JP3806987B2 - 多機能周辺装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置の周辺装置としての複数の機能を有し、マルチタスク処理により複数機能の同時動作を実行可能な多機能周辺装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置の周辺装置としての複数の機能を有し、マルチタスク処理により複数機能の同時動作を実行可能な多機能周辺装置の開発が盛んになりつつある。
【0003】
このような多機能周辺装置においては、送受手段により、情報処理装置との間で、プリントデータ、スキャナデータ、ファクシミリ受信データ、およびファクシミリ送信データなどの各種データを送受信することによって各種の機能を実現している。
【0004】
そして、送受手段は、情報処理装置からのたとえば1バイト程度の所定容量のデータを一時記憶するバッファメモリを有しており、このバッファメモリに所定容量のデータが記憶されると、情報処理装置にデータの送信を禁止する旨の信号を送信するとともに、多機能周辺装置のCPUに情報処理装置からのデータを処理すべき旨の割込を発生させるようになされていた。したがって、多機能周辺装置のCPUは、バッファメモリに一時記憶されたデータを処理した後、情報処理装置から新たなデータが送信されてバッファメモリに一時記憶されると、そのデータをすぐに処理することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の多機能周辺装置では、情報処理装置からのデータを受信すると、すぐにそのデータを処理するので、情報処理装置の処理能力が高い場合、情報処理装置からのデータを処理している時間が全体として非常に長くなる。このため、送受手段による情報処理装置からのデータの受信と通信手段による通信回線を介してのデータの送信あるいは受信とを同時に行っている場合、通信手段により送受されるデータの処理時間が短くなって、通信機能に支障を来すという不都合があった。
【0006】
たとえば、プリントタスクとファクシミリタスクとの同時動作を行っている場合、情報処理装置のCPUが高性能であると、多機能周辺装置のCPUによるプリントデータおよびファクシミリデータの処理速度以上の速度でプリントデータを送信することが可能になるので、多機能周辺装置のCPUが送受手段のバッファメモリに一時記憶されたプリントデータを転送する毎に、すぐに送受手段のバッファメモリに新たなプリントデータが一時記憶されてしまい、多機能周辺装置のCPUが事実上常にプリントデータを処理するに近い状態になる。このようになると、ファクシミリデータの処理時間が非常に短くなり、正常な処理ができなくなって、相手側への応答コマンドの送信やファクシミリデータの送信あるいは受信が所定時間以上途絶え、通信エラーを生じてしまう。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、情報処理装置から受信したデータの処理のために通信回線を介しての通信機能が停止するのを回避できる多機能周辺装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した発明の多機能周辺装置は、少なくともファクシミリ機能とプリンタ機能を有する多機能周辺装置であって、データを記憶手段に記憶し、所定のアプリケーションソフトウエアに従ってそのデータを処理することによりファクシミリ機能及びプリンタ機能の各機能を実現するものであって、ファクシミリ機能を実現するためのファクシミリデータ処理とプリンタ機能を実現するためのプリントデータ処理とを時分割で処理することにより、両データ処理の同時処理が可能なデータ処理手段と、情報処理装置に接続され、当該情報処理装置との間でプリントデータ処理に使用するためのプリントデータの受信を行う受信手段と、受信手段により情報処理装置から受信したプリントデータを記憶するバッファメモリと、通信回線に接続され、当該通信回線を介して他の通信装置との間でファクシミリデータ処理に使用するためのファクシミリデータの送受を行う通信手段と、バッファメモリにプリントデータが記憶されると、バッファメモリに記憶されたプリントデータを記憶手段へ転送するための処理をデータ処理手段に行わせるべく、データ処理手段に割込を発生させる割込発生手段と、割込発生手段によって割込が発生すると、情報処理装置に次のプリントデータの送信を禁止するための受信禁止信号を当該情報処理装置に送信する禁止信号送信手段と、データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っているか否かを判別する判別手段と、判別手段によりファクシミリデータ処理が行われていないと判別されると、データ処理手段によってバッファメモリから記憶手段へのプリントデータの転送が終了したときに禁止信号送信手段による受信禁止信号の送信を解除し、判別手段によりファクシミリデータ処理が行われていると判別されると、記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から所定時間だけ遅らせて、禁止信号送信手段による受信禁止信号の送信を解除する受信禁止解除手段とを備えている。
【0009】
