JP3787382B2 - Rds信号の査定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線送信機による無線信号送信においてバイフェ−ズ(biphese)で変調されるデジタルRDS信号の品質及び/又は存在を査定する方法に関するもので、RDSのために備え付けられた無線受信機により受信され、ビット伝送速度クロック信号は、ビットレートがRDS信号のビットレートと同一に、受信機側で生成され、RDS信号とビット伝送速度クロック信号とのビットが、2つの半ビットと2つのRDS半ビットから成っており、前記2つの半ビットの一方は正位相であり、もう一方は負位相である。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるRDSシステム(無線データ・システム:Radio Data System )において、RDS情報を送信している無線局は、無線局ID、無線局の交替周波数、プログラム・タイプなどを送信する。これに関して、公刊物("Specifications of the Radio Data System RDS for VHF/FM Sound Broadcasting", Tech. 3244-E, Technical Centre of the European Broadcasting Union, Brussels, March 1984. )に詳細に記述されている。
【0003】
RDS情報の送信は、連続に変調された2進ビット・シーケンスをもつ搬送波の振動を利用し、その上でRDS情報を含んでいる。そのようにして、各ビットは、2つの半ビットに分割され、同じビットに属する隣り合う半ビット間に生じる位相の反転を伴っている。2つの隣り合うRDSビット間の論理値が変わる場合、急な位相の反転(角度で180°)が、搬送波振動によってビットが変化する場所で発生する。
【0004】
ドイツ国ではARI(Autofahrer-Rundfunk-Information = Radio Information for Motorists )システムに基づいて、搬送波周波数57KHzが使用されている。RDS変調において、前記周波数57KHzは送信機側で抑制されている。従って、周波数57KHzの搬送波は、例えばカーステレオなどの受信機側で、水晶発振器及びデジタル“コスタス・ループ(Costas loop )”の助けを得て再生される。分周器の助けを得て、生成された搬送波の周波数を値48で除算することにより、ビットレート1187.5HZであるビート伝送速度クロック信号が受信機側で生成される。受信機側で、デジタルRDS信号であるビット伝送速度ロック信号の位相同期が、受信機側で復調され実行される。
【0005】
RDSシステムの基本的な試みにより、可能な限り敏速に受信機側でRDSデータをデコードすることで構成していることから、RDSの情報、例えば無線局名、無線局の交替周波数等、も可能な限り敏速に入手できる。正確なRDS情報が送信されたことを確認するために、RDSビットは品質検査プロセスを受ける。
【0006】
正確なRDSビットの場合には、2つの半ビットの1つは正位相であり、もう一つは負位相である。これは、種々の論理値を表している2つのRDSビット間で、ビット変換して、急に位相が変化した後も保たれている。
【0007】
RDS信号の特性は、各RDSビットにおいて2つの半ビットが異なる位相信号であるかどうか、ということを検査することにより品質検査に使用される。受信機側で受信された57KHzの搬送波がRDS信号の位相でない時、又はRDS信号がノイズ混信している時、これらの現象は認識され、当該RDSビットが“不確実(insecure)”としてマークされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受信機側のPLLビットが同期された時のみ、即ち受信機側で復調されたデジタルRDS信号と受信機側で生成されたビット伝送速度クロック信号の間で位相同期がある時、この品質表示又は検査機能が正確に機能する。だから、RDS信号の時間幅がその半ビットとして解釈されるための測定法は、受信機側のビット伝送速度クロック信号に依存している。これは、そのようなRDS信号の半ビットが、同じ半ビットに属して異なる位相符号について検査される時のみに、品質表示又は検査が正確に機能する理由である。
【0009】
前記PLLビットが同期されない限り、即ちRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期がない時、ある検査期間は異なるRDSビットに属する2つの半ビットにわたる。この場合、得られた品質情報はこれ以上確保されない。
