする。帯電ローラ102が2回転する期間の経過後は、除電用電源120による交流電圧の発生を停止すると共に、スイッチ121を転写用高圧電源118の側に切り換える。これ以降は通常の画像形成動作に備えて、この転写用高圧電源118の発生する直流電圧を、転写ローラ111に印加させる。このとき印加する直流電圧は、転写ローラ111の抵抗値、記録紙108の厚さ等にもよるが+500〜5000Vとする。
【0139】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の表面領域のうち転写ローラ111によって除電された領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。
【0140】
除電を開始してから遅れ時間(t3)以上の時間が経過後、帯電用高圧電源116の制御部116bは電流検出器116aの結果を確認しつつ定電流制御で帯電ローラ102への通電を開始することで静電潜像担持体101を帯電させる。「遅れ時間(t3)」とは、静電潜像担持体101のある表面領域が、転写ローラ111による除電を受けてから、帯電ローラ102に到達するまでの時間である。これは、静電潜像担持体101の回転速度と、転写ローラ111と帯電ローラ102の静電潜像担持体101に対する配置関係とから計算できる。
【0141】
なお、ここでは、所望の帯電電位となるように電流値−60μAが設定されている。
【0142】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧の平均値(以下「平均電圧値」という)を求める。なお、帯電ローラ102が1回転するのに要する時間(t4)は、帯電ローラ102の回転周速度と、帯電ローラ102の外周距離に基づいて求めている。
【0143】
この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて定電圧制御に移行し、通常の画像形成動作を行う。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど求めた平均電圧値とする。
【0144】
次に本実施の形態3の効果をより明確にするべく、本実施の形態3の装置を用いて、実験3−1〜実験3−3を行った。実験には、以下に示す5種類の帯電ローラ102を用いて行った。なお、この5種類の帯電ローラ102は、前述した実験1−1〜実験1−6において使用したものと同じ仕様である。
(1) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*104Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
(2) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を1*105Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
(3) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*105Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
(4) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を1*106Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
(5) 半導電性ゴム層102bとしてウレタンゴムに導電性カーボンブラックを添加し、半導電性ゴム層102bの抵抗値を5*106Ωとした半導電性ウレタンゴムローラを帯電ローラ102として用いた。
【0145】
上記した5種類の帯電ローラ102は、いずれも半導電性ゴム層102bの長手方向の長さを320mmとしている。
【0146】
実験3−1
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度20℃、湿度65%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表7に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0147】
【表7】
Figure 0003784197
【0148】
実験3−2
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度40℃、湿度80%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表8に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【表8】
Figure 0003784197
実験3−3
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度10℃、湿度35%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表9に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【表9】
Figure 0003784197
表7、表8、表9の結果から、環境変化、記録速度について以下のようなことがわかった。
【0149】
環境変化に対しては、いずれの記録速度においても帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、環境が低温低湿から高温高湿まで変化しても帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0150】
記録速度に関しては、記録速度がいずれの値でも、帯電状態が良好な帯電ローラ102の抵抗値の範囲は変化していない。帯電不良の発生を招くことなく、良好な帯電特性が得られた。
【0151】
以上のことから帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、記録速度が200mm/sec以上の場合でも帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約2桁以上存在し、また、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても帯電不良が発生せずに、画像部に白ヌケとしての記録濃度ムラや非画像部にかぶりのないコントラストのある画像を長期間にわたって、安定に記録できることがわかった。
【0152】
以上、説明したとおり本実施の形態3によれば、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定に帯電させることが可能であり、画像部に白ヌケ、また非画像部にかぶりのない画像が得られる。
【0153】
コントラストの高い、高解像度、または高階調数の画像を長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できた。
【0154】
また本発明では、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定することが可能となるため、帯電ローラ102の低コスト化にも効果がある。
【0155】
実施の形態4
本発明の実施の形態4を図7を用いて説明する。
【0156】
実施の形態3と異なる点は、除電用電源120を転写ローラ111ではなくクリーニングローラ115に接続している点である(図7参照)。つまり、クリーニングローラ115によって、クリーニングと除電との2つの機能を実現している。これ以外の点は、実施の形態3と同様である。スイッチ121の選択状態の切り換えも同様に主制御装置130からの指示に従ってなされる構成となっている。
【0157】
次の本実施の形態4における動作を説明する。
【0158】
画像形成を行うために、画像形成装置に駆動信号が入力されると、メインモータの回転によって静電潜像担持体101が回転を始める。
【0159】
これと同時に除電用電源120がクリーニングローラ115に交流電圧を印加し、静電潜像担持体101の除電を開始する。なお、除電用電源120によって交流電圧を印加する期間の長さは、帯電ローラ102が2回転する時間とする。帯電ローラ102が2回転する期間が経過後は、除電用電源120による交流電圧の発生を停止すると共に、スイッチ121をクリーニング用高圧電源117の側に切り換える。これ以降は通常の画像形成動作に備えて、クリーニング用高圧電源117の発生する直流電圧を、クリーニングローラ115に印加させる。
【0160】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の表面領域のうちクリーニングローラ115によって除電された領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。
【0161】
除電を開始してから遅れ時間以上の時間が経過後、帯電用高圧電源116の制御部116bは電流検出器116aの結果を確認しつつ定電流制御で帯電ローラ102への通電を開始することで静電潜像担持体101を帯電させる。ここでいう「遅れ時間」とは、静電潜像担持体101のある表面領域が、クリーニングローラ115による除電を受けてから、帯電ローラ102に到達するまでの時間である。これは、静電潜像担持体101の回転速度と、クリーニングローラ115と帯電ローラ102の静電潜像担持体101に対する配置関係とから計算できる。
【0162】
なお、ここでは、所望の帯電電位となるように電流値−60μAが設定されている。
【0163】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧の平均値(以下「平均電圧値」という)を求める。なお、帯電ローラ102が1回転するのに要する時間は、帯電ローラ102の回転周速度と、帯電ローラ102の外周距離に基づいて求めている。
【0164】
この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて定電圧制御に移行し、通常の画像形成動作を行う。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど求めた平均電圧値とされる。
【0165】
