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JP3792602B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置に関し、特にtRCD試験で用いるテスト用の回路を備えた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体記憶装置には、CPUによる処理の高速化に伴ってデータの書き込み/読み出し処理の高速化要求が高まり、動作クロックの高速化だけでなく、あるコマンドを入力してから次のコマンドが入力可能になるまでの時間の短縮化も要求されている。
【0003】
このようなコマンド入力から次のコマンド入力までに所定の時間を要する例として、SDRAM(Synchronous DRAM)で用いられるアクティブコマンド(以下、ACTコマンドと称す)の入力からデータを読み出すためのリードコマンド(以下、READコマンドと称す)またはデータを書き込むためのライトコマンド(以下、WRITEコマンドと称す)の入力が可能になるまでの時間tRCDがある。
【0004】
一般に、半導体記憶装置の製品試験では、ACTコマンドの入力からtRCD時間経過後にREADコマンドあるいはWRITEコマンドを入力し、該半導体記憶装置が正常に動作するか否かを判定する試験(この試験を、以下tRCD試験と称す)が実施される。
【0005】
また、近年の半導体記憶装置では、歩留まりを向上させるために、試験で不良と判定されたメモリセル(不良セル)を同じ半導体記憶装置内に予め備えた正常なメモリセル(以下、冗長セルと称す)に置き換えるリダンダンシー技術が採用されている。
【0006】
上述したtRCD試験は、通常、製品の状態で実施されるが、例えば、製品のtRCD試験で不良となる割合が大きい場合は、ウェハの段階でtRCD試験を行って不良チップを除けば、製品のtRCD試験で不良と判定される割合が低減するために好ましい。
【0007】
しかしながら、ウェハの試験で用いられるメモリ試験装置は、試験時間を短縮するためにより多くのチップの性能を同時に測定するための機能や、上記不良セルから冗長セルへの置き換えで用いられる不良情報を蓄えるためのフェイルメモリをできるだけ多く備えることが優先され、コストの上昇を抑制するために高速なクロックで動作することができない構成が多い。
【0008】
したがって、tRCDの短縮化が進んだ近年の半導体記憶装置では、メモリ試験装置から供給可能なクロックをそのまま用いてtRCD試験を実施できない問題がある。
【0009】
このような問題を解決するための手法として、例えば、特開平11−312397号公報では、位相が異なる2つのクロックを用いて半導体記憶装置内で高速なタイミング信号を生成し、メモリ試験時に該タイミング信号を用いてACTコマンドとREADコマンドあるいはWRITEコマンドの入力タイミングを短縮化する技術が開示されている。この従来の技術について図11及び図12を用いて説明する。
【0010】
図11は半導体記憶装置の一構成例を示すブロック図であり、図12は従来の半導体記憶装置が有するtRCD試験で用いる要部の構成を示すブロック図である。なお、図11及び図12はデータを格納するメモリセルアレイに複数のバンクを備えたSDRAMの構成例を示している。
【0011】
図11に示すように、半導体記憶装置は、データを格納する複数のメモリセルから構成されたメモリセルアレイ111と、メモリセルに格納されたデータを読み出すためのセンスアンプ112と、データの書き込み/読み出しを行うメモリセルにアクセスするためのアドレス信号をデコードするロウ(行)デコーダ113及びカラム(列)デコーダ114と、メモリセルに書き込むデータを一時的に保持するライトバッファ115と、メモリセルから読み出されたデータを一時的に保持するリードバッファ116と、ロウデコーダ113に供給するロウアドレスを一時的に保持するロウアドレスラッチ回路117と、カラムデコーダ114に供給するカラムアドレスを一時的に保持するカラムアドレスラッチ回路118と、外部から供給されるクロックCLK1、CLK2を用いて半導体記憶装置を所定のタイミングで動作させるためのタイミング信号を生成するタイミング発生回路119と、半導体記憶装置を各種動作モードに設定するために外部から入力される複数の制御コマンドをデコードするコマンドデコーダ120と、タイミング発生回路119及びコマンドデコーダ120の出力信号にしたがってメモリセルアレイ111に対するデータの書き込み動作及びメモリセルアレイ111からのデータの読み出し動作を制御する制御回路121とを有する構成である。
【0012】
クロックCLK1,CLK2、制御コマンド(RASB,CASB,WEB,CSB)、及びアドレス信号ADDは、複数のレシーバから成る入力バッファ回路1221〜1223によって受信される。また、メモリセルアレイ111へ書き込むライトデータは入出力バッファ123を介してライトバッファ115へ供給され、メモリセルアレイ111から読み出されたリードデータはリードバッファ116及び入出力バッファ123を介して外部へ出力される。
【0013】
なお、半導体記憶装置を各種動作モードに設定するためのコマンド(後述するPREコマンド、ACTコマンド、READコマンド、WRITEコマンド等)は、外部から供給される制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBを、所定の“High”、“Low”の組み合わせに設定することで入力される。以下では、半導体記憶装置にコマンドを入力すると記載した処理はそのコマンドに相当する制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBの組み合わせに設定することを指すものとする。
【0014】
このような構成において、メモリセルアレイ111からデータを読み出す場合、あるいはメモリセルアレイ111にデータを書き込む場合は、最初にアクセスするメモリセルのバンクあるいは全てのバンクを不活性化させるためのプリチャージコマンド(以下、PREコマンドと称す)を半導体記憶装置に入力する。また、アドレス信号ADDとして予め決められたコードを入力する。なお、PREコマンドは所定の時間幅(tRP)だけ入力する。
【0015】
次に、ロウ制御系を活性化させるためのACTコマンドを入力する。また、アドレス信号ADDとしてロウバンクアドレス及びロウアドレスをそれぞれ入力する。
【0016】