【0010】
本発明の目的は、バイフェ−ズで復調されたデジタルRDS信号の品質及び/又は存在を査定する有効な方法を提案することであり、検査されたRDSビットの品質に関する好ましい結果が得られ、更にRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間で同期化が欠如している場合においても、前述のような結果を確保することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
無線送信機による無線信号放送にて、RDSのために取付けられた無線受信機により受信され、バイフェ−ズで復調されたデジタルRDS信号の品質及び/又は存在を査定する方法に関するものであり、本発明の上記目的は、ビット伝送速度クロック信号が受信機側で前記RDS信号と同一の伝送速度で生成され、前記RDS信号のビットが2つの半ビットで構成されると共に、前記ビット伝送速度クロック信号のビットが1つのRDSビットに属する2つのRDS半ビットで構成されており、前記2つの半ビットの一方が正の位相で他方が負の位相であり、前記品質及び/又は存在の査定のために、前記正の位相の符号の数及び前記負の位相の符号の数が、1つの半ビット期間が前記ビット伝送速度クロック信号の予め決められた“n”個の隣合う半ビットから構成される複数の半ビット期間中、前期RDS信号にそれぞれ含まれて決定され、確定した正の位相符号の数と確定した負の位相符号の数との前記半ビット期間における割合が予め決められた割合数に一致するかしないかに応じて、前記RDS信号が良品質の信号として又は低品質の信号としてそれぞれ査定され、前記nの値として2以上の奇数が使用されることによって達成される。さらに、前記予め決められた数“n”に選択された値が “3”であることによって、より効果的に達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、1つの信号図を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。図1は6つのRDSビットとしてRDS信号の時間形式を示している。その下に示される直線aとbは、公知技術の品質検査方法による品質査定を示しており、直線cとdは,本発明の品質検査方法による査定を示している。RDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期がある場合について、直線aとcは、一般的な方法による査定と本発明の方法による査定をそれぞれ示している。RDS信号とビット伝送速度クロック信号とが位相同期でない場合について、直線bとdは、一般的な方法による査定と本発明の方法による査定をそれぞれ示している。
【0013】
RDS信号の波形において、ビットの境界線は垂直な太線により示されており、そこで個々のRDSビットにある半ビットの境界線は垂直な細線で示されている。横座標より上にある信号部分はaの“+”符号で示されており、一方、横座標より下にある信号部分はaの“−”符号で示されている。これは、横座標より上にある信号部分は正の位相符号をもち、横座標より下にあるの信号部分は負の位相符号をもつことを意味している。通常、RDSバイフェ−ズ復調において、論理値“1”を表現しているRDSビットで、第1半ビットは正の位相符号であり、第2半ビットは負の位相符号である。それとは対照的に、論理値“0”のRDSビットは、第1半ビット内で負の位相符号をもち、第2半ビット内で正の位相符号をもつ。図1に示されたRDS信号は、従って論理値“110110”の6つのRDSビットを表現している。
【0014】
図1のラインaとdは、横座標又は時間軸tに沿って示されている。2つの縦線の間の距離は、それぞれRDS信号の1つの半ビットとビット伝送速度クロック信号の持続時間に対応する。個々の品質検査又は監視期間の時間幅は、垂直な太線で示されている。これは、各品質監視期間が2つの半ビット区間と同様に長時間持続することをラインaとbで示している。ラインcとdは、それぞれ3つの半ビット区間から成る持続期間で品質監視期間を示している。
【0015】
ラインaとbは、ビット伝送速度クロック信号の表現として同時に解釈される。そこで、垂直太線は、ビット伝送速度クロック信号のビット遷移を示しており、一方、垂直細線はビット伝送速度クロック信号の各ビットで半ビット遷移を示している。ラインaにおいて、垂直な太線と垂直な細線の位置での時間は、RDS信号の垂直な太線と垂直な細線の位置での時間と一致する。RDS信号とビット伝送速度クロック信号とは、従って位相同期にある。ラインbにおいて、垂直な太線と垂直な細線は、RDS信号表記の垂直な太線と垂直な細線に関して、180°位相移動している。従って、RDS信号とラインbのビット伝送速度クロック信号との間に位相同期はない。
