JP3823009B2 - 電子信用サービス方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
インターネット等の通信ネットワークを利用した電子商取引において売り手の取引代金回収の保全を行う電子信用サービスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子商取引の決済手段としては、銀行振込、クレジットカード決済などあり、クレジットカード決済をインターネット上で実現する技術としては、「インターネットコマース新動向と技術」(共立出版株式会社)P52〜P57に記載のSET(Secure Electronic Transaction)がある。
【0003】
SETを利用したクレジットカード決済では、電子店舗は、消費者から注文内容、カード番号、有効期限を含む情報を受け取り、受け取った情報を元に金融機関に対して信用照会を実施するという仕組みとなっていた。
【0004】
また、従来の貿易金融EDIの信用保証手段としては、貿易金融EDI実施ガイドライン(電子商取引実証推進協議会(ECOM)、1999/3)P74〜P81に記載の信用状(L/C:Letter of Credit)取引がある。
【0005】
信用状取引では、輸出入の売買契約成立後、買い手の取引銀行が買い手の依頼を受けて取引代金に相当する信用状発行保証金を買い手に預託させ、それを見返りにして銀行が取引代金の支払いを売り手に確約するという仕組みとなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子商取引におけるSETを利用したクレジットカード決済では、電子店舗は、消費者から注文内容、カード番号、有効期限を含む情報を受け取った後、受け取った情報を元に金融機関に対して信用照会を実施するため、信用照会で不可となる注文も一旦受け取り、注文を受け取るたびに信用照会の実施が必要となるため、売り手の作業負荷が大きくなるといった問題がある。
【0007】
また、貿易金融EDIにおける信用状取引では、輸出入の売買契約成立後、信用状の開設を行うため、売り手は注文情報とは別に後から信用状を受け取ることになり、信用状を受け取るまで商品を送ることができないため、時間の無駄が発生し、注文情報と信用状の突き合わせが必要となるため、売り手の作業負荷が大きくなるとなるといった問題がある。
【0008】
本発明は、通信ネットワークを利用した電子商取引において、事前に信用保証または信用保険の付加された注文情報を売り手に受け渡すことによって、売り手が買い手の信用を確認する作業を軽減し、売り手の取引代金回収の保全を行う電子信用サービスを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、基本的には、信用審査結果を買い手毎に格納しておき、買い手からの注文情報を一旦受信し、事前に信用保証または信用保険の付加された注文情報を売り手に送信することにより、電子商取引における売り手の信用確認作業を軽減し、売り手の取引代金回収の保全を行うようにしたことを特徴とする。また、買い手の装置から仲介する装置または売り手の装置に、注文を示す情報と信用機関で審査された支払いに関する調査結果を示す情報を送信するものである。なお、調査結果は、何円まで支払い可能と、支払い可能金額を示してもよい。また、注文の量(金額、数量など)に応じて行ってもよい。注文に応じたとは、何円まで支払い可能ではなく、注文の金額を支払い可能か否かを提示するものである。
【0010】
なお、本発明のより具体的な構成は以下の通りである。
1つの方法は、
信用機関サーバと電子商取引サーバと買い手クライアントと売り手クライアントと通信ネットワークとから成り、
買い手の信用を審査する信用審査および支払いを保証する信用保証を行い、
電子商取引における売り手の取引代金回収の保全を行う電子信用サービス方法であって、
信用機関サーバは、
買い手クライアントから信用審査申請情報を受信し、
受信した信用審査申請情報に基づき、買い手の信用を審査する信用審査処理を行い、
審査した信用審査結果を買い手クライアントに送信し、
電子商取引サーバは、
買い手クライアントから注文情報を受信し、
受信した注文情報の中の信用保証要否区分に基づき、信用保証の要否を判定し、
信用保証要否区分が信用保証必要の場合、
信用保証要求および注文情報を信用機関サーバに送信し、
信用機関サーバは、
電子商取引サーバから信用保証要求および注文情報を受信し、
受信した信用保証要求および注文情報に基づき、注文情報に対する信用保証処理を行い、
