JP3823945B2 - 音声入力機能付き演奏ガイド装置および演奏ガイド方法 - Google Patents
音声入力機能付き演奏ガイド装置および演奏ガイド方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、入力された音声の音名を検出して表示や制御を行う音声入力機能付き演奏ガイド装置および演奏ガイド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声を入力する音声入力手段を備え、入力された音声のピッチを検出し、そのピッチに応じた音名を決定してその音名や音符を表示したり、演奏操作子毎に設けられたLED等の表示器を点灯したりする音声入力機能付き電子楽器が提案されている。また、演奏曲データを記憶し、その演奏曲データを読み出して自動演奏する場合に、演奏者が演奏するパートのみ消音して他のパートを自動演奏し、同時に演奏者が演奏するパートの演奏データをLED表示させるガイド機能を備えた電子楽器も提案されている。このガイド機能を備えた電子楽器には、演奏曲データに応じて各演奏操作子毎に設けられたLEDを点灯すると同時に、該各演奏操作子を介する演奏者の入力があるまで自動演奏が待機するタイプのものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子楽器のうち、音声入力のピッチに応じて音名を決定してLEDを点灯する電子楽器では、音声入力が無いことを検出してその表示を消灯する制御は行われていないため、続いて音声入力を行わないときには、一度入力した音声入力の表示を継続し、あたかも続けて入力されているような印象を与え、違和感が生じていた。また、ガイド機能を備えた電子楽器では、未熟な演奏者が演奏をする場合には、自動演奏が頻繁に停止したり、自動演奏が停止される待ち状態が長くなったりして楽しくなくなるという虞があった。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、自動演奏が頻繁に停止したりすることがなく演奏者にとって演奏が楽しくなる音声入力機能付き演奏ガイド装置および演奏ガイド方法を提供することを第1の目的とする。
【0005】
また、真に音声が入力している状態を表示し、違和感が生じないようにした音声入力機能付き演奏ガイド装置および演奏ガイド方法を提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記第2の目的を達成するため、請求項1記載の音声入力機能付き演奏ガイド装置は、音声を入力する音声入力手段と、複数の演奏操作子から成り、演奏を入力する演奏入力手段と、前記演奏入力手段の演奏操作子毎に設けられた表示器と、前記音声入力手段からの音声入力の有無を判別する判別手段と、前記音声入力手段により入力された音声の音名を検出する検出手段と、演奏曲データを記憶する記憶手段と、前記音声入力手段および前記演奏入力手段のいずれかの入力に応じて前記記憶手段に演奏曲データを記録する記録モードを選択する選択手段と、前記選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記音声入力手段で音声入力に応じて、または、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかの操作に応じて演奏曲データを前記記憶手段に記録する記録手段と、前記選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記判別手段により音声入力がなされたことが判別されたときは、前記検出手段により検出された音名に応じた演奏操作子の表示器を点灯し、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかが操作されたときは、その操作された演奏操作子の表示器を点灯し、前記判別手段および前記検出手段により、前記検出された音名に対応する音声入力が無いと判別されたとき、かつ当該音名に対応する演奏操作子による演奏入力がないときは、前記表示動作された表示器を消灯するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
具体的には、前記検出手段は、前記音声入力手段により入力された音声の基本周波数を検出する基本周波数検出手段と、該基本周波数検出手段により検出された基本周波数に基づいて前記入力された音声の音名を検出する音名検出手段とにより構成されることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の演奏ガイド方法は、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
【0010】
