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JP3786985B2 - ピロリジノン誘導体 - Google Patents
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JP3786985B2 - ピロリジノン誘導体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規なピロリジノン誘導体並びに該誘導体を含有する抗精神病薬および虚血性脳疾患治療薬に関する。
【0002】
【従来の技術】
精神分裂病は130人に1人という高率で発生し、青年期に多発する。放置すれば進行性に人格が解体し、人間らしい自己発展機能が全く崩れてしまい、社会的にも大きな問題である。この病気の原因として、脳内のドーパミン伝達の異常が指摘されている。クロルプロマジンやハロペリドール等のドーパミン拮抗薬が抗精神病薬として有効なことはこの説を裏づけるものといえる。しかし、ドーパミン拮抗薬は同時に、急性ジストニア、パーキンソニズムのような錐体外路性副作用または、遅発性ディスキネジアを高率に発現させることが知られており、大きな問題となっている。
これに対して近年、従来の薬物の作用機作とは異なる側面からのアプローチが試みられている。シグマ受容体作用薬はそのひとつである。シグマ受容体作動薬であるSKF−10047が、ヒトに対して精神病様の作用を誘発することが明らかになっているので、このシグマ受容体の拮抗薬が、錐体外路性副作用を伴わない抗精神病薬となることが期待される。この種の薬物としてはリムカゾール(Rimcazole)が知られているが、シグマ受容体に対する親和性および特異性は未だ不充分である。
医薬品用途としては、式Iに示される化合物が特開昭51−95079号公報に記載され、鎮痛特性と制瀉特性を有すると報告されている。
【0003】
【化10】
Figure 0003786985
[式I中、RはH,低級アルキル、ベンジルからなる群から選択され;R1はH,Cl,Br,F,トリフルオロメチル,低級アルコキシからなる群から選択され;R2はH,Cl,Br,Fからなる群から選択され;Aはヒドロキシ,低級アルキルカルボニルオキシ,低級アルコキシカルボニルからなる群から選択され;nは整数1,2または3である。]
他の医薬品用途としては、式IIに示される化合物が抗痴呆剤として臨床研究されており、代表的文献として、Butler他,Journal of Medicinal Chemistry,27,684−691(1984)に記載されている。
【0004】
【化11】
Figure 0003786985
式IIIに相当する構造を持つ化合物
【0005】
【化12】
Figure 0003786985
[式III中、Xは一般にC2-4置換または未置換のアルキレン、Yはカルボニルまたはメチレン、Aはアルキレン、アルカノイル、アルキレンアミドアルキレン等のような架橋部分、Wは窒素、Bはピリミジニル、ピリジニル、ベンゾイソチアゾリル環系である]
が抗精神病、抗不安、鎮吐、認識力増強、抗痴呆活性を持つと報じられ、米国特許No.4,668,687、同No.3,717,634、同No.4,423,049、同No.4,524,206に記載されている。
式IVで表される化合物
【0006】
【化13】
Figure 0003786985
[式IV中、Xは水素または塩素である]
が鎮痛特性と同時に弱い抗炎症作用を示すことが、Malawska他の“2−ピロリジノンマンニッヒ塩基の合成と薬理特性”,Polish Journal of Pharmacology,34,373−382(1982)に述べられている。また、Mattson他,米国特許No.4,826,843に式Vの化合物が認識力および記憶増強活性を持つと示されている。
【0007】
【化14】
Figure 0003786985
[式V中、Xはエチレン鎖または1,2−ベンゾ環、Yはカルボニル(Xが1,2−ベンゾ環の時のみ)またはメチレン、R1は水素または低級アルキル、Zはピリダジン、ピリミジン、ピラジン環系から選ばれるR2,R3−二置換ジアジニ−ル環である。ここでR,Rはそれぞれ独立に水素、炭素数1から4の低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロメチル基、ハロゲンから選ばれる。]
その他に、モノアミンオキシダーゼ−B阻害剤として式VIの化合物がSilverman他(Journal of Medicinal Chemistry,36,3606−3610(1993))によって研究されている。
【0008】
【化15】
Figure 0003786985
また、米国特許No.4,767,759に式VIIに示す化合物が、抗痴呆活性を持つことが記載されている。
【0009】
【化16】
Figure 0003786985
[式VII中、R1は水素またはメチル基を表し、R2は炭素数1から2のアルコキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチルまたは炭素数1から4のアルキルによりモノまたはジ置換されていてもよいフェニル基またはピリジル基を表し、R3およびR4は同一または異なっていてもよく、水素または炭素数1から2のアルキル基を表すか、あるいはR3及びR4の2個の基は窒素原子と一緒になって、OまたはNをさらに別のヘテロ原子として含有していてもよく、および場合によりメチル基により置換されていてもよい飽和5または6員環を形成しているか、またはこれらの基はイミダゾール環を形成しており、そしてこのアミノアルキル基は4−または5−位に存在する。]
しかし、上記のいずれの化合物においても、シグマ受容体に高い親和性を有し、抗精神病作用を示すという記載はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、錐体外路性副作用を生じることなく抗精神病作用を有する化合物を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこれらの課題を解決するためにピロリジノン骨格を有する化合物について鋭意検討した結果、シグマ受容体に特異的かつ高い親和性を持つ新規のピロリジノン誘導体を見いだし、本発明を完成させた。
即ち、本発明は下記一般式(1a)または(1b)
【0012】
【化17】
Figure 0003786985
{式(1a)または(1b)中、Rは炭素数1から12のアルキル基、置換または無置換のフェニル基、置換または無置換のフェニルアルキル基あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基、nは1〜3の整数を表す。Xは下記一般式(2)
【0013】
【化18】
Figure 0003786985
(式(2)中、Yは水素原子、水酸基、シアノ基あるいはカルバモイル基を表し、Zは炭素数1から8のアルキル基、置換または無置換のフェニルアルキル基、置換及び無置換のフェニル基、炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基およびヘテロ環基を表す。但し、Yが水素原子の時Zがアルキル基になることはない。)あるいは下記一般式(3)
【0014】
【化19】
Figure 0003786985
〔式(3)中、Wは水素原子、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基を表す。〕のいずれかの構造を表す。}で表されるピロリジノン誘導体あるいはその塩である。
【0015】
好ましくは、式(1a)または(1b)においてRが炭素数1から12の直鎖アルキル基、炭素数3から12の分岐アルキル基、炭素数3から12の環状構造を有するアルキル基、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、置換または無置換のフェニルアルキル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基、nが1であるピロリジノン誘導体あるいはその塩である。
さらに好ましくは、下記一般式(4)
【0016】
【化20】
Figure 0003786985
{式(4)中、Rは炭素数1から12の直鎖アルキル基、炭素数3から12の分岐アルキル基、炭素数3から12の環状構造を有するアルキル基、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、置換または無置換のフェニルアルキル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基を表す。Xは下記一般式(5)
