JP3798539B2 - 分光光度計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分光光度計、特にその制御機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、試料のスペクトルデータを採取し、該スペクトルデータより試料の成分の定性、定量的分析等を行う分光光度計が周知である。
図1(a)には、一般的な分光光度計の概略構成が示されている。
同図に示す分光光度計10は、試料水槽12から試料溶液の一部をポンプ14により吸引し、フローセル16に導く。
そして、測光部18により電気信号に変換された測定信号は、A/D変換部20によりディジタル信号に変換され、演算処理部22により透過率、吸光度、濃度等の値に変換される。
【0003】
このようにして前記分光光度計10を構成することにより、試料の成分の定性、定量的分析等を行うことができる。
なお、フローセル16の下流には、放水路24が設けられ、フローセル16を出た測定済みの試料溶液は、放水路24に放水される。
【0004】
ところで、一般的な分光光度計では、パーソナルコンピュータ等に対して、光度計本体、その他の外部機器等の各機器を、それぞれ並列に接続していた。
即ち、同図(b)に示すように、前記従来の構成の分光光度計10では、パーソナルコンピュータ等のリモートモジュール26に対して、例えば、測光部18、A/D変換部22、演算処理部22等の光度計本体28と、ポンプ14等の外部機器を、それぞれ並列に接続していた。そして、リモートモジュール26を、所定の手順で動作させ、光度計本体28及び外部機器であるポンプ14等の各機器を制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、分光光度計では、その本体及びその外部機器等のハードウェアの発達に伴って、それらの機器を制御するソフトウエアの開発も重要である。
しかしながら、近年、光度計本体及びその他の外部機器等のハードウェアの発達に、それらの機器を制御するソフトウエアの開発が追いつかず、また一般的な情報処理の技術としては、従来より種々の技術が存在するが、これをそのまま分光光度計の制御に用いることは、諸般の事情により困難であった。
そこで、この種の分野では、例えば、次に掲げる技術の開発が強く望まれていた。
即ち、前記分光光度計10では、リモートモジュール26に対し各機器を並列に接続していた。
【0006】
しかしながら、例えば、これらの機器を同時に動かすと、リモートモジュールのCPUにかかる負担が大きく、各機器の動作を所定のタイミングで行えず、これにより測定を適正に行えない場合があった。
そこで、従来より、システム全体の高速化を図ることができる技術の開発が強く望まれていたものの、この種の分野では、これを解決するための適切な技術が存在しなかった。
【0007】
また、前記分光光度計10では、一の機器に対し一のコマンドが必要であった。
しかしながら、例えば、同様の機能を有する二以上の外部機器を用いた場合、それらのコマンドは、その内容が同じであるにも関わらず、個々の機器に対してそれぞれ必要なため、面倒であった。
そこで、従来より、システム全体の操作容易化を図ることができる技術の開発が強く望まれていたものの、この種の分野では、これを解決するための適切な技術が存在しなかった。
本発明は、前記従来技術の事情に鑑みなされたものであり、その目的は、システム全体の高速化、操作容易化等の効果が得られる分光光度計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る分光光度計は、CPUを含む光度計本体と、CPUを含む、1又は2以上の外部機器と、を備え、該光度計本体のCPUを所定の手順で動作させ、該光度計本体自体及び外部機器を制御する分光光度計において、前記光度計本体は、前記光度計本体自体及び外部機器を制御するコマンドを入力するための入力手段と、前記外部機器のCPUに対して、少なくとも前記コマンドを伝送可能なインタフェースと、を含み、前記外部機器は、前記光度計本体のCPU又はその他の外部機器のCPUとの間で、少なくとも前記コマンドを授受可能なインタフェースを含み、前記光度計本体及び1又は2以上の外部機器を、前記インタフェースを介して数珠つなぎし、前記光度計本体のCPUは、前記入力手段からのコマンドのうち、該光度計本体自体を制御する本体用コマンドのみを授受し、該本体用コマンドに基づき、該光度計本体を動作させ、
前記外部機器のCPUは、前記光度計本体からのコマンドのうち、該外部機器自体を制御する外部機器用コマンドのみを授受し、該外部機器用コマンドに基づき、該外部機器を動作させることを特徴とする。
なお、前記分光光度計において、CPUを含み、該CPUを所定の手順で動作させ、前記光度計本体及び外部機器を制御するリモートモジュールを、前記光度計本体のCPUに、数珠つなぎすることが好適である。
【0009】
また、前記分光光度計において、前記外部機器と同様の機能を有し、CPUを含まない付属機器を、前記光度計本体のCPUに接続し、前記光度計本体は、前記コマンドを、前記付属機器との間で授受可能なインタフェースを含み、前記光度計本体と前記付属機器を、前記インタフェースを介して接続し、前記光度計本体のCPUは、該光度計本体の入力手段から直接に授受されたコマンド、又は、前記リモートモジュールを介して授受された、該リモートモジュールの入力手段からのコマンドのうち、前記付属機器と同様の機能を有する外部機器を制御する外部機器用コマンドを授受し、該外部機器用コマンドに基づき、該付属機器を動作させることが好適である。
ここにいう「コマンド」とは、例えば、タイムプログラムそのものでなく、既に各機器に設定されているタイムプログラム等を実行するためのものをいう。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
図2(a)には、本発明の一実施形態に係る分光光度計の概略構成が示されている。なお、前記図1と対応する部分には、符号100を加えて示し説明を省略する。
同図に示す分光光度計110は、試料水槽112から試料溶液の一部をポンプ114により吸引し、フローセル116に導く。
【0011】
そして、測光部118により電気信号に変換された測定信号は、A/D変換部120によりディジタル信号に変換され、演算処理部122により透過率、吸光度、濃度等の値に変換される。
このようにして本実施形態に係る分光光度計110を構成することにより、試料の成分の定性、定量的分析等を行うことができる。
【0012】
本発明において特徴的なことは、光度計本体、外部機器及びリモートモジュール等の各機器を、それぞれ数珠つなぎし、例えば、光度計本体のCPUは、リモートモジュールからのコマンドのうち、該本体自体を制御するコマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、該本体を動作させ、また外部機器のCPUは、リモートモジュールからのコマンドのうち、該機器自体を制御するコマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、該外部機器を動作させることである。
このために、本実施形態においては、図2(b)に示すように、リモートモジュール126、光度計本体128及び外部機器であるポンプ114等の各機器を、それぞれ数珠つなぎした。
【0013】
前記リモートモジュール126は、CPU130(中央演算装置)と、入力手段132と、インタフェース134を含む。
前記入力手段132は、各機器を制御するコマンドを入力するためのものである。
前記インタフェース134は、光度計本体128のCPU136に対して、少なくとも前記コマンドを伝送可能である。
【0014】
前記光度計本体128は、CPU136と、インタフェース138,140を含む。
前記インタフェース138,140は、リモートモジュール126のCPU130及びポンプ114のCPU142との間で、少なくとも前記コマンドを授受可能なものである。
前記ポンプ114は、CPU142と、インタフェース144を含む。
【0015】
前記インタフェース144は、光度計本体128のCPU136との間で、少なくとも前記コマンドを授受可能なものである。
そして、光度計本体128のCPU136は、リモートモジュール126から直接に授受されたコマンドのうち、光度計本体自体を制御する本体用コマンドのみを授受し、該本体用コマンドに基づき、光度計本体128を動作させる。
また、ポンプ114等の外部機器のCPU142は、光度計本体128を介して授受されたリモートモジュール126からのコマンドのうち、該外部機器自体を制御する外部機器用コマンドのみを授受し、該外部機器用コマンドに基づき、該外部機器を動作させる。
【0016】
本実施形態に係る分光光度計110は、概略以上のように構成され、次にその作用について説明する。
図3には、本実施形態に係る分光光度計110の処理手順を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、電源のON信号が入力されると、まず機器の接続状態を検出する(s1)。
【0017】
即ち、リモートモジュール126のCPU130は、例えば、機器の接続状態を検出するための検出信号を出力する。ここで、正常に接続されている機器が、該検出信号を授受すると、その機器の情報を、リモートモジュール126のCPU130に返送する。一方、電源がOFFの状態か、又は接続状態にエラーが生じている機器からは、その機器の情報がリモートモジュール120のCPU130に返送されない。従って、リモートモジュール126のCPU130は、前記機器の接続状態を検出するための検出信号が出力してから、所定時間の経過後、その機器情報が返送された機器について正常に接続されていると判断し、またその機器の種類の特定も行う。
【0018】
このように、リモートモジュール126のCPU130は、電源のON信号が入力されると、まず機器の接続状態を検出し、その接続状態、即ちどの機器が接続されているかは、例えば、CPU130に接続されたディスプレイ(図示省略)で容易に確認可能とした。
なお、その接続状態の検出は、電源のON信号が入力されたときのみでなく、常時、行っても良い。
そして、機器の接続状態の検出が終了すると、機器は、スタンバイ状態となり(s2)、使用者からのコマンドの入力待ちとなる。
【0019】
ここで、使用者が、入力手段132より各機器を制御するコマンドを入力すると(s3)、リモートモジュール126のCPU130は、該コマンドを光度計本体128のCPU136に出力する(s4)。なお、例えば、前記入力手段132より入力されたコマンドに、光度計本体128を制御する本体用コマンドが含まれると、入力手段132からのコマンドには、本体用ラベルが自動に付され、同様にして、各外部機器用コマンドが含まれると、各対応機器用ラベルが自動に付される。
【0020】
