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JP3801229B2 - 地中湾曲部材およびその築造方法 - Google Patents
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JP3801229B2 - 地中湾曲部材およびその築造方法 - Google Patents

地中湾曲部材およびその築造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、種々な形状の構造物や支持基盤の防護に応じられ、その防護能力を向上できるとともに、その工費の低減を図れる地中湾曲部材およびその築造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド工法において地山安定処理工法は、一般にシールド工事の安全や能率向上を目的に採用される。
例えば、特開平4ー281990号では、曲線ボーリング装置を使用してシールドトンネルの内部から拡幅部を掘削し、この掘削孔に曲管を埋設後、該曲管から内管を引き抜き、代わりに地盤改良用注入管を挿入して、該注入管に凍結剤やセメントミルクを注入し、当該拡幅部分の地盤を改良後、拡幅工事を行うようにしている。
【0003】
しかし、この従来の方法は、凍結剤を駆使した場合、工費が非常に高価になるとともに、該工法の採否が地山の含水比に左右され、また地盤改良用注入管にセメントミルクを注入する場合、セメントミルクの填充や管内空気の除去に特別な配慮を要し、在来の鉛直管に対する注入法では対応できない。
更に、上記方法は拡幅部を曲管で支持しているため、所定の支持強度を得られる反面、多数の曲管を要して工費が嵩む、という問題がある。
【0004】
ところで、従来より地山安定処理工法ないし周辺構造物の防護工法として縁切り工法が採用され、該工法のなかには柱列式連続地中壁方式や壁式連続地中壁方式があり、これらは柱列杭や連続壁を遮断壁として施工し、地山の緩みや地盤沈下の影響が構造物に及ばないようにしていた。
【0005】
しかし、上記柱列杭や連続壁は直杆状ないし平板状で、これらを鉛直に築造しているため、施工条件が限られ、その施工範囲が限られるうえに、異形の構造物や支持基盤に応じた配置に限界があって、十分な防護能力を得られなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決し、種々な形状の構造物や支持基盤の防護に応じられ、その防護能力を向上できるとともに、その工費の低減を図れる地中湾曲部材およびその築造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、填充部材の外周面を填充袋で被覆した湾曲柱を地山に複数敷設した地中湾曲部材において、前記湾曲柱を、湾曲掘削孔の長さの全域に亘って配置し、相隣接する前記湾曲柱をその横断面径以下に近接配置して、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密かつきめ細かに防護でき、かつその支持強度を強化するようにしている。
請求項2の発明は、相隣接する前記湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結し、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密、かつきめ細かに防護できるとともに、隣接する湾曲柱の連結強度を強化し、かつその支持強度を強化できる、連続湾曲壁状の地中湾曲部材を提供している。
請求項3の発明は、セメントを貧配合した填充部材を填充した湾曲柱と、セメントを富配合した填充部材を填充した湾曲柱とを、交互に配置し、強度と工費を合理的に設計した地中湾曲部材を提供している。
請求項4の発明は、横断面を略数珠形状に形成し、地山との接触面積を増加させて、湾曲柱を地山に強固に固定し得るようにしている。
請求項5の発明は、地山に複数の湾曲掘削孔を掘削し、前記湾曲掘削孔の長さの全域に亘って曲管を敷設し、該曲管に填充袋を挿入後、前記曲管を引き抜くとともに、前記填充袋に填充部材を填充して湾曲柱を形成する地中湾曲部材の築造方法において、相隣接する曲管を、その横断面径以下に近接配置し、前記曲管の長さの全域に亘って填充袋を挿入後、該填充袋に填充部材を填充し、かつ該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、曲線ボ−リング装置等の掘削機の移動距離を短縮し、掘削作業の能率向上を図るとともに、掘削孔の煩雑な閉塞作業の解消と工費の低減を図り、また填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、曲管を引き抜いて填充袋に填充部材を填充する方法に比べ、湾曲柱を確実かつ安全に、しかも精密に形成するようにしている。
請求項6の発明は、地山に敷設した前記湾曲柱の間に、該湾曲柱の断面を一部切除して曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削孔に曲管を敷設して、曲管の切削を回避し、掘削孔の掘削を安全かつ容易に行なうようにしている。