次に本実施の形態4の効果をより明確にするべく、本実施の形態4の装置を用いて、実験4−1〜実験4−3を行った。実験には、前述した実施の形態3における実験3−1〜実験3−3において使用したものと同じ仕様の5種類の帯電ローラ102を使用した。
【0166】
実験4−1
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度20℃、湿度65%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表10に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0167】
【表10】
Figure 0003784197
【0168】
実験4−2
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度40℃、湿度80%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表11に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0169】
【表11】
Figure 0003784197
【0170】
実験4−3
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度10℃、湿度35%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表12に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0171】
【表12】
Figure 0003784197
【0172】
表10、表11、表12の結果から、環境変化、記録速度について以下のようなことがわかった。
【0173】
環境変化に対しては、いずれの記録速度においても帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、環境が低温低湿から高温高湿まで変化しても帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0174】
記録速度に関しては、記録速度がいずれの値でも、帯電状態が良好な帯電ローラ102の抵抗値の範囲は変化していない。帯電不良の発生を招くことなく、良好な帯電特性が得られた。
【0175】
以上のことから帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、記録速度が200mm/sec以上の場合でも帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約2桁以上存在し、また、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても帯電不良が発生せずに、画像部に白ヌケとしての記録濃度ムラや非画像部にかぶりのないコントラストのある画像を長期間にわたって、安定に記録できることがわかった。
【0176】
以上、説明したとおり本実施の形態4によれば、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定に帯電させることが可能であり、画像部に白ヌケ、また非画像部にかぶりのない画像が得られる。
【0177】
コントラストの高い、高解像度、または高階調数の画像を長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できた。
【0178】
また本発明では、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定することが可能となるため、帯電ローラ102の低コスト化にも効果がある。
【0179】
さらに、本実施の形態4では、実施の形態3と比べて以下のような点において優れている。
【0180】
クリーニングローラ115は転写ローラ111よりも下流側、つまり、帯電ローラ102のすぐ上流に配置されているため、本実施の形態4では、除電を行う位置から帯電ローラ102までの距離が、実施の形態3のそれよりも短い。つまり、除電が施された領域が帯電ローラ102に到達するのに要する時間が短い。従って、この時間が短かい分だけ、単位時間当たりの記録枚数を多くすることが可能である。
【0181】
また一般的には、転写ローラ111の抵抗値よりも、クリーニングローラ115の抵抗値の方が小さい。この抵抗値が小さい分だけ除電用電源120の出力電圧を小さくできるため、除電用電源120の低コスト化、小型化を図ることができる。
【0182】
実施の形態5
本実施の形態5を図8を用いて説明する。
【0183】
本実施の形態5は、これまで述べた実施の形態3、4と比べて、露光装置103を利用して除電を行うことを主な特徴とする。これに伴って、除電用電源120およびスイッチ121は備えていない(図8参照)。これ以外の点は、実施の形態3、4と同様である。
【0184】
次に、本実施の形態5の動作を説明する。
【0185】
静電潜像担持体101の帯電電位を除電するために露光装置103を用いた場合について説明する。
【0186】
画像記録を行うために、画像形成装置に駆動信号が入力されると、静電潜像担持体101が回転を始める。これと同時に静電潜像担持体101に対して露光装置103を全面露光して、静電潜像担持体101を除電する。
【0187】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の表面領域のうち除電された領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。
【0188】
除電を開始してから所定の遅れ時間以上の時間が経過後、帯電用高圧電源116の制御部116bは電流検出器116aの結果を確認しつつ定電流制御で帯電ローラ102への通電を開始することで静電潜像担持体101を帯電させる。「遅れ時間」とは、静電潜像担持体101のある表面領域が、除電を受けてから帯電ローラ102に到達するまでの時間である。これは、静電潜像担持体101の回転速度と、露光装置103によって光照射する静電潜像担持体101上の位置と、帯電ローラ102との静電潜像担持体101に対する配置関係とから計算できる。
【0189】
なお、ここでは、所望の帯電電位となるように電流値−60μAが設定されている。
【0190】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、帯電ローラ102の回転1周期分の出力電圧の平均値(以下「平均電圧値」という)を求める。なお、帯電ローラ102が1回転するのに要する時間は、帯電ローラ102の回転周速度と、帯電ローラ102の外周距離に基づいて求めている。
【0191】
この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて定電圧制御に移行し、通常の画像形成動作を行う。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど求めた平均電圧値とする。定電圧制御に移行した後は、露光装置103を全面露光を停止して、通常の記録動作へと戻る。
【0192】
次に本実施の形態5の効果をより明確にするべく、本実施の形態5の装置を用いて、実験5−1〜実験5−3を行った。実験には、前述した実施の形態3における実験3−1〜実験3−3において使用したものと同じ仕様の5種類の帯電ローラ102を使用した。
【0193】
実験5−1
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度20℃、湿度65%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表13に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0194】
【表13】
Figure 0003784197
【0195】
実験5−2
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度40℃、湿度80%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表14に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0196】
【表14】
Figure 0003784197
【0197】
実験5−3
上記5種類の帯電ローラ102に対して、画像形成装置を温度10℃、湿度35%の環境下に放置し、画像形成装置の記録速度を、100、150、200、250mm/secの4種類変化させたときの記録速度と帯電特性の評価を行った。その結果を表15に示す。以下の表中の記号は、〇は帯電良好、×は帯電不良を表す。
【0198】
【表15】
Figure 0003784197
【0199】
表13、表14、表15の結果から、環境変化、記録速度について以下のようなことがわかった。
【0200】
環境変化に対しては、いずれの記録速度においても帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、環境が低温低湿から高温高湿まで変化しても帯電不良が発生せずに良好な帯電特性が得られた。
【0201】
記録速度に関しては、記録速度がいずれの値でも、帯電状態が良好な帯電ローラ102の抵抗値の範囲は変化していない。帯電不良の発生を招くことなく、良好な帯電特性が得られた。
【0202】
以上のことから帯電ローラ102の抵抗値を5*105Ω以上とすれば、記録速度が200mm/sec以上の場合でも帯電ローラ102の抵抗値の良好範囲は約2桁以上存在し、また、帯電ローラ102の抵抗値が環境によって変化しても帯電不良が発生せずに、画像部に白ヌケとしての記録濃度ムラや非画像部にかぶりのないコントラストのある画像を長期間にわたって、安定に記録できることがわかった。
【0203】
以上、説明したとおり本実施の形態5によれば、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定に帯電させることが可能であり、画像部に白ヌケ、また非画像部にかぶりのない画像が得られる。
【0204】
コントラストの高い、高解像度、または高階調数の画像を長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できた。
