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JP3818280B2 - スピーカ取付構造 - Google Patents
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この発明は、電子カメラや携帯電話機などの各種の電子機器に用いられるスピーカ取付構造に関する。
従来、電子機器に組み込まれるスピーカ取付構造には、機器ケースの一面に多数の放音孔からなる放音孔部を設け、この放音孔部に対応させてスピーカをスピーカ保持部材で機器ケース内に取り付けた構造のものがある。この場合、スピーカ保持部材は、リング状の鍔部を有する円板状に形成され、その円板状の凹部内にスピーカが取り付けられ、このスピーカを放音孔部に対応させた状態で、リング状の鍔部の先端面を機器ケースの内面に当接させて機器ケース内に配置されている。
しかしながら、このようなスピーカ取付構造では、スピーカで発生した音を機器ケースの放音孔部から外部に放音させることはできるが、スピーカで発生した音をそのまま放音孔部から放音するだけであるから、十分な音質が得られないという問題がある。特に、スピーカで発生した音のうち、スピーカの裏面側つまりスピーカの放音面側と反対側に向けて放音された音は、機器ケース内に拡散されて機器ケースの隙間から漏れるため、低音域側の音質が低下するという問題がある。また、機器ケースが金属ケースのような場合、密閉性の良い樹脂ケースと比較して、ケースの合わせ目が板金の端面となるため、密閉性が悪く、隙間が生じ、その隙間から音が漏れやすくなっていた。
特開平11−4493号公報
この発明が解決しようとする問題点は、スピーカで発生した音をそのまま放音孔部から放音していることにより十分な音質が得られない点にある。
請求項1に記載の発明は、放音孔部を有する機器ケースと、この機器ケース内に配置されたスピーカ保持部材と、このスピーカ保持部材に取り付けられたスピーカとを備え、前記機器ケースはフロントケースとリアケースとからなり、前記スピーカ保持部材は前記フロントケースと前記リアケースとの隙間を塞いでおり、前記スピーカ保持部材によって前記スピーカの共鳴空間を前記機器ケース内に形成したことを特徴とするスピーカ取付構造である。
請求項2に記載の発明は、前記共鳴空間が前記スピーカの放音面側と反対側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ取付構造である。
請求項3に記載の発明は、前記共鳴空間が前記スピーカ保持部材と前記機器ケース内に設けられた回路基板とによって前記機器ケース内における前記スピーカの放音面側と反対側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ取付構造である。
請求項4に記載の発明は、前記スピーカがその放音面側を前記機器ケースの一面に対向させた状態で配置され、前記放音孔部が前記スピーカの放音面側に対向する前記機器ケースの前記一面と隣接する前記機器ケースの側面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスピーカ取付構造である。
請求項1に記載の発明によれば、スピーカで発生した音を機器ケースの放音孔部から外部に放音するときに、スピーカ保持部材によって機器ケース内に形成されたスピーカの共鳴空間でスピーカの音を共鳴させることができ、これにより放音孔部から放音される音の音質を高めることができるので、十分な音質を得ることができる。また、スピーカ保持部材がフロントケースとリアケースとの隙間を塞いでいることにより、スピーカの放音面側と反対側に向けて放音された音がフロントケースとリアケースとの隙間から漏れることがなく、これによっても音質を高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、共鳴空間がスピーカの放音面側と反対側に形成されていることにより、スピーカの放音面側と反対側に向けて放音された音を機器ケースの隙間から漏らさずに共鳴空間で良好に共鳴させることができ、これにより低音域側の音質を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、共鳴空間がスピーカ保持部材と機器ケース内の回路基板とによって機器ケース内におけるスピーカの放音面側と反対側に形成されていることにより、スピーカの放音面側と反対側に形成される共鳴空間を回路基板によって最適な容積に形成することができ、これによりスピーカの放音面側と反対側に向けて放音された音を良好に共鳴させることができるので、低音域側の音質を最適にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、放音孔部がスピーカの放音面側に対向する機器ケースの一面と隣接する機器ケースの側面に設けられていることにより、スピーカの放音面側が機器ケースの一面に対向していても、スピーカの音を機器ケースの一面と隣接する機器ケースの側面側から放音させることができ、これによりスピーカの放音面側と反対側でもスピーカの音を聞くことができるほか、機器ケース内へのスピーカの取付方向および取付位置が制約されないため、スピーカを機器ケース内に自由に設置することができる。
以下、図1〜図5を参照して、この発明のスピーカ取付構造を電子カメラに適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の電子カメラを前面側から見た斜視図、図2はその電子カメラを後面側から見た斜視図、図3は図1のA−A矢視における拡大断面図、図4は図3のB−B矢視における拡大断面図、図5は図3の電子カメラを下面側から見た要部の拡大底面図である。