請求項7の発明は、前記曲管に填充袋を挿入し、該填充袋に填充部材を填充し、該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、相隣接する湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結し、填充部材に所定の強度を確保した後、曲管を引き抜くことによって、填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、相隣接する湾曲柱の連結強度を強化するようにしている。
請求項8の発明は、前記掘削孔に注入部材を供給可能な空洞填充パイプを外周部に取り付けた曲管を敷設し、空洞填充パイプと曲管を同時に敷設することによって、それらの敷設を合理的に施工するようにしている。
請求項9の発明は、前記填充袋の外径は、前記曲管の内径より若干小径で、填充袋に填充部材を充填した際、前記曲管と填充袋の間に微小な間隙を形成し、曲管を円滑かつ能率良く引き抜けるようにしている。
請求項10の発明は、前記曲管の引き抜き時、前記空洞填充パイプを介して、曲管の外側の掘削孔に注入部材を充填し、注入部材の充填を合理的に行なうようにしている。
請求項11の発明は、前記曲管の内部に弾性を有する離管材を挿入し、曲管の引き抜きを促すようにしている。
請求項12の発明は、前記填充袋の内面に脱気管を配置し、該管の一端を大気に開放し、填充袋内に滞留する空気を確実に外部に排出し得るようにしている。
請求項13の発明は、前記湾曲柱の間を湾曲柱に沿って掘削し、該掘削穴にコンクリ−トまたはモルタル等の連結部材を打設して湾曲柱を連結し、湾曲柱の連結を容易に施工できるようにしている。
【0008】
【作用】
請求項1の発明は、填充部材の外周面を填充袋で被覆した湾曲柱を地山に複数敷設した地中湾曲部材において、前記湾曲柱を、湾曲掘削孔の長さの全域に亘って配置し、相隣接する前記湾曲柱をその横断面径以下に近接配置して、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密かつきめ細かに防護でき、かつその支持強度を強化する。
請求項2の発明は、相隣接する前記湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結し、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密、かつきめ細かに防護できるとともに、隣接する湾曲柱の連結強度を強化し、かつその支持強度を強化できる、連続湾曲壁状の地中湾曲部材を提供する。
請求項3の発明は、セメントを貧配合した填充部材を填充した湾曲柱と、セメントを富配合した填充部材を填充した湾曲柱とを、交互に配置し、強度と工費を合理的に設計した地中湾曲部材を提供する。
請求項4の発明は、横断面を略数珠形状に形成し、地山との接触面積を増加させて、湾曲柱を地山に強固に固定する。
請求項5の発明は、地山に複数の湾曲掘削孔を掘削し、前記湾曲掘削孔の長さの全域に亘って曲管を敷設し、該曲管に填充袋を挿入後、前記曲管を引き抜くとともに、前記填充袋に填充部材を填充して湾曲柱を形成する地中湾曲部材の築造方法において、相隣接する曲管を、その横断面径以下に近接配置し、前記曲管の長さの全域に亘って填充袋を挿入後、該填充袋に填充部材を填充し、かつ該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、曲線ボ−リング装置等の掘削機の移動距離を短縮し、掘削作業の能率向上を図るとともに、掘削孔の煩雑な閉塞作業の解消と工費の低減を図り、また填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、曲管を引き抜いて填充袋に填充部材を填充する方法に比べ、湾曲柱を確実かつ安全に、しかも精密に形成する。
請求項6の発明は、地山に敷設した前記湾曲柱の間に、該湾曲柱の断面を一部切除して曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削孔に曲管を敷設して、曲管の切削を回避し、掘削孔の掘削を容易に行なうとともに、隣接する湾曲柱の連結強度を強化する。
請求項7の発明は、前記曲管に填充袋を挿入し、該填充袋に填充部材を填充し、該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、相隣接する湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結し、填充部材に所定の強度を確保した後、曲管を引き抜くことによって、填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、相隣接する湾曲柱の連結強度を強化する。
請求項8の発明は、前記掘削孔に注入部材を供給可能な空洞填充パイプを外周部に取り付けた曲管を敷設し、空洞填充パイプと曲管を同時に敷設することによって、それらの敷設を合理的に施工する。
請求項9の発明は、前記填充袋の外径は、前記曲管の内径より若干小径で、填充袋に填充部材を充填した際、前記曲管と填充袋の間に微小な間隙を形成し、曲管を円滑かつ能率良く引き抜ける。
請求項10の発明は、前記曲管の引き抜き時、前記空洞填充パイプを介して、曲管の外側の掘削孔に注入部材を充填し、注入部材の充填を合理的に行なう。
請求項11の発明は、前記曲管の内部に弾性を有する離管材を挿入し、曲管の引き抜きを促す。
請求項12の発明は、前記填充袋の内面に脱気管を配置し、該管の一端を大気に開放し、填充袋内に滞留する空気を確実に外部に排出し得る。
