JP3822013B2 - ホスツファイル管理方法及びコンピュータ可読媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信プロトコルにTCP/IPを採用したクライアント=サーバ型のLANにおけるHOSTSファイルの効率的な管理に、関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、クライアント=サーバ型のLAN(Local Area Network)において、文字列からなるコンピュータ名を用いたTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)通信を行いたい場合、HOSTSファイルが使われている。このHOSTSファイルには、LAN内だけで利用できるように各コンピュータに一意的に設定されたコンピュータ名(ホスト名)と,IP(Internet Protocol)上においてLAN内のコンピュータを特定する(プライベート)IPアドレスが列挙されている。
【0003】
LAN内の全てのサーバ及びクライアントには、同一の内容のHOSTSファイルが備えられており、LAN内の各コンピュータでは、独自にホスト名とIPアドレスとを変換することができる。例えば、ネットワークユーザが、LAN内のあるコンピュータのホスト名を指定してデータのやり取りをするようにコンピュータに命じると、このコンピュータは、格納されているHOSTSファイルから送受信先のホスト名に対応するIPアドレスを検出して読み出し、検索されたIPアドレスを元に通信先のコンピュータとデータの授受を行う。
【0004】
このようなLANを新規に構築する場合、或いは、既にLAN内の各コンピュータに備えられているHOSTSファイルにおいてホスト名及びIPアドレスを追加し,削除し,変更する場合、保守作業員やシステム管理者が、LAN内の各コンピュータを一つ一つ回って、書面に記録しておいたホスト名及びIPアドレスと照合しながら各HOSTSファイルを設定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、LANに接続されるコンピュータの数が増減するたびに保守作業員等の手作業によって全てのコンピュータのHOSTSファイルを一つ一つ書き換えねばならないために、LANにおけるホスト名の管理には、極めて膨大な作業時間と人件費が掛からざるを得なかった。
【0006】
然も、多大な時間と費用を注ぎ込んでいるにも拘わらず、人手による設定作業であるために、どうしても幾つかのコンピュータのHOSTSファイルに入力ミスを生じさせてしまうことがあった。ホスト名又はIPアドレスを間違って記憶しているサーバ又はクライアントがLAN内に存在すると、このLAN内では正確に通信が行えなくなることがあった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、TCP/IPを通信プロトコルに採用したクライアント=サーバ型のLANにおいて、保守作業者がわざわざLAN内の各コンピュータを回ってクライアントに備えられるHOSTSファイルの設定作業をしなくても、LAN内のコンピュータに付されるホスト名を簡単に設定することができるファイル管理方法を、提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために構成された本発明は、複数のコンピュータをクライアントサーバ型に接続してなるネットワークシステムにおいて、ネットワークシステムを構成する各コンピュータをグループ分けしてそのグループ毎に定義するために各コンピュータが夫々備えるHOSTSファイルを管理するためのHOSTSファイル管理方法であって、何れか一のコンピュータ上では、何れかのグループに属するコンピュータについての定義を編集するための指示に応じて、そのグループに関する定義を前記HOSTSファイルから抽出し、抽出した定義を前記指示に従って編集し、編集がなされた前記定義を各コンピュータに通知するサーバプログラムが実行され、個々のコンピュータ上では、前記サーバプログラムによって通知された定義によって、自己が備える前記HOSTSファイルを書き換えるクライアントプログラムが実行されることを、特徴とする。
【0009】
このように構成されると、サーバプログラムは、HOSTSファイルから抽出して編集した定義をクライアントに通知し、クライアントプログラムは、自己が備えるHOSTSファイルのうち、サーバより通知された定義と同じグループの定義を抽出して削除するとともに、サーバより通知された定義をHOSTSファイルに書き込む。
【0010】
