第1の発明は、暖房及び風呂に利用される温水が流れる暖房回路水管と給湯に利用される温水が流れる給湯回路水管を配置した単一の熱交換器と、前記熱交換器を加熱する単一の燃焼バーナーと、前記燃焼バーナーに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、前記燃焼バーナーに燃焼用空気を送り込む単一の燃焼用ファンと、前記給湯回路水管に連通し給湯水の搬送経路となる出湯流路と、風呂温水の搬送経路となる風呂戻流路及び風呂往流路と、前記搬送経路を介して風呂温水を搬送する風呂温水循環ポンプと、暖房温水の搬送経路となる暖房戻流路及び暖房往流路と、前記搬送経路を介して暖房温水を搬送する暖房温水循環ポンプと、適当量の暖房温水を確保する暖房温水タンクと、暖房温水を機内側にバイパスさせる暖房機内循環流路と、前記暖房回路水管に対して前記風呂搬送経路あるいは前記暖房搬送経路との間で流路切り替えを行う戻側流路切替手段及び往側流路切替手段と、前記出湯流路より分岐し前記流路切替手段で分岐された風呂搬送経路を介して浴槽への注湯を行う注湯流路と、制御手段とを備え、前記戻側流路切替手段及び往側流路切替手段により搬送経路を切り換えることで、前記単一の熱交換器で給湯運転、暖房運転、風呂運転を可能にするとともに、暖房運転と浴槽への注湯運転の同時運転を可能としたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時に、風呂戻温水を熱交換器内で直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また、風呂追い焚き単独運転時には、駆動させる温水循環ポンプは風呂温水循環ポンプのみでよいので消費電力の低減を図ることができる。さらに、暖房運転中に浴槽への注湯動作を同時に行うことができるため、使い勝手の向上を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明に加え、暖房温水と風呂温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部と、暖房往流路から分岐して前記暖房風呂熱交換部を介して流れる風呂加熱用流路と、前記風呂加熱用流路の流路開閉を行う流路開閉弁と、風呂戻流路と風呂往流路につながり前記暖房風呂熱交換部を流れる暖房風呂熱交換部風呂流路と、前記暖房風呂熱交換部風呂流路の流路開閉を行う流路開閉弁とを備え、戻流路切替手段及び往流路切
替手段により搬送経路を切り替えることで、単一の熱交換器で給湯運転、暖房運転、風呂運転、注湯運転を可能にするとともに、暖房単独運転時には暖房回路水管に対して暖房搬送経路を接続して暖房温水を直接加熱し、風呂単独運転時には前記暖房回路水管に対して風呂搬送経路を接続して風呂温水を直接加熱し、暖房・風呂同時運転時には前記暖房回路水管に対して暖房搬送経路を接続して暖房温水を直接加熱し、加熱された暖房温水を前記暖房風呂熱交換部に流すことで風呂温水を間接加熱し、暖房・注湯同時運転時には前記暖房回路水管に対して暖房搬送経路を接続して暖房温水を直接加熱しつつ、注湯流路から風呂搬送経路を介して浴槽への注湯を行うようにしたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時には風呂戻温水を前記熱交換器内の暖房回路水管に流して直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができるとともに、駆動させる温水循環ポンプは風呂温水循環ポンプのみでよいので消費電力の低減を図ることができる。さらに、暖房風呂同時運転には、暖房回路水管に暖房温水を流す流路切り替えを行い、風呂戻温水は前記暖房風呂熱交換部で暖房往温水によって加熱されるようにするため、簡単な構成で暖房風呂同時運転を実現でき、機器使用勝手の向上を図ることができる。また、暖房運転中に浴槽への注湯動作を同時に行うことができるため、より使い勝手の向上を図ることができる。
第3の発明は、暖房風呂熱交換部を着脱自在な構成とし、機器設置後の必要性に応じて、暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部の機能を追加できる構成としたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時には風呂戻温水を前記熱交換器内の暖房回路水管に流して直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができるとともに、駆動させる温水循環ポンプは風呂温水循環ポンプのみでよいので消費電力の低減を図ることができる。また、暖房風呂熱交換部の機能を追加した場合には、風呂戻温水を前記暖房風呂熱交換部で暖房往温水によって加熱されるようにしているため、暖房風呂同時運転が可能となって、機器使用勝手の向上を図ることができる。
第4の発明は、暖房風呂熱交換部の暖房往温水が流れる流路を暖房機内循環流路とし、機内でのみ暖房往温水を循環させる暖房機内循環流路の機能を兼ね備えたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時には風呂戻温水を前記熱交換器内の暖房回路水管に流して直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また、風呂追い焚き単独運転時には、駆動させる温水循環ポンプは暖房温水循環ポンプまたは風呂温水循環ポンプのどちらか一方でよいので、消費電力の低減を図ることができる。また、暖房風呂同時運転時には、風呂戻温水は前記暖房風呂熱交換部で暖房往温水で加熱されるようにするため、暖房風呂同時運転を実現でき、機器使用勝手の向上を図ることができる。
第5の発明は、暖房機内循環流路中に段階的に流路径を開閉できる流路可変手段を設け、暖房機内循環流路径を可変する構成としたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時には風呂戻温水を前記熱交換器内の暖房回路水管に流して直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また、風呂追い焚き単独運転時には、駆動させる温水循環ポンプは暖房温水循環ポンプまたは風呂温水循環ポンプ
のどちらか一方でよいので、消費電力の低減を図ることができる。また、暖房風呂同時運転時には、機器使用状態によって暖房機内循環流路径を変化させ、最適な暖房往温水流量を暖房機内循環流路に供給することができ、暖房風呂同時運転の更なる機器使用勝手の向上を図ることができる。
第6の発明は、風呂加熱用路中に段階的に流路径を開閉できる流路可変手段を設け、風呂加熱用流路径を可変する構成としたことを特徴とするもので、風呂追い焚き単独運転時には風呂戻温水を前記熱交換器内の暖房回路水管に流して直接加熱できるようにするため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また、風呂追い焚き単独運転時には、駆動させる温水循環ポンプは暖房温水循環ポンプまたは風呂温水循環ポンプのどちらか一方でよいので、消費電力の低減を図ることができる。また、暖房風呂同時運転時には、機器使用状態に応じて最適な暖房往温水流量を暖房風呂熱交換部に供給することができるため、暖房風呂同時運転の更なる機器使用勝手の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
また、従来例と同一機能および同一部品には、同一符号を付記して詳細の説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成図である。
図1において、加熱される温水が流れる暖房回路水管13と、一缶体内に給湯側の供給水を加熱するための給湯回路水管12と前記暖房回路水管13の二水管を配置した単一の熱交換器1と、燃料ガスを燃焼させる単一の燃焼バーナー2と、燃料ガスの供給量を調整するための単一のガス比例制御弁5を有する燃料ガス供給部3と、燃焼用空気を送り込む単一の燃焼用ファン4と、浴槽67の浴槽水を風呂回路内に循環させる風呂温水循環ポンプ69と、浴槽67から機器への風呂戻温水が流れる風呂戻流路55と、機器から浴槽67への風呂往温水が流れる風呂往流路56と、暖房温水を暖房回路内に循環させる暖房温水循環ポンプ37と、各暖房端末機から機器への暖房戻温水が流れる暖房戻流路36と、機器から各暖房端末機への暖房往温水が流れる暖房往流路として、浴室暖房乾燥機に代表される高温端末機側への暖房高温往温水が流れる暖房高温往流路33と、床暖房温水マットに代表される低温側端末機への暖房低温往温水が流れる暖房低温往流路32と、機器内に適当量の暖房温水を確保するための暖房温水タンク31と、機内でのみ暖房往温水を循環させるための暖房機内循環流路39と、前記暖房回路水管13と前記風呂戻流路55または前記暖房戻流路36との間で流路切り替えを行う戻側流路切替手段61と、前記暖房回路水管13と前記風呂往流路56または暖房往流路として特に前記暖房高温往流路33との間で流路切り替えを行う往側流路切替手段62と、前記暖房回路水管13側または前記風呂戻流路55側から前記暖房戻流路36側への温水逆流を防止するための逆止機能48と、諸動作を制御するための制御手段8とで構成されている。
以下、図1を用いながら、本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の暖房単独運転時、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、風呂追い焚き単独運転時、および暖房運転と風呂追い焚き運転を同時に行う暖房風呂同時運転時の各動作について説明を行う。
