JP3797233B2 - 遊技台のストッパーテコ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自身の回動により遊技球の通過又は通過の阻止を行う遊技台(パチンコ機)のストッパーテコに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機の入賞口に遊技球が入った(入賞した)場合には、どの入賞口に入ったかをセンサ(賞球スイッチ)によって検出するとともに、図12(b)に示すように、その遊技球(入賞球)をパチンコ機の下部のセーフ玉通路P1に案内している。このセーフ玉通路P1では、矢印B方向に回動しているストッパーテコP3によって、通路P1を閉鎖して遊技球を所定の停止位置で停止させ、センサ(セーフ玉スイッチP4)によってその遊技球を検知している。
【0003】
そして、セーフ玉スイッチP4によって遊技球を検知した場合には、1個の遊技球に対して、当該賞球スイッチで検出した入賞口の種類に応じて、例えば5個、10個又は15個の数の賞品球を払い出している。
それとともに、ストッパーテコP3を矢印A方向に回動させて、遊技球を一旦凹状の球受部に受けた後に、ストッパーテコを矢印B方向に回動させて、遊技球を球受部から通路P1の下方に放出している。
【0004】
この時、連続して入賞した場合には、複数の遊技球が互いに接触した状態で通路P1に並ぶので、ストッパーテコP3の1往復の動作で、遊技球は一つずつ下方に放出されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記ストッパーテコP3の上下方向(矢印A,B方向)の回動に関連して、ストッパーテコに多少ガタがある場合、或いは当接面にバリや凹凸がある場合など、のように予期せぬ不具合があると次の遊技球がストッパーテコによって戻り方向に弾かれ、パチンコ機の正常な動作が妨げられる事があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ストッパーテコの回動に伴う問題を防止する事が出来るストッパーテコを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のストッパーテコは、自身の回動により、1つの遊技球を保留状態又は放出状態にするストッパーテコにおいて、前記ストッパーテコが下方に回動した位置では、前記遊技球に当接して停止させる当接面にて当接して該遊技球を前記保留状態とし、上方に回動した位置では、前記当接面による前記遊技球への当接を解除して前記放出状態にする停止部と、前記ストッパーテコの回動の中心である軸部と、前記ストッパーテコが下方から上方に回動する際に前記遊技球が戻り方向に弾かれないように、前記停止部を切り欠いて成る切り欠き部分と、前記ストッパーテコが上方向に回動した場合に、前記放出状態にされた前記遊技球を受け止める玉受部とを備えるとともに、前記玉受部に受けられた前記遊技球に当接する次の遊技球が戻り方向に弾かれないように、前記玉受部が底上げされている。
【0008】
特に本発明では、ストッパーテコの停止部の当接面が切り欠かれ、その切り欠き部分である当接面の下部が、切り欠かれているので、例えストッパーテコに多少ガタがあっても、或いは当接面にバリや凹凸があっても、ストッパーテコが下方から上方に回動する際に次の遊技球が(ストッパーテコの停止部によって)戻り方向に弾かれる事がない。
【0009】
請求項2に記載のストッパーテコは、請求項1記載の発明に加えて、遊技球が入賞した入賞口に応じて賞品球の数を示す賞球データをセットするとともに、前記入賞口に入賞した遊技球を検出して、前記賞品球の払い出しに必要な前記賞球データを要求し、前記要求によって得られた賞球データに基づいて、前記入賞口に入賞した個々の遊技球に対して前記賞品球の少ない方から順に払い出す賞品球払出装置において使用される。
【0010】
