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JP3803801B2 - シャッター引下装置 - Google Patents
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JP3803801B2 - シャッター引下装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の開口部に取り付けられる手動式シャッターに関するもので、より詳細には、その引下げにおける操作性の向上を図ったシャッター引下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
手が届き難い上方に在る巻上げ状態の手動式シャッターの引下げ器具として、ボトムスラットに係合できるフック棒等が使われている。しかし、このフック棒は、収納場所を必要とする上に紛失し易い。又、ボトムスラットに係合するのが面倒でもある。このため、ボトムスラットに係脱自在な係合部材に、ガイド部材に沿って上下方向にスライド自在な引下部材を垂下連設するとともに、引下部材の引下げ操作解除の状態で、係合部材を係合初期位置まで自動復帰させる復帰手段を設けたシャッター引下装置が提案されている(特公平7−21276号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
手動式シャッターでは、巻取りドラムに仕込んだ巻取りバネでシャッターを巻き上げ方向に付勢してシャッターの重量を軽減させている。この巻上力は、シャッターの昇降ストローク全般に亘ってその重量とバランスさせるのが理想であるが、現実的には、そのようなことは無理で、特に、シャッターが手が届き難い上方位置に在るときには、自動的に巻き取るような強さに設定してある。
【0004】
従って、上記シャッター引下装置によれば、引下部材の引下げ操作によってボトムスラットを手が届く位置(以下、初期引下げ位置)まで降下させたときにも、この引下部材から手を離すことはできず(シャッターが上昇してしまう)、この状態を保ったまま、もう一方の手でボトムスラットを持って引き下げなければならない。このためには、両手を使う必要があるし、いずれかの手は利き腕ではないため、力が出せず、不便である。本発明は、引下部材の引下げによってシャッターを初期引下げ位置まで引き下げた後も、シャッターをその位置に留めるようにし、引下部材を操作した手でシャッターを引き降ろすことができるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、手の届く位置に垂下している引下部材の引下げ操作により、引下部材に連設されてその上方に存在して側方に設けられるガイド部材に沿って昇降可能な係合部材をボトムスラットに係合させて引き下げるシャッター引下装置において、係合部材は、引下部材の引下げ操作によってボトムスラットが手が届く位置まで降下すると、係止手段によって上方への移動が規制された状態に係止してその位置に留まり、続いてシャッターを直接手で引き下げると、スラットに設けた解除部材によって係止手段が解除されるとともに、上方付勢部材によって再係止が不能な位置まで上昇させられて停止しており、次にシャッターを直接手で引き上げボトムスラットがその停止位置まで達すると、ボトムスラットに再係合した状態で押し上げられることを特徴とするシャッター引下装置を提供したものである。
【0006】
引下部材の引下げ操作によって係合部材をシャッターに係合させてシャッターを初期引下げ位置まで引き下げたとき、係合部材は係止手段によって上方への移動が規制された状態でその位置に留まっているから、引下部材から手を離しても、シャッターは上昇しない。従って、引下部材を操作した手でボトムスラットを持ち替え、これを引き下げるようなことができる。この点で、利き腕で引下部材とボトムスラットの操作ができることになって使い勝手のよいものとなる。一方、ボトムスラットが開口部を閉塞する下まで降りた位置(以下、引下げ位置)にするためのスラットの更なる引下げによって係止手段は解除されるとともに、開口部を開放する上に上がった位置(以下、引上げ位置)にするためのボトムスラットの引上げによって係合部材に係合してこれを一緒に押し上げるから、係合部材の解除操作や復帰操作は不要になって便利である。
【0007】