続いて、上記tRCDが経過後、READコマンドまたはWRITEコマンドを入力する。また、アドレス信号ADDとしてカラムバンクアドレス及びカラムアドレスをそれぞれ入力する。
【0017】
ここで、WRITEコマンドを入力した場合は、入出力バッファ123を介してライトバッファ115へ供給されたデータが、選択されたバンクのメモリセルに書き込まれ、READコマンドを入力した場合は、選択されたメモリセルのデータが、センスアンプ112で読み出され、リードバッファ116及び入出力バッファ123を介して外部へ出力される。その際、上記PREコマンド、ACTコマンド、及びREADコマンド(またはWRITEコマンド)は、それぞれタイミング発生回路119で生成されたタイミング信号のパルスに同期して半導体記憶装置内に取り込まれる。また、ロウバンクアドレス及びロウアドレスはACTコマンドの取り込みタイミングに同期して半導体記憶装置内に取り込まれ、カラムバンクアドレス及びカラムアドレスはREADコマンド(またはWRITEコマンド)の取り込みタイミングに同期して半導体記憶装置内に取り込まれる。
【0018】
図11に示した半導体記憶装置のtRCD試験を実施する場合、図12に示すように、メモリ試験装置から供給されるクロックCLK1,CLK2は、入力バッファ回路1221のレシーバでそれぞれ受信され、タイミング発生回路119へ供給される。タイミング発生回路119は、微分回路101,102を用いてクロックCLK1,CLK2から所定のパルス幅を有するパルス信号ICLK1,ICLK2を生成し、論理和ゲート103へ供給する。
【0019】
論理和ゲート103は、パルス信号ICLK1,ICLK2からクロックCLK1及びクロックCLK2の立ち上がりに同期する所定間隔のパルス信号であるタイミング信号ICLK3を生成する。
【0020】
また、メモリ試験装置から供給される制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBは、入力バッファ回路1222のレシーバでそれぞれ受信され、コマンドデコーダ120に供給される。コマンドデコーダ120は、論理和ゲート103から供給されたタイミング信号ICLK3に同期して、制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBにより設定されたコマンドに対応する制御信号EXAL、RWCMDを生成する。なお、制御信号EXALはACTコマンドの入力時に出力され、制御信号RWCMDはREADコマンド(またはWRITEコマンド)の入力時に出力される。
【0021】
また、メモリ試験装置から供給されるアドレス信号ADDは、入力バッファ回路1223のレシーバでそれぞれ受信され、バンク0またはバンク1を選択するための選択信号BA0、BA1と、下位アドレス信号IADDxyとに分割されて出力される。
【0022】
選択信号BA0、BA1及びコマンドデコーダ120から出力された制御信号EXALは論理積ゲート104,105に入力され、その出力信号EXALT0、EXALT1は、入力バッファ回路1223のレシーバから出力された下位アドレス信号IADDxyと共にロウアドレスラッチ回路117へ供給される。ロウアドレスラッチ回路117からは、選択されたバンク0のロウアドレスXADD0x、またはバンク1のロウアドレスXADD1xが出力される。
【0023】
また、選択信号BA0、BA1及びコマンドデコーダ120から出力された制御信号RWCMDは論理積ゲート106,107に入力され、その出力信号RWCMD0、RWCMD1は、入力バッファ回路1223のレシーバから出力された下位アドレス信号IADDxyと共にカラムアドレスラッチ回路118へ供給される。カラムアドレスラッチ回路118からは、選択されたバンク0のカラムアドレスYADD0y、またはバンク1のカラムアドレスYADD1yが出力される。なお、IADDxy、XADD0x、YADD0y等のx、yは、これらのアドレス信号が複数ビットで構成されることを意味している。
【0024】
次に、図12に示した構成を有する従来の半導体記憶装置のtRCD試験時の動作について図13を用いて説明する。
【0025】
図13は図12に示した半導体記憶装置のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【0026】
図13に示すように、従来の半導体記憶装置のtRCD試験を実施する場合、まず制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBを用いて半導体記憶装置にPREコマンドを入力し、アドレス信号ADDとして所定のコード(ここでは、バンクアドレスPREBA_0、アドレスPREADD_0)を入力する。これらの信号はタイミング信号ICLK3の最初のパルスの立ち上がりに同期してそれぞれ半導体記憶装置内に取り込まれる。
【0027】
次に、半導体記憶装置にACTコマンドを入力し、アドレス信号ADDとしてロウバンクアドレスXBA_1、及びロウアドレスXADD_1をそれぞれ入力する。これらの信号はタイミング信号ICLK3の2つめのパルスの立ち上がりに同期してそれぞれ半導体記憶装置内に取り込まれる。
【0028】
続いて、半導体記憶装置にREAD(またはWRITE)コマンドを入力し、アドレス信号ADDとしてカラムバンクアドレスYBA_1、及びカラムアドレスYADD_1を入力する。これらの信号はタイミング信号ICLK3の3つめのパルスの立ち上がりに同期してそれぞれ半導体記憶装置内に取り込まれる。コマンドデコーダ120からは、ACTコマンドの入力タイミングで制御信号EXALが出力され、READ(またはWRITE)コマンドの入力タイミングで制御信号RWCMDが出力される。
【0029】
図13では、外部から入力されるロウバンクアドレスXBA_1、カラムバンクアドレスYBA_1によりバンク0が選択された例を示している。この場合、BA0が“High”になるため、論理積ゲート103,105からパルス信号EXALT0,RWCMD0が出力され、ロウアドレスラッチ回路117からロウアドレスIXADD0_1が出力され、カラムアドレスラッチ回路118からカラムアドレスIYADD0_1が出力される。
【0030】
従来の半導体記憶装置では、PREコマンド入力完了後のタイミング信号ICLK3の最初のパルス、すなわちクロックCLK1の2つめのパルスの立ち上がりに同期してACTコマンドが半導体記憶装置内に取り込まれ、タイミング信号ICLK3の3つめのパルス、すなわちクロックCLK2の最初のパルスの立ち上がりに同期してREAD(またはWRITE)コマンドが半導体記憶装置内に取り込まれる。