処理した信用保証結果を電子商取引サーバに送信し、
電子商取引サーバは、
信用機関サーバから信用保証結果を受信し、
信用保証結果付き注文情報を売り手クライアントに送信し、
売り手クライアントから注文受付結果を受信し、
受信した注文受付結果を信用機関サーバおよび買い手クライアントに送信し、
信用機関サーバは、
電子商取引サーバから注文受付結果を受信し、
電子商取引サーバは、
信用保証要否区分が信用保証不要の場合、
信用保証結果を信用保証未処理とした信用保証結果付き注文情報を売り手クライアントに送信し、
売り手クライアントから注文受付結果を受信し、
受信した注文受付結果を買い手クライアントに送信することを特徴とする。
【0011】
もう1つの方法は、
信用機関サーバと電子商取引サーバと買い手クライアントと売り手クライアントと通信ネットワークとから成り、
買い手の信用を審査する信用審査および支払いを保証する信用保険を作成し、
電子商取引における売り手の取引代金回収の保全を行う電子信用サービス方法であって、
電子商取引サーバは、
買い手クライアントから注文情報を受信し、
予め売り手クライアントから登録されている信用保険要否条件に基づき、信用保険の要否を判定し、
信用保険が必要である場合、
信用保険作成要求および注文情報を信用機関サーバに送信し、
信用機関サーバは、
電子商取引サーバから信用保険作成要求および注文情報を受信し、
受信した信用保険作成要求および注文情報に基づき、注文情報に対する信用保険作成処理を行い、
作成した信用保険情報を電子商取引サーバに送信し、
電子商取引サーバは、
信用機関サーバから信用保険情報を受信し、
信用保険情報付き注文情報を売り手クライアントに送信し、
売り手クライアントから信用保険申込結果および注文受付結果を受信し、
受信した信用保険申込結果を信用機関サーバに送信し、
信用機関サーバは、
電子商取引サーバから信用保険申込結果を受信し、
電子商取引サーバは、
受信した注文受付結果を買い手クライアントに送信し、
信用保険が不要である場合、
信用保険情報を信用保険未作成とした信用保険情報付き注文情報を売り手クライアントに送信し、
売り手クライアントから注文受付結果を受信し、
受信した注文受付結果を買い手クライアントに送信することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の電子信用サービス方法のうち、信用保証により売り手の取引代金回収の保全を行う第1の実施の形態を示す全体処理フロー図である。
【0013】
図2に示す電子信用サービスシステムのシステム構成図について説明する。
電子信用サービスシステムは、信用機関サーバ210と電子商取引サーバ220と買い手クライアント230と売り手クライアント240と、これらのサーバとクライアント間を接続する通信ネットワーク250とから構成されている。
【0014】
信用機関サーバ210は、信用審査手段、信用保証手段、信用保険作成手段を持つ制御部211と信用審査申請情報、信用審査結果、信用保証結果、信用保険情報を記憶する記憶部212と通信部213とからなる計算機であり、電子商取引サーバ220は注文受付手段、信用保証要求手段、信用保険作成要求手段を持つ制御部221と注文情報、信用保証結果、信用保険情報を記憶する記憶部222と通信部223とからなる計算機であり、買い手クライアント230は、入力部231と表示部232と制御部233と記憶部234と通信部235とからなる計算機であり、売り手クライアント240は、入力部241と表示部242と制御部243と記憶部244と通信部245とからなる計算機である。
【0015】
信用機関サーバ210および電子商取引サーバ220は、複数の買い手クライアント230と売り手クライアント240に対してサービスを提供するための処理能力を持った計算機と、多様なサービスとユーザに関する情報を格納するための大容量記憶装置を備えたものであることが望ましい。具体的には、大型計算機、高性能ワークステーションがよい。
【0016】
また、買い手クライアント230および売り手クライアント240は、一般的に通信ネットワークに接続できる計算機システムと呼ばれるものであればよい。具体的には、パーソナルコンピュータや、テレビに双方向通信機能を備えた装置を付加したものであればよい。
【0017】
通信ネットワーク250は、情報を他の情報処理装置に伝送する伝送媒体であればよい。
【0018】
以下、図2を引用しながら、図1の全体処理フロー図および図3の詳細処理フロー図に従い、第1の実施の形態における処理動作を説明する。