請求項1記載の発明の構成に依れば、判別手段により音声入力があると判別され、検出手段によりその音声の音名が検出されると、その音名に対応する演奏操作子の表示器が点灯され、複数の演奏操作子のうち、いずれかが操作されると、その操作された演奏操作子の表示器が点灯され、前記判別手段および前記検出手段により、前記検出された音名に対応する音声入力が無くなったと判別され、かつ当該音名に対応する演奏操作子による演奏入力がないときは、前記表示動作された表示器が消灯される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明に係る音声入力機能付き演奏ガイド装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施例の音声入力機能付き演奏ガイド装置は、鍵盤1と、鍵盤1の鍵毎に配設されたLED群2と、各種制御情報を入力するためのスイッチ群3と、マイクロフォン4により入力された音声を検出する音声入力検出装置5と、該音声入力検出装置5により検出された音声のキーコードを決定するキーコード変換テーブル6と、検出された音声の息圧をベロシティに変換するベロシティ変換テーブル7と、全体の制御を司るCPU8と、CPU8が実行するプログラムを格納するプログラムメモリ9と、演算結果や入力情報を一時記憶するワーキングメモリ10と、複数の演奏曲データの記憶されたフロッピー(登録商標)ディスク11から演奏曲データの読み出しを行うフロッピー(登録商標)ディスク読み取り装置12と、演奏者が演奏した演奏を記憶する演奏メモリ13と、演奏者による演奏やフロッピー(登録商標)ディスク11または演奏メモリ13に記憶された演奏曲データ等に基づいて楽音信号を発生するトーンジェネレータ(TG)14とにより主として構成されている。
【0013】
また、CPU8にはタイマ割り込み時間や各種制御のための時間を計時するタイマ15が接続され、トーンジェネレータ14の出力はスピーカ等のサウンドシステム16に供給される。
【0014】
さらに、バスライン17を介して、鍵盤1、LED群2、スイッチ群3、音声入力検出装置5、キーコード変換テーブル6、ベロシティ変換テーブル7、CPU8、プログラムメモリ9、ワーキングメモリ10、フロッピー(登録商標)ディスク読み取り装置12、演奏メモリ13、トーンジェネレータ14が相互に接続されている。
【0015】
図2は、図1のキーコード変換テーブル6の一例を示す図である。前記音声入力検出装置5により演奏者の音声が検出され、その音声の周波数fが検出されると、CPU8は検出された音声の周波数fとキーコード変換テーブル6に示す各音名の周波数の下限値と上限値とを比較して、音名を決定し、同時に対応するキーコードを決定する。例えば、検出された音声の周波数fが260Hzのときには、音名はC4でキーコードは40と決定される。
【0016】
図3は、図1のベロシティ変換テーブル7の特性の一例を示す特性曲線であり、ベロシティ変換テーブル7は息圧とそれに対応して図の特性曲線により決定されたベロシティの値とにより構成されている。入力された音声の息圧が検出されると、CPU8は、その息圧に応じてベロシティ変換テーブル7によりベロシティを決定し、そのベロシティをトーンジェネレータ14に出力する。
【0017】
次に、スイッチ群3を構成するスイッチの主なものについて説明する。
【0018】
まず、スタート/ストップ スイッチは、フロッピー(登録商標)ディスク(以下、「ディスク」ともいう)11または演奏(以下、「パフォーマンス」ともいう)メモリ13の演奏曲データの再生を行う処理(以下、「再生モード」という)または記録を行う処理(以下、「記録モード」という)のスタート/ストップを制御するスイッチであり、押す度に反転制御される。
【0019】
次に、記録スイッチは、記録モードと再生モードとを切り替えるスイッチであり、押す度に反転制御される。モード選択スイッチは、ディスクモードとパフォーマンスモードとを選択するスイッチであり、ガイドスイッチは、ノーマルモードとガイドモードとを切り替えるスイッチであり、ともに押す度に反転制御される。ここで、ディスクモードとは、フロッピー(登録商標)ディスクに演奏データの読み出しまたは書き込みを行うモードのことをいい、パフォーマンスモードとは、演奏メモリ3に演奏曲データの読み出しまたは書き込みを行うモードのことをいい、ガイドモードとは、フロッピー(登録商標)ディスク11から演奏曲データの読み出しを行うときには入力された演奏者のパートの音を出さずに演奏データに応じてLEDを点灯させることにより押鍵の指示(以下、「マイナスワン機能」という)を行い、演奏メモリ3から演奏曲データの読み出しを行うときにはその演奏曲データにしたがってLEDを点灯させて押鍵の指示を行い、点灯した鍵の押鍵またはその鍵に対応する音高の音声入力があるとLEDを消灯させるモードのことをいう。
【0020】
さらに、選曲スイッチは、ディスクに記憶されている複数の演奏曲から演奏曲を選択するスイッチである。
【0021】
以下、以上のように構成された音声入力機能付き演奏ガイド装置の制御処理を、図4〜図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】