これにおいて、係止手段の具体的な構成として、請求項2に記載した、係止手段は、係合部材に形成された係止部がガイド部材の上部又は上方に形成された係止受部を通過した後に係止受部の下方に回り込んで係止するものであり、スラットの裏面に突設された解除部材が係合部材を押すことで係止受部の下方から係止部を外して解除されるものが考えられる。又、請求項3に記載した、係合部材は、引下部材の引下げ操作によりボトムスラットが引下げ開始位置から手が届く位置に降下するまでの間の少なくとも引下げ開始位置付近において、シャッターに付与されている巻上力よりも弱い力の下方付勢部材によって下方へ付勢されているものとすれば、引下部材によるシャッターの初期引下げ位置までの引下力が軽減されるとともに、ボトムスラットが引上げ位置に来たときのボトムスラットと収納ボックスとの衝突が緩和され、音と振動が共に抑制される。勿論、この下方付勢力は、シャッターに付与されている巻上力よりも弱いものであるから、この力の差によってシャッターは初期引下げ位置から引上げ位置に自動的に引き込まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1〜図8は本発明の一例を示すものであり、図1はシャッターを引上げ位置まで引き上げて開口部を開放した状態のシャッターの裏面図、図2はシャッターを初期引下げ位置まで引き下げたシャッターの裏面図、図3はシャッターを引下げ位置まで引き下げて開口部を閉塞した状態のシャッターの裏面図、図4はガイド部材、係合部材、引下部材の関係を示す斜視図、図5は図2のAーA断面図、図6は係合部材がボトムスラットに係合した状態のガイド部材、係合部材、引下部材の関係を示す断面図、図7は係合部材が係止手段により係止した状態のガイド部材、係合部材、引下部材の関係を示す断面図、図8は解除部材により係止手段の係止が解かれる状態のガイド部材、係合部材、引下部材の関係を示す断面図である。
【0009】
シャッター1は、上下端に図示しないフック部を有する複数のスラット2を互いのフック部を係合させて上下に屈曲可能に連結してなるもので、上部の収納ボックス3内に軸支したドラム4に巻き取り可能に吊り下げ、左右両端側を断面コ字形をしたガイドレール5に挿入して案内するものである。本発明に係るシャッター引下装置は、スラット2の最下端を構成するボトムスラット2aに係合可能な係合部材6、係合部材6に連繋してこれを引き下げる引下部材7、係合部材6や引下部材7を案内するガイド部材8等から構成される。
【0010】
このうち、ガイド部材8は、ガイドレール5の裏面等に初期引下げ位置におけるボトムスラット2aの下方付近から所定長さに亘って取り付けられている角パイプであり、この中を係合部材6が上下するようになっている。尚、ガイド部材8は、ガイドレール5を補強するために、通常、その裏面に添着される型枠材9に対して上部と下部をパイプの中に一部挿入される板材10、11によって型枠材9と挟着する構造で固定されている。従って、型枠材9が設けられない場合は、ガイドレール5に直接止め付けることになる。
【0011】
係合部材6は、ガイド部材8の中を上下に移動可能な昇降体12と、昇降体12にピン等13で接続されてある程度の外方倒れを許容されてガイド部材8から突出して上延する角棒状の係合体14とからなるもので、係合体14の上端はシャッターの中央側に水平に屈曲して係合部15に構成されている。この場合の昇降体12は、ガイド部材8に摺接するものにして昇降をスムーズにしている。従って、ガイド部材8は、係合部材6の昇降を案内するものであればよいから、ガイドレール5又は型枠材9が係合部材6の昇降を直接案内する構造のものにすることもできるが、本例のように別体に設けた方がシャッターへの取り付けが容易であることから、特に既存のシャッターへ後付けする場合や、使用者の使い勝手に合わせて左右の付け替えを行う場合に適する。
【0012】
尚、ガイド部材8の上端付近には、この係合体14を挿通させる角孔を形成したカラー部材16が設けられており、係合体14は、このカラー部材16に沿って昇降させられるが、カラー部材16の外方端上面に突出して設けられる板バネ17によってカラー部材16に押し付けられて摺動する。この点、板バネ17は、係合体14を直立させるためのもので、必ずしもカラー部材16と一体に設ける必要はない。カラー部材16は、ガイド部材8の途中に挿入されて固定されるものであるから、相互に凹凸構造18を形成して嵌合する構成にしてある。
【0013】
ボトムスラット2aの裏面両端部には、係合部15との間で係合手段19を構成する係合ブロック20が取り付けられている。本例の係合ブロック20は、縦壁20aの下端に水平な底面20bが形成された裏面視でL形をしているものであり、このときの係合ブロック20と係合部15との位置関係は、ボトムスラット2aを引上げ位置まで上げたとき、係合部15がその先端を係合ブロック20の縦壁20aに近接して底面20b上にあるようになっている。又、このときの係合ブロック20には、裏面視で縦壁20aから緩やかな山形に突出した形の解除部材21が係合部15の上方にせり出して設けられている。この他、ボトムスラット2aの表面両端部には、ストッパーブロック28がボトムスラット2aに係合ブロック20とネジ止めされて設けられており、シャッターの引上げ位置においてその上面が収納ボックス3に当接して停止するようになっている。
【0014】
