JP3823144B2 - ネジ蓋開け具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の開口を蓋しているネジ蓋の開放を行なうためのネジ蓋開け具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、イチゴジャムが入れてあるビンは、残りのイチゴジャムを保存するために、その開口部をネジ蓋によって密閉しておくことが行われている。そのような場合に、このネジ蓋を開けて再びイチゴジャムを食そうとしても、容器と蓋の間にこびり付いたジャムが固くなっていること等を原因として、ネジ蓋がビン側に固くくっついて容易にその開放が行えなくなっていることがある。また、真新しいイチゴジャムのネジ蓋を開けるときにもこれが固くなっていて、その開放を行うことが困難なこともよくある。以上のようなことは、日常よく経験することである。
【0003】
このため、二本の直線状のハンドルを、その先端にて開閉自在に連結しておいて、二本のハンドルの内側に固くなったネジ蓋を挟み込み、このハンドルをイチゴジャムのビンに対して強制的に回動させることにより、ネジ蓋の開放を行うようにしたネジ蓋開け具が提案されている。この従来のネジ蓋開け具は、要するに「テコ」の原理を応用したものであり、固くなっているネジ蓋の外周に対して、素手で回転させるよりも大きな回動力を、直線状のハンドルからネジ蓋に付与するようにしたものである。
【0004】
このような従来のネジ蓋開け具によれば、固くなっているネジ蓋の開放は確かに行えるのであるが、その前提となるのが使用する人の十分な握力である。つまり、各ハンドルとネジ蓋とは、各ハンドルが直線状のものであることから、言わば点(線)接触しかしていないので、当該ネジ蓋開け具を回動しようとする場合には、各ハンドルがネジ蓋側にしっかりと当たっているように、使用者は各ハンドルを大きな力で以って握らなくてはならない。換言すれば、老人や子供のように、力の弱い人には、この従来のネジ蓋開け具を使用することは困難であったのである。
【0005】
特に、近年においては、この種のネジ蓋が使用されている容器としては、次の表1に示すように、多岐・多種類になってきており、そのためのネジ蓋の直径も様々なものがある。
【表1】
【0006】
この表1中のもので、薬品の容器のような比較的小さなネジ蓋であれば、前述した従来のネジ蓋開け具により、力の弱い老人や子供であっても開放することができるのであるが、直径が大きくなればなる程、その開放が困難となってくる。何故なら、ネジ蓋の直径が大きくなればハンドルをより大きく広げなければならず、これらを握って力を入れることは、弱い力の人では困難となるからである。
【0007】
また、近年の社会事情として、老人だけの世帯が多くなってきているが、そのような力の弱い人だけの世帯で、上述した従来のネジ蓋開け具を使用することはできない。そうなると、イチゴジャム等のような大きな壜詰めのものを、老人世帯において使用することができなくなり、所謂生活の制限となって小さな不幸となるのである。
【0008】
そこで、本発明者等は、ネジ蓋の開放を、力の弱い人でも十分行なうことができ、しかも多岐・多種類になってきているネジ蓋に対しても適用できるものとするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、多岐・多種類になってきているネジ蓋の開放を、力の弱い人であっても簡単に行えるようにすることである。
すなわち、本発明の目的とするところは、多岐・多種類になってきているネジ蓋の掴みを、手の自然な形態で簡単かつ確実に行うことができることは勿論、その開放を力の弱い人であっても容易に行えるようにすることができ、より一層多種類のネジ蓋に適用することができるとともに、その製造をも容易に行うことができるネジ蓋開け具を、簡単な構造によって提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明の採った手段は、後述の実施の形態において使用する符号を付して説明すると、
「内径の異なる略円環状の第1及び第2絞り込み部10a・10bの一部を外側に開放するような状態で延出させて、これを互いに連結した状態のものとすることにより一対の第1握り部12a・12aとし、これら各第1握り部12aを所定間隔をおいて互いに略平行となるようにして、全体が一つの閉曲線を構成するものとして一体的に形成するとともに、
第1及び第2絞り込み部10a・10bの近傍に第3及び第4絞り込み部10c・10dをそれぞれ一体的に形成するとともに、これら両第3及び第4絞り込み部10c・10dを、一方の第1握り部12aと、これと所定間隔をおいて互いに略平行に形成した第2握り部12bとにより一つの閉曲線を構成するものとして形成することにより、一部を共有して全体が二つの閉曲線を構成するものとしたしたことを特徴とするネジ蓋開け具10」
である。
【0011】
すなわち、本発明に係るネジ蓋開け具10は、まず、図1〜図4に示すように、一対の第1握り部12aの両端部に、これを使用者が握り締めることによって絞り込まれる第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bを形成したものであり、これらの各第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bを円環状のものとすることにより、可撓性を有したものとして構成したものである。つまり、このネジ蓋開け具10は、各第1絞り込み部10aまたは第2絞り込み部10bの内面によってネジ蓋21の外周を包み込んで保持するために、一対の第1握り部12aの両端に第1及び第2絞り込み部10a・10bを、可撓性を有するものとして一体化したものである。そして、各第1握り部12aを、親指と他の指との間に挟んで絞り込み、当該ネジ蓋開け具10を容器20に対して回動することにより、当該ネジ蓋開け具10は、老人や子供のような力の弱い入であっても、容器20にしっかりとくっついたままになっているネジ蓋21を簡単に開放できるようにしたものである。
