JP3828331B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読取光学系により固体撮像素子に入力してデジタル画像処理を行う画像処理装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9-98152号公報に記載されているように、マイクロプロセッサ等において、データ処理をクロック信号に同期して処理する場合、クロック信号によりEMI(電磁波障害)を受け易いため、クロック信号の周波数を拡散して振動幅を低減する提案がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタル複写機等の画像読取装置においては、固体撮像素子の出力のアナログ処理、デジタル処理、デジタル画像処理等の一連の処理をクロック信号に同期して高速で行うことが要求されているため、クロック信号の周波数及びその高調波の放射レベルが非常に高くなる。カラー画像を処理する場合にはデータ量が3倍(8又は10bit×3)となるためEMI放射レベルがさらに高くなる。
【0004】
EMI放射レベルは各国の規制値(例えば日本ではVCCI、米国ではFCC)以内におさめる必要がある。そのために、プリント基板を多層化したり、接続ケーブルにフェライトコアを入れたり、筐体をシールド強化する等の部品構造上の対策を迫られ、コストが増大してしまう。
【0005】
本発明の目的は、上記のような部品構造上の対策をすることなくEMI放射レベルを規制値以内におさめることである。
【0006】
さらに、本発明の目的は、画像ノイズの発生を抑えることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の画像処理装置は、原稿画像を読取光学系により固体撮像素子に入力し、クロック信号生成部により生成されるクロック信号に同期して前記固体撮像素子から出力される画像データ信号に対して画像処理を行う画像処理装置において、前記クロック信号の周波数を拡散するクロック信号拡散手段を備え、前記クロック信号拡散手段は、前記クロック信号の周波数をデジタル画像処理における処理過程において拡散し、デジタル画像処理以外の処理過程では拡散しない、ことを特徴とする。
【0008】
したがって、クロック信号の周波数がクロック信号拡散手段により拡散されるため、部品構造上の対策をすることなくEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。また、画像処理過程において、画像ノイズ発生に寄与率が高い処理過程では、クロック信号の周波数を拡散せず、それ以外の過程ではクロック信号の周波数を拡散することが可能となり、したがって、画像ノイズ発生を抑制した上でEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0009】
請求項2記載の画像処理装置は、請求項1記載の発明において、前記クロック信号拡散手段は、前記クロック信号の周波数を画像ノイズ発生に寄与率が低い前記画像データ信号の処理過程において拡散する、ことを特徴とする。画像ノイズ発生に寄与率が低い過程ではクロック信号の周波数を拡散することで、EMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0010】
請求項3記載の画像処理装置は、請求項1記載の発明において、前記クロック信号拡散手段は、前記固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散しない、ことを特徴とする。画像ノイズ発生に寄与率が低い過程ではクロック信号の周波数を拡散することで、EMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0011】
請求項4記載の画像処理装置は、請求項1記載の発明において、前記クロック信号拡散手段は、前記固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散させず、前記デジタル画像処理に関る前記クロック信号の周波数を拡散する、ことを特徴とする。画像ノイズ発生に寄与率が高い処理過程では、クロック信号の周波数を拡散せず、それ以外の過程ではクロック信号の周波数を拡散することが可能となり、したがって、画像ノイズ発生を抑制した上でEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0012】
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1ないし4の何れか一記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により読み取られた画像データを出力する印刷部と、を備える。
【0014】
したがって、原稿画像の読み取りに際してはクロック信号の周波数がクロック信号拡散手段により拡散されるため、部品構造上の対策をすることなくEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。これにより、印刷に際しては画像品質を高めることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図3に基いて説明する。図1は画像読取装置の概略構成を示す縦断正面図、図2は電気的接続構成を示すブロック図、図3はクロック信号の波形とその周波数を拡散した波形とを示すグラフである。
【0016】