【0205】
また本発明では、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定することが可能となるため、帯電ローラ102の低コスト化にも効果がある。
【0206】
また、実施の形態5の装置は、実施の形態3、実施の形態4と比較して、除電用電源120を使用しないため、装置の低コスト化および小型化の面で有利である。
【0207】
これまでに述べた実施の形態3、実施の形態4、実施の形態5については、さらに以下のような構成とすることもできる。
【0208】
帯電装置102として、半導電性のゴムローラを用いた帯電ローラ102を用いていた。しかし、帯電装置は、これに限定されるものではなく、例えば、特開平2―264974号公報に開示されている半導電性位板状部材を用いたブレード型の帯電ブレード、また、特開平1―309076号公報に開示されている半導電性繊維を用いたブラシ型の帯電ブラシでも構わない。半導電性シート、フィルムをエンドレス状にした帯電ベルトでも構わない。さらに、特開昭60―147756号公報に開示されている半導電性位板状部材を用い、帯電とクリーニングを同時に行うようなクリーニング兼用帯電ブレードでも構わない。また、帯電用高圧電源116の定電流制御の動作時間、静電潜像担持体101の除電時間や、その制御タイミング、モニタした出力電圧値の平均値の算出方法等、ここに記載したものに限定されるものではなく、種々変更可能である。
【0209】
実施の形態6
本発明の実施の形態を図9、図10、図11、図12、図13および図14を用いて説明する。
【0210】
本実施の形態6は、定電圧制御下における通電電流値を検出し、その検出結果(電流値)に応じて帯電用電源10の出力電圧値(すなわち、感光ドラム1への印加電圧)を調整することで、感光ドラム1の表面電位をより正確に安定して制御できることを主な特徴とする。
【0211】
ここではまず、本実施の形態6の画像形成装置の概要について図9を用いて説明する。特徴点については、この後、図10、図11、図12、図13、図14を用いて説明する。
【0212】
この画像形成装置においては、回転可能に構成された感光ドラム1の周囲に、帯電ローラ2、現像器4、転写ローラ7、クリーニング装置9等が配置されている。また、感光ドラム1の露光は、帯電ローラ2と現像器4との間においてなされるようになっている。
【0213】
画像形成時には、感光ドラム1は図示しないモータによって回転させられている。この感光ドラム1は、実施の形態1における静電潜像担持体101に相当するものであり、静電潜像担持体101と同様の構成(導電性支持体101a、光導電層101b)となっている。
【0214】
まず、帯電用電源10が、帯電ローラ2に電圧を印加することでこれをマイナスに帯電させる。この帯電ローラ2は、実施の形態1における帯電ローラ102に相当するものであり、この帯電ローラ102と同様の構成(導電性支持体101a、光導電層101b)となっている。すると、帯電した帯電ローラ2は、回転する感光ドラム1の表面領域のうち接触した領域をマイナスに帯電させる(図中、マイナス電荷に符号「11」を付した)。なお、通常は感光ドラム1の表面電位は−800Vになるように帯電用電源10の電圧は調整されている。
【0215】
このようにしてマイナスに帯電させられた領域は、感光ドラム1の回転に伴ってLEDヘッド3による光の照射位置に達する。LEDヘッド3等の光源は、別途入力される画像データに応じて光を照射することで、画像データに応じた静電潜像を感光ドラム1上に形成する。
【0216】
感光ドラム1の静電潜像の形成された領域は、感光ドラム1の回転に伴って、現像器4に達する。現像器4は、感光ドラム1に付着させることで、静電潜像を現像してトナー像を形成させる。
【0217】
このトナー像は、感光ドラム1の回転に伴って、転写ローラ7による転写位置に達し、ここで用紙6に転写される。なお、転写ローラ7には、転写用電源8によってプラスの電圧が印加されており、この転写ローラ7と感光ドラム1との間に発生する転写電界によって転写は行われる。
【0218】
転写されることなく感光ドラム1上に残留したトナーは、クリーニング装置9によって感光ドラム1から除去される。
【0219】
この後、クリーニング装置9によってクリーニングされた領域は、感光ドラム1の回転に伴って再び帯電ローラ2の位置に戻る。画像形成動作中は、以上の動作を継続して繰り返し行う。
【0220】
以上述べた動作は、プリンタ制御部14からの指示に従って実行されている。
以上で装置の概要説明を終わる。
【0221】
既に述べたとおり本実施の形態は、帯電用電源10の検知結果(電流値)に応じて帯電用電源10の出力電圧値(すなわち、感光ドラム1への印加電圧)をプリンタ制御部14が調整することで、表面電位を所望の値により正確に制御できることを特徴とする。このような特徴は、主にプリンタ制御部14および帯電用電源10によって実現されているものである。従ってこれ以降はこの特徴点を中心に説明を行う。
【0222】
帯電用電源10およびプリンタ制御部14の機能ブロック図を図10に、また、各機能ブロックの具体的な回路構成を図11に示した。
【0223】
帯電用電源10は、プリンタ制御部14からの指示に従って帯電ローラ2に電圧を印加するものであり、図10に示すとおり、電源制御部15と、高圧発生部16と、電圧検知部17と、電流検知部18とを備えて構成されている。
【0224】
電源制御部15は、プリンタ制御部14からの指示および電圧検知部17の検知結果に従って高圧発生部16を制御することで、出力電圧を目的の電圧値に制御するものである。電源制御部15は、具体的には、図11に示すとおり、プリンタ制御部14に接続された電圧基準レジスタREG10、ロジック回路で構成されたデジタル値を比較する比較器CM10、アンドゲートG10、矩形波を出力する発振回路OSC10を備えて構成されている。
【0225】
高圧発生部16は、帯電ローラ2に印加する電圧を生成し出力するものである。該高圧発生部16は、具体的には、図11に示すとおり、スイッチング用のトランジスタTR20、トランジスタTR20の保護用のダイオードD20、コンデンサC20、高圧トランスT20、整流用のダイオードD21、整流用のコンデンサC21を備えて構成される。
【0226】
電圧検知部17は、高圧発生部16が出力している電圧の電圧値を検知するためのものである。電圧検知部17は、具体的には、図11に示すとおり、トランスT20の一部と、整流用のダイオードD30、コンデンサC30、電圧分圧用の抵抗R30、抵抗R31、A/DコンバータAD30により構成される。
【0227】
電流検知部18は、高圧発生部16が出力している電流を検知するためのものである。この電流検知部18は、具体的には、図11に示すとおり、高圧発生部16のトランスT20に接続された抵抗R40、A/DコンバータAD40を備えて構成されている。
【0228】
プリンタ制御部14は、この画像形成装置全体を制御するものであり、具体的には、様々な制御プログラム、データを記憶されたメモリ、これらプログラムを実行するCPU、ロジック回路等を備えて構成されており、CPUがプログラムを実行することで様々な機能を実現している。特に、本実施の形態におけるプリンタ制御部14は、帯電用電源10の出力電圧を決定し指示する機能を備えている。この出力電圧は、図12に示した制御直線Sに従って決定されている。図12は、帯電用電源から−1350Vの電圧を出力したときの検知電流と、その構造体ID、環境において、感光ドラムの表面電位を−800Vにするために必要な帯電用電源電圧の関係を示したグラフである。この図12に示したように、感光ドラムの電位を目的の−800Vにするために必要な電圧は、電流検知部18の検知電流に対してほぼ比例直線に近似される。従って、プリンタ制御部14は、電流検知部18の検知結果と、この制御直線Sとに基づいて、出力電圧を決定している。この制御直線Sを規定したデータあるいは制御直線Sに対応したプログラム(計算式)は、プリンタ制御部14のメモリ中にあらかじめ格納されている。
【0229】
次に動作を説明する。
【0230】
まず、プリンタ制御部14の動作を説明する。
【0231】
プリンタ制御部14は、ウォーミングアップ時には、例えば−1350Vを出力するように帯電用電源10に指示を出す。なお、ウォーミングアップとは、プリンタが印刷前のプリンタのプロセスを安定化させるために行う動作である。
【0232】
帯電用電源10は、この指示に従って−1350Vを出力する。また、帯電用電源10の電流検知部18は、このとき感光ドラム1から帯電用電源10に流れ込む電流値を検知し、プリンタ制御部14へ出力する。
【0233】
プリンタ制御部14は、電流検知部18の検知した電流値に応じて制御直線Sを規定したデータを参照することで(あるいは、制御直線Sを規定した計算式にこの電流値を入力することで)、感光ドラムの表面電位を−800Vにするために必要な電圧値を求める。そして、この求めた電圧値を電源制御部15に指示する。この指示は、具体的には、電源制御部15の電圧基準レジスタREG10に書き込むことで行われる。
【0234】
以上の結果、高圧発生部16からは、制御直線Sに基づいて決定された電圧が出力されることになる。従って、感光ドラムの表面電位を目的の−800Vに近づけることができる。
【0235】
帯電用電源10の動作を図11、図13を用いて詳細に説明する。
【0236】
プリンタ制御部14が、電源制御部15内の電圧基準レジスタREG10に所望の電圧値を指定するデジタル値を書き込む。
【0237】
すると、帯電用電源10は、以下のようにしてこの電圧基準レジスタREG10に記載されている電圧値の電圧を出力する。
【0238】
電源制御部15では、高圧発生部16を制御する信号を生成する。つまり、比較器CM10は、図13のように、REG10のデジタル値と、電圧検知部17の検知結果(AD30の出力)とを比較する。この比較の結果、式(2)の関係が成立しているときには、その出力をHighレベルにする。そうでないときは、0Vを出力する。
【0239】
REG10のデジタル値>AD30の出力値 ・・・(2)
一方、発振回路OSC10は図13のような、矩形波を出力している。アンドゲートG10は、比較器CM10の出力と、発振回路OSC10の出力との論理積を取り、その結果を指示信号(パルス信号)として高圧発生部16に対して出力する。
【0240】