【0017】
【化21】
Figure 0003786985
〔式(5)中、Yは水素原子、水酸基、シアノ基あるいはカルバモイル基を表し、Zは炭素数1から8の直鎖アルキル基、炭素数3から8の分岐アルキル基、炭素数3から8の環状構造を有するアルキル基、炭素数2から8の不飽和アルキル基、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、置換または無置換のフェニルアルキル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基あるいはヘテロ原子を1つ含む五員環ヘテロ環基を表す。但し、Yが水素原子の時Zがアルキル基になることはない。〕あるいは下記一般式(6)
【0018】
【化22】
Figure 0003786985
〔式(6)中、Wは水素原子、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基を表す。〕を表す。}
で表されるピロリジノン誘導体あるいはその塩である
または、下記一般式(7)
【0019】
【化23】
Figure 0003786985
{式(7)中、Rは炭素数1から12の直鎖アルキル基、炭素数3から12の分岐アルキル基、炭素数3から12の環状構造を有するアルキル基、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、置換または無置換のフェニルアルキル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基を表す。Xは下記一般式(8)
【0020】
【化24】
Figure 0003786985
〔式(8)中、Yは水素原子、水酸基、シアノ基あるいはカルバモイル基を表し、Zは炭素数1から8の直鎖アルキル基、炭素数3から8の分岐アルキル基、炭素数3から8の環状構造を有するアルキル基、炭素数2から8の不飽和アルキル基、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、置換または無置換のフェニルアルキル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)、炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基あるいはヘテロ原子を1つ含む五員環ヘテロ環基を表す。但し、Yが水素原子の時Zがアルキル基になることはない。〕あるいは下記一般式(9)
【0021】
【化25】
Figure 0003786985
〔式(9)中、Wは水素原子、置換または無置換のフェニル基(置換基としてハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルアミノ基、低級アミノアルキル基、低級アルキルチオ基、低級アシル基、低級アシルアミノ基、低級アルキレンジオキシ基、低級パーフルオロアルキル基、低級パーフルオロアルキルオキシ基、フェニル基からなる群より選ばれた基を1から3個有する)あるいは炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基を表す。〕を表す。}
で表されるピロリジノン誘導体あるいはその塩である。
【0022】
以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、Rの炭素数1から12の直鎖アルキル基とは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ドデシル等である。炭素数3から12の分岐アルキル基とは、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2,3−ジメチルブチル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、t−オクチル基等である。
炭素数3から12の環状構造を有するアルキル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロオクチル基、1−アダマンチル基、2−アダマンチル基、シクロドデシル基、シクロプロピルメチル基等である。
炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基とは1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)基、5−インダニル基、4−(1,2−シクロペンタ−1’3’−ジエノシクロオクテニル)基、7ーアセナフテニル基等である。フェニルアルキル基とはベンジル基、フェネチル基等である。
【0023】
Rの置換フェニル基の置換基について詳しく述べる。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。低級アルキル基とは、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ペンチル基、イソペンチル基等を示す。
シクロアルキル基とは、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を示す。低級アルコキシ基とは、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、2−メチルエトキシ基、ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、ペントキシ基、2−メチルブトキシ基、2−エチルプロポキシ基等を示す。低級アルキルアミノ基とは、例えばN−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基等を示す。
【0024】
低級アミノアルキル基とは、例えばアミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノプロピル基、2−アミノブチル基等を示す。低級アルキルチオ基とは、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、2−メチルエチルチオ基、ブチルチオ基等を示す。
低級アシル基とは、例えばアセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等を示す。低級アシルアミノ基とは、例えばアセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基等を示す。低級アルキレンジオキシ基とは、例えばメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等を示す。
低級パーフルオロアルキル基とは、例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等を示す。低級パーフルオロアルキルオキシ基とは、例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基等を示す。
【0025】
Rの置換フェニルアルキル基の置換基については、前記フェニル基の置換基と同じである。
【0026】
Zの炭素数1から8の直鎖アルキル基とはメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等である。炭素数3から8の分岐アルキル基とは、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2,3−ジメチルブチル基、1,5−ジメチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−メチルヘプチル基、t−オクチル基等である。
炭素数3から8の環状構造を有するアルキル基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロプロピルメチル基等である。炭素数2から8の不飽和アルキル基とは、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロピニル基、プロパルギル基、3−ブテニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、2,5−ヘキサジエニル基等である。 フェニルアルキル基とは、例えばベンジル基、フェネチル基等である。
炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基とは1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)基、5−インダニル基、4−(1,2−シクロペンタ−1’3’−ジエノシクロオクテニル)基、7ーアセナフテニル基等である。ヘテロ原子を1つ含む5員環ヘテロ環基とは、例えば2−ピロリル基、2−フリル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−テトラヒドロフリル基等を示す。
Zの置換フェニル基の置換基について詳しく述べる。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。低級アルキル基とは、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ペンチル基、イソペンチル基等を示す。
【0027】
シクロアルキル基とは、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を示す。低級アルコキシ基とは、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、2−メチルエトキシ基、ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、ペントキシ基、2−メチルブトキシ基、2−エチルプロポキシ基等を示す。低級アルキルアミノ基とは、例えばN−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基等を示す。
低級アミノアルキル基とは、例えばアミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノプロピル基、2−アミノブチル基等を示す。低級アルキルチオ基とは、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、2−メチルエチルチオ基、ブチルチオ基等を示す。
低級アシル基とは、例えばアセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等を示す。低級アシルアミノ基とは、例えばアセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基等を示す。低級アルキレンジオキシ基とは、例えばメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等を示す。
低級パーフルオロアルキル基とは、例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等を示す。低級パーフルオロアルキルオキシ基とは、例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基等を示す。
Zの置換フェニルアルキル基の置換基については、前記置換フェニル基の置換基と同じである。 Wの炭素数9から15の水素化縮合多環炭化水素基とは1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)基、5−インダニル基、4−(1,2−シクロペンタ−1’3’−ジエノシクロオクテニル)基、7ーアセナフテニル基等である。
【0028】
Wの置換フェニル基の置換基について詳しく述べる。ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。低級アルキル基とは、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ペンチル基、イソペンチル基等を示す。シクロアルキル基とは、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等を示す。
低級アルコキシ基とは、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、2−メチルエトキシ基、ブトキシ基、2−メチルプロポキシ基、ペントキシ基、2−メチルブトキシ基、2−エチルプロポキシ基等を示す。低級アルキルアミノ基とは、例えばN−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基等を示す。
低級アミノアルキル基とは、例えばアミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミノプロピル基、2−アミノブチル基等を示す。低級アルキルチオ基とは、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、2−メチルエチルチオ基、ブチルチオ基等を示す。低級アシル基とは、例えばアセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基等を示す。低級アシルアミノ基とは、例えばアセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基等を示す。
【0029】
低級アルキレンジオキシ基とは、例えばメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基等を示す。低級パーフルオロアルキル基とは、例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等を示す。低級パーフルオロアルキルオキシ基とは、例えばトリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基等を示す。
本発明の化合物は、例えば下記反応式−1に示す方法により製造できる。
反応式−1
【0030】
【化26】
Figure 0003786985
(式中R、Xは前記に同じ。R’はメチル基あるいはエチル基を表し、Lはハロゲン原子、トシルオキシ基あるいはメシルオキシ基を表す。)
化合物(10)を不活性溶媒中、還元することによって化合物(11)を得る。反応温度は−75〜200℃、好ましくは0〜100℃で1〜20時間、好ましくは5〜15時間反応させる。用いられる不活性溶媒としては例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、もしくはこれらの混合物が挙げられる。還元の反応試剤としては例えば、水素化アルミニウム、水素化リチウムアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムと塩化アルミニウムの組み合わせ、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムと塩化カルシウムの組み合わせ、水素化ホウ素ナトリウムと塩化アルミニウムの組み合わせ等を使用できる。
【0031】
化合物(11)をチオニルまたはリンハライドにより相当するハロメチル化合物に、あるいはトシルまたはメシルハライドにより相当するトシルまたはメシルエステルに変換する。この反応はクロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドのような不活性有機溶剤をを使用して、室温から使用溶剤の沸点の間で行うのが好ましい。中間体として生成されるハロメチル化合物あるいはトシルまたはメシルエステルは単離してもよく、またはそのままさらに反応させることもできる。
【0032】
これらの生成物をHXで表されるアミンと反応させると一般式(13)の相当する目的化合物が得られる。この反応はテトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル、ジメトキシエタンまたはジメチルホルムアミド中で実施できる。反応温度は50〜150℃であり、個別の条件はアミンの塩基度および沸点によって変わる。用いられる塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム、等の無機塩基の他、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)等の有機塩基等を使用できる。また上記反応は、必要に応じて反応促進剤として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等のヨウ化アルカリ金属化合物を添加することができる。上記反応におけるHXで表される化合物と一般式(12)で表される化合物との使用割合は、特に限定されないが、通常前者に対し後者を等モル〜過剰量、好ましくは等モル〜5倍モルとすればよい。