図1において、画像読取装置1の筐体2の上面には、コンタクトガラス3と、このコンタクトガラス3の上に原稿4を押圧する圧板(図示せず)とが設けられている。また、コンタクトガラス3の一端近傍にはシェーディング補正用の白基準板5が設けられている。
【0017】
また、筐体2の内部には、原稿画像を固体撮像素子であるCCD6に入力する読取光学系7が設けられている。この読取光学系7は、第一走行体8に搭載されたハロゲンランプ9及び第一ミラー10と、第二走行体11に搭載された第二ミラー12及び第三ミラー13と、CCD6の前面に対向する収束レンズ14とよりなる。第一走行体8と第二の走行体11とは、モータ(図示せず)により走行速度が1対2の関係で走行するように設けられている。すなわち、第一走行体8と第二走行体11とを矢印A方向に走行させる過程で、コンタクトガラス3上の原稿4の画像がハロゲンランプ9により照明され、原稿4の反射画像が第一、第二、第三ミラー10,12,13により偏向され収束レンズ14により収束されてCCD6に入力されるように構成されている。
【0018】
CCD6はR(赤),G(緑),B(青)に色分解された画像を読み取り可能で、このCCD6はセンサ基板15に設けられている。このセンサ基板15はケーブル16により信号処理基板17に接続されている。
【0019】
図2に示すように、CCD6には、アナログ処理部18、A/Dコンバータ19、デジタル画像処理部20が順次接続されている。基準のクロック信号を生成するクロック信号生成部としての水晶発振器(以下OSCと称する)21は、クロック信号の周波数を拡散するクロック信号拡散手段としての拡散スペクトラム・クロック生成回路(以下SSCGと称する)22と、タイミング回路23とを介してCCD6、アナログ処理部18、A/Dコンバータ19、デジタル画像処理部20のそれぞれに接続されている。
【0020】
次に、CCD6から出力される画像データ信号の処理について説明する。原稿4の画像をCCD6に入力する動作については既に説明したので省略する。CCD6から出力された画像データ信号は、アナログ処理部18によりクランプ、サンプリングホールドされ、A/Dコンバータ19により8bitのデジタル信号に変換され、デジタル画像処理部20により所定の画像処理を施された後に、プリンタ部(図示せず)に出力される。
【0021】
この一連の画像処理の過程において、各ブロック(CCD6、アナログ処理部18、A/Dコンバータ19、デジタル画像処理部20)に与えられるタイミング回路23からのタイミング信号は、OSC21から出力されたクロック信号の周波数をSSCG22により拡散した信号である。
【0022】
OSC21から出力されたクロック信号は、図3に実線で示すようにスペクトラム分布幅が狭くEMI放射レベルが高い。これに対し、SSCG22により拡散された信号は、図3に点線で示すように所定の拡散率(例えば±1%)で元のクロック信号を拡散した分スペクトラム分布幅が広くEMI放射レベルが低くなる。
【0023】
したがって、部品構造上の対策をすることなく、安価にEMI放射レベルを規制値以内におさめることができる。
【0024】
次に、本発明の第二の実施の形態を図4に基いて説明する。前記実施の形態と同一部分については同一符号を用い説明も省略する。
【0025】
本実施の形態は、画像ノイズ発生に寄与率が高い処理過程、具体的にはCCD6から画像データ信号を出力する過程、アナログ処理部18で画像データ信号を処理する過程、A/Dコンバータ19で画像データ信号をデジタル信号に変換する過程では、クロック信号の周波数を拡散せず、それ以外のデジタル画像処理部20での処理過程ではクロック信号の周波数を拡散するために、OSC21を、タイミング回路23を介してCCD6、アナログ処理部18、A/Dコンバータ19のそれぞれに接続するとともに、SSCG22とタイミング回路23とを介してデジタル画像処理部20に接続した構成である。
【0026】
このような構成において、CCD6から画像データ信号を出力させるときから画像データ信号をデジタル信号に変換するまでの処理過程は、画像ノイズ発生に寄与率が高い処理過程であり、この処理過程ではクロック信号を拡散しないで画像ノイズ発生を抑制し、それ以後のデジタル画像処理に関るクロック信号の周波数を拡散することにより、EMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0027】
次に、図5を参照し、上記の画像読取装置1を備えた画像形成装置の一例について説明する。本実施の形態における画像形成装置はデジタル複写機Cであるが、画像読取装置1を備える画像形成装置は複写機以外にファクシミリなどを含むものである。
【0028】
図5に示すように、デジタル複写機Cの本体100の上部には前述の画像読取装置1が設けられている。また、本体100の内部には印刷部101が設けられている。この印刷部101は、帯電器102により感光体103の表面を一様に帯電し、その帯電部分に光書き込み装置104によって書き込まれた静電潜像を現像器105により現像し、その現像画像を転写ベルト106により用紙に転写し、その転写画像を定着器107により定着し、次の画像を形成するために感光体103の表面をクリーニングユニット108により清掃する公知の構成である。上記の光書き込み装置104は、前述した画像読取装置1により読み取られた画像データに基づいて変調されたレーザー光を感光体103に照射して静電潜像を形成する偏向走査型である。しかし、感光体103の軸方向に沿って多数の発光素子を備え、それらの発光素子を選択的に発光させて感光体103の表面に静電潜像を形成するライン型の光書き込み部を用いても構わない。
【0029】
