JP3810866B2 - ドーマ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の屋根の勾配面に設けられるドーマ構造に関する。
【0002】
【背景技術】
近年、住宅等の建物では、床面積を大きく確保できる三階建ての建物が増加している。このような三階建ての建物の三階部分は勾配屋根の内部に形成されることがあり、この場合、三階部分の採光や通気を得るために、開口部を備えたドーマを屋根の勾配面に設けることが多い。
【0003】
一方、三階建ての建物では、災害時に公共消防等が建物内に進入するための非常用進入口を三階部分に設置することが義務付けられている。この非常用進入口は、道路に面した三階部分の鉛直面に幅寸法750mm以上、高さ寸法1200mm以上の大きさで設ける必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、三階部分が勾配屋根の内部に設けられた建物に対してこのような非常用進入口を設けようとすると、屋根が寄棟の場合や建物の桁側が道路に面している場合等には、屋根の勾配面の奥まった位置に鉛直面を形成してその鉛直面に非常用進入口を形成しなければならないので、困難なうえに雨じまい等の作業が面倒であった(特願平8-10998号)。
【0005】
このような問題を解決するために、非常用進入口を前述したドーマに設けることが考えられるが、非常進入口は最低限前述した寸法以上の大きさが必要なため、既存の採光用の開口部では非常用進入口に利用するには小さすぎるという不具合があった。また、この開口部を大きく形成しようとすると、従来のままの構造ではドーマ全体の強度が低下してしまうという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、非常用進入口として利用できる程度の大きな開口部を設けても十分な強度を確保できるドーマ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面を参照して説明すると、建物1の屋根5の勾配面5Bに設けられた箱形の骨組み20Aを有するドーマ構造であって、前記勾配面5Bから鉛直方向に立ち上がって設けられかつ前記屋根5の内部と連通される開口部61が形成された鉛直面パネル60を備え、この鉛直面パネル60は一対の鉛直な縦材22およびこれらの一対の縦材22の上端部間を連結する横材23を含む門形の鉛直面フレーム21を有し、前記縦材22および横材23は剛接合され、前記鉛直面フレーム21の前記縦材22の下端に一端が接合されかつ前記勾配面5Bの勾配方向に沿って設けられた一対の傾斜材24と、これらの傾斜材24の他端および前記縦材22の上端をそれぞれ連結する一対の水平材25とを含んで前記骨組み20Aが構成され、これらの水平材25にはブレース27が架設され、前記勾配面5Bに沿った矩形の傾斜面フレーム33を備えた屋根ユニット13を有して前記屋根5が構成され、この傾斜面フレーム33は前記勾配面5Bの勾配方向に沿った一対の斜め材34を含み、これらの斜め材34にはそれぞれ前記傾斜材24が固定されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、剛接合とは、部材と部材の接合部分が堅固に一体となるような接合をいい、水平反力、垂直反力および曲げモーメントを生ずるものである。例えば、溶接、リベット打ち等による接合の他、ボルト接合の場合でも実質剛接合となる接合は剛接合に含まれる。
【0009】
本発明においては、鉛直面パネル60の鉛直面フレーム21を構成する縦材22と横材23とが剛接合されているので、鉛直面パネル60の剛性が高められ、これにより、骨組み20A全体の剛性を向上させることができる。従って、鉛直面パネル60の開口部61を大きく形成しても十分な強度を維持することができる。
また、この鉛直面パネル60は勾配面5Bから鉛直方向に立ち上がって設けられているため、開口部61を大きく形成すれば非常用進入口として利用することが可能となり、非常用進入口を屋根5の勾配面5Bに形成しなければならない場合でも、ドーマ20を設置するだけで簡単に形成することができる。
これらにより、前記目的が達成される。
【0011】
また、鉛直面フレーム21の縦材22の下端および上端に連結された傾斜材24および水平材25を備えることで、鉛直面フレーム21の縦材22、傾斜材24および水平材25は三角形に連結されることになるうえ、一対の水平材25にはブレース27が架設されるので、骨組み20A全体で極めて高い剛性が得られるようになる。
【0013】
また、屋根ユニット13が勾配面5Bの勾配方向に沿った一対の斜め材34を含んで構成され、斜め材34は、傾斜材24と同様に勾配面5Bの勾配方向に沿って設けられているので、傾斜材24を斜め材34に沿って固定できるようになり、これによって、骨組み20Aを屋根ユニット13へ確実に固定することができる。