【0031】
上述したように、ウェハ試験用のメモリ試験装置では、高速なクロックで動作できない構成が多いため、任意のパルスの立ち上がりから次のパルスが立ち上がるまでの時間(周期)、及びパルスの立ち下がり立ち上がりまでの時間(パルス幅)が制限されてしまう。しかしながら、異なる端子に供給する2つの異なるパルス信号に対する時間的な制限は無いため、クロックCLK1のパルスの立ち上がりからクロックCLK2のパルスの立ち上がりまでに時間的な制限が無く、この時間を短くすることが可能である。
【0032】
したがって、被試験対象の半導体記憶装置に要求されるtRCDのタイミングで、クロックCLK1及びクロックCLK2の入力端子からそれぞれパルス信号を入力すればtRCDの短い半導体記憶装置のtRDCD試験を実施できる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記したような従来の半導体記憶装置の構成を採用し、位相が異なる2つのクロックCLK1,CLK2を用いてtRCDを短縮化する手法では以下に記載するような問題が生じる。
【0034】
SDRAMでは、上述したようにACTコマンドと同じタイミングでロウアドレス(含むバンクアドレス)を取り込み、READ(またはWRITE)コマンドと同じタイミングでカラムアドレスを取り込むことで、ロウアドレス、カラムアドレスで指定されたメモリセルにアクセスすることができる。
【0035】
ここで、アドレス信号ADDは、上記タイミング信号ICLK3に同期して半導体記憶装置内部に取り込まれるが、図14に示すようにタイミング信号ICLK3のパルスの立ち上がりに対して所定時間以上前にアドレス信号ADDが確定していなければ、そのアドレス信号ADDを正常に取りこむことはできない。
【0036】
図14にクロックCLK1、クロックCLK2、タイミング信号ICLK3、及びアドレスADDの入力タイミングを示す。
【0037】
図14に示すtS1はロウアドレスが確定してからタイミング信号ICLK3が立ち上がるまでの時間(ロウアドレスのセットアップ時間)である。また、tH1はタイミング信号ICLK3の立ち上がりから取り込みに必要なロウアドレスの保持時間(ロウアドレスのホールド時間)である。
【0038】
同様に、図14のtS2はカラムアドレスが確定してからタイミング信号ICLK3が立ち上がるまでの時間(カラムアドレスのセットアップ時間)であり、tH2はタイミング信号ICLK3の立ち上がりから取り込みに必要なカラムアドレスの保持時間(カラムアドレスのホールド時間)である。また、図14に示すtL1はロウアドレスの保持が終了してからをカラムアドレスが確定するまでの時間である。
【0039】
図14に示した、tS1、tH1、tS2、及びtH2は、SDRAMを正常に動作させるためにそれぞれ所定の時間だけ確保する必要がある。ここで、tRCDはtH1+tL1+tS2に一致する。
【0040】
一方、ウェハ試験用のメモリ試験装置では、高速なクロックで動作できない構成であるため、出力可能なパルス信号の立ち上がり、または立ち下がりの推移時間(トランディションタイムtT)が長くなってしまう。したがって、tS1、tH1、tS2、tH2がそれぞれ長くなり、さらにメモリ試験装置の性能によってはtL1を一定時間以上確保しなければならない場合がある。
【0041】
よって、半導体記憶装置に図12に示した構成を採用することで、ACTコマンドの入力からREAD(またはWRITE)コマンドの入力までの時間を短くすることができても、上記tS1、tH1、tL1、tS2、及びtH2をそれぞれ確保しなければならいためにtRCDを短くできない場合がある。
【0042】
例えば、メモリ試験装置の性能による制限からtH1=5ns、tL1=5ns、tS2=5nsだけ必要な場合は、tRCDを15ns以下に設定することができない。この値は、短縮化が進むDRAMのtRCDを測定するための試験装置の性能として十分に短いとは言えない値である。
【0043】
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、高速なクロックで動作できないメモリ試験装置を用いる場合でも、短縮化に対応したtRCD試験を可能にする半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の半導体記憶装置は、外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
前記半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドが入力されると所定期間だけテストモード信号を生成し、通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ生成するコマンドデコーダと、
前記半導体記憶装置が前記テストモードのとき、プリチャージコマンドと共に入力されるバンクアドレスを除くロウアドレスを保持し、前記ロウアドレスラッチ回路へ出力するロウアドレスプリラッチ回路とを有する構成である。
【0045】
または、外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
前記半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドが入力されると所定期間だけテストモード信号を出力し、通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ出力する第1のコマンドデコーダと、
前記テストモード用に設定されたPACTコマンドが入力されると所定のパルス幅から成る試験用制御信号を出力する第2のコマンドデコーダと、
前記半導体記憶装置が前記テストモードのとき、前記第2のコマンドデコーダから出力される試験用制御信号を前記ロウアドレスラッチ回路に出力し、アクティブコマンドの入力時に前記第1のコマンドデコーダから出力される制御信号の前記ロウアドレスラッチ回路に対する出力を停止し、前記PACTコマンドと共に入力されるロウアドレスを前記ロウアドレスラッチ回路に保持させるコマンド選択回路とを有する構成である。
【0046】
または、外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ出力する第1のコマンドデコーダと、
前記テストモード用に設定されたPACTコマンドが入力されると所定のパルス幅から成る試験用制御信号を出力する第2のコマンドデコーダと、
