JP3796458B2 - ダンピングバルブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば油圧シリンダの一方の室に連通する通路と、他方の室に連通する通路に設け、外乱に対するダンピング効果を発揮するダンピングバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
図2〜5は、従来のダンピングバルブ本体を示したものである。
図2に示したように、ダンピングバルブ本体は油圧シリンダ1の一方の室1aに連通する通路2と、他方の室1bに連通する通路3のそれぞれに設けている。また、上記通路2,3には図示しない油圧ポンプとタンクとのいずれか一方を選択的に接続している。また、上記通路2,3にはダンピングバルブ本体V1,V2を設けている。
そして、上記油圧ポンプによって、いずれかの室1aあるいは1bに圧油が供給され、他方の室1aあるいは1bからは、タンクに圧油が排出されるようにしている。
【0003】
上記のように上記油圧シリンダ1の室1aあるいは1bに圧油を供給したり、この室1aあるいは1bから圧油を排出したりすることによって、油圧シリンダ1のロッド4を左右に移動させることができる。
また、上記油圧シリンダ1のロッド4の両端には図示しないタイヤを接続し、このロッド4の移動によってタイヤが転舵するようにしている。
【0004】
図3,4には、ダンピングバルブ本体V1の拡大断面図を示している。なお、上記ダンピングバルブ本体V1,V2は、両者とも同じ構成なので、ここでは一方のダンピングバルブ本体V1だけを説明する。
図示したように、バルブボディ5には、油圧ポンプあるいはタンク側と連通する第1ポート6を形成している。また、この第1ポート6を形成した側面と対向する側面に開口するポペット組み込み穴7を形成している。
【0005】
また、上記ポペット組み込み穴7の開口側には連結部材8を螺合するようにしている。この連結部材8には、油圧シリンダ1の室1aあるいは1bと連通する第2ポート9を形成している。
上記ポペット組み込み穴7は、その底面10を上記第1ポート6と連通させている。
【0006】
上記のようにしたポペット組み込み穴7に、メインポペット11を組み込む。
上記メインポペット11には、ダンパ機構12を組み込むダンパ機構組み込み穴13を形成している。このダンパ機構組み込み穴13は、ポペット組み込み穴7の底面10側に開口するとともに、このダンパ機構組み込み穴13の底面13aには、第2ポート9に連通する連通孔14を形成している。
【0007】
また、上記ダンパ機構組み込み穴13に組み込んだ上記ダンパ機構12は、ケーシング15と、このケーシング15に組み込んだ弁体16と、ケーシング15の底面15aと弁体16との間に介在させたダンパ用バネ部材17と、上記ケーシング15にフタをする弁座板18とを備えている。
【0008】
また、上記弁体16は、図5に示したように、例えば3本の脚部19からなり、この3本の脚部19を接続した中心部分には中心孔20を形成している。そして、上記弁体16は、上記ダンパ用バネ部材17によって、ケーシング15内を上下方向に移動可能としている。また、上記脚部19と脚部19との間には、間隔が形成され、ケーシング15に対する弁体16の移動をより抵抗なく実現するようにしている。
【0009】
さらに、上記弁座板18は、図5に示したように、環状形を有するとともに、上記弁体16がダンパ用バネ部材17によって、弁座板18に押し付けられたとき、この弁体16と弁座板18とがぴったりと接触するようにしている。
上記弁体16と弁座板18とがぴったりと接触すると、脚部19と脚部19との間隔が、上記弁座板18で塞がれ、これらの間でシール性を有するようになる。
また、図3に示したように、上記ケーシング15の底面15aには、メインポペット11の連通孔14と連通する底孔21を形成している。
【0010】
上記ダンパ機構12のケーシング15、弁体16、弁座板18は薄い板を用いて形成している。そして、ダンパ用バネ部材17および上記弁体16をケーシング15の中に組み込んだ状態でこのケーシング15の開口を弁座板18で塞ぐようにしている。上記ケーシング15の開口を弁座板18で塞ぐ場合、カシメ等によって、弁座板18をケーシング15に固定している。
上記のようにケーシング15に弁座板18を固定することによって、上記ダンパ機構12は、アッセンブリー化されている。
【0011】
また、上記アッセンブリー化したダンパ機構12は、圧入によって、メインポペット11のダンパ機構組み込み孔13に組み込むようにしている。そして、このようにダンパ機構12を組み込んだら、このダンパ機構12の上から抜け止め部材22を挿入するようにしている。なお、この抜け止め部材22は、特別に圧入などによって固定するものではない。