ここで一般式(10)で表される化合物は例えば以下のように合成される。
反応式−2
【0033】
【化27】
Figure 0003786985
反応式−3
【0034】
【化28】
Figure 0003786985
(式中R、R’は前記に同じ)
ピロリジノンの3位置換体(15)は、R−NH2で表されるアミン誘導体とγ−ブチロラクトンを脱水縮合して製造される。この反応は無溶媒で、50〜250℃、好ましくは150〜300℃の温度条件下5時間〜20時間、好ましくは10〜15時間反応させる。この時必要に応じて塩酸のような酸触媒を加えてもよい。
得られた化合物(14)を不活性溶媒中、塩基存在下アルコキシカルボニル基導入により化合物(15)を得る。反応温度は30〜200℃、好ましくは70〜150℃で3〜20時間、好ましくは5〜15時間反応させる。用いられる不活性溶媒としては例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類あるいはジメチルホルムアミドが挙げられる。アルコキシカルボニル基導入の反応試剤としては例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、ホスホノギ酸エチル、シュウ酸エチル、シアノギ酸エチル等のエステル類が挙げられる。塩基としては例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウム−t−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム等の無機塩基等の他、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンウンデセン−7(DBU)等の有機塩基等を使用できる。
【0035】
ピロリジノン4位置換体(17)は、R−NH2で表されるアミン誘導体とイタコン酸とを脱水縮合させることによって製造される。この反応は無溶媒で、50〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度条件下5時間〜20時間、好ましくは10〜15時間反応させる。この時必要に応じて塩酸のような酸触媒を加えてもよい。得られた化合物(16)を、メタノールあるいはエタノールのようなアルコール溶媒中、硫酸のような触媒存在下還流することにより、化合物(17)が得られる。
【0036】
本発明の一般式(13)の化合物は、通常の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。その酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、臭化水素酸等の無機酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸が挙げられる。これらの塩もまたフリー体の一般式(13)の化合物と同様に本発明の有効成分化合物として用いることができる。
なお、上記一般式で表される本発明の誘導体は、ひとつ以上の不斉炭素を有している。したがって、該誘導体は異なった立体異性形態、またはラセミ形態を含む立体異性形態の混合物の形態で存在することができる。かくして、本発明はこの様に規定したような種々の形態をも包含するが、これらも同様に有効成分化合物として用いることができる。
【0037】
上記各反応式に示される目的とする化合物は、通常の分離手段により反応系内より分離され、さらに生成することができる。この分離および精製手段としては、例えば蒸留法、再結晶法、カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲルクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィー、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー、溶媒抽出法等を活用できる。
以下に本発明の化合物を具体的に(表−1)[表1−表63]および(表−2)[表64−表126]に列挙する。なお、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
【0038】
【表1】
Figure 0003786985
【0039】
【表2】
Figure 0003786985
【0040】
【表3】
Figure 0003786985
【0041】
【表4】
Figure 0003786985
【0042】
【表5】
Figure 0003786985
【0043】
【表6】
Figure 0003786985
【0044】
【表7】
Figure 0003786985
【0045】
【表8】
Figure 0003786985
【0046】
【表9】
Figure 0003786985
【0047】
【表10】
Figure 0003786985
【0048】
【表11】
Figure 0003786985
【0049】
【表12】
Figure 0003786985
【0050】
【表13】
Figure 0003786985
【0051】
【表14】
Figure 0003786985
【0052】
【表15】
Figure 0003786985
【0053】
【表16】
Figure 0003786985
【0054】
【表17】
Figure 0003786985
【0055】
【表18】
Figure 0003786985
【0056】
【表19】
Figure 0003786985
【0057】
【表20】
Figure 0003786985
【0058】
【表21】
Figure 0003786985
【0059】
【表22】
Figure 0003786985
【0060】
【表23】
Figure 0003786985
【0061】
【表24】
Figure 0003786985
【0062】
【表25】
Figure 0003786985
【0063】
【表26】
Figure 0003786985
【0064】
【表27】
Figure 0003786985
【0065】
【表28】
Figure 0003786985
【0066】
【表29】
Figure 0003786985
【0067】
【表30】
Figure 0003786985
【0068】
【表31】
Figure 0003786985
【0069】
【表32】
Figure 0003786985
【0070】
【表33】
Figure 0003786985
【0071】
【表34】
Figure 0003786985
【0072】
【表35】
Figure 0003786985
【0073】
【表36】
Figure 0003786985
【0074】
【表37】
Figure 0003786985
【0075】
【表38】
Figure 0003786985
【0076】
【表39】
Figure 0003786985
【0077】
【表40】
Figure 0003786985
【0078】
【表41】
Figure 0003786985
【0079】
【表42】
Figure 0003786985
【0080】
【表43】
Figure 0003786985
【0081】
【表44】
Figure 0003786985
【0082】
【表45】
Figure 0003786985
【0083】
【表46】
Figure 0003786985
【0084】
【表47】
Figure 0003786985
【0085】
【表48】
Figure 0003786985
【0086】
【表49】
Figure 0003786985
【0087】
【表50】
Figure 0003786985
【0088】
【表51】
Figure 0003786985
【0089】
【表52】
Figure 0003786985
【0090】
【表53】
Figure 0003786985
【0091】
【表54】
Figure 0003786985
【0092】
【表55】
Figure 0003786985
【0093】
【表56】
Figure 0003786985
【0094】
【表57】
Figure 0003786985
【0095】
【表58】
Figure 0003786985
【0096】
【表59】
Figure 0003786985
【0097】
【表60】
Figure 0003786985
150
【表61】
