JP3814090B2 - 粉粒体排出制御装置、及び粉粒体充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体の排出を止める粉粒体排出制御装置と、粉粒体を充填する粉粒体充填装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医薬品、食料品等には、粉状、或は粒状(総称して「粉粒体」と称する)のものがある。一般に、これらの粉粒体は、袋に詰められ、或は容器に詰められて取り扱われることが多い。
【0003】
粉粒体を袋詰めする装置の1例として、図9に示す粉粒体充填装置がある。
【0004】
この粉粒体充填装置20は、支持フレーム21に設けられて粉粒体を収容する円錐状のホッパ22と、ホッパ22の下部に設けられて粉粒体の落下を案内する落下案内筒23と、ホッパ22の上部に位置する駆動モータ24に連結されて落下案内筒内に収納された回転可能なオーガー(別名、スクリュー)25と、落下案内筒23に設けられて落下案内筒23からの粉粒体の排出を止める粉粒体制御装置26とを備えている。これらの内、落下案内筒23、オーガー25、及び粉粒体制御装置26等は、粉粒体排出制御装置32を構成している。
【0005】
粉粒体制御装置26は、落下案内筒23に設けられた1対のプランジャ27,27と、このプランジャ27によって昇降し、落下案内筒23の粉粒体流出部23aを開閉する樹脂製の円錐状の開閉弁28とを備えている。
【0006】
ホッパ22に粉粒体を投入した後、駆動モータ24を始動し、オーガー25を回転させると、ホッパ内の粉粒体は、落下案内筒内23に流れ込む。しかし、粉粒体は、オーガー25によって落下が調整され、回転するオーガー25によって下方へ送られる。
【0007】
粉粒体制御装置26のプランジャ27が作動していないと、開閉弁28は落下案内筒23の下部から離れて、落下案内筒23の粉粒体流出部23aを開放している。粉粒体Pは、落下案内筒23の下部を受け入れている透明な、例えばビニール袋29内に落下する。
【0008】
ビニール袋内に、粉粒体が所定重量落下したとき、プランジャ27が作動して、開閉弁28を引き上げる。開閉弁28は落下案内筒23の粉粒体流出部23aに密着し、粉粒体流出部23aを閉じ、粉粒体の排出を止める。
【0009】
最後に、ビニール袋29の前後から(紙面の表裏方向)1対の袋閉じ片30(図9では重なって1つに見えている)が互いに接近し、ビニール袋29の上部を挟む。1対の袋閉じ片30は、加温されており、ビニールを溶着させてビニール袋29を密封する。
【0010】
なお、ビニール袋は、粉粒体制御装置を囲撓して供給されるビニール筒を袋閉じ片30によって閉じられて形成されるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の粉粒体排出制御装置の粉粒体制御装置26は、円錐状の開閉弁28が粉粒体流出部23aに密着して粉粒体の排出を止めるため、次の問題を有していた。
【0012】
開閉弁28と粉粒体流出部23aとの間に粉粒体が挟まり、隙間が生じて、その隙間から粉粒体が僅かに流出し続けて、粉粒体の排出を完全に止めることができない。
【0013】
長期間使用すると、樹脂製の開閉弁が粉粒体流出部23aに接触する部分に摩耗が生じ、開閉弁28が粉粒体流出部23aを確実に密閉することができなくなり、開閉弁の交換が必要である。
【0014】
1対のプランジャ27の作動音が騒音の原因になる。
【0015】
1対のプランジャ27の作動時の振動により、開閉弁28と粉粒体流出部23aとが振動し、開閉弁28と粉粒体流出部23aとの接触部分が互いにずれて隙間が生じ、その隙間から粉粒体が漏れ落ちることがある。
【0016】
開閉弁28が、プランジャ27に連動している開閉弁支持板31に設けられているため、小型にすることが困難である。
【0017】
