JP3830102B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
本発明は、光コネクタにおいて、光ファイバを固定する構造に関する。
従来の光ファイバ接続装置について説明する(例えば、特許文献1参照。)。
図10は、2つの光コネクタA,BをアダプタC(破断されて示される。)を介して接続する光ファイバ接続装置の接続前の斜視図である。光ファイバ接続装置は、第1の光コネクタA、第2の光コネクタB、アダプタC、及び第1の光コネクタAと第2の光コネクタBとをアダプタCにそれぞれロックするための2つのロックばね61,61等から構成される。
第1の光コネクタAと第2の光コネクタBは、図8と図9に示されるように、多数の並設された光ファイバ52を合成樹脂等により一体に平板状に固着して構成されるテープファイバ51と、テープファイバ51の端部の被覆を除去して露出させた多数の光ファイバ52をクランプするクランプ部材53と、各光ファイバ52の先端部分を整列させた状態で保持する整列部材54と、クランプ部材53及び整列部材54等を保持する外郭部材55と、外郭部材55の凹部55aに着脱自在に保持される第1の嵌合片56a又は第2の嵌合片56bとから構成される。なお、整列部材54は、外郭部材55の内側において、各光ファイバ52の軸長方向に摺動することができる。第2の嵌合片56bの下面側(各光ファイバ52を押圧する側)には、弾性部材56b1が設けられている。
嵌合片は、図9(A)に示される第1の嵌合片56a、又は図9(B)に示される第2の嵌合片56bのいずれか一方が選択されて使用される。第1の嵌合片56aは、後述するように、外郭部材55の凹部55aに嵌合した状態において、外郭部材55の内側に位置し、かつ、クランプ部材53と整列部材54との間に位置する各光ファイバ52の部分を押圧しない。また、第2の嵌合片56bは、同一の状態において、外郭部材55の内側に位置し、かつ、クランプ部材53と整列部材54との間に位置する各光ファイバ52の部分を図11に示されるように押圧して、この部分の各光ファイバ52を略直線状に保持する。
アダプタCは、調芯部材57と、調芯部材57を保持する外郭部材58とから構成される。調芯部材57は、その表面に各光ファイバ52が挿通される各マイクロスリーブ57a、各マイクロスリーブ57aを保持する各V溝が平行に形成されたV溝基板57b、V溝基板57bを保持する保持板57c等から構成され、各光ファイバ52の先端部を挿通可能に保持する。第1の光コネクタA又は第2の光コネクタBにおいて、各外郭部材55の凹部55aに第1の嵌合片56a又は第2の嵌合片56bを着脱可能に保持するように構成したので、光コネクタを組み立てる際、第1の光コネクタA又は第2の光コネクタBの各光ファイバ52に、座屈荷重(一対の光ファイバの先端面同士の接触力を少なくとも一方の光ファイバの撓みによって発生させる荷重)を得るための撓みを発生させることができる。
図12に示される状態では、両光コネクタA,Bに第1の嵌合片56aをそれぞれ使用することによって、両光コネクタA,Bの各光ファイバ52を撓ませることができる。したがって、両光コネクタA,Bの各光ファイバ52に座屈荷重が発生し、両光コネクタA,Bの各光ファイバ52の端面同士が押圧接触している。
一方、図13に示されるように、左側の光コネクタAに第2の嵌合片56bを使用し、右側の光コネクタBに第1の嵌合片56aを使用することによって、光コネクタBの各光ファイバ52のみを撓ませることができる。したがって、光コネクタBの各光ファイバ52に座屈荷重が発生し、両光コネクタA,Bの各光ファイバ52の端面同士が押圧接触している。
特開2000−19355号公報(第3頁第3欄第45行−第4頁第5欄第15行、図1−4,7−9)
前記従来の光ファイバ接続装置においては、第1の嵌合片56aと第2の嵌合片56bとを交換することによって、各光ファイバ52を撓ませるか又は撓ませないように選択することができる。
しかし、両嵌合片56a,56bの幅は、外郭部材55の幅と同サイズであり、また、第2の嵌合片56bは、弾性部材56b1を設けられているため、高さが大きいサイズにならざるを得ない。したがって、光コネクタA,Bは、大型化になることを避けられず、また、第1の嵌合片56aと弾性部材56b1を有する第2の嵌合片56b全体との交換をしなければならない。
そこで、本発明は、前記従来の技術の欠点を改良し、簡素な構造によって各光ファイバに撓みを発生させて座屈荷重を得ることができ、しかも、コンパクトな光コネクタを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するため、次の手段を採用する。