前記第2のコマンドデコーダから出力される試験用制御信号を前記ロウアドレスラッチ回路に出力し、アクティブコマンドの入力時に前記第1のコマンドデコーダから出力される制御信号の前記ロウアドレスラッチ回路に対する出力を停止し、前記PACTコマンドと共に入力されるロウアドレスを前記ロウアドレスラッチ回路に保持させるコマンド選択回路とを有する構成である。
【0047】
上記のように構成された半導体記憶装置では、ロウアドレスからカラムアドレスへの切り替えをプリチャージコマンド入力とアクティブコマンド入力の間、あるいはPACTコマンド入力とアクティブコマンド入力の間で行うことができるため、tRCD試験のためにアクティブコマンドとリードコマンドまたはライトコマンドの入力タイミングを短くしても、この間でアドレス信号をロウアドレスからカラムアドレスへ切り替える必要はない。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に本発明について図面を参照して説明する。
【0049】
(第1実施例)
図1は本発明の半導体記憶装置の第1実施例の構成を示すブロック図であり、図2は図1に示したロウアドレスプリラッチ回路の一構成例を示す回路図である。また、図3は図1に示したロウアドレスラッチ回路の一構成例を示す回路図であり、図4は図1に示したカラムアドレスラッチ回路の構成を示す回路図である。
【0050】
図1に示すように、第1実施例の半導体記憶装置は、図12に示した従来の半導体記憶装置に加えて、下位アドレス信号IADDxyが入力され、コマンドデコーダ10で生成されるテストモード信号TM及びPREC信号にしたがってロウアドレスIADDTxを出力するロウアドレスプリラッチ回路11を有する構成である。
【0051】
本実施例のコマンドデコーダ10は、従来のコマンドデコーダと同様に制御信号EXAL,RWCMDを生成すると共に、PREコマンドの入力時に1パルス信号であるPREC信号を生成し、半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドの入力時にテストモード信号TMを生成する。MRSコマンドは、半導体記憶装置の通常動作時で用いられる制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBの組み合わせ(PRE,ACT,READ,WRITE等)以外の設定で入力される試験用コマンドである。その他の構成は従来の半導体記憶装置と同様であるため、その説明は省略する。なお、図1では、コマンドデコーダ10に入力されるタイミング信号ICLK3を、図12に示した従来の半導体記憶装置と同様に、内部クロックICLK1,ICLK2から論理和ゲートを用いて生成する構成を示しているが、メモリ試験装置がtRCDの短縮化に必要な高速なパルス信号を生成できる場合は、コマンドデコーダ10に対して内部クロックICLK1あるいはクロックICLK2を直接入力する構成であってもよい。
【0052】
図2に示すように、ロウアドレスプリラッチ回路11は、テストモード信号TMを反転するインバータ20と、インバータ20の出力信号とPREC信号の論理和を出力する論理和ゲート21と、論理和ゲート21の出力信号を反転するインバータ22と、インバータ22の出力信号を反転するインバータ23と、下位アドレス信号IADDxyが入力され、インバータ22,23の出力信号により導通/非導通が制御されるトランスファーゲート24と、トランスファーゲート24から出力される下位アドレス信号IADDxを保持するインバータ25,26と、インバータ25から出力される信号を反転し、ロウアドレス信号IADDTxとして出力するインバータ27とを有する構成である。
【0053】
このような構成では、テストモード信号TMが“High”の時、PREC信号が“High”になると、トランスファーゲート25が導通して下位アドレス信号IADDxyがインバータ25,26に出力され、インバータ25,26で保持する値が更新される。また、PREC信号が“Low”になると、トランスファーゲート24が非導通となり、トランスファーゲート24が非導通になる直前にインバータ25,26で保持された値で維持される。一方、テストモード信号TMが“Low”になると、PREC信号に関係なくトランスファーゲート24が非導通となり、トランスファーゲート24が非導通になる直前にインバータ25,26で保持された値でそのまま維持される。
【0054】
図3に示すように、ロウアドレスラッチ回路7は、制御信号EXALT0を反転するインバータ28と、制御信号EXALT1を反転するインバータ29と、ロウアドレスプリラッチ回路11から出力されたロウアドレス信号IADDTxが入力され、制御信号EXALT0にしたがって導通/非導通が制御されるトランスファーゲート30と、ロウアドレス信号IADDTxが入力され、制御信号EXALT1にしたがって導通/非導通が制御されるトランスファーゲート31と、トランスファーゲート30から出力された信号を保持するインバータ32,33と、トランスファーゲート31から出力された信号を保持するインバータ35,36と、インバータ32から出力される信号を反転し、ロウアドレス信号XADD0xとして出力するインバータ34と、インバータ35から出力される信号を反転し、ロウアドレス信号XADD1xとして出力するインバータ37とを有する構成である。
【0055】
このような構成では、制御信号EXALT0、EXALT1が“High”のとき、ロウアドレス信号XADD0x、XADD1xが更新され、制御信号EXALT0、EXALT1が“Low”のとき、ロウアドレス信号XADD0x、XADD1xの値がそれぞれ保持される。
【0056】
図4に示すように、カラムアドレスラッチ回路8は、制御信号RWCMD0を反転するインバータ38と、制御信号RWCMD1を反転するインバータ39と、下位アドレス信号IADDxyが入力され、制御信号RWCMD0にしたがって導通/非導通が制御されるトランスファーゲート40と、下位アドレス信号IADDxyが入力され、制御信号RWCMD1にしたがって導通/非導通が制御されるトランスファーゲート41と、トランスファーゲート40から出力された信号を保持するインバータ42,43と、トランスファーゲート41から出力された信号を保持するインバータ45,46と、インバータ42から出力される信号を反転し、カラムアドレス信号YADD0yとして出力するインバータ44と、インバータ45から出力される信号を反転し、カラムアドレス信号YADD1yとして出力するインバータ47とを有する構成である。
【0057】