なお、給湯単独運転時の動作については、図17で示す従来例と同様であり説明を省略する。
まず、暖房単独運転時の動作について説明を行う。なお、前記従来例で述べたように暖房単独運転時には、高温端末機に暖房往温水を供給する高温単独運転、低温端末機に暖房往温水を供給する低温単独運転、および高温側と低温側を同時に運転する高温・低温同時運転があるが、ここでは高温単独運転の場合で代表して説明を行う。なお、後述の説明においても暖房単独運転時には高温単独運転の場合で代表させて説明を行う。
使用者が暖房端末機のリモートコントローラーや機器リモートコントローラー等の外部入力手段9で暖房運転開始を入力し制御手段8に暖房運転開始の入力が行われると、制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動し、暖房回路水管13と暖房戻流路36をつなぎ、暖房回路水管13と暖房高温往流路33をつなぐ流路切り替えを行う。ここで戻側流路切替手段61や往側流路切替手段62としては、たとえば流路切替弁体がステッピングモータ駆動されることにより流路切り替えが行われるモータ駆動式三方弁の構成が考えられる。普通このモータ駆動式三方弁の弁体位置が移動して流路が完全に切り替わるまでには、ある時間(たとえば10秒程度)を要する。従って弁体移動中に流路内の温水が逆流しないように、特に戻側流路切替手段61側に逆流防止用の逆止機能48を備えている。ここで逆止機能48としては例えば、逆止弁体「開」方向に備えられたバネのバネ力以上の流体の力が加わると逆止弁体が「開」となる構成が考えられる。
図2はこのように戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動して暖房単独運転時の流路切り替えした時の暖房温水の流れを示したものである。また図2には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を三角形の模式的形状で表しており、それぞれの流路切替手段に前記モータ駆動式三方弁を用いた場合の代表的な弁体構成も併せて示している。ここで三つの三角形模式的形状で示したそれぞれの流路切替手段の三方弁において、二つの白三角形で表現した部分の流路どうしが互いに「開」となっており、他の一つの黒三角形で表現した部分の流路が「閉」となっていることを示している。
戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の駆動による流路切り替えが完了すると判断されると、制御手段8は暖房温水循環ポンプ37を駆動し暖房温水を図2の矢印に示すように搬送させる。ここでそれぞれの流路切替手段による流路切り替えが完了したという判断は、たとえば、モータ駆動式三方弁の弁体移動に要する時間が10秒であるならば、制御手段8が弁体駆動を開始してから20秒経過した時点であるとすれば良い。このように戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の流路切り替えを行った後は、前記従来例で述べた場合と同様に、高温単独運転時には暖房熱交出口サーミスタ38で検出される暖房温水温度が80℃となるように、ガス比例制御弁5の開度調整とガス流路開閉弁6Dの開閉によって燃焼量調整する制御を行う。
ここでもし、二つの流路切替手段が片方、あるいは両方故障していて流路切り替えが正しく行われなかった場合は、暖房回路水管13内部の流体移動がないまま燃焼バーナー2で加熱されるので暖房回路水管13の内部水は過熱され、暖房熱交出口サーミスタ38で検出される温度が所定の温度(たとえば90℃)以上になると、エラー検出して燃焼停止させ、この状態をたとえば外部入力手段9の表示部分に示すことによって使用者に認識させることもできる。
次に、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時の動作について説明を行う。注湯運転時の動作は、注湯動作が単独で行われる場合と、前記暖房運転を行いながら注湯動作を行う場合とが考えられ、それぞれの場合で戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の流路切り替え方法が異なる。
図3は、注湯動作を単独で行う場合の戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の流路切り替え位置と、その時の注湯水の流れを示したものである。以下、図3を用いながら注湯動作を単独で行う場合の動作について説明を行う。なお、ここでは前記従来例で述べた場合と同様に、風呂の注湯機能として水量式の場合で説明を行う。
使用者が機器リモートコントローラー等の外部入力手段9で、注湯温度(たとえば42℃)と注湯量(たとえば180L)を入力して注湯動作開始の入力を行うと、制御手段8はその段階で暖房運転を行っているか、行っていないかの判断を行う。そして、暖房運転を行っていない場合、制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動し、暖房回路水管13と風呂戻流路55をつなぎ、暖房回路水管13と風呂往流路56をつなぐ流路切り替えを行う。この流路切り替え動作と同時に、制御手段8は給湯回路の出湯側から分岐し風呂回路につながる注湯流路68の開閉を行う注湯電磁弁53を「開」とし、前記従来例で述べた場合と同様の給湯運転が行われ、使用者が設定した注湯温度(たとえば42℃)の湯が、注湯流路68から風呂回路へと流れ、注湯動作が開始する。ここで注湯動作の場合、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の二つの流路切替手段の流路切り替えが完全に完了していなくとも、風呂戻流路65は浴槽67に大気開放状態でつながっているので、少なくとも風呂戻流路65から浴槽67への注湯は問題なく行われる。やがて完全に二つの流路切替手段による流路切り替えが完了すると、風呂戻流路65側と風呂往流路64側の双方から浴槽67への注湯が行われるようになる。そしてたとえば入水流量検知手段27で検出された供給水量の積分水量が設定湯量(たとえば180L)となると、制御手段8は注湯電磁弁53を「閉」として燃焼停止させ注湯運転が終了する。
なお、注湯動作を単独で行っている時に、暖房運転開始の入力が制御手段8になされ、注湯動作と暖房運転の同時運転を行うことを想定した場合には、たとえば以下のような機器運転パターンを考えることができる。
まず、注湯動作を優先させて暖房運転を待機させ、制御手段8は注湯動作が終了したら戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動して、前記暖房単独運転の説明で述べたように暖房回路水管13と暖房回路をつなぐ流路切り替えを行い、暖房運転を開始させることが考えられる。
あるいは、注湯動作を行っている最中でも、制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動して、暖房回路水管と暖房回路をつなぐ流路切り替えを行い、注湯動作と暖房運転を同時に行わせることが考えられる。図4は、暖房回路水管13と暖房回路をつなぐ流路切り替えが行われた状態で、注湯動作を行いながら暖房運転を行う場合の注湯水および暖房温水の流れを示したものである。この場合、注湯動作は風呂戻流路65の片方の流路からしか行えないので、風呂戻流路65と風呂往流路64の双方から注湯する場合に比べて注湯流量が少なくなる。従って、使用者が外部入力手段9で注湯動作を優先させる入力を行うことや、機器設置時に制御手段8内にパラメータモード切り替え手段等で、たとえば注湯動作と暖房運転を同時に行うことができるか、注湯動作を優先させて行わせるか、ということを選択できるようにしておけば、使用者の機器使用勝手に応じて機器運転パターンを設定することができる。
あるいは、注湯動作の進行状態が所定の段階(たとえばその時点での積分注湯量が設定注湯量値(たとえば180L)の70%)以上であるならば、制御手段8は暖房運転を待機させて注湯動作を優先させて行い、注湯動作の進行状態が所定の段階に達していなければ、制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動して、暖房回路水管と暖房回路をつなぐ流路切り替えを行い、注湯動作と暖房運転を同時に行わせる。などの方法が考えられる。
なお、暖房運転を行っている最中に注湯動作の入力がなされた場合には、たとえば前記のように、注湯動作を優先させるか、暖房運転を行いながら注湯動作を行わせるかを使用者の機器使用勝手に応じて決定することができるようにしておけば良い。