前記コマンドが、光度計本体128のCPU136に授受されると、CPU136は、まず該コマンドの中に、本体用ラベルが有るか否かに基づき、前記リモートモジュール126からのコマンドの中に、光度計本体自体を制御する本体用コマンドが有るか否かをチェックする。
【0021】
ここで、図4(a)に示すように、リモートモジュール126のCPU130からのコマンドCAが、本体用コマンドc0及び外部機器用コマンドc1を含む場合、光度計本体128のCPU136は、まず本体用ラベルの有無をチェックし、該本体用ラベルが有ることを確認すると、該光度計本体自体を制御する本体用コマンドc0のみを授受し、該本体用コマンドc0に基づき、該光度計本体128を動作させる。また、CPU136は、外部機器用コマンドc1の内容は解釈せず、前記本体用コマンドc0を除いたコマンドCA’を、外部機器のCPU142に出力する。
【0022】
また、図4(b)に示すように、リモートモジュール126のCPU130からのコマンドCBが、本体用コマンドc0を含まず外部機器用コマンドc1を含む場合、光度計本体128のCPU136は、まず本体用ラベルの有無をチェックし、該本体用ラベルが前記コマンドCBの中に無いことを確認すると、コマンドCBの内容を解釈せず、前記コマンドCBをそのまま外部機器であるポンプ114のCPU142に出力する。
【0023】
前記コマンドCが、外部機器であるポンプ114のCPU142に授受されると、CPU142は、まずコマンドCの中に、その外部機器用ラベルが有るか否かに基づき、光度計本体128のCPU136を介して授受されたリモートモジュール126のCPU130からのコマンドCの中に、外部機器自体を制御する外部機器用コマンドc1が有るか否かをチェックする。
【0024】
ここで、前記図4(a)に示すように、前記コマンドCA’が、外部機器用コマンドc1を含む場合、CPU142は、その外部機器用ラベルの有無をチェックし、該外部機器用ラベルが有ることを確認すると、該外部機器用コマンドc1のみを授受し、該外部機器用コマンドc1に基づき、該外部機器であるポンプ114を動作させる。
【0025】
また、同図(c)に示すように、コマンドCCが、本体用コマンドc0を含み、外部機器用コマンドc1を含まない場合、CPU128は、本体用ラベルの有無をチェックし、該本体用ラベルが有ることを確認すると、該本体用コマンドc0を授受するが、この時点で、コマンドCCには、外部機器用コマンドc1が含まれないので、CPU128は、CPU142にコマンドCCを出力しない。
前記コマンドCの入出力が終了すると、リモートモジュール126のCPU130は、前記プログラムを実行し(s6)、各機器の動作を制御する(s7)。
そして、上記プログラムが終了すると、全ての動作を終える。
【0026】
以上のように、本実施形態に係る分光光度計110によれば、各機器を数珠つなぎした。そして、光度計本体128のCPU136は、リモートモジュール126から直接に授受されたコマンドのうち、該光度計本体自体を制御する本体用コマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、該光度計本体128を動作させる。また、外部機器114のCPU142は、光度計本体128を介して授受されたリモートモジュール126からのコマンドのうち、該外部機器自体を制御する外部機器用コマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、該外部機器であるポンプ114を動作させる。
【0027】
即ち、各機器は、前段の機器を介して授受された、リモートモジュール126からのコマンドのうち、その機器自体を制御するコマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、該機器を動作させる。これに対し、その機器自体を制御するコマンドが含まれない場合は、該その内容を解釈せず前記コマンドをそのまま後段の機器に送出することとしたので、一のリモートモジュール126のCPU136の処理能力の低減を図ることができ、システム全体の処理効率の向上を図ることができる。
【0028】
また、本実施形態においては、図5に示すように、外部機器であるポンプ214と同様の機能を有し、CPUを含まない付属機器であるポンプ246を、光度計本体228のCPU236に接続することも可能である。なお、前記図2と対応する部分には、符号100を加えて示し説明を省略する。
同図に示す分光光度計210は、例えば、I/Oインタフェース248を含む。
【0029】
インタフェース248は、光度計本体228のCPU236からのコマンドを、付属機器246との間で授受可能なものである。そして、光度計本体228のCPU236と付属機器であるポンプ246を、前記インタフェース248を介して接続した。
この場合、光度計本体228のCPU236は、前述のようにリモートモジュール226のCPU230から直接に授受されたコマンドのうち、光度計本体自体を制御するコマンドが有るか否かをチェックすると共に、該CPU236に接続された付属機器であるポンプ246と同様の機能を有する外部機器であるポンプ214を制御する外部機器用コマンドが有るか否かもチェックする。
【0030】
そして、図6(a)に示すように、リモートモジュール230からのコマンドCAが、本体用コマンドc0及び外部機器用コマンドc1を含む場合は、CPU236は、本体用ラベル、及び付属機器であるポンプ246と同様の機能を有するポンプ214の外部機器用ラベルが有ることを確認すると、本体用コマンドc0及び外部機器用コマンドc1を授受し、該本体用コマンドc0に基づき、該光度計本体228を動作させ、また該外部機器コマンドc1に基づき、該付属機器であるポンプ246を動作させる。
【0031】
これに対し、図6(b)に示すように、リモートモジュール230からのコマンドCBが、ポンプ246の外部機器用コマンドc1を含むが、付属機器であるポンプ232と外部機器であるポンプ246の機能が異なる場合は、光度計本体のCPU236は、本体用ラベルが無く、かつ、付属機器と同様の機能を有する外部機器用ラベルが無いことを確認すると、コマンドc1の内容を解釈せず、コマンドCBをそのままCPU242に出力する。
【0032】
このように、本実施形態に係る分光光度計210によれば、外部機器であるポンプ214と同様の機能を有する付属機器であるポンプ246を、光度計本体228のCPU236に接続した場合、光度計本体228のCPU236は、リモートモジュール226のCPU230からのコマンドのうち、付属機器であるポンプ246と同様の機能を有する外部機器であるポンプ214を制御する外部機器用コマンドを授受し、該コマンドに基づき、該付属機器であるポンプ246を動作させる。
【0033】
この結果、一のコマンドで、同様の機能を有する二以上の機器を制御することができ、例えば、同様の機能を有する機器であっても、それぞれ別個のコマンドで制御していたものに比較し、操作容易化、システム全体の処理効率の向上を図ることができる。
また、この場合も、前記電源のON信号が入力されると、まず機器の接続状態を検出する。
【0034】
即ち、リモートモジュール226のCPU230は、例えば、機器の接続状態を検出するための検出信号を出力する。ここで、光度計本体228のCPU236に、正常に接続されている機器が、該検出信号を授受すると、その機器の情報を、光度計本体228のCPU236に返送する。一方、電源がOFFの状態か、又は接続状態にエラーが生じている機器からは、その機器の情報がCPU236に返送されない。従って、リモートモジュール226のCPU230は、前記機器の接続状態を検出するための検出信号が出力してから、所定時間の経過後、その機器情報が、CPU236を介して返送された機器について正常に接続されていると判断し、またその機器の種類の特定も行う。
【0035】
このように、リモートモジュール226のCPU230は、電源のON信号が入力されると、前記外部機器だけでなく、光度計本体228のCPU236に接続されているポンプ246等の付属機器の接続状態をも検出し、その接続状態、即ちどの機器が接続されているかは、例えば、リモートモジュール226のディスプレイ(図示省略)等で容易に確認可能とした。
なお、その接続状態の検出は、電源のON信号が入力されたときのみでなく、常時、行っても良い。
【0036】
また、この付属機器の動作の制御は、該付属機器自体が行うのでなく、光度計本体228のCPU236が行う。即ち、付属機器からは、測定データが、光度計本体228のCPU236に入力され、CPU236は、該測定データに基づき、ポンプ246等の付属機器の動作を制御する。例えば、この付属機器がヒータの場合、光度計本体228のCPU236には、付属機器であるヒータからの温度情報が入力され、CPU236は、該ヒータから送られてくる温度情報が、所定の設定値と一致するようにヒータをON、OFFしている。
【0037】
さらに、前記各構成では、リモートモジュール126,226の電源のON信号が入力されたときと、その後の常時、各機器の接続状態の検出を自動に行うこととしたので、各機器の保守等を容易に、かつ迅速に行うことができる。
【0038】
<リモートモジュール>
従来、前記リモートモジュールとしては、一般に、CPU(中央演算装置)に対し、キーボード、マウス等の入力手段、CRTディスプレイ等の表示手段等が接続されたデスクトップ型、タワー型等のパーソナルコンピュータを用いていた。
しかしながら、前記パーソナルコンピュータを、分光光度計のリモートモジュールとして用いるためには、大きさ、重さ、操作性等の点で、まだまだ改善の余地が残されていた。
【0039】
そこで、本実施形態においては、前記リモートモジュールとして種々のものを用いることができるが、例えば、次に掲げるものを用いることが好ましい。
(1)前記入力手段として、薄型軽量のタッチパネルを用いたもの。
(2)前記表示手段として、薄型軽量の液晶ディスプレイを用いたもの。
(3)前記CPU(中央演算装置)の処理内容を変更可能なもの。
【0040】
図7(a)には、本実施形態に係るリモートモジュールの斜視図が、図7(b)には、該モジュールの概略構成を表すブロック図が、それぞれ示されている。なお、前記図2と対応する部分には、符号200を加えて示し説明を省略する。同図に示すリモートモジュール326は、CPU330と、記憶手段350と、入力手段332と、表示手段352と、インタフェース334,354と、PCカードスロット356を備える。
【0041】
前記CPU330は、プログラム又は手順を実行し又は処理するための中枢となっている。即ち、本実施形態において、CPU330は、リモートモジュール326を所定の手順で動作させ、該モジュール自体を制御し、また光度計本体及び外部機器の動作を制御する。
このCPU330には、記憶手段350、入力手段330、表示手段352、インタフェース334,354、PCカードスロット356等が接続される。
【0042】
記憶手段350は、読み出し専用メモリ(ROM358)と、データの書き込みと読み出しが随時可能なメモリ(RAM360)を含む。
前記ROM358には、各種のプログラムが格納されている。
