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JP3820126B2 - 旋回作業機の掘削装置 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックホー等の旋回作業機の掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、バックホーにおいては、クローラ走行装置を有する走行機体に旋回台を縦軸回り旋回自在に支持し、この旋回台の前部に掘削装置を設けている。
掘削装置は、旋回台の前部に受けブラケットを設け、この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケットに中間がくの字状に屈曲したブームの基端を連結しており、また、このスイングブラケットにブームを昇降するブームシリンダの端部を連結し、ブームの先端にアーム等の上下動部材を枢支すると共にこの上下動部材にこれを揺動する上下動シリンダの一端を連結し、前記ブームの屈曲部にブームシリンダの先端と上下動シリンダの他端とを連結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術においては、ブームシリンダ及び上下動シリンダが共にブームの背面側に配置されており、障害物との接触を回避できるようになっているが、旋回台側からそれらのシリンダへ至る油圧ホース等の油圧配管は、ブームの背面等の外面に沿って配設されており、油圧配管が物に当たって損傷し易く、見栄えの悪いものになっている。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした旋回作業機の掘削装置を提供することを目的とする。
本発明は、ブームを中空状に形成して、その内部に油圧配管を挿通可能にすることにより、油圧配管の損傷を防止できるようにした旋回作業機の掘削装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、旋回台2の前部に受けブラケット3を設け、この受けブラケット3にスイングブラケット4を縦軸5回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケット4の上下方向中途部に中間が屈曲したブーム6の基端を連結し、スイングブラケット4の上部に前記ブーム6の背面側に配置されていてブーム6を昇降するブームシリンダ7の端部を連結し、ブーム6の先端に上下動部材8を枢支すると共にこの上下動部材8にこれを揺動する上下動シリンダ9の一端を連結し、前記ブーム6の屈曲部Pに支点部材11を外方突出状に設け、この支点部材11にブームシリンダ7の先端と上下動シリンダ9の他端とを連結しており、前記ブーム6を中空状に形成して、その端部と屈曲部Pの支点部材11近傍とに油圧配管34挿通穴12を形成していることである。
【0005】
これによって、ブーム6の端部から屈曲部Pまで油圧配管34を挿通することが可能になり、油圧配管をブーム6の外部に配置することを回避できる。
本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、前記ブーム6は両端部間の略全長に亘って連続した中空であることである。
これによって、ブーム6の一端部から他端部まで全長に亘って油圧配管34を挿通することが可能になる。
【0006】
本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、前記スイングブラケット4に油圧配管挿通穴12を形成していることである。
これによって、旋回台2内からスイングブラケット4内を通ってブーム6内部まで油圧配管を挿通することが可能になる。
本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、第1〜3のいずれかの具体的手段に加えて、前記ブーム6の基端を中途部の屈曲方向と逆方向に屈曲していることである。
【0007】
これによって、ブーム6の基端とブームシリンダ7の端部の枢支点を前後方向により近づけて配置できる。
本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加えて、前記支点部材11にブームシリンダ7と上下動シリンダ9の各シリンダチューブ7B、9Bを連結していることである。