このような問題を有する粉粒体制御装置26を備えた、粉粒体排出制御装置32も、粉粒体制御装置26と同様な問題を有していた。
【0018】
粉粒体の排出を確実に止めることのできない上記従来の粉粒体排出制御装置を備えた粉粒体充填装置は、次の問題を有していた。
【0019】
粉粒体の充填量にばらつきが生じ、充填精度が悪い。
【0020】
開閉弁28を支持してプランジャ27に連動されている開閉弁支持板31を、袋の中に入れるため、袋の最小サイズを小さくすることができない。
【0021】
粉粒体流出部23aから排出され粉粒体が、開閉弁28と、粉粒体流出部23aの下方を横切る開閉弁支持板31とにぶつかりながら落下するため、袋が透明な袋である場合、袋29内で舞い上がり、袋29内の透明度が低下し、袋29内の充填状態を外部から確認することが困難である。
【0022】
袋がビニール袋である場合、ビニール袋29内で舞い上がった粉粒体は、ビニール袋29内の上部にまで付着するため、加温された1対の袋閉じ片30によって、ビニール袋29の上部を溶着させてビニール袋29を密封するとき、ビニール同士が密着しにくくなり、ビニール袋29を完全に密封することが困難である。
【0023】
1対のプランジャ27の作動時の振動により、例えば、粉粒体の重量を測る重量測定手段の測定精度が低下し、充填精度を高めることが困難である。
【0024】
そこで、振動の少ない粉粒体制御装置として、回転する開閉弁によって、粉粒体流出部を開閉するバタフライバルブ(図示省略)を備えた装置がある。
【0025】
この粉粒体制御装置は、開閉弁が回転して振動が少ないが、開閉弁と粉粒体流出部の内壁との間に粉粒体が挟まり、隙間が生じ、その隙間から粉粒体が漏れ落ちることがある。
【0026】
また、開閉弁と粉粒体流出部の内壁との間に粉粒体が咬み込まれると、その後、開閉弁が開動作できなくなることがある。
【0027】
いずれにしても、従来の粉粒体制御装置は、部品同士を密着させる機械的動作によって粉粒体の排出を止めていたため、粉粒体の排出を止める部品同士の間に隙間が生じ、確実に、且つ瞬時にして粉粒体の排出を止めることができないことがあった。
【0028】
また、粉粒体排出制御装置も同様に、確実に、且つ瞬時にして粉粒体の排出を止めることができないことがあった。
【0029】
(目的)
本発明は、部品同士を密着させる機械的動作によらないで、粉粒体の排出を確実、且つ瞬時に止める粉粒体排出制御装置を提供することを目的としている。
【0030】
本発明は、長期間使用しても、部品に摩耗が生じることのない構造にして、部品交換の必要性が殆どない粉粒体排出制御装置を提供することを目的としている。
【0031】
本発明は、振動が殆ど発生しない構造にして、振動と騒音が殆ど生じない粉粒体排出制御装置を提供することを目的としている。
【0032】
本発明は、粉粒体流出部の下方を横切る部材を無くして、小型にした粉粒体排出制御装置を提供することを目的としている。
【0033】
本発明は、粉粒体を咬み込むことのない構造にして、不作動状態になることのない粉粒体排出制御装置を提供することを目的としている。
【0034】
本発明は、粉粒体の排出を確実に止める上記の粉粒体排出制御装置を備えて、充填量にばらつきの少ない、充填精度の高い粉粒体充填装置を提供することを目的としている。
【0035】
本発明は、小型の上記粉粒体排出制御装置を備えて、袋の最小サイズを小さくすることのできる粉粒体充填装置を提供することを目的としている。
【0036】
本発明は、粉粒体流出部から排出された粉粒体が、落下の途中においてぶつかる部品を無くした上記粉粒体排出制御装置を備えて、袋内での粉粒体の舞い上がりを少なくして、袋が透明の袋である場合、袋内の充填状態を外部から確認し易い粉粒体充填装置を提供することを目的としている。
【0037】
本発明は、粉粒流出部から排出された粉粒体が、落下の途中においてぶつかる部品を無くした上記粉粒体排出制御装置を備えて、袋がビニール袋である場合、ビニール袋内での粉粒体の舞い上がりを少なくして、ビニール同士の溶着性を高め、ビニール袋を完全に密封する粉粒体充填装置を提供することを目的としている。