更に、係合体14における係合部15の下方には、内方向に突出した係止部22が形成されており、一方、カラー部材16の板バネ17と対向する側から上延した突出片の先端部には、外方向に突出した係止受部23が形成されており、係合体14が初期引下げ位置に対応する位置まで降下したときには、係止部22が係止受部23に上記した板バネ17の作用によって弾性係止できるようになっていて、これらで係止手段24を構成している。ところで、図示の係止部22は山形をしているが、これは、簡単に成形するために係合体14の途中を突いて押し出したからであり、この場合でも、その上面は水平になっており、係止受部23の水平な下面に十分な係り代が確保された状態に当接し、容易に外れないようになっている。
【0015】
一方、係止部22が係止受部23を通過する際、係止部22は係止受部23を外方側へ乗り越えなければならないが、係合体14は昇降体12に対してピン13で枢着されていて外方倒れが許容されるものとなっているから、この乗り越えが可能になる。よって、係合体14を挿通するカラー部材16の角孔も係合体14の外方倒れが許容されるよう長孔に形成しておく。この他、昇降体12にはワイヤ等の索条体25で構成される引下部材7が連繋しており、ガイド部材8を固定している下方の板材11を挿通して楽に手が届く位置まで垂下している。このとき、引下部材7の下方は、ガイド部材8から抜け出ており、これを手で握るときにガイド部材8は邪魔しない。
【0016】
又、昇降体12とカラー部材16との間の係合体14にはスプリング等の下方付勢部材26が嵌装されていて、ボトムスラット2aが少なくとも引上げ位置に引き上げられているときには、昇降体12を下方へ付勢している。尚、この下方付勢部材26による下方付勢力は、ドラム4に組み込まれている巻取りバネによって付与されているシャッター1の巻上力よりは弱く設定されている。更に、下方の板材11と昇降体12との間の引下部材7には同じくスプリング等からなる上方付勢部材27が嵌装されていて、ボトムスラット2aが初期引下げ位置まで降下したときには昇降体12を上方へ付勢するようにしている。尚、この上方付勢部材27は、昇降体12が初期引下げ位置に対応する位置まで降下する直前から圧縮され始めて作用するようになっている。
【0017】
以上により、シャッター1を引き下げようとするときには、引下部材7を、通常は利き腕で握ってこれを下方に引く。すると、係合体14の係合部15が係合ブロック20の底面20bに当接してこれを押し下げてボトムスラット2aを初期引下げ位置まで降下させる。このとき、下方付勢部材26は、昇降体12を下方に付勢していることから、この引き下げが軽い力でできる。
【0018】
こうしてボトムスラット2aが初期引下げ位置まで降下した状態になると、係止手段24が働く。即ち、係合体14に形成された係止部22がカラー部材16に形成された係止受部23に係止する。このとき、上記した板ばね17は、係合体14に形成された係止部22を係止受部23側に押し付けてこの係止状態を保持する。
【0019】
更に、ボトムスラット2aがこの位置に降下すると、係合部15がガイド部材8の上端に当接してそれ以上は降下しないようになっており、上方付勢部材27を許容荷重以上に圧縮させないようになっている。係止部22が係止受部23に係止すると、引下部材7から手を離しても、係合部材6は(シャッター1も)その位置に留まり、上昇はしない。尚、ボトムスラット2aが初期引下げ位置まで降下すると、上方付勢部材27が働いて昇降体12に上方付勢力を付与するものになるが、この付勢力によっては、上記した形状を有する係止部22は係止受部23から外れないようになっている。
【0020】
このようにして係合部材6の降下によってボトムスラット2aが初期引下げ位置まで降下させられてその位置に留まっていると、引下部材7から手を離し、ゆっくりとした動作の下でボトムスラット2aを持って引下げ位置まで引き下げれよいのである。一方、その降下の初期において、上記した解除部材21が係合部15を通過することになるから、解除部材21が係合部15の先端に当接して係合部15を板バネ17の力に抗して外方に押しやり、係止部22を係止受部23から外して係止手段24を解除する。すると、上方付勢部材27によって昇降体12を含む係合部材6はその付勢作用が及ぶ範囲だけ上昇してその位置に留まるので、再係止することはない。
【0021】
ところで、下方付勢部材26と上方付勢部材27との関係であるが、下方付勢部材26は、引上げ位置からの引下げ力を軽減するという役割からいえば、初期引下げ位置まで作用するのが望ましい。しかし、初期引下げ位置の直前からは上方付勢部材27の付勢力が働いてくるのであるから、相反する方向の付勢力を共に作用させ合うと、上方付勢作用が絶対的に必要な上方付勢部材27の付勢力をそれだけ強くしなければならず、そうすると、この範囲での引下げが重くなる。そこで、下方付勢部材26の下方付勢力は、上方付勢部材27の上方付勢力が作用し始めるときには喪失させるのが適し、そうしたとしても、上方付勢部材27の上方付勢力が及ぶ範囲は僅かであるし、及ぼす力も係合部材6を幾分上昇させるだけの僅かなものであるから、大して引下げに影響はない。