この多機能周辺装置によれば、バッファメモリに情報処理装置からのプリントデータが記憶されると、データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っているか否かが判別され、そのファクシミリデータ処理が行われていなければ、バッファメモリから記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点で、情報処理装置への受信禁止信号の送信を解除し、データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っていれば、バッファメモリから記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から所定時間だけ遅らせて受信禁止信号の送信を解除するので、データ処理手段によるファクシミリデータの送受信処理の時間を確保できることから、情報処理装置から受信したプリントデータの処理のために通信回線を介しての通信機能が停止するのを回避できる。
【0010】
たとえば、情報処理装置からのプリントデータの受信と通信回線を介してのファクシミリデータの送信あるいは受信との同時動作時には、受信禁止信号の送信解除タイミングを所定時間だけ遅らせて、情報処理装置からのプリントデータの受信間隔を情報処理装置からのプリントデータの受信だけを行っているときよりも長くする。これにより、情報処理装置の処理能力が高くても、プリントデータとファクシミリデータとの双方を処理することができ、通信回線を介しての相手側への応答コマンドの送信やファクシミリデータの送信あるいは受信が所定時間以上途絶えることがないので、通信エラーを生じることがない。
【0011】
情報処理装置としては、パーソナルコンピュータやワークステーションなどが考えられるが、これらに限るものではない。
【0012】
情報処理装置の周辺装置としての複数の機能とは、プリンタ機能、スキャナ機能、PCファクシミリ送受信機能などが考えられるが、これらに限るものではない。なお、PCファクシミリ送受信機能とは、情報処理装置からのファクシミリデータを通信回線に送出し、また通信回線からのファクシミリデータを情報処理装置に出力する機能をいう。
【0013】
送受手段は、たとえばケーブルとインターフェースとを用いて実現できるが、これに限らず、無線によりデータの授受を行ってもよい。
【0014】
通信回線としては、たとえば電話回線が考えられるが、これに限らず、公衆回線であっても専用回線であってもよく、また有線であっても無線であってもよい。
【0015】
通信装置としては、たとえばファクシミリ装置が考えられるが、これに限らず、データ通信可能なパーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0016】
受信禁止解除手段は、たとえば所定のプログラムに基づいてCPUを動作させることにより実現される。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
受信禁止期間は、情報処理装置からのプリントデータの処理と通信手段により送受されるファクシミリデータの処理との双方を行うことが可能な時間であって、なるべく短いのが望ましい。これは、情報処理装置からのデータを可能な限り迅速に処理するためである。
【0021】
更に、請求項2に記載した発明の多機能周辺装置は、請求項1に記載の多機能周辺装置であって、所定時間は変更可能になされ、通信手段と他の通信装置との間でのファクシミリデータの通信速度が速いほど所定時間を長くし、通信速度が遅いほど所定時間を短くする受信禁止時間変更手段を更に備えたものである。
【0022】
この多機能周辺装置によれば、通信手段と送受手段との同時動作時に、通信手段による通信速度が速いほど、所定時間(記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から受信禁止信号の送信を解除するまでの時間)を長くするので、請求項1の多機能周辺装置による効果に加えて、通信手段による通信速度に応じて所定時間を適切に設定することにより、通信手段によるファクシミリデータの送受に支障を来たすことのない範囲で、情報処理装置からのプリントデータを効率よく処理できる。
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る多機能周辺装置をパーソナルコンピュータに接続した状態の回路ブロック図である。パーソナルコンピュータ1は、いわゆるマルチウインドウを用いたGUIを採用しており、複数のアプリケーションソフトウェアを同時に起動させておくことが可能である。多機能周辺装置(以下「MFD」という)2は、ファクシミリ、プリンタ、イメージスキャナ、およびコピー機などの複数の機能を有している。なお、MFDはマルチ・ファンクション・ディバイスの略称である。
【0027】
パーソナルコンピュータ1は、プロセサ11、EEPROM12、RAM13、ゲートアレイ14、インターフェース15、ハードディスク装置17、フレキシブルディスクドライブ18、表示部19、操作部20、およびLANアダプタ21を備えている。プロセサ11、EEPROM12、RAM13、ゲートアレイ14、およびインターフェース15は、バス線により相互に接続されている。バス線は、データバス、アドレスバス、および制御信号線を含む。ハードディスク装置17、フレキシブルディスクドライブ18、表示部19、操作部20、およびLANアダプタ21は、ゲートアレイ14に接続されている。
