JP3810182B2 - 高速切削用回転工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カッタ本体の先端にチップを設け、被切削部材を切削加工できる高速切削用回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機などに用いられるジュラルミンの加工においては、例えば実開平4−76313号公報や実開平4−109806号公報等に示されているようなスローアウェイ式カッタが用いられている。
【0003】
しかし、現在、ジュラルミンの加工においては例えば切削速度が3000m/minを超える高速切削加工が増加する傾向があるため、上述したスローアウェイ式カッタ等の回転速度がますます高速化する傾向にある。
【0004】
上記実開平4−76313号公報に示されているスローアウェイ式カッタは、チップに楔面を設けかつこの楔面に当接するクランプ面を押え金具に設けている。上記スローアウェイ式カッタは、この楔面とクランプ面とが互いに当接した状態で、カッタ本体の外周方向から内周方向へねじ等によって押え金具を固定している。上記押え金具が、ねじ等の締付によって上記チップをカッタ本体に押圧して固定している。
【0005】
このように、クランプ面と楔面とを互いに当接して、押え金具がチップをカッタ本体に押圧して固定することによって、チップ等の飛散を防止している。
しかし、上記実開平4−76313号公報に示されているスローアウェイ式カッタは、押え金具がカッタの外周方向から内周方向側へねじ等によって固定されて、カッタの内周方向側へチップを押圧しているが、チップ自体はねじ等によって直接カッタ本体に固定されていないので、被切削部材の切屑をカッタの周方向に逃がすための本体カット部を大きく形成することは困難となる。
【0006】
このため、切屑の排出を阻害することとなって、ジュラルミン等の切削加工のように、切屑を多量に発生させる加工には不向きであった。
一方、上記実開平4−109806号公報においては、スロ−アウェイチップは、ねじ等によってロケータに固定されるとともに、ねじ等によってカッタ本体に固定される押え金具によってロケータに押圧されている。このスローアウェイ式カッタは、スロ−アウェイチップをねじ等と押え金具を用いてロケータに押圧して固定する所謂ダブルクランプ方式を用いている。
【0007】
しかし、このスローアウェイ式カッタは、一つのロケータに複数のスロ−アウェイチップを取付けるためロケータが大型化する。このため、上述した高速切削加工に伴う回転速度では、ロケータに作用する遠心力が大きくなってチップ及びロケータ等が飛散する等の安全性に改善の余地があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来から用いられてきたスローアウェイ式カッタは、切削速度が3000m/minを超える高速切削加工に伴う回転速度では、チップ等が飛散する恐れがあったり、多量に切屑を生じる切削加工には不向きなものであった。
【0009】
本発明は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、高速切削加工に伴う回転速度において、チップ等の飛散を防止するとともに、切屑の排出を容易にする高速切削用回転工具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る高速切削用回転工具は、
被切削部材と接する先端面が平坦に形成され、かつ上記先端面の中心を通り先端面に垂直な軸を中心として回転するとともに、先端部外周にチップ取付部を有するカッタ本体と、
上記カッタ本体のチップ取付部に着脱自在に取り付けられ、上記被切削部材を切削する切刃を有するとともに、上記切刃が上記カッタ本体の先端部外周に面するチップと、
上記チップを上記カッタ本体のチップ取付部に押圧して着脱自在に取り付ける押え金具と、を具備している。
上記チップは、 (1) 上記工具の回転方向に凸で、かつ工具の内周方向に向かって楔状に形成された楔部と、 (2) 上記工具の回転方向に面するすくい面と、 (3) 上記楔部と上記すくい面とに亘って設けられ、上記工具の回転方向の接線とのなす角が上記接線から上記工具の回転方向と同方向で0度を超える角度に形成された平坦な傾斜面と、を備え、
上記カッタ本体は、 (1) 上記チップ取付部に形成されて上記チップの楔部の外周に沿う取付部と、 (2) 上記取付部よりも上記カッタ本体の内周側に設けられて上記工具の回転方向の背面側に凹の凹部と、を備え、