つまり本発明によれば、賞球データに基づいて、個々の入賞した遊技球(入賞球)に対して賞品球の少ない方から順に払い出すので、仮に払い出し途中で停電等のトラブルが発生し、記憶している賞球データが消失して、最大の個数を払い出さなければならないような状態になったとしても、既に少ない個数の賞品球(例えば5個)は払い出されているので、残っている入賞球に対応する賞品球は個数の多いもの(例えば10個)である可能性が高い。従って、残っている入賞球に対して最大個数(15個)を払い出したとしても、その損害は従来より少なくなる。つまり、本発明によれば請求項1の発明の効果に加えて払い出すべき賞品球の数により近い(即ちより正確な)数の賞品球を払い出すことが出来る。
【0013】
請求項3に記載の発明では、本発明が実施される好適なストッパーテコとして、ストッパーテコの回動中心である軸部より後方に伸びるテコ部を備えたものを採用することが出来る。
請求項4に記載の発明では、本発明のストッパーテコを、カードによって遊技球の払い出しが行われる遊技台に用いられるものとすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のストッパーテコの実施の形態の例(実施例)を説明する。
(実施例)
以下、本発明の遊技台のストッパーテコの好適な実施例について図面に基づいて説明する。
【0015】
本実施例が適用されるパチンコ機は、カードにて遊技球を払い出すことができるいわゆるCR機である。尚、図2は、CR機を表側から示したものであり、図3はその遊技盤等を除いた部分を裏側から示したものである。
a)図2に示す様に、CR機は、カードユニット1が側方に配置される遊技台2であり、遊技台2の遊技盤3には、複数の入賞口5が設けられている。各入賞口5には、入賞口5に入った(入賞した)遊技球(入賞球)を検知するために、近接センサである賞球スイッチ7(図6参照)が配置されている。尚、どの入賞口5に入ったかによって賞品球の数が異なるので、どの賞球スイッチ7からの信号かに応じて、賞品球の数が設定される。
【0016】
図3に示す様に、CR機の裏側の上側には、遊技球を溜めるタンク11が設けられ、その下側には遊技球をタンク11から下流側に案内するタンクレール13が設けられている。また、タンクレールの下流側には、賞品球払出機構15が設けられるとともに、賞品球払出機構15の下部には、賞品球を払い出すための排出モータ16が配置されている。更に、遊技盤3の下側の位置には、入賞口5から入った遊技球を下流側に案内するセーフ玉通路17が設けられ、このセーフ玉通路17に、入賞球をチェックするセーフ機構19が設けられている。
【0017】
b)前記賞品球払出機構15は、図4(a),(b)に示す様に、入賞口5に遊技球が入った場合に駆動されて、入賞口5の種類に応じた個数の賞品球を払い出す機構である。この賞品球払出機構15は、タンクレール13からの遊技球(賞品球)を導入する賞品球通路21と、回転して賞品球を1個づつ(賞品球通路21を)通過させるモーターカム23と、モータカム23を回転させる排出モータ16(図3参照)と、モーターカム23の回転を停止させるモーターカムストッパ25と、モーターカムストッパ25を解除するために自身のプランジャ25aを(図の下方に)駆動する排出ソレノイド27と、モーターカムストッパ25をかけるためにプランジャ25aを(図の上方に)付勢するバネ部材29と、払い出される賞品球を検知する排出スイッチ31とを備えている。
【0018】
一方、セーフ機構19は、図4(c),(d)に示す様に、入賞口5に入った遊技球(入賞球)を案内するセーフ玉通路17と、セーフ玉通路17を開閉するストッパーテコ33と、ストッパーテコ33にて停止させられた遊技球を検知するセーフ玉スイッチ35と、セーフ玉通路17を開くために自身のプランジャ37aを(図の下方に)駆動してストッパーテコ33を回動させるセーフ玉ソレノイド37と、セーフ玉通路17を閉じるためにプランジャ37aを(図の上方に)付勢してストッパーテコ33を回動させるバネ部材39とを備えている。
【0019】
前記ストッパーテコ33は、図5に示す様に、遊技球に当接して停止させる当接面33aを有する略四角形状の停止部33bと、停止部33bの根元部分から斜め前方に湾曲して伸びるアーム33cと、停止部33bとアーム33cとの間にて凹状とされて遊技球を受ける玉受部33dと、ストッパーテコ33の回動中心である軸部33eと、軸部33eより後方に伸びるテコ部33fと、テコ部33fに設けられて前記セーフ玉ソレノイド37のプランジャ37aが係止される係止軸部33gとから構成されている。