このため、サーバにおいてHOSTSファイルの編集作業をすれば、LAN内の個々のホストにおいてHOSTSファイルの編集作業をせずとも、ホストに備えられるHOSTSファイルの内容を書き換えることができる。従って、ネットワーク管理者がLAN内の各コンピュータを回ってクライアントに備えられるHOSTSファイルを一つ一つ設定しなくても良い。
【0011】
また、LAN内では、HOSTSファイル全体がサーバから搬送されるのではなく、抽出した定義のみを格納したファイルがサーバから搬送されるので、ネットワーク内を流れるメッセージデータを少量に抑えることができる。
【0012】
本発明によるコンピュータ取読可能な記録媒体に格納されたプログラムは、クライアントサーバ型に接続してなるネットワークシステムを構成する複数のコンピュータのうち何れかのコンピュータに対し、何れかのグループに属するコンピュータについての定義を編集するための指示に応じて、そのグループに関する定義を前記HOSTSファイルから抽出させ、抽出した定義を前記指示に従って編集させ、編集がなされた前記定義を各コンピュータに通知させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るHOSTSファイルの管理方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1は、本発明に係るHOSTSファイルの管理方法の実施形態を示すシステム構成図である。図2は、本例によるサーバシステム10の概略構成図、図3は、本例のHOSTSファイルの管理方法が実施されるクライアントサーバシステムの概略全体図、図4は、本例によるHOSTSファイル1の記述の一例を示す例示図である。
【0015】
本発明であるHOSTSファイルの管理方法を実施するためのネットワーク媒体であるLAN(Local Area Network)は、サーバシステム10とサーバシステム10によって提供されるサービスを利用するクライアントシステム20,30,・・・とからなる複数のコンピュータをLANケーブルによって接続することにより一定範囲の通信網を形成する。そのサーバシステム10には、アプリケーションの実行を管理し、若しくはネットワーク管理等のシステム管理を行うためのOS(Operating System)が、備えられている。
【0016】
本例に使用されるLANでは、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いているために、LAN内のコンピュータ同士は、TCP等の上位層から指示されるIPアドレスを利用してIP通信を行う。このため、サーバシステム10及びクライアントシステム20,30,・・・一台一台には、ドットで区切られた4つの数字により表されるIPアドレスを、互いに重複し合わないように割り当てている。
【0017】
但し、LANの利用者(ネットワークユーザ)にとっては、数字のみからなるアドレスを記憶したり識別したりすることが難しいので、LAN内の各コンピュータ(ホスト)10,20,・・・には、文字列からなるコンピュータ名(ホスト名)を付している。各ホスト10,20,・・・に付されるホスト名は、LAN内において重複しないように命名されており、LAN内の各ホスト10,20,・・・では、ネットワークユーザが指定した通信先のホスト名と一対一に対応するIPアドレスが、HOSTSファイルから検索され、検索されたIPアドレスを元に通信データが送受信される。
【0018】
図4では、上述のHOSTSファイルの一例を示している。この図4に示されるように、このHOSTSファイル1では、LAN内の全てのIPアドレス(192.168.111.111, 192.168.111.112,・・・)毎にこのIPアドレスに対応するホスト名(PPPPPPPP,QQQQQQQQ,・・・)と、このホスト名に係る備考(*Ga*HHHHHHHH,*Gb*IIIIIII,・・・)とを対応付けたホストテーブルとして、全データが保存されている。また、このHOSTSファイル1では、1ホスト分の「IPアドレス」,「ホスト名」及び「備考」のデータを、幾つかのスペースで区切って一行に並べて記述している。以下、この一行に記録されたデータを、1レコードと称することにする。
【0019】
ところで、本例では、LAN内の全ホスト10,20,・・・を幾つかのグループに分けて、各グループに対して互いに重複しないグループ名を、設定している。このグループは、LAN内のセグメント毎に分けて設定する場合と、各ホストを論理的な集団(例えば、ワークグループ)に分けて設定する場合とがあるが、どちらを利用しても良い。そして、図4に示されるように、各ホストが属するグループのグループ名(*Ga,*Gb,・・・)を、「備考」に記述している。
【0020】