図4および図5は、本実施例のメインルーチンのフローチャートであり、まず、ステップS1では各種パラメータの初期設定を行い、ステップS2ではキーイベントがあるか否かを判別し、キーイベントがあるときにはステップS3に進み、後述するキーイベント処理を行った後にステップS4に進み、一方、キーイベントが無いときにはステップS3をスキップしてステップS4に進む。
【0023】
次に、ステップS4では後述する音声検出処理を行い、ステップS5では前記スタート/ストップ スイッチが押されたか否かを判別し、スタート/ストップスイッチが押されたときにはステップS6に進み、本実施例の演奏ガイド装置が動作中か否かを判別するためのフラグRUNの反転処理を行う。
【0024】
続くステップS7では、フラグRUNが“1”か否か、即ち、動作中か否かを判別し、“1”のときにはステップS8に進み、後述のステップS14でモード選択スイッチにより設定されたディスクモードまたはパフォーマンスモードによる処理を行う。即ち、ディスクモードのときは前記選曲スイッチにより選曲された曲の番号を読み込み、ディスク11のその曲の先頭データに読み出しポインタをセットし、パフォーマンスモードのときは演奏メモリ13の先頭データに読み出しポインタをセットする。即ち、本実施例では、読み出しポインタを制御することにより該ポインタで指示された演奏曲データの読み出しを行う方式を採用している。
【0025】
次に、ステップS9で、演奏メモリ13の先頭アドレスに書き込みポインタをセットする。本実施例では、演奏メモリ13にデータを書き込むときにも読み出しのときと同様に、ポインタによる制御方式を採用している。続くステップS10では、待機モードを解除する。ここで、待機モードとは、ガイドモードのときに押鍵を指示するLEDの点灯に応じて演奏者が押鍵しまたは音声を入力するまで、次の演奏データの読み出しを待機するモードのことをいう。
【0026】
一方、ステップS7で、フラグRUNが“0”のときにはステップS11で、トーンジェネレータ14の自動演奏用チャネルCHにキーオフ信号を出力し、ステップS12で、直前のモードが記録モードであったときには演奏メモリ13にエンドデータを書き込み、ステップS13に進む。
【0027】
ステップS13ではモード選択スイッチが押されたか否かを判別し、押されたときにはステップS14で直前のモードを反転させることによりディスクモードまたはパフォーマンスモードの何れかのモードを選択し、ステップS15に進む。一方、ステップS14で、モード選択スイッチが押されないときにはステップS14をスキップしてステップS15に進む。
【0028】
ステップS15ではガイドスイッチが押されたか否かを判別し、押されたときにはステップS16で直前のモードを反転させることによりノーマルモードまたはガイドモードの何れかのモードを選択し、押されないときにはステップS16をスキップしてステップS17に進む。ステップS17では記録スイッチが押されたか否かを判別し、押されたときにはステップS18で、直前のモードを反転させることにより再生モードまたは記録モードの何れかのモードを選択し、押されないときにはステップS18をスキップしてステップS19に進み、選曲スイッチが押されたか否かを判別する。ステップS19で、選曲スイッチが押されたときにはステップS20で選曲された曲の番号をワーキングメモリ10内のバッファSNに格納し、ステップS21で、テンポや音色等のその他の処理を実行した後に、ステップS2に戻って前述の処理を繰り返す。一方、ステップS19で、選曲スイッチが押されないときにはステップS20をスキップしてステップS21に進む。
【0029】
図6は、図4のステップS3のキーイベント処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【0030】
まず、ステップS31でキーオンイベントか否かを判別し、キーオンイベントのときにはステップS32で、ワーキングメモリ10内のバッファKCに押されたキーのキーコードを格納し、バッファVLにそのベロシティを格納し、ステップS33で、キーコードKC,ベロシティVLとともにキーオン信号をトーンジェネレータ14に出力し、ステップS34で、バッファKCの内容を押鍵キーコードリストに加えた後に、ステップS35で、後述するキーオン処理を行いサブルーチン処理を終了する。ここで、押鍵キーコードリストは、ガイドモードのときに、押鍵したキーコードとLEDの点灯により押鍵を指示されたキーコードとが一致しているか否かを判別するために用いられ、一度に複数の押鍵がなされることを前提としている。具体的には、フロッピー(登録商標)ディスク11または演奏メモリ13から読み出された演奏データにより作成された再生キーコードリストと、演奏者が押鍵した鍵により作成された押鍵キーコードリストとを比較することにより一致の判別がなされる。
【0031】
一方、ステップS31で、キーオンイベントでないときにはステップS36で、キーコードを前記バッファKCに格納し、ステップS37で、キーコードKCとキーオン信号とをトーンジェネレータ14に出力し、ステップS38で、後述するキーオフ処理を実行して本サブルーチン処理を終了する。
【0032】
図7は、図6のステップS35のキーオン処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【0033】