高圧発生部16は、電源制御部15からの指示信号に従った電圧値の電圧を生成し出力する。つまり、トランジスタTR20は、入力された指示信号(パルス)に応じてON/OFFする。すると、このON/OFFに応じて、トランスT20に電流が流れて高電圧が誘起される。ダイオードD21およびコンデンサC21は、この誘起された高電圧を整流したうえで、この整流によって得たマイナスの電圧を帯電用電源10の出力として出力する。
【0241】
ところで、電圧検知部17のダイオードD30には、高圧発生部16の出力電圧と所定の関係を有する電圧が入力されている。両電圧間の関係は、トランスT20の巻数比に基づいて決まる。ダイオードD30およびコンデンサC30は、この入力された電圧を整流する。さらに、抵抗R30、R31は、この整流後の電圧を分圧する。A/DコンバータAD30は、分圧によって得られた電圧を、デジタル値に変換し、そのデジタル値を電源制御部15の比較器CM10に送っている。そのため、A/DコンバータAD30の出力値は、トランスT20の巻数比と、抵抗R30、R31の比とで決まる。この出力値は、高圧発生部16から出力される電圧と比例関係にあり、出力電圧が高いほど、このデジタル値の値が大きくなる。
【0242】
電流検知部18の抵抗R40には高圧発生部16の高圧出力から電流が流れ込み、抵抗R40の両端に電圧を発生させる。この電圧は、抵抗R40の抵抗値と高圧発生部16に流れ込む電流値の積で決まり、流れ込む電流とは比例関係にある。A/DコンバータAD40は、この電圧をデジタル値に変換し、そのデジタル値をプリンタ制御部14に出力している。
【0243】
このように動作することで、帯電用電源10は、プリンタ制御部14によって電圧基準レジスタREG10に書き込まれた値の電圧を出力することができる。また、プリンタ制御部14は、帯電用電源10から出力されている電流値を電流検知部18からの信号により検知することができる。
【0244】
以上述べたとおり本実施の形態6では帯電用電源の電圧を制御しているため、感光ドラム1の表面電位が環境変化や物のばらつきの影響を受け難くい。従って、感光ドラム1の表面電位を目的の電圧(本実施の形態では−800V)に近づけることができる。このように制御直線Sに基づき帯電電圧を制御したときの感光ドラム1の表面電位を測定した結果は、図14に示したとおり、目的とする電位(ここでは、−800V)に近くなっていた。
【0245】
このように、感光ドラム1の表面電位が安定することで、環境要因に起因した印刷結果の濃度の差を小さくすることができる。例えば、低温低湿度環境下における感光ドラムの帯電不良に起因した、白紙部分の汚れを防ぐことができる。 また、感光ドラム1のキャパシタンスや、帯電ローラ2のインピーダンスの差が、感光ドラム1の表面電位に与える影響を小さくできるため、感光ドラム1のキャパシタンスおよび帯電ローラ2のインピーダンスの製造ばらつきの許容範囲を広く取ることができる。これは、製造コストの低減につながる。
【0246】
また、電圧決定の別方法としてはこれ以外にも以下のような方法が考えられる。
【0247】
モニタによって得られた出力電流値iと、目標とする帯電電圧に帯電させるために必要な電流値i0との比を計算し、その比を目標とする帯電電位に積算する。続いて、この積算結果を感光ドラム(静電潜像担持体)1の帯電開始電圧値に加算する。そして、このようにして得られた電圧値となるように帯電用電源10を定電圧制御する。以上の内容を数式化すると下記式(3)のようになる。
【0248】
Vch=Vth+(Vs*i0/i) ・・・(3)
但し、式(3)において、Vchは定電圧制御時の帯電用電源10の電圧値である。Vth[V]は感光ドラム1の帯電開始電圧、Vs[V]は感光ドラム1の帯電に際して目標とする帯電電圧値、i0[μ]は目標とする帯電電圧値にまで感光ドラム1を帯電させるために必要な電流値、i[μ]は制御前の帯電用電源10の電流モニタ値である。
【0249】
式(3)における帯電開始電圧Vthは、実験によって求めることができるが、下記式(4)によって求めることもできる。
【0250】
Vth=√(7737.6*(t/ε))+312+6.2*(t/ε) ・・・(4)
但し、式(4)において、t[m]は感光ドラム1の光導電層101bの厚さ、εは感光ドラム1の光導電層101bの比誘電率である。
【0251】
式(3)における電流値i0は、実験によって求めることができるが、下記式(5)によって求めることもできる。
【0252】
i0=(vp*L*ε0*ε*Vs)/t ・・・(5)
但し、式(5)において、t[m]は感光ドラム1の光導電層101bの厚さ、εは感光ドラム1の光導電層101bの比誘電率、vp[m/sec]は感光ドラム1の回転周速度、L[m]は帯電ローラ102の半導電性ゴム層102bの長手方向の長さ、Vs[V]は感光ドラム1の所望の帯電電位、ε0は真空の誘電率である。
【0253】
上述した式(3)に基づいた定電圧制御の電圧値決定を図15を用いてさらに具体的に説明する。
【0254】
ここでは、感光ドラム1の目標とする帯電電圧が−800V、帯電開始電圧が−500Vであるものとする。図15において、直線(1)は常温常湿環境下、直線(2)は低温低湿環境下、直線(3)は高温高湿環境下での特性を示している。
【0255】
常温常湿環境下(直線(1)参照)では、帯電印加電圧を−1300V(=(−800V)+(−500V))とすることで、目標とする帯電電圧(ここでは−800V)が得られる。そのときの帯電印加電流は20μAである。この状態を示す位置に符号Xを付した。
【0256】
低温低湿環境下では、帯電ローラ102の抵抗値が高くなることに起因して、帯電印加電流と感光ドラム1の帯電電位の関係が直線(2)のように変化する。そのため、帯電印加電圧が−1300Vであっても帯電印加電流が−15μAと低下し、感光ドラム1の帯電電位は目標値(−800V)よりも低くなってしまう。図中、この状態を示す位置に符号Aを付した。この場合には、式(3)に基づいて求めた電圧値(ここでは、−1566V)で帯電を行うことで、所望の帯電印加電流(状態B)すなわち、目標とする帯電電圧(−800V)が得られる。
【0257】
また、常温常湿環境下で帯電ローラ102の抵抗値が高い場合には、帯電印加電流と感光ドラム1の帯電電位の関係が直線(3)のように変化する場合がある。そのため、帯電印加電圧が−1300Vであっても帯電印加電流が−10μAと低下し、感光ドラム1の帯電電位は目標値(−800V)よりも低くなってしまう。図中、この状態を示す位置に符号“C”を付した。この場合には、式(3)に基づいて求めた電圧値(ここでは、−2100V)で帯電を行うことで、所望の帯電印加電流(状態D)すなわち目標とする帯電電圧(−800V)が得られる。
【0258】
なお、電圧調整に対応して帯電ローラ上流側を除電することが好ましい。これは、電流値をモニタする際に感光ドラム1の上に電荷が残存していると、その残存している電荷がモニタ結果に影響を与えるためである。除電のための手段としては、本実施の形態および他の実施の形態で示した、転写装置、クリーニングローラ、光照射装置等を利用して構成可能である。
【0259】
実施の形態7
本発明の第7の実施の形態を図16、図17を用いて説明する。
【0260】
従来のプリンタでは、転写材に転写しきれず感光ドラムに残ったトナー(転写残トナー)はクリーニング装置によってかき取られるようになっていた。しかし、転写残トナーのすべてを取り除くのは困難であり、除去しきれなかったトナーは、帯電ローラに付着し、感光ドラムの帯電電位を下げてしまっていた。つまり、付着したトナーの量によっては、感光ドラムの帯電電位が不安定になるという問題があった。
【0261】
そこで、本実施の形態7は、後述する帯電ローラ2に付着したトナーを除去する手段を備えることで、帯電ローラ2へのトナーの付着量を減らし感光ドラム1の帯電をより安定して行うことを主な特徴としている。具体的には、前述した実施の形態6と同様の構成に加え、さらに、補助帯電用電源12および補助帯電ローラ13を備えている。それ以外の点は基本的には、同様である。
【0262】
補助帯電ローラ13は、図16に示すように、帯電ローラ2に密着して取り付けられ、帯電ローラ2の回転に従って回転する従動ローラである。この補助帯電ローラ13は、帯電ローラ2と同じかそれ以上の幅を持ち、金属で構成されている。補助帯電ローラ13には、補助帯電用電源12に接続されており、所望の電圧が印加されるようになっている。
【0263】
補助帯電用電源12は、図17に示すように、電流検知部18を備えていない点を除き、実施の形態6における帯電用電源10と同様の構成である。この補助帯電用電源12の出力電圧は、プリンタ制御部14からの指示により設定できるようになっている。
【0264】
本実施の形態7では、補助帯電用電源12の電圧印加のタイミングは、帯電用電源10と同じである。また、画像形成時に補助帯電用電源12が補助帯電ローラ13に印加する電圧の大きさは、帯電用電源10が帯電ローラ2に印加する電圧と同じであるか、あるいは帯電用電源10による印加電圧よりもその絶対値が大きい。
【0265】
本実施の形態7におけるプリンタ制御部14は、帯電用電源10の出力電圧および補助帯電用電源12の出力電圧を決定し、指示する機能を備えている。
【0266】
次に動作を説明する。
【0267】
まず、画像形成時の補助帯電ローラ13による印加電圧を帯電ローラ2による印加電圧と同じにする場合の動作を以下に説明する。
【0268】
ウォーミングアップ時において、プリンタ制御部14は、例えば−1350Vを出力するように帯電用電源10および補助帯電用電源12に指示を出し、帯電用電源10の電流検知部18により、感光ドラム1から帯電用電源10に流れ込む電流値を検知し、上記第6の実施形態と同様に、図12の制御直線Sに従って画像形成時の帯電用電源10の出力電圧および補助帯電用電源12の出力電圧を求める。
【0269】
そして、画像形成時において、帯電用電源10および補助帯電用電源12は、図12の制御直線Sに従って決められた上記の電圧(同じ電圧値)を出力する。
【0270】
ウォーミングアップ時および画像形成時において、補助帯電ローラ13は、帯電ローラ2の回転に従って回転する。その結果、帯電ローラ2に付着したトナーは、補助帯電ローラ13に移る。つまり、帯電ローラ2に付着しているトナーの量が減少する。このとき、補助帯電用電源12は、プリンタ制御部14の指示に従って、帯電用電源10と同じ電圧を同じタイミングで補助帯電ローラ13に出力している。従って、補助帯電ローラ13の存在が、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電に影響を与えることはない。
