JP3829673B2 - 携帯用電気丸鋸 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ発振器を備えた携帯電気丸鋸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ発振器を備えた従来の携帯用電気丸鋸の一例としてUS5375495号公報に開示されている携帯用電気丸鋸がある。この携帯用電気丸鋸は、レーザ光線を被切断材上に照射するレーザ発振器をベースの切断方向前方端部付近に設け、レーザ光線を鋸刃の切断部付近に照射する構成をしている。また、レーザ光線を鋸刃の回転軸方向に平行移動させ、鋸刃のいずれかの側面にレーザ光線を沿わせることができるようにするために、レーザ発振器を鋸刃の回転軸方向に平行移動可能に保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の携帯用電気丸鋸は、被切断材上面に切断の基準となるケガキ線を描き、レーザ発振器から発せられるライン状のレーザ光線を鋸刃に合わせることにより切断作業を行うものであるが、レーザ発振器をベースの切断方向前方端部付近に設けた構成であるために、レーザ発振器が被切断材上のケガキ線の視認性を低下させてしまうものであった。
【0004】
また、1つのレーザ発振器により切断方向を案内するレーザ光線を被切断材上に照射する構成であるため、切断時の切断幅を作業者に教示させる機能を有さないものであった。
【0005】
また、レーザ光線を鋸刃のいずれか一方の側面に沿わせる位置に移動させ、切断作業を行うことにより、ケガキ線に沿った精度の良い切断作業を行うことができるものであるが、切断作業に応じて鋸刃のいずれか一方の側面にレーザ光線を沿わせるために、レーザ光線を平行移動させなければならないものであった。また、レーザ光線を鋸刃の側面に沿わせる作業は鋸刃とレーザ光線との関係を直視しながら行うものであり、作業性を低下させてしまうものであった。
【0006】
本発明の目的は、上記欠点を解消し、1つのレーザ発振器を備えることにより、鋸刃の切断幅を作業者に教示することができ、作業性の良い携帯用電気丸鋸を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、鋸刃の切断方向前方にライン状のレーザ光線を照射するレーザ発振器を設けると共に、レーザ発振器のレーザ光線を鋸刃の回転軸方向に平行移動させる平行移動調整機構を設けレーザ光線を鋸刃の両側面のいずれにも沿わせることができるようにすると共に、ベースの切断方向端部近傍に鋸刃の刃先部位置を指し示し鋸刃の切断方向に延びるガイド面を有し、鋸刃の回転軸方向に平行移動可能なガイドピースを設け、レーザ光線の一部がガイド手段近傍を照射するようにすることにより達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明携帯用電気丸鋸の一実施形態を図1〜図11を用いて以下説明する。
【0009】
図に示すように携帯用電気丸鋸は、図示しない電動機を内蔵した本体5と、本体5に回転可能に保持され電動機により回転駆動する鋸刃3と、本体5下方に取付けられ、鋸刃3の一部を下方に突出可能な開口部1aを有するベース1と、本体5に設けられ鋸刃3の上方部を覆うソーカバー2とを有する構成をしている。また、ベース1下方に突出する鋸刃3の一部を覆う形状をしたセーフティカバー4が鋸刃3の回転軸上で回転可能なように保持されている。なお、本体5は鋸刃3の背面側(図2における右側面側)に鋸刃3を回転駆動させる電動機を内蔵した形状をしている。
【0010】
図に示すようにソーカバー2の上部にレーザ発振器9を内部に有するレーザユニット7が設けられている。レーザ発振器9は鋸刃3の切断方向と平行するレーザ光線8を図に示すように切断方向前方の被切断材上面に照射することができる。
【0011】
なお、図に示すようにソーカバー2にはレーザ発振器9が発するレーザ光線8が通過可能な範囲にソーカバー2内部と連通する穴2aを設けた構成をしており、レーザ光線8が切断方向前方を照射すると共にソーカバー2内の鋸刃3の切断部近傍も照射するようにしている。
【0012】