これによって、ブームシリンダ7及び上下動シリンダ9へ接続される油圧配管34を共に、屈曲部Pの支点部材11近傍の油圧配管挿通穴12からまとめて外部に導き出すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜6において、25は旋回作業機として例示したバックホーであり、左右クローラ走行装置26を有する走行機体27に旋回台2を縦軸状の旋回軸28回り旋回自在に支持し、この旋回台2の前部に掘削装置1を設けている。
前記旋回台2は、後部にエンジンを搭載し、右側部に燃料タンク、オイルタンク等を搭載し、それらをカバー29で覆い、エンジンの前側で掘削装置1の後側に運転席30を配置し、この運転席30等を包囲するように日除け装置31を設けている。
【0009】
前記旋回台2は、平面視において、左右側部が前後方向に略平行であり、前部が前後方向に略平行であり、後部が円弧形状であり、前部と左右側部とのコーナ部は円弧形状となっている。
前記左右クローラ走行装置26は走行機体27に対して左右に移動可能、即ち、轍間距離調整可能であり、轍間距離を最大幅にしたときに、旋回台2を旋回しても、その後部を含む周囲部が左右クローラ走行装置26の最外側端から外方へ余り突出しない形状となっている。
【0010】
掘削装置1は旋回台2の前部に設けた受けブラケット3を有する。この受けブラケット3は旋回台2を構成する部材と一体成形されるか、別個に形成して旋回台2に取り付けられており、その前部に上下に分離された受け部3U、3Dを前方突出状に有し、下受け部3Dは二股形状であり、上下受け部3U、3Dには縦軸5を挿通する穴が形成されている。
前記掘削装置1は、受けブラケット3に縦軸5を介して枢支されたスイングブラケット4と、このスイングブラケット4に基部が枢支されたブーム6と、ブーム6の先端に横軸回り回動自在に枢支されたアーム8と、このアーム8の先端に横軸を介して回動自在に枢支されたバケット13とを有している。
【0011】
そして、ブーム6はブームシリンダ7によって昇降動作され、アーム8はアームシリンダ9によって上下揺動され、バケット13はバケットシリンダ21によって掬いダンプ可能に動作される。前記各シリンダ7、9、21は油圧シリンダが使用されている。
図2において、ブーム6はブームシリンダ7によって、実線で示す上昇姿勢から2点鎖線姿勢を経て1点鎖線で示す下降姿勢まで昇降でき、アーム8はブーム6の各姿勢においてアームシリンダ9によって上下動でき、バケット13はブーム6及びアーム8の各姿勢においてバケットシリンダ21によって掬い・ダンプ動作ができる。
【0012】
前記スイングブラケット4は上下支持部4U、4Dを有しており、この上下支持部4U、4Dには縦軸5を挿通可能な穴を有し、上支持部4Uは二股形状で、上受け部3Uに嵌合しており、下支持部4Dは二股形状の下受け部3Dに嵌入し、両者に縦軸5を挿通して、スイングブラケット4を受けブラケット3に揺動自在に連結している。
縦軸5は同心の上下2軸に分かれており、上軸は上受け部3Uと上支持部4Uとを連結し、下軸は下受け部3Dと下支持部4Dとを連結しており、それらの上下間は空間となっている。しかし、縦軸5は1本で上下部を貫通するものでもよい。
【0013】
前記スイングブラケット4は、上下支持部4U、4Dの中間が左右方向に二股状になっていて、この左右側壁4Aと上下支持部4U、4Dとで囲まれた穴が形成されており、この穴は後述する油圧配管の挿通穴4Bとなっており、また、ブーム6の基端部が挿入されて、連結ピン15を介して枢支されている。
この連結ピン15は縦軸5に極めて近い位置に配置されており、ブーム6の基端部は上下支持部4U、4Dと前後方向においてオーバラップする状態になっている。
【0014】
スイングブラケット4の上部には、上支持部4Uから上方へ左右一対の鶏冠形状の支持部4Cが形成されており、この支持部4Cにブームシリンダ7のシリンダロッド7Aがピン16を介して連結されている。
また、スイングブラケット4には上下支持部4U、4Dの一方から側方へ連結アーム部4Eが当接されており、旋回台2に枢支されたスイングシリンダ33のピストンロッドが連結される。