【0271】
この場合、補助帯電ローラ13の表面積の広さ分だけトナーが付着する面積が大きい。また、帯電ローラ2に付着したトナーは、補助帯電ローラ13に移る。従って、帯電ローラ2に付着しているトナーが少なくなることで、実施の形態6と同様の効果に加えて、感光ドラム1の表面電位をより安定させることができる。
【0272】
次に、画像形成時の補助帯電ローラ13による印加電圧(の絶対値)を帯電ローラ2による印加電圧よりも大きくする場合の動作を以下に説明する。
【0273】
ウォーミングアップ時において、プリンタ制御部14は、例えば−1350Vを出力するように帯電用電源10および補助帯電用電源12に指示を出し、帯電用電源10の電流検知部18により、感光ドラム1から帯電用電源10に流れ込む電流値を検知し、図27の制御直線Sc1に従って画像形成時の帯電用電源10の出力電圧を求めるとともに、図27の制御直線Ss1に従って画像形成時の補助帯電用電源12の出力電圧を求める。
【0274】
図27は、帯電用電源10および補助帯電用電源12から−1350Vの電圧を出力したときの検知電流と、その構造体ID、環境において、感光ドラムの表面電位を−800Vにするために必要な帯電用電源電圧および補助帯電用電源電圧との関係を示したグラフである。なお、図27には、上記実施の形態6の制御直線S(図12参照)も併せて示してある。
【0275】
上記実施の形態6のように補助帯電用電源12を設けない場合、あるいは帯電用電源10および補助帯電用電源12の出力電圧を同じにする場合には、1個の検知電流値に対し、感光ドラムの表面電位を−800Vにする電源電圧は一意的に決まる。しかし、補助帯電用電源12の出力電圧(の絶対値)を帯電用電源10の出力電圧よりも大きくする場合には、1個の検知電流値に対し、感光ドラムの表面電位を−800Vにする帯電用電源電圧と補助帯電用電源電圧の組合せが多数存在する。つまり、帯電用電源電圧制御直線Sc1と補助帯電用電源電圧制御直線Ss1の組合せが多数存在し、この多数の組合せの内の1つが図27に示されている。
【0276】
本実施の形態7では、帯電用電源電圧制御直線Sc1と補助帯電用電源電圧制御直線Ss1の多数の組合せの内、帯電用電源と補助帯電用電源の電位差Vdが、検知電流値にかかわらず一定であり、且つ所定値になるものを採用している。図27の帯電用電源電圧制御直線Sc1と補助帯電用電源電圧制御直線Ss1は、帯電用電源と補助帯電用電源の間に電位差Vd=650Vを設けるようにしたものであり、制御直線Sc1とSs1とは平行である。なお、帯電用電源電圧制御直線Sc1は上記実施の形態6の制御直線Sよりも0Vに近い側にシフトしており、帯電用電源電圧制御直線Sc1と制御直線Sとは平行である。これは、補助帯電ローラ13が帯電ローラ2に対して負電位になっており、帯電ローラ2の電位が補助帯電ローラ13から影響を受けるためである。
【0277】
画像形成時において、帯電用電源10は図27の制御直線Sc1に従って決められた負電圧を出力し、補助帯電用電源12は図27の制御直線Ss1に従って決められた負電圧であり且つ帯電用電源電圧よりも絶対値が650V大きい負電圧を出力する。例えば、帯電用電源10の出力電圧が−1350Vのとき、補助帯電用電源12の出力電圧は−2000Vである。
【0278】
画像形成時において、帯電ローラ2よりも電位がよりマイナス電位の補助帯電ローラ13は、帯電ローラ2の回転に従って回転する。その結果、帯電ローラ2に付着したトナーは、補助帯電ローラ13に移るとともに、補助帯電ローラ13のマイナス電位によってマイナスに帯電させられることで帯電ローラ2および補助帯電ローラ13から除去される。これにより、帯電ローラ2に付着しているトナーの量が減少する。このとき、補助帯電用電源12および帯電用電源10は、プリンタ制御部14の指示に従って、感光ドラム1の電位を−800Vにする電圧を補助帯電ローラ13および帯電ローラ2にそれぞれ出力している。従って、補助帯電ローラ13の存在が、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電に影響を与えることはない。
【0279】
この場合にも、感光ドラム1との接触部において帯電ローラ2に付着したトナーが、補助帯電ローラ13との接触部において補助帯電ローラ13に移ることにより、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができる。さらに、感光ドラム1との接触部において帯電ローラ2に付着したトナーは、補助帯電ローラ13の電位が帯電ローラ2の電位よりもさらにマイナス電位のため、補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の接触部においてマイナスに帯電させられることで、除去されやすくなる。これにより、補助帯電ローラ13に移るトナーの量が減少するとともに、補助帯電ローラ13との接触部を通過してもなお帯電ローラ2に残留するトナーの量が減少する。つまり、補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の間に電位差Vdを持たせることにより、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができる。なお、上記の電位差Vdが大きいほど、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができる。従って、帯電ローラ2にトナーが残留しにくくなるため、上記実施の形態6と同様の効果に加えて、感光ドラム1の表面電位をより安定させることができる。
【0280】
図27の制御直線Sc1とSs1は、例えば次のようにして求める。構造体IDにバラツキのある複数のプリンタ、および異なる複数のプリンタ動作環境を用意する。まず、それぞれの環境下のそれぞれのプリンタにおいて、帯電用電源10および補助帯電用電源12から−1350Vの電圧を出力したときの検知電流をそれぞれ求める。
【0281】
次に、ある環境下のあるプリンタを選び、そのプリンタにおいて、感光ドラム1を−800Vにするように補助帯電用電源12および帯電用電源10の出力電圧を変化させ、補助帯電用電源12と帯電用電源10の電位差の変化に対する帯電ローラ2の残留トナー量の変化を調べる。そして、残留トナー量を考慮して、補助帯電用電源12と帯電用電源10の電位差Vd、つまり制御直線Sc1とSs1の電位差Vd(検知電流値にかかわらず一定の値)を決める。
【0282】
次に、それぞれの環境下のそれぞれのプリンタにおいて、上記の電位差Vdを持ち、且つ感光ドラム1を−800Vにする帯電用電源10および補助帯電用電源12の出力電圧の組をそれぞれ求める。以上により、検知電流値と電位差Vdの出力電圧の組との関係、つまり図27の制御直線Sc1および制御直線Ss1が求まる。
【0283】
補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の間に電位差Vdを持たせる場合には、プリンタ制御部14は、電流検知部18の検知結果と、制御直線Sc1およびSs1とに基づいて、帯電用電源10および補助帯電用電源12の出力電圧を決定している。この制御直線Sc1およびSs1を規定したデータあるいは制御直線Sc1およびSs1に対応したプログラム(計算式)は、プリンタ制御部14のメモリ中にあらかじめ格納されている。
【0284】
以上説明したとおり本実施の形態7では、帯電ローラ2に従動する補助帯電ローラ13を設け、この補助帯電ローラ13に、帯電ローラ2と同じ電圧、あるいは帯電ローラ2に印加する電圧よりも絶対値が大きな電圧を印加することにより、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができるので、上記実施の形態6と同様の効果に加えて、感光ドラム1の表面電位をより安定させることができる。
【0285】
実施の形態8
本実施の形態8は、上記実施の形態7において、補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の電位差Vdを検知電流値に応じて変えるようにしたことを特徴とするものであり、これ以外は上記実施の形態7と同様である。
【0286】
プリンタのプロセスにおいて、高温多湿環境下では、帯電ローラ2にトナーが付着しやすくなる。また、高温多湿環境下では、検知電流値が大きくなる。さらに、上記の電位差Vdが大きいほど、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができる。
【0287】
そこで、本実施の形態8では、検知電流値が大きくなり、トナーが帯電ローラ2に付着しやすくなるほど、画像形成時の補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の電位差Vdを大きくし、帯電ローラ2に付着するトナーの除去効果が高くなるようにしている。
【0288】
次に、動作を説明する。
【0289】
ウォーミングアップ時において、プリンタ制御部14は、例えば−1350Vを出力するように帯電用電源10および補助帯電用電源12に指示を出し、帯電用電源10の電流検知部18により、感光ドラム1から帯電用電源10に流れ込む電流値を検知し、図28の制御直線Sc2に従って画像形成時の帯電用電源10の出力電圧を求めるとともに、図28の制御直線Ss1に従って画像形成時の補助帯電用電源12の出力電圧を求める。
【0290】
図28は、帯電用電源10および補助帯電用電源12から−1350Vの電圧を出力したときの検知電流と、その構造体ID、環境において、感光ドラムの表面電位を−800Vにするために必要な帯電用電源電圧および補助帯電用電源電圧との関係を示したグラフである。なお、図28には、上記実施の形態6の制御直線S(図12参照)も併せて示してある。
【0291】
上記実施の形態7でも説明したように、補助帯電用電源12の出力電圧(の絶対値)を帯電用電源10の出力電圧よりも大きくする場合には、1個の検知電流値に対し、感光ドラムの表面電位を−800Vにする帯電用電源電圧と補助帯電用電源電圧の組合せが多数存在する。つまり、帯電用電源電圧制御直線Sc2と補助帯電用電源電圧制御直線Ss2の組合せが多数存在し、この多数の組合せの内の1つが図28に示されている。