請求項13の発明は、前記湾曲柱の間を湾曲柱に沿って掘削し、該掘削穴にコンクリ−トまたはモルタル等の連結部材を打設して湾曲柱を連結し、湾曲柱の連結を容易に施工できる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明をシールドトンネルの拡幅に適用した図示実施例について説明すると、図1乃至図10において1,2は、地山3に離間して築造したトンネルで、それらの掘削穴の内面に覆工壁であるセグメント4,5が構築され、該セグメント4,5の内面に周壁6,7が設けられている。
周壁6,7の水平な下部にはレール8,9が敷設され、該レール8,9の近接位置に、構内駅10を構成するプラットフォーム11,12が設けられている。
【0010】
構内駅10は、トンネル1,2の間の拡幅部13に設置され、該拡幅部13の上下は湾曲壁14,15で区画されている。
湾曲壁14,15は上下方向に湾曲形成され、これらは実施例の場合、同形に構成されていて、図2のように多数の湾曲柱16,17を連続的かつ一部を重複して配置し、略数珠状の断面形状をしている。この場合、湾曲柱16,17は、それらを接続する連結部材としても機能する。
【0011】
湾曲柱16,17は実施例の場合、同径の円柱を同様な曲率に湾曲して構成され、それらを交互に配置し、これらをモルタルまたはコンクリート等の填充部材18、または該填充部材18と鋼管若しくは鉄筋または型鋼等の補強部材19とで構成しており、該部材19は湾曲柱17と同長に形成されている。
このうち、湾曲柱16は少量のセメントを配合した貧配合の填充部材18で構成され、また湾曲柱17は湾曲柱16に比べて多量のセメントを配合した富配合の填充部材18と、該部材18に埋設した補強部材19とで構成している。
【0012】
湾曲柱16の周面には、空気を透過し水漏れを阻止可能な柔軟な填充袋20が被覆され、該袋20は湾曲柱16よりも長尺に構成され、その外径は後述する曲管の内径よりも若干小径に形成されて、上記袋20内に滞留する空気の排出を可能にしており、該袋20と地山3との間の湾曲掘削孔21にセメントミルク等の注入部材22が填充されている。
この場合、湾曲掘削孔21は余掘分を含み、図3のように略楕円形に形成されている。
【0013】
また、湾曲柱17の周面と、補強部材19内の填充部材18の周面とには、空気を透過し水漏れを阻止可能な柔軟な填充袋23,24が被覆され、該袋23,24は湾曲柱17および補強部材19よりも長尺に構成されている。
このうち、填充袋23の外径は後述する曲管の内径よりも若干小径に形成されて、上記袋23内に滞留する空気の排出を可能にしており、該袋23と地山3との間の湾曲掘削孔25に、セメントミルク等の注入部材26が填充されている。この場合、湾曲掘削孔25は余掘分を含み、図3のように略楕円形に形成されている。
【0014】
図中、27は湾曲柱16の外周側に埋設した柔軟な填充管で、その先端は填充袋20の先端部に開口し、基端部は填充袋20から突出し、当該部に填充部材供給管(図示略)が接続される。
なお、填充管27は填充袋20の内面に適宜手段で取り付けることが望ましく、そのようにすることで填充袋20と填充管27とを一体化し、後述する曲管への挿入を容易に行える。
【0015】
28は湾曲柱16の外周側に埋設した柔軟な長尺の填充管で、その先端は填充袋23の先端部に開口し、基端部は填充袋23から突出し、当該部に填充部材供給管(図示略)が接続される。
なお、填充管28は填充袋23の内面に適宜手段で取り付けることが望ましく、そのようにすることで填充袋23と填充管28とを一体化し、後述する曲管への挿入を容易に行える。
【0016】
29は補強部材19内の填充部材18の外周側に埋設した柔軟な長尺の填充管で、その一端を填充袋24の先端部に開口し、他端を填充袋24から突出し、当該部に填充部材供給管(図示略)が接続される。
なお、填充管29は填充袋24の内面に適宜手段で取り付けることが望ましく、そのようにすることで填充袋24と填充管29とを一体化し、後述する曲管への挿入を容易に行える。
【0017】
図中、30,31は同径の曲管で、湾曲柱16,17と略同長に構成され、これらを曲線ボーリング装置32により地山3の所定位置に前後して埋め込み、それらの内部に填充部材18または該部材18と補強部材19とを填充後、引き抜き可能にされている。
曲線ボーリング装置32は図4のように、何れか一方のトンネル2内に設置した長尺の架枠33に据え付けられ、該枠33に推進装置34を取付けている。
【0018】
推進装置34は、曲管フィード用シリンダ35と内管フィード用シリンダ36とを備え、このうち曲管フィード用シリンダ35は、元押しケース37を介して曲管30,31に連結され、そのシリンダロッド38を伸長させて、前記曲管30,31を矢視方向へ送り出すようにしている。
【0019】
また、内管フィード用シリンダ36はケース39を介して内管40に連結され、そのシリンダロッド41を伸長させて、上記内管40を矢視方向へ送り出し、曲管30,31内に挿入可能にしている。
なお、上記曲管30,31と内管40とは、多数の曲状短管で構成され、それらをピン連結して所定の曲率を形成しており、掘削時には曲管30,31と内管40との間隙を利用して、掘削土砂をトンネル2側に排出可能にしている。
【0020】