また、「備考」に記述されるグループ名の隣には、ホスト名で説明しきれない補足事項(*HHHHHHH,*IIIIIII,・・・)を、書き込んでいる。この補足事項には、例えば、本例のLANがある企業の社屋内のネットワークを形成しているのであれば、『○○事業部××課』、或いは、『鈴木専用』、『1階10号室』のようなコメントを、記述する。
【0021】
そして、上述のようなHOSTSファイル1を複製し、同一内容のHOSTSファイル1を、LAN内のサーバ10及び全クライアント20,30,・・・に夫々格納している。
【0022】
本例では、上述したLANにホストを追加し,或いはLANに接続されるホストを削除し,若しくは各ホストのホスト名やIPアドレスを変更する場合、各ホスト10,20,・・・において、以下に示すような手順により、ホストを管理する。
【0023】
図1及び図2に示されるように、先ず、サーバシステム10においてサーバプログラム15を起動すると、このサーバプログラム15のHOSTSファイル入力部15aによってHOSTSファイル1が読み込まれる。このサーバプログラム15のデータ分割部15bでは、HOSTSファイル1の各レコードに示されているグループ名が検索され、各レコードがグループ毎に分割される。グループ毎に分割された各レコードは、プログラム15の分割HOSTSファイル作成部15cで、グループ毎に用意された分割HOSTSファイル1a,1b,・・・,1zに、保存される。
【0024】
次に、ネットワーク管理者は、LANに新たにホストを接続する場合,そのホストが属するグループの分割HOSTSファイル(例えば、1b)をサーバシステム10のディスク装置から読み出し、エディタ等を用いて新たなホスト名と,割り当てるIPアドレスと,属するグループ名を含む備考とからなる新たなレコードを、この分割HOSTSファイル1bに入力する。同様に、LANに接続されているホストをLANから取り外す場合、そのホストのレコードを分割HOSTSファイル(例えば、1b)から削除する。また、LAN内で使用するホスト名やIPアドレスを変更する場合、該当するホストが属するグループの分割HOSTSファイル(例えば、1b)から、そのホストのレコードにおけるホスト名又はIPアドレスを変更する。そして、上述のようにレコードを一部変更した分割HOSTSファイル1’bを、サーバシステム10のディスク装置に保存する。
【0025】
サーバシステム10では、HOSTSファイル1の分割HOSTSファイル1bに変更があったことが、各クライアントシステム20,30,・・・から自由にアクセスできるアプリケーション内に、表示される。各クライアントシステム20,30,・・・は、図1及び図3に示されるように、必要に応じて、又は定期的に、サーバシステム10のアプリケーションへとアクセスして、設定変更があった分割HOSTSファイル1’bを、受け取りに行くことができる。以下では、クライアントシステム20が分割HOSTSファイル1’bを受け取った場合を、説明する。
【0026】
先ず、分割HOSTSファイル1’bを受け取ったクライアントシステム20においてクライアントプログラム25を起動すると、このクライアントプログラム25の分割HOSTSファイル入力部25aによってこの分割HOSTSファイル1’bが読み込まれる。このクライアントプログラム25のHOSTSファイル書込部25bでは、分割HOSTSファイル1’bの「備考」に記述されているグループ名が読み取られるとともに、このグループ名と同じグループ名を有するレコードが、クライアントシステム20のディスク装置に格納されているHOSTSファイル1の中から検索されて削除される。そして、レコードの一部が削除されたHOSTSファイル1には、分割HOSTSファイル1’bに記録されているレコードが書き込まれ、記述内容が変更されたHOSTSファイル1’が、クライアントシステム20のディスク装置に保存される。
【0027】
ところで、サーバシステム10においても、各クライアントシステム20,30,・・・と同様の方法により、格納されているHOSTSファイル1の内容が書き換えられ、記述内容が変更されたHOSTSファイル1’が、サーバシステム10のディスク装置に保存される。
【0028】
以上のように本実施形態によれば、LANに接続されるコンピュータを追加したり、撤去したり、或いはコンピュータに付されるホスト名やIPアドレスを変更する場合、サーバシステム10とクライアントシステム20,30,・・・とに搭載されるプログラム15,25を相互に利用することにより、各ホスト10,20,・・・に備えられるHOSTSファイル1をHOSTSファイル1’に変更することができる。
【0029】
従って、LAN内の各ホスト10,20,・・・では、内容を変更したHOSTSファイル1’から検索されたIPアドレスを元に送受信先のホスト10,20,・・・と正確に通信することができる。
【0030】