次に、風呂追い焚き単独運転時の動作について説明を行う。図5は、風呂追い焚き単独運転時の風呂温水の流れを示したものである。使用者が外部入力手段9で湯温(たとえば42℃)を設定し追い焚き開始を入力すると、制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動し、暖房回路水管13と風呂戻流路55をつなぎ、暖房回路水管13と風呂往流路56をつなぐ流路切り替えを行う。制御手段8が戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の駆動を開始してから、所定の時間(たとえば20秒)後に制御手段8は風呂温水循環ポンプ69を駆動させる。ここで所定の時間(たとえば20秒)後に風呂温水循環ポンプ69を駆動させるのは、前記のように二つの流路切替手段にモータ駆動式三方弁を適用した場合に、弁体位置が完全に移動したと判断できるからである。二つの流路切替手段の切り替えによって暖房回路水管13と風呂回路側がつながり、風呂温水循環ポンプ69によって浴槽水が風呂回路内に搬送され、水流検知手段71で風呂温水の水流が検知されると、制御手段8は燃焼バーナー2のオの部分に設けられた高圧放電式の点火器をスパーク放電させて燃焼を開始させる。ここで風呂回路中に設けられた水流検知手段71としては、たとえばマグネット方式のバタフライ形状スイッチの構成が考えられる。流路中に設けられたバタフライ部にはある重さの磁石が取り付けられてあり、流路中の水流が所定の値(たとえば3L/min)以上になるとバタフライ部が押し上げられ、水流検知手段71のケーシング部に設けられた検知部がバタフライ部の磁石の磁力を検出すると電気回路が導通し、流路中の水流を検出することができる仕組みになっている。また、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の二つの流路切替手段が片方、あるいは両方故障していて流路切替が正しく行われなかった場合は、風呂温水循環ポンプ69が駆動されているにも関わらず、風呂回路内には水流が生じないため水流検知手段71は作動しない。従って水流検知手段71の構成を利用すれば、二つの流路切替手段の不具合も検出できる。風呂追い焚き単独運転の場合の燃焼バーナー2の燃焼部分は、熱交換器1内の暖房回路水管の位置に対応したエ、オの部分である。制御手段8は、暖房熱交出口サーミスタ38が示す風呂往温水温度と、風呂戻サーミスタ57が示す浴槽水の温度である風呂戻温水温度を検出しながら、暖房熱交出口サーミスタ38で検出される温度が所定の値(たとえば、設定温度(たとえば42℃)+5℃)となるように、ガス比例制御弁5の開度調整とガス流路開閉弁6Dの開閉によって燃焼量調整を行う。そして風呂戻サーミスタ57で検出される浴槽水温度が使用者の設定した湯温(たとえば42℃)となると、制御手段8は燃焼停止させ、風呂温水循環ポンプ69を停止させて追い焚き動作は終了する。
次ぎに、暖房運転と風呂追い焚き運転を同時に行う暖房風呂同時運転時の動作について説明する。図1に示す本構成のガス給湯暖房機においては、単一の暖房回路水管13しか存在しないという機器構成上、暖房運転と風呂追い焚き運転を完全に同時に行うことはできない。従って暖房運転と風呂追い焚き運転の優先順位を決定する方法として、たとえば以下のような機器運転パターンを考えることができる。
まず、暖房運転と風呂追い焚き運転のどちらか一方の運転を優先させて行わせ、他方の運転を待機させることが考えられる。これはたとえば、使用者が外部入力手段9でどちらの運転を優先させて行うのかを設定するか、機器設置時に制御手段8内にパラメータモード切り替え手段等で、どちらの運転を優先させて行わせるか、ということを選択できるようにしておけば、使用者の機器使用勝手に応じて機器運転パターンを設定することができる。
あるいは、暖房運転と風呂追い焚き運転の運転動作の特性上、風呂追い焚き運転の方を優先させて行うようにしておく。すなわち、暖房運転は普通、暖房端末機側で温度監視しており暖房端末機側での放熱を「入」「切」させながら運転しているが、通常風呂追い焚き運転は一度所定の温度(たとえば42℃)まで沸き上げると、再び使用者が外部入力手段9で風呂追い焚き運転開始の入力を行わないと、風呂追い焚き運転は行わない。したがってたとえば、風呂追い焚き運転中に暖房運転開始の入力が行われると、風呂追い焚き運転が終了するまで暖房運転は開始せず、暖房運転中に風呂追い焚き運転開始の入力が行われると、一度暖房端末側で放熱「切」の状態になったら戻側流路切替弁61と往側流路切替弁62を駆動して暖房回路水管13と風呂回路側に回路を切り替えて、風呂追い焚きが完了するまで再び暖房運転は行わないようにする。
以上、図1に示す本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成によれば、風呂追い焚き運転時に、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62の二つの流路切替手段によって暖房回路水管13と風呂回路をつなぎ、浴槽水を熱交換器1で直接加熱することができる。したがって、前記従来例の風呂追い焚き単独運転の場合で述べた、暖房風呂熱交換部60で暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う間接加熱方式よりも熱損失が少なく、風呂追い焚き単独運転時の熱効率の向上を図ることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、前記従来例で述べたように、風呂温水循環ポンプ69と暖房温水循環ポンプ37の両方を駆動させる必要はなく、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成図である。
図6において、本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成を示す図1と異なるところは、図17に示す従来構成のガス給湯暖房機における暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部60の機能を備えているところである。
具体的には図6において、図1の構成に加え、暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部60と、暖房往流路として特に暖房高温往流路33から分岐し暖房風呂熱交換部60で風呂戻温水を加熱するための暖房往温水が流れる風呂加熱用流路59と、風呂加熱用流路59の流路開閉を行う流路開閉弁58と、風呂戻流路55と風呂往流路56につながり暖房風呂熱交換部60で加熱される風呂戻温水が流れる暖房風呂熱交換部風呂流路70と、暖房風呂熱交換部風呂流路70の流路開閉を行う流路開閉弁63とで構成されている。
以下、図6を用いながら、本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の暖房運転と風呂追い焚き運転を同時に行う暖房風呂同時運転時の動作について説明を行う。なお、暖房単独運転時、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、および風呂追い焚き単独運転時の各動作は、第1の実施の形態で述べた場合と同様であり省略する。
暖房風呂同時運転を行うパターンとしては、暖房単独運転を行っている時に風呂追い焚き運転開始の入力をされるか、風呂追い焚き単独運転を行っている時に暖房運転開始の入力をされるかの二通りが考えられる。
まず、暖房単独運転を行っている時に風呂追い焚き運転開始の入力が行われ、暖房風呂同時運転を行う場合について説明する。この場合、暖房運転を行っているので、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62は暖房回路水管13と暖房回路をつなぐように流路構成している。従って浴槽水を暖房回路水管13に導き熱交換器1で直接加熱することはできず、風呂戻温水は暖房風呂熱交換部60で加熱されることになる。暖房運転中に風呂追い焚き運転開始が入力されると、制御手段8は風呂加熱用流路59に設けられた流路開閉弁58と、暖房風呂熱交換部風呂流路70に設けられた流路開閉弁63を開とする。ここで流路開閉弁58と流路開閉弁63の構成としてはたとえば、前記従来例で述べた電気式ヒーターが加熱されると開閉弁が「開」となる熱動弁の構成が考えられる。流路開閉弁58と流路開閉弁63が「開」になると、風呂加熱用流路59には暖房高温往流路33から暖房往温水が流れ、暖房風呂熱交換部風呂流路70には風呂温水循環ポンプ69によって搬送される風呂戻温水が流れ、暖房風呂熱交換部60において高温側の暖房往温水から低温側の風呂戻温水へと熱交換が行われる。そして風呂戻サーミスタ57で検出される浴槽水温度である風呂戻温度が使用者の設定した湯温(たとえば42℃)となると、制御手段8は、風呂温水循環ポンプ69を停止させ、流路開閉弁58と流路開閉弁63を「閉」とし風呂追い焚き動作は終了する。
次に、風呂追い焚き単独運転を行っている時に暖房運転開始の入力が行われ、暖房風呂同時運転を行う場合について説明する。風呂追い焚き単独運転時の動作は前記(実施の形態1)で述べた通りである。この場合、当初は風呂追い焚き単独運転を行っているので、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62は暖房回路水管13と風呂回路側をつなぐように流路構成している。また流路開閉弁63は「閉」となっており、暖房風呂熱交換部風呂流路70には風呂戻温水は流れていない。その状態で暖房運転開始の入力が行われると、制御手段8は、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を駆動して暖房回路水管13を暖房回路側につなぎ替え、流路開閉弁58と流路開閉弁63を「開」とするような制御を行う。そして風呂戻温水の加熱を暖房風呂熱交換部60で行わせる。そして風呂戻サーミスタ57で検出される浴槽水温度である風呂戻温度が使用者の設定した湯温(たとえば42℃)となると、制御手段8は、風呂温水循環ポンプ69を停止させ、流路開閉弁58と流路開閉弁63を「閉」とし風呂追い焚き動作は終了する。
ここで、風呂追い焚き単独運転を行っている時に暖房運転開始の入力が行われ、暖房風呂同時運転を行う場合については、たとえば、前記第1の実施の形態の暖房風呂同時運転の場合で述べたように、風呂追い焚き運転側を優先させて行わせるようにすることもできる。すなわち、熱交換器1で風呂戻温水を加熱した方が高い熱効率を得られるので浴槽水の沸き上がりが早いため使用者が外部入力手段9で風呂追い焚き運転を優先させて行わせるようにしたり、機器設置時に制御手段8内にパラメータモード切替手段で風呂追い焚き運転を優先させて行わせることを選択できるようにしたり、追い焚き運転動作が所定の段階(たとえば初期浴槽温度から設定沸き上げ温度までの温度上昇分の80%沸き上げた段階)に到達していて、流路切り替え等を行うとかえって時間を要すると判断される場合には先に追い焚き動作を行い、追い焚き動作が終了してから暖房運転を行わせるようにする、といった機器動作が可能である。