【0022】
一方、ボトムスラット2aを引上げ位置に上げようとしてこれを引き上げる際、係合ブロック20の底面20bが係合部15の停止している位置まで上昇すると、これに係合して係合部材6を元の位置まで押し上げる。このとき、下方付勢部材26によるシャッター1の巻上力よりも弱い下方付勢力は、シャッター1の上昇速度を抑えてボトムスラット2aが収納ボックス3に衝突するときの音を抑制するものであって、シャッター1の収納ボックス3への自動的な引込みを阻害することはない。
【0023】
以上のことから言えば、上記した引下装置は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、係合ブロックには縦壁と底面とが連続した壁面を形成しているが、この縦壁に形成される解除部材や底面に該当するものとしてピン等の部分的に存在するものであってもよく、また、解除部材はボトムスラットよりも上方のスラットに設けたものであってもよい。更に、係合体は角棒状のものを例示しているが、丸棒状や板状のものであってもよい。要は、係合部材が下降するときには係合体が底面に該当するものに当接し、シャッターが下降するときには解除部材に相当するものが係合体を押すものであればよいのである。更には、引下装置はシャッターの左右両側にそれぞれ設けたものであってもよく、この場合左右どちらからでも引下操作を行うことができるし、ボトムスラットが収納ボックスに衝突するときの音を抑制する下方付勢部材の効果を左右均等に得ることができる。
【0024】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、引下部材の引下げ操作によって係合部材をシャッターに係合させてこれを引き下げるとき、シャッターが初期引下げ位置まで降下すると、係合部材は係止手段によって上方への移動が規制された状態に係止してその位置に留まるものであるから、初期引下げ位置までの引下げ操作とそれに続くシャッターの引下げをゆっくりとした動作の下で同じ利き腕でできることになり、操作のやり易いものとなる。更に、係合部材を、シャッターに付与されている巻上力よりも弱い力で下方に付勢していると、初期引下げが軽い力でできるとともに、引上げ位置におけるシャッターと収納ボックスとの衝突音を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図2】本発明の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図3】本発明の一例を示すシャッターの裏面図である。
【図4】本発明の一例を示す引下装置の要部の斜視図である。
【図5】図2のAーA断面図である。
【図6】本発明の一例を示す引下装置の要部の断面図である。
【図7】本発明の一例を示す引下装置の要部の断面図である。
【図8】本発明の一例を示す引下装置の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 シャッター
2 スラット
2a ボトムスラット
6 係合部材
7 引下部材
8 ガイド部材
21 解除部材
22 係止部
23 係止受部
24 係止手段
26 下方付勢部材
27 上方付勢部材

Claims (3)

  1. 手の届く位置に垂下している引下部材の引下げ操作により、引下部材に連設されてその上方に存在して側方に設けられるガイド部材に沿って昇降可能な係合部材をボトムスラットに係合させて引き下げるシャッター引下装置において、係合部材は、引下部材の引下げ操作によってボトムスラットが手が届く位置まで降下すると、係止手段によって上方への移動が規制された状態に係止してその位置に留まり、続いてシャッターを直接手で引き下げると、スラットに設けた解除部材によって係止手段が解除されるとともに、上方付勢部材によって再係止が不能な位置まで上昇させられて停止しており、次にシャッターを直接手で引き上げボトムスラットがその停止位置まで達すると、ボトムスラットに再係合した状態で押し上げられることを特徴とするシャッター引下装置。
  2. 係止手段は、係合部材に形成された係止部がガイド部材の上部又は上方に形成された係止受部を通過した後に係止受部の下方に回り込んで係止するものであり、スラットの裏面に突設された解除部材が係合部材を押すことで係止受部の下方から係止部を外して解除されるものである請求項1のシャッター引下装置。
  3. 係合部材は、引下部材の引下げ操作によりボトムスラットが引下げ開始位置から手が届く位置に降下するまでの間の少なくとも引下げ開始位置付近において、シャッターに付与されている巻上力よりも弱い力の下方付勢部材によって下方へ付勢されている請求項1又は2のシャッター引下装置。
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