1.複数の光ファイバを保持し、前記各光ファイバを相手側光コネクタの複数の光ファイバとそれぞれ接続させる光コネクタにおいて、前記光コネクタは、ハウジングと、前記各光ファイバを整列するV溝部(V溝基板3)と、前記各光ファイバを前記V溝部に向けて押圧するプレートと、前記プレートを前記ハウジングに固定するクランプとから構成され、前記V溝部は、前記光コネクタの嵌合方向に延在し、前記プレートが短いプレートの場合には、前記光コネクタが前記相手側光コネクタと接続する際、前記各光ファイバは撓みを発生し、前記プレートが長いプレートの場合には、前記光コネクタが前記相手側光コネクタと接続する際、前記各光ファイバは撓みを発生せず、前記短いプレート又は前記長いプレートのいずれか一方を選択することができる光コネクタ。
2.前記ハウジングは前記V溝部の一部と対向するブリッジ部を有し、前記長いプレートが使用される場合には、前記長いプレートの一部が前記ブリッジ部と前記V溝部の間に挿入される前記1記載の光コネクタ。
3.前記V溝部は前記ハウジングと一体成形される前記1又は2記載の光コネクタ。
4.前記クランプは前記プレートを押圧する少なくとも1つのばね部を有し、前記クランプに設けられた開口部が前記ハウジングに設けられた係止に係止される前記2又は3記載の光コネクタ。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、次の効果が、奏される。
1.短いプレートと長いプレートとを交換することによって、各光ファイバを撓ませるか又は撓ませないように選択することができる。したがって、簡素な構造によって各光ファイバに撓みを発生させて座屈荷重を得ることができ、しかも、コンパクトな光コネクタを提供することができる。
2.ハウジングはV溝部(V溝基板3)の一部と対向するブリッジ部を有し、長いプレートが使用される場合には、長いプレートの一部がブリッジ部とV溝部の間に挿入される。したがって、長いプレートは、簡素な構造によって、ハウジング内に確実に保持される。
3.V溝部(V溝基板3)とハウジングとを一体成形することによって、部品点数は削減され、組立分解は簡易になり、コストが安価になる。また、V溝部に各光ファイバを直接把持させ、プレートを各光ファイバ上に載置させ、クランプに設けられた開口部がハウジングに設けられた係止に係止されることによって、光コネクタの組立が完了する。したがって、組立分解を容易に行うことができる。特に、本発明は、光ファイバを直接接続するコネクタであるため、光ファイバの交換が必要な場合でも、対応することができ、かつ、光コネクタの小型化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態として、実施例1及びその設計変更例を以下に述べる。
本発明の1実施例の光コネクタについて図1〜図7を参照して説明する。
図1(A)は、一方の光コネクタ1がアダプタ21に挿入され、他方の光コネクタ11がアダプタ21に挿入される前の状態の斜視図である。
図1(B)は、両光コネクタ1,11が嵌合した状態の模式的断面図である。光コネクタ1の光ファイバ2は、樹脂製のV溝基板3と短いプレート4aに挟持される。光コネクタ11の光ファイバ12は、V溝基板13と長いプレート14bに挟持される。光ファイバ2の先端面と光ファイバ12の先端面は、アダプタ21の整列部材22内において突き合わされる。この状態は、フィジカルコンタクトといわれている。
この際、光ファイバ2を挟持する部材の一方が短いプレート4aであるため、光ファイバ2は、短いプレート4aの左端と整列部材22の右端の間で図示されるように上方に撓んで座屈する。光ファイバ12を挟持する部材は長いプレート14bとV溝基板13であるため、光ファイバ12は、長いプレート14b及びV溝基板13の各右端と整列部材22の左端の間で水平に固定される。したがって、光ファイバ2の先端面と光ファイバ12の先端面が密着するので、両光ファイバ2,12の間で光の伝送は良好に行われる。
次に、光コネクタ1の組立について図2〜図7を参照して説明する。なお、光コネクタ11は、光コネクタ1と同様である。
光コネクタ1のハウジング5は、図2と図5に示されるように、コ字枠形状の前方部5aと、中間部5bと、多数の光ファイバ2の挿入側となる後方部5cとから構成され、樹脂材料で一体成形される。
前方部5aは、左辺部5a1と、右辺部5a2と、左右両辺部5a1,5a2を連結するブリッジ部5a3とから構成される。左右両辺部5a1,5a2には、光コネクタ1をアダプタ21に挿入したときの係合用開口部5a1a,5a2aがそれぞれ設けられ、ブリッジ部5a3の中央には、各光ファイバ2の貫通穴5a3aが設けられる。