【0012】
上記のようにダンパ機構12の上から抜け止め部材22を挿入したら、この抜け止め部材22と、バルブボディ5に形成したポペット組み込み孔7の底面10との間にポペット用バネ部材23を介在させている。このポペット用バネ部材23は、上記抜け止め部材22,ダンパ機構12を介して、メインポペット11をバルブボディ5の開口面側に設けたブロック部材24に押し付けるようにしている。
【0013】
また、上記メインポペット11の側面には、第2ポート9側に開口するスリット25aを形成するとともに、このスリット25aと第1ポート6とを連通するスリット25bを形成している。しかし、上記のようにメインポペット11がポペット用バネ部材23によってブロック部材24に押し付けられているときには、上記メインポペット11が閉じ、このスリット25a,25bを介した第1ポート6と第2ポート9との連通を遮断させる。
一方、上記メインポペット11に対して、図3の下方側からポペット用バネ部材23をたわませる方向に圧力が作用したときには、メインポペット11が図の上方に移動して、第1ポート6と第2ポート9とを、スリット25a,25bを介して連通させる。
【0014】
次に、上記のような構成のダンピングバルブ本体の作用を説明する。
図3は、第1ポート6が油圧ポンプに接続し、第2ポート9を介してシリンダ1の室1aに作動油を供給する場合を示している。上記シリンダ1に作動油が供給される場合は、図の矢印方向に作動油が流れることになる。
矢印方向に作動油が供給されると、この作動油は、ダンパ機構12の弁座板18を介して、弁体16に作用する。この弁体16には、その中心に中心孔20を設け、この中心孔20を介して、作動油を第2ポート9側に導いている。また、この弁体16の初期状態では、ダンパ用バネ部材17によって弁座板18側に押し付けられているが、上記ダンパ用バネ部材17は、セット荷重が十分小さく設定されているので、作動油によって、上記ダンパ用バネ部材17をたわませる方向に押し戻される。すなわち、上記弁体16は、弁座板18から離れて図面下方向に移動する。
【0015】
上記のように弁体16が弁座板18から離れることによって、油圧ポンプから供給された作動油は、脚部19と脚部19との間隔を通ることができるようになる。
したがって、上記作動油は、第1ポート6、弁座板18、脚部19,19の間隔、ケーシング15の底孔21、メインポペット11の連通孔14、第2ポート9を介して油圧シリンダ1の室1aに供給される。
【0016】
一方、図4は、上記第1ポート6がタンクに接続し、油圧シリンダ1の室1aからタンクに作動油を戻す場合を示している。油圧シリンダ1の室1aからタンクに作動油を戻す場合には、図の矢印方向に作動油が流れる。
上記矢印方向に作動油が流れると、この作動油は第2ポート9、メインポペット11の連通孔14を介してダンパ機構12に導かれる。しかし、このダンパ機構12の弁体16がダンパ用バネ部材17のバネ力によって弁座板18に押し付けられているので、弁体16と弁座板18とがぴったりと接触している。したがって、弁体16の脚部19と脚部19との間隔は、弁座板18によって塞がれる。
【0017】
上記のように脚部19,19の間隔が弁座板18によって塞がれているので、作動油は、弁体16の中心孔20を介して第1ポート6に導かれるようになる。しかし、上記中心孔20は非常に小さいので、この中心孔20を介して第1ポート6に導かれる作動油はわずかである。したがって、ほとんどの作動油によって、ダンパ機構12の弁体18に大きな圧力が作用する。そして、この圧力が、ポペット用バネ部材23をたわませて、上記ダンパ機構12を図面上方に押し上げようとする。
この場合、このダンパ機構12はメインポペット11のダンパ機構組み込み孔3に圧入しているので、ダンパ機構12が上方に押し上げられると、これにともなってメインポペット11が上方に移動する。
【0018】
上記メインポペット11が上方に移動すると、このメインポペット11がブロック部材24から離れる。メインポペット11がブロック部材24から離れることによって、作動油はメインポペット11とブロック部材24との間を通るようになる。そして、この作動油はメインポペット11の側面に形成したスリット25aおよびこのスリット25aとメインポペット11の内側とを連通するスリット25bを介して、このメインポペット11の内側に流入し、第1ポート6に導かれる。
上記のようにして、油圧シリンダ1の室1aに作動油を供給したり、室1aからの作動油をタンクに戻したりしている。
【0019】