【0014】
前記屋根ユニット13は、底面フレーム31と、この底面フレーム31の一端から鉛直方向に立ち上がる垂直面フレーム32と、この垂直面フレーム32の上端および底面フレーム31の他端を連結する前記傾斜面フレーム33とを有して構成され、前記傾斜材24はこの傾斜面フレーム33の前記斜め材34の端部に接合され、かつ各斜め材34の中間部分と傾斜材24との間には隙間90が形成されていることが望ましい。
【0015】
このように斜め材34の中間部分と傾斜材24との間に隙間90を形成することによって、斜め材34の中間部分にドーマ20の荷重がかかることがなくなるうえに、傾斜材24が撓んでもその撓みがそのまま斜め材34に伝わることがなくなる。従って、斜め材34の撓みを防止できるようになり、屋根ユニット13における歪みの発生を抑制することができる。
【0016】
前記開口部61は前記鉛直パネル60のほぼ全面にわたって設けられていることが望ましい。
このようにすれば、開口部61を大きく形成できるので、採光や通気を十分に確保できるうえに、非常用進入口に必要な大きさが簡単に得られるので開口部61を非常用進入口に兼用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態のドーマ20を備えたユニット式建物1が示されている。ユニット式建物1は、基礎2上に組み合わせて配置された複数の建物ユニット4A,4Bを含む建物躯体3と、この建物躯体3上に設けられた略切妻状の勾配屋根5とを備えている。
建物ユニット4A,4Bは、四本の柱、これらの柱の上端間を連結する上梁および柱の下端間を連結する下梁を含む直方体形状の図示しない骨組みに床材や壁材等を組み付けることにより構成されている。これらの建物ユニット4A,4Bは、基礎2上に並べられた一階ユニット4Aと、この一階ユニット4A上に積層された二階ユニット4Bからなり、この一階ユニット4Aによりユニット式建物1の一階部分が構成され、二階ユニット4Bにより二階部分が構成されている。
【0020】
屋根5は、建物ユニット4と同様な直方体形状の骨組みを有しユニット式建物1の小屋裏三階部分を構成する小屋裏ユニット11と、この小屋裏ユニット11上に配置されて屋根5の棟5Aを構成する棟ユニット12と、小屋裏ユニット11の両側に配置されて屋根5の勾配面5Bを構成する屋根ユニット13,14と、これらの屋根ユニット13,14に並設されて屋根5の軒先5Cを構成する軒先ユニット15とを含んで構成されている。棟ユニット12の上面は棟5Cの両側に傾斜した山型に形成され、この傾斜に沿って屋根ユニット13,14の上面および軒先ユニット15の上面は一方向に傾斜している。
【0021】
これらの棟ユニット12、屋根ユニット13,14および軒先ユニット15の上面よりなる屋根5の勾配面5Bには、小屋裏ユニット11の内部と連通される窓等の開口部61を備えた箱形のドーマ20が設けられている。このドーマ20は、図2にも示すように、勾配面5Bの中央部分を構成する屋根ユニット13に固定されている。
この屋根ユニット13は、図3にも示すように、チャンネル材等からなる下梁311を仕口312を介して矩形に枠組みした底面フレーム31と、この底面フレーム31の一端から鉛直方向に立ち上がる垂直面フレーム32と、この垂直面フレーム32の上端および底面フレーム31の他端を連結する矩形の傾斜面フレーム33とを含んで構成されている。
【0022】
垂直面フレーム32は、角パイプ等からなる一対の柱321と、これらの柱321の上端間を仕口323を介して連結する上梁322とを含んで門型に形成されている。
傾斜面フレーム33は、垂直面フレーム32の仕口323と底面フレーム31の他端を構成する仕口312とをそれぞれ連結する一対の斜め材34を備えている。これらの斜め材34は屋根5の勾配面5B(図1参照)の勾配方向に沿って設けられ、斜め材34の上端間および下端間には、それぞれ連結材35が架け渡されている。
【0023】
この斜め材34の下端と底面フレーム31の仕口312との接合は、図9にも示すように、斜め材34の下端に固着された取付けボックス341を、仕口312にベースプレート313を介して固着されたブラケット314に対してボルト45およびナット43で固定することにより行われている。
なお、この取付けボックス341は、チャンネル材等からなる斜め材34の上面(上側のフランジ部34A,図12参照)から所定寸法だけ突出するように斜め材34に取り付けられている。
【0024】