中間部5bと貫通穴5a3aには、V溝基板3と短いプレート4a又は長いプレート4bが収納される。V溝基板3には、多数のV溝3aが形成されている。
各光ファイバ2は、図3に示されるように、後方部5cから挿入され、各溝3a上に載置され、貫通穴5a3aを貫通する。
続いて、図4と図5(A),(B)に示されるように、短いプレート4a又は長いプレート4bを各光ファイバ2上に載置する。
更に、図7に示される樹脂又は金属製のクランプ6を中間部5bに被覆するように固定すると、図6に示されるように、光コネクタ1の組立は完了する。クランプ6の上面部6aには、穴6a1と穴6a1内に突出するばね部6a2が設けられ、両側面部6b,6cには、開口部6b1,6c1がそれぞれ設けられている。クランプ6を中間部5bに被覆したとき、両開口部6b1,6c1は、中間部5bの両側面部に設けられた係止5b1に係止される。また、ばね部6a2は、短いプレート4a又は長いプレート4bを押圧する。したがって、各光ファイバ2は、V溝基板3の各V溝3aと短いプレート4a又は長いプレート4bの間に所定の圧力を加えられて挟持される。なお、各光ファイバ2の先端面は、揃えられて、短いプレート4aの場合には前方部5aの先端面よりも若干突出し、長いプレート4bの場合には前方部5aの先端面と略同一面に位置する。
本実施例においては、ハウジング5のブリッジ部5a3はV溝基板3の一部と対向し、長いプレート4bの一部はブリッジ部5a3とV溝基板3の間に挿入される。したがって、長いプレート4bは、ハウジング5内に確実に保持される。
また、本実施例においては、V溝基板3とハウジング5とは別個の部材に構成されているが、一体成形するように設計変更することができる。また、クランプ6には、ばね部6a2を2つ以上設けるように設計変更することができる。
1 光コネクタ
2 光ファイバ
3 V溝基板
3a V溝
4a 短いプレート
4b 長いプレート
5 ハウジング
5a 前方部
5a1 左辺部
5a1a 係合用開口部
5a2 右辺部
5a2a 係合用開口部
5a3 ブリッジ部
5a3a 貫通穴
5b 中間部
5b1 係止
5c 後方部
6 クランプ
6a 上面部
6a1 穴
6a2 ばね部
6b 側面部
6b1 開口部
6c 側面部
6c1 開口部
11 光コネクタ
12 光ファイバ
13 V溝基板
14b 長いプレート
21 アダプタ
22 整列部材
2 光ファイバ
3 V溝基板
3a V溝
4a 短いプレート
4b 長いプレート
5 ハウジング
5a 前方部
5a1 左辺部
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5a2 右辺部
5a2a 係合用開口部
5a3 ブリッジ部
5a3a 貫通穴
5b 中間部
5b1 係止
5c 後方部
6 クランプ
6a 上面部
6a1 穴
6a2 ばね部
6b 側面部
6b1 開口部
6c 側面部
6c1 開口部
11 光コネクタ
12 光ファイバ
13 V溝基板
14b 長いプレート
21 アダプタ
22 整列部材
Claims (4)
- 複数の光ファイバを保持し、前記各光ファイバを相手側光コネクタの複数の光ファイバとそれぞれ接続させる光コネクタにおいて、
前記光コネクタは、ハウジングと、前記各光ファイバを整列するV溝部と、前記各光ファイバを前記V溝部に向けて押圧するプレートと、前記プレートを前記ハウジングに固定するクランプとから構成され、
前記V溝部は、前記光コネクタの嵌合方向に延在し、
前記プレートが短いプレートの場合には、前記光コネクタが前記相手側光コネクタと接続する際、前記各光ファイバは撓みを発生し、
前記プレートが長いプレートの場合には、前記光コネクタが前記相手側光コネクタと接続する際、前記各光ファイバは撓みを発生せず、
前記短いプレート又は前記長いプレートのいずれか一方を選択することができることを特徴とする光コネクタ。 - 前記ハウジングは前記V溝部の一部と対向するブリッジ部を有し、前記長いプレートが使用される場合には、前記長いプレートの一部が前記ブリッジ部と前記V溝部の間に挿入されることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
- 前記V溝部は前記ハウジングと一体成形されることを特徴とする請求項1又は2記載の光コネクタ。
されることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。 - 前記クランプは前記プレートを押圧する少なくとも1つのばね部を有し、前記クランプに設けられた開口部が前記ハウジングに設けられた係止に係止されることを特徴とする請求項2又は3記載の光コネクタ。
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