前記RAM360は、観測データ記憶部362と、プログラム等記憶部364を含む。
【0043】
前記観測データ記憶部362は、光度計本体で得た観測データを記憶する。
前記プログラム等記憶部364は、例えば、増設カード366に記憶されているプログラム等が読み込まれる。
そして、CPU330は、ROM358に格納されているプログラム、プログラム等記憶部362に読み込まれたプログラム等に基づき、リモートモジュール326を所定の手順で動作させ、各機器の動作の制御を行ったり、データ処理等を実行する。
【0044】
前記入力手段330は、ファンクションキー368と、表示手段352の画面上に設けられたタッチパネル370を含み、文字、選択指令等を入力するためのものである。
前記表示手段352は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなり、CPU330からの指示に基づき、メインメニュー等の画面を表示する。
【0045】
前記PCカードスロット356は、後述する種々の増設カード366が挿入され、該増設カード366とCPU330との間を接続するためのものである。
そして、CPU330は、電源のON信号が入力されると、まずROM358に格納されているプログラムを読み出し、該プログラムに基づき、表示手段352にメインメニュー等を表示する。
【0046】
つぎに、増設カード366等に記憶されているカードプログラムの起動を指示する信号が、タッチパネル等の入力手段330より入力されると、CPU330は、増設カード366等に記憶されているカードプログラムを、RAM360のプログラム等記憶部364に読み込み、該プログラムに基づき、各機器の動作の制御を行ったり、データ処理等を実行する。
【0047】
本実施形態に係る分光光度計によれば、リモートモジュール326の入力手段330として薄型軽量のタッチパネル、表示手段352として薄型軽量の液晶ディスプレイ等を採用することとしたので、リモートモジュール全体の小型軽量化を図ることができる。
また、このリモートモジュール326は、CPU330と、後述する種々の増設カード366との間を接続するためのPCカードスロット356を備えることとしたので、拡張性に優れている。
【0048】
<増設カード>
本実施形態においては、前記増設カード366として種々のものを用いることができるが、該カード366に記憶されているプログラムに基づき、リモートモジュール326は、例えば、次に掲げる処理を実行することが好ましい。
【0049】
自動測定、データ処理
従来、測定条件、データ処理条件等の設定は、一般に使用者が一回の測定終了毎に行っていた。
しかしながら、分光光度計では、同じ条件の下に測定、データ処理を行うことが多く、上述のように1回の測定終了毎に、同じ設定をしなければならないことは、面倒であった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして試料の測定から、試料に固有な値を計算する迄の手順が記憶されているものを用い、またその手順は、変更可能とした。
【0050】
図8には、本実施形態に係るリモートモジュールの概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号100を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール426において、入力手段432は、試料の測定から、試料に固有な値を計算する迄を行うために必要なコマンド等を入力するためのものである。また、その手順等は、入力手段432より書換可能とした。同図に示す増設カード466は、プログラム等記憶部472と、測定法記憶部274と、四則演算法記憶部476と、出力法記憶部478を含む。
【0051】
前記プログラム等記憶部472は、試料の測定から、試料に固有な値を計算する迄を行うための基本的なプログラムが記憶されている。
前記測定法記憶部474は、入力手段432より入力された、測定法及びそれに関連する係数等の設定が記憶される。
【0052】
四則演算法記憶部476は、入力手段432より入力された、試料に固有な値を計算するための計算式及びそれに関連する係数等の設定が記憶される。
出力法記憶部478は、入力手段432より入力された、表示手段による画面表示、印字手段により印字等の出力処理に関連する設定が記憶されている。
CPU430は、増設カード466の各記憶部に記憶されている内容に基づき、リモートモジュール自体、光度計本体及びその他の外部機器等を制御する。
なお、増設カード466の各記憶部の内容は、入力手段432より書換可能とした。
【0053】
本実施形態に係るリモートモジュール426は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図9には、本実施形態に係るリモートモジュール426の処理内容を示すフローチャートが示されている。
例えば、増設カード466を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード466を差し込み(s5)、自由計算プログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU430は、自由計算プログラムを起動する(s6)。
即ち、CPU430は、増設カード466の各記憶部に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM460のプログラム等記憶部464に読み込み、表示手段452の画面に、その設定メニュー画面を表示させる。
【0054】
前記メニュー画面を表示すると、各機器は、スタンバイ状態となり、キー入力待ちとなる(s7)。
ここで、使用者が、入力手段432より、自由計算プログラムの実行を指示する信号を入力すると(s8)、CPU430は、各記憶部472〜478に記憶されている設定内容に基づき、各機器を制御し、試料の測定から、試料に固有な値を計算する迄の手順を順次行う。
即ち、測定法記憶部474に設定された条件に基づき、試料の測定を行い(s9)、観測データを得る。
【0055】
前記観測データが、観測データ記憶部462に格納されると、四則演算法記憶部476に設定された条件に基づき、観測データ記憶部462で得た観測データのうち、所定の波長又は時間について観測データを読み込み、該観測データを所定の計算式で計算する(s10)。
上記データ処理が終了すると、出力法記憶部478に記憶された条件に基づき、所定の計算結果等を表示手段452に表示させたり、印字手段(図示省略)に印字させる(s11)。
【0056】
本実施形態に係るリモートモジュール426によれば、増設カード466として、試料の測定から、試料に固有な値を計算する迄の手順が記憶されているものを用いることとしたので、特に、同様の条件の下に測定、データ処理等を繰り返す場合は、その工夫のないものに比較し、計算ミスの低減、操作容易化等を大幅に図ることができる。
また、その手順の内容は、入力手段432より、適宜書換可能としたので、種々の仕様の変更に対応することができる。
【0057】
ハードコピー
従来、分光光度計では、表示手段の画面をハードコピーするためには、入力手段よりそのためのコマンドを入力することが一般的であった。
しかしながら、上記コマンドを入力するためには、多くのキー操作を必要とし、
またこの分光光度計の分野では、スペクトル等を扱うため、その他の情報処理の分野に比較しハードコピーの回数が多く、面倒であった。
そこで、本実施形態においては、増設カードとして、表示手段の画面をハードコピーをするためのプログラムが記憶されているものを用いることとした。
【0058】
図10には、本実施形態に係るリモートモジュール526のブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号200を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール526において、インタフェース554には、ESC/Pプリンタ、PCLプリンタ等のプリンタ(図示省略)が接続される。また、増設カード566は、プログラム等記憶部580と、コマンド登録部582と、画面情報記憶部584を備える。
【0059】
前記プログラム等記憶部580は、ハードコピーを行うための基本的なプログラム等が記憶されている。
前記コマンド登録部582は、入力手段532より入力された、ハードコピーを行うための一連のコマンドを記憶し、また該コマンド操作の内容は、キーに割り付けられている。
【0060】
前記画面情報記憶部584は、前記コマンド登録部582で割り付けられているキーが入力された時の画面内容を記憶する。
そして、CPU530は、入力手段532より、コマンド登録部582で割り付けられたキー、即ちハードコピーの開始を指示するためのキーが入力されると、表示手段552に表示している画面情報を、画面情報記憶部584に記憶する。
【0061】
画面情報が記憶されると、CPU530は、画面情報記憶部584に格納された画面情報を、インタフェース554を介してESC/Pプリンタ、PCLプリンタ等のプリンタ(図示省略)に出力させる。
本実施形態に係るリモートモジュール526は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
【0062】
図11には、リモートモジュール526の処理内容を示すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード566を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード566を差し込み(s5)、ハードコピープログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU530は、ハードコピープログラムを起動する。
【0063】
即ち、CPU530は、増設カード566の各記憶部580〜584に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM560のプログラム等記憶部564に読み込み、表示手段552の画面に、その設定メニューを表示させる(s6)。
ここで、使用者が、入力手段532より、ハードコピーを行うためのコマンドを入力し、また該コマンド操作の内容を、所望のキーに割り付ける(s7)。
上記コマンド等が入力されると、CPU530は、その設定内容をコマンド登録部582に記憶する。
【0064】
次に、例えば、試料の測定中、データ処理中等において(s8)、前記コマンド登録部582に設定されたキーが入力されると(s9)、CPU540は、表示手段552に表示している画面情報を、画面情報記憶部584に記憶する(s10)。
前記画面情報が画面情報記憶部584に記憶されると、CPU540は、画面情報記憶部584に格納された画面情報を、インタフェース554を介してESC/Pプリンタ、PCLプリンタ等のプリンタに出力させる。
【0065】