曲管30,31の先端部には、筒状のシュー42と掘削装置43とが設けられ、このうちシュー42は曲管30,31の先端部に揺動可能に連結され、また掘削装置43はオイルモータ(図示略)を備え、該モータの回転駆動力をカッタービット44へ伝達可能にしている。
【0021】
図中、45はセグメント5の開口部に取付けた口元管で、その下端に止水バルブ46と止水装置47とが設けられている。
48,49は曲管30,31の周面に配管した空洞填充パイプで、実施例では小湾曲側周面に小径の鋼管を溶接しており、該管48の一端を曲管30,31の先端部に開口し、他端をセメントミルク等の空洞填充部材供給管(図示略)に接続している。
【0022】
図11乃至図14は本発明の他の実施例を示し、前述の実施例と対応する構成部分には同一の符号を用いている。
このうち、図11に示す第2実施例は、湾曲柱16,17を連続かつ重複して湾曲壁14,15を築造する代わりに、湾曲柱17を前述の方法で所定距離離間して設置し、それらの間を湾曲柱17,17に沿って特殊掘削機で掘削し、この掘削穴50にコンクリート、モルタル等の連結部材51を打ち込んで、湾曲壁14,15を築造している。
【0023】
このようにすることで、湾曲柱17,17間の複数の湾曲柱16,17の築造を割愛し、その分工費と工期の低減を図れるとともに、湾曲壁14,15の断面形状を数珠状から板状に形成し、一定厚の湾曲壁14,15を得られる。
この場合、湾曲壁14,15の強度に応じて、湾曲柱17の代わりに湾曲柱16を採用すれば、補強部材19の設置と該部材19の省略分、工費と工期の低減を増進できる。
【0024】
図12および図13に示す第3および第4実施例は、湾曲壁14,15の代わりに、複数の湾曲柱16または17を前述の方法で離間して柱列状に配置し、地山3の安定を図っている。この場合、第4実施例の方が補強部材19の填充分、湾曲柱の強度が強化され、地山3が安定する。
このように、本発明の湾曲柱16,17は湾曲柱状に形成されているから、縁切り工法で採用される従来の直杆状の柱列式連続地中壁に比べて、地中構造物や支持基盤の形状に応じて、その周囲を精密かつきめ細かく防護することができるまた、本発明の湾曲壁14,15は、地山3に対し種々の角度で築造できるから、専ら鉛直に築造される従来の壁式連続地中壁に比べて、その広範な利用を図れる。
そして、このような湾曲柱16,17の柱列は、湾曲壁14,15に比べて容易かつ安価に地山3の安定を得られる。
【0025】
この場合、上記柱列は、地下構造物の防護手段として従来より採用されるパイプルーフ工法に比べ、各湾曲柱16,17が地下構造物の周囲に配置されるから、該構造物を木目細かく防護でき、また湾曲柱16,17が略アーチ状をしているから、水平または斜状に配置する直管状のパイプに比べて支持強度が強化され、地下構造物の防護能力を向上できる。
【0026】
図14に示す第5実施例は、曲管30,31の内部に発泡スチロール、ゴム等の弾性を有する離管材52,53を挿入して、曲管30,31の引き抜きを促すようにしており、また離管材52,53の大湾曲側内面、つまり天端側と補強部材19の同様な位置に脱気管54,55を配管し、その一端を大気に開放して、填充袋20,23,24内に滞留する空気の確実な排出を可能にしている。
【0027】
このように構成した地中湾曲壁等の構築方法によってトンネル1,2を拡幅する場合は、トンネル1,2を掘削し、その掘削穴内面にセグメント4,5を築造後、一方のトンネル2内で掘削孔21のボーリング開始位置に架枠33を架設し、該枠33に曲線ボーリング装置32の推進装置34を上向きに据え付ける。
この場合、架枠33は図示のような固定式の代わりに、トンネル2の軸方向に沿って移動でき、周囲に複数のジャッキを装備していて、ボーリング時に推進装置34を支持できるものが望ましく、そのようにすることで推進装置34の移動を容易に行なえる。
【0028】
そして、推進装置34の曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管30を連結し、該管30を構成する曲状短管を図4上矢視方向に順次送り出し、これを口元管45に挿入するとともに、内管フィードシリンダ36にケース39を介して内管40を連結し、該管40を構成する曲状短管を曲管30と同方向に順次送り出す。
【0029】
曲管30および内管40が送り出され、その先端が地山3に挿入されると、掘削装置43が駆動し、地山3を図4のように略円弧状に掘削し、その掘削土砂を曲管30と内管40との間隙に移動させ、これをトンネル2内に排出する。
こうして、掘削装置43が地山3を掘削し、曲管30と内管40とが順次送り出され、その先端がトンネル1のセグメント4に到達したところで、掘削装置43を停止し、該装置43と内管40とを曲管30から引き抜く。
【0030】
この後、推進装置34をトンネル2の軸方向に所定距離移動して架枠33に据え付け、前述のように曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管30を連結し、該管30を構成する曲状短管を図4上矢視方向に順次送り出し、これを口元管45に挿入する。
また、内管フィードシリンダ36にケース39を介して内管40を連結し、該管40を構成する曲状短管を曲管30と同方向に順次送り出す。
【0031】
そして、掘削装置43を駆動して地山3を略円弧状に掘削し、また曲管30と内管40とを順次送り出し、その先端がトンネル1のセグメント4に到達したところで、掘削装置43を停止し、該装置43と内管40とを曲管30から引き抜く。