Figure 0003786985
【0098】
【表62】
Figure 0003786985
【0099】
【表63】
Figure 0003786985
【0100】
【表64】
Figure 0003786985
【0101】
【表65】
Figure 0003786985
【0102】
【表66】
Figure 0003786985
【0103】
【表67】
Figure 0003786985
【0104】
【表68】
Figure 0003786985
【0105】
【表69】
Figure 0003786985
【0106】
【表70】
Figure 0003786985
【0107】
【表71】
Figure 0003786985
【0108】
【表72】
Figure 0003786985
【0109】
【表73】
Figure 0003786985
【0110】
【表74】
Figure 0003786985
【0111】
【表75】
Figure 0003786985
【0112】
【表76】
Figure 0003786985
【0113】
【表77】
Figure 0003786985
【0114】
【表78】
Figure 0003786985
【0115】
【表79】
Figure 0003786985
【0116】
【表80】
Figure 0003786985
【0117】
【表81】
Figure 0003786985
【0118】
【表82】
Figure 0003786985
【0119】
【表83】
Figure 0003786985
【0120】
【表84】
Figure 0003786985
【0121】
【表85】
Figure 0003786985
【0122】
【表86】
Figure 0003786985
【0123】
【表87】
Figure 0003786985
【0124】
【表88】
Figure 0003786985
【0125】
【表89】
Figure 0003786985
【0126】
【表90】
Figure 0003786985
【0127】
【表91】
Figure 0003786985
【0128】
【表92】
Figure 0003786985
【0129】
【表93】
Figure 0003786985
【0130】
【表94】
Figure 0003786985
【0131】
【表95】
Figure 0003786985
【0132】
【表96】
Figure 0003786985
【0133】
【表97】
Figure 0003786985
【0134】
【表98】
Figure 0003786985
【0135】
【表99】
Figure 0003786985
【0136】
【表100】
Figure 0003786985
【0137】
【表101】
Figure 0003786985
【0138】
【表102】
Figure 0003786985
【0139】
【表103】
Figure 0003786985
【0140】
【表104】
Figure 0003786985
【0141】
【表105】
Figure 0003786985
【0142】
【表106】
Figure 0003786985
【0143】
【表107】
Figure 0003786985
【0144】
【表108】
Figure 0003786985
【0145】
【表109】
Figure 0003786985
【0146】
【表110】
Figure 0003786985
【0147】
【表111】
Figure 0003786985
【0148】
【表112】
Figure 0003786985
【0149】
【表113】
Figure 0003786985
【0150】
【表114】
Figure 0003786985
【0151】
【表115】
Figure 0003786985
【0152】
【表116】
Figure 0003786985
【0153】
【表117】
Figure 0003786985
【0154】
【表118】
Figure 0003786985
【0155】
【表119】
Figure 0003786985
【0156】
【表120】
Figure 0003786985
【0157】
【表121】
Figure 0003786985
【0158】
【表122】
Figure 0003786985
【0159】
【表123】
Figure 0003786985
【0160】
【表124】
Figure 0003786985
【0161】
【表125】
Figure 0003786985
【0162】
【表126】
Figure 0003786985
【0163】
こうして得られる有効成分化合物は、シグマ受容体作用薬として有効であり、これらは一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤、等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)が挙げられる。
【0164】
錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用することができる。その例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン酸、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二層錠、多層錠とすることができる。
【0165】
丸剤の形態に成形するに際しては、担体として従来この分野で公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン等の結合剤、カルメロースカルシウム、カンテン等の崩壊剤を使用できる。
【0166】
坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げることができる。
カプセル剤は常法に従い通常有効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
注射剤として調製する場合、液剤、乳剤および懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用されているもの、例えば水、エタノール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。なお、この場合等張性の溶液を調製するのに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有させてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有させることもできる。
【0167】
本発明のこれらの医薬製剤中に含有されるべき有効成分化合物の量としては、特に限定されずに広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよい。
【0168】
本発明のこれら医薬製剤の投与方法は特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度に応じた方法で投与される。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には、経口投与される。また注射剤の場合には、単独でまたはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、さらに必要に応じて単独で筋肉内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合は直腸内投与される。
【0169】
本発明のこれら医薬製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度により適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量が一日当たり体重1kg当たり、約0.0001〜50mg程度とするのがよい。また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約0.001〜1000mgの範囲で含有されるのが望ましい。
【0170】
【実施例】
以下に本発明の実施例として、化合物の製造例、医薬製剤の製剤例、さらに試験例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0171】
実施例1