【0038】
本発明は、振動の少ない上記粉粒体排出制御装置を備えて、例えば、粉粒体の重量を測る、重量測定手段の測定精度を高めて、充填精度の高い粉粒体充填装置を提供することを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明の粉粒体排出制御装置は、粉粒体を案内する上下方向を向いた同一内径の案内筒と、該案内筒内に配設され、前記粉粒体を搬送する同一外径の羽根を螺旋状に有して上下方向を向いたオーガーと、前記案内筒の下端部に取り付けられた粉粒体制御装置と、を備え、前記粉粒体制御装置は、筒状のフィルター筒を有する筒状フィルターと、前記筒状フィルターの両端を密閉状態で配設したケーシングの内周と、前記筒状フィルターの外周との間に形成された負圧室と、前記ケーシングの下部に形成され、前記同一外径のオーガーを内在して、同一内径で下方に延長する筒状の延長筒と、を備え、前記負圧室内のエアを吸引して、前記筒状フィルターの内周内を所定の負圧以上にし、かつ前記オーガーの作動を停止することにより、前記筒状フィルターの内周内からの前記粉粒体の排出を止める、ことを特徴としている。
【0040】
上記本発明の粉粒体排出制御装置は、粉粒体制御装置を備えている。まず、粉粒体制御装置の作用を説明する。粉粒体制御装置は、案内筒の下端部に取り付けられている。粉粒体は、案内筒の下端部から流出し、筒状フィルターの内周内を通過して排出される。
【0041】
粉粒体の排出を止めるには、負圧室内のエアを吸引し、筒状フィルターの内周内を所定の負圧以上にする。粉粒体は、筒状フィルターの内壁に吸着され、粉粒体による2次フィルター層ができる。筒状フィルターの内周内のエアは、粉粒体による2次フィルター層と筒状フィルターとを通過して、吸引される。
【0042】
2次フィルター層は、筒状フィルターの内周にできた粉粒体の固定層であり、負圧室内のエアの吸引量により調節することが可能である。又、筒状フィルターは、2次フィルター層により粉粒体に直接接触せず、2次フィルター層の通気が持続される限り、目詰まりが生じない。従って、2次フィルター層は、フィルター筒の目詰まりによってできた層ではなく、むしろ、フィルター筒の目詰まりを防止して、エアの吸引効率を高めている。
【0043】
エアの吸引にともなって、筒状フィルターの内周内の粉粒体が筒状フィルター内に締った、嵩密度の高い状態で詰まり、排出が止められる。
【0044】
すなわち、粉粒体は、排出を止められるとともに、粉粒体自身が粉粒体の流れを止める弁の役目をして、それ以降の粉粒体の排出を止める。
【0045】
このように、粉粒体制御装置は、部品同士を密着させて、粉粒体の排出を止めるのではなく、筒状フィルター内を負圧にすることによって粉粒体の排出を止め、且つ、排出を止められた粉粒体に、それ以降の粉粒体の排出を止める弁の役目をさせて、機械的動作に頼らずに粉粒体の排出を正確、且つ瞬時に止めるようになっている。
【0046】
次に、粉粒体制御装置とオーガーとの作用を説明する。
【0047】
上記本発明の粉粒体排出制御装置における、粉粒体は、筒状フィルターの内周内を通過して排出される。
【0048】
粉粒体の排出を止めるには、負圧室内のエアを吸引して、筒状フィルターの内周内を所定の負圧以上にし、かつオーガーの作動を停止して、粉粒体の排出を止める。
【0049】
このように、上記発明の粉粒体排出制御装置は、筒状フィルター内を負圧にし、かつオーガーの作動を停止することによって粉粒体の排出を止めているので、筒状フィルターの作用により、部品同士を密着させて、粉粒体の排出を止めるのではなく、排出を止められた粉粒体に、それ以降の粉粒体の排出を止める弁の役目をさせて、機械的動作に頼らずに粉粒体の排出を正確、且つ瞬時に止めるようになっている。
【0050】