このような構成では、制御信号RWCMD0、RWCMD1が“High”のとき、カラムアドレス信号YADD0y、YADD1yが更新され、制御信号RWCMD0、RWCMD1が“Low”のとき、カラムアドレス信号YADD0y、YADD1yの値がそれぞれ保持される。
【0058】
次に、第1実施例の半導体記憶装置のtRCD試験時の動作について図5を参照して説明する。
【0059】
図5は本発明の半導体記憶装置の第1実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【0060】
図5に示すように、第1実施例の半導体記憶装置に対してtRCD試験を実施する場合、まず、制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBを用いて被試験対象の半導体記憶装置にMRSコマンドを入力する。また、アドレス信号ADDとして所定のコードTMADDを入力する。このとき、コマンドデコーダ10からはタイミング信号ICLK3の最初のパルスの立ち上がりに同期してテストモード信号TMとして“High”が出力される。なお、テストモード信号TMは、半導体記憶装置に対する電源供給が停止した場合、あるいは所定のコマンドが入力された場合に“Low”へ切り替わる。
【0061】
次に、半導体記憶装置にPREコマンドを入力し、選択されたバンクのバンクアドレスPREBA_0と次のACTコマンド時に必要なバンクアドレスを除くロウアドレスXADD_1とをそれぞれ入力する。図5では、PREコマンドの入力タイミングでバンク1が選択され、次のACTコマンドの入力タイミングでバンク0が選択される様子を示している。PREコマンドの入力タイミングでバンク1が選択されると、BA0は“Low”、BA1は“High”となる。また、コマンドデコーダ10からはタイミング信号ICLK3の2つめのパルスに同期してPREC信号が出力され、ロウアドレスプリラッチ回路11から出力信号IADDTxとしてXADD_1が出力される。
【0062】
次に、半導体記憶装置にACTコマンドを入力する。このとき、コマンドデコーダ10からはタイミング信号ICLK3の3つめのパルスに同期して制御信号EXALが出力される。本実施例では、PREコマンドを入力してからACTコマンドを入力するまでに、アドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスへ切り替えておく。すなわち、PREコマンドの入力が完了したらアドレス信号ADDとしてカラムバンクアドレスYBA_1、及びカラムアドレスYADD_1をそれぞれ入力する。
【0063】
図5は、ACTコマンド及びREAD(またはWRITE)コマンドの入力タイミングでバンク0が選択される例であるため、ACTコマンドの入力タイミングで制御信号EXALT0が出力される。このとき、ロウアドレスプリラッチ選択回路11ではロウアドレスXADDT_1が保持されているため、出力信号XADD0xとしてIXADD0_1が出力される。
【0064】
続いて、半導体記憶装置にREAD(またはWRITE)コマンドを入力する。このとき、コマンドデコーダ10からはタイミング信号ICLK3の4つめのパルスに同期して制御信号RWCMDが出力される。本実施例では、READ(またはWRITE)コマンド入力時に、アドレス信号ADDとして、既にカラムバンクアドレスYBA_1、カラムアドレスYADD_1が入力されているため、制御信号RWCMDの出力に同期してカラムアドレスラッチ回路からYADD_1のラッチ信号であるバンク0のカラムアドレスIYADD0_1が出力される。
【0065】
なお、図5ではACTコマンド入力時に設定するバンクアドレスと、READ(またはWRITE)コマンド入力時に設定するバンクアドレスとがそれぞれYBA_1であるが、tRCD試験において、ACTコマンド及びREAD(またはWRITE)コマンド入力時に同じバンクを選択すれば問題が発生することはない。
【0066】
第1実施例の半導体記憶装置の構成によれば、ロウアドレスからカラムアドレスへの切り替えをPREコマンド入力とACTコマンド入力の間で行うことができるため、tRCD試験のためにACTコマンドとREAD(またはWRITE)コマンドの入力タイミングを短くしても、この間でアドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスへ切り替える必要はない。
【0067】
したがって、アドレス信号ADDのセットアップ時間(tS1,tS2)、アドレス信号ADDのホールド時間(tH1,tH2)及びアドレス信号ADDを切り替えるための時間(tL1)をそれぞれ十分に確保することが可能であるため、高速なクロックで動作できないメモリ試験装置を用いる場合でも、短縮化に対応したtRCD試験を実施できる。
【0068】
(第2実施例)
図6は本発明の半導体記憶装置の第2実施例の構成を示すブロック図であり、図7は図6に示したコマンド選択回路の一構成例を示す回路図である。
【0069】
図6に示すように、第2実施例の半導体記憶装置は、図12に示した従来の半導体記憶装置に加えて、制御コマンド(RASB,CASB,WEB,CSB)及びタイミング信号ICLK3が入力され、タイミング信号ICLK3に同期して1パルス信号である制御信号EXALP出力する第2のコマンドデコーダ51と、コマンドデコーダ(第1のコマンドデコーダ)50で生成された制御信号EXAL及び第2のコマンドデコーダ51で生成された制御信号EXALPが入力され、第1のコマンドデコーダ50で生成されたテストモード信号TMにしたがっていずれか一方を出力するコマンド選択回路52とを有する構成である。
【0070】
本実施例のコマンドデコーダ(第1のコマンドデコーダ)50は、従来のコマンドデコーダと同様に制御信号EXAL,RWCMDを生成すると共に、第1実施例と同様に半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドの入力時にテストモード信号TMを生成する。第2のコマンドデコーダ51はPACTコマンドの入力時に制御信号EXALPを出力する。MRSコマンド及びPACTコマンドは半導体記憶装置の通常動作時で用いられる制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBの組み合わせ以外の設定で入力される試験用コマンドである。その他の構成は従来の半導体記憶装置と同様であるため、その説明は省略する。
【0071】