【0020】
前記玉受部33dの底部33d1における図の右側には、軸部33eを中心とする円の接線方向(即ち図の垂直方向)に、平坦面を形成する様に盛り上げられた底上げ部33d2が設けられている。つまり、従来は、図の点線が底部であったが、この底部を埋める様に底上げ部33d2が形成されている。
【0021】
本実施例では、この底上げ部33d2の高さは例えば1.5mmに設定されている。この数値は、図7(a)に示す様に、遊技球がストッパーテコ33の玉受部33dからセーフ玉通路17の下方に逃がされる場合に、セーフ玉通路17の略くの字状に曲がる凸部17aに当たって引っかからない様に設定されたものであり、この様な不具合が生じない範囲で適宜底上げ部33d2の高さを設定することができる。
【0022】
また、当接面33aのうち、(遊技球を停止させる場合に)遊技球が当接する当接部位SPより上部33a1は、軸部33eを中心とする円形となる曲率に形成されている。尚、図5の様に中心線を設定した場合には、垂直位置より49゜の角度が当接部位SPである。そして、当接部位SPより下部33a2は、前記上部33a1の曲率の円よりも当接面33aが内側となる様に、即ち、下方にゆくほど当接面33aと軸部33eとの距離が短くなる(切欠幅が大きくなる)様に、滑らかに切り欠かれている。
【0023】
例えば、当接面33aの上部33a1を形成する円弧の延長線と玉受部33dの上側面の延長線との交点をKP(図示せず)とすると、本実施例では、当接部位SPと交点KPを結ぶ直線を、当接部位SPを軸として0.5゜だけ下方に(即ち反時計方向に)傾けた直線によって、停止部33bを切り欠く構成となっている。尚、この直線状に切り欠いた部分から玉受部33dに至る部分は、R加工が施されている。
【0024】
また、本実施例では、図4(c),(d)に示す様に、ストッパーテコ33を(矢印A方向への回動時に)所定位置で停止させるために、ストッパーピン33hが取り付けられているが、このストッパーピン33hは、経時変化によって変形しない様に、金属(例えばアルミニウム合金)で作られている。
【0025】
c)次に、本実施例の制御装置について説明する。図1及び図6に示す様に、本実施例のパチンコ機の賞品球払出装置を制御するために、具体的には、前記賞品球払出機構15及びセーフ機構19等を制御するために、メイン制御回路(メイン基板)41とサブ制御回路(サブ基板)43とが設けられている。
【0026】
メイン制御回路41は、周知のCPU41a、ROM41b、(出力ポートバッファを含む)RAM41c、入出力部41d、及びそれらを接続するバスライン41eを備えたマイクロコンピュータとして構成されている。
この入出力部41dには、各賞球スイッチ7や排出スイッチ31が接続され、その信号が入力される。また、入出力部41dには、サブ制御回路43から賞球データ要求信号が入力されるとともに、賞球データ及び賞球データ確定信号がサブ制御回路43に出力される。
【0027】
このうち、前記賞球データ要求信号は、賞球データをメイン制御回路41に対して要求するための1ビットの信号であり、オフ(OFF)からオン(ON)に切り替えられた場合に賞球データの要求がなされたことを示す。
賞球データは、5個又は10個の賞品球の数を示す4ビットの信号である。賞球データ確定信号は、賞球データが出力されたことを示す1ビットの信号であり、OFFからONに切り替えられた場合に賞球データの出力が完了したことを示す。
【0028】
尚、ROM41bには、どの賞球スイッチ7がONになると、賞球が(例えば5個又は10個のうち)幾つであるかという賞球データが記憶されているので、ある賞球スイッチ7がONになると、その賞球スイッチ7に対応した賞球データが検索され、今回の賞球データとして、一旦RAM41cに記憶される。
【0029】
一方、サブ制御回路43も、周知のCPU43a、ROM43b、(出力ポートバッファを含む)RAM43c、入出力部43d、及びそれらを接続するバスライン43eを備えたマイクロコンピュータとして構成されている。