また、斜め材34の上端には、図12にも示すように、取付け部材342が固着され、柱321の仕口323にはブラケット324が固着され、このブラケット324に取付け部材342が被せられてボルト325および図示しないナットにより締結固定されている。このブラケット324には位置決めピン326が立設され、垂直面フレーム32の柱321に対して傾斜面フレーム33の斜め材34を位置決めできるようになっている。
【0025】
なお、斜め材34のフランジ部34A,34B間には、図13にも示すように、後述するドーマ20の傾斜材24と接合するためのコ字状の第一ブラケット343が固定され、上側のフランジ部34Aには位置決めピン344が突設されている。この第一ブラケット343の内側の面には傾斜材24との接合用のナット43が固着されている。
【0026】
このような屋根ユニット13に取り付けられるドーマ20は、図4に示すように、両側面が直角三角形の箱形の骨組み20Aと、この骨組み20A上に設けられた切妻状の屋根フレーム20Bとを備えている。
骨組み20Aは、一対の鉛直な縦材22およびこれらの一対の縦材22の上端部間を連結する横材23を含む門形の鉛直面フレーム21と、この鉛直面フレーム21の縦材22の下端に一端が接合されかつ勾配面5B(図1参照)の勾配方向に沿って設けられた一対の傾斜材24と、これらの傾斜材24の他端および縦材22の上端をそれぞれ連結する一対の水平材25とを含んで構成されている。
【0027】
鉛直面フレーム21の縦材22間には、下端寄りの部分に横架材26が架設されている。このような鉛直面フレーム21を含んで、屋根5の勾配面5Bから鉛直方向に立ち上がる鉛直面パネル60が構成されている。鉛直面パネル60には、そのほぼ全面にわたって前述した開口部61が設けられている。この開口部61は、一対の縦材22、横材23および横架材26に囲まれた空間に形成され、具体的には、幅寸法750mm以上、高さ寸法1200mm以上の大きさとされている。
また、一対の傾斜材24の下部間およびその上端間には、それぞれ架設材54,55が架け渡され、一対の水平材25には、対角状にブレース27が架設されている。これらの傾斜材24と水平材25とは、所定間隔で立設された複数の縦桟26により連結されている。
【0028】
鉛直面フレーム21の縦材22は、図5および図6に示すように、角パイプ等からなり、横材23はチャンネル材等からなる。これらの縦材22および横材23は剛接合されている。すなわち、縦材22の横材23との接合側面には、一対の縦に並ぶボルト孔41Aを備えた板状の取付けプレート41が立設され、その取付けプレート41の端面は縦材22に溶接固定されている。横材23の一対のフランジ部23A,23B間には、L字状のブラケット42が溶接固定され、このブラケット42には縦に並ぶ一対のナット43が溶接固定されている。これらの取付けプレート41およびブラケット42は、ナット43およびボルト45により座金44を介して締結されている。
【0029】
このような縦材22には、横材23との接合側面と直交する側面に、チャンネル材等からなる水平材25が溶接固定され、水平材25の各フランジ部25A,25Bから延設された補強プレート71で補強されている。
【0030】
この縦材22の下端は、図7および図8に示すように、チャンネル材等からなる傾斜材24の上側のフランジ部24Aおよびこのフランジ部24Aに延設された延長プレート51に溶接固定されている。これらの一対のフランジ部24A,24B間には補強ボックス52が溶接固定され、接合部分の強度が確保されている。
傾斜材24の補強ボックス52からは、一対の傾斜材24が向き合う方向にそれぞれ取付けプレート53が突設され、これらの取付けプレート53に傾斜材24の下部間を連結する架設材54(図4参照)がボルト45およびナット43により固定されている。
【0031】
この傾斜材24の下端部は、図9に示すように、屋根ユニット13の斜め材34の下端に設けられた取付けボックス341にボルト45およびナット43によって固定されている。この取付けボックス341は、前述した通り斜め材34から所定寸法突出しているため、取付けボックス341と傾斜材24との接合部分以外では、傾斜材24と斜め材34との間にその突出した寸法分の隙間90が形成されている。
【0032】
このような傾斜材24の上端には、図10および図11に示すように、一対の傾斜材24が向き合う方向に取付けプレート56が突設されている。この取付けプレート56には傾斜材24の上端間を連結する架設材55が取り付けられ、取付けプレート56に固着されたナット43およびボルト45で締結されている。また、傾斜材24の上側のフランジ部24Aには、水平材25の端部が固定されている。この水平材25の端部は傾斜材24の傾斜角度に応じて斜めに切り欠かかれ、この切り欠き面がフランジ部24Aに溶接されている。水平材25の上側のフランジ部25Aと傾斜材24の上側のフランジ部24Aとの間には、水平材25の端面を覆う端面プレート72が溶接固定されている。