上記のようなダンピングバルブ本体において、タイヤの外側からのキックバック等による外乱が発生したときには、上記ダンパ機構12によってダンピングするようにしている。この外乱は特に直線走行時に問題になる。
それは以下の理由による。タイヤを左右いずれかに転舵しているときには、上記に示したように油圧ポンプからの作動油が、油圧シリンダ1の左右いずれかの室に供給されているので、外乱が発生したとしても、この外乱によって油圧シリンダ1が左右に移動することはほとんどない。しかし、上記直線走行時には、油圧シリンダ1のいずれの室にも高い圧力が供給されることがないので、わずかな外乱でも、上記油圧シリンダ1を移動させてしまうからである。
【0020】
上記直線走行時に外乱が発生すると、その外乱によって油圧シリンダ1のロッド4が左右いずれかに移動する。ここでは、上記ロッド4が図2の左側に移動して、室1aが縮小し、室1bが拡大したときについて説明する。
上記拡大方向の室1bには、ダンピングバルブ本体V2を介して作動油が導かれ、縮小方向の室1aから、ダンピングダンパV1を介して作動油がタンクに戻される。
【0021】
上記外乱が微小である場合や、高車速でのレールチェンジおよび微操舵時は、室1aからタンクに戻る作動油の量および室1bへ供給される作動油の量がわずかである。このように作動油がわずかな場合、この作動油が弁体16の中心孔20を抵抗なく通過することによって、スムーズな操舵フィーリングを得ることができる。
また、上記外乱がもう少し大きい場合、室1aからタンクに戻る作動油の量がその分多くなる。この作動油は上記中心孔20を通ることによって減衰され、ダンパ効果が発揮される。したがって、上記少し大きめの外乱が発生したとしても、この外乱を軽減することができる。したがって、この外乱によって、ドライバーの操舵フィーリングを著しく損ねることがない。
【0022】
また、上記外乱が大きい場合、油圧シリンダ1が大きく左右に移動されるので、室1aからタンクに戻る作動油の量が多くなる。このように室1aからの戻り油が多いと、上記中心孔20を通過する以上の作動油を油圧シリンダ1側から第1ポート6側に移動させようとする。したがって、この油圧がダンパ機構12に作用し、そして、この油圧がポペット用バネ部材23のバネ力よりも大きくなったとき、ダンパ機構12およびメインポペット11を上方に押し上げ、この戻り油はメインポペット11の側面に形成したスリット25a,25bを介してタンクに戻される。
上記のように、メインポペット11を押し上げて、この側面を流れることによって、一度に大量の作動油をタンクに戻すことができる。
【0023】
上記のようなダンピングバルブ本体では、ある一定油圧まではダンピング効果を発揮するようにし、それ以上の油圧になったときには作動油の流量を多くするというクラッキングポイントを設定している。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のダンピングバルブ本体V1,V2において、ダンパ機構12をメインポペット11のダンパ機構組み込み穴13に圧入している。しかし、圧入方向からは、ダンパ機構組み込み穴13の底面13aが見えないので、ダンパ機構12が底面13aに当接したのかどうかを確認することができない。このようにダンパ機構12と、これを組み込むダンパ機構組み込み穴13の底面13aとの間隔が確認できない状態で、ダンパ機構12を組み込もうとすると、このダンパ機構12を底面13aに押し付けすぎて、薄い板材から構成されるダンパ機構12を破損してしまうことがあった。
【0025】
そこで、ダンパ機構12を組み込み穴13に圧入する場合には、このダンパ機構12を組み込み穴13の底面13aに押し付けすぎないように、ダンパ機構12と底面13aとにすき間をあけるようにしていた。
しかし、上記すき間をあけるようにした場合、そのすき間の大きさを確認することができないので、このすき間の大きさにばらつきができる。ダンパ機構12と組み込み穴13の底面13aとのすき間にばらつきができると、ポペット用バネ部材23を支持するポペット組み込み穴7の底面10から抜け止め部材22までの距離にばらつきができる。すなわち、ポペット用バネ部材23のセット荷重が異なってしまう。
このポペット用バネ部材23のセット荷重が異なると、各ダンピングバルブ本体毎にクラッキングポイントが変わってしまうという問題があった。
【0026】
また、上記ダンパ機構12のケーシング15,弁座板18は、薄い板材からなるので、これを圧入する際の締め代を大きくとることができない。締め代を大きくとることができないので、圧入後に、このダンパ機構12が上下に動いてしまうこともある。このようにダンパ機構12が動くと、上記ダンパ機構12とダンパ機構組み込み穴13の底部13aとのすき間の大きさが狂うだけでなく、事後的にクラッキングポイントが変わるという問題もあった。