シリンダロッド7Aが連結されているピン16は縦軸5の略真上に位置し、縦軸5より前側に位置する場合よりも旋回台2に十分近づいた位置となっており、この近づいた距離だけブーム6の基端も後方位置に配置できることになり、このブーム6の基端を後方位置に配置することは、スイングブラケット4に挿通穴4Bを形成することにより可能になっている。
【0015】
従って、ブーム6及びブームシリンダ7を可及的に縦軸5及び旋回台2に近づけて配置できるようになっており、旋回台2の前部の最外端を形成するスイングブラケット4が旋回台2からの突出量が小さくなることにより、旋回台2の旋回の最大半径が小さくなり、外部障害物との接触が少なく、重量バランスも良好になる。
前記ブーム6は板金製の断面コ字形部材6aに帯板6bを固着して内部空洞の本体6Aを形成し、この本体6Aの両端に基端部材6B及び先端部材6Cを挿入固着して形成されている。
【0016】
前記基端部材6B及び先端部材6Cはそれぞれ鋳造品、鍛造品又は板金製品であり、中空の本体6A内部と連通する挿通穴12A、12Bが形成され、これによりブーム6は全長が連続した中空になっていて、油圧配管34Aが挿通可能になっている。
ブーム6は本体6Aが長手方向中途部で側面視くの字形状に屈曲されており、この屈曲部Pの上側(背面)に左右一対の板材で形成された支点部材11が固着されている。この支点部材11は側面視略三角形で、その頂部近傍に1本のピン14が設けられている。
【0017】
前記ピン14にブームシリンダ7のシリンダチューブ7Bの基部とアームシリンダ9のシリンダチューブ9Bの基部とが共に連結されており、ピン14は2本のシリンダ7、9の共通の連結ピンとなっている。
ブーム6の本体6Aの長手方向中途位置、即ち、支点部材11が固着された屈曲部Pには、上方に開放の挿通穴12Cが形成されており、ブームシリンダ7とアームシリンダ9とへ圧油を供給する油圧配管34Aがまとめて挿通可能になっている。
【0018】
ブーム6の先端にはアーム8の基部材8Aが連結ピン17を介して連結されており、この基部材8Aにアームシリンダ9のシリンダロッド9Aとバケットシリンダ21とが連結されている。
バケットシリンダ21用の油圧配管34Bは、ブーム6の本体6Aの略全長を通って挿通穴12Bから外部に出ている。油圧配管34Bに沿って配置されている油圧配管34Cは、バケット13の代わりにブレーカ、オーガ等を使用するときに、圧油を供給するためのサービスポート用である。
【0019】
前記油圧配管34A、34Bは、図1に示すように、旋回台2内のコントロールバルブ35に接続されており、このコントロールバルブ35は運転席30の左右側部に配置した操縦装置36によって操作可能になっている。
油圧配管34A、34Bは、旋回台2内のコントロールバルブ35から受けブラケット3内と通って外部に出て、スイングブラケット4の挿通穴4Bを通り、挿通穴12Aからブーム6内に入り、油圧配管34Aは挿通穴12Cから外に出てブームシリンダ7及びアームシリンダ9に接続され、油圧配管34Bはブーム6の先端の挿通穴12Bまで至って、ここからブーム6を出て、バケットシリンダ21に接続されている。
【0020】
前記ブーム6はその基端側の基端部材6Bが、本体6Aの屈曲とは反対方向に屈曲されている。即ち、略水平姿勢のブーム6の基端側は上向きのくの字状に屈曲されている。
これはブーム6を上向き揺動して、略最上昇姿勢の図1実線位置まで移動したときに、上支持部4Uと可及的に接触させずに、ブーム6の最上昇位置をより高くできるようにするためであり、また、逆に屈曲した分だけ、ブーム6の基端の連結ピン15が縦軸5に可及的に近づけられることになる。
【0021】
図7はシリンダチューブの端部の連結の変形例を示しており、ブーム6の本体6Aの屈曲部Pの背面に固着した支点部材11には、2本のピン14A、14Bが設けられている。
前記ピン14Aにはブームシリンダ7のシリンダチューブ7Bの基部が連結され、ピン14Bにはアームシリンダ9のシリンダチューブ9Bの基部が連結されており、ピン14A、14Bは近接されて配置されているが、ブームシリンダ7とアームシリンダ9とを独立に支持し、別個独立して着脱できるようになっている。
【0022】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形することができる。例えば、バックホー25は旋回台2の後端が左右クローラ走行装置26の最外端と略一致する後方小旋回型を例示したが、後端が左右クローラ走行装置26の最外端から突出する標準旋回型でもよく、また、旋回作業機としてはパワーショベルであってもよい。