[1−1] イタコン酸 17.1g(131mmol)とシクロヘキシルアミン 15.0ml(131mmol)を混合し、140℃で1時間反応させた。冷却後固体をアセトンで洗浄し,1−シクロヘキシル−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸(1−1) 19.6gを得た。
【0172】
[1−2] 化合物1−1 14.5g(68.5mmol)をエタノール 200mlに懸濁させ、濃硫酸 0.5mlを加えて4時間還流した。溶媒を溜去し、残渣を酢酸エチルに溶解して飽和重曹水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を溜去し、1−シクロヘキシル−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸エチル(1−2) 14.1gを得た。
【0173】
[1−3] 化合物(1−2) 6.1g(25.4mmol)をTHF 100mlに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム 1.0g(25.4mmol)を加え、還流下6時間かけて、メタノール 3mlをTHF 100mlに溶かした溶液を滴下した。水を加えて反応を停止し酢酸エチルで抽出後、乾燥して溶媒を溜去し、1−シクロヘキシル−4−ヒドロキシメチル−2−ピロリジノン(1−3) 3.5gを得た。
【0174】
[1−4] 化合物(1−3) 3.0g(15.2mmol)をジクロロメタン 50mlに溶かし、氷冷下メタンスルホニルクロリド 7.7ml、次いでピリジン 8.5mlを加え、室温で2時間反応させた。飽和重曹水を加えて5時間攪拌し、有機層を分離して乾燥後溶媒を溜去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=40/1)で精製し、1−シクロヘキシル−2−オキソ−4−ピロリジン−4−イル−メチルメシラート(1−4)4.2gを得た。
【0175】
[1−5] 化合物(1−4) 1.4g(5.1mmol)をアセトニトリル 40mlに溶かし、4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン 1.0g(4.8mmol)、炭酸カリウム 1.0g、ヨウ化カリウム 0.1gを加えて10時間還流した。不溶物を濾過し溶媒を溜去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し、4−〔4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノメチル〕−1−シクロヘキシル−2−ピロリジノン(1−5) 1.9gを得た。化合物(1−5)をメタノール中塩酸/ジオキサンを用い塩酸塩 2.1gを得た。
mp280−281℃
1H−NMR(CDCl3,δppm)(フリー体);1.11(1H,m)、1.37(4H,m)、1.69(6H,m)、2.2−2.8(12H,m)、3.13(1H,m)、3.44(1H,m)、3.95(1H,m)、7.29(4H,m)
【0176】
実施例2
[2−1] 37.6gのN−ブロモコハク酸イミドを100mlのクロロホルムに懸濁させ、25.0gの1,3−ベンゾジオキソールを加えて3時間還流した。室温に冷却後、水、炭酸ナトリウム水、水で洗浄、乾燥濃縮し残留物を減圧蒸留して39.6gの5−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール(2−1)を得た。
【0177】
[2−2] マグネシウム細片1.35gを20mlのTHFと混合し(2−1)11.0gのTHF50ml溶液の内5mlを加えて加温した。反応が進行したので残りの溶液を10分間で滴下した後、1時間還流してグリニャール試薬を得た。この溶液を室温に冷却後、1−ベンジル−4−ピペリドン9.5gのTHF溶液を45分かけて滴下した。1時間かき混ぜた後、50℃でさらに1時間反応した。濃縮後、残留物を塩化アンモニウム溶液と混合してよくかき混ぜ酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥、濃縮、残留物にIPAを加えて結晶化、濾取、IPAで洗浄し1−ベンジル−4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−ピペリジン(2−2)8.0gを得た。
【0178】
[2−3] 8.0gの(2−2)を80mlのメタノールと6.1mlの4N塩酸にとかし、10%Pd/C存在下、常温常圧水素添加反応を行い、2時間後触媒を濾別、濾液を濃縮、エーテルを加えて結晶化、濾取、エーテルで洗浄して5.6gの4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−ピペリジン塩酸塩(2−3)を得た。
【0179】
[2−4] シクロヘキシルアミンの代わりにm−アミノベンゾトリフルオライド 16.1g(0.1mol)を用いる以外は実施例1の工程[1−1、1−2、1−3]と同様の操作を行い、1−(3−トリフルオロメチル)−4−ヒドロキシメチル−2−ピロリジノン(2−4) 6.0gを得た。化合物(2−4)4.0g(15.4mmol)と4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−ピペリジン塩酸塩 2.75g(10.7mmol)を用いて実施例1の工程[1−4、1−5]と同様にして4−[4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペリジン−1−イルメチル]−1−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリジノン塩酸塩 3.9gを得た。
mp202.5℃(分解)
1H−NMR(CDCl3,δppm)(フリー体);1.55−1.8(3H,m)、2.0−2.2(2H,m)、2.4−2.6(5H,m)、2.7−2.9(4H,m)、3.7−4.05(2H,m)、5.95(2H,s)、6.75−7.05(3H,m)、7.4−8.0(4H,m)
【0180】
実施例3
p−アニシジンを用いて実施例1の工程[1−1、1−2、1−3、1−4]と同様にして1−(4−メトキシフェニル)−4−(メシルオキシメチル)−2−ピロリジノン(3−1)を合成し、この化合物(3−1) 3.25g(10.9mmol)と4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩 2.5g(10.9mmol)を実施例1の工程[1−5]と同様に操作して、4−[4−(4−クロロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イルメチル]−1−(4−メトキシフェニル)−2−ピロリジノン塩酸塩 1.0gを得た。
【0181】
mp214−216℃
1H−NMR(CDCl3,δppm)(フリー体);2.35−2.85(9H,m)、3.1−3.2(2H,m)、3.38(3H,s)、3.65−4.0(2H,m)、6.07(1H,s)、6.85−6.95(2H,m)、7.25−7.6(6H,m)
【0182】
実施例4
[4−1] アニリン 30.1g(0.323mol)とγ−ブチロラクトン 30.6g(0.355ml)を混合し、塩酸 7mlを加えて、4時間還流した。さらにバス温190−200℃で3時間反応した。冷却後2N塩酸50mlを加えてスラッジし、濾過後水洗し乾燥した。ヘキサン/酢酸エチル(6/4)から再結晶し1−フェニル−2−ピロリジノン(4−1) 27.2gを得た。
【0183】
[4−2] 水素化ナトリウム(60%oil) 22.1g(0.553mol)をトルエン200mlと混合し、炭酸ジエチル 61.5g(0.521mol)を加え、次いで還流下で化合物(4−1) 25.0g(0.155mol)を含むトルエン溶液 200mlを2.5時間かけて滴下した。5.5時間還流した後、冷却し、氷水中に排出し、希塩酸で酸性にし、有機層を分離し、水層からトルエンで2回抽出、先の有機層とあわせて乾燥、濃縮後ヘキサン−エーテルを加えて洗浄後、減圧乾燥して2−オキソ−1−フェニル−3−ピロリジンカルボン酸エチル(4−2) 10.5gを得た。
【0184】