ステップS41で、フラグRUNが“1”且つ再生モードであるか否か、即ち、再生モード処理中であるか否かを判別し、再生モード処理中のときにはステップS42で、待機モードであるか否かを判別し、待機モードであるときにはステップS43で、再生キーコードリスト中にキーコードKCと一致するキーコードがあるか否かを判別し、一致したキーコードがあるときにはステップS44で、再生キーコードリストおよび押鍵キーコードリストからキーコードKCを削除し、ステップS45でキーコードKCに対応するLEDを消灯する。即ち、再生キーコードリストに載っているキーコードに対応する鍵のLEDが点灯しており、演奏者がそのLEDの点灯している鍵を押鍵すると、そのLEDが消灯するように構成されている。
【0034】
続くステップS46で、再生キーコードリストが空か否かを判別し、空のときにはステップS47で、待機モードを解除し、ステップS48で、押鍵キーコードリストをクリアした後に本サブルーチン処理を終了する。
【0035】
一方、ステップS42で待機モードでないとき、または、ステップS43で再生キーコードリスト中に押鍵されたキーコードKCがないとき、または、ステップS46で再生キーコードストが空でないときには、それ以降の処理をスキップして本サブルーチン処理を終了する。
【0036】
また、一方、ステップS41で再生モード処理中でないときには、ステップS49でキーコードKCに対応するLEDを点灯させる。即ち、再生モード処理中でないときとは、ノーマルモードまたは記録モードであり、このときに押鍵されると、押鍵された鍵に対応してLEDが点灯するように構成されている。
【0037】
続くステップS50では、フラグRUNが“1”且つ記録モードであるか否か、即ち、記録モード処理中か否かを判別し、記録モード処理中であれば、ステップS51に進み、キーオンコード、キーコードKC、ベロシティVLをタイミングデータとともに前記演奏メモリ13に書き込み、ステップS52で、書き込みポインタを進めて本サブルーチン処理を終了する。即ち、記録モード処理中には、演奏者が演奏した順にその演奏状態(押鍵キーコード等)が演奏メモリ13に書き込まれる。
【0038】
一方、ステップS50で記録モード処理中でないときにはステップS51,S52の処理をスキップして本サブルーチン処理を終了する。
【0039】
図8は、図6のステップS38のキーオフ処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【0040】
ステップS61で、フラグRUNが“0”または記録モードであるか否かを判別し、その判別結果が肯定のときにはステップS62に進み、押鍵中または音声入力中であるか否かを判別し、その判別結果が否定のときにはステップS63に進み、押鍵されたキーコードまたは音声入力により決定されたキーコードに対応したLEDを消灯する。即ち、ステップS63に進むときは、押鍵または音声入力により鍵のLEDが点灯した後に、押鍵または音声入力がなくなったときであり、そのままLEDが点灯を続けると、入力が無くなっても入力があるような印象を与えるために点灯しているLEDを消灯するように構成している。
【0041】
一方、ステップS61の判別結果が否定のときには本サブルーチンを終了し、ステップS62の判別結果が肯定のときにはステップS63の処理をスキップしてステップS64に進む。
【0042】
ステップS64ではフラグRUNが“1”且つ記録モードであるか否か、即ち、記録モード処理中であるか否かを判別し、記録モード処理中のときにはステップS65に進み、キーオフコード、キーコードKCをタイミングとともに演奏メモリ13に書き込み、ステップS66で書き込みポインタを進めて、本サブルーチン処理を終了する。一方、ステップS64で、記録モード処理中でないときにはステップS65,S66をスキップして本サブルーチン処理を終了する。
【0043】
図9および図10は、図4のメインルーチンの音声検出処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【0044】
図9において、ステップS71で、図1の音声入力検出装置により入力された音声を検出し、ステップS72で、その音声のエンベロープを抽出し、ステップS73で、その音声のピーク値を検出して、その検出値を息圧として前記ワーキングメモリ10のバッファPKに格納する。続くステップS74で、フラグKONが“0”か否かを判別する。ここで、フラグKONは、音声入力があったときにセットされ、音声入力が無くなったときにリセットされるフラグである。
【0045】
ステップS74の判別において、フラグKONが“0”のとき、即ち、音声入力がないときにはステップS75に進み、前記ピーク値PKが第1の閾値(以下、「閾値#1」という)以上か否かを判別し、ピーク値PKが閾値#1以上のときには、音声入力があったものとみなして、ステップS76でフラグKONをセットし、ステップS77で入力音声の基本周波数を検出してワーキングメモリ10のバッファfに格納する。