また、本発明の構成は、一缶体の給湯側熱交換器で給湯の運転を行い、一缶体の暖房側熱交換器で暖房の運転を行い、暖房風呂熱交換部において暖房側熱交換器で加熱された暖房往温水との熱交換で風呂の追い焚きをおこなう従来のガス給湯暖房機にも適用させることができる。図18は、このような構成を有するガス給湯暖房機の構成を示したものである。図18において、図17と異なるところは、給湯回路水管12と暖房回路水管13がそれぞれ独立した一缶体の給湯側熱交換器81と暖房側熱交換器82に配置されているところである。そして、図17の構成と同様に、給湯単独運転、暖房単独運転、浴槽にある湯量を供給する注湯運転、風呂追い焚き単独運転、および暖房運転と風呂追い焚き運転の暖房風呂同時運転の各運転を行うことができる。なお各運転の動作については、前記従来例で述べた図17の構成の場合と同様であり詳細は省略する。
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成を、図18に示した二缶体の熱交換器で、給湯、暖房、風呂の三水管の運転を行うことができる従来の構成のガス給湯暖房機に適用した場合の構成図を示したものである。図7に示した構成と図18の構成の異なるところは、暖房回路水管13と風呂戻流路55または暖房戻流路36との間で流路切り替えを行う戻側流路切替手段61と、暖房回路水管13と風呂往流路56または暖房往流路として特に暖房高温往流路33との間で流路切り替えを行う往側流路切替手段62とを備えているところである。本構成によると図6で示した構成と同様に、風呂追い焚き単独運転時には、暖房回路水管13内で浴槽水を直接加熱でき、暖房風呂同時運転時には戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を切り替えて、暖房回路水管13と暖房回路をつなぎ、暖房側熱交換器82で暖房温水を直接加熱し、暖房風呂熱交換部60で加熱された暖房往温水で風呂戻温水を加熱することができる。
以上、本構成によると、風呂追い焚き単独運展時には、前記第1の実施の形態で述べたように暖房回路水管13内で浴槽水を直接加熱できるため、風呂追い焚き単独運転時の熱効率の向上を図ることができ、また暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部60を設けていることで、暖房風呂同時運転を実現することが可能であり、第1の実施の形態の場合よりも使用勝手の向上を図ることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、前記従来例で述べたように、風呂温水循環ポンプ69と暖房温水循環ポンプ37の両方を駆動させる必要はなく、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。また暖房風呂同時運転時には、風呂戻温水は前記暖房風呂熱交換部60で暖房往温水によって加熱されるようにするため、暖房風呂同時運転を実現でき、前記第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機よりも機器使用勝手の向上を図ることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の形態におけるガス給湯暖房機の構成図である。本発明の第3の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、図1における本発明の実施の形態1のガス給湯暖房機の構成において、図9に示した暖房往温水で風呂戻温水を加熱する暖房風呂熱交換部60の機能構成を、機器設置後に必要性に応じて追加できる機器構成としたものである。
図8において、本発明の第3の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、風呂戻流路55途中に暖房風呂熱交換部風呂流路風呂戻流路側接続口72Aと、風呂往流路56途中に暖房風呂熱交換部風呂流路風呂往流路側接続口73Aと、暖房戻流路36途中に風呂加熱用流路暖房戻流路側接続口45Aと、暖房往流路としてここでは暖房高温往流路33途中に風呂加熱用流路暖房往流路側接続口46Aと、これら4つの接続口を閉止するための閉止栓74A、74B、74C、74Dとで構成される。図1に示す本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、暖房風呂同時運転を行うことができなかったが、本発明の第3の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、機器設置後にたとえば使用者の機器使用勝手の向上等の目的で、図9に示す暖房風呂熱交換部60の機能構成を追加することが可能となる。図8に示す本発明の構成に図9に示す暖房風呂熱交換部60の機能構成を追加すれば、図6に示した本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の機器構成と同様になる。
暖房風呂熱交換部60の機能構成を施工業者等が追加する際には、機器側の4つの閉止栓74A、74B、74C、74Dを外し、図8と図9におけるそれぞれの接続口どうしである、暖房風呂熱交換部風呂流路風呂戻流路側接続口72Aと72B、暖房風呂熱交換部風呂流路風呂往側接続口73Aと73B、風呂加熱用流路暖房戻流路側接続口45Aと45B、風呂加熱用流路暖房往流路側接続口46Aと46Bとを接続する。さらに制御手段8内に、風呂追い焚き単独運転時には、暖房回路水管13内で風呂戻温水を直接加熱し、暖房風呂同時運転時には戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を切り替えて、暖房回路水管13と暖房回路をつなぎ、暖房回路水管13内で暖房戻温水を直接加熱し、暖房風呂熱交換部60で加熱された暖房往温水で風呂戻温水を間接加熱するような制御方法に切り替える手段を予め設けておく。そして暖房風呂熱交換部60の機能構成追加の際に、制御手段8内に設けたパラメータモード切替手段等で運転方法を切り替えることで、この暖房風呂熱交換部60の機能を使用できるようにしておく。なお図8に示す本発明のガス給湯暖房機の構成に、図9に示す暖房風呂熱交換部60の機能構成を追加すると、図6に示した本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の機器構成となり、同様の機器運転が可能となるため、暖房単独運転時、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、風呂追い焚き単独運転時、および暖房運転と風呂追い焚き運転を同時に行う暖房風呂同時運転時の各動作の詳細説明は省略する。
以上、本構成によると、基本機器構成は前記第1の実施の形態で述べたように暖房回路水管13内で浴槽水を直接加熱できることから、風呂追い焚き単独運転時の熱効率の向上を図ることができ、また必要性に応じて機器設置後に暖房往温水と風呂戻温水との間で熱交換を行う暖房風呂熱交換部60の機能構成を追加することで、前記第2の実施の形態のガス給湯暖房機の機器構成と同様にすることができ、暖房風呂同時運転を実現することが可能となるため、本発明の第1の実施の形態のガス給湯暖房機の機器構成よりも、機器使用勝手を向上させることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、前記従来例で述べたように、風呂温水循環ポンプ69と暖房温水循環ポンプ37の両方を駆動させる必要はなく、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成図を示すものである。図10において、本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成を示す図1と異なるところは暖房戻流路36中に、暖房温水タンク31を通過させずに暖房戻温水を流す暖房温水タンク部閉流路103と、暖房戻流路36で暖房温水タンク31に流入する部分と前記暖房温水タンク部閉流路103との間で流路切り替えを行う暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と、暖房戻流路36で暖房温水タンク31から流出する部分と前記暖房温水タンク部閉流路103との間で流路切り替えを行う暖房温水タンク部流出側流路切替手段102と、暖房戻流路36中に設けられ暖房戻流路36中を流れる温水温度を検出するための暖房戻サーミスタ49と、風呂回路側注湯電磁弁53Aと風呂回路側逆止弁54Aとを備えた風呂回路側注湯流路68Aに加え、暖房回路側注湯電磁弁53Bと暖房回路側逆止弁54Bとを備えた暖房回路側注湯流路68Bと、制御手段8内に暖房回路で風呂の追い焚き運転を行う制御方法か風呂回路で風呂の追い焚き運転を行う制御方法かを選択できる機能とを備えていることである。
このように構成された本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機では、暖房回路を用いて風呂の追い焚き運転を行えることが大きな特徴である。一缶体内に給湯回路水管と前記暖房回路水管の二水管を配置した単一の熱交換器で給湯、暖房、風呂の三水管の運転を行うことができる本発明のガス給湯暖房機の構成の特徴として、単一の熱交換器にすることによってガス給湯暖房機全体の機器容積を小さく設計することが可能となることが挙げられる。その大きさは、従来一缶体の給湯側熱交換器で給湯回路水管の加熱をすることでカラン、シャワー等に湯を供給する給湯運転を行い、一缶体の風呂側熱交換器で風呂回路水管の加熱をすることで風呂の追い焚き運転を行い、給湯運転を利用して浴槽に一定の湯量を供給する注湯運転を行うことができる風呂給湯機と同等とすることができる。