まず最初に、信用審査申請処理を説明する。
【0019】
<ステップ111>信用機関サーバ:信用審査申請情報の受信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を受信する。
【0020】
あるいは、直接、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を受信するのではなく、他のシステムやファイルなどを介して間接的に、信用審査申請情報400を受信してもよい。
【0021】
図4に受信した信用審査申請情報400の例を示す。信用審査申請情報400は、買い手ID401、純資産402、使用総資本403、自己資本比率404、経常収支比率405とからなる。
【0022】
<ステップ112>信用機関サーバ:信用審査処理
ステップ111で受信した信用審査申請情報400に対して、信用機関サーバ210は、「信用格付とリスク管理」(銀行研修社、平成9年11月4日)P55〜P59に記載の従来の財務数値や指標の分析を中心としたスコアリング・システムの方式などを用いて企業を評価し、保証限度額および保険料係数を決定する信用審査処理を行う。
【0023】
スコアリング・システムとは、点数化による企業評価システムのことであり、対象企業の資産規模や利益規模などの絶対値や各種の財務比率などを点数化していくことにより、各項目毎の合計点で企業評価を行っていくというものである。
【0024】
図5に信用審査結果500の例を示す。信用審査結果500は、買い手ID501、最大保証限度額502、現在保証限度額503、最小保険料係数504、現在保険料係数505とからなる。
【0025】
ただし、第1の実施の形態では、最小保険料係数504、現在保険料係数505は使用しなくともよい。
【0026】
<ステップ113>信用機関サーバ:信用審査結果を送信
ステップ112で審査した信用審査結果500に対して、
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230に信用審査結果500を送信する。
【0027】
あるいは、直接、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230に信用審査結果500を送信するのではなく、他のシステムやファイルなどを介して間接的に、信用審査結果500を送信してもよい。
【0028】
次に、注文処理を説明する。
<ステップ121>電子商取引サーバ:注文情報の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から注文情報600を受信する。
【0029】
図6に受信した注文情報600の例を示す。注文情報600は、買い手ID601、売り手ID602、商品番号603、数量604、代金605、支払期日606、信用保証要否区分607とからなる。
【0030】
<ステップ122>電子商取引サーバ:信用保証要否判定
ステップ121で受信した注文情報600に対して、
電子商取引サーバ220は、注文情報600中の信用保証要否区分607が「必要」か「不要」かを判定する。
【0031】
<ステップ123>電子商取引サーバ:信用保証要求および注文情報の送信
ステップ122で判定した注文情報600の信用保証要否区分607が「必要」であった場合、
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210に信用保証要求および注文情報600中の買い手ID601、売り手ID602、代金605、支払期日606を送信する。
【0032】
<ステップ114>信用機関サーバ:信用保証要求および注文情報の受信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220から信用保証要求および注文情報600を受信する。
【0033】
<ステップ115>信用機関サーバ:信用保証処理
ここから、図3に示す詳細処理フロー図を用いて、信用保証処理115を詳しく説明する。
【0034】
<ステップ301>信用機関サーバ:信用保証対象の注文をした買い手の信用審査結果の検索
ステップ114で受信した信用保証要求および注文情報600に対して、信用機関サーバ210は、記憶部212から注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500を検索する。
【0035】
<ステップ302>信用機関サーバ:該当する信用審査結果あり?