なお、図6では、第1のコマンドデコーダ50及び第2のコマンドデコーダ51に入力されるタイミング信号ICLK3を、図12に示した従来の半導体記憶装置と同様に、内部クロックICLK1,ICLK2から論理和ゲートを用いて生成する構成を示しているが、メモリ試験装置がtRCDの短縮化に必要な高速なパルス信号を生成できる場合は、第1のコマンドデコーダ50及び第2のコマンドデコーダ51に対して内部クロックICLK1あるいはクロックICLK2を直接入力する構成であってもよい。また、第1のコマンドデコーダと第2のコマンドデコーダは、必ずしも別々に構成される必要はなく、1つのコマンドデコーダで構成してもよい。
【0072】
図7に示すように、コマンド選択回路52は、テストモード信号TMを反転するインバータ70と、制御信号EXALが入力され、テストモード信号TMにより導通/非導通が制御されるトランスファーゲート71と、制御信号EXALPが入力され、テストモード信号TMにより導通/非導通が制御されるトランスファーゲート72とを有する構成である。
【0073】
このような構成では、テストモード信号TMが“High”の時、トランスファーゲート71が非導通となり、トランスファーゲート72が導通するため、出力信号EXALTとして制御信号EXALPが出力される。一方、テストモード信号TMが“Low”の時、トランスファーゲート71が導通し、トランスファーゲート72が非導通となるため、出力信号EXALTとして制御信号EXALが出力される。
【0074】
次に、本実施例の半導体記憶装置のtRCD試験時の動作について図8を参照して説明する。
【0075】
図8は本発明の半導体記憶装置の第2実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【0076】
図8に示すように、第2実施例の半導体記憶装置のtRCD試験を実施する場合、まず、制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBを用いて被試験対象の半導体記憶装置にMRSコマンドを入力する。また、アドレス信号ADDとして所定のコードTMADDを入力する。このとき、第1のコマンドデコーダ50からはタイミング信号ICLK3の最初のパルスに同期してテストモード信号TMへ“High”が出力される。
【0077】
次に、半導体記憶装置にPACTコマンドを入力し、アクセスするバンクのバンクアドレスXBA_1と該バンクアドレスを除くロウアドレスXADD_1をそれぞれ入力する。図8では、PACTコマンドの入力タイミングでバンク0が選択される様子を示している。バンク0が選択されると、BA0は“High”、BA1は“Low”となる。このとき、第2のコマンドデコーダ51からはタイミング信号ICLK3の2つめのパルスに同期して制御信号EXALPが出力され、コマンド選択回路52からはテストモード信号TMが“High”であるために出力信号EXALTとして制御信号EXALPが出力される。制御信号EXALPが出力されると、BA0が“High”であるため、ロウアドレスラッチ回路からXADD_1のラッチ信号であるバンク0のロウアドレスIXADD0_1が出力される。
【0078】
次に、半導体記憶装置にACTコマンドを入力する。このとき、第1のコマンドデコーダ50からはタイミング信号ICLK3の3つめのパルスに同期して制御信号EXALが出力される。本実施例では、テストモード信号TMが“High”のとき、コマンド選択回路52から制御信号EXALが出力されないため、ロウアドレスラッチ回路はロウアドレスのラッチを行わない。但し、ロウアドレスのラッチ処理を除くACTコマンドの処理はこのタイミングで実施される。
【0079】
また、本実施例では、PACTコマンドを入力してからACTコマンドを入力するまでに、アドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスに切り替えておく。すなわち、PACTコマンドの入力が完了したらアドレス信号ADDとしてカラムバンクアドレスYBA_1、及びカラムアドレスYADD_1をそれぞれ入力する。
【0080】
続いて、半導体記憶装置にREAD(またはWRITE)コマンドを入力する。このとき、第1のコマンドデコーダ50からはタイミング信号ICLK3の4つめのパルスに同期して制御信号RWCMDが出力される。
【0081】
本実施例では、READ(またはWRITE)コマンド入力時に、アドレス信号ADDとして、既にカラムバンクアドレスYBA_1、カラムアドレスYADD_1が入力されているため、制御信号RWCMDの出力に同期してカラムアドレスラッチ回路からYADD_1のラッチ信号であるバンク0のカラムアドレスIYADD0_1が出力される。
【0082】
なお、図8ではREAD(またはWRITE)コマンドと同じタイミングでカラムアドレスを取り込む動作を示しているが、カラムアドレスはACTコマンドと同じタイミングで取り込んでもよい。
【0083】
第2実施例の半導体記憶装置の構成によれば、ロウアドレスからカラムアドレスへの切り替えをPACTコマンド入力とACTコマンド入力の間で行うことができるため、tRCD試験のためにACTコマンドとREAD(またはWRITE)コマンドの入力タイミングを短くしても、この間でアドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスへ切り替える必要はない。
【0084】
したがって、第1実施例と同様にアドレス信号ADDのセットアップ時間(tS1,tS2)、アドレス信号ADDのホールド時間(tH1,tH2)及びアドレス信号ADDを切り替えるための時間(tL1)をそれぞれ十分に確保することが可能であるため、高速なクロックで動作できないメモリ試験装置を用いる場合でも、短縮化に対応したtRCD試験を実施できる。
【0085】
(第3実施例)
図9は本発明の半導体記憶装置の第3実施例の構成を示すブロック図である。
【0086】
第3実施例の半導体記憶装置は、コマンド選択回路の構成が第2実施例と異なり、第1のコマンドデコーダからテストモード信号TMが出力されない構成である。その他の構成は第2実施例と同様であるため、その説明は省略する。
【0087】