【0033】
また、傾斜材24のフランジ部24A,24Bの間には、水平材25の下側のフランジ部25Bが固定された位置に補強リブ57が設けられ、この補強リブ57に隣接して、傾斜材24を屋根ユニット13の斜め材34に固定するためのコ字状の第二ブラケット58がはめ込まれて溶接固定されている。この第二ブラケット58の内側の面には、斜め材34との接合用のナット43が溶接固定されている。
【0034】
このような傾斜材24は、図12および図13に示すように、第二ブラケット58および第一ブラケット343に跨って配置された連結プレート91を介して斜め材34に接合されている。この連結プレート91は、各ブラケット58,343に設けられたナット43およびボルト45によって固定されている。
斜め材34に立設された位置決めピン344は、スペーサ91を介して傾斜材24のフランジ部24Bに挿入され、斜め材34に対して傾斜材24を位置決めできるようになっている。このスペーサ91は、前述した取付けボックス341の斜め材34から突出した部分の寸法と同じ厚さを備え、これにより、斜め材34におけるスペーサ91から取付けボックス341までの区間には、傾斜材24との間に一定間隔の隙間90が形成されている。
【0035】
図4に戻って、骨組み20Aの上の屋根フレーム20Bは、鉛直面フレーム21の横材23上に設置された二等辺三角形状の妻面フレーム81と、この妻面フレーム81の頂上部から前述した水平材25と平行に延びる一対の棟材82と、これらの棟材82の両側に水平材25に沿って設置された一対の軒材83と、棟材82および軒材83の間に所定間隔で架け渡された垂木84とを含んで構成されている。
棟材82は、図14および図15に示すように、へ字状の屈曲ブラケット85を介してボルト45およびナット43により所定角度で連結固定されている。棟材82はチャンネル材等からなり、各フランジ部82A,82B間には補強プレート86が固定され、歪みが防止されている。
これらの棟材82と垂木84との接合、垂木84と軒材83との接合は溶接により行われている。
【0036】
軒材83は、図16および図17に示すように、チャンネル材からなり、フランジ部83A,83Bに跨って固定用プレート88が固着されている。このような軒材83は、水平材25のフランジ部25Aに所定間隔で立設されたブラケット87を介して水平材25に固定されている。
すなわち、ブラケット87は、軒材83側に所定角度で傾斜しかつ下部にL字状の受け部材87Bが固定された傾斜プレート87Aを備え、この傾斜プレート87Aの上部に軒材83の固定用プレート88が固定され、受け部材87Bの上面に軒材83の下側のフランジ部83Bが固定されている。これらの軒材83とブラケット87との接合はボルト45およびナット43により行われ、この接合により骨組み20Aと屋根フレーム20Bとが一体化されている。
【0037】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、鉛直面パネル60の鉛直面フレーム21を構成する縦材22と横材23とが剛接合されているので、鉛直面パネル60の剛性が高められ、これにより、骨組み20A全体の剛性を向上させることができる。従って、鉛直面パネル60の開口部61を大きく形成しても十分な強度を維持することができる。
また、この鉛直面パネル60は勾配面5Bから鉛直方向に立ち上がって設けられているため、開口部61を非常用進入口として利用することができる。従って、道路に屋根5の勾配面5Bが面していても、ドーマ20を設置するだけで非常用進入口を簡単に形成することができる。
【0038】
さらに、骨組み20Aは、鉛直面フレーム21と、縦材22の下端に一端が接合された一対の傾斜材24と、これらの傾斜材24の他端および縦材22の上端をそれぞれ連結する一対の水平材25とを含んで構成されるので、縦材22と傾斜材24と水平材25とが三角形に連結されることになるうえ、一対の水平材25にはブレース27が架設されているため、骨組み20A全体で極めて高い剛性が得られる。
【0039】
また、屋根ユニット13の傾斜面フレーム33の斜め材34は、傾斜材24と同様に勾配面5Bの勾配方向に沿って設けられ、この斜め材34に傾斜材24が固定されているので、傾斜材24が斜め材34に沿って固定されるようになり、骨組み20Aを屋根ユニット13に確実に固定することができる。
【0040】
さらに、斜め材34におけるスペーサ92と取付けボックス341の間の部分部分と、傾斜材24との間には所定間隔の隙間90が形成されているので、斜め材34の中間部分にドーマ20の荷重がかかることがなくなるうえに、傾斜材24が撓んでもその撓みがそのまま斜め材34に伝わることがなくなる。従って、斜め材34の撓みを防止できるようになり、屋根ユニット13における歪みの発生を抑制することができる。