本実施形態に係るリモートモジュール526によれば、上述のように増設カード566として、ハードコピーを行うためのコマンド等が記憶されているものを用い、またその設定内容は適宜書換可能としたことにより、使用者は割り付けられたキーを入力するのみで、表示手段に表示されている画面情報のプリンタへのハードコピーを行うことができるので、スペクトルデータ等のハードコピーの回数が多い分光光度計の分野では、その工夫のないものに比較し、操作容易化を大幅に図ることができる。
【0066】
かな漢字変換
分光光度計では、観測データ又はその計算結果に対して、測定条件、データ処理条件等のコメントを入力することが多く、そのコメントの文字には、アルファベットの大文字又は小文字のみを用いることが一般的であった。
しかしながら、機器の多機能化に伴って、前記測定条件、データ処理条件等も細かく設定することができるようになったため、従来のアルファベットの大文字又は小文字のみでは、満足のゆく情報が得られない場合があった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして、かな漢字変換を行うためのプログラムが記憶されているものを用いることとした。
【0067】
図12には、本実施形態に係るリモートモジュール626の概略構成を表すブロック図が示されている。
同図に示すリモートモジュール626において、前記増設カード666は、プログラム等記憶部686、変換文字、記号等の変換文字記憶部688を含む。
【0068】
前記プログラム等記憶部686は、コメント等の入力を行うための基本的なプログラムが記憶されている。
前記変換文字記憶部688は、ひらがな、ローマ字等の各入力文字に対応する、漢字、記号等の変換文字が記憶されている。
そして、入力手段632より、例えば、ひらがな又はローマ字で入力した読み(かな)を入力する。
また、表示手段652には、CPU630からの指示に基づき、例えば、ひらがな又はローマ字で入力した読み(かな)、漢字かな交じり文等が表示される。即ち、CPU630は、入力手段632より入力された「かな」に対応する漢字、記号等を、変換文字記憶部688から検索して表示手段652に表示させる。
【0069】
本実施形態に係るリモートモジュール626は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図13には、本実施形態に係るリモートモジュール626の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード666を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード666を差し込み(s5)、コメントを入力するためのプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU630は、コメントを入力するための画面を起動する。
【0070】
即ち、CPU630は、増設カード666の各記憶部に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM660のプログラム等記憶部664に読み込み、表示手段652の画面に、コメントの入力画面を表示させる(s6)。使用者は、その入力画面に従って、コメント等の入力を行う。
即ち、入力手段632より、ひらがな又はローマ字で入力した読み(かな)が入力されると(s7)、CPU630は、変換文字記憶部688に記憶されている漢字、記号等の変換文字を読み出す。
読み出した漢字、記号等の変換文字を表示手段に表示する(s8)。
ここで、入力手段より変換キーが入力されると、入力された(かな)に対する同音異義の漢字、記号等を順次表示手段652に表示させる。
【0071】
これに対し、確定キーが入力されると(s9)、選択された漢字を出力する。
本実施形態に係るリモートモジュール626によれば、上述のように、増設カード666として、観測データ又はその計算結果等に対して、漢字等でコメントを入力することができるプログラムが記憶されているものを用いることにより、アルファベットの大文字又は小文字のみで書かれたコメントに比較し、使用者は、より詳細な情報を得ることができる。
【0072】
なお、本実施形態において、かな入力工程時(s7)における入力モードには、例えば、図14に示すように、小文字入力モード(同図(a)参照)、大文字入力モード(同図(b)参照)、カタカナ入力モード(同図(c)参照)、記号入力モード(同図(d)参照)等があり、タッチパネル670等により、表示手段652の画面の右上端のボタン690を順次クリックすることにより、入力モードを適宜変更することができる。
【0073】
メモリカード
従来、測定から計算結果の印刷までが、一の流れであった。
しかしながら、測定から計算結果の印刷までが一の流れであると、所望の処理のみ、例えば、測定のみ、計算のみ又は印字のみを行いたい場合でも、これを行えず、使い難いものであった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして次に掲げるプログラム等が記憶されているものを用いることが好ましい。
【0074】
図15には、本実施形態に係るリモートモジュールの概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号400を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール726において、増設カード766は、プログラム等記憶部792と、観測データ記憶部794を含む。
前記プログラム等記憶部792は、観測データ記憶部794に記憶された、所定の波長(時間)の観測データを表にして平均、標準偏差、変動係数等の統計計算、所定の波長(時間)の観測データの編集、所定の波長(時間)の観測データの計算結果の表示等を行うために必要な基本的なプログラムが記憶されている。
【0075】
前記観測データ記憶部794は、光度計本体で得た観測データが記憶される。そして、例えば、測定終了後、CPU730は、前記増設カード766の各記憶部に記憶されたプログラム等を読み込み、該プログラムに基づき、観測データ記憶部794に記憶されている観測データに適宜アクセスして所定の波長(時間)の観測データを検索し、該所定の波長(時間)の観測データに対して、所望の処理、例えば、計算のみ、印字のみ又は計算からその計算結果の印字迄等を行う。
【0076】
なお、CPU730は、光度計本体で得た観測データを、前記増設カード766の観測データ記憶部794に代えて、RAM760の観測データ記憶部762に記憶させることができる。
また、CPU730は、前記観測データ記憶部794又は764に記憶されている任意の波長(時間)の観測データを、再測定されたデータで置換することもできる。
【0077】
本実施形態に係るリモートモジュール726は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図16には、本実施形態に係るリモートモジュール726の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード766を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード766を差し込み(s5)、該カードに記憶されているプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPUは、該カードプログラムを起動する。
【0078】
カードプログラムが起動すると、表示手段には、カードメニュが表示されるので(s6)、ここで使用者は、入力手段を用い、条件編集メニュー、結果表示メニュー、統計計算メニュー等より、所望のメニューを選択する(s7)。
メニューが選択されると、そのメニューに従って、各処理を行う。
例えば、条件編集メニューを選択すると(s8)、測定条件等の編集を行うことができる(s9)。
【0079】
また、測定条件の結果表示メニューを選択すると(s10)、表示手段には、測定条件の表示メニュー画面が表示され、表示したい観測データの試料番号、メモリ番号又はファイル番号等を入力すると、図17(a)に示す測定条件画面が表示される(s11)。
また、統計計算メニューを選択すると(s12)、図17(b)に示す統計計算メニュー画面が表示され、該メニュー画面より編集キー、表示キー、計算キー、印字キー(図示省略)を選択し、編集(s13)、表示(s14)、計算(s15)、印字(s16)を行う。
ここで、編集キーを選択すると、図18(c)に示すメニュー画面が表示され、該メニュー画面には、例えば、測定キー、有効キー、無効キー、全消去キー、終了キーが表示される。
【0080】
前記測定キーを選択すると、試料の再測定を行うことができ、さらに、既に観測データ記憶部に記憶されている所定の波長(時間)の観測データを、ここで再測定した観測データで置換することもできる。
前記有効キーを選択すると、該試料番号、例えば、試料番号4−5の観測データを有効にすることができる。
前記無効キーを選択すると、この画面に表示されている試料番号、例えば、試料番号4−5の観測データを無効にすることができる。
【0081】
前記全消去キーを選択すると、観測データ記憶部に記憶されている全ての観測データを消去することができる。
前記消去キーを選択すると、この画面に表示されている試料番号、例えば試料番号4−5の観測データを、観測データ記憶部より消去することができる。
前記終了キーを選択すると、このメニュー画面を終了し、前段のメニュー画面、即ち、前記図17(b)に示すメニュー画面に戻ることができる。
ここで、計算キーを選択し、計算メニュー画面を開き、計算する観測データの試料番号、メモリ番号又はファイル番号等を選択すると、該所定の観測データの計算を行うことができる。そして、計算終了後、表示キー等を選択すると、例えば、図17(d)に示す計算結果を表示することができる。
【0082】
本実施形態に係るリモートモジュール726によれば、上述のように増設カード766として、上記プログラムが記憶されているものを用いることにより、測定から印字迄を連動させることなく、例えば、一定のルーティン業務(測定)終了後に所望の処理のみ、例えば計算のみ、印字のみ等を行うことができる。また、同じ試料を再度測定し、表にまとめることができる。測定から印字迄を連動させず別個独立に行うことができるので、例えば、測定時には、プリンタを接続せず、連続測定を行うことができ、測定終了後、計算等の所望の処理をすることができるので、その工夫のないものに比較し、使いやすいものとなる。
【0083】
印字制御
従来、印字を実行すると、観測データ、計算結果、測定条件、コメント等に関する全ての情報が印字されてしまうことが一般的であった。
しかしながら、前述のように、観測データ又はその計算結果に関する全ての情報が印字されてしまうと、必要な情報が見難い等の問題点があった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして、観測データ又はその計算結果に関する情報のうち、所望の情報のみを印字手段で印字することができるプログラムが記憶されているものを用いることが好ましい。