図9に示すように、第3実施例の半導体記憶装置が有するコマンド選択回路は、第1のコマンドデコーダから出力される制御信号EXALと第2のコマンドデコーダから出力される制御信号EXALPの論理和を出力する論理和ゲート80と、論理和ゲートの出力信号を反転するインバータ81と、制御信号EXALがセット端子(S)に供給され、制御信号EXALPがリセット端子(R)に供給され、例えば、PON信号がRR端子に供給されるフリップフロップ(F/F)82と、フリップフロップ82の出力信号を所定の時間だけ遅延させる遅延回路83と、遅延回路83の出力信号を反転させるインバータ84と、インバータ81の出力信号が入力され、遅延素子83の出力信号により導通/非導通が制御されるトランスファーゲート85とを有する構成である。なお、PON信号は、パワーオン時に所定の時間だけ“High”が出力される信号である。また、フリップフロップ82は、例えば、互いに出力を入力に帰還させた2つのNORゲートで構成することができる。
【0088】
このような構成では、フリップフロップ82のセット端子に制御信号EXALPが入力されると出力端子Oに“High”が出力され、その後、リセット端子に制御信号EXALが入力されると出力端子Oに“Low”が出力される。また、RR端子にPON信号が入力されると出力端子Oが“Low”に初期化される。フリップフロップ82の出力信号は遅延回路83により遅延された後、トランスファーゲート85に供給される。トランスファーゲート85には、制御信号EXALと制御信号EXALPの論理和結果が入力され、制御信号EXALPの入力から所定時間経過後に非導通にされ、制御信号EXALの入力から所定時間経過後に導通される。
【0089】
次に、本実施例の半導体記憶装置のtRCD試験時の動作について図10を参照して説明する。
【0090】
図10は本発明の半導体記憶装置の第3実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【0091】
図10に示すように、第3実施例の半導体記憶装置のtRCD試験を実施する場合、まず、制御コマンドRASB,CASB,WEB,CSBを用いて被試験対象の半導体記憶装置にPACTコマンドを入力する。また、PACTコマンドの入力と共に、アクセスするバンクのバンクアドレスXBA_1及び該バンクアドレスを除くロウアドレスXADD_1をそれぞれ入力する。図10では、PACTコマンドの入力タイミングでバンク0が選択される様子を示している。バンク0が選択されると、BA0は“High”、BA1は“Low”となる。また、第2のコマンドデコーダからはタイミング信号ICLK3の最初のパルスに同期して制御信号EXALPが出力される。このとき、コマンド選択回路は初期状態であり、TM1が“Low”であることから、トランスファーゲート85が導通し、出力信号EXALTとして制御信号EXALPを出力する。
【0092】
制御信号EXALPが出力されると、BA0が“High”であるため、ロウアドレスラッチ回路からXADD_1のラッチ信号であるバンク0のロウアドレスIXADD0_1が出力される。
【0093】
次に、半導体記憶装置にACTコマンドを入力する。このとき、第1のコマンドデコーダからはタイミング信号ICLK3の2つめのパルスに同期して制御信号EXALが出力される。
【0094】
本実施例では、制御信号EXALPの入力から所定時間経過後にコマンド選択回路のトランスファーゲート85が非導通になるため、コマンド選択回路からは制御信号EXALが出力されず、ロウアドレスラッチ回路はロウアドレスのラッチを行わない。但し、ロウアドレスのラッチ処理を除くACTコマンドの処理はこのタイミングで実施される。コマンド選択回路のトランスファーゲート85は、制御信号EXALが入力されてから所定時間経過後に導通して初期状態に戻る。
【0095】
また、本実施例では、PACTコマンドを入力してからACTコマンドを入力するまでにアドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスへ切り替えておく。すなわち、PACTコマンドの入力が完了したらアドレス信号ADDとしてカラムバンクアドレスYBA_1、及びカラムアドレスYADD_1をそれぞれ入力する。
【0096】
続いて、半導体記憶装置にREAD(またはWRITE)コマンドを入力する。このとき、第1のコマンドデコーダからはタイミング信号ICLK3の3つめのパルスに同期して制御信号RWCMDが出力される。
【0097】
本実施例では、READ(またはWRITE)コマンド入力時に、アドレス信号ADDとして、既にカラムバンクアドレスYBA_1、カラムアドレスYADD_1が入力されているため、制御信号RWCMDの出力に同期してカラムアドレスラッチ回路からYADD_1のラッチ信号であるバンク0のカラムアドレスIYADD0_1が出力される。
【0098】
なお、図10ではREAD(またはWRITE)コマンドと同じタイミングでカラムアドレスを取り込む動作を示しているが、カラムアドレスはACTコマンドと同じタイミングで取り込んでもよい。
【0099】
第3実施例の半導体記憶装置の構成によれば、ロウアドレスからカラムアドレスへの切り替えをPACTコマンド入力とACTコマンド入力の間で行うことができるため、tRCD試験のためにACTコマンドとREAD(またはWRITE)コマンドの入力タイミングを短くしても、この間でアドレス信号ADDをロウアドレスからカラムアドレスへ切り替える必要はない。
【0100】
したがって、第1実施例及び第2実施例と同様にアドレス信号ADDのセットアップ時間(tS1,tS2)、アドレス信号ADDのホールド時間(tH1,tH2)及びアドレス信号ADDを切り替えるための時間(tL1)をそれぞれ十分に確保することが可能であるため、高速なクロックで動作できないメモリ試験装置を用いる場合でも、短縮化に対応したtRCD試験を実施できる。
【0101】
さらに、第1実施例及び第2実施例のように、被試験対象の半導体記憶装置をテストモードに設定する必要がないため、メモリ試験装置からテストモードに設定するためのMRSコマンドを入力する必要が無くなる。よって、メモリ試験装置の処理が軽減される。但し、第2実施例の半導体記憶装置よりもコマンド選択回路の構成が複雑になる。
【0102】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
【0103】
ロウアドレスからカラムアドレスへの切り替えをプリチャージコマンド入力とアクティブコマンド入力の間、あるいはPACTコマンド入力とアクティブコマンド入力の間で行うことができるため、tRCD試験のためにアクティブコマンドとリードコマンドまたはライトコマンドの入力タイミングを短くしても、この間でアドレス信号をロウアドレスからカラムアドレスへ切り替える必要はない。
【0104】