この入出力部43dには、セーフ玉スイッチ35が接続されてその信号が入力されるとともに、排出ソレノイド27、排出モータ16、セーフ玉ソレノイド37が接続され、それらに制御信号が送られる。また、サブ制御回路43からメイン制御回路41に、前記賞球データ要求信号が出力されるとともに、前記賞球データ及び賞球データ確定信号がメイン制御回路41から入力される。
【0030】
d)次に、本実施例の動作を説明する。
▲1▼入賞口5に遊技球が入賞する前は、前記賞品球払出機構15及びセーフ機構19は、図4(a),(c)に示す様な保留状態に設定されている。つまり、賞品球払出機構15においては、排出ソレノイド27がOFFの状態であり、バネ部材29の上方への付勢力によって、モーターカムストッパ25が駆動されて、モーターカム23の回動が止められている。これにより、賞品球通路21が閉鎖されているので、賞品球通路21に多くの遊技球が滞留している状態となっている。
【0031】
一方、セーフ機構19においては、セーフ玉ソレノイド37がOFFの状態であり、バネ部材39の上方への付勢力によって、ストッパーテコ33の停止部33bは、下方(矢印B方向)に回動した状態で停止している。これにより、セーフ玉通路17は閉鎖されている。
【0032】
▲2▼次に、入賞口5に遊技球が入賞すると、その遊技球の入賞は賞球スイッチ7によって検出され、この賞球スイッチ7からの信号は、メイン制御回路41に入力される。メイン制御回路41のROM41bには、各賞球スイッチ7に対応して何個の賞品球を出すかという賞球データが記憶されているので、入力された信号に応じてROM41bから読み出された賞球データは、一旦RAM41cに記憶される。
【0033】
▲3▼次に、入賞口5に入賞した遊技球が、遊技盤3の裏側の通路を通ってセーフ玉通路17に案内されると、その遊技球は、セーフ機構19のストッパーテコ33によって止められる。つまり、図7(a)に示す様に、遊技球は、ストッパーテコ33の停止部33bの当接面33aの最も先端側である当接部位SPに当接して停止する。
【0034】
▲4▼そして、この位置で停止した遊技球は、セーフ玉スイッチ35によって検出され、その信号はサブ制御回路43に入力される。このセーフ玉スイッチ35からの信号が入力すると、サブ制御回路43からメイン制御回路41に、賞球データ要求信号が出力される(賞球データ要求信号をONする)。
【0035】
メイン制御回路41では、賞球データ要求信号がONされたことを確認すると、RAM41cに記憶した賞球データを、サブ制御回路43に出力する。つまり、セーフ玉スイッチ35による1つの遊技球の検出に対し、1つの賞球データ(例えば5個の賞品球というデータ)を出力する。そして、この賞球データの出力後に、サブ制御回路43に対し、今回の賞球データを全て出力したことを示すために、賞球データ確定信号をサブ制御回路43に出力する(賞球データ確定信号をONする)。
【0036】
▲5▼サブ制御回路43では、賞球データ確定信号がONされたことを確認すると、その時点の賞球データを読み込む。その後、賞球データ要求信号をOFFする。メイン制御回路41は、賞球データ要求信号のOFFを確認すると、RAM41cに記憶している賞球データをクリアするとともに、賞球データ確定信号をOFFする。
【0037】
▲6▼次に、サブ制御回路43は、排出処理を行なう。つまり、前記賞品球払出機構15及びセーフ機構19を、図4(b),(d)に示す様な放出状態に制御する。具体的には、賞品球払出機構15においては、排出ソレノイド27をONして、モーターカムストッパ25を解除するとともに、排出モータ16を駆動してモーターカム23を回動させて、前記賞球データの個数分の遊技球を通過させて、賞品球として排出する。尚、この排出後は、前記保留状態に戻す。
【0038】
一方、セーフ機構19においては、セーフ玉ソレノイド37をONして、ストッパーテコ33の停止部33bを上方(矢印A方向)に回動させ、玉受部33dに遊技球を受ける。その後、セーフ玉ソレノイド37はOFFされるので、バネ部材39の付勢力によって、ストッパーテコ33は矢印B方向に回動して、前記保留状態に戻る。そして、この保留状態に戻る動作によって、玉受部33dに受けられた遊技球は下方に放出される。
【0039】