【0041】
また、開口部61は鉛直面パネル60のほぼ全面にわたって設けられているため、採光や通気を十分に確保できるうえに、幅寸法750mm以上、高さ寸法1200mm以上の大きさとされているので非常用進入口に兼用することができる。
【0042】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態のドーマ20は、鉛直面フレーム21、傾斜材24および水平材25を含む骨組み20Aを有して構成されていたが、図18に示すように、ドーマ100を屋根5の勾配面5Bに立設された一対の側面構造面材101と、これらの一対の側面構造面材101の上端部間を連結する上面構造面材102とを含んで構成し、これらの側面構造面材101および上面構造面材102を溶接やフィンガージョイント等により剛接合して、側面構造面材101および上面構造面材102の勾配方向下端に鉛直面と平行で屋根5の内部と連通される開口部103を形成してもよい。なお、このドーマ100の開口部103には開閉自在なサッシ等が組み付けられ(図示省略)、ドーマ100の上には前記実施形態と同様な屋根フレーム(図示省略)が設置されている。
【0043】
このようにドーマ100を構成すれば、側面構造材101と上面構造材102とが剛接合されているので、ドーマ100全体の剛性を向上させることができる。従って、側面構造面材101および上面構造面材102の勾配方向下端に設けられる開口部103を大きく形成しても十分な強度を維持することができる。
また、この開口部103は鉛直面と平行に設けられているため、開口部103を大きく形成することにより非常用進入口として利用することが可能となり、非常用進入口を屋根5の勾配面5Bに形成しなければならない場合でも、ドーマ100を設置するだけで簡単に形成することができる。
【0044】
また、前記実施形態では、開口部61を幅寸法750mm以上、高さ寸法1200mm以上の大きさとして非常用進入口に兼用したが、非常用進入口として利用しない場合には、この寸法以下の大きさとしてもよく、開口部61の具体的な寸法は、実施にあたって適宜設定すればよい。
【0045】
そして、前記実施形態のドーマ20は切妻状の屋根フレーム20Bを備えていたが、他の形状としてもよく、或いは、屋根フレーム20Bはなくてもよい。
【0046】
さらに、前記実施形態のドーマ20は、屋根ユニット13に固定されていたが、屋根ユニット14に固定してもよい。また、建物はユニット式建物1に限定されず、例えば、パネル工法や在来工法により構築された建物であってもよく、ドーマ20を設置する勾配屋根を備えていれば建物の種類や屋根の種類は任意である。
【0047】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、鉛直面パネルの鉛直面フレームを構成する縦材と横材とを剛接合するので、鉛直面パネルの剛性が高められ、これにより、骨組み全体の剛性を向上させることができる。従って、鉛直面パネルの開口部を大きく形成しても十分な強度を維持することができる。
また、この鉛直面パネルは勾配面から鉛直方向に立ち上がって設けられているため、開口部を大きく形成すれば非常用進入口として利用することが可能となり、非常用進入口を屋根の勾配面に形成しなければならない場合でも、ドーマを設置するだけで簡単に形成することができる。
【0048】
また、本発明によれば、ドーマを構成する側面構造材と上面構造材とを剛接合したので、ドーマ全体の剛性を向上させることができる。従って、側面構造面材および上面構造面材の勾配方向下端に設けられた開口部を大きく形成しても十分な強度を維持することができる。
また、この開口部は鉛直面と平行に設けられているため、開口部を大きく形成すれば非常用進入口として利用することが可能となり、非常用進入口を屋根の勾配面に形成しなければならない場合でも、ドーマを設置するだけで簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態のドーマおよび屋根ユニットを示す斜視図。
【図3】前記実施形態の屋根ユニットを示す斜視図。
【図4】前記実施形態のドーマを示す斜視図。
【図5】前記実施形態の縦材の上端部周辺を一部破断して示す平面図。
【図6】前記実施形態の縦材の上端部周辺を示す分解斜視図。
【図7】前記実施形態の縦材の下端部周辺を一部破断して示す平面図。
【図8】前記実施形態の縦材の下端部周辺を示す斜視図。
【図9】前記実施形態の傾斜材と斜め材との接合構造を一部破断して示す図。
【図10】前記実施形態の傾斜材の上端部周辺を示す分解斜視図。