【0046】
次に、ステップS78で、図2のキーコード変換テーブルを参照して周波数fに対応するキーコードを読み出して該キーコードをワーキングメモリ10のバッファNKCに格納し、ステップS79で、図3のベロシティ変換テーブルを参照して、前記ピーク値PKに対応するベロシティを読み出して該ベロシティをワーキングメモリ10のバッファVLに格納する。即ち、CPU8は、入力音声のピッチによりキーコードを決定し、息圧によりベロシティを決定する。続くステップS80で、前記バッファNKCのキーコードによりバッファKCを更新し、ステップS81で、図7のキーオン処理のサブルーチンを実行した後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0047】
一方、ステップS75で、ピーク値PKが閾値#1より小さいときには、音声は入力されなかったものとして、本サブルーチン処理を終了する。
【0048】
また、ステップS74で、フラグKONが“1”のとき、即ち、既に音声入力がなされているときにはステップS82に進み、ピーク値PKが第2の閾値(以下、「閾値#2」という)以上か否かを判別し、ピーク値PKが閾値#2以上のときにはステップS83に進み、前記バッファNKCに格納されているキーコードをバッファPNKCに格納して保存し、ステップS84で、ステップS77と同様にして入力音声の基本周波数を検出してバッファfに格納し、ステップS85で、ステップS78と同一のキーコード変換処理を行い、読み出したキーコードをバッファNKCに格納する。
【0049】
次に、ステップS86で、ステップS84,S85によりキーコードの読み出しが行われる前後のキーコードPNKCおよびキーコードNKCとを比較し、一致していないときにはステップS87に進み、バッファKCのキーコードをバッファPNKCのキーコードにより更新し、ステップS88で図8のキーオフ処理のサブルーチンを実行した後にステップS79に進み、ステップS79〜S81でキーの入力処理を行い、本サブルーチン処理を終了する。即ち、ステップS86の判別処理は、演奏者が音声を発生している途中で、音声のピッチを変更したか否かを判別するための処理であり、ピッチを変更したときには直前に発生していた音声の入力処理を止め、ピッチが変更された音声の入力処理を行うように構成されている。
【0050】
一方、ステップS86で、バッファPNKCのキーコードとバッファNKCのキーコードとが一致しているときには本サブルーチン処理を終了する。
【0051】
また、ステップS82で、ピーク値PKが閾値#2より小さいときには、音声入力を終了したものとみなして、ステップS89でフラグKONをリセットし、ステップS90で図8のキーオフ処理のサブルーチンを実行した後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0052】
図11は、割り込み処理の手順を示すフローチャートであり、本割り込み処理の割り込み要求は、図1のタイマ15によって96分長に一度の割合でCPU8に対してなされる。
【0053】
ステップS101で、前記フラグRUNが“1”か否かを判別し、“1”のときにはステップS102に進み、パフォーマンスモードか否かを判別し、パフォーマンスモードのときにはステップS103に進み、拍タイミングであり且つ待機モードでないか否かを判別し、その判別結果が肯定のときにはステップS104に進み、メトロノーム音を発音させ、ステップS105に進む。一方、ステップS102でパフォーマンスモードでないとき、またはステップS102で、その判別結果が否定のときには、ステップS104をスキップしてステップS105に進む。即ち、パフォーマンスモードにおいては、演奏メモリ13から読み出された演奏曲データに応じて各鍵のLEDが点滅し、音声は出力されないため、拍タイミングでメトロノーム音を発音するように構成したものである。
【0054】
ステップS105では、待機モードか否かを判別し、待機モードでないときにはステップS106に進み、再生モードか否かを判別し、再生モードのときにはステップS107で、後述する再生処理サブルーチンを実行し、ステップS108でタイミングカウンタを1だけインクリメントした後に、本割り込み処理を終了する。ここで、タイミングカウンタは、例えば、ワーキングメモリ10内に設けられたソフトカウンタで、再生モードのときにはフロッピー(登録商標)ディスク11または演奏メモリ13から読み出された演奏曲データをトーンジェネレータ14に出力するタイミングを計時するために用いられ、記録モードのときには図7のステップS51の処理のように演奏曲データを生成する際に、直前の演奏曲データ(キーコード等)と次の演奏曲データ(キーコード等)との間の出力タイミングを決定するために用いられる。
【0055】
一方、ステップS105で、待機モードのときには本割り込み処理を終了し、ステップS106で、再生モードでないときにはステップS107をスキップしてステップS108に進む。
【0056】
また、ステップS101で、フラグRUNが“0”のときはステップS102〜ステップS108の処理をスキップして本サブルーチン処理を終了する。