また、ブーム6は本体6A、基端部材6B及び先端部材6Cを一体成形することも可能であり、また、ブーム6は左右側壁と上下壁とを別個に裁断したものを溶着して断面矩形状でかつ内部中空形状に形成してもよく、その場合に、支点部材11を左右側壁と一体成形してもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、ブームシリンダ7、上下動シリンダ9等への油圧配管34を、ブーム6の端部から屈曲部Pまでブーム6内に挿通することが可能となり、挿通することにより油圧配管34をブーム6で保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体側面図である。
【図2】掘削装置の動作範囲を示す側面図である。
【図3】要部を示す側面図である。
【図4】図3のX矢視図である。
【図5】掘削装置の基部の側面図である。
【図6】掘削装置の基部の一部断面平面図である。
【図7】シリンダ基端部の連結の変形例を示す側面図である。
【図8】図7のY矢視図である。
【符号の説明】
1 掘削装置
2 旋回台
3 受けブラケット
4 スイングブラケット
4A 挿通穴
5 縦軸
6 ブーム
7 ブームシリンダ
8 上下動部材
9 上下動シリンダ
11 支点部材
12 挿通穴
14 ピン
15 ピン
16 連結ピン
25 バックホー(旋回作業機)
34 油圧配管
P 屈曲部

Claims (2)

  1. 旋回台の前部に受けブラケットを設け、この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケットの上下方向中途部に中間が屈曲したブームの基端を連結し、スイングブラケットの上部に前記ブームの背面側に配置されていてブームを昇降するブームシリンダの端部を連結し、ブームの先端に上下動部材を枢支すると共にこの上下動部材にこれを揺動する上下動シリンダの一端を連結し、前記ブームの屈曲部に支点部材を外方突出状に設け、この支点部材にブームシリンダの先端と上下動シリンダの他端とを連結しており、前記ブームを中空状に形成して、その端部と屈曲部の支点部材近傍とに油圧配管挿通穴を形成しており、
    前記ブームの基端を中途部の屈曲方向と逆方向に屈曲し、前記スイングブラケットのブームシリンダを連結するピンを縦軸の真上に配置し、前記ブームの基端を縦軸を支持するスイングブラケットの上下支持部と前後方向においてオーバラップさせていることを特徴とする旋回作業機の掘削装置。
  2. 旋回台の前部に受けブラケットを設け、この受けブラケットにスイングブラケットを縦軸回り揺動自在に枢支し、このスイングブラケットの上下方向中途部に中間が屈曲したブームの基端を連結し、スイングブラケットの縦軸の上方に前記ブームの背面側に配置されていてブームを昇降するブームシリンダのシリンダロッドをピンを介して連結し、ブームの先端に上下動部材を枢支すると共にこの上下動部材にこれを揺動する上下動シリンダのシリンダロッドを連結し、前記ブームの屈曲部に支点部材を外方突出状に設け、この支点部材にブームシリンダと上下動シリンダの各シリンダチューブを連結しており、
    前記ブームを両端部間の略全長に亘って連続した中空状に形成して、その端部と屈曲部の支点部材近傍とに油圧配管挿通穴を形成しており、
    前記スイングブラケットに挿通穴を形成するとともにこの挿通穴の左右の側壁に連結ピンを介して前記ブームの基端を連結し、
    前記旋回台内のコントロールバルブに接続する油圧配管をスイングブラケットの挿通穴、ブームの端部の油圧配管挿通穴及びブームの屈曲部の油圧配管挿通穴を通って前記ブームシリンダと上下動シリンダの各シリンダチューブに接続し、
    前記ブームの基端を中途部の屈曲方向と逆方向に屈曲し、前記ブームシリンダのシリンダロッドを連結するピンを縦軸の真上に配置し、前記ブームの基端を縦軸を支持するスイングブラケットの上下支持部と前後方向においてオーバラップさせていることを特徴とする旋回作業機の掘削装置。
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