したがって、従来風呂給湯機が設置されていた場所に、本発明のガス給湯暖房機を設置しなおし、本発明のガス給湯暖房機を風呂給湯機の機能を提供する熱源機として用いることが可能である。本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、このように風呂給湯機の置き換えとして本発明のガス給湯暖房機を設置した場合に着眼し、暖房回路でも風呂回路でも風呂の追い焚き運転を行うことができるようにすることで、より機器設置性に幅を持たせたガス給湯暖房機を提供することを目的としている。また本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、風呂給湯機の置き換えとして設置し、当初は風呂給湯機の機能として使用していても、後に使用者の機器使用勝手向上等で、暖房運転も行えるようにして本来のガス給湯暖房機の機能をすべて適用させることもできる。
以下、図10を用いながら、本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機における各動作の説明を行う。
まず、風呂回路で風呂の追い焚き運転を行うように設置した場合の設置状態は図1に示した本発明の第1の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成と全く同様である。この場合、暖房端末機を設置して暖房運転機能を後に追加する際には、暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102を切り替えて、暖房温水タンク部閉流路103を「閉」とし、暖房温水タンク31に暖房温水が流れるようにする。ここで暖房タンク部流入側流路切替手段101や暖房タンク部流出側流路切替手段102の構成としては、たとえば、前記戻側流路切替手段61や往側流路切替手段62の構成の説明で述べた、流路切替弁体がステッピングモータ駆動されることにより制御手段8からの制御信号によって流路切り替えが行われるモータ駆動式三方弁の構成や、施工業者が設置時あるいは後に暖房運転機能を追加する際に流路切り替えを手動で行えるようなボールバルブ等を利用した手動切替三方弁の構成が考えられる。暖房タンク部流入側流路切替手段101や暖房タンク部流出側流路切替手段102は、機器設置時や後に暖房運転機能を追加させる後施工時等しか流路切り替えを行う可能性がないと考えられることから、これら二つの流路切替手段の構成としては、後者の手動切替三方弁の構成の方が、機器構成の簡略化という面でより適当であると考えられる。
ところで、一般にガス給湯暖房機の暖房温水タンク31は大気開放になっており、時間経過とともに蒸発等により暖房温水タンク31内の暖房温水量は減少する。そして、その際には減少した分の暖房温水量を補充するため、暖房温水タンク31に暖房温水用の水が補給される暖房補給水動作機能が備えられている。図19に一般的な暖房温水タンク31内部の構成を示し、この暖房補給水動作機能の説明を行う。
図19と図17において、暖房温水タンク31は、暖房温水量が少なくなると給湯流路の入水流路21から分岐し、暖房温水タンク31内に水を補給するための暖房水補給流路41の開閉を行う暖房補給水電磁弁40と、暖房温水タンク31内の暖房温水の満水位置を検出するためのタンク満水検知電極42と、暖房温水タンク31内の暖房温水の減水位置を検出するためのタンク減水検知電極43と、暖房温水タンク31内の暖房温水がオーバーフローした場合に余分な暖房温水を暖房温水タンク31外へ排出するタンクオーバーフロー流路44とから構成される。
ここで暖房補給水電磁弁40は、前記注湯電磁弁53と同様な電磁弁式開閉弁の構成である。暖房温水タンク31の暖房温水が蒸発等で減少し、タンク減水検知電極43以下になると、制御手段8は暖房補給水電磁弁40を「開」とし、暖房温水タンク31内の暖房温水量がタンク満水検知電極42の位置となるまで入水流路21から水を補給する。ここでタンク満水検知電極42やタンク減水検知電極43としては、たとえばそれらの電極部分にある電圧を印加させておき、暖房温水が存在すると電位差が生じて、それらの電極部分の暖房温水の有無を検知できるしくみになっている。以上のように暖房温水量が減少した際には、暖房補給水電磁弁40が「開」となり、暖房温水タンク31内に減少した分の暖房温水を補う暖房補給水動作が行われる。
この暖房補給水動作に関して、図10に示した本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、暖房回路側注湯電磁弁53Bを備えた暖房回路側注湯流路68Bの構成を利用すれば、前期暖房補給水電磁弁40を備えた暖房水補給流路41の機能を兼ねることができる。すなわち、前記のように暖房温水タンク31内の暖房温水量がタンク減水検知電極43以下になると、制御手段8は暖房回路側注湯電磁弁53Bを「開」とし、タンク満水検知電極42以上に暖房温水タンク31内の暖房温水量となるまで、暖房回路に水を補給する。
ただし、暖房回路側注湯電磁弁53Bを備えた暖房回路側注湯流路68Bを用いて暖房補給水動作を行うには、図10に示した本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機の暖房回路が暖房運転を行うように設置された場合でなければならない。このとき暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102は暖房温水タンク部閉流路を「閉」とし、暖房温水タンク31に暖房温水が流れるように機器設定しておく。
また、給湯運転動作中や注湯動作中に、タンク減水検知電極43から暖房補給水動作の命令が制御手段8に入力されても、たとえば給湯運転動作や注湯動作が終了するまで暖房補給水動作を待機させておく動作を行わせる。また暖房補給水動作時には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62は暖房回路水管13と暖房回路とがつながるようにする必要があるので、たとえば風呂追い焚き運転中にタンク減水検知電極43から暖房補給水動作の命令が制御手段8に入力されても、風呂追い焚き運転動作が終了するまで暖房補給水動作を待機させておく動作を行わせる。
なお、風呂回路で風呂の追い焚き運転を行うような設置にした場合では、浴槽への注湯運転、風呂追い焚き運転、あるいは後に追加できる暖房運転の各動作は前記(実施の形態1)で述べた場合と同様であり、詳細は省略する。
次に、暖房回路で風呂追い焚き運転を行うように設置した場合についてその際の動作について説明を行う。図11は、暖房回路で風呂追い焚き運転を行うように設置した場合の構成図を示している。図11において、暖房高温往流路33に風呂往配管64を、暖房戻流路36に風呂戻配管65を接続している。暖房低温往流路32は用いないのでたとえば閉止栓等を用いて暖房低温往流路出口を「閉」とするようにしておく。暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102は、暖房温水タンク部閉流路103が「開」とし、大気開放された暖房温水タンク31に風呂戻温水が流れないように施工業者等が手動で切り替えておく。この時、暖房回路で風呂追い焚き運転を行う場合に、暖房温水タンク31を「閉」とし、ガス給湯暖房機内の暖房回路を閉ループとするのは、大気開放された浴槽67と接続するためである。なぜならば、暖房温水タンク31の水面と浴槽67の浴槽水水面には普通高低差が生じるので、暖房温水タンク31あるいは浴槽67のどちらかの水が水落ちしてしまうからである。暖房端末の場合の暖房回路は大気開放されていないのでこのような問題は生じない。そして、施工業者等が機器設置時に制御手段8に設けられた「暖房回路で風呂追い焚き運転を行う制御モード」にパラメータモード切替手段等で切り替える。このモード切り替えが行われると、たとえば制御手段8は戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を暖房回路水管13と暖房回路をつなぐように流路切り替えを行うようにしておき暖房回路水管13と暖房回路をつなぐようにする。以上のようにして、暖房高温往流路33と暖房戻流路36にそれぞれ、風呂往配管64と風呂戻配管65が接続され、ガス給湯暖房機内の暖房回路が閉ループとなることで、暖房回路で風呂追い焚き運転を行うことが可能となる。
以上のように構成された暖房回路で風呂追い焚き運転を行うガス給湯暖房機において、浴槽にある湯量の湯を供給する注湯動作、および風呂追い焚き運転動作の説明を、図11を用いながら説明する。なお、給湯運転動作については第1の実施の形態と同様であり省略する。
まず、注湯動作の場合、暖房側注湯電磁弁53Bが備えられた暖房側注湯流路68Bから給湯回路からの湯が供給されること以外は第1の実施の形態の場合と同様である。この時、暖房側注湯流路68Bから供給された湯は、たとえば、一方は暖房戻流路36から直接風呂戻配管65を通って浴槽67へと流れ、もう一方は暖房戻流路36、暖房温水タンク部閉流路103、暖房回路水管13、暖房高温往流路33、および風呂往配管64を経て浴槽67へと流れる。