筒状フィルター内に搬送された粉粒体は、常時、筒状フィルターの内周内に締って嵩密度が高い、詰まった状態に保持される。
【0051】
本発明の粉粒体排出制御装置は、前記負圧室内のエアの吸引を解放した状態で、かつ前記オーガーを作動することにより前記粉粒体を排出するようになっている。
【0052】
オーガーを作動させると、粉粒体が搬送されて排出される。筒状フィルター内に詰まった粉粒体が排出されると、新たな粉粒体が筒状フィルター内に流れ込み筒状フィルター内に保持される。
【0053】
なお、粉粒体を排出するとき、筒状フィルターの内周内の負圧を解除し、粉粒体の排出を止める直前に、筒状フィルターの内周内を負圧にしてもよい。この場合、負圧の変動によって、オーガーによる粉粒体の排出を助けることになる。
【0054】
本発明の粉粒体排出制御装置の前記筒状フィルターは、繊維からなる筒状のフィルター筒と、前記フィルター筒の内側と外側に配設された筒状の内多孔筒と外多孔筒とを有し、前記内多孔筒と前記外多孔筒とにエアが通り抜けるエア通過孔が多数形成されている。
【0055】
上記発明の粉粒体排出制御装置において、筒状フィルターに生じる2次フィルター層は、内多孔筒の孔、及びオーガーの外周と内多孔筒との間の空間にできた粉粒体の固定層として発生し、負圧室内のエアの吸引量により調節することが可能である。又、筒状フィルター筒は、2次フィルター層により粉粒体と直接接触せず、2次フィルター層の通気が持続されている限り、目詰まりが生じない。
【0056】
負圧室は、筒状フィルターの両端を密閉状態で配設したケーシングの内周と、筒状フィルターの外周との間に形成されているため、エアが吸引されると、負圧になる。これにともなって、筒状フィルター内のエアが、エア通過孔を通過して負圧室内に流れ込み、筒状フィルター内も負圧になる。この結果、粉粒体が筒状フィルター内に吸引吸着されて保持される。
【0057】
オーガーは、粉粒体の排出方向に突出しているので、筒状フィルター内に保持されている粉粒体を確実に排出する。
【0058】
上記オーガーは、前記粉粒体の排出初期と後期において低速で作動し、排出途中において高速で作動するようになっている。
【0059】
オーガーは、粉粒体の排出途中において、高速で作動することによって、粉粒体の排出効率を高めている。
【0060】
オーガーは、螺旋状の羽根の回転によって、粉粒体を搬送する。
【0061】
本発明の粉粒体排出制御装置は、前記筒状フィルターの内周内から排出される前記粉粒体を分散する粉粒体分散リングを備えている。
【0062】
本発明の粉粒体充填装置は、前記案内筒の上端に粉粒体を貯留しておく粉粒体貯留手段が配置され、上記いずれかに記載の粉粒体排出制御装置から排出される前記粉粒体を粉粒体収納体に充填するようになっている。
【0063】
上記粉粒体収納体は、前記粉粒体排出制御装置を囲撓して供給される筒状のビニール筒の中間部が熱によって閉じる袋形成手段によって閉じられ、且つ前記粉粒体排出制御装置によって前記粉粒体が充填されながら前記ビニール筒が下降し、前記袋形成手段によって前記中間部より上方が閉じられて形成されたビニール袋である。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の粉粒体排出制御装置、粉粒体充填装置とを図1乃至図9に基づいて説明する。
【0065】
(粉粒体充填装置、粉粒体排出制御装置の構成)
図1乃至図3において、粉粒体充填装置120は、固定支柱121と、固定支柱121に高さ位置調整可能に設けられた昇降支柱122と、昇降支柱122と一体の支持フレーム123に設けられて粉粒体を収容する円錐状のホッパ124と、ホッパ124の下部に設けられて粉粒体の落下を案内する落下案内筒125と、昇降支柱122の上部に設けられた駆動モータ126に連結されて落下案内筒125内に収納された回転可能なオーガー(別名、スクリュー)127と、落下案内筒125に取り外し可能に取り付けられて落下案内筒125からの粉粒体の流出を止める粉粒体制御装置130と、粉粒体制御装置130の下部にねじ込まれた粉粒体分散リング131とを備えている。落下案内筒125、オーガー127、及び粉粒体制御装置130は、粉粒体排出制御装置180を構成している。