したがって、アドレス信号のセットアップ時間、アドレス信号のホールド時間及びアドレス信号を切り替えるための時間をそれぞれ十分に確保することが可能であるため、高速なクロックで動作できないメモリ試験装置を用いる場合でも、短縮化に対応したtRCD試験を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の第1実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したロウアドレスプリラッチ回路の一構成例を示す回路図である。
【図3】図1に示したロウアドレスラッチ回路の一構成例を示す回路図である。
【図4】図1に示したカラムアドレスラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の半導体記憶装置の第1実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の半導体記憶装置の第2実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示したコマンド選択回路の一構成例を示す回路図である。
【図8】本発明の半導体記憶装置の第2実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の半導体記憶装置の第3実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の半導体記憶装置の第3実施例のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】半導体記憶装置の一構成例を示すブロック図である。
【図12】従来の半導体記憶装置が有するtRCD試験で用いる要部の構成を示すブロック図である。
【図13】図12に示した半導体記憶装置のtRCD試験時の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】図12に示したクロックCLK1、クロックCLK2、タイミング信号ICLK3、及びアドレスADDのタイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 コマンドデコーダ
11 ロウアドレスプリラッチ回路
20、22、23、25〜27、28、29、32〜37、38、39、42〜47、70、81、84 インバータ
21、80 論理和ゲート
30、31、40、41、71、72、85 トランスファーゲート
50 第1のコマンドデコーダ
51 第2のコマンドデコーダ
52 コマンド選択回路
82 フリップフロップ
83 遅延回路

Claims (6)

  1. 外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
    前記半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドが入力されると所定期間だけテストモード信号を生成し、通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ生成するコマンドデコーダと、
    前記半導体記憶装置が前記テストモードのとき、プリチャージコマンドと共に入力されるバンクアドレスを除くロウアドレスを保持し、前記ロウアドレスラッチ回路へ出力するロウアドレスプリラッチ回路と、
    を有する半導体記憶装置。
  2. 前記ロウアドレスラッチ回路は、
    アクティブコマンドの入力で生成される制御信号に同期して前記ロウアドレスプリラッチ回路から出力されたロウアドレスを保持し、
    前記カラムアドレスラッチ回路は、
    リードコマンドまたはライトコマンドのいずれか一方の入力で生成される制御信号に同期して前記アクティブコマンドの入力時に既に入力されたカラムアドレスを保持する請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
    前記半導体記憶装置をテストモードに設定するためのMRSコマンドが入力されると所定期間だけテストモード信号を出力し、通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ出力する第1のコマンドデコーダと、
    前記テストモード用に設定されたPACTコマンドが入力されると所定のパルス幅から成る試験用制御信号を出力する第2のコマンドデコーダと、
    前記半導体記憶装置が前記テストモードのとき、前記第2のコマンドデコーダから出力される試験用制御信号を前記ロウアドレスラッチ回路に出力し、アクティブコマンドの入力時に前記第1のコマンドデコーダから出力される制御信号の前記ロウアドレスラッチ回路に対する出力を停止し、前記PACTコマンドと共に入力されるロウアドレスを前記ロウアドレスラッチ回路に保持させるコマンド選択回路と、
    を有する半導体記憶装置。
  4. 外部から入力されるロウアドレスを所定のパルス間隔から成るタイミング信号に同期して保持するロウアドレスラッチ回路、及び外部から入力されるカラムアドレスを前記タイミング信号に同期して保持するカラムアドレスラッチ回路を備えた半導体記憶装置であって、
    通常の動作モードに設定するための複数種類のコマンドが入力されると該コマンドに対応する制御信号をそれぞれ出力する第1のコマンドデコーダと、
    前記テストモード用に設定されたPACTコマンドが入力されると所定のパルス幅から成る試験用制御信号を出力する第2のコマンドデコーダと、
    前記第2のコマンドデコーダから出力される試験用制御信号を前記ロウアドレスラッチ回路に出力し、アクティブコマンドの入力時に前記第1のコマンドデコーダから出力される制御信号の前記ロウアドレスラッチ回路に対する出力を停止し、前記PACTコマンドと共に入力されるロウアドレスを前記ロウアドレスラッチ回路に保持させるコマンド選択回路と、
    を有する半導体記憶装置。
  5. 前記カラムアドレスラッチ回路は、
    リードコマンドまたはライトコマンドのいずれか一方の入力で生成される制御信号に同期して前記アクティブコマンドの入力時に既に入力されたカラムアドレスを保持する請求項3または4記載の半導体記憶装置。
  6. 前記カラムアドレスラッチ回路は、
    前記アクティブコマンドの入力で生成される制御信号に同期して該アクティブコマンドの入力時に既に入力されたカラムアドレスを保持する請求項3または4記載の半導体記憶装置。
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