次に、風呂追い焚き運転動作の場合、使用者が外部入力手段9で浴槽水追い焚き温度(たとえば42℃)を入力し、風呂追い焚き運転動作開始の入力が制御手段8に行われると、制御手段8は暖房温水循環ポンプ37を駆動する。暖房温水循環ポンプ37の駆動が開始すると浴槽水は風呂戻配管65、暖房戻流路36、暖房回路水管13、暖房高温往流路33、風呂往配管64を流れて暖房回路内を循環する。暖房回路内に風呂戻温水が循環しているかどうかを検出する手段として、第1の実施の形態で述べたような水流検知手段71を暖房高温往流路33内に取り付けて水流検知を行うことが考えられる。その他の水流検知の方法として、図11に示す構成においては、たとえば、制御手段8が暖房温水循環ポンプ37を駆動させてから所定の時間(たとえば2分)後に、暖房戻サーミスタ49で検出される温度と暖房熱交出口サーミスタ38で検出される温度を比較し、各サーミスタの検出温度の個体差ばらつきも考慮して、それらの温度差が所定の値(たとえば0.5K)以内であれば、それらの温度が同じであると判断し、暖房回路内に浴槽水が循環していると判断できる。
ここでもし、風呂往配管64や風呂戻配管65が所定の値(たとえば15m)より長く風呂配管内および機器内に風呂温水が完全に循環するまでに時間がかかると考えられ、水流検出判定時間を十分に確保したいのならば、制御手段内に水流検出判定時間としてさらに長い値(たとえば4分)を予め設けておき、機器設置時に施工業者等がパラメータモード切替手段等でこの風呂配管長が長い場合の水流検出判定時間となるように切り替えれば良い。これらの方法で暖房回路内に浴槽からの風呂戻温水の水流が検知されると、制御手段8は燃焼バーナー2での燃焼を開始させ、暖房熱交出口サーミスタ38が示す風呂往温水温度と、暖房戻サーミスタ49が示す浴槽水の温度である風呂戻温水温度を検出しながら、暖房熱交出口サーミスタ38で検出される温度が所定の値(たとえば、設定温度(たとえば42℃)+5℃)となるように、ガス比例制御弁5の開度調整とガス流路開閉弁6Dの開閉によって燃焼量調整を行う。そして暖房戻サーミスタ49で検出される浴槽水温度が使用者の設定した湯温(たとえば42℃)となると、制御手段8は燃焼停止させ、暖房温水循環ポンプ37を停止させて追い焚き動作は終了する。
図11に示す本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機において暖房回路で風呂追い焚き運転を行う設置をした後で、使用者の機器使用勝手向上等の目的で、暖房端末機を取り付けて暖房運転を行えるようにする場合には、施工業者等は風呂往配管64を風呂往流路56に、風呂戻配管65を風呂戻流路55に接続しなおし、暖房端末機の暖房往配管を暖房高温往流路33あるいは暖房低温往流路32に、暖房戻配管を暖房戻流路36に接続する。
そして、暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102を暖房タンク部閉流路103が「閉」となるように切り替え、暖房温水タンク31に暖房温水が流れるようにする。そして制御手段8に設けられたパラメータモード切替手段等で「風呂回路で風呂追い焚き運転を行う制御モード」に切り替える。
この構成にすると、前述の風呂回路で風呂追い焚き運転を行う場合と同様になるため説明は省略する。
以上、本構成によると、暖房回路あるいは風呂回路で風呂追い焚き運転を行うことができ、暖房回路水管13内で浴槽水を直接加熱できることから、風呂追い焚き運転時の熱効率の向上をはかることができる。また風呂給湯機の置き換え等の理由で、本構成のガス給湯暖房機を風呂給湯機の機能のみに限定して当初は使用していた場合でも、後に暖房運転も行える本来のガス給湯暖房機として用いることができるので、機器使用目的の幅を広げ、使用者の機器使用勝手の向上を図ることもできる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69または暖房温水循環ポンプ37のどちらか一方のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の第5の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成である。本発明の第5の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、図6に示した第2の実施の形態や図8に示した第3の実施の形態と異なるところは、暖房戻流路36中に、暖房温水タンク31を通過させずに暖房戻温水を流す暖房温水タンク部閉流路103と、暖房戻流路36で暖房温水タンク31に流入する部分と前記暖房温水タンク部閉流路103との間で流路切り替えを行う暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と、暖房戻流路36で暖房温水タンク31から流出する部分と前記暖房温水タンク部閉流路103との間で流路切り替えを行う暖房温水タンク部流出側流路切替手段102と、暖房戻流路36中に設けられ暖房戻流路36中を流れる温水温度を検出するための暖房戻サーミスタ49と、風呂回路側注湯電磁弁53Aと風呂回路側逆止弁54Aとを備えた風呂回路側注湯流路68Aに加え、暖房回路側注湯電磁弁53Bと暖房回路側逆止弁54Bとを備えた暖房回路側注湯流路68Bと、制御手段8内に暖房回路で風呂の追い焚き運転を行う制御方法か風呂回路で風呂の追い焚き運転を行う制御方法かを選択できる機能とを備えていることである。
また、本発明の実施の形態においては、図1で示した暖房回路水管13と風呂戻流路55または暖房戻流路36との間で流路切り替えを行う戻側流路切替手段61、および暖房回路水管13と風呂往流路56または暖房往流路として特に前記暖房高温往流路33との間で流路切り替えを行う往側流路切替手段62、および暖房回路水管13側および風呂戻流路55側から暖房戻流路36側への温水逆流を防止するための逆止機能48の機器構成は、あっても良いし、なくても良い。そこで図5では、前記暖房温水タンク部閉流路103、前記暖房温水タンク部流入側流路切替手段101、および前記暖房温水タンク部流出側流路切替手段102の機能を特徴付けるため、前記戻側流路切替手段61、前記往側流路切替手段62、および逆止機能48を省略したガス給湯暖房機の機器構成を示している。
図12に示す本発明の第5の実施の形態におけるガス給湯暖房機は、本発明の第4の実施の形態におけるガス給湯暖房機の特徴と同様に、暖房温水タンク部流入側流路切替手段101、暖房温水タンク部流出側流路切替手段102、暖房温水タンク部閉流路103、暖房側注湯電磁弁53Bを備えた暖房側注湯流路68B、および暖房戻サーミスタ49を設けていることで暖房回路で風呂追い焚き運転を行える。したがってたとえば、当初は本発明の第5の実施の形態におけるガス給湯暖房機を風呂給湯器の機能のみに限定して使用していても、後に暖房端末機を接続してガス給湯暖房機本来の機能を使用することが可能である。なお図12では、風呂戻配管65を風呂戻流路55に、風呂往配管64を風呂往流路56に接続した状態で示しているが、暖房回路で風呂追い焚き運転を行わせる場合は図11に示すように、風呂戻配管65を暖房戻流路36に、風呂往配管64を暖房高温往流路33に接続し、暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102とを切り替えて暖房温水タンク部閉流路103に風呂戻温水が流れるようにしておく。
以下、図12、および風呂配管の構成については図11を用いながら、暖房回路で風呂追い焚き運転を行えるように設置した場合の、注湯動作および風呂追い焚き動作について説明を行う。なお給湯運転動作については、たとえば図17従来のガス給湯暖房機の構成における給湯運転動作の場合等と同様であり詳細説明は省略する。
まず、注湯動作の場合、暖房側注湯電磁弁53Bが備えられた暖房側注湯流路68Bから給湯回路からの湯が供給されること以外は前記(実施の形態1)の場合と同様である。この時、暖房側注湯流路68Bから供給された湯は、たとえば、一方は暖房戻流路36から直接風呂戻配管65を通って浴槽67へと流れ、もう一方は暖房戻流路36、暖房温水タンク部閉流路103、暖房回路水管13、暖房高温往流路33、および風呂往配管64を経て浴槽67へと流れる。
次に、風呂追い焚き運転動作の場合、使用者が外部入力手段9で浴槽水追い焚き温度(たとえば42℃)を入力し、風呂追い焚き運転動作開始の入力が制御手段8に行われると、制御手段8は暖房温水循環ポンプ37を駆動する。暖房温水循環ポンプ37の駆動が開始すると浴槽水は風呂戻配管65、暖房戻流路36、暖房温水タンク部閉流路103、暖房回路水管13、暖房高温往流路33、風呂往配管64を流れて暖房回路内を循環する。暖房回路内に風呂戻温水が循環しているかどうかを検出する手段として、ここでは前記第1の実施の形態で述べたような水流検知手段71を暖房高温往流路33内に取り付け、暖房回路内の水流検知を行っている。暖房回路内に浴槽からの風呂戻温水の水流が検知されると、第4の実施の形態で述べたように、制御手段8は燃焼バーナー2での燃焼を開始させ、暖房熱交出口サーミスタ38が示す風呂往温水温度と、暖房戻サーミスタ49が示す浴槽水の温度である風呂戻温水温度を検出しながら、暖房熱交出口サーミスタ38で検出される温度が所定の値(たとえば、設定温度(たとえば42℃)+5℃)となるように、ガス比例制御弁5の開度調整とガス流路開閉弁6Dの開閉によって燃焼量調整を行う。そして暖房戻サーミスタ49で検出される浴槽水温度が使用者の設定した湯温(たとえば42℃)となると、制御手段8は燃焼停止させ、暖房温水循環ポンプ37を停止させて追い焚き動作は終了する。