【0028】
プロセサ11は、ハードディスク装置17にインストールされているOSや各種のアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて動作し、情報処理を行う。EEPROM12は、各種の登録データなどを記憶する。RAM13は、各種のアプリケーションソフトウェアなどによって利用され、各種のデータなどを記憶する。ゲートアレイ14は、プロセサ11とハードディスク装置17、フレキシブルディスクドライブ18、表示部19、操作部20、およびLANアダプタ21との間のインターフェースとして機能する。インターフェース15は、たとえばセントロニクスなどの規格に基づいて、パーソナルコンピュータ1とMFD2との間のデータの送受信を制御する。ハードディスク装置17は、各種のアプリケーションソフトウェアのプログラムなどを記憶する。フレキシブルディスクドライブ18は、フレキシブルディスクの内容を読み出し、またフレキシブルディスクにデータを書き込む。表示部19は、たとえばLCDなどからなり、プロセサ11により制御されて文字や図形などを表示する。操作部20は、たとえばキーボードあるいはマウスなどからなり、使用者による操作に基づいて操作信号を出力する。LANアダプタ21は、パーソナルコンピュータ1とLANとのインターフェースとして機能する。
【0029】
MFD2は、CPU31、ROM32、RAM33、EEPROM34、ゲートアレイ35、インターフェース36、スキャナ38、プリンタ39、モデム40、操作部41、および表示部42を備えている。CPU31、ROM32、RAM33、EEPROM34、ゲートアレイ35、およびインターフェース36は、バス線により相互に接続されている。バス線は、データバス、アドレスバス、および制御信号線を含む。ゲートアレイ35には、スキャナ38、プリンタ39、モデム40、操作部41、および表示部42が接続されている。インターフェース36は、ケーブル51を介してパーソナルコンピュータ1のインターフェース15に接続されている。パーソナルコンピュータ1のLANアダプタ21にはLAN53が接続されており、MFD2のモデム40には電話回線54が接続されている。
【0030】
CPU31(本発明のデータ処理手段、判別手段、受信禁止時間変更手段を構成するものである)は、MFD2全体を制御する。ROM32は、MFD2を制御するためのプログラムなどを記憶している。RAM33(本発明の記憶手段を構成するものである)は、各種のデータを記憶する。EEPROM34は、各種のフラグや登録データなどを記憶する。ゲートアレイ35は、CPU31とスキャナ38、プリンタ39、モデム40、操作部41、および表示部42との間のインターフェースとして機能する。インターフェース36(本発明の禁止信号出力手段、割込発生手段及び受信禁止解除手段を構成するものである)は、たとえばセントロニクスなどの規格に基づいて、パーソナルコンピュータ1とMFD2との間のデータの送受信を制御する。スキャナ38は、原稿の画像を読み取って画像信号に変換する。プリンタ39は、画像データに基づいて画像を印刷する。モデム40は、ファクシミリ通信の送受信に際して、送信データにより搬送波を変調し、また受信搬送波を復調して受信データを取り出す。操作部41は、キースイッチ群などからなり、使用者による操作に応じて操作信号を出力する。表示部42は、LCDなどからなり、CPU31により制御されて各種の表示を行う。
【0031】
パーソナルコンピュータ1のハードディスク装置17には、MFD2のモデム40を用いてパーソナルコンピュータ1と他のファクシミリ装置などとの間でファクシミリ通信を行わせたり、プリンタ39を用いてパーソナルコンピュータ1で作成した文書や画像を印刷させたり、スキャナ38を用いて読み取らせた画像信号をパーソナルコンピュータ1に取り込んだりという、各種の機能を実現するためのMFD制御アプリケーションソフトウェアがインストールされている。このMFD制御アプリケーションソフトウェアは、フレキシブルディスクドライブ18にフレキシブルディスクを挿入して所定の操作を行うことにより、ハードディスク装置17にインストールされる。このMFD制御アプリケーションソフトウェアは、テキストデータをビットマップデータに変換するなどのデータ変換を行うFAXドライバと呼ばれるソフトウェア、通信履歴を管理および表示するログマネージャと呼ばれるソフトウェア、およびパーソナルコンピュータ1とMFD2との間のデータの送受を管理するステータスモニタと呼ばれるソフトウェアなどにより構成されている。
【0032】
すなわち、MFD2のインターフェース36およびケーブル51は、パーソナルコンピュータ1との間で複数の機能を実現するためのデータの送受を行う送受手段を構成している。MFD2のモデム40は、電話回線54を介して他の通信装置とデータの送受を行う通信手段を構成している。
【0033】
【0034】
