JP3796385B2 - 自動緊急警報付ナースコール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院等で入院患者等の状態を把握する場合に利用する自動緊急警報付ナースコール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の緊急通報システムは、入院患者に緊急通報用のスイッチを備えた例えばペンダントを携帯させ、このペンダントに設けられた緊急通報用のスイッチが操作された際に緊急通報を無線送信するようにし、例えばナース側にこの緊急通報を受信する受信機を持たせるものがある。この場合、入院患者がスイッチを押ことによりナースに緊急状態を知らせることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の緊急通報システムにあっては、入院患者自らが緊急時にスイッチを押すものであるので、病状が急に悪化して自らスイッチを押せない場合には、ナースに緊急事態を通報できないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本発明は、監視対象者に装着可能で、監視対象者への装着情報と監視対象者の生体情報と予め設定された識別情報とを含む情報を予め設定されたタイミングで無線送信する複数のセンサーユニットと、各センサーユニットからの送信を無線受信し、受信した情報に基づき警告を行う受信ユニットとを含むこととしている。このことにより、監視対象者に緊急な事態が起こり、自身で緊急通報が行えなかったとしても、設定されたタイミングで送信が行われ、これを受信して得られた情報から緊急事態の判断がなされて緊急通報がなされたと同様な結果が得られる。
【0005】
また、上記の受信ユニットは各センサーユニットからの送信のタイミングで無線受信し、上記の複数のセンサーユニットの各々は、上記の無線送信するタイミングを他の上記センサーユニットの無線送信タイミングに対してずらしてあり、上記の受信ユニットは、予め設定されたタイミングに上記無線送信される情報を受信できない場合及び上記装着情報が未装着を示す場合及び上記装着情報が装着を示す際には上記生体情報が異常状態を示す場合に上記警告を行うこととしている。このことにより複数のセンサーユニットから同一の周波数で無線送信がなされても混信することなく受信され、監視対象者の異常な状態が迅速に警告され、その対応が可能になる。
【0006】
また、上記の各センサーユニットは、緊急警報スイッチを含み、この緊急警報スイッチが操作された際に緊急情報を無線送信するものであり、受信ユニットは、緊急情報を受信した際、上記と同様の警告を行うこととしている。これにより監視対象者自身による緊急警報が可能であり、即刻対応することができる。
【0007】
更に、上記の受信ユニットによる警告は、鳴動装置及び/または表示装置によるものであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0009】
本発明の自動緊急警報付ナースコール装置は、図3に示すように複数のセンサーユニット1と、このセンサーユニットからの送信を無線受信する受信ユニット9とを具備している。
【0010】
先ず、センサーユニット1は入院患者などの監視対象者に装着可能なもので、図1に斜視図で示し、図4にブロック図で示すように、腕に密着して巻かれるバンド部分1aに、内部時計を含む中央制御回路CPU2に接続された緊急警報スイッチ3と、監視対象者としての患者等に装着されているかどうかの装着情報を得るための装着センサ4と、装着された患者の脈拍とか血圧とか体温などの生体情報を検出する生体情報センサ5と、時刻その他を液晶表示する液晶表示装置6とが設けてある。複数のセンサーユニットには、それぞれ送信機に固有の識別情報IDが予め設定されて他のセンサーユニットと区別されている。上述した監視対象者への装着情報と監視対象者の生体情報と予め設定された識別情報とを含む情報は送信機7からアンテナ8を介して予め設定されたタイミングで定期的に無線送信される。また、センサーユニット1のそれぞれは、無線送信するタイミングを他のセンサーユニットの送信タイミングに対してずらしてあり、同一の周波数で送信しても混信しないようにしてある。
【0011】
受信ユニット9はセンサーユニット1からの送信情報を無線受信するもので、図2に斜視図で示し、図5にブロック図で示すように、センサーユニット1内のアンテナ8からの送信情報をアンテナ10で受信して受信機11を介して内部時計を含む中央制御回路CPU12に供給し、この供給された情報は、本体9aの前面に設けてある液晶表示部13で、時刻や、どの患者からの送信であるか、どの病室であるか、脈拍はどうか、患者がセンサーユニットを未装着であるか、患者が所定の範囲から外れているか、等の情報を液晶表示する。本体9aには、ブザー等の鳴動装置14からの音を放音する放音孔15が設けてある。なお、どの患者からの送信であるか、どの病室であるかの判定は、センサーユニット1に予め設定された識別情報と患者名および病室名を予め関連付けておくことにより判定する。
【0012】
図3は全体の構成の概念図であり、ナース20の腕に受信ユニット9が持たれており、各入院患者21〜25の腕にセンサーユニット1A、1B、1C、1D、1Eが装着されている。
【0013】
図6は主にセンサーユニット1の動作を説明するフローチャートであり、先ず、センサーユニット1と受信ユニット9を有線で接続し、電源投入やリセットスイッチ(図示せず。)の操作等により動作がスタートすると初期化(ステップf1)され、初期化に際し受信ユニット9は、各センサーユニット1に現在時刻を与え、各センサユニット1の内部時計の時刻を合わせる。また、各センサーユニット1にそれぞれの識別情報IDを与える。各センサーユニット1はこのIDに応じて予め設定されている無線送信のタイミングに基づき無線送信のタイミングを設定する。この設定時刻はセンサーユニット毎に5分とか10分間隔に、そして、他のセンサーユニットの無線送信のタイミングに対して、相互に時刻をずらして設定されるもので、複数のセンサーユニットが同時刻に無線送信されることがないようにしている。そして、設定された送信時刻になったかどうかが判断され(ステップf2)、当該時刻になっている場合には、センサーユニットの装着情報及び脈拍などの生体情報の有無を確認して(ステップf3)、この情報を識別情報IDと共に無線送信する(ステップf4)。設定時刻になっていない場合には、警報スイッチが操作されたかを判断し(ステップf5)、操作されていなければ再度ステップf2に戻り、操作されている場合は緊急情報を無線送信する(ステップf6)。