[4−3] 化合物(4−2) 10.3g(44.5mmol)をメタノール 100mlに溶かし、無水塩化カルシウム 14.95g(44.6mmol)を加えて溶解させた。次いで水素化ホウ素ナトリウム 2.06g(54.4mmol)を分割装入し、氷冷下45分攪拌した。氷水20mlと酢酸エチル20mlを加え有機層を分液し、水層を酢酸エチル、トルエン、エーテルで抽出し、先の有機層と一緒にし乾燥、濃縮後、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、3−ヒドロキシメチル−1−フェニル−2−ピロリジノン(4−3) 3.8gを得た。
【0185】
[4−4] 化合物(4−3) 2.1g(11.0mmol)をジクロロメタン 25mlに溶かし、トリエチルアミン 1.1g(10.9ml)、次いでメタンスルホニルクロリド 1.2g(10.5ml)を滴下して氷冷下30分攪拌し、室温で2.5時間反応した。トリエチルアミン0.3g(3.0mmol)、メタンスルホニルクロリド0.4g(3.5mmol)を滴下しさらに4時間反応した。水洗、乾燥、濃縮してメシル体を得た。メシル体、実施例2の工程(2−3)で得られた4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペリジン塩酸塩 2.1gおよび炭酸カリウム2.7gをアセトニトトリル35ml中で8時間還流し、不溶物を濾別後濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=40/1)で精製して、3−[4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペリジン−1−イルメチル]−1−フェニル−2−ピロリジノン650mgを得た。フリー体500mgをメタノールに溶かし塩酸/ジオキサンで酸性にし、濃縮し析出晶を濾取、エーテルで洗浄して3−[4−ヒドロキシ−4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ピペリジン−1−イルメチル]−1−フェニル−2−ピロリジノン塩酸塩460mggを得た。
mp211−213℃
1H−NMR(CDCl3,δppm)(フリー体);1.71−1.78(2H,m)、2.02−2.17(3H,m)、2.34−3.04(8H,m)、3.83(2H,m)、5.952(2H,s)、6.77−7.18(4H,m)、7.37(2H,m)、7.64(2H,m)
【0186】
実施例5
[5−1] 2.43gのマグネシウムを100mlのTHFと混合し16.3gの2−ブロモチオフェンを滴下し、1時間還流してグリニャール試薬を調製した。室温に冷却後17.1gの1−エトキシカルボニル−4−ピペリドンを滴下して1時間還流下にかき混ぜた。塩化アンモニウムを含む氷水中にあけ酢酸エチルで抽出した。この時不溶物が析出するがこれも目的物である。抽出液を濃縮すると結晶が得られた。先の析出物と混合し、メタノールより再結晶、酢酸エチルで洗浄し4−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)−1−ピペリジンカルボキシレート(5−1)を得た。
【0187】
[5−2] 12.8gの(5−1)を120mlのIPAに溶かし5.0gの水 酸化カリウムを加えて6時間還流下かき混ぜた。さらに5.0gの水酸化カリウムを追加して6時間還流した。冷却後、不溶物を濾取、濾液を濃縮した。残留物と先の不溶物を併せて水にあけ、クロロホルムで抽出した。水洗、乾燥濃縮後、エーテルを加えて結晶化、濾取して4−(2−チエニル)−4−ピペリジノール(5−2)6.9gを得た。
【0188】
[5−3] 化合物(2−4)の代わりに化合物(5−2)を用いる以外は実施例2の工程[2−4]と同様にして4−(4−ヒドロキシ−4−(2−チエニル)ピペリジン−1−イルメチル)−1−(3トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリジノン塩酸塩を得た。
mp193(分解)
1H−NMR(CDCl3,δppm)(フリー体)1.9−2.1(3H,m)2.1−2.25(2H,m)2.4−2.85(9H,m)3.65−3.75(1H,m)3.9−4.0(1H,m)6.95−7.05(2H,m)7.2−7.3(1H,m)7.4−7.55(2H,2H,m)
【0189】
実施例6〜47
実施例1ないし5と同様にして製造し、それぞれの化合物の融点(mp)およびMNRで同定し、その結果を(表−3)[表127−表135]に示す。
【0190】
【表127】
Figure 0003786985
【0191】
【表128】
Figure 0003786985
【0192】
【表129】
Figure 0003786985
【0193】
【表130】
Figure 0003786985
【0194】
【表131】
Figure 0003786985
【0195】
【表132】
Figure 0003786985
【0196】
【表133】
Figure 0003786985
【0197】
【表134】
Figure 0003786985
【0198】
【表135】
Figure 0003786985
【0199】
製剤例1
4−〔4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノメチル〕−1−シクロ
ヘキシル−2−ピロリジノン塩酸塩 130 g
クエン酸 1 g
ラクトース 35 g
リン酸二カルシウム 72 g
プルロニックF−68 30 g
ラウリル硫酸ナトリウム 20 g
ポリビニルピロリドン 14 g
ポリエチレングリコール(カルボワックス1500) 5 g
ポリエチレングリコール(カルボワックス6000) 45 g
コーンスターチ 33 g
乾燥ステアリン酸ナトリウム 3 g
乾燥ステアリン酸マグネシウム 3 g
エタノール 適量
本発明有効成分化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸二カルシウム、プルロニックF−68およびラウリル硫酸ナトリウムを混合する。
上記混合物をNo.60スクリーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワックス1500および同6000を含むアルコール性溶液で湿式粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な粒子が形成されるまで混合を続ける。混合物をNo.10スクリーンを通過させ、トレイに入れ、100℃のオーブンで12〜15時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリーンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥ステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠機で所望の形状に圧縮する。
【0200】
得られた素錠をワニスで処理し、タルクを散布し、湿気の吸収を防止する。素錠の周囲に下塗り層を被覆する。内服用のために充分な回数のワニス被覆を行う。錠剤を完全に丸くかつ平滑にするためにさらに下塗り層および平滑被覆が適用される。所望の被覆が得られるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均一な光沢の錠剤にする。
【0201】
製剤例2
4−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノメチル]−1−シクロヘキシル−2−ピペ
リジノン塩酸塩 5 g
ポリエチレングリコール(分子量:4000) 0.3g
塩化ナトリウム 1.0g
ポリオキシエチレン−ソルビタンモノオレエート 0.5g
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g
メチル−パラベン 0.2g
注射用蒸留水 10.0ml上記メチル−パラベン、メタ重亜硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムを攪拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水に溶解させる。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明の有効成分化合物、次いでポリエチレングリコールおよびポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを、上記の溶液中に溶解させる。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製する。