この電子カメラは、図1および図2に示すように、カメラ本体1を備えている。このカメラ本体1はフロントケース2とリアケース3とからなっており、これらフロントケース2およびリアケース3はステンレスなどの剛性の高い金属製の薄板で形成されている。
このカメラ本体1の前面つまりフロントケース2の前面における右上隅には、図1に示すように、撮影部4が設けられており、その左側に位置する個所には光学ファインダ5およびマイク部6が上下に並んで設けられ、その更に左側に位置する個所にはストロボ発光部7が設けられている。このカメラ本体1の上面における左側(図2では上面の右側)には、シャッタ釦8および電源釦9が左右に並んで設けられている。
また、このカメラ本体1の後面つまりリアケース3の後面(図2では前面)における左側に位置する個所には、図2に示すように、表示部10が設けられており、その右側に位置する複数個所には、各種のメニューキー11〜13が上下左右に並んで設けられている。これら各種のメニューキー11〜13の右下側に位置する個所には、十字方向に操作可能なカーソルキー14が設けられており、表示部10の上側に位置する個所には、フロントケース2側から連続する光学ファインダ5が設けられている。
一方、カメラ本体1の内部には、図1に点線で示すように、スピーカ部15が撮影部4の下側に位置し、且つ表示部10の裏面に対応して配置されている。このスピーカ部15は、図3〜図5に示すように、カメラ本体1の下面つまりフロントケース2の下面に設けられた放音孔部16と、カメラ本体1の内部に設けられて放音孔部16をカメラ本体1のフロントケース2と共に囲むスピーカ保持部材17と、このスピーカ保持部材17に取り付けられたスピーカ18と、カメラ本体1内に配置されてスピーカ保持部材17の下部を塞ぐ回路基板19とを備えた構成になっている。
この場合、スピーカ保持部材17は、シリコーンゴムなどの弾性を有する合成樹脂からなり、図3および図4に示すように、スピーカ18を囲むと共に放音孔部16側が開放されたコ字状の第1枠部20と、この第1枠部20の底部に設けられてスピーカ18を載置すると共にスピーカ18の裏面部が挿入する挿入孔を有する載置部21と、第1枠部20の外周側に突出すると共に載置部21の裏面側つまり載置部21からリアケース3側に向けて突出する第2枠部22とを備え、これらを一体に形成した構成になっている。この場合、第2枠部22は、図4に示すように、全体がほぼ正方形の枠状に形成されていると共に、この枠状の右下隅部におけるフロントケース2の前面側に第1枠部20および載置部21が形成され、これにより図3に示すように載置部21の裏面側から第1枠部20の外周側に亘って共鳴空間23を形成するように構成されている。
すなわち、このスピーカ保持部材17は、図3および図4に示すように、載置部21の挿入孔にスピーカ18の裏面部を挿入させてスピーカ18を載置部21に載置して取り付けた状態で、第1、第2枠部20、22の側面をフロントケース2の右下隅部に位置する各側面に当接させて配置し、この状態で第2枠部22の一端面(図3では各右端面)をカメラ本体1内に配置された回路基板19の一面(図3では左側面)に弾接させて密着させることにより、フロントケース2と回路基板19との間に第2枠部22によって共鳴空間23を形成すると共に、第2枠部22の側面により機器ケース1の右下隅部に位置するフロントケース2とリアケース3との隙間を塞ぐように構成されている。また、このスピーカ保持部材17は、第1、第2枠部20、22の各一端面(図3では各左端面)をフロントケース2の内側前面に弾接させて密着させることにより、フロントケース2と載置部21との間に第1枠部20によってスピーカ18で発生した音を放音孔部16に導く空間部24を形成するように構成されている。
スピーカ18は、図3に示すように、その放音面側がフロントケース2の内側前面に対向し、且つその裏面部がスピーカ保持部材17の載置部21に設けられた挿入孔に挿入した状態で、スピーカ保持部材17の載置部21に配置されている。放音孔部16は、図4に示すように、複数の放音孔16aを有し、図3に示すように、スピーカ18の放音面側が対向するフロントケース2の前面と隣接するフロントケース2の側面、つまりフロントケース2の前面と直交して隣接するフロントケース2の下面に設けられ、これによりカメラ本体1の下面側からスピーカ18の音を外部に放音するように構成されている。回路基板19は、電子カメラ全体の電子回路を構成するための各種の電子部品(図示せず)が搭載され、カメラ本体1のリアケース3内に配置されている。
このような電子カメラでは、光学ファインダ5を覗いて被写体を撮影部4で撮影すると、その被写体の画像が表示部10に表示されると共に、撮影時の音をマイク部6で取り込み、この取り込んだ音をスピーカ部15で再生することにより、表示部10に表示された撮影画像を見ながらスピーカ部15で放音された音を聞くことができる。すなわち、スピーカ部15のスピーカ18が音を発生すると、その音がスピーカ保持部材17とカメラ本体1とで形成された空間部24で導かれてカメラ本体1の下面の放音孔部16から外部に放音されるので、スピーカ18がカメラ本体1の前面に対向して表示部10と反対側に向いていても、表示部10に表示された画像を見ながら良好にスピーカ18の音を聞くことができる。