【0057】
図12および図13は、図11の再生処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【0058】
図12において、ステップS111で、前記読み出しポインタが示すデータを読み出し、ステップS112で、該読み出しデータがエンドコードか否かを判別し、エンドコードでないときにはステップS113に進み、読み出しデータが再生タイミングのデータか否かを判別し、再生タイミングのデータでないときには本サブルーチン処理を終了する。ここで、再生タイミングのデータとは、読み出しデータが再生タイミングを示すデータであり、且つタイミングカウンタのデータと一致していることをいう。
【0059】
また、ステップS112で、読み出しデータがエンドデータでないときにも、本サブルーチン処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS113で、読み出しデータが再生タイミングのデータであるときにはステップS114に進み、現在のモードがガイドモードであるか否かを判別し、ガイドモードであるときにはステップS115に進み、現在のモードがパフォーマンスモードであるか、または読み出しデータが前記マイナスワン用データであるか否かを判別し、その結果が肯定であるときにはステップS116に進み、読み出しデータがキーオンデータであるか否かを判別する。ここで、ガイドモード且つパフォーマンスモード若しくはマイナスワン用データであるときには、読み出された演奏曲データに応じて鍵のLEDを点灯する処理を行うように構成されている。
【0061】
ステップS116で、キーオンデータであるときにはステップS117に進み、キーオンデータの次に記憶されているデータであるキーコードを前記バッファKCに格納し、ステップS118で、押鍵キーコードリストにキーコードKCが登録されているか否かを判別し、登録されていないときにはステップS119に進み、再生キーコードリストにキーコードKCを登録し、ステップS120で、キーコードKCに対応するLEDを点灯させ、ステップS121で待機モードにし、ステップS122で読み出しポインタを次の演奏曲データに歩進させた後に、ステップS112に戻る。
【0062】
ステップS118で、押鍵キーコードリストにキーコードKCが登録されているときにはステップS123に進み、押鍵キーコードリストからキーコードKCを削除してステップS122に進む。即ち、ステップS118の判別は、LEDが点灯する前に演奏者が読み出された演奏曲データのキーコードを押鍵した場合にも処理を行うように構成したものであり、このときにはLEDの点灯も、待機モードに入ることもなく、ガイドに従った演奏が行われたものとみなして、ステップS122で次の演奏データに処理を移行する。
【0063】
一方、ステップS116で、前記読み出しデータがキーオンデータでないときにはステップS117〜S121の処理をスキップしてステップS122に進む。
【0064】
また、ステップS114で、現在のモードがガイドモードでないとき、または、ステップS115で、判別結果が否定のときにはステップS124に進み、前記読み出しデータがキーオンデータであるか否かを判別する。即ち、ステップS124に進むときは、トーンジェネレータ14から音が出力されている状態または音を出力しようとする状態のときである。
【0065】
ステップS124で、キーオンデータでないときにはステップS125に進み、それがキーオフデータであるか否かを判別し、キーオフデータであるとき、即ち、トーンジェネレータ14から音が出力されているときにはステップS126に進み、キーオフ信号およびキーコードKCをトーンジェネレータ14に出力し、ステップS122に進む。ステップS125で、読み出しデータがキーオフデータでないときにはステップS127に進み、読み出しデータが、例えば、音色データであるとき等のその他の処理を行った後にステップS122に進む。
【0066】
一方、ステップS124で、読み出しデータがキーオンデータのとき、即ち、トーンジェネレータ14から音を出力しようとするときにはステップS128に進み、キーコードをバッファKCに格納し、ベロシティをバッファVLに格納した後に、ステップS129に進み、キーオン信号、キーコードKCおよびベロシティVLをトーンジェネレータ14に出力してステップS122に進む。
【0067】
以上説明したようにして、本実施例に依れば、ガイドモードで演奏を行っているときに、例えば、演奏者が未熟で、LEDが点灯した位置の鍵を満足に押鍵できない場合においても、演奏者は、LEDが点灯した鍵を押鍵する代わりに、その音の音高に相当する音声を発音することにより待機モードを解除して先に進むことができるので、自動演奏が頻繁に停止したり、その待ち状態が長くなることなく演奏を楽しむことができる。また、記録モードにおいて、押鍵および音声入力が無くなったときにはLEDを消灯するように構成したので、入力の有無を的確に判断することができる。
【0068】