また、記述内容を変更したHOSTSファイル1’をサーバ10から全てのクライアント20,30,・・・にブロードキャストする場合に比べると、記述内容を変更した分割HOSTSファイルのみを各クライアント20,30,・・・の要求に応じて搬送すればよいので、LAN上に搬送されるメッセージデータの量を少なくすることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のファイル管理方法によると、TCP/IPを通信プロトコルに採用したクライアント=サーバ型のLANにおいて、保守作業者がわざわざLAN内の各コンピュータを回ってクライアントに備えられるHOSTSファイルの設定作業をしなくても、LAN内のコンピュータに付されるホスト名を簡単に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るHOSTSファイルの管理方法の実施形態を示すクライアントサーバシステムの概略構成図
【図2】 本例のHOSTSファイルの管理方法が実施されるサーバシステムの概略構成図
【図3】 本例のHOSTSファイルの管理方法が実施されるネットワークシステムの概略全体図
【図4】 本例のHOSTSファイルが実施されるシステムに格納されるHOSTSファイルの記述の一例を示す例示図
【符号の説明】
1,1’ HOSTSファイル
1a〜1z,1’b 分割HOSTSファイル
10 サーバシステム
15 サーバプログラム
20〜100 クライアントシステム
25 クライアントプログラム
Claims (4)
- ネットワークを介して相互通信自在に接続されている複数のホストのそれぞれについて、そのホストに設定されているIPアドレスとドメイン名とを対応付けた対応情報を格納するホスツファイルを管理するための方法であって、
前記各ホストのうちの何れか一つのホストが、前記各ホストの対応情報を幾つかのグループに分け、グループ毎に対応情報を分割ホスツファイルに格納して、編集自在に保持し、
前記各ホストが、前記各分割ホスツファイルに対する内容の更新がなされることを監視し、何れかの分割ホスツファイルに対して内容の更新がなされたと判断したときには、前記各分割ホスツファイルを保持するホストから、その内容更新がなされた分割ホスツファイルだけを取得し、自己が保持するホスツファイルの内容における対応する部分を、取得した分割ホスツファイルの内容で更新する
ことを特徴とするホスツファイル管理方法。 - 前記対応情報は、IPアドレスとドメイン名とともに、それが属するグループを識別するためのグループ識別情報をも対応付けており、
前記各ホストは、取得した分割ホスツファイルを、自己の保持するホスツファイルに反映する際、取得した分割ホスツファイル内の対応情報に含まれるグループ識別情報と同じグループ特定情報を持つ対応情報を、自己のホスツファイルから一旦削除した後、取得した分割ホスツファイル内の対応情報を、自己のホスツファイルに追加する
ことを特徴とする請求項1記載のホスツファイル管理方法。 - 前記各分割ホスツファイルを保持するホストは、何れかの分割ホスツファイルの内容が更新されたときに、その内容が更新された分割ホスツファイルを特定する情報を、前記各ホストが取得自在な状態で、保持しておき、
前記各ホストは、前記各分割ホスツファイルを保持するホストへ定期的にアクセスし、内容が更新された分割ホスツファイルを特定する情報を取得できたときに、何れかの分割ホスツファイルに対して内容の更新がなされたと判断する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のホスツファイル管理方法。 - コンピュータを、
ネットワークを介して相互通信自在に接続されている複数のホストのそれぞれについて、そのホストに設定されているIPアドレスとドメイン名とを対応付けた対応情報を格納するホスツファイルを、記憶装置に記憶する記憶手段,
前記各コンピュータの対応情報を幾つかのグループに分け、グループ毎に対応情報を分割ホスツファイルに格納して、編集自在に保持するホストにおいて、何れかの分割ホスツファイルに対して内容の更新がなされることを監視する監視手段,
前記監視手段が、何れかの分割ホスツファイルに対して内容の更新がなされたと判断すると、前記各分割ホスツファイルを保持するホストから、その内容更新がなされた分割ホスツファイルだけを取得する取得手段,及び、
前記記憶装置内の自己のホスツファイルの内容における対応する部分を、前記取得手段が取得した分割ホスツファイルの内容で更新する更新手段
として機能させる
ことを特徴とするホスツファイル管理プログラム
が記録されたコンピュータ可読媒体。
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