ステップ301で検索した結果に対して、信用機関サーバ210は、注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500が「あり」か「なし」かを判定する。
【0036】
<ステップ303>信用機関サーバ:信用審査申請情報の取得
ステップ302で判定した検索結果が「なし」であった場合、信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を取得する。
【0037】
あるいは、直接、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を取得するのではなく、他のシステムやファイルなどを介して間接的に、信用審査申請情報400を取得してもよい。
【0038】
<ステップ304>信用機関サーバ:信用審査処理
ステップ303で取得した信用審査申請情報400に対して、信用機関サーバ210は、上述の信用審査処理を行う。
【0039】
<ステップ305>注文情報の代金≦信用審査結果の現在保証限度額
ステップ302で判定した検索結果が「あり」であった場合、ステップ301で検索した注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500に対して、信用機関サーバ210は、注文情報600中の代金605と注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額を比較する。
【0040】
ステップ302で判定した検索結果が「なし」であった場合、ステップ304で審査した注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500に対して、信用機関サーバ210は、注文情報600中の代金605と注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額を比較する。
【0041】
<ステップ306>信用保証可否区分=可能
ステップ305で比較した注文情報600中の代金605が注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額以下であった場合、信用機関サーバ210は、信用保証結果700を作成し、信用保証可否区分706を「可能」とする。
【0042】
図7に信用保証結果700の例を示す。信用保証結果700は、信用保証ID701、買い手ID702、売り手ID703、代金704、支払期日705、信用保証可否区分706とからなる。
【0043】
<ステップ307>信用審査結果の更新
ステップ305で比較した注文情報600中の代金605が注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額以下であった場合、信用機関サーバ210は、信用審査結果を更新する。具体的には、注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額503から注文情報600中の代金605を差し引く。
【0044】
<ステップ308>信用保証可否区分=不可能
ステップ305で比較した注文情報600中の代金605が注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保証限度額より大きい場合、信用機関サーバ210は、信用保証結果700を作成し、信用保証可否区分706を「不可能」とする。
【0045】
ここから、図1に戻って、処理動作の続きを説明する。
<ステップ116>信用機関サーバ:信用保証結果の送信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220に信用保証結果700を送信する。
【0046】
<ステップ124>電子商取引サーバ:信用保証結果の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210から信用保証結果700を受信する。
【0047】
<ステップ125>電子商取引サーバ:信用保証結果付き注文情報の送信
ステップ124で信用保証結果を受信した後、または、ステップ122で判定した注文情報600の信用保証要否区分607が「不要」であった場合、以下の処理を行う。電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して売り手クライアント240に信用保証結果700を付加した注文情報600を送信する。
【0048】
ただし、ステップ122で判定した注文情報600の信用保証要否区分607が「不要」であった場合、信用保証可否区分706は「未処理」である。
【0049】
<ステップ126>電子商取引サーバ:注文受付結果の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して売り手クライアント240から注文受付結果を受信する。注文受付結果には、当該注文情報を受け付けるか拒絶するかの情報が含まれている。
【0050】
<ステップ127>電子商取引サーバ:注文受付結果の送信
ステップ127で受信した注文受付結果に対して、電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210および買い手クライアント230に注文受付結果を送信する。
【0051】
ただし、ステップ122で判定した注文情報600の信用保証要否区分607が「不要」であった場合、信用機関サーバ210には注文受付結果を送信しない。
【0052】
<ステップ117>信用機関サーバ:注文受付結果の受信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220から注文受付結果を受信する。
【0053】
ただし、ステップ122で判定した注文情報600の信用保証要否区分607が「不要」であった場合、本ステップはない。