また、図12に示す本発明の第5の実施の形態におけるガス給湯暖房機において暖房回路で風呂追い焚き運転を行う設置をした後で、使用者の機器使用勝手向上等の目的で、暖房端末機を取り付けて暖房運転を行えるようにする場合には、施工業者等は風呂往配管64を風呂往流路56に、風呂戻配管65を風呂戻流路55に接続しなおし、暖房端末機の暖房往配管を暖房高温往流路33あるいは暖房低温往流路32に、暖房戻配管を暖房戻流路36に接続する。そして暖房温水タンク部流入側流路切替手段101と暖房温水タンク部流出側流路切替手段102を暖房タンク部閉流路103が「閉」となるように切り替え、暖房温水タンク31に暖房温水が流れるようにする。そして制御手段8に設けられたパラメータモード切替手段等で「風呂回路で風呂追い焚き運転を行う制御モード」に切り替える。そしてこの場合、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62は取り付けていないため、暖房端末機を接続した後では、風呂戻温水を暖房回路水管13に導くことができないので風呂戻温水を直接加熱することはできず、風呂追い焚き単独運転時であっても、前記従来例で述べた図17の構成の場合と同様に、暖房風呂熱交換部60で暖房往温水で風呂戻温水を加熱させなければならない。暖房端末機を接続した後でも、風呂単独運転時には風呂戻温水を暖房回路水管13に導き直接加熱するのならば、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を備えておけばよい。
以上、本構成によると、暖房回路あるいは風呂回路で風呂追い焚き運転を行うことができ、暖房回路水管13内で浴槽水を直接加熱できることから、風呂追い焚き運転時の熱効率の向上を図ることができる。また風呂給湯機の置き換え等の理由で、本構成のガス給湯暖房機を風呂給湯機の機能のみに限定して当初は使用していた場合でも、後に暖房運転も行える本来のガス給湯暖房機として用いることができるので、機器使用目的の幅を広げ、使用者の機器使用勝手の向上を図ることもできる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69または暖房温水循環ポンプ37のどちらか一方のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態6)
図13は本発明の第6の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成である。本発明の第6の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、図6に示した第2の実施の形態の機器構成、図8に示した第3の実施の形態において暖房風呂熱交換部60の機能構成を取り付けた場合の機器構成、あるいは図12に示した第5の実施の形態の機器構成と異なるところは、暖房風呂熱交換部60の機能構成において、風呂戻温水を加熱するための暖房往温水が流れる流路を風呂加熱用流路59ではなく、暖房機内循環流路39としたことである。本構成とすることによって、風呂加熱用流路59および流路開閉弁58をなくすことができるため、暖房回路の構成を簡略化することができる。
図13において、暖房単独運転時、注湯運転時、および風呂追い焚き単独運転時の各動作は、たとえば図6に示した第2の実施の形態で述べた場合と同様であり省略する。
暖房風呂同時運転時において、たとえば図6に示した第2の実施の形態で述べた構成と異なるところは、暖房風呂熱交換部60において、暖房高温往流路33から分岐した暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水と暖房風呂熱交換部風呂流路70を流れる風呂戻温水との間で熱交換が行われ、風呂戻温水が加熱される構成となっていることである。
以上、本構成によると、風呂追い焚き単独運転時には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62とを切り替えて風呂回路と暖房回路水管13をつなぎ、風呂戻温水を直接加熱することができるため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また暖房風呂同時運転時に暖房往温水で風呂戻温水を加熱して風呂追い焚き運転を行う暖房風呂熱交換部60の機能構成においては、暖房風呂熱交換部60に暖房往温水を流す専用の風呂加熱用流路59と流路開閉弁59の構成の代わりに、従来から存在する暖房機内循環流路39を用いているため、暖房回路の構成を簡略化できる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態7)
図14は、本発明の第7の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成である。本発明の第7の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、図13に示した第6の実施の形態の機器構成と異なるところは、暖房機内循環流路39内に流路径を可変とする暖房機内循環流路可変手段104を備えているところである。
暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水は、機内でのみ循環して各暖房端末機に供給されないため、各暖房端末機での放熱作用に反映できない。したがって各暖房端末機に暖房往温水を搬送する暖房往温水搬送性能という面では、暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量は普通1L/min程度となるように流路設計されている。また、たとえば図6に示した本発明の第2の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成において、風呂加熱用流路59を流れる暖房往温水も各暖房端末機には供給されないので、暖房風呂同時運転時で暖房端末機の使用系統数が多い場合(たとえば6系統)では、各暖房端末機に暖房往温水が十分搬送されず、各暖房端末機での暖房性能が低下する。したがって、暖房風呂同時運転時に各暖房端末機への暖房往温水搬送能力という面では、風呂加熱用流路59を流れる暖房往温水流量は少ないほうが良い。一方、暖房風呂熱交換部60での風呂戻温水の加熱という面では、高温の暖房往温水流量が多いほうが風呂戻温水への熱交換が促進され、風呂追い焚き運転が完了するまでの時間が短縮される。
そこで、本発明の第7の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成においては、暖房機内循環流路39中に暖房機内循環流路可変手段104を設け、暖房単独運転および暖房風呂同時運転の各運転時に最適な暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を供給できるようにしている。ここで暖房機内循環流路可変手段104としては、たとえば、前記従来例で述べた制御手段8からのパルス開閉信号によってステッピングモータを駆動させて弁開度を調整する給湯バイパス制御弁29のような流路可変弁の構成が考えられる。
以下、図14を用いながら、本発明の第7の実施の形態におけるガス給湯暖房機の動作および作用について説明を行う。なお、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、および風呂追い焚き単独運転時の各動作は、たとえば、第2の実施の形態で述べた場合と同様であり省略する。ただし、図12で引用した戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を有さないガス給湯暖房機の構成で風呂追い焚き単独運転時であっても暖房回路水管13へ風呂戻温水を流すことができず、暖房風呂熱交換部60で加熱された暖房往温水で風呂戻温水を間接加熱させる機器構成に、本発明の第7の実施の形態における暖房機内循環流路可変手段104の機能を適用する場合には、風呂追い焚き単独運転時には、より多くの暖房往温水を暖房機内循環流路39に供給させるため、暖房機内循環流路可変手段104を全開としておく。
まず、暖房単独運転時には、暖房運転開始時から各暖房端末機へ暖房往配管中の流路開閉弁が「開」となるまでのある時間(たとえば1分から2分)は暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量は多い方が、暖房回路内の内圧が上昇せず好ましい。したがって、たとえば、暖房運転を行っていない機器待機時には制御手段8は暖房機内循環流路可変手段104を全開側に駆動しておき、暖房運転開始の入力が制御手段8に行われてから所定の時間(たとえば3分)後には、各暖房端末機への暖房往配管中の流路開閉弁が「開」になったと判断し、制御手段8は暖房機内循環流路可変手段104を全閉、あるいはごく最小流量(たとえば0.5L/min)が流れる弁開度とするような制御を行う。このようにして暖房単独運転時には、実際に各暖房端末機に暖房往温水が流れる際にはより多くの暖房往温水を各暖房端末機に搬送させることができる。
次に、暖房風呂同時運転時には、風呂戻温水を加熱する風呂追い焚き運転側にしてみると暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量が多い方が良く、各暖房端末機へ暖房往温水を搬送させる暖房運転側にしてみると、暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量が少ない方が良い。したがって、たとえば、暖房端末機の使用系統数によって暖房機内循環流路可変手段104の開度を調整するような動作制御が考えられる。