【0016】
ラインaからdは、各半ビット区間で、遅れて対応する半ビット中にRDS信号の位相符号を示している。
【0017】
一般的な品質監視方法による品質査定は、ラインaに示されるRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期がある場合、正確で安全な全6RDSビットの査定をすることになる。全品質監視期間a1からa6において、1つの正位相符号と1つの負位相符号とがそれぞれ存在する。従って、同数の正の位相符号と負の位相符号が、各品質監視期間に確認される。査定は、従ってRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期がある場合に、良い結果をもたらす。
【0018】
ラインbにおいて、RDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相移動がある場合、正確な査定は、品質監視期間b1とb4の間のみに得られる。品質監視期間b2、b3及びb5の間に誤った査定が行われるが、RDS信号は前記期間中において正確なものである。正確なRDS信号にもかかわらず、品質査定の不正確さや誤りは、6つのRDSビット内で3つの時間に生じる。
【0019】
ラインcとdで示された本発明の品質監視又は検査方法で、各品質監視期間は隣合う3つの半ビットで構成され、本発明の好ましい実施例に相当する。RDS信号が正しい時に品質監視期間に2:1の割合で異なる位相符号となるべきであり、ここにおいて、正の位相符号の数が負の位相符号の数の2倍であるか、又は負の位相符号の数が正位相符号の数の2倍である。
【0020】
ラインcにおいて、RDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期があるという推測に基づいて、割合2:1は、表記された4つの品質監視期間すべてにおいて得られる。
【0021】
ラインdに示された場合を見てみると、位相同期はRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に存在せず、ある品質監視期間内に生じ、異なる位相符号の割合2:1が、d1からd3に示された3つの品質監視期間すべてにおいて得られる。
【0022】
RDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相の同期がない時に、ラインaとbに示された一般的な品質監視方法は適切に機能しないが、一方で、ラインcとdに示された本発明の品質監視方法はRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間の位相位置に反応しない。
【0023】
無線局からの発信周波数を受信する場合には、RDS信号が送信されず、従って57KHz搬送波を生成しないので、ノイズは受信機側で受信され、又ラインaとbに示された一般的な方法では、統計的にみて各品質監視期間内に偶数の正の位相符号と負の位相符号が発生する。そのようなノイズは、従って一般的な品質監視方法により正確なRDS信号として評価される。
【0024】
ラインcとdにより示された本発明の品質監視方法によると、ノイズは、統計的にみて、各品質監視期間に同数の正の位相符号と負の位相符号を得る。これは、正の位相符号と負の位相符号を1:1の割合で査定を行うことになり、従って予め決められた割合2:1を用いないで行われる。本発明の方法は低品質であるノイズを認識し評価する。
【0025】
本発明による方法では、3つの半ビット区間以上長く持続する品質監視期間が予め決定される。低品質であるノイズを間違いなく認識し評価するために、各品質監視期間は、奇数個の半ビット持続時間をもたなければならない。本発明の方法は従って、品質検査又は監視期間毎に5、7、9、・・・と隣合う半ビットで実行される。しかしながら、良い結果は品質監視期間毎に隣合う3つの半ビットにより得られる。それ故、品質監視期間毎に隣合う半ビットの数が高くなるにつれて、近接したものの正の位相符号と負の位相符号との割合が1:1に達し、それは、良品質信号の査定に達するために各品質監視期間に存在しなければならない。そして、近接したものの割合が1:1となり、ノイズが良品質のRDS信号であると認識され評価されることを避けることは困難である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の方法が、それぞれの品質検査機能中に、1つのRDSビットに属しているよりも半ビットを含んでいることにより、品質検査の正確な結果はRDS信号とビット伝送速度クロック信号との間に位相同期があるかないかに無関係に得られる。