【0027】
この発明の目的は、ポペット用バネ部材のクラッキングポイントが一定になるようなダンピングバルブを提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
この発明は、バルブボディと、このバルブボディに形成したポペット組み込み穴と、このポペット組み込み穴に摺動自在に組み込むとともに一方からの圧力にのみ開口するメインポペットと、このメインポペットに形成したダンパ機構組み込み穴と、このダンパ機構組み込み穴に組み込むとともに他方からの圧力にのみ開口するダンパ機構と、上記ダンパ機構の組み込み方向後方から圧入することでダンパ機構の抜け止め作用を有する抜け止め部材とを備え、上記抜け止め部材を介してメインポペットの開口を抑止するポペット用バネ部材のバネ力をメインポペットを閉じる方向に作用させるダンピングバルブにおいて、上記ダンパ機構組み込み穴は、ダンパ機構組み込み部と、このダンパ機構組み込み部よりも径を大きくした大径部と、大径部とダンパ機構組み込み部とによって形成される段部とからなり、また、上記ダンパ機構は、ケーシングと、ケーシングに摺動自在に組み込むとともにその一方と他方とを常時連通する孔を形成した弁体と、この弁体の組み込み方向後方であって上記ケーシングに固定した弁座板と、上記ケーシングの底部と弁体との間であって、弁体を弁座板に当接させるダンパ用バネ部材とを設け、これらケーシングと弁体と弁座板とを上記ダンパ機構組み込み部に収納可能にアッセンブリー化してなり、このアッセンブリー化したダンパ機構を、上記ダンパ機構組み込み部に挿入し、その後上記抜け止め部材を上記段部に当接するまで圧入してこの抜け止め部材の位置決めをするとともに、上記弁体の一方から圧力が作用しているときには弁体が弁座板に当接し、この当接面でシール性が発揮され、上記他方から圧力が作用しこの圧力がダンパ用バネ部材の押し付け力よりも大きくなったとき、このダンパ用バネ部材をたわませて、弁座板から弁体を離す構成にしたことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態を示したものである。
この実施形態は、ダンピングバルブ本体Vのメインポペット11に形成したダンパ機構組み込み穴26に、段部29を形成し、この段部29に抜け止め部材30を圧入することを特徴とする。この特徴以外の構成要素は、従来例と同様である。したがって、従来例と同様の構成要素については、上記従来例と同じ符号を用いることとし、この従来例と同様の構成要素の詳細な説明を省略する。
【0031】
図1に示したように、メインポペット11のダンパ機構組み込み穴26には、上記ダンパ機構12が位置するダンパ機構組み込み部27を形成し、さらに、このダンパ機構組み込み部27よりも径の大きい大径部28を形成している。このようにダンパ機構組み込み部27と大径部28とを設けることにより、段部29を形成するようにしている。
【0032】
また、上記ダンパ機構組み込み部27はダンパ機構12の直径よりもわずかに大きくしている。したがって、ダンパ機構組み込み部27にダンパ機構12を挿入するときには、この組み込み部27にダンパ機構12を落とすようにするだけで、ダンパ機構12は組み込み穴26の底面26aに当接し、組み込み部27に位置する。したがって、このダンパ機構12を圧入する必要がない。圧入しなくてもよいので、ダンパ機構12に有害な変形を生じさせることがない。
【0033】
また、上記のようにダンパ機構組み込み部27にダンパ機構12を落とすようにして挿入したら、挿入方向後端から抜け止め部材30を圧入する。そして、このように抜け止め部材30を段部29に当接させるようにしている。
上記のような抜け止め部材30とポペット組み込み穴7の底面10とで、ポペット用バネ部材23を支持する。
上記抜け止め部材30は、その厚さはダンパ機構12よりも十分に厚くしている。したがって、この抜け止め部材30を段部29に突き当たるまで圧入しても、抜け止め部材30がつぶれて変形してしまうということがない。
さらに、上記したように圧入する抜け止め部材30は、肉厚部材であるので、十分に圧入することができ、圧入位置がずれるということもない。
【0034】
上記抜け止め部材30を段部29に突き当たるまで圧入することができるので、この抜け止め部材30からポペット組み込み穴7の底面10までの距離を一定に保つことができる。この距離を一定に保つことができるので、この抜け止め部材30と底面10とに介在させるポペット用バネ部材23のセット荷重を一定に保つことができる。
したがって、従来のようにクラッキングポイントがばらついてしまうことがない。