上記チップは、第1の締付手段により上記工具の回転方向側から背面側に向かって上記チップ取付部に着脱可能に固定されるとともに、
上記押え金具は、 (1) 上記工具の回転方向の背面側に凸で、しかも複数の平坦面によって構成される当接部と、 (2) 上記カッタ本体の凹部に係合する係合部と、を備え、
上記当接部を構成する平坦面のうち最も工具の内周側に位置する平坦面が上記チップの傾斜面に当接するとともに、上記平坦面のうち最も工具の回転方向の背面側に位置する平坦面が上記チップのすくい面に当接し、かつ上記係合部が上記カッタ本体の凹部に係合した状態で、上記押え金具を第2の締付手段により上記工具の回転方向側から背面側に向かって上記カッタ本体に固定し、この固定により、上記押え金具を介して上記チップを上記チップ取付部に押圧して取り付けたことを特徴としている。
【0011】
上記高速切削用回転工具は、チップを押圧してカッタ本体に固定する押え金具を、第2の締付手段によって工具の回転方向側から背面側にむかって取付けているとともに、チップも第1の締付手段によって工具の回転方向側から背面側にむかってカッタ本体に着脱自在に固定されている。このため、被切削部材の切屑を工具の周方向に逃すための本体カット部をカッタ本体に大きく形成できるようになる。
【0012】
また、チップは、工具内周側にむかって楔状に形成された楔部を備え、かつ工具の回転方向の接線とのなす角が上記回転方向と同方向で0度を超える角度に形成された傾斜面を上記楔部と工具の回転方向に面するすくい面とに亘って設けている。このため、押え金具の当接部がチップの傾斜面に当接した状態で、第2の締付手段によって押え金具がチップを押圧してカッタ本体に固定されると、チップの楔部が工具の内周方向側に圧入する方向へ付勢されることとなる。
【0013】
さらに、カッタ本体の凹部に押え金具の係合部が係合した状態で、この押え金具が第2の締付手段により工具の回転方向側から背面側に向かってカッタ本体に固定されているので、押え金具の飛散も防止することとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1は高速切削用回転工具1の要部を示し、図2は同工具の全体構成を示す正面図、図3は側面図である。
【0015】
図1〜図3に示すように高速切削用回転工具1は、カッタ本体2と、押え金具3と、チップ4等を備えている。
上記カッタ本体2の切削加工を行う被切削部材と接する先端面5は、図3等に示すように、略平坦に形成されている。カッタ本体2は、上記先端面5を有する先端部6と、上記先端部6と反対側に位置する基端部10などを備えている。
【0016】
上記先端部6と反対側に位置する基端部10は、図3に示すように回転軸(図示せず)に接続するためのプルスタッド50の螺合する接続孔11を有している。上記回転軸は、基端部10のプルスタッド50を引き込んで接続することによって、駆動キーを介して、上記先端面5の中心Pを通りかつ先端面5と垂直な軸Oを中心として図示中の矢印Kに沿って工具1を回転させる。
【0017】
上記先端部6は、図3に示すように側方からみて略厚さが一定でかつ、切削速度が例えば3000m/minを超える高速回転における遠心力に対して十分な剛性を有する板状に形成されている。先端部6は図2に示すように正面からみて先端部外周8に切屑ポケット9を周方向に等間隔に4か所形成している。
【0018】
上記切屑ポケット9は、カッタ本体2を軽量化してこの工具1に接続する回転動力部等の負荷を低減させ、かつチップ4の切刃26が被切削部材と接触できるように、図2に示す点線Qから工具1の内周方向に凹状に大きく切取られて形成されている。切屑ポケット9は、先端部6の先端面5側と基端部10側とを挿通して、この工具1を正面からみて所謂植刃フライスとしている。
【0019】
上記切屑ポケット9は、図1及び図2に示すようにチップ4及び押え金具3を工具1の回転方向Kに面して取付ける着脱部12と工具1の使用時に被切削部材の切屑を工具1の周方向に逃がす本体カット部25とを一体に備えて形成されている。
【0020】
図4及び図5に示すように、上記着脱部12は工具1の外周側にチップ取付部13と内周側に押え金具取付部14とを一体に備えている。