【0054】
信用機関サーバ210は、信用保証した注文情報に対して、取引代金の不払いが発生した場合、売り手クライアントから受け取った代金保証要求に対して、買い手クライアントに不払いか否かの問い合わせを行う。不払いであった場合、売り手に保証代金を支払うための情報処理を行う。
【0055】
また、支払期日後、一定期間、代金保証要求がなかった場合、または、電子商取引サーバから信用保証した注文情報に対する注文受付結果として注文拒絶を受信した場合、信用審査結果500中の現在保証限度額503を最大保証限度額502を限度として更新する。
【0056】
以上のように本実施形態によれば、売り手は事前に信用保証の付加された注文を受け取ることになり、新規取引先の審査コスト、注文受付時の信用確認コストを軽減できる。また、取引代金回収の保全を行うことができる。
【0057】
また、信用審査処理を行うタイミングは、(1)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220への最初の注文情報送信以前に行う、(2)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220への最初の注文情報送信時に行う、などの形態がある。
【0058】
また、信用保証要否判定は、(1)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220への注文情報600中の信用保証要否区分607に基づき、判定する、(2)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220へ事前に登録済みの信用保証要否条件に基づき、判定する、などの形態がある。
【0059】
また、信用保証結果付き注文情報の送信は、(1)無条件に、売り手クライアント240に信用保証結果700付き注文情報600を送信する、(2) 売り手クライアント240から電子商取引サーバ220へ事前に登録済みの注文情報送信条件に基づき、売り手クライアント240に信用保証結果700付き注文情報600を送信する、などの形態がある。
【0060】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図9は、本発明の電子信用サービス方法のうち、信用保険により売り手の取引代金回収の保全を行う第2の実施の形態を示す全体処理フロー図である。
【0061】
図2は、本実施形態を実現するための電子信用サービスシステムのシステム構成図であるが、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
【0062】
以下、図2を引用しながら、図9の全体処理フロー図および図10の詳細処理フロー図に従い、第2の実施の形態における処理動作を説明する。
【0063】
<ステップ121>電子商取引サーバ:注文情報の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から注文情報600を受信する。
【0064】
<ステップ921>電子商取引サーバ:信用保険要否判定
ステップ121で受信した注文情報600に対して、
電子商取引サーバ220は、売り手クライアント240から事前に登録済みの信用保証要否条件に基づき、信用保険要否が「必要」か「不要」かを判定する。
【0065】
信用保険要否条件には、信用保険を必要とする買い手、代金などの条件が含まれている。
【0066】
<ステップ922>電子商取引サーバ:信用保険作成要求および注文情報の送信
ステップ921で判定した信用保険要否が「必要」であった場合、
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210に信用保険作成要求および注文情報600中の買い手ID601、売り手ID602、代金605、支払期日606を送信する。
【0067】
<ステップ911>信用機関サーバ:信用保険作成要求および注文情報の受信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220から信用保険作成要求および注文情報600を受信する。
【0068】
<ステップ912>信用機関サーバ:信用保険作成処理
ここから、図10に示す詳細処理フロー図を用いて、信用保険作成処理912を詳しく説明する。
【0069】
<ステップ1001>信用機関サーバ:信用保険対象の注文をした買い手の信用審査結果の検索
ステップ911で受信した信用保険作成要求および注文情報600に対して、
信用機関サーバ210は、記憶部212から注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500を検索する。
【0070】
<ステップ302>信用機関サーバ:該当する信用審査結果あり?
ステップ1001で検索した結果に対して、
信用機関サーバ210は、注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500が「あり」か「なし」かを判定する。
【0071】
<ステップ303>信用機関サーバ:信用審査申請情報の取得
ステップ302で判定した検索結果が「なし」であった場合、
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を取得する。
【0072】
あるいは、直接、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230から信用審査申請情報400を取得するのではなく、他のシステムやファイルなどを介して間接的に、信用審査申請情報400を取得してもよい。
【0073】
<ステップ304>信用機関サーバ:信用審査処理
ステップ303で取得した信用審査申請情報400に対して、