ガス給湯暖房機に接続された暖房端末機の系統数が合計6系統だとすると、暖房風呂同時運転時の暖房端末機使用系統数が1系統から2系統の場合、3系統から4系統の場合、および5系統から6系統の場合と3段階に場合別けし、たとえば暖房端末機使用系統数が少なく少ない暖房往温水搬送流量で良い1系統から2系統の場合には、暖房機内循環流路可変手段104の開度を70%として暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を多くして風呂追い焚き動作を促進させ、順に、3系統から4系統の場合には暖房機内循環流路可変手段104の開度を50%とし、5系統から6系統の場合には暖房機内循環流路可変手段104の開度を30%として暖房使用系統数が多くなると暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を少なくして各暖房端末機への暖房往温水搬送能力を高めるような動作制御を行う。
あるいは、暖房風呂同時運転時に暖房使用端末系統数が5系統や6系統という多い場合でも、使用者が風呂追い焚き運転を優先させたい場合には、たとえば外部入力手段9で風呂追い焚き運転を優先させて行うような入力を行えば、暖房機内循環流路可変手段104の開度を50%にするような動作制御も行うことができる。
以上、本構成によると、風呂追い焚き単独運転時には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62とを切り替えて風呂回路と暖房回路水管13をつなぎ、風呂戻温水を直接加熱することができるため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また暖房風呂同時運転時に暖房往温水で風呂戻温水を加熱して風呂追い焚き運転を行う暖房風呂熱交換部60の機能構成においては、第6の実施の形態の暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水とで熱交換を行わせる構成に加え、暖房端末機の使用系統数や使用者の使用パターンに応じて暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を調整することができ、より暖房風呂同時運転時の暖房性能あるいは風呂追い焚き運転性能を向上させることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態8)
図15は、本発明の第8の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成である。本発明の第8の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、図6に示した第2の実施の形態の機器構成、図8に示した第3の実施の形態において暖房風呂熱交換部60の機能構成を取り付けた場合の機器構成、あるいは図12に示した第5の実施の形態の機器構成と異なるところは、暖房機内循環流路39内に暖房機内循環流路可変手段104を備えているところである。暖房機内循環流路可変手段104を備えていることで、暖房機内循環流路可変手段104を駆動することで機器運転状況に応じた最適な暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を実現させることができる。
以下、図15を用いながら本発明の第8の実施の形態におけるガス給湯暖房機の動作および作用について説明を行う。なお、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、および風呂追い焚き単独運転時の各動作は、たとえば、第2の実施の形態で述べた場合と同様であり省略する。ただし、図5で引用した戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を有さないガス給湯暖房機の構成で風呂追い焚き単独運転時であっても暖房回路水管13へ風呂戻温水を流すことができず、暖房風呂熱交換部60で加熱された暖房往温水で風呂戻温水を間接加熱させる機器構成に、本発明の第8の実施の形態における暖房機内循環流路可変手段104の機能を適用する場合には、風呂追い焚き単独運転時には、より多くの暖房往温水を風呂加熱用流路59に供給させるため、暖房機内循環流路可変手段104を全閉としておく。
まず、暖房単独運転時には、第7の実施の形態の場合と同様に、暖房運転開始時には暖房機内循環流路39を流れる暖房往温水流量を大きくして暖房回路内の内圧上昇を抑制し、暖房端末機に暖房往温水が供給されると暖房機内循環流路39を流れる暖房温水流量をゼロあるいはごく最小量としてできるだけ多くの暖房往温水を各暖房端末機に搬送させることで、より暖房性能を向上させることができる。
次に、暖房風呂同時運転時には、暖房機内循環流路39を流れる暖房温水流量をゼロあるいはごく最小量(たとえば0.5L/min)としてできるだけ多くの暖房往温水を各暖房端末機あるいは風呂加熱用流路59に搬送させることができ、より暖房風呂同時運転時の暖房性能および風呂追い焚き性能を向上させることができる。
以上、本構成によると、風呂追い焚き単独運転時には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62とを切り替えて風呂回路と暖房回路水管13をつなぎ、風呂戻温水を直接加熱することができるため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また暖房風呂同時運転時には暖房機内循環流量をゼロあるいはごく最小量とすることができるため、各暖房端末機あるいは風呂加熱用流路59へより多くの暖房往温水を搬送することができ、暖房性能および風呂追い焚き性能を向上させることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。
(実施の形態9)
図16は、本発明の第9の実施の形態におけるガス給湯暖房機の構成である。本発明の第9の実施の形態におけるガス給湯暖房機の、図6に示した第2の実施の形態の機器構成、図8に示した第3の実施の形態において暖房風呂熱交換部60の機能構成を取り付けた場合の機器構成、あるいは図12に示した第5の実施の形態の機器構成と異なるところは、風呂加熱用流路59内に風呂加熱用流路59の流路径を可変する風呂加熱用流路可変手段105を備えているところである。この風呂加熱用流路可変手段105は、流路径を全閉とすることができるので図16においては、風呂加熱用流路59の開閉を行う流路開閉弁58は省略して示している。ここで風呂加熱用流路可変手段105の構成としては、たとえば前記暖房機内循環流路可変手段104と同様な制御手段8からのパルス開閉信号によってステッピングモータを駆動させて弁開度を調整するような流路可変弁の構成が考えられる。風呂加熱用流路可変手段105を駆動させることで、風呂加熱用流路49を流れる暖房往温水流量を調整することができる。
以下、図16を用いながら本発明の第9の実施の形態におけるガス給湯暖房機の動作および作用について説明を行う。なお、暖房単独運転時、浴槽にある湯量を供給する注湯運転時、および風呂追い焚き単独運転時の各動作は、たとえば、第2の実施の形態で述べた場合と同様であり省略する。ただし、図12で引用した戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62を有さないガス給湯暖房機の構成で風呂追い焚き単独運転時であっても暖房回路水管13へ風呂戻温水を流すことができず、暖房風呂熱交換部60で加熱された暖房往温水で風呂戻温水を間接加熱させる機器構成に、本発明の第9の実施の形態における風呂加熱用流路可変手段105の機能を適用する場合には、風呂追い焚き単独運転時には、より多くの暖房往温水を風呂加熱用流路59に供給させるため、風呂加熱用流路可変手段105を全開としておく。
暖房風呂同時運転時には、第7の実施の形態で述べたように、たとえば、暖房端末機の使用系統数によって風呂加熱用流路可変手段105の開度を調整するような動作制御が考えられる。ガス給湯暖房機に接続された暖房端末機の系統数が合計6系統だとすると、暖房風呂同時運転時の暖房端末機使用系統数が1系統から2系統の場合、3系統から4系統の場合、および5系統から6系統の場合と3段階に場合別けし、たとえば暖房端末機使用系統数が少なく少ない暖房往温水搬送流量で良い1系統から2系統の場合には、風呂加熱用流路可変手段105の開度を70%として風呂加熱用流路59を流れる暖房往温水流量を多くして風呂追い焚き動作を促進させ、順に、3系統から4系統の場合には風呂加熱用流路可変手段105の開度を50%とし、5系統から6系統の場合には風呂加熱用流路可変手段105の開度を30%として暖房使用系統数が多くなると風呂加熱用流路59を流れる暖房往温水流量を少なくして各暖房端末機への暖房往温水搬送能力を高めるような動作制御を行う。
あるいは、暖房風呂同時運転時に暖房使用端末系統数が5系統や6系統と多い場合でも、使用者が風呂追い焚き運転を優先させたい場合には、たとえば外部入力手段9で風呂追い焚き運転を優先させて行うような入力を行えば、風呂加熱用流路可変手段105の開度を50%にするような動作制御も行うことができる。
以上、本構成によると、風呂追い焚き単独運転時には、戻側流路切替手段61と往側流路切替手段62とを切り替えて風呂回路と暖房回路水管13をつなぎ、風呂戻温水を直接加熱することができるため、風呂追い焚き運転時の熱効率向上を図ることができる。また暖房風呂同時運転時には、暖房端末機の使用系統数や使用者の使用パターンに応じて風呂加熱用流路59を流れる暖房往温水流量を調整することができ、より暖房風呂同時運転時の暖房性能あるいは風呂追い焚き運転性能を向上させることができる。また風呂追い焚き単独運転時には、風呂温水循環ポンプ69のみの駆動だけで良いので消費電力の低減を図ることができる。