【0292】
本実施の形態8では、帯電用電源電圧制御直線Sc2と補助帯電用電源電圧制御直線Ss2の多数の組合せの内、帯電用電源と補助帯電用電源の電位差Vdが、検知電流値に応じて線形的に変化し、検知電流値が大きくなるほど大きくなるものを採用している。図28の帯電用電源電圧制御直線Sc2と補助帯電用電源電圧制御直線Ss2の間隔は、検知電流値が大きくなり、補助帯電用電源電圧および帯電用電源電圧の絶対値が小さくなるほど、大きくなる。なお、帯電用電源電圧制御直線Sc2は上記実施の形態6の制御直線Sよりも0Vに近い側にシフトしており、帯電用電源電圧制御直線Sc2と制御直線Sの間隔は検知電流値が大きくなるほど大きくなる。これは、補助帯電ローラ13が帯電ローラ2に対して負電位になっており、帯電ローラ2の電位が補助帯電ローラ13から影響を受けるためである。
【0293】
画像形成時において、帯電用電源10は図28の制御直線Sc2に従って決められた負電圧を出力し、補助帯電用電源12は図28の制御直線Ss2に従って決められた負電圧を出力する。
【0294】
画像形成時において、帯電ローラ2よりも電位が低い補助帯電ローラ13は、帯電ローラ2の回転に従って回転する。その結果、帯電ローラ2に付着したトナーは、補助帯電ローラ13に移るとともに、補助帯電ローラ13のマイナス電位によってマイナスに帯電させられることで帯電ローラ2および補助帯電ローラ13から除去される。これにより、帯電ローラ2に付着しているトナーの量が減少する。
【0295】
補助帯電ローラ13と帯電ローラ2の間に電位差Vdを持たせることにより、感光ドラム1から帯電ローラ2に付着したトナーは補助帯電ローラ13との接触部においてマイナスに帯電させられることで、除去されやすくなり、帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができる。さらに、高温多湿環境下において、検知電流値が大きくなり、帯電ローラ2にトナーが付着しやすくなると、上記の電位差Vdが大きくなり、これにより補助帯電ローラ13によるトナーの除去効果が高くなる。従って、帯電ローラ2にトナーが残留しにくくなるため、上記実施の形態6と同様の効果に加えて、感光ドラム1の表面電位をより安定させることができる。なお、検知電流値が大きくなり、上記の電位差Vdを大きくしても、補助帯電ローラ13および帯電ローラ2に印加する電圧自体は小さくなる(図28参照)。
【0296】
図28の制御直線Sc2とSs2は、例えば次のようにして求める。構造体IDにバラツキのある複数のプリンタ、および異なる複数のプリンタ動作環境を用意する。まず、それぞれの環境下のそれぞれのプリンタにおいて、帯電用電源10および補助帯電用電源12から−1350Vの電圧を出力したときの検知電流をそれぞれ求める。
【0297】
次に、あるプリンタを選び、検知電流値の異なるそれぞれの環境下において、つまり異なる検知電流値ごとに、感光ドラム1を−800Vにするように補助帯電用電源12および帯電用電源10の出力電圧を変化させ、補助帯電用電源12と帯電用電源10の電位差の変化に対する帯電ローラ2の残留トナー量の変化をそれぞれ調べる。そして、検知電流値ごとの残留トナー量を考慮して、検知電流値に対する補助帯電用電源12と帯電用電源10の電位差Vdを、検知電流値に応じて線形的に変化し、検知電流値が大きくなるほど大きくなるように決める。つまり、検知電流値と電位差Vdとの関係を決める。
【0298】
次に、それぞれの環境下のそれぞれのプリンタにおいて、最初に求めてある検知電流値に対応する電位差Vdを持ち、且つ感光ドラム1を−800Vにする帯電用電源10および補助帯電用電源12の出力電圧の組をそれぞれ求める。以上により、検知電流値と電位差Vdの出力電圧の組との関係、つまり図28の制御直線Sc2および制御直線Ss2が求まる。
【0299】
本実施の形態8におけるプリンタ制御部14は、電流検知部18の検知結果と、制御直線Sc2およびSs2とに基づいて、帯電用電源10および補助帯電用電源12の出力電圧を決定している。この制御直線Sc2およびSs2を規定したデータあるいは制御直線Sc2およびSs2に対応したプログラム(計算式)は、プリンタ制御部14のメモリ中にあらかじめ格納されている。
【0300】
以上説明したとおり本実施の形態8では、帯電ローラ2に従動する補助帯電ローラ13を設け、この補助帯電ローラ13に帯電ローラ2に印加する電圧よりも絶対値が大きな電圧を印加し、検知電流値が大きくなるほどその電位差Vdを大きくすることにより、高温多湿環境下においても帯電ローラ2に残留するトナーの量を少なくすることができるので、上記実施の形態6と同様の効果に加えて、感光ドラム1の表面電位をより安定させることができる。
【0301】
実施の形態9
本実施の形態9は、画像形成装置の立ち上げ時、画像形成開始前に、帯電ローラの状態(ここでは抵抗値)を確認することで、長期間にわたって且つ環境変化に対して安定して静電潜像担持体を帯電可能にしたことを主な特徴とするものである。これを実現するため本実施の形態9では、画像形成を行う前等に、後述する帯電用高圧電源116の制御方法を、一旦、定電流制御とし、このときの電圧をモニタすることで、帯電ローラの抵抗値を確認している。画像形成時には定電圧制御に切り替えるが、このときの設定電圧値は、定電流制御時に求めた抵抗値に基づいてあらかじめ用意した帯電ローラ抵抗テーブルを参照することで決定している。以下、詳細に説明する。
【0302】
まず、装置全体の構成概要を図18を用いて説明する。本実施の形態の特徴部分についてはこの概要説明の後述べる。
【0303】
ドラム状に形成された静電潜像担持体101は、図示しない駆動手段により、図示矢印方向(a)に一定周速度で回転する。この静電潜像担持体101は導電性支持体101a上に光導電層101bを設けたもので、本実施の形態では、負帯電型有機光導電性材を用いており、誘電層の誘電率ε=3.5ε0(ε0=8.855×10-17C/Vm:真空の誘電率)、厚さdp=18μmである。
【0304】
始めに、静電潜像担持体101の表面に対持して設けられた帯電装置102は、静電潜像担持体101の表面を一様均一に帯電させる。この帯電装置102は、静電潜像担持体101に所定の圧力を以って接し、静電潜像担持体101に従動する導電性ゴムローラであり、金属シャフト102aと半導電性ゴム層102bによって構成されている。以下この導電性ゴムローラを「帯電ローラ102」と記す。この帯電ローラ102は、図示矢印方向に回転する。また、この帯電ローラ102の金属シャフト102aには、帯電用高圧電源116によって所定の電圧が印加されている。帯電用高圧電源116によって電圧を印加された帯電ローラ102との接触によって、静電潜像担持体101の表面は、所定の電位に均一に帯電されることになる。
【0305】
帯電行程を終えた静電潜像担持体101の表面は、図示矢印方向への回転により露光装置103の下に達する。
【0306】
露光装置103は、画像信号に対応した光が静電潜像担持体101に照射され静電潜像を形成する。潜像の書き込みが行われた部分の静電潜像担持体101の表面電位は、非露光部よりも0V側に近い値となっている。
【0307】
潜像の書き込みが終わった静電潜像担持体101の表面は、引き続き図示矢印方向への回転によって、現像装置104による現像行程(トナー担持体105との接触領域)に入る。
【0308】
トナー担持体105はトナー106を吸着して、これを図示矢印方向に搬送し、静電潜像担持体101上に形成された静電潜像に対応して現像するものである。
【0309】
現像方式は、トナーが静電潜像担持体101の均一帯電性と同極性の電荷を持つ反転現像であり、静電潜像担持体101の導電性支持体101aとトナー担持体105間にはバイアス電圧が印加される。このような構成で、トナー担持体105と静電潜像担持体101との間には、静電潜像担持体101に形成された静電潜像に伴う電気力線が発生する。このため、トナー担持体105上の帯電したトナー106は静電気力によって静電潜像担持体101上に付着し、トナー像が形成される。なお、図中付した記号「126」は現像用高圧電源を、「127」はトナー供給用高圧電源を、「128」はトナー供給装置を指している。
【0310】
その後、紙カセット107に収容された記録紙108は給紙ローラ109により、紙カセット107から取り出され、回転が停止された送紙ローラ110に送られ、記録紙108のスキュウが矯正される。
【0311】
ここで送紙ローラ110が起動し、記録紙108は転写部へと送られ、静電潜像担持体101に対抗して設けられた転写装置111によって、記録紙108に静電潜像担持体101上に形成されたトナー像を転写する。転写装置111は所定の圧力で静電潜像担持体101に接触従動する構造になっており、図示矢印方向に回転する。転写用高圧電源118からトナー電荷と逆極性である正電圧が供給され、静電潜像担持体101上のトナーは、不図示の手段により矢印方向に進行する記録紙108に転写される。転写行程終了後、記録紙108は除電手段125により静電潜像担持体101から分離され、加圧ローラ112と発熱ローラ113で構成される定着装置114に搬送される。発熱ローラ113の熱がトナー106を溶融し、記録紙108の繊維間に加圧の作用によりトナー106が浸透し、記録紙108への定着が行われる。定着された記録紙108は印刷物として装置外部に排出される。
【0312】
一方、転写後の静電潜像担持体101にはトナーの一部が若干未転写トナーとして残る場合があるが、この残留トナー106は、静電潜像担持体101に当接して設けられたクリーニングローラ115によって除去される。こうして静電潜像担持体101は繰り返し利用される。
【0313】
該画像形成装置を構成する各部の動作タイミング等は、主制御装置130によって指示されている。
【0314】
以上で装置全体の概要説明を終わる。
【0315】
既に述べたとおり本実施の形態9の装置は、帯電装置102への電圧印加制御に主な特徴を有するものである。従って、これ以降は、該特徴に関連した部分(帯電用高圧電源116等)を中心に説明を行う。
【0316】