次に、このように構成されたMFD2の動作の要点について説明する。上記MFD2の機能は、パーソナルコンピュータ1からケーブル51を介してインターフェース36に入力されるプリントデータをプリンタ39に印刷させるプリンタ機能と、スキャナ38に原稿を読み取らせて読取画像データをパーソナルコンピュータ1に出力するスキャナ機能と、パーソナルコンピュータ1からのファクシミリ送信データをモデム40により変調して電話回線54に送出し、また電話回線54を介して入力されたファクシミリ受信データをモデム40により復調してパーソナルコンピュータ1に供給するPCファクシミリ機能と、スキャナ38に原稿を読み取らせて読取画像データをプリンタ39に印刷させるコピー機能と、スキャナ38に原稿を読み取らせて読取画像データをファクシミリ送信データとしてモデム40により変調させて電話回線54に送出し、また電話回線54を介して入力されたファクシミリ受信データをモデム40により復調させてプリンタ39に印刷させるファクシミリ機能などであり、同時に動作しても相互に矛盾を生じることのない複数の機能は、時分割処理により同時動作が可能なようになされている。たとえば、プリント動作中は、プリンタ39を使用しないファクシミリ送信動作は可能であり、この場合、MFD2のCPU31により、プリンタタスクとファクシミリタスクとがマルチタスク処理により同時に実行される。なお、プリント動作とファクシミリ受信動作とはいずれもプリンタ39を使用するが、ファクシミリ受信データをRAM33に格納するいわゆるメモリ受信は可能であり、この場合もプリンタタスクとファクシミリタスクとがマルチタスク処理により同時に実行される。
【0035】
ところで、パーソナルコンピュータ1により作成されたデータや、ハードディスク装置17に格納されたPCファクシミリ受信データなどを、プリントデータとしてパーソナルコンピュータ1からケーブル51を介してMFD2に送信し、MFD2のプリンタ39により印刷する場合、パーソナルコンピュータ1からの1バイト単位で送信されたプリントデータは、MFD2のインターフェース36に内蔵されたバッファメモリに一時記憶され、RAM33に転送されてCPU31により所定の処理が施され、1頁分のプリントデータがRAM33に蓄積されたときに、プリンタ39に転送される。
【0036】
一方、ファクシミリ送信の場合、スキャナ38により原稿が読み取られ、スキャナ38からの画像信号がゲートアレイ35により画像データに変換され、この画像データがRAM33に転送されてCPU31によりファクシミリデータに変換され、このファクシミリデータがゲートアレイ35を介してモデム40に転送されて変調され、電話回線54に送出される。
【0037】
また、ファクシミリ受信の場合、電話回線54を介して入力されたファクシミリデータがモデム40により復調され、ゲートアレイ35を介してRAM33に転送されてCPU31により画像データに変換され、1頁分の画像データがRAM33に蓄積されたときに、ゲートアレイ35を介してプリンタ39に転送される。
【0038】
いま、プリント動作とファクシミリ送信動作との同時動作が行われているものとする。インターフェース36のバッファメモリにパーソナルコンピュータ1からの1バイトのプリントデータが一時記憶されると、そのデータを処理すべくMFD2のCPU31に割込が発生するとともに、MFD2のインターフェース36からパーソナルコンピュータ1のインターフェース15に対してケーブル51を介して送信を禁止する旨の信号である受信禁止信号が送出される。この受信禁止信号がインターフェース36から出力されている期間は、パーソナルコンピュータ1は新たなプリントデータをMFD2に送信しない。そして、MFD2のCPU31が、割込の発生によりパーソナルコンピュータ1からのプリントデータを処理するために、バッファメモリに一時記憶されている1バイトのプリントデータをRAM33に転送すると、バッファメモリが空き状態になる。従来では、この時点でパーソナルコンピュータ1への受信禁止信号の送信を解除していたが、プリント動作とファクシミリ送信動作との同時動作が行われているので、上記MFD2では、これ以後も所定時間は受信禁止信号の送信を解除しない。
【0039】
したがって、所定時間経過後に受信禁止信号の送信が解除されるまでは、パーソナルコンピュータ1からの次の1バイトのプリントデータがインターフェース36に入力されない。この結果、CPU31はプリントデータの処理とファクシミリデータの処理との双方を支障無く行うことができ、ファクシミリ送信がエラーにより途中で終了してしまうことがない。もちろん、ファクシミリ受信の場合も同様である。
【0040】
しかも、受信禁止信号の送信を解除せずに継続する所定時間を、モデム40による電話回線54を介しての通信速度に応じて可変させる。すなわち、ファクシミリ通信の通信速度は、発呼側および被呼側のファクシミリ装置の性能や電話回線54の回線状況などによって変化するので、通信速度が速ければ、それだけファクシミリデータの処理に時間がかかることから、受信禁止時間を長くし、通信速度が遅ければ受信禁止時間を短くする。したがって、ファクシミリ通信に支障を来すことのない範囲で、プリントデータの処理を最大限に速くできる。
【0041】