このように、この電子カメラのスピーカ取付構造によれば、カメラ本体1内にスピーカ保持部材17を配置することにより、このスピーカ保持部材17の第2枠部22によってカメラ本体1内にスピーカ18の共鳴空間23がスピーカ18の放音面側と反対側に形成されるので、スピーカ18で発生した音を共鳴空間23で共鳴させることができる。このため、スピーカ18の放音面側と反対側に向けて放音された音がカメラ本体1の隙間、例えばフロントケース2とリアケース3との隙間から漏れることがなく、共鳴空間23で共鳴するので、低音域側の音質を高めることができ、これにより十分な音質を得ることができる。
この場合には、特にスピーカ保持部材17の第2枠部22の一端面(図3では各右端面)がカメラ本体1内に配置された回路基板19の一面(図3では左側面)に弾接して密着していることにより、フロントケース2と回路基板19との間に第2枠部22によって共鳴空間23を形成しているので、スピーカ18の放音面側と反対側に形成される共鳴空間23を回路基板19によって最適な容積に形成することができ、これによりスピーカ18の放音面側と反対側に向けて放音された音を共鳴空間23で良好に共鳴させることができるので、低音域側の音質を最適にすることができる。
また、このスピーカ取付構造では、放音孔部16がスピーカ18の放音面側に対向するカメラ本体1の前面と隣接するカメラ本体1の側面、つまりフロントケース2の前面と直交して隣接するフロントケース2の下面に設けられていることにより、スピーカ18がフロントケース2の前面に対向して表示部10と反対側に向いていても、スピーカ18の音をフロントケース2の下面側から放音させることができ、これにより表示部10を見ながらスピーカ18の音を聞くことができるほか、カメラ本体1内へのスピーカ18の取付方向および取付位置が制約されないため、スピーカ18をカメラ本体1内に自由に設置することができる。
なお、上記実施形態では、スピーカ保持部材17の第1枠部20と載置部21とによってスピーカ18の放音面側にスピーカ18の音を導く空間部24をカメラ本体1内に形成したが、この空間部24を共鳴空間に形成しても良い。このようにすれば、スピーカ18で発生した音を空間部24でも共鳴させて放音孔部16から外部に放音させることができるので、高音域側の音質をも高めることができる。
また、上記実施形態では、スピーカ保持部材17の第2枠部22の一端面(図3では各右端面)をカメラ本体1内の回路基板19の一面(図3では左側面)に弾接させて密着させていることにより、フロントケース2と回路基板19と間に共鳴空間23を形成したが、これに限らず、例えばスピーカ保持部材17の第2枠部22の一端面(図3では各右端面)をカメラ本体1のリアケース3の内面に弾接させて密着させることにより、フロントケース2とリアケース3との間に共鳴空間23を形成した構造でも良い。
また、上記実施形態では、スピーカ保持部材17の第2枠部22を表裏両面側に開放させた形状に形成したが、これに限らず、例えば図6に示すように、スピーカ保持部材17の第2枠部22の前面側(図6では左端面側)に閉塞部25を一体に形成した構造でも良く、またスピーカ保持部材17の第2枠部22の裏面側(図6では右端面側)に閉塞部(図示せず)を一体に形成した構造でも良い。このようにすれば、より一層、共鳴空間23の密閉性を高めてスピーカ18の音を共鳴させることができる。
さらに、上記実施形態では、スピーカ18を備えた電子機器として、電子カメラに適用した場合について述べたが、これに限らず、例えば携帯電話機、電子手帳、電子辞書、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの各種の電子機器に広く適用することができる。
この発明のスピーカ取付構造を適用した電子カメラを前面側から見た斜視 図である。 図1の電子カメラを後面側から見た斜視図である。 図1のA−A矢視における拡大断面図である。 図3のB−B矢視における拡大断面図である。 図3のカメラ本体を下面側から見た要部の拡大底面図である。 スピーカ保持部材の変形例を示した要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 カメラ本体
2 フロントケース
3 リアケース
15 スピーカ部
16 放音孔部
17 スピーカ保持部材
18 スピーカ
19 回路基板
20 第1枠部
21 載置部
22 第2枠部
23 共鳴空間
24 空間部

Claims (4)

  1. 放音孔部を有する機器ケースと、この機器ケース内に配置されたスピーカ保持部材と、このスピーカ保持部材に取り付けられたスピーカとを備え、
    前記機器ケースはフロントケースとリアケースとからなり、前記スピーカ保持部材は前記フロントケースと前記リアケースとの隙間を塞いでおり、前記スピーカ保持部材によって前記スピーカの共鳴空間を前記機器ケース内に形成したことを特徴とするスピーカ取付構造。
  2. 前記共鳴空間は前記スピーカの放音面側と反対側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ取付構造。
  3. 前記共鳴空間は前記スピーカ保持部材と前記機器ケース内に設けられた回路基板とによって前記機器ケース内における前記スピーカの放音面側と反対側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ取付構造。
  4. 前記スピーカはその放音面側を前記機器ケースの一面に対向させた状態で配置され、前記放音孔部は前記スピーカの放音面側に対向する前記機器ケースの前記一面と隣接する前記機器ケースの側面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスピーカ取付構造。
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