【図11】前記実施形態の傾斜材の上端部周辺を示す図。
【図12】前記実施形態の傾斜材と斜め材との接合構造を一部破断して示す図。
【図13】前記実施形態の傾斜材と斜め材との接合構造を示す断面図。
【図14】前記実施形態の屋根フレームの棟材を示す図。
【図15】前記実施形態の屋根フレームの棟材を示す斜視図。
【図16】前記実施形態の軒材と水平材との接合構造を示す斜視図。
【図17】前記実施形態の軒材と水平材との接合構造を示す断面図。
【図18】本発明の他のドーマを示す斜視図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
5 屋根
5B 勾配面
13,14 屋根ユニット
20,100 ドーマ
20A 骨組み
21 鉛直面フレーム
22 縦材
23 横材
24 傾斜材
25 水平材
27 ブレース
31 底面フレーム
32 垂直面フレーム
33 傾斜面フレーム
34 斜め材
60 鉛直面パネル
61,103 開口部
101 側面構造面材
102 上面構造面材
Claims (3)
- 建物の屋根の勾配面に設けられた箱形の骨組みを有するドーマ構造であって、
前記勾配面から鉛直方向に立ち上がって設けられかつ前記屋根の内部と連通される開口部が形成された鉛直面パネルを備え、この鉛直面パネルは一対の鉛直な縦材およびこれらの一対の縦材の上端部間を連結する横材を含む門形の鉛直面フレームを有し、前記縦材および横材は剛接合され、
前記鉛直面フレームの前記縦材の下端に一端が接合されかつ前記勾配面の勾配方向に沿って設けられた一対の傾斜材と、これらの傾斜材の他端および前記縦材の上端をそれぞれ連結する一対の水平材とを含んで前記骨組みが構成され、これらの水平材にはブレースが架設され、
前記勾配面に沿った矩形の傾斜面フレームを備えた屋根ユニットを有して前記屋根が構成され、この傾斜面フレームは前記勾配面の勾配方向に沿った一対の斜め材を含み、これらの斜め材にはそれぞれ前記傾斜材が固定されていることを特徴とするドーマ構造。 - 請求項1に記載したドーマ構造において、前記屋根ユニットは、底面フレームと、この底面フレームの一端から鉛直方向に立ち上がる垂直面フレームと、この垂直面フレームの上端および底面フレームの他端を連結する前記傾斜面フレームとを有して構成され、前記傾斜材はこの傾斜面フレームの前記斜め材の端部に接合され、かつ各斜め材の中間部分と傾斜材との間には隙間が形成されていることを特徴とするドーマ構造。
- 請求項1または請求項2に記載したドーマ構造において、前記開口部は前記鉛直パネルのほぼ全面にわたって設けられていることを特徴とするドーマ構造。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP23182096A JP3810866B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ドーマ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23182096A JP3810866B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ドーマ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1077714A JPH1077714A (ja) | 1998-03-24 |
| JP3810866B2 true JP3810866B2 (ja) | 2006-08-16 |
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ID=16929538
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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| JP (1) | JP3810866B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| CN117005581B (zh) * | 2023-07-24 | 2025-06-06 | 浙江亚厦装饰股份有限公司 | 一种适用于钢斜支撑的骨架隔墙 |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP23182096A patent/JP3810866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH1077714A (ja) | 1998-03-24 |
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