【0035】
しかも、上記ダンパ機構12をダンパ機構組み込み部27に当接させ、その図面上の上部すなわち、挿入方向後端面を抜け止め部材30で支持することができるので、このダンパ機構12が上下に移動してしまうことがない。したがって、従来のような事後的なクラッキングポイントのばらつきを防止することができる。
さらに、ダンパ機構12をダンパ機構組み込み部27に落とすようにして挿入することができるので、その挿入が非常に楽になる。しかも、このダンパ機構12はアッセンブリー化しているので、より一層その挿入を容易にすることができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、抜け止め部材をダンパ機構の組み込み方向後方から圧入することでダンパ機構の抜け止め作用を発揮させることとしたので、上記ダンパ機構が上下に移動することがない。ダンパ機構が移動せず、その位置を保持させることができるので、メインポペット用バネ部材のセット荷重を一定にすることができる。
したがって、このセット荷重のばらつきによるクラッキングポイントのばらつきを防止することができる。
【0037】
また、ダンパ機構組み込み穴に段部を形成し、抜け止め部材をこの段部に当接するまで圧入することで、上記抜け止め部材の位置決めをすることとしたので、上記抜け止め部材の位置決めを簡単に行うことができる。
【0038】
しかも、ケーシングと弁体と弁座板とをアッセンブリー化することとしたので、このダンパ機構をダンパ機構組み込み穴に容易に組み込むことができる。
そのうえ、上記弁体にはその一方と他方とを常時連通する孔を形成し、上記一方から圧力が作用しているときには上記弁体が弁座板に当接し、この当接面でシール性が発揮され、上記他方から圧力が作用しこの圧力がダンパ用バネ部材の押し付け力よりも大きくなったとき、このダンパ用バネ部材をたわませて、弁座板から弁体を離す構成にしたので、上記外乱が微小である場合には、作動油が上記孔を抵抗なく通過し、外乱がもう少し大きい場合には、ダンパ効果を発揮することによって、操舵フィーリングを良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の断面図である。
【図2】従来例の全体概要図である。
【図3】従来例の作動状態を示す断面図である。
【図4】従来例の作動状態を示す断面図である。
【図5】従来例のダンパ機構の一部を表した斜視図である。
【符号の説明】
V ダンピングバルブ本体
5 バルブボディ
7 ポペット組み込み穴
11 メインポペット
12 ダンパ機構
15 ケーシング
16 弁体
17 ダンパ用バネ部材
18 弁座板
23 ポペット用バネ部材
26 ダンパ機構組み込み穴
29 段部
30 抜け止め部材
Claims (1)
- バルブボディと、このバルブボディに形成したポペット組み込み穴と、このポペット組み込み穴に摺動自在に組み込むとともに一方からの圧力にのみ開口するメインポペットと、このメインポペットに形成したダンパ機構組み込み穴と、このダンパ機構組み込み穴に組み込むとともに他方からの圧力にのみ開口するダンパ機構と、上記ダンパ機構の組み込み方向後方から圧入することでダンパ機構の抜け止め作用を有する抜け止め部材とを備え、上記抜け止め部材を介してメインポペットの開口を抑止するポペット用バネ部材のバネ力をメインポペットを閉じる方向に作用させるダンピングバルブにおいて、上記ダンパ機構組み込み穴は、ダンパ機構組み込み部と、このダンパ機構組み込み部よりも径を大きくした大径部と、大径部とダンパ機構組み込み部とによって形成される段部とからなり、また、上記ダンパ機構は、ケーシングと、ケーシングに摺動自在に組み込むとともにその一方と他方とを常時連通する孔を形成した弁体と、この弁体の組み込み方向後方であって上記ケーシングに固定した弁座板と、上記ケーシングの底部と弁体との間であって、弁体を弁座板に当接させるダンパ用バネ部材とを設け、これらケーシングと弁体と弁座板とを上記ダンパ機構組み込み部に収納可能にアッセンブリー化してなり、このアッセンブリー化したダンパ機構を、上記ダンパ機構組み込み部に挿入し、その後上記抜け止め部材を上記段部に当接するまで圧入してこの抜け止め部材の位置決めをするとともに、上記弁体の一方から圧力が作用しているときには弁体が弁座板に当接し、この当接面でシール性が発揮され、上記他方から圧力が作用しこの圧力がダンパ用バネ部材の押し付け力よりも大きくなったとき、このダンパ用バネ部材をたわませて、弁座板から弁体を離す構成にしたダンピングバルブ。
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