【0066】
ホッパ124の上部には、粉粒体を投入する投入口132と、ホッパ124内の粉粒体の貯蔵オーバを検知する検知センサ133とが設けられている。
【0067】
オーガー127は、回転中心軸128に同一外形の螺旋状の羽根129が設けられて、同一内径の落下案内筒125内の粉粒体の落下を制御するようになっている。
【0068】
粉粒体制御装置130は、筒状に形成されたフィルター層140と、フィルター層140の内周を開放してフィルター層140の外周を包み、且つ落下案内筒125の粉粒体流出部125aに設けられるケーシング141と、ケーシング141の上部に設けられた吸引口金142とを備えている。
【0069】
ケーシング141は、円板状の上部フランジ143と、筒状の部材である同一内径で下方に延長する延長筒156に鍔145が設けられた下部フランジ144と、両方のフランジ143,144を一体化する円筒状の外部リング146とを備えている。
【0070】
上部フランジ143は、吸引口金142がねじ込まれ、その吸引口金142に連通する吸引孔147が形成され、内周に落下案内筒125の下部に形成されたねじ148にねじ込まれる雌ねじ149が形成され、さらに、下部にフィルター層140の上部内周に嵌合する環状突片150が下向きに突設されている。
【0071】
下部フランジ144は、粉粒体分散リング131の雌ねじ151がねじ込まれるねじ152が形成され、上部にフィルター層140の下部内周に嵌合する環状突片153が上向きに突設されている。
【0072】
外部リング146は、上部フランジ143に溶接によって一体化され、下部フランジ144にねじ154によって一体化されている。外部リング146と下部フランジ144との接続部には、下部フランジ144の外周に装着されたOリング155によって隙間が生じないようになっている。
【0073】
フィルター層140は、内側から円筒状の内多孔筒160、内金網筒161、フィルター筒162、及び外金網筒163が、層状に重ねられて、最も外側に外多孔筒164が設けられている。外多孔筒164は、半円状に2つに分轄された多孔筒片165,165の端部同士を、ボルト166によって締めつけてフィルター層140全体を締め付けている。また、内、外多孔筒160,164は、内、外金網筒161,163を介してフィルター筒162の変形を防止しており、多数の孔167,168,169,170が形成されている。この孔167,168,169,170はエアが通過するため、互いに一致する位置に形成されている。各孔167,168,169,170の占有面積は、約(1/2)である。また、孔167は、後述する2次フィルター層の粉粒体のエアを吸引するようになっている。なお、金網筒の変わりに樹脂製の網筒であってもよい。
【0074】
フィルター筒162のフィルターは、各種構造のものを使用し得るが、濾過精度や製作精度の観点から、例えば、金属もしくは非金属繊維又はセラミック粉体を成型燒結した燒結型濾過材が使用される。また、内、外金網筒161,163は、フィルター筒162を補強し且つその表面の目詰まりを防止する保護層となっている。
【0075】
粉粒体制御装置130は、上部、下部フランジ143,144の環状突片150,153にフィルター層140を装着した後、上部、下部フランジ143,144に外部リング146を装着し、上部フランジ143と外部リング146とを溶接し、且つ、下部フランジ144と外部リング146とをねじ154で止め、上部、下部フランジ143,144と外部リング146とが一体化されている。上部、下部フランジ143,144とフィルター層140の上下端との間には、ドーナツ状の金網筒177,177が介在し、フィルター層140の上下端は密閉されている。