以下、これらの作業を繰り返し、地山3内に複数の曲管30を埋設する。
この状況は図5(a)のようで、各管30の小湾曲側、つまり下部周面に空洞填充パイプ48が配置される。
【0032】
この後、内部に填充管27を取付けた填充袋20を用意し、その先端を緊縛または結束等適宜手段で閉塞20aし、これを填充管27を利用して曲管30内に挿入する。
この状況は図5(b)および図6のようで、上記閉塞部20aはトンネル1側の曲管30の先端部に位置し、当該内部に填充管27の一端が開口し、その他端が填充袋20から突出していて、該突出部に填充部材供給管(図示略)を接続し、該管に少量のセメントを用いた貧配合の填充部材18を供給する。
【0033】
このようにすると、填充部材18が填充管27の先端から填充袋20内に吐き出され、これが填充袋20を先端側から填充し、該袋20が図5(c)のように曲管30と略同断面に膨れる。
その際、填充袋20内の空気と填充部材18に混入した空気は、填充部材18よって填充袋20の基端側に押し出され、またその一部は填充袋20を透過し、該袋20と曲管30との間隙に押し出されて、該間隙を移動して外部に排出される。したがって、填充袋20内に填充部材18が円滑かつ緻密に填充され、硬化後の強度に信頼性を得られる。
【0034】
こうして、填充袋20および填充管27を挿入し、填充部材18を曲管30の全域に填充したところで、隣接の曲管30にも填充袋20と填充管27とを挿入し、これに填充部材18を填充する。以下、上記作業を順次他の曲管30に実行し、すべての曲管30に填充部材18を填充する。この場合、填充管27は填充部材18に埋設する。
【0035】
填充部材18の硬化後、曲管30の引き抜き開始位置に架枠33を架設し、該枠33に曲線ボーリング装置32の推進装置34を再度設置し、該装置34の曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管30を連結し、該管30を順次引き抜く。
【0036】
この場合、曲管30と填充部材18との間には填充袋20が介在し、また填充袋20の外径は曲管30の内径よりも若干小径で、それらの間に微小な間隙が形成されているから、曲管30を円滑かつ能率良く引き抜ける。
また、填充部材18の硬化後、曲管30を引き抜いているから、曲管30に所定の強度を得られ、これが硬化する前に引き抜く場合のクラックの発生や、土圧等による変形、圧潰を未然に防止できる。
【0037】
その際、空洞填充パイプ48の基端部に空洞填充部材供給管(図示略)を接続し、該管に填充部材を供給する。
このようにすると、上記パイプ48の先端からセメントミルク等の空洞填充部材22が吐出され、これが引き抜かれた曲管30の空スペースと、湾曲掘削孔21とを填充する。この状況は図5(d)のようである。
【0038】
こうして、空洞填充部材22が曲管30の先端側から順次填充され、該管30が全て引き抜かれると、それらの周囲の全域に空洞填充部材22が填充される。
したがって、この後空洞填充部材22が硬化すると、該部材22を介して湾曲柱16が地山3に強固に固定される。この状況は図7のようである。
【0039】
この後、隣接の曲管30を引き抜き、当該空スペースおよび湾曲掘削孔21に注入部材22を填充したところで、口元管45を撤去する。以下、上記作業を順次他の曲管30に実行し、すべての曲管30を引き抜き、注入部材22を填充する。
【0040】
次に掘削孔25のボーリング開始位置に架枠33を架設し、該枠33に曲線ボーリング装置32の推進装置34を上向きに据え付ける。
そして、推進装置34の曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管31を連結し、該管31を構成する曲状短管を図4上矢視方向に順次送り出し、これを口元管45に挿入するとともに、内管フィードシリンダ36にケース39を介して内管40を連結し、該管40を構成する曲状短管を曲管31と同方向に順次送り出す。
【0041】
曲管31および内管40が送り出され、その先端が地山3に挿入されると、掘削装置43が駆動し、湾曲柱16,16の間の地山3と、湾曲柱16,16の隣接部を掘削し、当該部に掘削孔21と略同形断面の掘削孔25を掘削する。
この場合、掘削装置43は湾曲柱16,16の一部を削り取るが、それらの填充部材18はセメントを貧配合しているため、これが富配合のものに比べて硬度や強度が低く、掘削の負担が軽減する。
掘削装置43は上記掘削孔25を図4のように略円弧状に掘削し、その掘削土砂を曲管31と内管40との間隙に移動させ、これをトンネル2内に排出する。
【0042】
こうして、掘削装置43が地山3を掘削し、曲管31と内管40とが順次送り出され、その先端がトンネル1のセグメント4に到達したところで、掘削装置43を停止し、該装置43と内管40とを曲管31から引き抜く。
【0043】
この後、推進装置34をトンネル2の軸方向に所定距離移動して架枠33に据え付け、前述のように曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管31を連結し、該管31を構成する曲状短管を図4上矢視方向に順次送り出し、これを口元管45に挿入する。
また、内管フィードシリンダ36にケース39を介して内管40を連結し、該管40を構成する曲状短管を曲管31と同方向に順次送り出す。
【0044】
