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JP3786582B2 - アナログ式電波修正時計 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ式電波修正時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電波修正時計として、リセット後やバッテリー交換後は輪列(指針)の初期位置検出を行って基準時刻に合わせてから標準時刻電波で送られてくる時刻信号の表す現在時刻に修正し、通常は時刻信号の表す現在時刻と内部時計の差分だけ補正パルスを出して現在時刻に修正するものがある。
【0003】
また、修正時に、内部時計と時刻信号の表す現在時刻との差だけでなく輪列(指針)の位置検出を行って修正するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の従来のものにおいて、電波修正だけでは、内部時計の誤差を修正できるが、例えばバッテリーの容量減少など電源電圧低下があると、修正後にも遅れが再発する。また、前記の第2の従来のものにおいて、内部時計と位置検出の結果が違えば、衝撃等により輪列(指針)の位置がずれたことは判るので、修正すればよいが、電圧低下による不一致の場合には、一旦修正しても次の修正時までに遅れが発生することは避けられないという問題点があった。
【0005】
そこで本発明においては、電池の電圧を監視するのではなく、時計の遅れをチェックすることで、間接的に電池の電圧の低下を判断し、これをユーザーに知らせて警告し、修正を行わせて時刻を誤認識させる事を避けるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のアナログ式電波修正時計は、内部電子時計の特定時刻に時刻コード信号を受信し、当該時刻コード信号に基づいて前記内部電子時計の時刻と指針の指す時刻とを修正する時刻修正動作を行うアナログ式電波修正時計において、前記時刻修正動作後の所定時間経過後に前記内部電子時計の時刻と前記指針の指す時刻とが一致しているか否かを判定する判定手段を設け、前記判定手段が不一致を検出したときに警告を発する警告手段を設けたことを特徴としている。この構成によって、不一致の状態を速やかにユーザーに知らせることができ、正確な時刻の表示が得られる。
【0007】
前記警告手段は前記判定手段が前記不一致を複数回検出したときに警告を発するように構成してもよく、前記不一致の検出回数は、累積回数または連続回数であってもよい。また、前記警告手段は発光体を発光するかまたは前記指針を間欠運針または停止するようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明する。
図1にブロック図で示すように、本発明のアナログ式電波修正時計は、不図示の発信局から電波送信される時刻コード信号を、特定時刻に受信アンテナF及び受信回路Gを介して中央制御装置Aに受信する。この信号は中央制御装置(CPU)A内の判定手段である制御部A−1から内部電子時計A−2に供給される。この時刻コード信号に基づいて、内部電子時計A−2の時刻を修正すると共に、輪列Cを駆動してアナログ時計の指針B(図3図示)の指す時刻を修正する時刻修正動作を行う。アナログ時計の指針Bを駆動する時計機械体の輪列C(図2図示)には、位置検出機構Dが備わっており、時刻修正動作後の所定時間経過後に、位置検出機構Dにより検出された指針Bの指す時刻と、内部電子時計A−2の時刻とが一致しているか否かを制御部A−1により判定する。判定した結果、両時刻が一致していない、即ち、不一致を制御部A−1が検出したときには、警告手段例えば警告灯Lを点灯して警告を発する。
【0009】
図2は時計機械体の輪列Cの要部の展開断面図であり、スイープ運針を行うように構成してある。下ケース10と中ケース11との間に、電源E(図1図示)から電源の供給を受けて動作する第1の駆動モータにより回転駆動される時分針車駆動輪列が設けてある。即ち、モータのロータ1、駆動車2、中間車3、分針車4、日の裏車5及び時針車6がそれぞれ回転自在に軸支され、順次噛合して減速輪列を構成している。また、中ケース11と上ケース12との間に、図示しない第2の駆動モータにより回転駆動される秒針車駆動輪列が設けてある。即ち、モータ歯車に噛合する不図示の2番車、3番車7及び秒針車8が回転自在に軸支され、順次噛合して減速輪列を構成している。分針車4と時針車6と秒針車8とは、中ケース11に一体的に設けてあるパイプ11bにそれぞれ回転可能に嵌合し、下ケース10からの突出端に、図示しない分針、時針、秒針からなる指針Bが取り付けられ、指針Bが同心的に回転する所謂中3針式のアナログ時計に構成してある。
