JP3816622B2 - カーテンレール構造及びカーテンレールの組立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は室内の窓等にカーテンを吊り下げるためのカーテンレールの構造及びカーテンレールの組立方法に関する。
【0002】
【先行技術】
従来、住宅等の窓部に取り付けられるカーテンレールは、特に図示しないが、カーテンを吊り下げるための差し込み形の差込ライナーを移動させるため金属からなる略角柱枠状のライナー移動レールを用いた構造のものが、通常使用されてきた。
【0003】
一方、他のカーテンレール構造として、カーテンを吊り下げるためのリング状のリングライナーを移動させることができる略円柱状のリング用レールを用いたものも使用されてきている。そして、これらのカーテンレールは、窓部の上部の建物躯体に固定されるとともに室内側に突設させてカーテンレールをその先端で支持するレール取付用のブラケットを有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のカーテンレール構造は、その材質を全て樹脂で形成すると、カーテンの重量が大きい場合にレールの撓みや、破損が生じやすくなるため、使用可能なカーテンの種類が制限されてしまうという第一の問題点があった。
【0005】
また、強度面を考慮して、カーテンレールの材質を全て金属で形成すると、強度面を満足しても、製造コストが上昇するとともに、全体の重量が増加し、デザイン形状や外観色が制限されて、室内デザインを木質調で統一したい場合等に室内デザイン上の調和を図ることが難しくなるという第二の問題点があった。
また、室内内部の木質調の外観デザインと調和させるために、金属からなるレールの周囲に複数の平板状の木質面部材を組み合わせることにより長尺状の箱体を形成することもできるが、かかる箱体は、部品数も多い上に、その組み立て作業に手間がかかるという第三の問題点があった。
【0006】
また、室内内部の木質調の外観デザインと調和させるために、長尺状の角柱状若しくは円柱状の木質部材の下面の一部をくり抜いて凹溝を形成し、その凹溝の内部に金属からなるレールを固定することもできるが、凹溝を削り取る作業が手間である上に、凹溝以外の部分は木質が形成されているため、全体重量が大きくなるという第四の問題点があった。
【0007】
また、金属からなるレールの周囲に、室内外観と調和するような外観表面を有する表面化粧部材を形成する場合に、レールと、このレールを保持するためのレール取付用ブラケットとを連結しなければならないが、このレール取付用ブラケットの取付位置が、取り付ける室内の構造や、寸法形状の違いにより異なる場合がある。かかる場合に、レールの周囲に室内内部の木質調の外観デザインと調和するような表面化粧部材を形成しようとすると、レール取付用ブラケットの取付用の差込穴の位置が異なるものを別途、形成しなければならず、種類が異なるものを多数用意しなければならないという第五の問題点があった。
【0008】
また、レール取付用ブラケットの差込穴を予め形成せずに現場施工において、表面化粧部材に形成しようとしても、その差込穴の形成作業は、大変、手間であるという第六の問題点があった。
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一、第二、第三および第四の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属単一部材、或いは、木質単一部材と比較して、強度を確保するとともにデザイン形状や外観色の設定の自由度を増すことができて、室内デザインを木質調で統一したい場合等に室内デザイン上の調和を図ることができ、組み立て作業も容易な上に軽量化も図ることができるカーテンレール構造を提供しようとするものである。
【0009】
さらに、この請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第五および第六の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レール取付用ブラケットの取付位置が異なるものに対しても対応することができて、表面化粧部材の種類を少なくすることができる上に、現場施工での組み立て作業も容易なカーテンレール構造を提供しようとするものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第五および第六の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レール取付用ブラケットの取付位置が異なるものに対しても対応することができて、表面化粧部材の種類を少なくすることができる上に、現場施工での組み立て作業も容易なカーテンレールの組立方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、室内側に突設させたレール取付用ブラケット(20)と、そのレール取付用ブラケット(20)に水平に取り付けられてカーテンを吊るす長尺状のカーテンレール(10)とを備えたカーテンレール(10)構造であって、カーテンレール(10)は、その内部に位置して、レール取付用ブラケット(20)が固定される長尺状の金属製からなる金属長尺部材(30)と、その金属長尺部材(30)の表面を覆って金属長尺部材(30)の表面を化粧する樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物からなる表面化粧部材(40)とを備え、金属長尺部材 (30) は、カーテンを吊り下げるための差し込みライナー (61) を長手方向に移動可能なライナー移動レール (60) を備え、表面化粧部材 (40) は、その長手方向の全長にわたって下方に向かって開口するとともに金属長尺部材 (30) を収納可能な凹溝 (41) と、表面化粧部材 (40) の長手方向の任意の位置の一部を折り取って除去するために、表面化粧部材 (40) の長手方向に沿って形成された溝状の折り取り溝 (51) とを備え、表面化粧部材 (40) は、表面化粧部材 (40) の折り取り溝 (51) から室内取付面側の表面化粧部材 (40) の一部を折り取ることにより、レール取付用ブラケット (20) を通すための開口部 (42) を開口可能に形成されていることを特徴とする。
【0012】
なお、ここで、「樹脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等である。また、ここで「微粒子の木粉」とは天然木材のほか、おがくず等を粉砕により、微粉状の粒子に形成しているものを含むものである。
また、ここで、「折り取り溝 (51) 」は、表面化粧部材 (40) の一部を折り取ることが容易となるように表面化粧部材 (40) の表面から内部に凹状に凹んでいるものであれば良い。例えば、その縦断面形状が、V溝状、U溝状、I溝状又はスリット状等の任意の形状のものでも良いものである。
【0013】
本発明は、カーテンレール(10)が、金属長尺部材(30)と表面化粧部材(40)との二部材から構成されている。すなわち、金属からなる金属長尺部材(30)を備えているため、木質や樹脂からなる単一材質のカーテンレール等と比較すると、引張り強さや、曲げ強さを大きくすることができ、カーテンの重みにより撓んだり、破損したりすることを抑えることができる。そして、その金属長尺部材(30)は、樹脂と木粉とを主材とする表面化粧部材(40)により覆われて表面が化粧されている。この表面化粧部材(40)は、カーテンレール(10)を金属からなる単一の部材として形成するよりも、全体の重量を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。また、通常の樹脂材の製造方法である押出成形や射出成形等を利用して形成することができるため、金属単一部材等と比較して、断面形状が枠状等の複雑な形状のものも容易に形成することができて、形状デザインや外観色の自由度を増すことができ、外観形状を良好にすることができる。そして、複雑な断面形状のものも一つの部材として成形することが可能となるため、多数の木質の面部材を組み立てる場合と比較して、組立作業を容易にすることができる。また、木粉を主材の一つとして使用しているため、表面外観を木質調に形成することができ、室内デザインを木質調で統一したい場合等に室内デザインの調和を図ることができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
さらに、本発明は、表面化粧部材(40)の長手方向には溝状の折り取り溝(51)を備えていることから、この折り取り溝(51)に沿って表面化粧部材(40)の長手方向の任意の一部を折り取ることにより、レール取付用ブラケット(20)をカーテンレール(10)の内部に通すための開口部(42)を表面化粧部材(40)の長手方向の任意の位置に形成することができる。これにより、レール取付用ブラケット(20)の取付位置をカーテンレール(10)の長手方向の任意の位置に設定することができ、レール取付用ブラケット(20)の取付位置が異なるものに対しても容易に対応することができる。