帯電用高圧電源116は、帯電装置102に所望の帯電電圧を付与することで、最終的には、静電潜像担持体101を所望の電位に帯電させるものである。本実施の形態における帯電用高圧電源116は、その制御方法が変更可能であるとともに、帯電ローラ102の抵抗値を求める機能等を備えている。具体的には、画像形成を行う前(例えば、画像形成装置の立ち上げ時、画像形成開始時)には、帯電用高圧電源116は定電流制御となる。そして、このときの電圧値をモニタすると共にモニタ結果に基づいて、帯電ローラ102の抵抗値を求める。一方、画像形成時には、帯電用高圧電源116は、定電圧制御となる。このとき、設定される電圧値は、抵抗値に応じた値とする。
【0317】
本実施の形態9における帯電用高圧電源116は、具体的には、実施の形態1における帯電用高圧電源116(図2参照)と同様に電流検出器116a、制御部116b、定電圧回路116cを備えて構成されている。
【0318】
定電圧回路116cは、制御部116bからの指示に従って所望の電圧を発生可能な電源回路である。該定電圧回路116cの発生した電圧は、電流検出器116aを介して、帯電ローラ102に印加される構成となっている。
【0319】
電流検出器116aは、定電圧回路116cから帯電ローラ102に流れる電流値を検出するためのものである。
【0320】
制御部116bは、定電圧回路116cを制御するためのものである。メモリ、プロセッサ、各種ドライバ回路などを備えて構成されている。プロセッサは、メモリに格納された制御プログラムを実行することで、様々な機能を実現している。例えば、帯電ローラ102へ所望の電圧値で電圧を印加する機能(定電圧制御)を備えている。また、この制御部116bは、電流検出器116aの検出結果に基づいて定電圧回路116cを制御することで、帯電ローラ102に所望の電流値での通電(定電流制御)を可能にしている。さらに、この制御部116は、定電流制御中においては電圧をモニタするとともに、そのモニタ結果に基づいて帯電ローラ102の抵抗値を求める機能を備えている。各機能の詳細については以下のとおりである。
【0321】
画像形成時に印加する電圧の値は、帯電ローラ102の抵抗値と、当該抵抗値の帯電ローラ102について最適な帯電電位とのあらかじめ実験によって求められた関係を定義したテーブル(「帯電ローラ抵抗テーブル」という)をメモリに格納し、このテーブルを参照することで決定している。帯電ローラ抵抗テーブルの一例を図19に示した。但し、オームの関係からも明らかなとおり、通電電流一定の下では、抵抗値と電圧値との間には一意の対応関係がある。従って、この図19の帯電ローラ抵抗テーブルでは、抵抗値を電圧の大きさとして表現して記載している。図19の帯電ローラ抵抗テーブルにおいて、「CH発生電圧」とは、定電流制御時における電圧値である。「A/Dread値」とは、定電流制御時における電圧値をA/D変換した値である。「CH−V」とは、画像形成時に印加する電圧値である。「CH−V(D/A)」とは、画像形成時に印加する電圧値をD/A変換した場合におけるレベルである。テーブル中に示した印加電圧の極性は、すべてマイナスである。ここで極性をマイナスにしているのは、マイナス帯電型の静電潜像担持体101を用いているためである。プラス帯電型の静電潜像担持体101を用いる場合には、帯電用高圧電源116の帯電ローラ102への印加電圧の極性はプラスとする。この図19の帯電ローラ抵抗テーブルにおいて定義されている関係を図20にグラフで示した。
【0322】
帯電ローラ102の回転1周期は、帯電ローラ102の回転速度[m/s]と、帯電ローラ102の外周距離[m]から、帯電ローラ102が1回転するのに要する時間を計算することで得ている。
【0323】
次に動作を図21および図22を用いて説明する。
【0324】
画像形成を行うために、画像形成装置に駆動信号が入力されると、メインモータの回転によって静電潜像担持体101が回転を始める。
【0325】
静電潜像担持体101の回転に伴って、静電潜像担持体101の表面領域のうちクリーニングローラ115によってクリーニングされた領域が、帯電ローラ102との接触領域に移動してくる。
【0326】
すると、帯電用高圧電源116の制御部116bは電流検出器116aの検出結果を確認しつつ定電流制御で帯電ローラ102への通電を行うことで静電潜像担持体101を帯電させる。
【0327】
このとき、制御部116bは、定電圧回路116cの出力電圧、実際には自らの制御値をモニタしている。そして、この出力電圧に基づいて帯電ローラ102のそのときの抵抗値を算出する(S201)。この抵抗値の算出を、帯電ローラ102の回転1周期分行うことで、帯電ローラ102の1回転分の抵抗の平均値(以下「平均抵抗値」という)を求める(S202)。そして、求めた平均抵抗値をA/D変換し、変換によって得られたデジタル値に基づいて帯電ローラ抵抗値テーブルを参照することで、電圧値を得る(S203,S204)。但し、本実施の形態における実際の帯電ローラ抵抗値テーブルは、抵抗値をその抵抗値に対応する電圧の大きさとして表現しているため、上述したS201〜S204においては、帯電ローラ102の1周分だけ定電圧回路116cの出力電圧をモニタするとともにその平均値(電圧)をA/D変換することで得られたデジタル値に基づいて帯電ローラ抵抗値テーブルを参照することで、電圧値を得ている。例えば、そのときの平均電圧値が2460Vであれば、図19に示した帯電ローラ抵抗テーブルでは[1F]の欄にアクセスし、電圧−1349Vを得ることになる。 この後、制御部116bは、所定のタイミングにおいて定電圧制御に移行する(S205)。このときの設定電圧値は、制御部116bが先ほど帯電ローラ抵抗値テーブルを参照することで得た電圧値(先ほどの例では、−1349V)とする。そして、そのうえで、通常の画像形成動作、つまり、露光(S206)、現像(S207)、転写(S208)、クリーニング(S209)を行う。
【0328】
以上説明したとおり本発明の実施の形態9によれば、帯電装置102の抵抗変化による静電潜像担持体101の帯電の差をなくすことで、感光体ドラム1を常に一定に帯電させ、濃度差の発生を抑制することができる。また、記録速度が早い画像形成装置においても、静電潜像担持体101を均一に安定させることが可能となり、長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できる。
【0329】
また、帯電ローラ102の抵抗値範囲を従来の方法よりも広く設定することが可能となるため、帯電ローラ102の低コスト化にも効果がある。
【0330】
さらに、帯電ローラ102の抵抗変化に対し、帯電ローラ抵抗テーブルを設け制御を行うため、帯電ローラ抵抗検出時の電流値を任意の値に設定できる。この検出電流を低く設定すれば、抵抗検出時の帯電用高圧電源116の負担を軽減することが可能となる。また、帯電ローラ102の抵抗変化に対し、非線形的な制御も可能である。
【0331】
図19の例では、帯電ローラ抵抗テーブルにおいて、抵抗値を[00]〜[3F]の64段階に分けて定義していた。しかし、抵抗値の区分の仕方はこれに限定されるものではない。帯電ローラへの印加電圧をより正確に制御する必要があれば、抵抗値をよりきめ細かく区分し、逆に、印加電圧をさほど正確に制御する必要がなければ、区分を減らしてもよい。
【0332】
また、図19、図20に示した例では、その制御曲線、すなわち、帯電ローラの抵抗値と設定電圧値との関係が、1次式で表現されるものであった。しかし、この制御曲線は、1次に限定されるものではなく、そのローラの特性に合わせて2次、3次、または離散的な電圧設定曲線による制御でも何ら問題はない。
【0333】
帯電ローラ抵抗テーブルへのアクセスを、アナログの入力値(抵抗値あるいは電圧値)をデジタル値に変換したうえで行っていた。しかし、テーブルへのアクセス方法は、これに限定されるものではない。入力値(抵抗値あるいは電圧値)のフィードバックとして帯電ローラ抵抗テーブルにアクセスするものであれば、これ以外の方法でも構わない。
【0334】
実施の形態10
既に実施の形態9の説明で述べたように、帯電ローラ102はその抵抗値が変動するものであり、また個体ごとにばらつきがあるため、常時一定の電圧を供給したのでは帯電を正確に制御できない。なお、帯電ローラ102の抵抗値の変動は、環境変化、経時、記録速度の変動等に起因して生じる。この現象は、帯電ローラ102のみならず、トナー担持体105(以下「現像ローラ」と呼ぶ)、トナー供給装置128(以下「スポンジローラ128」と呼ぶ)、クリーニングローラ115にも生じる。
【0335】
そこで、本実施の形態10は、画像形成装置の立ち上げ時、画像形成の開始等行う前に、トナー担持体105等についてその抵抗値を検出し、検出結果に応じてこれらへ印加する電圧等を制御することを主な特徴とするものである。抵抗値の検出方法は、実施の形態8と同様、定電流での通電時における電圧を検出し、この電圧値に基づいて算出している。
【0336】
本実施の形態10における構成は、現像用高圧電源126、トナー供給用高圧電源127、クリーニング用高圧電源117を除き、実施の形態9(図18)と同様である。これ以降においては、実施の形態9と異なる部分を中心に説明を行うことにする。
【0337】
現像用高圧電源126は、現像ローラ105に所望の電圧を印加するための電源である。トナー供給用高圧電源127は、スポンジローラ128に所望の電圧を印加するための電源である。クリーニング用高圧電源117は、クリーニングローラ115に所望の電圧を印加するための電源である。これら現像用高圧電源126、トナー供給用高圧電源127、クリーニング用高圧電源117は、帯電用高圧電源116と同様、その制御方法(定電流制御、定電圧制御)を変更可能であると共に、定電流制御時には電圧値を検出しこの検出結果に基づいて各ローラの抵抗値を算出する機能を備えている。さらに、これらの抵抗値と画像形成時にこれらに印加する電圧値とを対応づけて記載した抵抗テーブルもそれぞれが備えている。以下、現像用高圧電源126、トナー供給用高圧電源127およびクリーニング用高圧電源117を総称して、「電源126,127,117」と呼ぶ。現像ローラ105、スポンジローラ128およびクリーニングローラ115を、総称して「ローラ105,115,128」と呼ぶ。
【0338】
動作を図23を用いて説明する。
【0339】
実施の形態9と同様に、メインモータ起動後、電源126,127,117は、ローラ105,115,128に所望の電流値で通電する(定電流制御)。そして、そのときの出力電圧を各ローラの回転1周期分以上モニタしたうえで、モニタした電圧値の平均値(平均電圧値)を求める。そして、求めたこの平均電圧値に基づいて各抵抗テーブルを参照することで、電圧値を得る。なお、各ローラの回転1周期は、各ローラの回転速度と、各ローラの外周距離とに基づいて算出する。