図3及び図4に示すように、レーザ発振器9は鋸刃3の回転軸方向に平行なガイドバー10に案内されることにより、レーザ光線8を鋸刃3の回転軸方向に平行移動させることができるようになっている。
【0013】
図3、図6に示すように、セーフティカバー4は、鋸刃3が露出する方向Aに回動したとき、レーザ発振器9側のセーフティカバー4の端部は、照射されるライン状のレーザ光線8を透過させる透過手段として長溝12が設けられている。
【0014】
図7に示すように、ベース1の切断方向前方端部付近に、鋸刃3の切断方向を指し示すガイド面13a、13bと、鋸刃3の回転軸方向に延びる長穴13cを有し長穴13cを介してボルト15によりベース1に取付けられたガイドピース13が設けられている。ガイドピース13はボルト15を緩めることにより、鋸刃3の回転軸方向に移動可能となっており、ガイド面13aを鋸刃3のいずれかの側面に沿わせることが可能となっている。なお、ガイド面13aはベース1底面と鋸刃3との角度を90度とした際に鋸刃3の切断方向を指し示すために設けられ、ガイド面13bはベース1底面と鋸刃3との角度を45度とした際に鋸刃3の切断方向を指し示すために設けられている。
【0015】
図に示すようにレーザ発振器9により発せられるレーザ光線8は、ガイドピース13付近を照射可能となっており、レーザ発振器9あるいはガイドピース13を鋸刃3の回転軸方向に平行移動させることにより、レーザ光線8とガイド面13a、13bとを一致させることができる。
【0016】
携帯用電気丸鋸に使用される鋸刃3には種々の形状のものが存在し、鋸刃3の刃先部の幅Wによる切断幅W’は鋸刃3の種類によって変わるものである。また、鋸刃3とベース1底面との角度を変更した場合にはガイドピース13に対する鋸刃3の位置が変わる。このため、従来の携帯用電気丸鋸ではガイドピース13を鋸刃3のいずれかの側面に精度良く沿わせる作業は困難であったが、上記したように本発明携帯用電気丸鋸の構成とすることにより、レーザ光線8を鋸刃3の回転軸方向に平行移動させ鋸刃3の一方の側面に沿わせた状態でガイドピース13をレーザ光線8に沿わせることにより、ガイドピース13を精度良く鋸刃3の側面に沿わせることができるようになる。このため、レーザ光線8を使用しないで切断作業を行う際においても、ガイドピース13のガイド面13aを利用することにより、比較的精度の良い切断作業を行うことができるようになる。
【0017】
また、上記作業によりガイドピース13のガイド部であるガイド面13aあるいはガイド面13bを鋸刃3の一方の側面位置Bに沿わせた状態で、ガイドバー10を案内としてレーザ発振器9を平行移動させ、ライン状のレーザ光線8をガイドピース13のガイド部が指し示す側面位置Bと相対するの側面位置Cにあわせる。これにより、図7、図8に示すように、ガイドピース13のガイド面13aとライン状のレーザ光8の相対する間隔Wが、鋸刃3の切断幅W’と一致することとなる。
【0018】
図9、図10に示すように、被切断材11に四角のケガキ線14の寸法F内側で窓穴明けの切断をする際には、セーフティカバー4をA方向に回動させ鋸刃3を露出させる。この時、レーザユニット7側のセーフティカバー4の端部には長溝12が設けられているので、セーフティカバー4がA方向に回動しても上面に鋸刃3の切断方向に平行なライン状のレーザ光線8が鋸刃3の切断部近傍の被切断材上面11を照射する。次ぎにライン状のレーザ光8をケガキ線14に合わせ鋸刃3を被切断材材11の方に押し進め切断する。切断中も切断基準線となるケガキ線14と鋸刃3の刃先位置Cを示すライン状のレーザ光8が合わせられるので、切断中もケガキ線14との位置がライン状のレーザ光8で確認できる。また、四角のケガキ線14の寸法Fの外側を切断する際は、ガイドピース13の表示する刃先位置Bをケガキ線14に合わせ同様に切断する。
【0019】
次に本発明携帯用電気丸鋸の他の実施形態を図12、図13を用いて説明する。
【0020】
図に示す実施形態は、レーザ発振器9が発するレーザ光線8が切断方向前方の被切断材上のみを照射可能な構成としたものである。上記実施形態では、鋸刃3の切断部近傍をレーザ光線8が照射可能な構成としたため、鋸刃3に対するレーザ光線8の位置を容易に把握することができる構成であったが、本実施形態では、ベース1上のガイド部材13を利用することによりレーザ光線8と鋸刃3との位置関係を把握することができるようにしたものである。