【0010】
輪列(指針)の位置検出機構Dについて説明する。3番車7には、位置検出用の小さい透孔7aと、この透孔7aよりも小径で回転中心から近距離でかつ透孔7aと180度離れた位置に輪列組み込み用の位置決め孔7bが形成してある。秒針車8には、同一円周上で180度離れた位置に位置検出用の透孔8aと反射板からなる反射部8bが形成してある。中間車3には同一円周上に120度間隔で3つの透孔3aが、分針車4には前記の透孔8aと同一半径の円周上に120度間隔で3つの透孔4aが形成してある。時針車6には前記の透孔8aと同一半径の円周上に7つの透孔6aが形成してある。後述のように8つの基準時刻があるので、透孔6aは8つ必要であるが、2つの透孔を繋いでいるので7つの透孔6aを設ければよい。また、中ケース11には位置検出用の透孔7a,8a,3a,4a,6aと上下に一直線上に揃うように透孔11aが形成してある。これらの位置検出用の透孔が上下に一直線上に揃う時刻は、12:00,1:40,3:00,5:40,6:00,8:20,9:00,11:00の8回あり、これを基準時刻としている。隣り合う基準時刻同士の間隔は全て異なっている。
【0011】
下ケース10には、この一直線上に揃った透孔6aと対向する位置に発光ダイオード9が固定してあり、3番車7の上部に配設してある基板13には、この一直線上に揃った透孔7aと対向する位置に発光素子と受光素子とを備えた反射型センサ14が固定してある。
【0012】
初期の位置検出は、先ず秒針の位置検出を秒針車8の反射板8bと反射型センサ14で行い、位置検出ができたら秒針Bを0秒の位置まで移動して止める。0秒の位置では3番車7の透孔7aと秒針車8の透孔8aとが上下に揃っている。次に発光ダイオード9を発光させて時分針を回転させると、中間車3、分針車4、時針車6の透孔3a,4a,6aが重なった時に発光ダイオード9の光が反射型センサ14に届く。この位置は前記の8つの基準時刻のいずれかであるので、時分針の回転を続けて再び透孔が重なって反射型センサ14に光が届く位置に来た時に、最初に透孔が一致した時との間隔を確認して2度目に透孔が重なったときの位置を割り出す。これで時分秒針の全てがどの位置にあるかが認識でき、初期の位置検出が終了する。
【0013】
一例として、毎日の位置検出を12時に行うこととしている。したがって、内部電子時計A−2が所定の時刻(12時)になった時に発光ダイオード9を点灯させる。発光ダイオード9から発した光が、一直線に揃った全ての透孔6a,4a,3a,11a,8a,7aを通過して反射型センサ14で検出できれば、時針、分針、秒針からなる指針Bの指す時刻と内部電子時計A−2の時刻とが一致している、即ち、正常状態であると制御部A−1により判定する。反射型センサ14で光が検出できないときは、内部電子時計A−2の時刻と指針Bの指している時刻とが一致していないことであるので、制御部A−1により不一致と判定する。正確には例外があり一致と判定される位置が前記の8つあるのであるが、位置検出の時刻である12時に対して、丁度60分遅れているとか、丁度100分進んでいるなどということは有り得ないので、12時に行う毎日の位置検出に問題は生じない。また、3番車7の透孔7aと秒針車8の透孔8aの大きさを調整して、約1秒間で光路を横切るように設定してある。このために、内部電子時計A−2の時刻と指針Bの指している時刻とが一致している場合には、全ての透孔6a,4a,3a,11a,8a,7aが12時に約1秒間上下に一直線上に重なるので、この間に発光ダイオード9からの光の通過が、反射型センサ14により確実に検出できる。
【0014】
不一致と判定されたときに警告手段により警告を行う例として、前記のように警告灯Lを点灯させてユーザーに知らせる。通常、不一致となるのは電源電圧が下がってきている場合が多いので、警告灯Lを図3に示すバッテリー警告灯15で兼用し、この点灯によりユーザーにバッテリーの交換を促すようにしてもよい。警告を行う手段としてはこれに限られず、例えば、指針Bの運針を間欠運針するように制御してユーザーが認知し易いようにしてもよく、また、直ちに指針の運針を停止するようにしてもよく、この場合には現在時刻の誤認識は生じない。
【0015】