【0084】
図19には、本実施形態に係るリモートモジュール826のブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号500を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール826において、増設カード866は、プログラム等記憶部896と、コメント情報記憶部898、出力情報記憶部899を含む。
【0085】
前記プログラム等記憶部896は、印字制御を行うために必要な基本的なプログラム等が記憶されている。
前記コメント記憶部898は、測定データ及びその計算結果に関する全ての情報が記憶されている。
前記出力情報記憶部899は、コメント記憶部898に記憶された情報のうち、どの情報を印字するかが記憶されている。
そして、CPU830は、入力手段832より、観測データ、その計算結果等印字を指示するコマンドが入力されると、コメント情報記憶部898に記憶された情報より、出力情報記憶部899に記憶された情報を検索し、印字手段に印字させる。
【0086】
本実施形態に係るリモートモジュール826は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図20には、本実施形態に係るリモートモジュール826の処理内容を示すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード866を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード866を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPUは、該カードプログラムを起動する。
【0087】
即ち、CPU830は、増設カード866の各記憶部に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM860のプログラム等記憶部864に読込み、表示手段852の画面に、その設定メニュー画面を表示させる(s6)。
ここで、使用者は、タッチパネル等の入力手段832より、どの情報を印字するかを選択する(s7)。
即ち、表示手段852の画面には、図21(a)〜(b)に示す画面が順次表示されので、使用者は、印字したい項目をチェックし、印字したくない項目のチェックは外す。
【0088】
例えば、設定メニュー画面の1頁目では、同図(a)に示すようにタッチパネルを用い、試料番号、旋光度、日付の欄をチェックし、次にNextスイッチ・キーを押すと、同図(b)に示すように、設定メニュー画面の2頁目が表示されるが、本実施形態においては、積分時間、光源の項目は、選択しなかった。
ここで、保存を指示する信号が入力されると、その設定内容は、印字情報記憶部899に記憶される。
【0089】
印字項目が使用者により選択されると、CPU830は、コメント情報記憶部898に記憶された情報より、印字情報記憶部899に記憶された情報を検索し、前記設定メニュー画面でチェックされた項目のみを印字手段に印字させる(s8)。
本実施形態に係るリモートモジュール826によれば、どの情報を印字するかを選択可能とし、またその設定内容は、容易に変更可能としたので、観測データ、その計算結果等に関する全ての情報が印字されてしまうものに比較し、印字結果は、見やすいものとなる。
【0090】
データ置換
本実施形態においては、前記増設カードとして、データ置換が可能なプログラムが記憶されているものを用いることが好ましい。
図22には、本実施形態に係るリモートモジュール926のブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号700を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール926において、前記増設カード966は、プログラム等記憶部1001と、番号記憶部1003と、観測データ記憶部1005を備える。
【0091】
前記プログラム等記憶部1001は、観測データの保存法を設定するために必要な基本的なプログラム、該観測データを計算するための計算プログラム等を記憶する。
前記番号記憶部1003は、前記観測データの試料番号、メモリ番号等を記憶する。
【0092】
前記観測データ記憶部1005は、光度計本体で得た観測データを各メモリ番号毎に記憶する。
そして、入力手段932より観測データに対して試料番号を付し、またメモリ番号を付す。その設定内容は、番号記憶部1003に記憶される。
【0093】
CPU930は、入力手段932より、試料番号が入力されたときは、その試料番号に対応したメモリ番号を検索し、該メモリ番号に格納された観測データを、観測データ記憶部1005より検索し、該観測データについて所定の計算を行わせる。
なお、CPU930は、観測データ記憶部1005に記憶された観測データのうち、任意のメモリ番号の観測データを、入力手段932より入力されたメモリ番号の観測データで置換することも可能である。
【0094】
本実施形態に係るリモートモジュール926は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図23には、本実施形態に係るリモートモジュール926の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード966を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード966を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU930は、該カードプログラムを起動する。
即ち、CPU930は、増設カード966の各記憶部に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM960のプログラム等記憶部964に読込み、表示手段952の画面に、その設定メニュー画面を表示させる(s6)。
【0095】
ここで、使用者は、タッチパネル970等の入力手段より、観測データを自動保存するか、又は手動保存するかを設定することができる(s7)。
ここで、使用者は、自動保存を選択すると、図24(a)に示すように、光度計本体で得た観測データは、測定した順序で試料番号が自動に付され、試料番号1の観測データは、観測データ記憶部1005のメモリ番号1のエリアに、試料番号2の観測データは、メモリ番号1のエリアに自動に保存される。即ち、試料番号nの観測データは、メモリ番号nに、それぞれ自動に割り当てられて格納される(s8)。
【0096】
これに対し、使用者が、手動保存を選択すると、図28(b)に示すように観測データを所望の試料番号nに設定し(s9)、またメモリ番号mも所望の番号に設定することができる(s10)。その設定内容は、番号記憶部1003に保存される(s11)。
なお、前述のように試料番号、メモリ番号を設定した後でも、任意のメモリ番号の観測データを、所定のメモリ番号の観測データで置換することも可能である。
【0097】
本実施形態に係るリモートモジュール926によれば、観測データを所定のメモリ番号に、1対1に対応させて、自動に保存することの他に、使用者が観測データの試料番号n及びそのメモリ番号mを自由に設定可能としたので、また任意のメモリ番号nの観測データを、所定のメモリ番号mの観測データで置換することも可能としたので、観測データに試料番号及びメモリ番号が自動に割り当てられてしまい、これを変更できないものに比較し、観測データの情報処理が行い易いものとなる。
【0098】
データ変換
光度計本体で得た観測データは、表計算ソフトウエア等のデータ処理用ソフトウエアで読み込めるようなファイル形式でなかったため、観測データのデータ処理を行う場合は、ファイルコンバータ等で変換することが必要であった。
しかしながら、従来の旋光計等の分光光度計は、このような機能を備えていなかった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして種々のコンピュータ、メディア間でデータ変換が可能な機能を備えることが好ましい。
【0099】
図25には、本実施形態に係るリモートモジュールの概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号700を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール1026において、インターフェース1054には、データ処理用コンピュータ(図示省略)が接続される。
また、前記増設カード1066は、プログラム等記憶部1007と、観測データ記憶部1009と、変換データ記憶部1011を含む。
【0100】
前記プログラム等記憶部1007は、ファイル形式の変換を行うために必要な基本的なプログラムが記憶されている。
前記観測データ記憶部1009は、前記光度計本体で得た観測データを記憶する。
前記変換データ記憶部1011は、ファイル形式が変換された観測データを記憶する。
そして、CPU1030は、前記プログラム等記憶部1007に記憶されているプログラムに基づき、観測データ記憶部1009に記憶された観測データを、データ処理用コンピュータのデータ処理用ソフトウェアが読み込めるファイル形式に変換する。次にこのデータを、インターフェース1054を介してデータ処理用コンピュータに出力する。
【0101】
本実施形態に係るリモートモジュール1026は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図26には、本実施形態に係るリモートモジュール1026の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード1066を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード1066を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPUは、該カードプログラムを起動する。
【0102】
即ち、CPU1030は、増設カード1066の各記憶部に記憶されているプログラム、設定内容等を、RAM1060のプログラム等記憶部1064に読込み、表示手段1052に、その設定メニュー画面を表示させる(s6)。
ここで、使用者は、タッチパネル1070等の入力手段1032によりリモートモジュールの設定を行い、またデータ処理用コンピュータの設定を行い例えば、変換元のファイル形式を選択し(s7)、変換先のファイル形式等を選択することができる(s8)。
【0103】
上述のようにファイル形式が設定され、転送の開始を指示する信号が入力されると、CPU1030は、データ交換を開始する(s9)。
即ち、CPU1030は、観測データ記憶部に記憶されている観測データを、RAM1060に読み込む。