また、簡単にレール取付用ブラケット(20)を通すための開口部(42)を形成することができるため、予め、開口部(42)の形成位置が異なるカーテンレール(10)を準備する必要もなく、カーテンレール(10)の種類を少なくすることができ、結果としてコストダウンを図ることができるものである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、室内側に突設させたレール取付用ブラケット(20)に水平に取り付けられてカーテンを吊るす長尺状のカーテンレール(10)の組立方法であって、カーテンレール(10)は、その内部に位置して、レール取付用ブラケット(20)が固定される長尺状の金属製からなる金属長尺部材(30)と、その金属長尺部材(30)の表面を覆って金属長尺部材(30)の表面を化粧する樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物からなる表面化粧部材(40)とを備え、金属長尺部材(30)は、カーテンを吊り下げるための差し込みライナー(61)を長手方向に移動可能なライナー移動レール(60)を備え、表面化粧部材(40)は、その長手方向の全長にわたって下方に向かって開口するとともに金属長尺部材(30)を収納可能な凹溝(41)と、表面化粧部材(40)の長手方向の任意の位置の一部を折り取って除去するために、表面化粧部材(40)の長手方向に沿って形成された溝状の折り取り溝(51)とを備え、複数のレール取付用ブラケット(20)の先端間に金属長尺部材(30)をわたして固定する第一の工程と、レール取付用ブラケット(20)の取付位置によって表面化粧部材(40)の長手方向に開口部(42)の位置を決定する第二の工程と、この第二の工程により決定された開口部(42)の位置に対応する折り取り溝(51)から、室内取付面側の表面化粧部材(40)の一部を折り取ることにより、開口部(42)を形成する第三の工程と、その開口部(42)にレール取付用ブラケット(20)が通るような状態で、金属長尺部材(30)とレール取付用ブラケット(20)との上方から表面化粧部材(40)を被せて、表面化粧部材(40)の凹溝(41)内部に金属長尺部材(30)を組み込む第四の工程とを備えたことを特徴とする。
【0024】
なお、ここで、「レール取付用ブラケット(20)の取付位置によって表面化粧部材(40)の長手方向に開口部(42)の位置を決定する」とは、例えば、表面化粧部材(40)の長手方向の表面に、レール取付用ブラケット(20)の取付位置に対応する部分をけがくことにより、開口部(42)の形成位置を決めることを含むものである。また、「この第二の工程により決定された開口部(42)の位置に対応する折り取り溝(51)から、室内取付面側の表面化粧部材(40)の一部を折り取ることにより、開口部(42)を形成する」とは、例えば、第二の工程により決定された開口部(42)の形成位置に隣接する両端をナイフ等で折り取り易いようにけがき線をいれて、その開口部(42)をペンチ等で掴み、折り取り溝(51)に沿って折り取るようなものを含むものである。
【0025】
本発明は、表面化粧部材(40)にレール取付用ブラケット(20)を通すための開口部(42)を予め形成してあるのではなく、組立段階の途中で、レール取付用ブラケット(20)の取付位置に合わせて、開口部(42)の形成位置を設定し、折り取り溝(51)を利用して折り取って開口部(42)を形成している。すなわち、レール取付用ブラケット(20)の取付位置が現場施工の都合により、また、取り付ける建物の都合により、異なるものとなっても、現場において、開口部(42)の形成位置を自由に設定することができる。これにより、レール取付用ブラケット(20)の取付位置の変動にも現場において、容易に対応することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1乃至図7は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1はカーテンレールの縦断面図、図2はカーテンレール構造の縦断面図、図3は表面化粧部材の開口部の形成位置を設定している状態の外観斜視図、図4は表面化粧部材の開口部を折り取り溝に沿って折り取っている状態の外観斜視図、図5はカーテンレール構造の組立外観斜視図、図6はカーテンレール構造の端部の平面図、図7はエンドキャップとジョイント部材とを組み合わせた状態の縦断面図をそれぞれ示す。
【0027】
まず、本実施の形態の構成について説明する。
本実施の形態に係るカーテンレール構造は、室内壁面11から室内中央側に突設させたレール取付用ブラケット20と、そのレール取付用ブラケット20に水平に取り付けられてカーテンを吊るす長尺状のカーテンレール10とを備えているものである。
【0028】
前記レール取付用ブラケット20は、全体形状が略L字状であって、金属からなり、特に図示しないが、窓部上方の室内側の室内壁面11にねじ21により固定されているものである。本実施の形態においては、室内壁面11に四個のレール取付用ブラケット20が室内の中央に向かって突設している。
前記カーテンレール10は、その内部に位置して、レール取付用ブラケット20が固定される長尺状の金属製からなる金属長尺部材30と、その金属長尺部材30の表面を覆って金属長尺部材30の表面を化粧する表面化粧部材40とを備えている。なお、金属長尺部材30は、レース地のものと、普通の布状のものとの二種類のカーテンを使用可能とするためにレール取付用ブラケット20の下部に二本、並列に固定されている。
【0029】