また、本実施の形態におけるデジタル複写機Cは、公知の給紙部109,110,111を備え、これらの給紙部109,110,111から排紙部(排紙トレイ)112に至る用紙搬送通路113には、用紙Sを搬送する用紙搬送部材114,115,116,117が配列されている。したがって、選択された給紙部109,110,111の何れかから給紙された用紙Sが用紙搬送通路113に案内されて排紙部112に排紙される過程で印刷部101により画像が印刷される。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の画像処理装置によれば、クロック信号生成部により生成されるクロック信号に同期して前記固体撮像素子から出力される画像データ信号に対して画像処理を行う画像処理装置において、前記クロック信号の周波数を拡散するクロック信号拡散手段を備え、前記クロック信号の周波数をデジタル画像処理における処理過程において拡散し、デジタル画像処理以外の処理過程では拡散しない、ことによりEMI放射レベルを規制値以内におさめることができる。また、部品構造上の対策をすることなくEMI放射レベルを規制値以内におさめることができる。
【0031】
請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の発明において、クロック信号の周波数を画像ノイズ発生に寄与率が低い画像データ信号の処理過程において拡散することしたので、画像ノイズ発生に寄与率が低い過程ではクロック信号の周波数を拡散して、画像ノイズ発生を抑制した上でEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0032】
請求項3記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の発明において、前記固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散しないこととしたので、画像ノイズ発生に寄与率が低い過程ではクロック信号の周波数を拡散して、画像ノイズ発生を抑制した上でEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
請求項4載の画像処理装置によれば、請求項1記載の発明において、固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散させず、前記デジタル画像処理に関る前記クロック信号の周波数を拡散することとしたので、画像ノイズ発生に寄与率が高い処理過程ではクロック信号の周波数を拡散せず、それ以外の過程ではクロック信号の周波数を拡散することが可能となり、画像ノイズ発生を抑制した上でEMI放射レベルを規制値以内におさめることが可能となる。
【0033】
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1ないし4の何れか一記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により読み取られた画像データを出力する印刷部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における画像読取装置の概略構成を示す縦断正面図である。
【図2】電気的接続構成を示すブロック図である。
【図3】クロック信号の波形とその周波数を拡散した波形とを示すグラフである。
【図4】本発明の第二の実施の形態における電気的接続構成を示すブロック図である。
【図5】画像読取装置が搭載された画像形成装置の一例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
4 原稿
6 固体撮像素子
7 読取光学系
21 クロック信号生成部
22 クロック信号拡散手段
101 印刷部
S 用紙
Claims (5)
- 原稿画像を読取光学系により固体撮像素子に入力し、クロック信号生成部により生成されるクロック信号に同期して前記固体撮像素子から出力される画像データ信号に対して画像処理を行う画像処理装置において、
前記クロック信号の周波数を拡散するクロック信号拡散手段を備え、
前記クロック信号拡散手段は、前記クロック信号の周波数をデジタル画像処理における処理過程において拡散し、デジタル画像処理以外の処理過程では拡散しない、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記クロック信号拡散手段は、前記クロック信号の周波数を画像ノイズ発生に寄与率が低い前記画像データ信号の処理過程において拡散する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記クロック信号拡散手段は、前記固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散しない、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記クロック信号拡散手段は、前記固体撮像素子から画像データを出力する処理に関る前記クロック信号の周波数は拡散させず、前記デジタル画像処理に関る前記クロック信号の周波数を拡散する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 請求項1ないし4記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により読み取られた画像データを出力する印刷部と、を備える画像形成装置。
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