次に、上記動作を実現するためのパーソナルコンピュータ1からのプリントデータの受信処理の手順について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。このプリントデータの受信処理は、インターフェース36のバッファメモリにプリントデータが一時記憶されたことによる割込の発生毎に実行される。
【0042】
先ずMFD2のCPU31が、受信データがプリントデータであるか否かを判断する(S1)。すなわち、インターフェース36のバッファメモリに一時記憶されている1バイトのデータがプリントデータであるかどうかを調べる。具体的には、一連のプリントデータの最前部および最後部には、プリントデータの開始および終了を表すコマンドが存在しているので、それらのコマンドに応じてフラグをオン・オフさせることにより、受信データがプリントデータであるか否かを判断できる。
【0043】
受信データがプリントデータであれば(S1:YES)、CPU31が、ファクシミリ通信中であるか否かを判断する(S2)。すなわち、電話回線54を介してのファクシミリデータの送信中あるいは受信中であるかどうかを調べる。
【0044】
ファクシミリ通信中であれば(S2:YES)、CPU31が、受信禁止信号の送信を継続させるためのタイマを起動する。このタイマは、たとえばCPU31に内蔵されたレジスタを用いたダウンカウンタにより構成されており、任意の値を設定することにより、予め決められた所定周期のクロック信号に同期してインクリメントされ、設定値に応じた所定時間の経過時に0になって、再設定が行われるまでその状態を維持する。そして、このタイマには、CPU31により、ファクシミリ通信の通信速度に応じた値が設定される。すなわち、ファクシミリ通信の通信速度が高速の場合、ファクシミリデータの処理に時間がかかるので、設定値を大きくしてタイムアップまでの時間を長くし、通信速度が低速の場合には設定値を小さくしてタイムアップまでの時間を短くする。
【0045】
そしてCPU31が、インターフェース36のバッファメモリに一時記憶された1バイトのプリントデータをRAM33に転送して(S4)、このルーチンを終了する。
【0046】
S2において、ファクシミリ通信中でなければ(S2:NO)、受信禁止信号の送信時間を延長させる必要がないので、タイマを起動させずにS4に進む。
【0047】
S1において、受信データがプリントデータでなければ(S1:NO)、受信禁止信号の出力時間を延長させる必要がないので、このルーチンを終了する。
【0048】
次に、パーソナルコンピュータ1からMFD2へのプリントデータの送信を禁止するための受信禁止信号出力処理の手順について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。この受信禁止信号出力処理は、インターフェース36のバッファメモリにプリントデータが一時記憶されたことによる割込の発生毎に実行される。
【0049】
先ずMFD2のCPU31が、インターフェース36を制御して、パーソナルコンピュータ1への受信禁止信号の送信を開始させる(S11)。これにより、パーソナルコンピュータ1はMFD2に対してプリントデータを送信しなくなる。
【0050】
そしてCPU31が、インターフェース36のバッファメモリに1バイトのプリントデータが一時記憶されているか否かを判断する(S12)。
【0051】
インターフェース36のバッファメモリに1バイトのプリントデータが一時記憶されていなければ(S12:NO)、CPU31が、図2のS3において起動したタイマがタイムアップしているか否かを判断する(S13)。
【0052】
タイマがタイムアップしていれば(S13:YES)、CPU31が、インターフェース36を制御して、パーソナルコンピュータ1への受信禁止信号の送信を終了させて(S14)、このルーチンを終了する。
【0053】
S13において、図2のS3で起動したタイマがタイムアップしていなければ(S13:NO)、S12に戻ってタイマのタイムアップを待つ。これにより、パーソナルコンピュータ1からのプリントデータを受信しない状態が継続し、CPU31がプリントデータとファクシミリデータとの双方の処理を行える。
【0054】
S12において、インターフェース36のバッファメモリに1バイトのプリントデータが一時記憶されていれば(S12:YES)、まだバッファメモリのプリントデータがRAM33に転送されていないということなので、S12に戻ってバッファメモリのプリントデータがRAM33に転送されるのを待つ。
【0055】
なお、上記実施形態では、プリントデータの受信禁止について説明したが、ファクシミリ通信中にパーソナルコンピュータ1からMFD2に送信されるデータがプリントデータ以外にも存在する場合には、そのデータに対しても同様の処理を行うようにする。
【0056】