【0021】
図に示すようにベース1の切断方向前方端部には、ガイド部となるガイド面16aを有した凹部16が設けられている。ガイド面16aは鋸刃3の刃先部の中央位置と一致するように配置されている。図に示すようにレーザ発振器9から発せられるレーザ光線8はガイド面16aと一致することが可能な範囲でベース1の切断方向前方端部付近を照射している。これによって、ガイド面16aを基準としてガイド面16aとレーザ光線8との位置関係を調整することによりレーザ光線8と鋸刃3との関係を容易に把握することができるようになる。
【0022】
なお、本実施形態は携帯用電気丸鋸を例として説明したが、携帯用電気溝切や携帯用電気カッタなどの切断機にも応用可能である。また、本実施形態においてセーフティカバー4の端部は、ライン状のレーザ光8を透過させるように長溝12が設けられているが、セーフティカバー4の少なくとも端部を一部もしくは全部透明にしライン状レーザ光8を透過させるようにしても同様の効果が得ることができる。また、ガイド部として鋸刃3の切断方向に延びる面を有するガイド面を例に取り説明したが、凸形状あるいは凹形状のガイド部材であってもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、1つのレーザ発信器を備えるのみで、レーザ光線をガイドピースの表示位置と相対する側面に沿わせることで鋸刃の切断幅を容易に作業者に教示することができ、作業性の良い携帯用電気丸鋸を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明携帯用電気丸鋸の一実施形態を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図5のA−A線部要部拡大断面図。
【図4】図1の携帯用電気丸鋸におけるレーザ発振器の平行移動時の状態を示す説明図。
【図5】図1の携帯用電気丸鋸におけるレーザ発振器の照射範囲を示す側面図。
【図6】図1の携帯用電気丸鋸におけるセーフティカバーの動作位置を示す一部断面図。
【図7】図1の携帯用電気丸鋸におけるベースの切断方向前方端部付近を示す要部拡大平面図。
【図8】切断時の鋸刃と被切断材を示す要部拡大図。
【図9】被切断材のケガキ線内寸とライン状のレーザ光の位置を示す斜視図。
【図10】被切断材のケガキ線外寸とライン状のレーザ光の位置を示す斜視図。
【図11】被切断材を切り抜く作業の側面図。
【図12】本発明携帯用電気丸鋸の他の実施形態を示す正面図。
【図13】図12の携帯用電気丸鋸におけるベースの切断方向前方端部付近を示す要部拡大平面図。
【符号の説明】
2はソーカバー、3は鋸刃、4はセーフティカバー、7はレーザユニット、8はレーザ光線、9はレーザ発振器、13はガイドピースである。
Claims (3)
- 電動機を内蔵し、該電動機により回転駆動する鋸刃を回転可能に保持する本体と、該本体下方に取付けられ、前記鋸刃の一部を下方に突出可能な開口部を有するベースと、前記本体に設けられ前記鋸刃の一部を覆うソーカバーとを有する携帯用電気丸鋸であって、前記鋸刃の切断方向前方にライン状のレーザ光線を照射するレーザ発振器を設けると共に、該レーザ発振器のレーザ光線を前記鋸刃の回転軸方向に平行移動させる平行移動調整機構を設け前記レーザ光線を前記鋸刃の両側面のいずれにも沿わせることができるようにすると共に、前記ベースの切断方向端部近傍に前記鋸刃の刃先部位置を指し示し前記鋸刃の切断方向に延びるガイド面を有し、前記鋸刃の回転軸方向に平行移動可能なガイドピースを設け、前記レーザ光線の一部が前記ガイド手段近傍を照射するようにしたことを特徴とする携帯用電気丸鋸。
- 前記レーザ光線が前記鋸刃の切断部近傍も照射可能であることを特徴とする請求項1記載の携帯用電気丸鋸。
- 前記レーザ発振器を前記ソーカバー上に載置すると共に、前記ソーカバー上に前記レーザ発振器が発するレーザ光線が通過可能な穴を設け、前記レーザ光線が前記鋸刃の切断部近傍を照射可能としたことを特徴とする請求項1記載の携帯用電気丸鋸。
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