不一致と判定して警告を発する場合を、前記のように1回の不一致の判定で行ってもよいが、予め制御部A−1に所定の回数を定めておき、不一致が所定の回数だけ検出されたと判定された場合に、制御部A−1により警告を発するように設定してもよい。通常、電源電圧が下がってくると、大抵は「時刻が遅れる」「時々止まる」という現象になり、だんだん遅れがひどくなって最終的には止まってしまう。電波修正時計の場合は毎日時刻修正されるので、遅れが累積されることはないが、電圧低下がまだ少ないうちは、時刻に遅れが発生した次の日には遅れが無く、更に次の日には遅れるという不揃いな動作もある。また、電圧低下以外にも種々の原因に起因する場合があるので、必ずしも連続しないで時々不一致が検出されることもある。したがって、所定の回数を累積回数で数えて警告を発するようにしてもよい。更に、電源電圧の低下が大きくなると、不一致の検出が連続して発生するようになるので、所定の回数を不一致の検出の連続回数で行ってもよい。
【0016】
電波による時刻の修正は、通常24時間毎に行っており、内部電子時計で午前・午後の判別を行って、例えば、午前2時に行うようにしている。また、午前2時に受信が正しく行えなかった場合には、午前4時、午後2時、または午後4時に行うようにしている。
【0017】
位置検出機構Dを作動させるために発光ダイオード9を点灯させる時刻は、前記のように内部電子時計A−2が12時の時であり、通常は内部電子時計A−2により午前・午後の判別を行って午後12時のみの24時間毎でよい。しかし、更に精度を上げるために午後12時と午前12時のように12時間毎に行うようにしてもよく、その他、前記の基準時刻毎に8回行うように設定してもよい。
【0018】
仮に、基準時刻、例えば午後12時になって発光ダイオード9を点灯させたが、このとき反射型センサ14で光を検出できなかった場合があっても、次の電波修正時刻(午前2時)には時刻修正動作が行われて、内部電子時計A−2の時刻及び指針Bの指す時刻が正しく修正される。そして、次の基準時刻に至って、今度は反射型センサ14で光が検出できれば、一致の判定が為され、これは指針Bが正しい時刻を指していることであるので何ら問題はない。しかし、次の基準時刻にも再び不一致の判定が繰り返された際には、電波修正時刻に時刻修正動作が行われても修正し得ない程度に指針Bのずれが大きく生じていたか、または一旦修正されても直ぐに遅れなどを生じて再び不一致が判定されたかの場合であり、このようなことが生じるのは、通常バッテリーの電源電圧が下がってモータの送りミスが続いている場合であるので、前記のように警告を発する。または時計の運針を間欠運針に変更し、甚だしくは運針を停止する。ユーザーはこれを認識してバッテリーを交換し、指針Bを正しい時刻に合わせる。
【0019】
前記の例では、位置検出機構Dを輪列Cを構成する歯車に設けた透孔を用いて検出する構成としているが、これに限られるものでなく、輪列Cとは別に、指針Bが所定の位置にあるか判定できる機構や、ずれ検出機構を設けてもよい。この場合には、前記の基準時刻に限られるものではなく、任意の時刻に検出時刻を設定することが可能である。
【0020】
【発明の効果】
このように本発明によれば、定時の電波による時刻修正動作の他に、内部電子時計の時刻と、指針の指す時刻とが、一致しているか否かを判定し、この判定の結果が不一致のときに警告を発するように構成しているので、不一致のまま長く誤った時刻の表示を続けて、ユーザーに時刻を誤認識させることを排除できる。不一致を生じるのは大部分電池電圧の低下であるので、この警告を認識したらユーザーは電池の交換を行えばよく、電池交換のタイミングを外すことが無い。不一致を判定する頻度を増やすことで、時刻の表示の精度を上げることが極めて容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】同、本発明の時計の輪列の展開断面図である。
【図3】同、本発明の時計の正面図である。
【符号の説明】
A−1 判定手段(制御部)
A−2 内部電子時計
B 指針
L 警告手段(警告灯)

Claims (4)

  1. 内部電子時計の特定時刻に時刻コード信号を受信し、当該時刻コード信号に基づいて前記内部電子時計の時刻と指針の指す時刻とを修正する時刻修正動作を行うアナログ式電波修正時計において、
    前記時刻修正動作後の所定時間経過後に前記内部電子時計の時刻と前記指針の指す時刻とが一致しているか否かを判定する判定手段を設け、
    前記判定手段が不一致を検出したときに警告を発する警告手段を設けた
    ことを特徴とするアナログ式電波修正時計。
  2. 請求項1において、前記警告手段は前記判定手段が前記不一致を複数回検出したときに警告を発することを特徴とするアナログ式電波修正時計。
  3. 請求項2において、前記不一致の検出回数は、累積回数または連続回数であることを特徴とするアナログ式電波修正時計。
  4. 請求項1または2において、前記警告手段は発光体を発光するかまたは前記指針を間欠運針または停止することを特徴とするアナログ式電波修正時計。
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