【0027】
2つの隣合う半ビットのみが品質検査に含まれる品質検査方法と共に、RDS信号が全く送信されない時に、“RDSビット”が正確に報告されるが、ここにおいてRDSビットは存在していない。その理由は、RDS信号が送信されないと、ノイズが、推測されたRDS搬送波周波数で受信機側に受信され、又ノイズが統計的に正の位相符号と負の位相符号との周期数が等しいからである。一般的な品質検査方法は、従って正位相符号の数と負位相符号の数とは等しくなる結果に達し、正確なRDSビットの受信能力として評価される。
【0028】
本発明の方法において、同数の正の位相符号と負の位相符号がある検査期間内で生じるかどうかについては評価されないが、正の位相符号と負の位相符号との間に予め決められて異なる割合がある検査期間内に存在するかどうかについては評価されることにより、ノイズは本発明の方法を利用している際に誤って解釈される可能性はない。
【0029】
従って、本発明の方法は、送信周波数がRDS情報を送信しているかどうか検波するためにRDS無線受信機に使用され、前記送信周波数は受信機がある特定の時間に変調できる周波数である。この場合、RDS情報は受信されるための送信周波数で送信され、査定は少くともRDSビットの大部分で“良(good)”としてランキングされる。RDS受信機が、まさにARI情報を提供する無線局からの送信周波数に転換されると、RDS情報でなく、情報、即ちARI情報が57KHz搬送波で発信されるが、ARIシステムに準じていないのでバイフェ−ズで復調はしない。バイフェ−ズに復調された信号が存在しないと、正の位相符号と負の位相符号との間に予め決められた割合は、各品質検査期間中にも存在しない。ARI信号の受信中、本発明の方法は、全品質検査期間内で“低品質(of poor quality )”のランキングに達する。これは、RDS信号が受信されていないという結果の査定に関連している。
【0030】
この場合、RDS受信機がRDS情報でもなくARI情報でもない送信を無線局の周波数に、ある特別な瞬間で転換し、ノイズのみが57KHz搬送波で受信機側に受信される。しかしながら、これは、同数の正の位相符号と負の位相符号が、正の位相符号と負の信号信号との間で予め決められた異なる割合としてではなく、本発明に従ってある検査期間内に存在するという査定に導く。この場合においても、RDS情報が発信されていないということは、間違いなく認識される。
【0031】
本発明の方法により、RDS情報は送信周波数で放送されているかどうかについて検波が安全に行われ、前記送信周波数とは、RDS無線受信機がある瞬間に復調されることのできる周波数である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の品質検査方法による品質査定を比べながら、本発明の品質検査方法による査定を説明するのに有用な信号曲線をの例を示す図である。
【符号の説明】
a1〜a6 一般的な品質検査方法による品質検査又は監視期間
b1〜b6 一般的な品質検査方法による品質検査又は監視期間を180°位相移動したもの
c1〜c6 本発明の品質検査方法による品質検査又は監視期間
d1〜d6 本発明の品質検査方法による品質検査又は監視期間を180°位相移動したもの
Claims (2)
- 無線送信機によって無線信号放送にて、RDSのために取付けられた無線受信機により受信され、バイフェーズで復調されたデジタルRDS信号の品質又は存在を査定する方法において、ビット伝送速度クロック信号が受信機側で前記RDS信号と同一の伝送速度で生成され、前記RDS信号のビットが2つの半ビットで構成されると共に、前記ビット伝送速度クロック信号のビットが1つのRDSビットに属する2つのRDS半ビットで構成されており、前記2つの半ビットの一方が正の位相で他方が負の位相であり、品質又は存在の査定のために、ビット伝送速度クロック信号やRDS信号のうち、予め決められた“n”個の隣合う半ビットからなる期間中の品質検査期間におけるRDS信号にそれぞれ含まれる、正の位相符号の数と負の位相符号の数が決められ、確定した正の位相信号の数と確定した負の位相信号の数との割合が、予め決められた割合数に一致するかしないかに応じて、前記RDS信号が良品質の信号として又は低品質の信号としてそれぞれ査定され、前記nの値として2以上の奇数が使用されるRDS信号の査定方法。
- 前記nの値は、3である請求項1に記載されたRDS信号の査定方法。
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