上記チップ取付部13は、図1等に示すようにチップ4の切刃26の径方向長さCと略同寸法が先端部外周8から径方向に切取られるように形成されている。チップ取付部13は、図4及び図5に示すようにチップ4の後述する楔部27の外周に沿って形成された取付部15と、チップ4の後述するチップ取付面29に沿って略平坦に形成されたチップ当接面16とを有している。
【0021】
上記チップ当接面16は、チップ4を工具1の回転方向側から背面側にむかって締付ける後述するねじ32が螺合するねじ孔17を設けている。
上記押え金具取付部14は、図4及び図5に示すように上記取付部15の内周側に工具1の回転方向の背面側に凹でかつ複数の平坦面によって構成された凹部18を有している。凹部18を構成する平坦面のうち最も工具1の外周側に位置する平坦面19は、図4及び図8に示すように、工具1の回転方向(図示中の矢印K)の接線Sとのなす角θ1が接線Sから上記矢印Kとは反対方向でかつ0度を超える角度となるように形成されている。
【0022】
押え金具取付部14は、凹部18とチップ取付部13の取付部15との間に、押え金具3を工具1の回転方向側から背面側にむかって締付ける後述するねじ39が螺合するねじ孔20を設けている。
【0023】
上記チップ取付部13のチップ当接面16と上記押え金具取付部14の凹部18とは、先端部6の先端面5側と基端部10側とを挿通している。
上記本体カット部25は、図2に示すように上記着脱部12の工具1の回転方向K側に位置し、先端部外周8から工具1の内周方向に切欠かれ、かつ平坦に形成された外周面21と上記点線Qによって、略3角形となるように形成されている。また本体カット部25の上記外周面21と上記着脱部12との隅部22は、稜線及びエッジを形成しないように滑らかな曲面によって形成されている。
【0024】
このように本体カット部25と着脱部12とが滑らかに接合されることによって、工具1の回転時に生じる工具1の周囲の空気の流れの乱れを抑制し、工具1の使用時の騒音を低減することとなる。
【0025】
上記チップ4は、図6(A)〜(B)に示すように被切削部材を切削する切刃26と楔部27と傾斜面28とチップ取付面29等を一体に有して構成されている。なお、図6(A)はチップ4を工具1の回転方向からみた図、図6(B)は図6(A)中の矢印bに沿う方向からみた図を示している。
【0026】
図6(A)及び図6(B)に示すように、上記楔部27はチップ4の工具1の内周側に設けられ、かつ工具1の回転方向に凸の凸部30を有するとともに、工具1の内周側にむかって楔状に形成されている。
【0027】
上記傾斜面28は、略平坦に形成されているとともに、楔部27の凸部30から平坦なすくい面31に亘って設けられ、カッタ本体2に取り付けた時に、工具1の回転方向に面している。図8に示すように傾斜面28は、工具1の回転方向(図示中の矢印K)の接線Sとのなす角θ2が接線Sから上記矢印Kに沿った方向で、かつ0度を超える角度となるように形成されている。
【0028】
チップ4は、上記カッタ本体2のチップ取付部13のねじ孔17と対応する位置に、第1の締付け手段の一例であるねじ32(図1に示す)等が挿通する孔33を設けている。
【0029】
上記チップ取付面29は、工具1の回転方向の背面側でかつ上記すくい面31と反対側に設けられ、略平坦に形成されている。
上記チップ4は、図1等に示すように工具1の回転方向にすくい面31を面し、かつ図3及び図5に示すように切刃26がカッタ本体2の先端部外周8から若干突出するように、上記孔33を通りねじ孔17に螺合するねじ32によって、工具1の回転方向側から背面側に向かって、カッタ本体2に着脱自在に固定されるようになっている。
【0030】
上記押え金具3は、図7(A)〜(C)に示すように工具1の回転方向の背面側に凸に形成された当接部34と係合部35等を一体に有して構成されている。なお、図7(A)は押え金具3を工具1の回転方向からみた図、図7(B)は図7(A)中の矢印bに沿う方向からみた図及び図7(C)は図7(B)中の矢印cに沿う方向からみた図を示している。
【0031】
図7(B)に示すように、上記当接部34は、複数の平坦面によって構成されている。この平坦面のうち最も工具1の内周側に位置する平坦面36は、チップ4の傾斜面28に沿って形成されて、この傾斜面28に当接するようになっている。また上記平坦面のうち最も工具1の回転方向の背面側に位置する平坦面37は、チップ4のすくい面31と当接するようになっている。
【0032】