つまり、ストッパーテコ33が矢印A,B方向に1往復することによって、1つの遊技球がセーフ玉通路17を通過することになる。
▲6▼ここで、ストッパーテコ33の動作を更に詳しく説明する。図7(a)に示す様に、保留状態では、遊技球はストッパーテコ33の当接面33aの当接部位SPに接触して停止している。
【0040】
次に、図7(b)に示す様に、放出状態とするために、ストッパーテコ33が矢印A方向に回動すると、その動きに応じて当接面33aも回動するので、遊技球は、当接面33aの下部33a2に沿って、玉受部33d側に移動を開始する。このとき、当接面33aの当接部位SPより下部33a2は、下端にゆくほど切欠幅大きくなる様に滑らかに切り欠かれているので、ストッパーテコ33に多少ガタがあっても遊技球は戻り方向に弾かれることがない。
【0041】
次に、図7(c)に示す様に、ストッパーテコ33が(図7(b)に示す状態よりも)更に矢印A方向に回動することにより、遊技球は玉受部33dに完全に受けられる。このとき、遊技球は玉受部33dの底上げ部33d2に当接するので、それほど深く入り込まない。つまり、玉受部33d内の遊技球は、従来よりは底上げ部33d2の分だけやや図の左側に位置し、それによって、この遊技球に当接する次の遊技球も、従来より多少戻り方向に位置することになる。
【0042】
その後、図7(a)に示す様に、ストッパーテコ33が矢印B方向に回動すると、停止部33bの当接面33aは、玉受部33d内の遊技球と次の遊技球との間方向に回動し、次の遊技球の前進を阻止する。それとともに、玉受部33d内の遊技球が下流側に放出される。
【0043】
つまり、次の遊技球は、底上げ部33d2によって持ち上げられた玉受部33d内の遊技球によって、セーフ玉通路17の戻り方向に押されて戻り方向に移動しているので、ストッパーテコ33にガタがある場合でも、停止部33bの矢印B方向の回動の軌跡より外側に位置する。そのため、次の遊技球は、戻り方向に弾かれることがない。
【0044】
従って、上述した動作により、次の遊技球が弾かれることなく、順次遊技球がセーフ玉通路17の下方に送られることになる。
e)次に、上述した本実施例の動作のうち、メイン制御回路41及びサブ制御回路43における処理を、図8〜図10のフローチャート及び図11のタイムチャートに基づいて、詳細に説明する。
【0045】
▲1▼まず、図8及び図11(a)に基づいて、全体の制御処理について説明する。図8のステップ100では、遊技球の入賞を、賞球スイッチ7によって検出する。そして、検出した賞球スイッチ7の種類に応じて、払い出す賞品球が5個であることを示す5個データか、又は10個であることを示す10個データかを区別して、メイン制御回路41のRAM41cに記憶する。尚、15個のデータを示す信号は特に設定されていないが、これは、後述する様に、セーフ玉スイッチ35に対応する賞品スイッチ7の信号がない場合は、最大の15個排出される様に設定されているからである。
【0046】
続くステップ110では、セーフ機構19に導かれた入賞球を、セーフ玉スイッチ35によって検知する。続くステップ120では、セーフ玉スイッチ35によって検知した入賞球に対応して、サブ制御回路43からメイン制御回路41に、時刻t1(図11(a)参照以下同様)にて、賞球データ要求信号を出力(ON)することによって、賞球データを要求する。尚、この賞球データ要求信号は、時刻t1から約10ms経過した(時刻t4)後の時刻t5にOFFされる。
【0047】
続くステップ130では、メイン制御回路41からサブ制御回路43に、時刻t2にて、賞球データを出力し、時刻t3にて、賞球データ確定信号を出力(ON)する。尚、この例では、賞球データは、賞球データ要求信号のOFF後の時刻t6にOFFされ、賞球データ確定信号は、賞球データのOFFの信号動作を受けてそのOFF後の時刻t7にOFFされる。
【0048】
続くステップ140では、サブ制御回路43からの制御信号により、賞品球払出機構15を駆動して、賞品球を排出する。つまり、賞球データ確定信号のOFF後の時刻t8に排出ソレノイド27をONし、必要な賞品球を払い出した所定期間後の時刻t9に排出ソレノイド27をOFFする。
【0049】