前記金属長尺部材30は、金属からなり縦断面形状が下方に開口する略コ字状のライナー移動レール60と、そのライナー移動レール60の内部にカーテンを吊り下げるために長手方向に移動可能な差し込みライナー61とにより構成されている。
前記表面化粧部材40は、全体形状が略円筒状であって、その長手方向の全長にわたって下方に向かって開口するとともにライナー移動レール60を収納可能な凹溝41を備えている。そして、表面化粧部材40の表面には、表面化粧部材40の長手方向の任意の位置の一部を折り取って除去するために、表面化粧部材40の長手方向に沿って形成された縦断面形状がV溝状の折り取り溝51が形成されている。表面化粧部材40は、その折り取り溝51から室内取付面側、すなわち室内壁面11側の表面化粧部材40の一部を折り取ることにより、レール取付用ブラケット20を通すための開口部42を開口可能に形成されているものである。
【0030】
そして、表面化粧部材40の両端には、円錐状のエンドキャップ43が固定されている。具体的には、表面化粧部材40の両端にジョイント部材44がはめ込まれ、このジョイント部材44を介して表面化粧部材40の両端にエンドキャップ43が固定されている。このジョイント部材44は、円板状の本体の両面から直角に突出する複数の短冊状の短冊状突出片45を有しているもので、この短冊状突出片45は、表面化粧部材40及びエンドキャップ43の内面に接するような円周状に配置されている。すなわち、短冊状突出片45は、表面化粧部材40及びエンドキャップ43の内部に押し込まれると弾性変形して縮径するとともに、表面化粧部材40やエンドキャップ43の内面との摩擦抵抗力により、両者を接合することができるように形成されている。なお、エンドキャップ43の取付構造は、上述したものに限定されるものではなく、かかるジョイント部材44を使用せずに、接着剤等を使用することにより固定しても良いものである。
【0031】
そして、前記表面化粧部材40は、樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物より形成されている。具体的には、表面化粧部材40は、微細な木粉からなるセルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するように形成したものである。
【0032】
次に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明する。
先ず、本実施形態に係るカーテンレール構造の組立手順について説明する。
最初に、四個のレール取付用ブラケット20をねじ21を用いて、室内壁面11に固定する。その際、予め、ライナー移動レール60の内部には、所定の数の差し込みライナー61を差し込んでおく。
【0033】
次に、各レール取付用ブラケット20の中央付近に金属長尺部材30であるライナー移動レール60をわたして固定する。同様に四個のレール取付用ブラケット20の先端間にライナー移動レール60をわたして固定する。
次に、レール取付用ブラケット20の取付位置によって表面化粧部材40の長手方向に開口部42を形成する位置を決定する。具体的には、表面化粧部材40をライナー移動レール60にあてがい、レール取付用ブラケット20の位置を墨出しする。この墨だしをした位置が、開口部42を形成する位置となる。なお、開口部42の墨だし位置は、レール取付用ブラケット20が通ることができるような所定の幅を有するものである。
【0034】
次に、この所定の幅を有する墨だし位置に沿って、図3に示すように、カッターナイフで折り取り溝51から表面化粧部材40の室内壁面11側の端縁まで、長手方向に対して直角方向の切り目を入れる。そして、この切り目を入れた間の折り取り溝51に沿ってカッターナイフで切り目をいれる。これにより、全体形状がコ字状の開口部42の切り目が形成される。
【0035】
次に、図4に示すように、ペンチで開口部42に相当する部分の表面化粧部材40を掴んで、折り取り溝51から室内壁面11側の表面化粧部材40の切り目を入れた部分を折り取る。これにより、表面化粧部材40の長手方向に四個の開口部42が形成される。
次に、ライナー移動レール60の上方から表面化粧部材40を被せる。その際、開口部42の内部にレール取付用ブラケット20がはまり込むように被せる。そして、表面化粧部材40の凹溝41の内部にライナー移動レール60を組み込む。これにより、カーテンレール10の組立作業が終了することとなる。
【0036】
上述したように、本実施の形態に係るカーテンレール構造は、表面化粧部材40の長手方向にV溝状の折り取り溝51を備えている。このため、この折り取り溝51に沿って表面化粧部材40の長手方向の任意の一部を折り取ることにより、レール取付用ブラケット20をカーテンレール10の内部に通すための開口部42を表面化粧部材40の長手方向の任意の位置に形成することができる。これにより、レール取付用ブラケット20の取付位置をカーテンレール10の長手方向の任意の位置に設定することができ、レール取付用ブラケット20の取付位置が異なるものに対しても容易に対応することができる。また、簡単にレール取付用ブラケット20を通すための開口部42を形成することができるため、予め、開口部42の形成位置が異なるカーテンレール10を準備する必要もなく、カーテンレール10の種類を少なくすることができ、結果としてコストダウンを図ることができる。