【0104】
観測データが読み込まれると、CPU1030は、上記設定のファイル形式に変換し(s10)、変換データ記憶部1011に書き込む。
変換データが書き込まれると、CPU1030は、該変換データのデータ処理用コンピュータ(図示省略)への転送を開始する(s11)。
即ち、CPU1030は、変換データ記憶部1011に格納されたデータを、前記インターフェース1054を介してデータ処理用コンピュータに出力する。
そして、前記データの転送が終了すると、データ処理用コンピュータにより、観測データのデータ処理を単体で行うことが可能となる。
【0105】
本実施形態に係るリモートモジュール1026によれば、前記増設カード1066として、データ交換を行うためのプログラムが記憶されているものを用いることとしたので、観測データを種々のファイル形式に変換することができ、種々のコンピュータ、メディア間でデータ交換が容易となる。
なお、変換先のファイル形式としては、例えば、JCAMP−DX形式が一例として挙げられる。
【0106】
このJCAMP−DX形式によれば、次に掲げる利点を得ることができる。
例えば、大型計算機、ラボ用汎用計算機、市販のデータ処理システム・ワークスステーション・パーソナルコンピュータ等でのデータの交換が容易となる。
また、テキストファイルなので、市販のエディタ類でデータを見たり、変更したりすることができる。
さらに、スペクトルの他、ピークテーブルや三次元データも扱うことができる。
【0107】
測定異常値警報
分光光度計においては、透過率・吸光度等の測定値、あるいは、これらに一定の演算を施し、その結果により判断を行うという使用法がよく行われている。
この場合、求められる結果は、数値そのものとしての結果である場合が一般的であり、従来の分光光度計はこの出力を前提としていた。また、波長走査を行い、結果をスペクトルパターンとして出力させるものもある。
しかしながら、実際の使用目的としては、スペクトルパターンのままで十分という場合は少なく、何らかの数値に変換してその結果により良不良を判断する場合は多い。
【0108】
また、測定値を数値として扱う場合でも、その値が許容範囲内にあるかどうかという判断が必要な場合が多い。また、測定結果が許容範囲の中にあるかという、イエス・ノーの判断結果である場合も多い。このような目的に対して、測定結果から測定者が目で読み取って判断していた。
この場合、試料の数が少ない中は測定者の注意力も集中できて誤判断が起こる可能性は少ないが、品質検査のように多数の試料の測定や、連続流体のモニタ等の場合で、1年に数回しか異常が発生しないというような場合は、判断に誤りが生ずる場合が起こり易い。
そこで、本実施形態においては、記増設カードとして異常値の判断を容易に行うことができ、また異常値の有る場合、事故を未然に防ぐため、機器に対し必要な制御を行うプログラムが記憶されているものを用いることが好ましい。
【0109】
図27には、本実施形態に係るリモートモジュール1126の概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号800を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール1126において、前記増設カード1166は、プログラム等記憶部1113と、正常範囲記憶部1115を含む。
前記プログラム等記憶部1113は、正常値か否かの判断を行い、また異常値が観測された場合、機器に必要な動作を行わせるための基本的なプログラムを記憶する。
【0110】
前記正常範囲記憶部1115は、入力手段1132より入力された正常値の範囲を記憶する。
そして、リモートモジュール1126のCPU1130は、観測データ記憶部1162に入力される観測データ又はその計算結果が、正常範囲記憶部1115に設定された正常値の範囲内に有るか否かを判断する。
このCPU1130は、正常値の範囲外、即ち異常値の前記観測データ又はその計算結果には、例えば、その数値には、アンダーライン、※印等の使用者に注意を喚起する記号を付して表示手段に表示させ、また印字手段に印字させる。また、このCPU1130は、異常レベル信号若しくはコマンド等を発生させ、機器に必要な制御を行わせる。
【0111】
本実施形態に係るリモートモジュール1126は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図28には、本実施形態に係るリモートモジュール1126の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード1166を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード1166を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU1130は、該カードプログラムを起動する。
【0112】
前記カードプログラムが起動すると、表示手段1152には、その設定画面が表示されるので(s6)、使用者は、入力手段1132より正常値の範囲、監視する観測データ等を入力する(s7)。これらの設定が終了すると、CPU1130は、その設定内容を、正常範囲記憶部1115に記憶する。
上記設定が終了し、監視の開始を指示する信号が入力されると、CPU1130は、上記設定に基づき、観測データの監視を開始する(s8)。
即ち、CPU1130は、RAMの観測データ記憶部に入力される観測データ又はその計算結果が、上記正常範囲記憶部1115に記憶された正常値の範囲内に有るか否かを監視する(s9)。
【0113】
ここで、正常値の範囲より外れたものを観測した場合、CPU1130は、その数値にはアンダーライン、※印等の使用者に注意を喚起する記号等を付して、表示手段に表示させたり、印字手段に印字させる。ここで、異常レベル信号若しくはコマンド等を発生させ、機器に必要な制御を行っても良い(s10)。
なお、この場合、分光光度計としては、種々のものを用いることができるが、例えば、次に掲げるものを用いることも可能である。
【0114】
図29には、本発明の一実施形態に係る分光光度計の概略構成が示されている。なお、前記図2と対応する部分には、符号1000を加えて示し説明を省略する。また、本実施形態においては、試料として連続流体を用いた。
同図に示す分光光度計1110は、光度計本体のCPU1136に対し、リモートモジュール1126、表示装置1117、印字装置1119及び異常信号発生回路1121が、それぞれ接続されている。
【0115】
そして、前記図27に示すリモートモジュール1126のCPU1130は、光度計本体のCPU1236を介して観測データ記憶部1164に入力される観測データ又はその計算結果が、正常範囲記憶部1115で設定された正常値の範囲内に有るか否かを判断する。このCPU1130は、前記観測データ又はその計算結果が、正常値の範囲外と判断したときは、例えば、表示装置1117、印字装置1119、異常信号発生回路1121に対し、次に掲げる処理(1)〜(3)のうち、一又は二以上の処理を行わせる。
即ち、
(1)リモートモジュール等の機器より警報が発せられる。
(2)表示装置1117の画面に表示される異常値、印字装置1219により印字される異常値に対して、アンダーライン、※印等の使用者に注意を喚起する記号等が付される。
(3)フローセル1116を出た試料溶液を、放水路1124に放水せず、溜池1123に貯める。
【0116】
即ち、前記異常信号発生回路1121には、切替バルブ1125が接続されており、CPU1130が異常値を観測した場合は、該異常信号発生回路1121より異常値レベル信号を発生させ、該異常値レベル信号により切替バルブを切り替えて、フローセル1116を出た試料溶液を、溜池1123に流入させる。
なお、CPU1130は、観測データ記憶部1162に入力される観測データ又はその計算結果が、正常値に戻ったことを確認した場合は、異常信号発生回路1121による前記異常値レベル信号の発生を中止させる。これにより、フローセル1116をデータ試料溶液は、放水路1124に放水されるように、切替バルブ1125が切り替わる。
【0117】
以上のように、本実施形態に係る分光光度計1110によれば、リモートモジュール1126の観測データ記憶部1162に入力される観測データ又はその計算結果が、正常値の範囲内に有るか否かを判断し、該観測データ等が正常値の範囲外と判断したときは、上記処理(1)〜(3)を行うこととした。
この結果、連続流体の測定においてほとんどの場合は、正常値の範囲内に有り、一年に一度有るか無いかの頻度で起こる異常状態であっても、これを容易に発見することができ、また異常の発見された試料の放水方法を制御することができるので、早期に処理することができる。
【0118】
図30には、分光光度計に対し、薄膜の多層膜厚良否判断機構を適用した場合の概略構成が示されている。なお、前記図29と対応する部分には、符号100を加えて示し説明を省略する。また、本実施形態においては、試料として三層よりなる薄膜を用いた。
同図に示す分光光度計1210は、自動試料交換装置1227により供給された薄膜試料1229は、測光部1218により測光される。測光部1318で得た測定信号は、A/D変換部1220によりディジタル信号に変換され、例えばCPUよりなる演算処理部1236により透過率、吸光度、濃度等の値に変換される。
【0119】
ここで、例えば、薄膜の多層膜厚良否判断を行う場合、試料の数自体はそれほど多くないが、一の試料に対し多数の測定点が設けられ、しかもその判定基準がそれぞれの項目に対して異なるため、測定者の誤判断が多かった。しかも、正常値の範囲を越えるものがあっても、それだけで不良品としてロットアウトするわけでもなかったため、判断が特に困難であった。
そこで、本発明においては、前記正常値の範囲は、一の試料の二以上の測定点、又は二以上の試料の一若しくは二以上の測定点について設定した。
【0120】
このために本実施形態においては、1枚の薄膜試料に対して、1つの試料番号を与え、薄膜試料の5カ所の測定点のぞれぞれ3つの層の厚さを測定して、良品、不良品の判定を行った。
即ち、リモートモジュール1226のCPU1230が、対象となる薄膜試料の合計15カ所の測定点で、正常値の範囲を越えるものが2カ所以上あると判断した場合は、上述のように、その異常値に対して、使用者に注意を喚起する記号等を付したり、異常値レベル信号を発する。
【0121】
図31には、本実施形態において試料として用いた、三層よりなる薄膜試料1229が示されている。なお、同図(a)は上面図、同図(b)は側面図である。
同図に示す薄膜試料1229には、例えば、第1層(S1)には、5の測定点(S11,S12,S13,S14,S15)があり、同様にして第2層(S2)、第3層(S3)にも、それぞれ5の測定点(S2i,S3i)がある。そして、本実施形態においては、これらの測定点における第1層(S1)〜第3層(S3)迄の各層の厚さを計算した。
また、前記正常値の範囲の一例を、下記表1に示す。
【0122】
【表1】
正常値の範囲