続くステップ150では、サブ制御回路43からの制御信号により、セーフ機構19を駆動して、入賞球を排出する。つまり、排出ソレノイド27のOFF後の時刻t10にセーフ玉ソレノイド37をONし、入賞球を排出するのに必要な所定期間後の時刻t11にセーフ玉ソレノイド37をOFFし、一旦本処理を終了する。
【0050】
▲2▼次に、図9に基づいて、メイン制御回路41における制御処理について説明する。特に、本実施例では、賞球データが複数ある場合には、賞品球の少ないものから順に払い出す処理を行なう。ステップ200では、サブ制御回路43からの賞球データ要求信号が入力(ON)したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ210に進み、一方否定判断されるとステップ260に進む。
【0051】
ステップ210では、メイン制御回路41に記憶されている賞球データを検索し、5個データがあるか否か、即ち賞品球の数が5個のデータがあるか否かを確認する。ここで肯定判断されるとステップ215に進み、一方否定判断されるとステップ220に進む。
【0052】
ステップ215では、5個の賞球データを示す信号を、出力ポートバッファに記憶する。尚、これにともなって、RAM41cに記憶されている当該5個データは消去される。一方、ステップ220では、前記ステップ210と同様に、メイン制御回路41に記憶されている賞球データを検索し、10個データがあるか否か、即ち賞品球の数が10個のデータがあるか否かを確認する。ここで肯定判断されるとステップ225に進み、一方否定判断されるとステップ230に進む。
【0053】
ステップ225では、10個の賞球データを示す信号を、出力ポートバッファに記憶する。尚、これにともなって、RAM41cに記憶されている当該10個データは消去される。一方、ステップ230では、セーフ玉スイッチ35にて入賞球が検知されたにもかかわらず、5個データ及び10個データのいずれも記憶されていないので、当該入賞球に対応した賞品球は15個であるとみなし、15個の賞球データを示す信号を、出力ポートバッファに記憶する。
【0054】
続くステップ240では、出力ポートバッファの内容である賞球データをサブ制御回路43に出力する。続くステップ250では、賞球データ確定信号をONにしてサブ制御回路43に出力する。
続くステップ260では、出力ポートバッファの内容をクリアする。続くステップ270では、賞球データ確定信号をOFFにし、一旦本処理を終了する。以下、同様な処理を、セーフ玉スイッチ35にて入賞球を検知した毎に繰り返し実行することにより、最も少ない5個の賞品球より順に、即ち全ての5個データの処理の終わるまでは、次の10個データの処理に進まない様にして、順次少ない賞品球より払い出すことができる。
【0055】
▲3▼次に、図10に基づいて、サブ制御回路43における制御処理について説明する。ステップ300では、セーフ玉スイッチ35からの信号に基づいて、入賞球があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ310に進み、一方否定判断されるとそのまま一旦本処理を終了する。
【0056】
ステップ310では、賞球データ要求信号をONにしてメイン制御回路41に出力する。続くステップ320では、メイン制御回路41からの賞球データ確定信号があるか否かを判定し、ここで肯定判断されるまで待機する。
続くステップ330では、メイン制御回路41から出力された賞球データを読み込む。続くステップ340では、賞球データ要求信号をOFFする。続くステップ350では、賞球データに応じた数の賞品球を排出する。
【0057】
続くステップ360では、入賞球を排出し、一旦本処理を終了する。この様に、本実施例では、サブ制御回路43からメイン制御回路41に賞球データ要求信号が出力(ON)された場合には、メイン制御回路41からサブ制御回路43に賞球データを出力するとともに、賞球データの出力後に賞球データ確定信号を出力(ON)している。そして、サブ制御回路が43が、この賞球データ確定信号を確認した場合には、その時点での賞球データを読み込んでいる。つまり、賞球データは、サブ制御回路43によって賞球データ確定信号が確認された直後に読み込まれる。