図7(B)に示すように、上記係合部35は、上記カッタ本体2の凹部18に略沿った形状でかつ上記凹部18より若干小さく形成されている。係合部35も上記当接部34と同様に複数の平坦面によって構成されている。この平坦面のうち最も工具1の外周側に位置する平坦面38は、凹部18の平坦面19に沿って形成されて、この凹部18の平坦面19に当接するようになっている。
【0033】
また、図7(A)に示すように、上記押え金具3は、上記カッタ本体2の押え金具取付部14のねじ孔20と対応する位置に、第2の締付け手段の一例であるねじ39(図1に示す)等が挿通する孔40を設けている。
【0034】
図7(B)に示すように、押え金具3の工具1の回転方向に面する隅部41,42は、稜線及びエッジを形成しないように面取り加工等が施されて滑らかな曲面に形成されている。このように上記隅部41,42が面取り加工等を施されることによって、工具1の回転時に生じる工具1の周囲の空気の流れの乱れを抑制し、工具1の使用時の騒音を低減することとなる。
【0035】
上記押え金具3は、カッタ本体2にチップ4が取付られた状態において、チップ4の傾斜面28に当接部34の平坦面36が当接しかつ押え金具取付部14の凹部18の平坦面19に係合部35の平坦面38が当接して、図1等に示すように上記孔40を通りねじ孔20に螺合するねじ39によって、工具1の回転方向側から背面側に向かって、カッタ本体2に着脱自在に固定されるようになっている。
【0036】
また、上述した押え金具3及びチップ4は、切削速度が例えば3000m/minを超える高速回転における遠心力に対して十分な剛性を有するように、金属製の中実材で構成されるのが望ましい。
【0037】
前述した高速切削用回転工具1によれば、チップ4は、切刃26がカッタ本体2の先端部外周8から若干突出した状態で、チップ取付部13に固定されている。このため、被切削部材を切削加工する際に、チップ4以外が被切削部材に当接することはない。したがって、被切削部材に不必要な傷などを与えることもなく、確実に横送り切削を行うことができる。
【0038】
また、上記高速切削用回転工具1によれば、チップ4がねじ32によって工具1の回転方向から背面側へカッタ本体2に固定され、かつ押え金具3がねじ39によってチップ4をカッタ本体2に押圧して、カッタ本体2に固定されている。
【0039】
このため、カッタ本体2の切屑ポケット9の本体カット部25は、図2に示す点線Qから工具1の内周方向に凹状に大きく切取るように形成することができる。したがって、高速切削用回転工具1は、ジュラルミン等の切屑を多量に生じる加工においても、容易に切屑を先端部6の周方向に逃がすことができる。
【0040】
また、チップ4の傾斜面28に当接部34の平坦面36が当接し、かつ押え金具取付部14の凹部18の平坦面19に係合部35の平坦面38が当接している。
【0041】
その後も、ねじ39を締付けて、押え金具3をカッタ本体2に矢印F(図8に示す)に沿って押圧していく。チップ4の傾斜面28が工具1の回転方向の接線Sに対し上述した角度θ2を有して形成されている。このため、図8に示すように、上記ねじ39による矢印Fに沿う締付力は、チップ4及び押え金具3の各々に、上記傾斜面28に沿う互いに逆向きの矢印F1,F2に沿って作用することとなる。なお押え金具3に作用する矢印F2に沿う力は、工具1の回転方向の背面側に指向しているとともに、チップ4に作用する矢印F1に沿う力は、工具1の回転方向に指向している。
【0042】
上記押え金具3の平坦面37が、チップ4のすくい面31を工具1の回転方向の背面側に押圧し、かつチップ4のチップ取付面29が略平坦に形成されているため、チップ4に作用する上記矢印F1方向に沿う力は、図示中の矢印F3に示すように楔部27を工具内周側に付勢することとなる。
【0043】
このため、押え金具3をカッタ本体2に取付けるねじ39を締付けることによって、チップ4を常に工具1の内周方向側に圧入する方向に付勢することとなる。したがって、切削速度が3000m/minを超える高速切削加工に伴う回転速度においても、チップ4の飛散を防止して、作業者等に対する安全性を向上することができる。
【0044】
また、カッタ本体2の押え金具取付部14の凹部18の平坦面19が工具1の回転方向の接線Sに対し上述した角度θ1を有して形成されている。このため、ねじ39によって押え金具3を容易にカッタ本体2に固定することができる。
【0045】