【0076】
粉粒体分散リング131には、粉粒体制御装置130の下部に形成されたねじ152にねじ込まれる雌ねじ151と、放射状の複数の桟171とが形成されている。
【0077】
(粉粒体充填装置と粉粒体排出制御装置の動作)
粉粒体排出制御装置180の一部分を構成する粉粒体制御装置130は、落下案内筒125の下部のねじ148に上部フランジ143の雌ねじ149をねじ込んで、落下案内筒125に取り付けられる。
【0078】
落下案内筒125の下部に袋172を待機させておき、ホッパ124の投入口132から粉粒体を投入し、駆動モータ126を始動し、オーガー127を回転させると、粉粒体が自重とオーガー127の回転とによってホッパ124から落下案内筒125内を落下する。その後、オーガー127を停止させる。
【0079】
そして、吸引口金142に接続されているパイプ173によって、フィルター層140の外周とケーシング141の内周との間の負圧室176内のエアを吸引すると、フィルター層140の内周内のエアも、内多孔筒160、内金網筒161、外金網筒163、外多孔筒164の各孔167,168,169,170とフィルター筒162をエアが通過して、吸引される。
【0080】
このとき、粉粒体は、フィルター層140の内壁に吸着され、粉粒体による2次フィルター層174ができる。この2次フィルター層174は、内多孔筒160の孔167、及び羽根129の外周と内多孔筒160との間の空間にできた粉粒体の固定層であり、負圧室176内のエアの吸引量により調節することが可能である。又、フィルター層140は、2次フィルター層174により粉粒体と直接接触せず、2次フィルター層174の通気が持続されている限り、目詰まりが生じない。従って、2次フィルター層174は、フィルター筒162の目詰まりによってできた層ではなく、むしろ、フィルター筒の目詰まりを防止して、エアの吸引効率を高めている。
【0081】
フィルター層140の内周内の粉粒体Pは、フィルター層140の内周内に締った状態で、嵩密度の高い状態で詰まり、流れが止められている。
【0082】
すなわち、粉粒体は、排出が止められるとともに、粉粒体自身が粉粒体の流れを止める弁の役目をして、それ以降の粉粒体の排出も止められる。
【0083】
粉粒体を流出させるには、オーガー127を回転させて、フィルター層140の内周内に詰まっている粉粒体を強制的に排出させる。所定量の粉粒体がビニール袋172内に落下した後、オーガー127の回転を停止させると、粉粒体はフィルター層140内に吸引保持されたまま排出されるようなことがない。
【0084】
粉粒体をビニール袋内に速やかに、且つ所定量正確に排出できるようにするには、所定量の約9割の粉粒体をオーガー127の始動後、回転を速くして排出させ、残りの約1割をゆっくりと回転させて排出させるようにするとよい。
【0085】
また、フィルター層140の内周内の負圧を、粉粒体の流出を止めるとき所定の負圧にし、且つ粉粒体を流出させるとき大気圧或は所定の負圧より大気圧に近い負圧にして、粉粒体を排出し易くし、オーガー127による排出を助けるようにしてもよい。
【0086】
粉粒体がビニール袋172内に落下するとき、粉粒体は、粉粒体制御装置130によって締った、嵩密度の高い状態になって排出されるため、固まった状態でビニール袋内に落下する恐れがあるが、粉粒体制御装置130の下部に設けられた粉粒体分散リング131の桟171によって分散され、粉末状になって舞い上がることなく均一にビニール袋内に落下する。
【0087】
粉粒体がビニール袋内に所定量落下したとき、ビニール袋172は、加温された袋閉じ片175によって閉じられる。
【0088】
ビニール袋は、粉粒体制御装置を囲撓して上方から供給される筒状のビニール筒の中間部を袋閉じ片175が閉じ、且つ粉粒体制御装置によって粉粒体が充填されながらビニール筒が下降し、再度、袋閉じ片175によって中間部より上方が閉じられて形成される。