そして、掘削装置43を駆動して地山3を略円弧状に掘削し、また曲管31と内管40とを順次送り出し、その先端がトンネル1のセグメント4に到達したところで、掘削装置43を停止し、該装置43と内管40とを曲管31から引き抜く。
以下、これらの作業を繰り返し、地山3内に複数の曲管31を埋設する。
この状況は図8(a)のようで、各管31の小湾曲側、つまり下部周面に空洞填充パイプ49が配置される。
【0045】
この後、内部に填充管28を取付けた填充袋23を用意し、その先端を緊縛または結束等適宜手段で閉塞23aし、これを填充管28を利用して曲管31に挿入する。
上記填充袋23内には補強部材19が収容され、該部材19の内部に填充管29を内面に取付けた填充袋24が収容され、その先端を緊縛または結束等適宜手段で閉塞24aしている。
【0046】
この場合、最初に填充袋23と填充管28とを曲管31に挿入し、次に填充袋24と填充管29を収容した補強部材19を挿入してもよいが、そのように前後二工程に分けると手間が掛かり、また補強部材19の挿入時に填充袋23の破損や損傷を招き易いので、これらを一緒に挿入することが望ましい。
【0047】
この状況は図8(b)および図9のようで、上記閉塞部23aはトンネル1側の曲管31の先端部に位置し、当該内部に填充管28の一端が開口し、その他端が填充袋23から突出している。
また、閉塞部24aはトンネル1側の補強部材19の先端部に位置し、当該内部に填充管29の一端が開口し、その他端が填充袋24から突出している。
【0048】
そして、填充管28,29の他端に填充部材供給管(図示略)を接続し、該管に湾曲柱16の補強部材18に比べて多量のセメントを配合した富配合の填充部材18を同時に供給する。
【0049】
このようにすると、填充部材18が填充管28の先端から填充袋23内に吐き出され、これが填充袋23を先端側から填充し、該袋23が図8(c)のように曲管31と略同断面に膨れる。
その際、填充袋23内の空気と填充部材18に混入した空気は、填充部材18よって填充袋23の基端側に押し出され、またその一部は填充袋23を透過し、該袋23と曲管31との間隙に押し出され、該間隙を移動して外部に排出されるしたがって、填充袋23内に填充部材18が円滑かつ緻密に填充され、該部材18の硬化後の強度に信頼性を得られる。
【0050】
また、填充管29の先端からも填充部材18が填充袋24内に吐き出され、これが填充袋24を先端側から填充し、該袋24が図8(c)のように補強部材19と略同断面に膨れる。
その際、填充袋24内の空気と填充部材18に混入した空気は、填充部材18よって填充袋24の基端側に押し出され、該袋24から填充袋23を経て外部に排出され、またその一部は填充袋24を透過し、該袋24と補強部材19との間隙に押し出され、該間隙を移動して外部に排出される。
したがって、填充袋24内に填充部材18が円滑かつ緻密に填充され、該袋24が補強部材19の内面に密着するとともに、補強部材18の硬化後の強度に信頼性を得られる。
【0051】
こうして、曲管31内に填充袋23,24と填充管28,29と補強部材19とを挿入し、填充部材18を補強部材19の内外に全域に亙って填充したところで、隣接の曲管31にも填充袋23,24と填充管28,29と補強部材19とを挿入し、これに填充部材18を填充する。以下、上記作業を順次他の曲管31に実行し、すべての曲管31に填充部材18を填充する。この場合、填充管28,29は填充部材18に埋設する。
【0052】
填充部材18の硬化後、曲管31の引き抜き開始位置に架枠33を架設し、該枠33に曲線ボーリング装置32の推進装置34を再度設置し、推進装置34の曲管フィードシリンダ35に、元押しケース37を介して曲管31を連結し、該管31を順次引き抜く。
【0053】
この場合、曲管31と填充部材18との間には填充袋23が介在し、また填充袋23の外径は曲管31の内径よりも若干小径で、それらの間に微小な間隙が形成されているから、曲管31を円滑かつ能率良く引き抜ける。
また、填充部材18の硬化後、曲管31を引き抜いているから、填充部材18の所定の強度を得られ、これが硬化する前に引き抜く場合のクラックの発生や、土圧等による変形、圧潰を防止できる。
【0054】
その際、空洞填充パイプ49の基端部に空洞填充部材供給管(図示略)を接続し、該管に填充部材を供給する。
このようにすると、上記パイプ49の先端からセメントミルク等の注入部材26が吐出され、これが引き抜かれた曲管31の空スペースと、湾曲掘削孔25とを填充する。この状況は図8(d)のようである。
【0055】
こうして、空洞填充部材26が曲管31の先端側から順次填充され、該管31が全て引き抜かれると、それらの周囲の全域に注入部材26が填充される。
したがって、この後注入部材26が硬化すると、該部材26を介して湾曲柱17が地山3と隣接の湾曲柱16,16に強固に固定される。この状況は図10のようである。
【0056】
この後、隣接の曲管31を引き抜き、当該空スペースおよび湾曲掘削孔25に注入部材26を填充する。以下、上記作業を順次他の曲管31に実行し、すべての曲管31を引き抜き、注入部材26を填充する。
【0057】
このようにして拡幅部13の上部に湾曲壁14が築造されると、該壁14によって止水効果が得られるとともに、上載荷重や土圧等が支持され、この後の湾曲壁14下方の拡幅工事を安全に行なえる。