【0058】
そのため、賞球データ要求信号のONから賞球データの読み込みまでに、従来の様に所定の時間待機する必要がなくなるので、データ処理の時間が短くなり、賞品球の排出動作時間が短縮されるという顕著な効果を奏する。例えば、図11に示す様に、本実施例では、賞球データ要求信号のONの期間が約10msであり、従来の約50msと比較して40msも短くなっているので、賞品球及び入賞球の排出が完了するまでの時間も短縮されることになる。また、1個の入賞球に対して約40ms短縮できるのであるから、例えば1回の大当りでは約10×16=約160個であるので、160×40=6400ms(=6.4秒)短縮でき、更に、1日10回大当りとすると1台につき64秒短縮できることになる。従って、パチンコ機を500台備えた店では、64×500=32000秒(=約533分=約8.8時間)もパチンコ機の稼働時間を増やすことができるという利点がある。
【0059】
また、ノイズや、メイン制御回路41のCPU41aの暴走等が発生しても、賞球データ確定信号を確認した後に賞球データを読み込むという構成であるので、異常な賞球データをそのまま読み込むという危険性が低減するという利点がある。
【0060】
更に、本実施例では、複数の賞球データがある場合には、賞品球の個数が少ない賞球データを検索し、少ない賞品球のものから順次払い出している。従って、仮に、賞品球の払い出しの途中で停電等のトラブルが発生してRAM41cに記憶してあった賞球データが消失し、そのため、最大の15個を払い出さなければならない事態になったとしても、店側の損害をかなり低減することができる。つまり、トラブル発生時に、まだ払い出しが済んでいない賞球データの賞品球は、比較的賞品球の多いものと考えられるので、たとえ、残りの各入賞球に応じて15個づつ払い出したとしても、(払い出すべき)正確な賞品球の個数を超えて払い出される賞品球をできる限り少なくすることができるという効果がある。
【0061】
以上詳述した様に、本発明のパチンコ機の賞品球払出装置では、メイン制御回路は、賞球データをサブ制御回路に出力するとともに、賞球データの出力を確認する賞球データ確定信号をサブ制御回路に出力するので、データ処理に時間が短くなり、賞品球の排出動作時間が短縮されるという顕著な効果を奏する。
【0062】
また、ノイズや、メイン制御回路のCPUの暴走等が発生しても、賞球データ確定信号を確認した後に賞球データを読み込むので、異常な賞球データをそのまま読み込むという危険性が低減し、データの信頼性が向上するという利点がある。
【0063】
また、賞品球の個数の少ない賞球データの方をより早く払い出す場合には、万一賞球データが消失した場合でも、より正確な個数に近い賞品球を払い出すことができる。
e)次に、本実施例のストッパーテコの奏する効果を説明する。
【0064】
本実施例では、ストッパーテコ33の玉受部33dの底部33d1に底上げ部33d2が設けられているので、複数の遊技球がセーフ玉通路17にて停止している場合に、ストッパーテコ33が矢印B方向に回動するときに、ストッパーテコ33に多少ガタがあっても、玉受部33d内の遊技球に当接する次の遊技球が、その停止部33bの(下端側を含む)先端部分或は玉受部33d内の遊技球によって、戻り方向に弾かれることがない。よって、セーフ玉スイッチ35によって、同じ遊技球が再度検出されることがない。
【0065】
また、ストッパーピン33hは金属で形成されているので、通常ではストッパーピン33hが変形することはないが、仮に予期せぬ原因でストッパーピン33hに不具合があり、それによって、ストッパーテコ33の停止位置が適正な位置より矢印A方向にずれることがあっても、本実施例では、ストッパーテコ33の玉受部33dの底部33d1に底上げ部33d2が設けられているので、ストッパーテコ33が矢印B方向に回動するときに、玉受部33d内の遊技球によって、次の遊技球が戻り方向に弾かれることがない。よって、セーフ玉スイッチ35によって、同じ遊技球が再度検出されることがない。
【0066】