第1層 : ≧0.10 ≦0.15
第2層 : ≧0.50 ≦0.75
第3層 : ≧1.00 ≦1.50
そして、本実施形態においては、合計15カ所の測定点より得た測定値のうち、2カ所以上の測定値が、上記表1に示す正常値の範囲外に有ると判断したときは、その異常値に対して、使用者に注意を喚起する記号等を付したり、異常値レベル信号を発する。
【0123】
つぎに、測定結果を、下記表2〜表3に示す。
【表2】
試料番号: 005 **
測定点 : 1 2 3 4 5
第1層 : 0.12 0.13 0.14 0.11 0.16
第2層 : 0.53 *0.80 0.65 *0.77 0.66
第3層 : 1.23 1.42 1.41 1.08 1.19
【0124】
【表3】
試料番号: 006
測定点 : 1 2 3 4 5
第1層 : 0.13 0.13 0.13 *0.18 0.30
第2層 : 0.53 0.61 0.66 0.67 0.59
第3層 : 1.22 1.29 1.39 1.42 1.39
【0125】
上記表2〜表3より明らかなように、CPU1230により正常値の範囲外と判断されたものは、その異常値に対して、例えば、※印等の注意を喚起する記号等が付され、また前記表2に示すように二以上の異常値が観測された試料番号005の側方には※※を付して不良品であることを示し、これは表示装置1217により表示されたり、印字装置1219により印字される。
【0126】
このように、これらの測定値が正常値か又は異常値かの判断を行うとき、これらの測定値の所定数、例えば二以上の測定値が、正常値の範囲から外れているとき、その試料を不良品として判断を行う場合には、測定者に要求される注意力集中の度合いは、大きなものとなるが、本実施形態のように、例えば、下記表4に示す論理式により各試料の判断結果を試料番号の後に出力することにより、測定者は、この結果部分だけを確認して良否の判定を行えばよいこととなり、操作容易化を図ることができる。
【0127】
また、本実施形態においては、異常値が観測された場合、異常信号発生回路より異常値レベル信号を発生させ、これにより試料の自動選別装置1231を動作させ、試料を自動に選別させることが好ましい。
即ち、異常値が観測された場合、異常レベル信号が発せられ、これにより試料の自動選別装置1231は、その駆動部1233を動作させて、その不良品用トレイ1235の上に、異常値が観測された試料を載せる。
【0128】
これに対し、観測データ又はその計算結果が、正常値の範囲に有る場合は、異常信号発生回路より異常レベル信号は発せられず、これにより自動選別装置1231は、その駆動部1233を動作させて、その良品用トレイ1237の上に、正常値の範囲に有った試料を載せる。
【0129】
以上のように、本実施形態に係る分光光度計1210によれば、薄膜の多層膜厚良否判断のように、試料の数自体はそれほど多くないが、一の試料に対して多数の測定点が設けられ、しかもその判定基準がそれぞれの項目に対して異なる決められた場合であっても、例えば、下記表4に示す論理式に従って計算され、異常なものだけが強調表示されるため、測定結果の誤判断を大幅に低減することができる。
【0130】
【表4】
以下に、BASICプログラム言語による上記論理式の一例を示す。
REM 異常判断
【0131】
そして、この論理式に基づき一連の測定値の判断を行い、DD(k)=0であれば良、DD(k)=1であれば不良と判断して、その結果を出力する。
ただし、上記論理式において、M(k,m,n)は測定値、kは試料番号、mは層番号、nは測定点番号、D(k、m、n)は異常判断結果、SUM(k)は異常判断結果の集計、DD(k)は試料の良否判断結果とした。
また、各層の正常範囲は、第1層を、a(1)≦M(k,1,n)≦b(1)、
第2層を、第2層を、a(2)≦M(k,2,n)≦b(2)、第3層を、a(3)≦M(k,3,n)≦b(3)とした。
また、Kmaxは最大試料番号、Layerは層数、Pointは測定点数とした。
さらに、判断結果の初期値をゼロ、異常判断結果が異常のものは1、良否判断結果が不良のものは1とした。
【0132】
つぎに、本実施形態においては、機器にエラーが生じた場合、それを使用者に知らせる方法としては、種々の方法が考えられるが、例えば、次に掲げるものが好適である。
本実施形態においては、前記増設カードとして、機器にエラーが発生した場合、そのエラー内容を表示可能なプログラムが記憶されていることが好ましい。
【0133】
図32には、本実施形態に係るリモートモジュールの概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号1100を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール1426において、前記増設カード1466は、プログラム等記憶部1429、キー情報記憶部1441、エラー情報記憶部1443を含む。
【0134】
前記プログラム等記憶部1429は、上記機能を実行するために必要な基本的なプログラムが記憶されている。
前記キー情報記憶部1441は、機器にエラーが発生した場合、表示手段1452に表示させるキー情報を記憶する。
前記エラー情報記憶部1443は、前記エラーに対応する説明等が記憶されている。
そして、CPU1430は、前記プログラム等記憶部1439に記憶されたプログラムに基づき、キー情報記憶部1441、エラー情報記憶部1443に適宜アクセスし、機器にエラーが発生した場合、表示手段1452に、そのエラー内容を表示させることができる。
【0135】
本実施形態に係るリモートモジュール1426は概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図33には、本実施形態に係るリモートモジュール1426の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード1466を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード1466を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU1430は、該カードプログラムを起動する(s6)。
【0136】
上記カードプログラムが起動すると、CPU1430は、機器エラー信号が有るか否かの監視を開始する。
ここで、CPU1430は、リモートモジュール1426に接続されている機器よりエラー信号が入力されると、キー情報記憶部1441にアクセスし、表示手段1452に、まず、Errorキー1445(図34(a)参照)を表示させる(s8)。
そのErrorキー1445がタッチパネル1470等により選択されると(s9)、CPUは1430、キー情報記憶部1441にアクセスし、表示手段1452に、前記Errorキー1445に代えて、Noticeキー1447(図34(b)参照)を表示させる(s10)。
そのNoticeキー1447が選択されると(s11)、CPU1430は、前記エラー信号に対応するエラーの内容を、エラー情報記憶部1443より検索し、表示手段1452に、そのエラー内容、即ち、どういうエラーが生じたのか、又は注意をすべき点は何かを表示させることとした(s12)。
【0137】
また、CPU1430は、機器にエラーが生じた場合、表示手段1452には、常にErrorキー1445を表示することができるような状態とすることにより、従来のように、何らかの機能を実行したとき、はじめてエラメッセージを表示させるものに比較し、機器のエラーに対し迅速に対応することができる。
また、CPU1430は、機器にエラーが生じた場合、いちいち長い文章を表示させずに、まずErrorキー1445を表示させ、使用者の判断によりこのエラーの内容を表示するか否かを選択することができるので、試料のモニタ中でもその作業を邪魔することがない。
【0138】
また、CPU1430は、二以上のエラーが同時に出たとき、入力手段1432等を用い、表示手段1452のエラーメッセージの表示領域を固定せず変更可能とすることにより、その表示領域が固定されたものに比較し、エラーメッセージが見やすいものとなる。
また、本実施形態においては、表示手段1452に、機器にどのようなエラーが生じたのか、又は注意をすべき点は何かが表示されたとき、リモートモジュール1426に接続されている光度計本体及びその他の外部機器の状態をスイッチ・キーとして表示手段1452に表示させる。そして、そのスイッチ・キーが入力されると、その機器の状態を変更させることが好ましい。
このために本実施形態においては、CPU1430は、キー情報記憶部1441にアクセスし、表示手段1452には、例えば、図35に示すように光度計本体の光源の「On」スイッチ・キー1449、「Off」スイッチ・キー1451をトグル(白黒反転等)で表示させる。
【0139】
ここで、使用者が、表示手段1452に表示されたエラーメッセージの内容に従い、タッチパネル1470より「On」スイッチ・キー1449を押すと、光源をOnし、また「Off」スイッチ・キー1451を押すと、光源をOffすることができる。
これにより、前記トグル表示等の工夫のないものに比較し、その表示手段に表示された画面の内容が見やすいものとなる。この結果、誤入力等を大幅に低減することができ、また操作性の向上を図ることができる。また、リモートモジュール1426より、該モジュールに接続されている機器の状態を変更することができるので、操作容易化を図ることができる。
【0140】
ヘルプ
従来、この種の分野では、使用者は、その操作方法についてわからないことがあると、マニュアルブックよりその操作方法を見つけ出すことが一般的であった。
しかしながら、分光光度計の多機能化に伴って、その操作方法のマニュアルブックも分厚いものとなってしまい、所望の操作方法のページを見つけ出すことも、次第に面倒になってしまった。
そこで、本実施形態においては、前記増設カードとして操作方法に関するヘルプ機能を備えることが好ましい。
【0141】
図36には、本実施形態に係るリモートモジュールの概略構成を表すブロック図が示されている。なお、前記図7と対応する部分には、符号1200を加えて示し説明を省略する。
同図に示すリモートモジュール1526において、増設カード1566は、プログラム等記憶部1553と、キーワード記憶部1555と、マニュアル記憶部1557を含む。
【0142】
前記プログラム等記憶部1553は、上記ヘルプ機能を行うために必要な基本的なプログラムが記憶されている。
前記キーワード記憶部1555は、操作方法に関連するキーワードが記憶されている。
前記マニュアル記憶部1557は、各キーワードに対応した操作方法が記憶されている。
そして、キーボード1568により、知りたい操作方法のキーワードを直接入力したり、タッチパネルにより、一覧よりキーワード等を選択する。
CPU1530は、入力手段1532より入力されたキーワードに対応した操作方法を、前記マニュアル記憶部1557より検索して表示手段1552に表示させる。
【0143】