しかも、湾曲壁14は上方に湾曲するアーチ状をしているから、従来のようなパイプルーフ工法に比べて、支持強度が高く、工事の安全性が増進する。
したがって、地盤改良のため従来より採用される、例えば注入工法や凍結工法、更には縁切り工法等の周辺構造物の防護工法が不要になり、また湾曲壁14を拡幅部13の覆工壁に充当し得るから、その分工費を低減し工期を短縮できる。
【0058】
次に湾曲壁14の築造後、拡幅部13の下部に湾曲壁15を築造する。
湾曲壁15の築造は、湾曲壁14の築造と実質的に同一で、曲線ボーリング装置32の推進装置34を架枠33に下向きに据え付け、該装置34から曲管30,31を前後して埋設し、これらに填充部材18および補強部材19を填充後、曲管30,31を引き抜き、その空スペースと掘削孔21,25に注入部材22,26を填充すればよい。
【0059】
こうして、拡幅部13の下部に湾曲壁15が築造されると、該壁15が下部地山3と縁切りして止水し、該壁15よりも下方の地下構造物を防護するから、このための防護法を要せず、また湾曲壁15を拡幅部13の覆工壁に充当し得るから、その分工費を低減し工期を短縮できる。
【0060】
湾曲壁14,15の築造後、これらで区画された拡幅部13を掘削し、当該掘削空スペースに構内駅10を建設する。その際、湾曲壁14,15を構内駅10の仕切壁として活用できる。
【0061】
この場合、上記実施例では湾曲柱16,16を湾曲柱17で接続して、湾曲壁14,15を構成しているから、湾曲柱17が湾曲柱16,16の連結部材として機能する。
その際、湾曲柱17の代わりに湾曲柱16で接続すれば、補強部材19と填充管29の省略分、湾曲壁14,15を安価かつ簡便に築造できる。
【0062】
このように、本発明の湾曲壁14,15は湾曲板状に形成されているから、縁切り工法で採用される従来の平板状の壁式連続地中壁に比べて、地中構造物の形状に応じて、その周囲を精密かつきめ細かく防護することができ、築造後は地下構造物の一部に利用できる。
また、本発明の湾曲壁14,15は、地山3に対し種々の角度で築造できるから、専ら鉛直に築造される従来の壁式連続地中壁に比べて、その広範な利用を図れる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記湾曲柱を、湾曲掘削孔の長さの全域に亘って配置し、相隣接する前記湾曲柱をその横断面径以下に近接配置したから、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密、かつきめ細かに防護でき、かつその支持強度を強化することができる。
請求項2の発明は、相隣接する前記湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結したから、地中構造物や支持基盤の種々な形状に応じて精密、かつきめ細かに防護できるとともに、隣接する湾曲柱の連結強度を強化し、かつその支持強度を強化できる、連続湾曲壁状の地中湾曲部材を提供することができる。
請求項3の発明は、セメントを貧配合した填充部材を填充した湾曲柱と、セメントを富配合した填充部材を填充した湾曲柱とを、交互に配置したから、強度と工費を合理的に設計した地中湾曲部材を提供することができる。
請求項4の発明は、横断面を略数珠形状に形成したから、地山との接触面積を増加させて、湾曲柱を地山に強固に固定することができる。
請求項5の発明は、相隣接する曲管を、その横断面径以下に近接配置し、前記曲管の長さの全域に亘って填充袋を挿入後、該填充袋に填充部材を填充し、かつ該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜くから、曲線ボ−リング装置等の掘削機の移動距離を短縮し、掘削作業の能率向上を図れるとともに、掘削孔の煩雑な閉塞作業の解消と工費の低減を図り、また填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、曲管を引き抜いて填充袋に填充部材を填充する方法に比べ、湾曲柱を確実かつ安全に、しかも精密に形成することができる。
請求項6の発明は、地山に敷設した前記湾曲柱の間に、該湾曲柱の断面を一部切除して曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削孔に曲管を敷設するから、曲管の切削を回避し、掘削孔の掘削を容易に行なえるとともに、隣接する湾曲柱の連結強度を強化することができる。
請求項7の発明は、前記曲管に填充袋を挿入し、該填充袋に填充部材を填充し、該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、相隣接する湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結するから、填充部材に所定の強度を確保した後、曲管を引き抜くことによって、填充部材のクラックの発生や土圧等による変形、圧潰を未然に防止し、湾曲柱を地山に安全かつ確実に敷設するとともに、相隣接する湾曲柱の連結強度を強化することができる。
請求項8の発明は、前記掘削孔に注入部材を供給可能な空洞填充パイプを外周部に取り付けた曲管を敷設するから、空洞填充パイプと曲管を同時に敷設することによって、それらの敷設を合理的に施工することができる。
請求項9の発明は、前記填充袋の外径は、前記曲管の内径より若干小径で、填充袋に填充部材を充填した際、前記曲管と填充袋の間に微小な間隙を形成するから、曲管を円滑かつ能率良く引き抜けることができる。