また、上記実施形態では、ファクシミリ通信中でなければ(S2:NO)タイマを起動させないようにしたが、ファクシミリデータ以外のデータとプリントデータとの双方を処理するために、ファクシミリ通信中よりも短い時間を設定してタイマを起動させるように構成してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明の多機能周辺装置によれば、バッファメモリに情報処理装置からのプリントデータが記憶されると、データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っているか否かが判別され、そのファクシミリデータ処理が行われていなければ、バッファメモリから記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点で、情報 処理装置への受信禁止信号の送信を解除し、データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っていれば、バッファメモリから記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から所定時間だけ遅らせて受信禁止信号の送信を解除するので、データ処理手段によるファクシミリデータの送受信処理の時間を確保できることから、情報処理装置から受信したプリントデータの処理のために通信回線を介しての通信機能が停止するのを回避できる。
【0058】
【0059】
更に、請求項2に記載した発明の多機能周辺装置によれば、通信手段と送受手段との同時動作時に、通信手段による通信速度が速いほど、所定時間(記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から受信禁止信号の送信を解除するまでの時間)を長くするので、請求項1の多機能周辺装置による効果に加えて、通信手段による通信速度に応じて所定時間を適切に設定することにより、通信手段によるファクシミリデータの送受に支障を来たすことのない範囲で、情報処理装置からのプリントデータを効率よく処理できる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多機能周辺装置をパーソナルコンピュータに接続した状態の回路ブロック図である。
【図2】 図1に示す多機能周辺装置によるパーソナルコンピュータからのプリントデータの受信処理の手順を説明するフローチャートである。
【図3】 図1に示す多機能周辺装置によるパーソナルコンピュータへの受信禁止信号出力処理の手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ
2 MFD
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 EEPROM
35 ゲートアレイ
36 インターフェース
38 スキャナ
39 プリンタ
40 モデム
41 操作部
42 表示部
51 ケーブル
54 電話回線
Claims (2)
- 少なくともファクシミリ機能とプリンタ機能を有する多機能周辺装置であって、
データを記憶手段に記憶し、所定のアプリケーションソフトウエアに従ってそのデータを処理することにより前記ファクシミリ機能及び前記プリンタ機能の各機能を実現するものであって、前記ファクシミリ機能を実現するためのファクシミリデータ処理と前記プリンタ機能を実現するためのプリントデータ処理とを時分割で処理することにより、両データ処理の同時処理が可能なデータ処理手段と、
情報処理装置に接続され、当該情報処理装置との間で前記プリントデータ処理に使用するためのプリントデータの受信を行う受信手段と、
前記受信手段により前記情報処理装置から受信したプリントデータを記憶するバッファメモリと、
通信回線に接続され、当該通信回線を介して他の通信装置との間で前記ファクシミリデータ処理に使用するためのファクシミリデータの送受を行う通信手段と、
前記バッファメモリにプリントデータが記憶されると、前記バッファメモリに記憶されたプリントデータを前記記憶手段へ転送するための処理を前記データ処理手段に行わせるべく、前記データ処理手段に割込を発生させる割込発生手段と、
前記割込発生手段によって割込が発生すると、前記情報処理装置に次のプリントデータの送信を禁止するための受信禁止信号を当該情報処理装置に送信する禁止信号送信手段と、
前記データ処理手段がファクシミリデータ処理を行っているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によりファクシミリデータ処理が行われていないと判別されると、前記データ処理手段によって前記バッファメモリから前記記憶手段へのプリントデータの転送が終了したときに前記禁止信号送信手段による前記受信禁止信号の送信を解除し、前記判別手段により前記ファクシミリデータ処理が行われていると判別されると、前記記憶手段へのプリントデータの転送が終了した時点から所定時間だけ遅らせて、前記禁止信号送信手段による前記受信禁止信号の送信を解除する受信禁止解除手段と、を備えたことを特徴とする多機能周辺装置。 - 前記所定時間は変更可能になされ、前記通信手段と前記他の通信装置との間でのファクシミリデータの通信速度が速いほど前記所定時間を長くし、前記通信速度が遅いほど前記所定時間を短くする受信禁止時間変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の多機能周辺装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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