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JP3790782B2 - コンバインの揚穀・排穀装置 - Google Patents
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JP3790782B2 - コンバインの揚穀・排穀装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンバインの揚穀・排穀装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンバインでは、脱穀装置で脱穀した精選穀粒(一番)を脱穀装置と対設される穀粒タンクに一旦貯留する。而して、穀粒タンクへの供給は、脱穀装置に設けられた収穀口から揚穀筒で揚げて穀粒タンクの上部に投入する。一方で、穀粒タンクが設置される脱穀装置の対向箇所はエンジンボンネットや座席シートの直後の狭い空間である。
【0003】
図3は従来例の穀粒タンク廻りの一部側面図であるが、ここで、aは穀粒タンクであり、脱穀装置(図示省略)に対設してエンジンボッネットや座席シートbの直後の限られた空間に細長い容器として設けられている。尚、cは脱穀穀粒を脱穀装置から穀粒タンクaに揚送する揚穀筒、dは穀粒タンクa内の穀粒を上送する縦オーガ、eは縦オーガdで上送された穀粒を横送して排出する横オーガである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
穀粒タンクaがこのような空間にこのような形状で設けられていると、その容積はいきおい小さなものとならざるを得ない。又、縦オーガdは水平回転させられ、横オーガeは上下動させられるが、横オーガe上下動用の伸縮シリンダfが縦オーガdと横オーガeとが交差する穀粒タンクaのコーナー部に設けられているため、穀粒タンクaの容積は更に削られる。尚、穀粒タンクaの容積が小さいと、排穀された穀粒を積む運搬車が交代するようなときに満杯になるおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、穀粒タンクの形状に工夫を凝らすことでその容積を十分に確保できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題下、本発明は、請求項1に記載した、脱穀装置で脱穀した穀粒を脱穀装置の採穀口から取り出して脱穀装置に対向してエンジンボッネットの直後に設置される穀粒タンクの上部に設けられた投口まで揚穀する揚穀筒と、投口から投入された穀粒を貯留する穀粒タンクと、穀粒タンクの後部に沿って水平回転可能に立設されて穀粒タンク内の穀粒を上送する縦オーガ及び縦オーガの上部に上下動可能に接続されて穀粒タンクの上方を前延して上送された穀粒を排穀する横オーガと、からなるコンバインの揚穀・排穀装置において、穀粒タンクの上方前部をエンジンボンネットの上方空間に膨出させ、かつ穀粒タンクの上部を横オーガの非回動範囲では横オーガの最下位位置における底面よりも高くする とともに、投口を膨出した部分にかかるまで前方に変移させて揚穀筒を前方に傾斜させ、この揚穀筒の上部から横オーガを受ける横オーガレストを支えるステーを前方に延出させたことを特徴とするコンバインの揚穀・排穀装置。を提供したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一例を示すコンバインの穀粒排穀穀置の側面図、図2は平面図であるが、コンバインの穀粒排穀装置は、脱穀装置(図示省略)で脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンク10と、穀粒タンク10内の穀粒を上送する縦オーガ12と、縦オーガ12で上送された穀粒を横送して排出する横オーガ14とからなる。
【0007】
これらの配置構成は、機体フレーム16の後部左側に脱穀装置が配され、これと対向する後部右側に穀粒タンク10が配置される。穀粒タンク10は機体フレーム16上に起立させられる背の高い細長い容器である。穀粒タンク10は金属製のものが多いが、最近では、樹脂をブロー成型して製作されることもある。穀粒タンク10の前方にはエンジンボッネット18や座席シート20が設けられている。機体フレーム16の前後長は限られるから、穀粒タンク10とエンジン18等は互いに入り組んだ配置になっている。
【0008】
縦オーガ12は穀粒タンク10の後部中央に支承ブラケット22等で支持されて立設される。縦オーガ12の途中の外周にはギア24が取り付けられており、このギア24は図外の油圧シリンダ等で往復運動させられるラックで駆動できるようになっており、これによって縦オーガ12は水平回転できる。
【0009】
横オーガ14はその後端が縦オーガ12の上部に上下動可能に接続され、前部は前方に延伸している。そして、その途中は後述する揚穀筒の上部等に取り付けられる横オーガレスト26で支持されている。この場合、横オーガ14の側方にステー28を出し、このステー28と縦オーガ12との間に伸縮シリンダ30を介設している。