【0089】
フィルター筒162の交換は、下部フランジ144のねじ154を外し、下部フランジ144とフィルター層140とを上部フランジ143と外部リング146とから抜き取ることによって行なうことができる。
【0090】
また、フィルターの目詰まりは、吸引口金142から、高圧エアを吹き込むことによって解消され、メンテナンスが容易である。
【0091】
従って、粉粒体排出制御装置180の一部分を構成する粉粒体制御装置130は、部品同士を密着させて、粉粒体の排出を止めるのではなく、フィルター層140内を負圧にすることによって粉粒体の排出を止め、且つ、排出を止められた粉粒体に、それ以降の噴流体の排出を止める弁の役目をさせて、機械的動作に頼らずに粉粒体の排出を止めるので、粉粒体を正確、且つ瞬時に止めることができる。
【0092】
【発明の効果】
本発明の粉粒体排出制御装置の粉粒体制御装置は、部品同士を密着させて、粉粒体の排出を止めるのではなく、筒状フィルター内を負圧にすることによって粉粒体の排出を止め、且つ、排出を止められた粉粒体に、それ以降の粉粒体の排出を止める弁の役目をさせているので、次ぎの効果を奏する。
【0093】
粉粒体の排出を確実、且つ瞬時に止めることができる。
【0094】
振動と騒音が殆ど生じるようなことがない。
【0095】
粉粒体を咬み込むようなことがなく、不作動状態になることがない。
【0096】
また、粉粒体制御装置は、長期間使用しても、摩耗が生じる部品を備えていないので、部品を交換する必要が殆どないという効果も奏する。
【0097】
さらに、粉粒体制御装置は、粉粒体流出部の下方を横切る部材を無くしたので、小型にすることができるという効果を奏する。
【0098】
また、粉粒体流出部の下方を横切る部材が無いと、粉粒体収納体が袋である場合、袋内の粉粒体の舞い上がりを少なくして、袋が透明の袋である場合、袋内の充填状態を外部から容易に確認することができるという効果も奏する。
【0099】
本発明の粉粒体排出制御装置は、部品同士を密着させて、粉粒体の排出を止めるのではなく、筒状フィルター内を負圧にし、かつオーガーを停止させることによって、粉粒体の排出を止め、かつ排出を止められた粉粒体に、それ以降の粉粒体の排出を止める弁の役目をさせているので、上記粉粒体排出装置と同様な効果を奏するようになっている。
【0100】
しかも、オーガーが、筒状フィルターから突出しているので、筒状フィルター内に進入し、筒状フィルター内に保持されている粉粒体を確実に排出させることができる。
【0101】
さらに、オーガーを粉粒体の排出途中において、高速で作動させると、排出効率を高めることができる。
【0102】
本発明の粉粒体充填装置は、粉粒体の排出を確実に止める上記の粉粒体排出制御装置を備えているので、充填量のばらつきを少なくして、充填精度を高くすることができる。
【0103】
本発明の粉粒体充填装置は、小型の粉粒体排出制御装置を備えているので、袋の最小サイズを小さくすることができる。
【0104】
本発明の粉粒体充填装置は、粉粒体流出部の下方を横切る部材を無くしたので、袋内での粉粒体の舞い上がりを少なくして、袋が透明の袋である場合、袋内の充填状態を外部から容易に確認することができるとともに、袋がビニール袋である場合、ビニール袋内での粉粒体の舞い上がりを少なくして、ビニール同士の溶着性を高め、ビニール袋を完全に密封することができる。
【0105】
本発明の粉粒体充填装置は、振動の少ない上記粉粒体排出制御装置を備えているので、例えば、粉粒体の重量を測る、重量測定手段の測定精度を高めて、粉粒体の充填精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の粉粒体排出制御装置を備えた粉粒体充填装置の正面図である。