【0014】
図7は受信ユニット9の動作を説明するフローチャートであり、電源投入によりスタートすると先ず初期化され上述したように各センサーユニット1に対して所望の設定を行う(ステップf11)。そして、緊急情報が受信されたか判断される(ステップf12)。監視対象者すなわち患者は緊急スイッチを随時操作することができ、その場合には緊急情報と識別情報とが無線送信される。受信ユニット9はこれを受信した場合には、直ちに液晶表示部13に警報表示と対象者表示(本例では患者表示)を行って警告すると共に、鳴動装置14を作動して放音孔15からブザー音を発して警告する(ステップf13)。この警告は警報解除がなされない間継続する(ステップf14)。ステップf12において緊急情報が受信されていない場合には、受信予定時刻になっているかが判断される(ステップf15)。受信予定時刻は上記の各センサーユニットに設定されている送信時刻に対応しており、この時刻になっている場合には、センサーユニット1からの情報が受信されているかが判断される(ステップf16)。このとき受信するはずの情報のうちで受信していないものはないかが判断され、情報が受信されていなければ、入院患者が病院の外へ出たりして所定の範囲外にいる等の異常が推定されるので、上記の場合と同様に警告が発せられる(ステップf13)。ステップf16において情報が受信されている場合には、受信データが確認され(ステップf17)、装着情報が未装着を示しているかが判断され(ステップf18)、未装着の場合には危険が推定されるので、上記の場合と同様に警告が発せられる(ステップf14)。装着情報が装着を示す際には、さらに生体情報に異常があるかが判断され(ステップf19)、異常がある場合には上記の場合と同様に警告が発せられ(ステップf13)、警報解除f14により一連の動作を終える。
【0015】
なお、警告を発する情報は上記の例に限られるものでなく、必要に応じて種々の情報について警告を発するように構成してもよい。無線送信するタイミングについても、センサーユニットの数や監視対象者の状況に応じて適宜変更してもよい。センサーユニットにダイヤル式等のID設定装置を取り付ければ、センサーユニットを初期化する際に受信ユニットと有線で接続することを省略できる。また、受信ユニットと監視対象者(センサーユニット)とが離れていて電波到達範囲外であるときには、例えば病室の入り口に受信ユニットを配置し、ナース室にこの受信ユニットと有線接続した集中表示板を設置するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、監視対象者に緊急な事態が起こり、自身で緊急通報が行えなかったとしても、設定されたタイミングで送信が行われ、受信した情報から緊急事態の判断がなされて緊急通報がなされたと同様な結果が得られる。自身で通報できたときには一層迅速な対応が可能である。警告を鳴動装置、表示装置により行うことで、通報が見落とされることなく確実に認識される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサーユニットを示す斜視図である。
【図2】本発明の受信ユニットを示す斜視図である。
【図3】全体の構成の概念図である。
【図4】センサーユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】受信ユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】センサーユニットの動作を説明するフローチャートである。
【図7】受信ユニットの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1、1A〜1E センサーユニット
9 受信ユニット
13 表示装置
14 鳴動装置
21〜25 監視対象者
Claims (3)
- 監視対象者に装着可能で、上記監視対象者への装着情報と上記監視対象者の生体情報と予め設定された識別情報とを含む情報を予め設定されたタイミングで無線送信する複数のセンサーユニットと、上記各センサーユニットからの送信を予め設定されたタイミングで無線受信し、上記受信した情報に基づき警告を行う受信ユニットとを含み、上記複数のセンサーユニットの各々は、上記無線送信するタイミングを他の上記センサーユニットの無線送信タイミングに対してずらしてあり、上記受信ユニットは、予め設定されたタイミングに上記無線送信される情報を受信できない場合及び上記装着情報が未装着を示す場合及び上記装着情報が装着を示す際には上記生体情報が異常状態を示す場合に上記警告を行うものであることを特徴とする自動緊急警報付ナースコール装置。
- 上記各センサーユニットは、緊急警報スイッチを含み、この緊急警報スイッチが操作された際に緊急情報を無線送信するものであり、上記受信ユニットは、上記緊急情報を受信した際、上記警告を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の自動緊急警報付ナースコール装置。
- 上記受信ユニットによる警告は、鳴動装置及び/または表示装置によるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動緊急警報付ナースコール装置。
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