図14は、本発明に係る音声入力機能付き演奏ガイド装置の他の実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
本実施例は、前述した実施例に対して、パフォーマンスモードにおいて演奏者が音声により演奏メモリ13に演奏曲データを記録する場合に、予め演奏曲目が記憶されている検索メモリから演奏者が演奏している曲目に基づいて予想曲を検索し、音声入力を周波数変換してキーコードを決定する際に、現在のキーコードの次に入力されるはずの音声の周波数を予測し、キーコード変換が容易に行われるように構成した点が異なる。ここで、演奏者が演奏している曲目を検索する方法としては、例えば、本願出願人と同一出願人による特開平1−309087号公報の方法を用いればよい。
【0070】
なお、本実施例の構成は、図9および図10のステップS78およびステップS85の処理を図14のサブルーチン処理で置き換え、図15の第2の割り込み処理を追加した点以外は、前述した実施例と同一である。
【0071】
図14において、ステップS131で、検出された曲(予想曲)があるか否かを判別する。即ち、後述するように、検索メモリに記憶されたデータに基づいて演奏されている曲目を検索し、検索されたときには、例えばフラグをセットし、検出された曲があることを知らせるようにしておけばよい。
【0072】
ステップS131で、演奏中の予想曲が検出されると、ステップS132で、その検出された曲において直前に再生されたキーコードの次に再生されるキーコードを読み出して予想キーコードバッファEKCに格納し、ステップS133で、図1のキーコード変換テーブル6を参照して図9および図10のステップS78またはステップS85の処理により求められた入力音声基本周波数fに対応するキーコードを読み出し、バッファKCに格納する。このとき、前記予想キーコードEKCに応じて、周波数の上限値を上げ、下限値を下げてその前後のキーコードに対する周波数を調整することにより、入力音声基本周波数fからキーコードKCを決定し易くする。
【0073】
次に、ステップS134で、キーコードKCをタイミングとともに検索メモリに追加して記憶し、演奏中の予想曲を検索するときの情報量を増加させる。続くステップS135では、検索メモリのデータに基づいて演奏中の予想曲を検索して予想曲を更新し、演奏中の予想曲の精度を向上させ、本サブルーチン処理を終了する。
【0074】
一方、ステップS131で、検出された曲が無いときにはステップS136に進み、図9および図10のステップS78およびステップS85と同様の処理によりキーコードKCを決定する。
【0075】
図15は、第2の割り込み処理の手順を示すフローチャートであり、本割り込み処理の割り込み要求は、図1のタイマ15によって1秒毎に一度の割合でCPU8に対してなされる。
【0076】
図15において、ステップS141で、フラグKONが10秒以上“0”の状態を続けているか否かを判別し、10秒以上続けているときには、ステップS142に進み、検索メモリをクリアした後に、本割り込み処理を終了する。一方、ステップS141で、フラグKONが10秒以上“0”の状態を続けていないときには、そのまま本割り込み処理を終了する。即ち、音声入力が10秒以上無いときには検索メモリの内容をクリアして、予想曲の検索を止め、その後に入力された音声情報に基づいて予想曲の検索を行うように構成した。
【0077】
以上のようにして、本実施例では、演奏曲を予想することによりキーコードの変換を容易に行うことが可能となる。
【0078】
なお、以上の実施例では、マイクロフォンとして手持ちタイプのマイクロフォン4を用いたが、これに限らず図16に示すマイクロフォン付きヘッドフォン18等、音声入力ができるものであればよいし、電子鍵盤楽器を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、電子弦楽器等の他の電子楽器においても有効である。
【0079】
以上説明したように、請求項1記載の発明に依れば、判別手段により音声入力があると判別され、検出手段によりその音声の音名が検出されると、その音名に対応する演奏操作子の表示器が点灯され、複数の演奏操作子のうち、いずれかが操作されると、その操作された演奏操作子の表示器が点灯され、前記判別手段および前記検出手段により、前記検出された音名に対応する音声入力が無くなったと判別され、かつ当該音名に対応する演奏操作子による演奏入力がないときは、前記表示動作された表示器が消灯されるので、真に入力している状態を表示し、入力の有無を的確に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声入力機能付き演奏ガイド装置の一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のキーコード変換テーブルの一例を示す図である。
【図3】図1のベロシティ変換テーブルの特性の一例を示す特性曲線である。
【図4】本実施例のメインルーチンのフローチャートである。
【図5】本実施例のメインルーチンのフローチャートである。