【図2】 図1の左側面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 粉粒体充填装置の粉粒体流出部の斜視図と、粉粒体排出制御装置の分解斜視図である。
【図5】 粉粒体充填装置の粉粒体流出部と、粉粒体制御装置及び粉粒体排出制御装置の正面断面である。
【図6】 図5中、6−6矢視断面図である。
【図7】 粉粒体分散リングの平面図である。
【図8】 粉粒体を停止させている状態の粉粒体制御装置と、粉粒体排出制御装置と、粉粒体充填装置の粉粒体流出部との正面断面である。
【図9】 従来の粉粒体排出制御装置を備えた粉粒体充填装置の正面図である。
【符号の説明】
P 粉粒体
120 粉粒体充填装置
124 ホッパ(粉粒体貯留手段)
125 落下案内筒(案内筒)
125a 粉粒体流出部
127 オーガー
128 回転中心軸
129 羽根
130 粉粒体制御装置
140 フィルター層(筒状フィルター)
141 ケーシング
142 吸引口金
148 ねじ
149 雌ねじ
156 延長筒
160 内多孔筒
161 内金網筒(網筒)
162 フィルター筒
163 外金網筒(網筒)
164 外多孔筒
167,168,169,170 孔(エア通過孔)
172 袋(粉粒体収納体)
174 2次フィルター層
176 負圧室
180 粉粒体排出制御装置
Claims (7)
- 粉粒体を案内する上下方向を向いた同一内径の案内筒と、
該案内筒内に配設され、前記粉粒体を搬送する同一外径の羽根を螺旋状に有して上下方向を向いたオーガーと、
前記案内筒の下端部に取り付けられた粉粒体制御装置と、を備え、
前記粉粒体制御装置は、
筒状のフィルター筒を有する筒状フィルターと、
前記筒状フィルターの両端を密閉状態で配設したケーシングの内周と、前記筒状フィルターの外周との間に形成された負圧室と、
前記ケーシングの下部に形成され、前記同一外径のオーガーを内在して、同一内径で下方に延長する筒状の延長筒と、を備え、
前記負圧室内のエアを吸引して、前記筒状フィルターの内周内を所定の負圧以上にし、かつ前記オーガーの作動を停止することにより、前記筒状フィルターの内周内からの前記粉粒体の排出を止める、
ことを特徴とする粉粒体排出制御装置。 - 前記負圧室内のエアの吸引を解放した状態で、かつ前記オーガーを作動することにより前記粉粒体を排出してなる、
請求項1に記載の粉粒体排出制御装置。 - 前記筒状フィルターが、繊維からなる筒状のフィルター筒と、前記フィルター筒の内側と外側に配設された筒状の内多孔筒と外多孔筒とを有し、前記内多孔筒と前記外多孔筒とにエアが通り抜けるエア通過孔が多数形成されている、
請求項1又は2に記載の粉粒体排出制御装置。 - 前記オーガーが、前記粉粒体の排出初期と後期において低速で作動し、排出途中において高速で作動する、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の粉粒体排出制御装置。 - 前記筒状フィルターの内周内から排出される前記粉粒体を分散する粉粒体分散リングを前記延長筒の下端部に備えた、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の粉粒体排出制御装置。 - 前記案内筒の上端に粉粒体を貯留しておく粉粒体貯留手段が配置され、前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粉粒体排出制御装置から排出される前記粉粒体を粉粒体収納体に充填してなる、
粉粒体充填装置。 - 前記粉粒体収納体が、前記粉粒体排出制御装置を囲撓して供給される筒状のビニール筒の中間部が熱によって閉じる袋形成手段によって閉じられ、且つ前記粉粒体排出制御装置によって前記粉粒体が充填されながら前記ビニール筒が下降し、前記袋形成手段によって前記中間部より上方が閉じられて形成されたビニール袋である、
請求項6に記載の粉粒体充填装置。
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