信用機関サーバ210は、上述の信用審査処理を行う。
【0074】
図5に信用審査結果500の例を示す。信用審査結果500は、買い手ID501、最大保証限度額502、現在保証限度額503、最小保険料係数504、現在保険料係数505とからなる。
【0075】
ただし、第2の実施の形態では、最大保証限度額502、現在保証限度額503は使用しない。
【0076】
<ステップ1002>信用保険料の算出
ステップ302で判定した検索結果が「あり」であった場合、ステップ1001で検索した注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500に対して、
また、ステップ302で判定した検索結果が「なし」であった場合、ステップ304で審査した注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500に対して、
信用機関サーバ210は、信用保険情報800を作成し、信用保証料806に値を設定する。信用保険料806は、例えば、注文情報600中の代金605に注文情報600中の買い手ID601に該当する信用審査結果500中の現在保険料係数505を掛けることにより算出する。
【0077】
図8に信用保証結果800の例を示す。信用保険情報800は、信用保険ID801、買い手ID802、売り手ID803、代金804、支払期日805、信用保険料806とからなる。
【0078】
<ステップ1003>信用審査結果の更新
ステップ1002で算出した信用保険料806に基づき、
信用機関サーバ210は、信用審査結果500を更新する。具体的には、現在保険料係数505を高くする。
【0079】
ここから、図9に戻って、処理動作の続きを説明する。
【0080】
<ステップ913>信用機関サーバ:信用保険情報の送信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220に信用保険情報800を送信する。
【0081】
<ステップ923>電子商取引サーバ:信用保険情報の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210から信用保険情報800を受信する。
【0082】
<ステップ924>電子商取引サーバ:信用保険情報付き注文情報の送信
ステップ923で信用保険情報を受信した後、
または、ステップ921で判定した信用保険要否が「不要」であった場合、
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して売り手クライアント240に信用保険情報800を付加した注文情報600を送信する。
【0083】
ただし、ステップ921で判定した信用保険要否が「不要」であった場合、信用保険情報800の信用保険料806は「空(未作成)」である。
【0084】
<ステップ925>電子商取引サーバ:注文受付結果および信用保険申込結果の受信
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して売り手クライアント240から注文受付結果および信用保険申込結果を受信する。注文受付結果には、当該注文情報を受け付けるか拒絶するかの情報が含まれている。また、信用保険申込結果には、当該信用保険を申し込むか否かの情報が含まれている。
【0085】
<ステップ926>電子商取引サーバ:信用保険申込結果の送信
ステップ925で受信した信用保険申込結果に対して、
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して信用機関サーバ210に信用保険申込結果を送信する。
【0086】
ただし、ステップ921で判定した信用保険要否が「不要」であった場合、本ステップはない。
【0087】
<ステップ914>信用機関サーバ:信用保険申込結果の受信
信用機関サーバ210は、通信ネットワーク250を介して電子商取引サーバ220から信用保険申込結果を受信する。
【0088】
ただし、ステップ921で判定した信用保険要否が「不要」であった場合、本ステップはない。
【0089】
<ステップ127>電子商取引サーバ:注文受付結果の送信
ステップ925で受信した注文受付結果に対して、
電子商取引サーバ220は、通信ネットワーク250を介して買い手クライアント230に注文受付結果を送信する。
【0090】
信用機関サーバ210は、
信用保険を申し込んだ注文情報に対して、取引代金の不払いが発生した場合、売り手クライアントから受け取った代金保証要求に対して、買い手クライアントに不払いか否かの問い合わせを行う。不払いであった場合、売り手に保証代金を支払うための情報処理を行う。
【0091】
また、支払期日後、一定期間、代金保証要求がなかった場合、または、電子商取引サーバから信用保険申込結果として「申込まず」を受信した場合、信用審査結果500中の現在保険料係数505の限度を最小保険料係数504として更新する。
【0092】
以上のように本実施形態によれば、売り手は事前に信用保険の付加された注文を受け取ることになり、新規取引先の審査コスト、注文受付時の信用確認コストを軽減できる。また、取引代金回収の保全を行うことができる。
【0093】
また、信用審査処理を行うタイミングは、(1)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220への最初の注文情報送信時に行う、(2)買い手クライアント230から電子商取引サーバ220への最初の注文情報送信以前に行う、などの形態がある。
【0094】
また、信用保険要否判定は、(1) 売り手クライアント240から電子商取引サーバ220へ事前に登録済みの信用保険要否条件に基づき、判定する、(2)電子商取引サーバ220から売り手クライアント240へ注文情報600を一旦送信し、注文毎に売り手クライアント240が信用保険の要否を判断する、などの形態がある。