押え金具3は、カッタ本体2の押え金具取付部14の凹部18に係合部35が係合した状態で、ねじ39によって、工具1の回転方向から背面側にむかってカッタ本体2に固定されている。したがって、切削速度が3000m/minを超える高速切削加工に伴う回転速度においても、押え金具3の飛散も防止することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、被切削部材の切屑を工具の周方向に逃すための本体カット部を大きく形成できる。したがって、切屑を工具の周方向に容易に逃がすことができ、切屑の排出を容易にすることができる。
【0047】
しかも、押え金具を第2の締付手段によってカッタ本体に固定した時に、押え金具は、チップをカッタ本体のチップ取付部に押圧するとともに、チップの楔部が取付部に向けて工具の内周方向側に圧入するようにチップを付勢することとなる。したがって、例えば切削速度が3000m/minを超える高速切削加工に伴う回転速度においても、チップの飛散を防止して、作業者に対する安全性を向上することができる。
【0049】
さらに、押え金具は、その係合部をカッタ本体の凹部に係合させるとともに、当接部の二つの平坦面をチップの傾斜面及びすくい面に当接させた状態で第2の締付手段により工具の回転方向側から背面側にむかってカッタ本体に固定されるので、押え金具の飛散も防止することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す高速切削用回転工具の要部。
【図2】図1に示された実施形態の正面図。
【図3】図1に示された実施形態の側面図。
【図4】同実施形態のカッタ本体の一部を示す正面図。
【図5】図4中の矢印v方向から見たカッタ本体の一部を示す側面図。
【図6】図1に示された実施形態のチップを示す図。
【図7】図1に示された実施形態の押え金具を示す図。
【図8】図1に示された実施形態の締付手段の作用を示す図。
【符号の説明】
1…高速切削用回転工具、2…カッタ本体、3…押え金具、4…チップ、5…先端面、8…先端部外周、13…チップ取付部、15…取付部、18…凹部、26…切刃、27…楔部、28…傾斜面、31…すくい面、32…第1の締付手段(ねじ)、34…当接部、35…係合部、36,37…平坦面、39…第2の締付手段(ねじ)、P…先端面の中心、O…軸、K…工具回転方向、S…接線、θ2…傾斜面と接線Sのなす角。
Claims (1)
- 被切削部材と接する先端面が平坦に形成され、かつ上記先端面の中心を通り先端面に垂直な軸を中心として回転するとともに、先端部外周にチップ取付部を有するカッタ本体と、
上記カッタ本体のチップ取付部に着脱自在に取り付けられ、上記被切削部材を切削する切刃を有するとともに、上記切刃が上記カッタ本体の先端部外周に面するチップと、
上記チップを上記カッタ本体のチップ取付部に押圧して着脱自在に取り付ける押え金具と、を具備する高速切削用回転工具において、
上記チップは、 (1) 工具の回転方向に凸で、かつ工具の内周方向に向かって楔状に形成された楔部と、 (2) 上記工具の回転方向に面するすくい面と、 (3) 上記楔部と上記すくい面とに亘って設けられ、上記工具の回転方向の接線とのなす角が上記接線から上記工具の回転方向と同方向で0度を超える角度に形成された平坦な傾斜面と、を備え、
上記カッタ本体は、 (1) 上記チップ取付部に形成されて上記チップの楔部の外周に沿う取付部と、 (2) 上記取付部よりも上記カッタ本体の内周側に設けられて上記工具の回転方向の背面側に凹の凹部と、を備え、
上記チップは、第1の締付手段により上記工具の回転方向側から背面側に向かって上記チップ取付部に着脱可能に固定されるとともに、
上記押え金具は、 (1) 上記工具の回転方向の背面側に凸で、しかも複数の平坦面によって構成される当接部と、 (2) 上記カッタ本体の凹部に係合する係合部と、を備え、
上記当接部を構成する平坦面のうち最も工具の内周側に位置する平坦面が上記チップの傾斜面に当接するとともに、上記平坦面のうち最も工具の回転方向の背面側に位置する平坦面が上記チップのすくい面に当接し、かつ上記係合部が上記カッタ本体の凹部に係合した状態で、上記押え金具を第2の締付手段により上記工具の回転方向側から背面側に向かって上記カッタ本体に固定し、この固定により、上記押え金具を介して上記チップを上記チップ取付部に押圧して取り付けたことを特徴とする高速切削用回転工具。
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