【0202】
薬理試験例1
Vilnerらの方法(B.J.Vilner and W.D.Bowen,in Multiple Sigma and PCP Receptor Ligands: Mechanisms for Neuromodula−tion and Neuroprotection?,NPP Books:pp 341(1992))を変更してσ1受容体に対するラジオレセプターアッセイを行った。小脳、延髄を除いたラット全脳のホモジネート(10mg/ml)を被験薬および3H−ligand(5nM 3H−(+)pentazocine(NEN))とともに室温で2時間インキュベートした。脳組織をセル・ハーベスター(Brandel社、LL−12)にてグラスファイバー濾紙(Whatman,GF/B)に吸引濾過し、bufferで3ml、2回洗浄した。グラスファイバー濾紙をバイアルに入れ、シンチレーター(Amersham,ACSII)を3.5ml加えて10時間放置した後、液体シンチレーションカウンターにて受容体に結合した3H−ligandの量を測定した。なお、blankの測定には(+)−pentazocine(10μM)を使用した。
各被験薬濃度における3H−ligandの受容体に対する結合率を、被験薬無添加の時を100%、blank物質の時を0%としてグラフを作成し、結合率が50%になる被験薬濃度を求めてIC50値とした。これよりKi値を次式より求めた。
Figure 0003786985
D3H−ligandと受容体との解離定数であり、3H−ligand濃度を変化させた時の受容体に対する結合をScatchard plotすることにより求めた。結果を(表−4)に示す。
【0203】
Figure 0003786985
薬理試験例2
抗精神病活性をマウスを使用してmethamphetamine誘発運動亢進により調べた。実験には5週齢のddy系雄性マウス(日本slc)を1群10匹使用した。被験薬(すべて10mg/kg)腹腔内投与後直ちに測定用photocellケージにマウスを入れ、30分間運動量を測定した(これを被験薬の自発運動に与える作用とした)。その後一度ケージから出し、methamphetamine 1.5mg/kgを皮下投与して、元のケージに戻し30分間運動量を測定した。methamphetamineの運動亢進抑制%は次式より算出した。
抑制%=100−[{(被験薬投与群−正常群)/(コントロール群−正常 群)}×100]
被験薬投与群 :サンプル+methamphetamine
コントロール群:ベヒクル+methamphetamine
正 常 群 :ベヒクル+saline
結果を(表−5)に示す。
【0204】
Figure 0003786985
本発明の化合物のうち、薬理試験で高い有効性を示したものについて、予備的な急性毒性試験を行った。すなわち1群3頭のマウスを用い、100mg/kgを腹腔内に投与したが、死亡例は観察されなかった。
【0205】
【発明の効果】
本発明により、従来問題であった錐体外路系症状の副作用を誘発することのない、抗精神病薬を提供することが期待できる。また、本発明化合物には虚血性脳疾患治療薬の効果も期待される。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1a)または(1b):
    Figure 0003786985
    {式(1a)または(1b)中、
    Rは、置換されていないか、又はメトキシ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、ベンジルオキシ基、アミノ基、ニトロ基もしくはエチル基により置換されているフェニル基であり;
    nは1の整数であり;そして
    Xは、下記一般式(2):
    Figure 0003786985
    〔式(2)中、Yは水酸基を表し;そして
    Zは、フェニル基(このフェニル基は、ハロゲン原子、メチレンジオキシ基、トリフルオロメチル基又はメトキシ基により置換されている)又はチエニル基を表す〕を表し;あるいは
    Xは、下記一般式(3):
    Figure 0003786985
    〔式(3)中、Wは、1〜3個のハロゲン原子で置換されたフェニル基を表す〕を表す}
    で表されるピロリジノン誘導体、あるいはその塩。
  2. 式(1a)又は(1b)において、Rは、置換されていないか、又はハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基及びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されたフェニル基を表し;そしてnが1である、請求項1記載のピロリジノン誘導体、あるいはその塩。
  3. 下記一般式(4):
    Figure 0003786985
    {式(4)中、
    Rは、置換されていないか、又はハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基及びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されたフェニル基を表し;そして
    Xは、下記一般式(5):
    Figure 0003786985
    〔式(5)中、Yは水酸基を表し;そしてZは、フェニル基(このフェニル基は、ハロゲン原子、メトキシ基、メチレンジオキシ基及びトリフルオロメチル基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されている)又はチエニル基を表す〕を表し;あるいは
    Xは、下記一般式(6):
    Figure 0003786985
    〔式(6)中、Wは、1〜3個のハロゲン原子により置換されたフェニル基を表す〕を表す}
    で表される、請求項2記載のピロリジノン誘導体、あるいはその塩。
  4. 下記一般式(7):
    Figure 0003786985
    {式(7)中、
    Rは、置換されていないか、又はハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基及びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されているフェニル基を表し;そして
    Xは、下記一般式(8):
    Figure 0003786985
    〔式(8)中、Yは水酸基を表し;そしてZは、フェニル基(このフェニル基は、ハロゲン原子、メトキシ基、メチレンジオキシ基及びトリフルオロメチル基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されている)又はチエニル基を表す〕を表し;あるいは
    Xは、下記一般式(9):
    Figure 0003786985
    〔式(9)中、Wは、1〜3個のハロゲン原子により置換されたフェニル基を表す〕を表す}
    により表される、請求項2に記載のピロリジノン誘導体、あるいはその塩。
  5. R−NH2〔Rは、置換されていないか、又はハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基及びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されたフェニル基を表す〕とイタコン酸とを縮合させ、これをエステル化し、還元し、メシル化し、環状アミンと反応させることによる、請求項3記載のピロリジノン誘導体又はその塩の製造方法。
  6. R−NH2〔Rは、置換されていないか、又はハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、エチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基及びベンジルオキシ基からなる群より選ばれた1〜3個の置換基により置換されたフェニル基を表す〕とγ−ブチロラクトンとを縮合させ、これにアルコキシカルボニル基を導入し、還元し、メシル化し、環状アミンと反応させることによる、請求項4記載のピロリジノン誘導体又はその塩の製造方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を有効成分として含有してなる抗精神病薬。
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