【0037】
このように、レール取付用ブラケット20の取付位置が現場施工の都合により、また、取り付ける建物の構造上の違いにより、異なるものとなっても、現場において、開口部42の形成位置を自由に設定することができて、レール取付用ブラケット20の取付位置の変動に容易に対応することができる。
そして、本実施形態に係るカーテンレール構造は、カーテンレール10が、金属長尺部材30であるライナー移動レール60と、表面化粧部材40との二部材から構成されている。すなわち、金属からなるライナー移動レール60を備えているため、木質や樹脂からなる単一材質のカーテンレール等と比較すると、引張り強さや、曲げ強さを大きくすることができ、カーテンの重みにより撓んだり、破損したりすることを抑えることができる。
【0038】
そして、その金属長尺部材30は、樹脂と木粉とを主材とする表面化粧部材40により覆われて表面が化粧されている。この表面化粧部材40は、カーテンレール10を金属からなる単一の部材として形成するよりも、全体の重量を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。また、通常の樹脂材の製造方法である押出成形を利用して形成することができるため、金属単一部材等と比較して、断面形状が枠状等の複雑な形状のものも容易に形成することができて、形状デザインや外観色の自由度を増すことができ、外観形状を良好にすることができる。そして、複雑な断面形状のものも一個の表面化粧部材40として成形することが可能となるため、多数の木質の面部材を組み立てる場合と比較して、組立作業を容易にすることができる。また、木粉を主材の一つとして使用しているため、表面外観を木質調に形成することができ、室内デザインを木質調で統一したい場合等に室内デザインの調和を図ることができる。
【0039】
さらに、表面化粧部材40は、上述したような木目模様を呈するような材質からなるため、外部から見えるカーテンレール10の表面化粧部材40の表面に木目模様を出すことができる。また、木質材料では原料となる天然木材の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキが発生するが上述したような材質からなる表面化粧部材40ではそのようなことがなく、製品のバラツキを抑えることができる。
すなわち、上述した材料を用いて成型した成型品は、複雑な断面形状をなしていても木目模様を呈するので、カーテンレール10の周囲の室内内壁や窓部の枠等の表面に木質材、またはそれに変わる木質感のあるものを使用した場合に、外観デザインを木質調に調和させる意味で、そのカーテンレール10の表面化粧部材40として用いるのに適している。換言すれば、天然の木材を切削加工したのでは手間がかかるような断面形状の部材であっても、木目模様を呈する成型品として提供することができる。
【0040】
そして、樹脂からなるため、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水分が付着しても水分を拭き取れば済み、メンテナンスを容易にすることができるすなわち、埃や汚れがこのカーテンレール10の表面化粧部材40の表面に付着しても濡れ雑巾で掃除することができ、汚れを除去した後、水分をふき取れば良い。これにより、外観上は木目模様を呈することができて木製品と同様の外観を形成することができるが、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強いカーテンレール10を提供することができる。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、金属単一部材、或いは、木質単一部材と比較して、強度を確保するとともにデザイン形状や外観色の設定の自由度を増すことができて、室内デザインを木質調で統一したい場合等に室内デザイン上の調和を図ることができ、組み立て作業も容易な上に軽量化も図ることができるカーテンレール構造を提供することができる。
【0047】
さらに、この請求項1記載の発明によれば、レール取付用ブラケットの取付位置が異なるものに対しても対応することができて、表面化粧部材の種類を少なくすることができる上に、現場施工での組み立て作業も容易なカーテンレール構造を提供することができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、レール取付用ブラケットの取付位置が異なるものに対しても対応することができて、表面化粧部材の種類を少なくすることができる上に、現場施工での組み立て作業も容易なカーテンレールの組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すものであり、カーテンレールを示す縦断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態を示すものであり、カーテンレール構造を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態を示すものであり、表面化粧部材の開口部の形成位置を設定している状態を示す外観斜視図である。