【0012】
(削除)
【0013】
また、このネジ蓋開け具10は、図1及び図2に示したように、第1及び第2絞り込み部10a・10bとは形状・大きさがさらに異なる2つの第3及び第4絞り込み部10c・10dを、一方の第1握り部12aを共通の握り部となるようにして連結したものであり、これにより、種類の異なるいずれのネジ蓋21の開放をも、どこかの絞り込み部を使用すれば行えるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を、図面に示した実施の形態について説明すると、図1には本発明に係るネジ蓋開け具10の平面図が示してある。このネジ蓋開け具10は、その全体を単一の合成樹脂によって一体成形するか、あるいは合成樹脂等によって一体成形した芯材の表面を、エラストマー等の弾力性と摩擦抵抗力を有する材料によって被覆するか、さらには、合成樹脂によって一体成形したものの第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bの内側にのみ、エラストマー等の弾力性と摩擦抵抗力を有する材料によって形成した滑り止めを貼付等の手段によって一体化することによって形成したものである。
【0015】
勿論、このネジ蓋開け具10は、例えば射出成形等の手段によって、その全体を型成形するようにしてもよいが、所定の厚さを有する一枚の合成樹脂板から、打抜きあるいは削り出し等の手段によって形成してもよいものである。いずれにしても、このネジ蓋開け具10を製造することは、容易かつ簡単に行うことができるものとなっているのである。何故なら、以下に述べるように、このネジ蓋開け具10は、その構造が簡単なものだからである。
【0016】
さて、図1に示したネジ蓋開け具10は、親指と他の指との間に挟まれて絞り込まれることになる一対の第1握り部12aをその略中央部分に有しているものであり、これらの第1握り部12aを握ることにより、その両端に可撓性を有する第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bを一体化したことを、その基本形態とするものである。
【0017】
各第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bは、その内径が異なることを除けば、略同様な形態を有しているものであるが、例えば、図1の図示左側に示した第1絞り込み部10aについて説明すると、次の通りである。この第1絞り込み部10aは、図5にも示したように、円形状のものが多いネジ蓋21の外周の略全体を包み込むものであるから、全体として略円環状のものとしたものである。そして、この第1絞り込み部10aは、一対の第1握り部12aによって絞り込まれてその内径を小さくするものであるから、その一部が切り欠いた状態となっているものである。この第1絞り込み部10aの切り欠いた状態になっている部分から、一対の第1握り部12aが延出しているのであり、これらの第1握り部12aの先端は、第2絞り込み部10b側に連続しているのである。
【0018】
第1絞り込み部10aの内面には、図1及び図2に示すように、当該第1絞り込み部10aの可撓性を十分なものとするための可撓性付与切欠13が複数形成してある。これらの可撓性付与切欠13は、第1絞り込み部10aの該当する部分に、可撓性を文字通り付与するものであり、第1握り部12aによる当該第 1 絞り込み部10aの絞り込みを容易に行えるようにするものである。また、この第1絞り込み部10aにおいては、その内面それ自体を第1挟持部11aとしているものであり、この第1挟持部11aがネジ蓋21の外周に直接当接することになるものである。
【0019】
本実施形態のネジ蓋開け具10では、図3に示すように、その第1絞り込み部10aに段部を形成したものであり、これにより、最内側に位置する第1挟持部11aの直近に、これより内径の大きな第2挟持部11bを形成している。この第2挟持部11bも、ネジ蓋21の外周に当接することになるものであるが、上記の第1挟持部11aが対象とするネジ蓋21とは径の大きなネジ蓋21を対象とするものである。第1絞り込み部10aの内面が第1挟持部11aとなっていることは、当該第1絞り込み部10aとは第1渥り部12aの反対側になる第2絞り込み部10bについても同様であり、この第2絞り込み部10bは、図1にも示したように、第3挟持部11cを有しているものである。
【0020】
以上の内径が異なる第1絞り込み部10a及び第2絞り込み部10bを一体的に連結しているのが一対の第1握り部12aであるが、これらの第1握り部12aは、所定の間隔をおいて、互いに略平行に位置しているものである。このようにしているのは、両第1握り部12aを使用者が握ることにより、ネジ蓋21を開放するための第1絞り込み部10aまたは第2絞り込み部10bを絞り込むためであり、そのためにも、所定間隔をおいていなければならないし、互いに略平行になっていなければならないものである。
【0021】