【0340】
この後、電源126,127,117は、定電圧制御に変更したうえで、通常の画像形成動作へと戻る。このときの電源126,127,117の出力電圧は、先ほど抵抗テーブルに基づいて得た値とする。
【0341】
以上説明したとおり本実施の形態10においては、長期間にわたって、且つ環境変化に対しても安定に記録できる。現像ローラ105、スポンジローラ128、クリーニングローラ115の抵抗値の範囲を従来よりも広くできるため、各ローラの低コスト化にも効果がある。
【0342】
各ローラの抵抗検出のための定電流制御時の電流値(検出電流値)は、任意の値に設定できる。この検出電流値を低く設定しておけば、抵抗検出の際における電源126,127,117の負担を小さくできる。
【0343】
また、画像形成時における印加電圧の決定にはあらかじめ用意した抵抗テーブルを用いているため、各ローラ105,115,128の抵抗変化に対して非線形的な制御も可能である。
【0344】
以上述べた実施の形態1〜実施の形態10は、本発明の例示であり、上述した構成のすべてを備えている必要はない。本発明の目的が達成できる限りにおいては、一部の構成を備えているだけでもよい。また、上記各実施の形態に示した様々な構成を組み合わせても構わない。
【0345】
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明の画像形成装置によれば、記録速度が速い場合でも、画像のムラなどが生じにくい。また、長期の使用、環境(温度、湿度)変化に伴って、帯電装置のインピーダンス(抵抗)、感光ドラムのキャパシタンスが変動しても、画像のムラ等が生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の画像形成装置の概要を示す図である。
【図2】帯電用高圧電源の構成を示すブロック図である。
【図3】各種電圧を印加するタイミングを示したタイムチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2における、各種電圧を印加するタイミングを示したタイムチャートである。
【図5】本発明の実施の形態3の画像形成装置の概要を示す図である。
【図6】各種電圧を印加するタイミングを示したタイムチャートである。
【図7】本発明の実施の形態4の画像形成装置の概要を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態5の画像形成装置の概要を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態6における画像形成装置の概要を示す図である。
【図10】プリンタ制御部および帯電用電源の機能ブロック図である。
【図11】帯電用電源の具体的な回路構成図である。
【図12】感光ドラムを−800Vに帯電させるのに要する電圧と、1350Vの電圧を印加したときの電流値との関係を示すグラフである。
【図13】帯電用電源を構成する回路の電圧およびデジタル値の関係を示す図である。
【図14】実施の形態6を適用した装置において、様々な環境下、感光ドラムを帯電させた場合における感光ドラム表面電位を示すグラフである。
【図15】帯電印加電圧と帯電電流との関係を示すグラフである。
【図16】本発明の実施の形態7における画像形成装置の概要を示す図である。
【図17】プリンタ制御部、帯電用電源および補助用帯電電源の機能ブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態9の装置の構成を示す模式図である。
【図19】帯電ローラ抵抗テーブルの一例を示す図である。
【図20】図19に示した帯電ローラ抵抗テーブルの内容を示すグラフである。
【図21】印刷工程の概要を示すフローチャートである。
【図22】動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図23】本発明の実施の形態10における動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図24】従来の電子写真方式の画像形成装置の構成を示す図である。
【図25】従来の電子写真方式の処理動作の概要を示すフローチャートである。
【図26】様々な構造体IDおよび環境における、感光ドラム表面電位を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態7において、感光ドラムを−800Vに帯電させるのに要する帯電用電源電圧および補助帯電用電源電圧と、1350Vの電圧を印加したときの検知電流値との関係を示すグラフである。
【図28】本発明の実施の形態8において、感光ドラムを−800Vに帯電させるのに要する帯電用電源電圧および補助帯電用電源電圧と、1350Vの電圧を印加したときの検知電流値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光ドラム、 2 帯電ローラ、 3 LEDヘッド、 4 現像器、 5 トナー、 6 用紙、 7 転写ローラ、 8 転写用電源、 9 クリーニング装置、 10 帯電用電源、 11 マイナス電荷、 12 補助帯電用電源、 13 補助帯電ローラ、 14 プリンタ制御部、 15 電源制御部、 16 高圧発生部、 17 電圧検知部、 18 電流検知部、 101 静電潜像担持体、 101a 導電性支持体、 101b 光導電層、 102帯電装置、 102a 金属シャフト、 102b 半導電性ゴム層、 103 露光装置、 104 現像装置、 105 トナー担持体、 106 トナー、 107 紙カセット、 108 記録紙、 109 給紙ローラ、 110 送紙ローラ、 111 転写装置、 112 加圧ローラ、 113 発熱ローラ、 114 定着装置、 115 クリーニングローラ、 116 帯電用高圧電源、116a 電流検出器、 116b 制御部、 116c 定電圧回路、 117 クリーニング用高圧電源、 118 転写用高圧電源、 119 除電装置、 120 除電用電源、 121 スイッチ、 125 除電手段、 126 現像用高圧電源、 127 トナー供給用高圧電源、 128 トナー供給装置、 130 主制御装置。

Claims (4)

  1. 静電潜像担持体にトナーを付着させることでトナー像を形成しこれを転写材に転写することで転写材上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置において、
    静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
    電圧が印加された状態において前記静電潜像担持体に接触することで、前記静電潜像担持体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に電圧を印加する電源手段と、
    前記帯電部材に定電圧制御で所定値の電圧が印加される非画像形成時の期間に、前記帯電部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記非画像形成時には、定電圧制御で前記所定値の電圧を前記帯電部材に印加し、画像形成時には、定電圧制御のままで前記検知された電流に応じて設定した電圧を前記帯電部材に印加するように、前記電源手段を制御する制御手段と、
    前記帯電部材に付着したトナーを除去するトナー除去手段と
    有し、
    前記帯電部材は、ローラであり、
    前記トナー除去手段は、
    その外周面が前記ローラの外周面と接触した状態で設置されて前記ローラの回転に伴って従動回転可能に構成された、少なくともその表面が導電性を備えた補助ローラと、
    前記補助ローラに、前記電源手段と同じタイミングで同じ電圧値の電圧を印加する補助電源手段と
    を備えて構成される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像担持体にトナーを付着させることでトナー像を形成しこれを転写材に転写することで転写材上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置において、
    静電潜像を担持する静電潜像担持体と、
    電圧が印加された状態において前記静電潜像担持体に接触することで、前記静電潜像担持体を帯電させる帯電部材と、
    前記帯電部材に電圧を印加する電源手段と、
    前記帯電部材に定電圧制御で所定値の電圧が印加される非画像形成時の期間に、前記帯電部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記非画像形成時には、定電圧制御で前記所定値の電圧を前記帯電部材に印加し、画像形成時には、定電圧制御のままで前記検知された電流に応じて設定した電圧を前記帯電部材に印加するように、前記電源手段を制御する制御手段と、
    前記帯電部材に付着したトナーを除去するトナー除去手段と
    を有し、
    前記帯電部材は、ローラであり、
    前記トナー除去手段は、
    その外周面が前記ローラの外周面と接触した状態で設置されて前記ローラの回転に伴って従動回転可能に構成された、少なくともその表面が導電性を備えた補助ローラと、
    画像形成時には、前記検知された電流に応じた値の電圧であり、且つ前記電源手段が前記ローラに印加する電圧よりも絶対値の大きな電圧であり、且つ前記電源手段が前記ローラに印加する電圧と極性が同じ電圧を、前記補助ローラに印加する補助電源手段と
    を備えて構成される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記補助電源手段は、前記ローラに印加される電圧との差が一定になるように、前記補助ローラに前記電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  4. 前記補助電源手段は、前記ローラに印加される電圧との差が前記検知された電流値に応じて変化するように、前記補助ローラに前記電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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