【図4】 本発明の一実施形態を示すものであり、表面化粧部材の開口部を折り取り溝に沿って折り取っている状態を示す外観斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態を示すものであり、カーテンレール構造を示す組立外観斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態を示すものであり、カーテンレール構造の端部を示す平面図である。
【図7】 本発明の一実施形態を示すものであり、エンドキャップとジョイント部材とを組み合わせた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…カーテンレール、11…室内壁面、20…レール取付用ブラケット、21…ねじ、30…金属長尺部材、40…表面化粧部材、41…凹溝、42…開口部、43…エンドキャップ、44…ジョイント部材、45…短冊状突出片、51…折り取り溝、60…ライナー移動レール、61…差し込みライナー。
Claims (2)
- 室内側に突設させたレール取付用ブラケットと、そのレール取付用ブラケットに水平に取り付けられてカーテンを吊るす長尺状のカーテンレールとを備えたカーテンレール構造であって、
カーテンレールは、その内部に位置して、レール取付用ブラケットが固定される長尺状の金属製からなる金属長尺部材と、その金属長尺部材の表面を覆って金属長尺部材の表面を化粧する樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物からなる表面化粧部材とを備え、
金属長尺部材は、カーテンを吊り下げるための差し込みライナーを長手方向に移動可能なライナー移動レールを備え、
表面化粧部材は、その長手方向の全長にわたって下方に向かって開口するとともに金属長尺部材を収納可能な凹溝と、表面化粧部材の長手方向の任意の位置の一部を折り取って除去するために、表面化粧部材の長手方向に沿って形成された溝状の折り取り溝とを備え、
表面化粧部材は、表面化粧部材の折り取り溝から室内取付面側の表面化粧部材の一部を折り取ることにより、レール取付用ブラケットを通すための開口部を開口可能に形成されていることを特徴とするカーテンレール構造。 - 室内側に突設させたレール取付用ブラケットに水平に取り付けられてカーテンを吊るす長尺状のカーテンレールの組立方法であって、
カーテンレールは、その内部に位置して、レール取付用ブラケットが固定される長尺状の金属製からなる金属長尺部材と、その金属長尺部材の表面を覆って金属長尺部材の表面を化粧する樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物からなる表面化粧部材とを備え、
金属長尺部材は、カーテンを吊り下げるための差し込みライナーを長手方向に移動可能なライナー移動レールを備え、
表面化粧部材は、その長手方向の全長にわたって下方に向かって開口するとともに金属長尺部材を収納可能な凹溝と、表面化粧部材の長手方向の任意の位置の一部を折り取って除去するために、表面化粧部材の長手方向に沿って形成された溝状の折り取り溝とを備え、
複数のレール取付用ブラケットの先端間に金属長尺部材をわたして固定する第一の工程と、
レール取付用ブラケットの取付位置によって表面化粧部材の長手方向に開口部の位置を決定する第二の工程と、
この第二の工程により決定された開口部の位置に対応する折り取り溝から、室内取付面側の表面化粧部材の一部を折り取ることにより、開口部を形成する第三の工程と、
その開口部にレール取付用ブラケットが通るような状態で、金属長尺部材とレール取付用ブラケットとの上方から表面化粧部材を被せて、表面化粧部材の凹溝内部に金属長尺部材を組み込む第四の工程とを備えたことを特徴とするカーテンレールの組立方法。
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| JP04018297A JP3816622B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | カーテンレール構造及びカーテンレールの組立方法 |
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-
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