請求項10の発明は、前記曲管の引き抜き時、前記空洞填充パイプを介して、曲管の外側の掘削孔に注入部材を充填し、注入部材の充填を合理的に行なうことができる。
請求項11の発明は、前記曲管の内部に弾性を有する離管材を挿入するから、曲管の引き抜きを促すことができる。
請求項12の発明は、前記填充袋の内面に脱気管を配置し、該管の一端を大気に開放するから、填充袋内に滞留する空気を確実に外部に排出することができる。
請求項13の発明は、前記湾曲柱の間を湾曲柱に沿って掘削し、該掘削穴にコンクリ−トまたはモルタル等の連結部材を打設して湾曲柱を連結するから、湾曲柱の連結を容易に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図で、トンネルの拡幅状況を示している。
【図2】図1のAーA線に沿う断面図である。
【図3】図2の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明による曲管の埋設状況を示す断面図である。
【図5】同図(a)〜(d)は本発明による湾曲柱の築造状況と、湾曲壁の築造中途状況とを順に示す断面図である。
【図6】図5のBーB線に沿う断面図で、曲管に填充袋と填充管を挿入した状況を若干縮小して図示している。
【図7】図5のCーC線に沿う断面図で、填充袋に填充部材を填充後、曲管の引き抜き空スペースと湾曲掘削孔に、注入部材を填充した状況を若干縮小して図示している。
【図8】同図(a)〜(d)は一方の湾曲柱の築造後における別の湾曲柱の築造状況と、湾曲壁の築造状況とを順に示す断面図である。
【図9】図8のDーD線に沿う断面図で、別の曲管に填充袋と填充管と補強部材とを挿入した状況を若干縮小して図示している。
【図10】図8のEーE線に沿う断面図で、各填充袋に填充部材を填充後、曲管の引き抜き空スペースと湾曲掘削孔に、注入部材を填充した状況を若干縮小して図示している。
【図11】本発明の第2実施例を示す断面図で、湾曲壁の築造状況を図示している。
【図12】本発明の第3実施例を示す断面図で、湾曲柱の築造状況を図示している。
【図13】本発明の第4実施例を示す断面図で、湾曲柱の別の築造状況を図示している。
【図14】本発明の第5実施例を示す拡大断面図で、曲管の引き抜き後の離管材と脱気管の配置状況を示している。
【符号の説明】
3 地山
16,17 湾曲柱(連結部材)
18 填充部材
19 補強部材
20,23,24 填充袋
21,25 湾曲掘削孔
22,26 注入部材
23a,24a 閉塞(部)
27,28,29 填充管
30,31 曲管
51 連結部材
52,53 離管材
54,55 脱気管

Claims (13)

  1. 填充部材の外周面を填充袋で被覆した湾曲柱を地山に複数敷設した地中湾曲部材において、前記湾曲柱を、湾曲掘削孔の長さの全域に亘って配置し、相隣接する前記湾曲柱をその横断面径以下に近接配置したことを特徴とする地中湾曲部材。
  2. 相隣接する前記湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結した請求項1記載の地中湾曲部材。
  3. セメントを貧配合した填充部材を填充した湾曲柱と、セメントを富配合した填充部材を填充した湾曲柱とを、交互に配置した請求項記載の地中湾曲部材。
  4. 横断面を略数珠形状に形成した請求項記載の地中湾曲部材。
  5. 地山に複数の湾曲掘削孔を掘削し、該湾曲掘削孔の長さの全域に亘って曲管を敷設し、該曲管に填充袋を挿入後、前記曲管を引き抜くとともに、前記填充袋に填充部材を填充して湾曲柱を形成する地中湾曲部材の築造方法において、相隣接する曲管を、その横断面径以下に近接配置し、前記曲管の長さの全域に亘って填充袋を挿入後、該填充袋に填充部材を填充し、かつ該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜くことを特徴とする地中湾曲部材の築造方法。
  6. 地山に敷設した前記湾曲柱の間に、該湾曲柱の断面を一部切除して湾曲掘削孔を掘削し、該掘削孔に曲管を敷設する請求項記載の地中湾曲部材の築造方法
  7. 前記曲管に填充袋を挿入し、該填充袋に填充部材を填充し、該填充部材の硬化後、前記曲管を引き抜き、相隣接する湾曲柱を互いの断面を一部重複して配置し連結する請求項記載の地中湾曲部材の築造方法。
  8. 前記掘削孔に注入部材を供給可能な空洞填充パイプを外周部に取り付けた曲管を敷設する請求項または請求項記載の地中湾曲部材の築造方法。
  9. 前記填充袋の外径は、前記曲管の内径より若干小径で、填充袋に填充部材を充填した際、前記曲管と填充袋の間に微小な間隙を形成する請求項または請求項記載の地中湾曲部材の築造方法。
  10. 前記曲管の引き抜き時、前記空洞填充パイプを介して、曲管の外側の掘削孔に注入部材を充填する請求項8記載の地中湾曲部材の築造方法。
  11. 前記曲管の内部に弾性を有する離管材を挿入する請求項記載の地中湾曲部材の築造方法。
  12. 前記填充袋の内面に脱気管を配置し、該管の一端を大気に開放する請求項記載の地中湾曲部材の築造方法。
  13. 前記湾曲柱の間を湾曲柱に沿って掘削し、該掘削穴にコンクリ−トまたはモルタル等の連結部材を打設して湾曲柱を連結する請求項記載の地中湾曲部材
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