そのため、セーフ玉スイッチ35と賞球スイッチ7の出力とが一致するので、常に適正な個数の賞品球が払い出されるという顕著な効果を奏する。更に、底上げ部33d2は、軸部33eを中心とする円の接線方向に形成されているので、玉受部33dに受けられた遊技球を適度に持ち上げて好適に保持できるとともに、遊技球の放出性にも優れている。
【0067】
その上、本実施例では、ストッパーテコ33の当接面33aの当接部位SPより下部33a2は、下端にゆくほど切欠幅大きくなる様に滑らかに切り欠かれているので、ストッパーテコ33が矢印A方向に回動する際には、ストッパーテコ33に多少ガタがあっても或は当接面33aにバリや凹凸があっても、遊技球は(下部33a2によって)戻り方向に弾かれることがない。よって、この場合も、セーフ玉スイッチ35によって、同じ遊技球が再度検出されることがない。
【0068】
尚、本発明は上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のCR機の制御装置を示す概略構成図である。
【図2】 実施例のCR機の表側を示す正面図である。
【図3】 実施例のCR機の裏側の一部を破断して示す説明図である。
【図4】 実施例の賞品球払出機構及びセーフ機構の説明図を示し、(a)は賞品球払出機構の保留状態、(b)はその放出状態、(c)はセーフ機構の保留状態、(d)はその放出状態を示している。
【図5】 実施例のストッパーテコを示す正面図である。
【図6】 実施例の制御装置を示すブロック図である。
【図7】 実施例のストッパーテコの動作を示す説明図である。
【図8】 実施例の制御処理全体を示すフローチャートである。
【図9】 実施例のメイン制御回路側の処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例のサブ制御回路側の処理を示すフローチャートである。
【図11】 (a)は実施例のタイムチャート、(b)は従来例のタイムチャートである。
【図12】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
5・・・入賞口
7・・・賞球スイッチ
15・・・賞品球払出機構
17・・・セーフ玉通路
19・・・セーフ機構
21・・・賞品球通路
27・・・排出ソレノイド
33・・・ストッパーテコ
35・・・セーフ玉スイッチ
37・・・セーフ玉ソレノイド
41・・・メイン制御回路
43・・・サブ制御回路
Claims (4)
- 自身の回動により、1つの遊技球を保留状態又は放出状態にするストッパーテコにおいて、
前記ストッパーテコが下方に回動した位置では、前記遊技球に当接して停止させる当接面にて当接して該遊技球を前記保留状態とし、上方に回動した位置では、前記当接面による前記遊技球への当接を解除して前記放出状態にする停止部と、
前記ストッパーテコの回動の中心である軸部と、
前記ストッパーテコが下方から上方に回動する際に前記遊技球が戻り方向に弾かれないように、前記停止部を切り欠いて成る切り欠き部分と、
前記ストッパーテコが上方向に回動した場合に、前記放出状態にされた前記遊技球を受け止める玉受部とを備えるとともに、
前記玉受部に受けられた前記遊技球に当接する次の遊技球が戻り方向に弾かれないように、前記玉受部を底上げしたことを特徴とするストッパーテコ。 - 前記ストッパーテコは、賞品球払出装置において使用されるとともに、
前記賞品球払出装置は、遊技球が入賞した入賞口に応じて賞品球の数を示す賞球データをセットし、
前記入賞口に入賞した前記遊技球を検出して前記賞品球の払い出しに必要な前記賞球データを要求し、
前記要求によって得られた前記賞球データに基づいて前記入賞口に入賞した個々の遊技球に対して前記賞品球の少ない方から順に払い出すものであることを特徴とする前記請求項1に記載のストッパーテコ。 - 前記ストッパーテコは、前記軸部より後方に伸びるテコ部を備えることを特徴とする前記請求項1又は2に記載のストッパーテコ。
- 前記ストッパーテコは、カードにより遊技球の払い出しが行われる遊技台に用いられることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のストッパーテコ。
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