両第1握り部12a間は、所定の空間を有したものとなっているから、これらの第1握り部12aの内面それ自体が、図1に示すように、第4挟持部11dとなっているものである。すなわち、各第1握り部12aは、従来技術の項で述べた各ハンドルに該当するものであるから、これらの間にネジ蓋21を挿入して両第1握り部12aを絞り込めば、これらの第1握り部12aの内側に形成した第4挟持部11dがネジ蓋21の開放を行なうためのものとなり得るからである。
【0022】
(削除)
【0023】
さて、このネジ蓋開け具10は、第1及び第2絞り込み部10a・10bの近傍に第3及び第4絞り込み部10c・10dをそれぞれ一体的に形成するとともに、これら両第3及び第4絞り込み部10c・10dを、一方の第1握り部12aと、これと所定間隔をおいて互いに略平行に形成した一本の第2握り部12bとにより一つの閉曲線を構成するものとして形成して、一部を共有した二つの閉曲線が合体した構成を有するものである。より簡単に表現すれば、図5に示したネジ蓋開け具10の二つを、一つの第1握り部12aが共通となるようにしながら、一体化したものがこのネジ蓋開け具10なのである。
【0024】
従って、このネジ蓋開け具10は、それぞれ内径の異なる4種類の第1〜第4絞り込み部10a〜10dを有したものであり、一対の第1握り部12aとこれと平行になる一本の第2握り部12bとの、合計3本の握り部を有していることになるものである。なお、このネジ蓋開け具10においては、第1絞り込み部10aより小径の第3絞り込み部10cについて、その第5挟持部11e及び第6挟持部11fを、図4に示した状態となるものに形成してある。
【0025】
このネジ蓋開け具10は、一対の第1握り部12aとこれと平行になる一本の第2握り部12bを有していることから、次のようにして使用する。つまり、第1絞り込み部10aまたは第2絞り込み部10bを使用する場合には、一対の第1握り部12aを掴んでこれらの第1絞り込み部10aまたは第2絞り込み部10bを絞り込むのであるが、第3絞り込み部10cまたは第4絞り込み部10dを使用する場合には、第2握り部12bとこれに隣接する第1握り部12aの二本を掴んで絞り込むのである。勿論、図1及び図2の比較から明らかなように、第1絞り込み部10a〜第4絞り込み部10dの内のどれが使用者のきき手に合ったものかは、表裏をひっくり返してみれば、簡単に理解できるものとなっているのである。
【0026】
勿論、このような異なる4種類の第1〜第4絞り込み部10a〜10dを有しているネジ蓋開け具10であっても、その全体は平板状となっているものであるから、キッチンの引出しの中に入れておいても邪魔にならないものである。それだけでなく、このネジ蓋開け具10は、平板状であることから、上述した製造方法のいずれを採用するにせよ、製造が簡単になっている。
【0027】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、まず請求項1に係る発明においては、上記実施形態において説明した通り、
「内径の異なる略円環状の第1及び第2絞り込み部10a・10bの一部を外側に開放するような状態で延出させて、これを互いに連結した状態のものとすることにより一対の第1握り部12a・12aとし、これら各第1握り部12aを所定間隔をおいて互いに略平行となるようにして、全体が一つの閉曲線を構成するものとして一体的に形成するとともに、
内径の異なる略円琿状の第1及び第2絞り込み部10a・10bの一部を外側に開放するような状態で延出させて、これを互いに連結した状態のものとすることにより一対の第1握り部12a・12aとし、これら各第1握り部12aを所定間隔をおいて互いに略平行となるようにして、全体が二つの閉曲線を構成するものとして一体的に形成したこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、多岐・多種類になってきているネジ蓋の掴みを、手の自然な形態で簡単かつ確実に行うことができることができることは勿論、その開放を力の弱い入であっても容易に行えるようにすることができて、より一層多種類のネジ蓋に適用することができるとともに、その製造をも容易に行うことができるネジ蓋開け具10を、簡単な構造によって提供することができるのである。
【0028】
(削除)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネジ蓋開け具の平面図である。
【図2】同底面図である。
【図3】図1の1−1線に沿って見た拡大部分破断面図である。
【図4】図1の2−2線に沿って見た拡大断面図である。
Claims (1)
- 内径の異なる略円環状の第1及び第2絞り込み部の一部を外側に開放するような状態で延出させて、これを互いに連結した状態のものとすることにより一対の第1握り部とし、これら各第1握り部を所定間隔をおいて互いに略平行となるようにして、全体が一つの閉曲線を構成するものとして一体的に形成するとともに、
前記第1及び第2絞り込み部の近傍に第3及び第4絞り込み部をそれぞれ一体的に形成するとともに、これら両第3及び第4絞り込み部を、前記一方の第1握り部と、これと所定間隔をおいて互いに略平行に形成した第2握り部とにより一つの閉曲線を構成するものとして形成することにより、一部を共有して全体が二つの閉曲線を構成するものとしたことを特徴とするネジ蓋開け具。
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1995
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