【0010】
従って、伸縮シリンダ30を伸縮させることで、横オーガ14は上下動できるものとなる。尚、伸縮シリンダ30は油圧・空圧シリンダや電動シリンダがあてられるが、配管等のことを考えると電動シリンダが好ましい。
【0011】
これら縦オーガ12及び横オーガ14の筒部分は、従来金属製のパイプで構成されており、非常に重量の重いものであった。しかし、最近では、少々の大径のパイプであっても、ブロー成型で強度のあるものが成型できるようになっていることから、これらも樹脂製品で代替えするのが重量、コスト面からも好ましい。
【0012】
脱穀装置で脱穀された穀粒は、その採穀口32から取り出されて脱穀装置と対向して穀粒タンク10の側面に立設される揚穀筒34で上方に揚げられ、穀粒タンク10の上部に設けられた投口36から投入される。穀粒タンク10内に貯留された穀粒は、その下部に設けられた取出口38から取り出されて縦オーガ12で上送される。
【0013】
縦オーガ12で上送された穀粒は横オーガ14に引き継がれて横送され、その先端の排穀口(図示省略)から排出する。排穀口から排出された穀粒は下に待ち受けている運搬車等に積み込まれる。
【0014】
コンバインが刈取り脱穀作業をしながら走行するときには、横オーガ14から排出される穀粒は併走している運搬車等に積載される。従って、その位置合わせ等のために縦オーガ12は水平回転、横オーガ14は上下動される必要があるのは前述したとおりである。
【0015】
運搬車等は積載が一杯になると、交代しなければならない。このときのアイドルタイム等を考慮すると、穀粒タンク10の容量は大きいほど良い。しかし、スペースに制限があって、むやみに大きくできないのは前述したとおりである。本発明は、穀粒タンク10を以下のように構成してこれを解決したのである。
【0016】
先ず、前方の形状であるが、前方に存在するエンジンボッネット18の上方を外れた辺りから上部を操縦者の運転の障害にならない程度前方に膨出させる。又、上方の形状については、横オーガ14が回動しない範囲ではその上部をこれよりも高くする。
【0017】
投口36は穀粒タンク10の前後ほぼ中心に設定しなければ、これから投下された穀粒の山が不均一になって十分な貯留量を確保できない。従って、穀粒タンク10の前部が前方に膨出されたことに伴い、投口36も前方へ変移せざるを得ない。一方で、脱穀装置の採穀口32の位置は決まっているから、揚穀筒34は前方へ傾斜したものとなる。
【0018】
このような構成をとることにより、前述した横オーガレスト26も必然的に前方に移動する。従って、横オーガ14の前方寄りを支持できることになり、横オーガ14の変形を抑え、横オーガレスト26を強度の低いもので構成できる利点がある。
【0019】
【発明の効果】
以上、本発明は、前記したものであるから、即ち、穀粒タンクの上方前部をエンジンの上方に膨出させ、かつ穀粒タンクと干渉しない範囲の上部を穀粒タンクの底面よりも高くしたものであるから、穀粒タンクの容積を大きくできる。この場合、穀粒タンクの上方後部は伸縮シリンダを設ける関係上、コーナーがえぐられたものとなるが、前方膨出によってこれが補償される。この結果、穀粒タンクの上部と下部とはほぼ同じ前後幅を有することになって均衡がとれたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示すコンバインの揚穀・排穀装置の側面図である。
【図2】 本発明の一例を示すコンバインの揚穀・排穀装置の平面図である。
【図3】 従来例の一例を示すコンバインの揚穀・排穀装置の一部側面図である。
【符号の説明】
10 穀粒タンク
12 縦オーガ
14 横オーガ
18 エンジンボンネット
20 座席シート
26 横オーガレスト
32 採穀口
34 揚穀筒
36 投口

Claims (1)

  1. 脱穀装置で脱穀した穀粒を脱穀装置の採穀口から取り出して脱穀装置に対向してエンジンボッネットの直後に設置される穀粒タンクの上部に設けられた投口まで揚穀する揚穀筒と、投口から投入された穀粒を貯留する穀粒タンクと、穀粒タンクの後部に沿って水平回転可能に立設されて穀粒タンク内の穀粒を上送する縦オーガ及び縦オーガの上部に上下動可能に接続されて穀粒タンクの上方を前延して上送された穀粒を排穀する横オーガと、からなるコンバインの揚穀・排穀装置において、穀粒タンクの上方前部をエンジンボンネットの上方空間に膨出させ、かつ穀粒タンクの上部を横オーガの非回動範囲では横オーガの最下位位置における底面よりも高くするとともに、投口を膨出した部分にかかるまで前方に変移させて揚穀筒を前方に傾斜させ、この揚穀筒の上部から横オーガを受ける横オーガレストを支えるステーを前方に延出させたことを特徴とするコンバインの揚穀・排穀装置。
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