本実施形態に係るリモートモジュール1526は、概略以上のように構成され、以下にその作用について説明する。
図37には、本実施形態に係るリモートモジュール1526の処理内容を表すフローチャートが示されている。
同図に示すように、例えば、増設カード1566を差し込み(s1)、本体のPowerスイッチをONすると(s2)、又は本体のPowerスイッチをONし(s3)、標準プログラムを起動した後(s4)、増設カード1566を差し込み(s5)、カードプログラムの起動を指示する信号が入力されると、CPU1530は、該カードプログラムを起動する。
【0144】
上記カードプログラムが起動すると、ヘルプ画面が表示されるので(s6)、キーボード1568よりキーワードを直接入力したり、タッチパネル1570により、一覧よりキーワードを選択する。
ここで、前記タッチパネル1570により選択されるキーワードの一覧は、選択されると、トグル表示されるものが好ましい。これにより、使用者は、選択されたキーワードを容易に確認するとができ、また誤入力を大幅に低減することができるからである。
【0145】
キーワードが入力されると、CPU1530は、キーワード記憶部1555に記憶されているキーワードの一覧を読み出し、表示手段1452に表示させる(s7)。
ここで、使用者は、表示手段1452の画面に表示されたキーワードより、みたい操作方法に関するキーワードを見つけ出し、タッチパネル1570等で選択する(s8)。
キーワードが選択されると、CPU1530は、該キーワードに対応する操作方法を、マニュアル記憶部1557より検索し、表示手段1452に表示させる(s9)。
【0146】
本実施形態に係るリモートモジュール1526によれば、上述のように増設カード1566として、機器等の操作方法を検索することができるプログラムが記憶されているものを用いることにより、キーワードよりその操作方法を検索することができ、その工夫のないものに比較し、操作容易化を図ることができる。
また、その内容を書き換え可能な増設カードを用いることにより、機器の機能の変更のあった場合は、一から印刷をし直さなければならないマニュアルブックに比較し、紙の省資源化を図ることができる。
【0147】
なお、本発明の分光光度計としては、前記各構成に限定されるものでなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、前記図2においては、図中左方より、リモートモジュール、光度計本体、外部機器の順に、各機器を数珠つなぎした場合について説明したが、これに代えて、例えば、リモートモジュール、外部機器、光度計本体の順でも良い。
【0148】
また、最後の機器、例えば、前記図2に示す外部機器の空きのインタフェースには、さらに一又は二以上の外部機器を数珠つなぎしても良い。
また、前記リモートモジュールのCPUの各機能を、光度計本体のCPUで代行しても良い。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る分光光度計によれば、前述のように、光度計本体、外部機器及びリモートモジュール等の各機器を、それぞれ数珠つなぎした。そして、各機器は、リモートモジュールから直接に授受されたコマンド又はその他の機器を介して授受されたリモートモジュールからのコマンドのうち、各機器に対応するコマンドのみを授受し、該コマンドに基づき、その機器自体を動作させる。これに対し、前記リモートモジュールからのコマンドが、その機器に対応するコマンドを含まない場合は、そのコマンドの内容を解釈せず後段の機器に出力することとしたので、一のリモートモジュールの処理能力の低減を図ることができ、システム全体の処理効率の向上を図ることができる。
なお、前記外部機器と同様の機能を有し、CPUを含まない付属機器を、前記光度計本体に対し接続した場合は、光度計本体のCPUは、前記リモートモジュールから直接に授受されたコマンド又はその他の機器を介して授受されたリモートモジュールからのコマンドのうち、前記付属機器と同様の機能を有する外部機器を制御するコマンドを授受し、該コマンドに基づき、付属機器を動作させることとしたので、一のコマンドで、同様の機能を有する二以上の機器の動作を制御することができ、例えば、同様の機能を有しても、別個独立のコマンドで制御していた従来のものに比較し、操作容易化、システム全体の処理効率の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、一般的な分光光度計の概略構成の説明図、図1(b)は、該分光光度計のブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明の一実施形態に係る分光光度計の概略構成の説明図、図2(b)は、該分光光度計のブロック図である。
【図3】図3は、図2に示す分光光度計の処理内容を表すフローチャートである。
【図4】図4は、図2に示す分光光度計の各機器間でのコマンドの授受方法の説明図である。
【図5】図5は、図2に示す分光光度計の変形例の概略構成を表すブロック図である。
【図6】図6は、図5に示す分光光度計の各機器間でのコマンドの授受方法の説明図である。
【図7】図7は、本実施形態に係るリモートモジュールの説明図である。
【図8】図8は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図9】図9は、図8に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図11】図11は、図10に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図13】図13は、図12に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図14】図14は、図12に示すリモートモジュールによる入力モードの変更例である。
【図15】図15は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図16】図16は、図15に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図17】図17は、図15に示すリモートモジュールによる各メニュー画面の一例である。
【図18】図18は、図15に示すリモートモジュールによる各メニュー画面の一例である。
【図19】図19は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図20】図20は、図19に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図21】図21は、図19に示すリモートモジュールの印字設定画面の一例である。
【図22】図22は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図23】図23は、図22に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図24】図24は、図22に示すリモートモジュールによる観測データの保存方法の説明図である。
【図25】図25は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図26】図26は、図25に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図27】図27は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図28】図28は、図27に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図29】図29は、本実施形態に係る分光光度計の概略構成の説明図である。
【図30】図30は、図29に示す分光光度計の変形例の説明図である。
【図31】図31は、図30に示す分光光度計で用いた試料の説明図である。
【図32】図32は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図33】図33は、図32に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【図34】図34は、図32に示すリモートモジュールによるトグル表示の一例である。
【図35】図35は、図32に示すリモートモジュールによるトグル表示の一例である。
【図36】図36は、本実施形態に係るリモートモジュールの一例を示すブロック図である。
【図37】図37は、図36に示すリモートモジュールの処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110 分光光度計
114 ポンプ(外部機器)
126 リモートモジュール
128 光度計本体
166 増設カード
Claims (3)
- CPUを含む光度計本体と、CPUを含む、1又は2以上の外部機器と、を備え、該光度計本体のCPUを所定の手順で動作させ、該光度計本体自体及び外部機器を制御する分光光度計において、
前記光度計本体は、前記光度計本体自体及び外部機器を制御するコマンドを入力するための入力手段と、
前記外部機器のCPUに対して、少なくとも前記コマンドを伝送可能なインタフェースと、を含み、
前記外部機器は、前記光度計本体のCPU又はその他の外部機器のCPUとの間で、少なくとも前記コマンドを授受可能なインタフェースを含み、
前記光度計本体及び1又は2以上の外部機器を、前記インタフェースを介して数珠つなぎし、
前記光度計本体のCPUは、前記入力手段からのコマンドのうち、該光度計本体自体を制御する本体用コマンドのみを授受し、該本体用コマンドに基づき、該光度計本体を動作させ、
前記外部機器のCPUは、前記光度計本体からのコマンドのうち、該外部機器自体を制御する外部機器用コマンドのみを授受し、該外部機器用コマンドに基づき、該外部機器を動作させることを特徴とする分光光度計。 - 請求項1記載の分光光度計において、CPUを含み、該CPUを所定の手順で動作させ、前記光度計本体及び外部機器を制御するリモートモジュールを、前記光度計本体のCPUに、数珠つなぎしたことを特徴とする分光光度計。
- 請求項1又は2記載の分光光度計において、前記外部機器と同様の機能を有し、CPUを含まない付属機器を、前記光度計本体のCPUに接続し、
前記光度計本体は、前記コマンドを、前記付属機器との間で授受可能なインタフェースを含み、
前記光度計本体と前記付属機器を、前記インタフェースを介して接続し、
前記光度計本体のCPUは、該光度計本体の入力手段から直接に授受されたコマンド、又は、前記リモートモジュールを介して授受された、該リモートモジュールの入力手段からのコマンドのうち、前記付属機器と同様の機能を有する外部機器を制御する外部機器用コマンドを授受し、該外部機器用コマンドに基づき、該付属機器を動作させることを特徴とする分光光度計。
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