【図6】図4のステップS3のキーイベント処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図7】図6のステップS35のキーオン処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図8】図6のステップS38のキーオフ処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図9】図4のメインルーチンの音声検出処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図10】図4のメインルーチンの音声検出処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図11】割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図11の再生処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図13】図11の再生処理の詳細な手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図14】本発明に係る音声入力機能付き演奏ガイド装置の他の実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】第2の割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】他の音声入力装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 鍵盤(演奏入力手段、演奏操作子)
2 LED(表示器)
3 スイッチ群(選択手段)
4 マイクロフォン(音声入力手段)
5 音声入力検出装置(判別手段)
8 CPU(検出手段、制御手段、記録手段)
11 フロッピー(登録商標)ディスク
12 フロッピー(登録商標)ディスク読み取り装置
13 演奏メモリ(記憶手段)
Claims (2)
- 音声を入力する音声入力手段と、
複数の演奏操作子から成り、演奏を入力する演奏入力手段と、
前記演奏入力手段の演奏操作子毎に設けられた表示器と、
前記音声入力手段からの音声入力の有無を判別する判別手段と、
前記音声入力手段により入力された音声の音名を検出する検出手段と、
演奏曲データを記憶する記憶手段と、
前記音声入力手段および前記演奏入力手段のいずれかの入力に応じて前記記憶手段に演奏曲データを記録する記録モードを選択する選択手段と、
前記選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記音声入力手段で音声入力に応じて、または、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかの操作に応じて演奏曲データを前記記憶手段に記録する記録手段と、
前記選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記判別手段により音声入力がなされたことが判別されたときは、前記検出手段により検出された音名に応じた演奏操作子の表示器を点灯し、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかが操作されたときは、その操作された演奏操作子の表示器を点灯し、前記判別手段および前記検出手段により、前記検出された音名に対応する音声入力が無いと判別されたとき、かつ当該音名に対応する演奏操作子による演奏入力がないときは、前記表示動作された表示器を消灯するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする音声入力機能付き演奏ガイド装置。 - 音声入力手段から音声を入力し、
複数の演奏操作子から成る演奏入力手段から演奏を入力し、
前記音声入力手段からの音声入力の有無を判別し、
前記音声入力手段により入力された音声の音名を検出し、
選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記音声入力手段で音声入力に応じて、または、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかの操作に応じて演奏曲データを記憶手段に記録し、
前記選択手段によって記録モードが選択されている場合に、前記判別により音声入力がなされたことが判別されたときは、前記演奏入力手段の演奏操作子毎に設けられた表示器中、前記検出された音名に応じた演奏操作子の表示器を点灯し、前記複数の演奏操作子のうち、いずれかが操作されたときは、その操作された演奏操作子の表示器を点灯し、前記判別および前記検出により、前記検出された音名に対応する音声入力が無いと判別されたとき、かつ当該音名に対応する演奏操作子による演奏入力がないときは、前記表示動作された表示器を消灯する
ことを特徴とする演奏ガイド方法。
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