【0095】
以上、本発明における2つの実施の形態を説明したが、図2において、信用機関サーバと電子商取引サーバを分けているが、この2つを同一サーバ上に構築し、信用機関・電子商取引サーバ、買い手クライアント、売り手クライアント3者のシステム構成としてもよい。
【0096】
また、図2において、信用機関サーバ、電子商取引サーバ、買い手クライアント、売り手クライアントはそれぞれ1台づつとなっているが、買い手クライアント、売り手クライアントが複数台存在することは言うまでもなく、信用機関サーバ、電子商取引サーバも複数台存在し、お互いに連携し、サービスを提供する構成もあり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施の形態を示す全体処理フロー図である。
【図2】本発明の第1、2の実施の形態を実現するためのシステム構成図である。
【図3】第1の実施形態における信用保証処理の詳細処理フロー図である。
【図4】信用審査申請情報の一例である。
【図5】信用審査結果の一例である。
【図6】注文情報の一例である。
【図7】信用保証結果の一例である。
【図8】信用保険情報の一例である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す全体処理フロー図である。
【図10】第2の実施形態における信用保険作成処理の詳細処理フロー図である。
【符号の説明】
信用機関サーバ…210、電子商取引サーバ…220、買い手クライアント…230、売り手クライアント…240、通信ネットワーク…250
Claims (2)
- 個人又は団体の支払能力に関する情報を記憶している信用機関装置、商品又はサービスの注文を行うための買い手装置、前記買い手装置から注文された商品又はサービスを提供するための売り手装置及び前記買い手装置と前記売り手装置間における取引を仲介するための情報処理を行う電子商取引装置とが互いに通信ネットワークを介して接続された電子信用システムを用いた電子信用サービス方法であって、
前記買い手装置が、前記通信ネットワークを介して前記信用機関装置に、当該買い手装置の利用者の支払能力を問い合わせる信用調査申請情報を送信し、前記通信ネットワークを介して前記電子商取引装置に、前記取引の注文を示す注文情報であって買い手IDと売り手IDと取引の対価を含む注文情報を送信し、
前記信用機関装置が、予め記憶された前記利用者の支払能力に関する情報及び前記信用調査申請情報に基づいて、前記利用者の支払能力を示す信用調査情報を算出し、算出された信用調査情報を記憶すると共に、前記通信ネットワークを介して前記買い手装置に、算出された信用調査情報を送信し、
前記電子商取引装置が、前記通信ネットワークを介して前記信用機関装置に、信用保証要求と前記注文情報に含まれる前記買い手IDと前記売り手IDと前記取引の対価とを送信し、
前記信用機関装置が、前記買い手IDに対応する信用調査情報を、記憶された前記信用調査情報から検索し、検索された信用調査情報と前記取引の対価との比較の結果を反映して信用保証IDと前記買い手IDと前記売り手IDと前記取引の対価とを含む信用保証結果を作成し、前記通信ネットワークを介して前記電子商取引装置に、前記信用保証結果を送信し、
前記電子商取引装置が、前記通信ネットワークを介して前記売り手装置に、前記注文情報に対応する情報に前記信用保証結果を付加して送信し、
前記電子商取引装置が、前記通信ネットワークを介して前記売り手装置から、前記注文情報に対応する情報に対する注文受付結果を受信し、前記通信ネットワークを介して前記買い手装置及び前記信用機関装置に、前記注文受付結果を送信し、
前記信用機関装置が、一定期間前記売り手装置からの代金保証要求がなかった場合、又は、前記注文受付結果として前記売り手装置からの注文拒絶を受信した場合に、記憶された前記信用調査情報を更新することを特徴とする電子信用サービス方法。 - 個人又は団体の支払能力に関する情報を記憶している信用機関装置、商品又はサービスの注文を行うための買い手装置及び前記買い手装置から注文された商品又はサービスを提供するための売り手装置と通信ネットワークを介して接続され、前記買い手装置と前記売り手装置間における取引を仲介するための情報処理を行う電子商取引装置において、
前記通信ネットワークを介して前記買い手装置から、前記取引の注文を示す注文情報であって買い手IDと売り手IDと取引の対価を含む注文情報を受信する手段と、
前記通信ネットワークを介して前記信用機関装置に、信用保証要求と前記注文情報に含まれる前記買い手IDと前記売り手IDと前記取引の対価とを送信する手段と、
前記信用機関装置によって、予め記憶された前記利用者の支払能力に関する情報及び前記買い手装置から送信された信用調査申請情報に基づいて算出された信用調査情報であって前記買い手IDに対応する信用調査情報と前記取引の対価との比較の結果を反映して作成され信用保証IDと前記買い手IDと前記売り手IDと前記取引の対価とを含む信用保証結果を、前記通信ネットワークを介して前記信用機関装置から受信する手段と、
前記通信ネットワークを介して前記売り手装置に、前記注文情報に対応する情報に前記信用保証結果を付加して送信する手段と、
前記通信ネットワークを介して前記売り手装置から、前記注文情報に対応する情報に対する注文受付結果を受信し、前記通信ネットワークを介して前記買い手装置及び前記信用機関装置に、前記注文受付結果を送信する手段とを有し、
前記信用機関装置は、一定期間前記売り手装置からの代金保証要求がなかった場合、又 は、前記注文受付結果として前記売り手装置からの注文拒絶を受信した場合に、記憶された前記信用調査情報を更新することを特徴とする電子商取引装置。
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